JP4332044B2 - 電子入札システム、電子入札装置、割当調整装置、そのプログラム及び記録媒体 - Google Patents

電子入札システム、電子入札装置、割当調整装置、そのプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、情報セキュリティ技術の応用技術に関し、特に、インターネット等の通信ネットワーク上に分散配置された複数の入札者が、電子的な通信を利用して入札を行う、電子入札システム、電子入札装置、割当調整装置、そのプログラム及び記録媒体に関する。
近年、インターネット等の通信ネットワーク上に分散配置された複数の入札者が、電子的な通信を利用して入札を行う電子入札の導入が進められている。このような電子入札方法の代表的な従来例として佐古による電子入札方法がある(例えば、非特許文献1参照。)。
また、GVA(Generalized Vickrey Auction)による電子入札方式も提唱されている(例えば、非特許文献2,3参照。)。以下に、m種類の財M∈{1,2,...,m}をn人の入札者N∈{1,2,...,n}に割り当てる場合のGVAによる電子入札方式について説明する。
m種類の財Mをn人の入札者Nに割り当てる場合、全入札者への財の割当
Figure 0004332044
は、n通り存在する。このGVAによる電子入札方式では、この式(1)から所定の割当を決定し、各入札者の落札価格を決定する。なお、g(i)は、入札者iに割り当てられる財Bを意味する。また、{}は空集合を示す。
まず、各入札者i∈{1,2,...,n}は、全ての財B⊂M(B={},{1},{1,2},{1,3},..,{1,2,...,m})に対する入札価格v(i,B)を決定し、それらを電子入札装置に入力(封印入札)する。そして、各入札者iの入札価格v(i,B)は開札装置に送信される。開札装置は、
Figure 0004332044
によって入札者iの落札価格pを算出し、gに従って財を分配する。なお、g〜i は、入札者i以外の入札者に財Mを割り当てる場合おける、入札金額の合計を最大にする各入札者への財の割当を意味し、gは、全ての入札者に財Mを割り当てる場合における、入札金額の合計を最大にする各入札者への財の割当を意味する。
このGVAによる電子入札方式において、各入札者iの最適戦略は、真の評価値、すなわち入札可能な最大金額を入札金額v(i,B)とすることである。また、その落札結果は、各入札者と入札主催者の効用(利得)の和Σiv(i, g(i))を最大化するものである。
佐古和恵,「落札値以外を秘匿する全体検証可能な電子入札方式」,SCIS'99 35−40(1999) H. R. Varian. "Economic mechanism design for computerized agents," In Proceedings of the first Usenix Workshop on Electronic Commerce, 1995. W. Vickrey. "Counter speculation, auctions, and competitive sealed tenders," Journal of Finance, 16:8-37, 1961.
しかし、従来の電子入札方式では、必ず開札者が開札を行わなければならず、それに必要な開札装置を設けなければならないという問題点がある。
また、開札者の不正を防止するため、開札処理が正当に行われたことについて全体検証可能となっていなければならず、その検証処理に必要な演算負担が発生するという問題点もある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、開札処理を実行する開札装置を必要とせず、なおかつ、開札処理の不正を防ぐための検証処理を必要としない電子入札システムを提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、開札処理を実行する開札装置を必要とせず、なおかつ、開札処理の不正を防ぐための検証処理を必要としない電子入札装置を提供することである。
本発明では、通信ネットワーク上に配置された複数の電子入札装置を用い、n人の入札者Nがm種類の財Mの入札を行う。
まず、各入札者i(i∈{1,2,…,n})は、各電子入札装置の入札価格入力手段に、入札者iの各財B⊂Mに対する入札価格v(i,B)を入力する。そして、各電子入札装置は、価格情報送信手段において、各入札価格v(i,B)に対応する入札価格情報(「第1の入札価格情報」)を他の電子入札装置に送信する。また、各電子入札装置は、価格情報受信手段において、他の電子入札装置から送信された入札価格情報(「第2の入札価格情報」)を受信する。
各入札者iが使用する電子入札装置の落札価格算出手段は、これらの入札価格情報を用い、入札者i以外の入札者j(j∈{1,2,…,n},j≠i)の各財B⊂Mに対する落札価格pj,Bを、
j,B=V(M,N‐{j})‐V(M‐B,N‐{j}) …(2)
によって算出する。
なお、V(M,N‐{j})は、入札者j以外の入札者に財Mを割り当てる場合における入札合計金額の最大値を示し、V(M‐B,N‐{j})は、入札者j以外の入札者に財M‐Bを割り当てる場合における入札合計金額の最大値を示す。
このように算出された落札価格pj,Bは、落札価格送信手段において、例えば、入札者jが使用する電子入札装置に送信される。
また、入札者iが使用する電子入札装置は、落札価格受信手段において、他の電子入札装置から送信された落札価格pi,Bを受信し、割当算出手段において、入札価格v(i,B)から落札価格pi,Bを減じた値が最大となる財B⊂Mを、入札者iへの割当B として算出する。
ここで、上述の式(2)に示すように、各入札者の落札価格は、その入札者以外の入札価格情報を用い、その入札者が関与せずに算出されたものである。よって、各入札者は自己の落札価格について不正を行うことができない。
また、入札者iへの割当B は、入札価格v(i,B)から落札価格pi,Bを減じた値、すなわち「効用(利得)」が最大となるように選択されるものである。よって、入札者がこれ以外の割当を偽ったとしても、この入札者には何ら利益がなく、入札者には割当を偽る誘因がない。
以上のように、本発明では、各電子入札装置が共同して財の割当と落札価格を計算する。そのため、開札処理を実行する開札装置を必要としない。
また、上述のように、各入札者は自己の落札価格を偽ることができない。さらに、入札者が割当を偽ったとしても、この入札者には何ら利益がなく、合理的に行動する入札者には不正を行う誘因がない。そのため、各電子入札装置での開札処理の不正を防ぐための検証処理も必要ない。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
まず、本発明における第1の実施の形態について説明する。
<全体構成>
図1は、本形態における電子入札システム1の全体構成を例示した図である。
図1に例示するように、本形態の電子入札システム1は、インターネット等の通信ネットワーク20上に配置された複数の電子入札装置10‐i(i∈{1,2,...,n})、及び各入札者への割当の調整を行う割当調整装置40によって構成され、この通信ネットワーク20を通じ、相互に通信可能となっている。ここで、各電子入札装置10‐i、割当調整装置40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、バス等によって構成される公知のコンピュータに所定のプログラムを実行させることにより実現されるものである。そして、各入札者30‐i(i∈{1,2,...,n})は、各電子入札装置10‐iを用い、後述の入札処理及び開札処理を行う。
<電子入札装置の構成>
図2は、本形態における電子入札装置10(電子入札装置10‐i)のブロック図である。なお、各電子入札装置10‐iの構成は同様である。
図2に例示するように、本形態における電子入札装置10は、表記憶部10a、表示部10b、入札価格入力部10c、通信部10d、落札価格算出部10e、割当算出部10f、及び落札価格出力部10gを有している。
<割当調整装置の構成>
図3は、本形態における割当調整装置40のブロック図である。
図3に例示するように、本形態における割当調整装置40は、通信部41及び割当調整部42を有している。そして、この割当調整部42は、割当格納部42a、割当選択部42b及び調整済み割当格納部42cを有している。
<電子入札システムの処理動作>
次に、本形態における電子入札システム1の処理動作について説明する。
<準備>
本形態では、各電子入札装置10‐i(i∈{1,2,...,n})を用い、n人の入札者30‐i(i∈{1,2,...,n})がm種類の財M(M={1,2,...,m})に対する入札処理を行う。
その準備として本形態では、各入札者への各財B⊂Mの割当方法を示す財割当表(T)を事前に定めておき、これを各電子入札装置10‐iの表記憶部10aに格納しておく。なお、各入札者にm種類の財が全て割り当てられる場合、その割当方法は2通り存在する。
図4の(a)は、2種類の財(M={1,2})に対する入札処理を行う場合の財割当表(T)110を例示したものである。なお、この表におけるGn={1,2,3,4}は、割り当てられる各財Bに対応する番号である。
この例では、m=2であるため、2=4通りの割当方法が存在する。すなわち、財Bが全く割り当てられない({})場合(Gn=1)、財B={1}が割り当てられる場合(Gn=2)、財B={2}が割り当てられる場合(Gn=3)、及び財B={1,2}が割り当てられる場合(Gn=4)である。
また、本形態では、入札可能な価格(実価格)とこれらに対応する価格IDからなる価格表(T)を事前に定めておき、これを各電子入札装置10‐iの表記憶部10aに格納しておく。
図4の(b)は、この価格表(T)120の例示である。この例の価格表(T)120は、価格ID{1,2,...,99,100}に対し、それぞれ実価格{100円,200円,...,9900円,10000円}が対応付けられている。
<入札・開札処理>
図5は、電子入札装置10‐i(i∈{1,2,…,n})において実行される入札処理及び開札処理を説明するためのフローチャートである。また、図6は、割当調整装置40において実行される割当調整処理を説明するためのフローチャートである。
以下、このフローチャートを用い、本形態における電子開札システム1の処理動作について説明する。
<入札処理>
まず、各電子入札装置10‐iにおいて、表記憶部10aから財割当表(T)及び価格表(T)を抽出し、それらを表示部10bに送り表示する(ステップS1)。
各入札者30‐iは、表示部10bにおいて表示された財割当表(T)及び価格表(T)を閲覧し、表示された財割当表(T)の各財B⊂Mの割当に対する入札価格を価格表(T)から選択する。そして、各入札者30‐iは、選択した入札価格に対応する価格IDを、各財B⊂Mに対する入札価格v(i,B)として入札価格入力部10cに入力する(入札価格入力部10cにおいて、入札価格v(i,B)の入力を受け付ける)(ステップS2)。
図7は、このように入力された入札価格v(i, B)の例示である。
なお、図7は、2種類の財(M={1,2})に3人の入札者(N={1,2,3})が入札処理を行う場合の例であり、図4に例示した財割当表(T)110及び価格表(T)120に対応するものである。また、図7(a)は、入札者30‐1が入力した入札価格v(1, B)の例であり、図7(b)は、入札者30‐2が入力した入札価格v(2, B)の例であり、図7(c)は、入札者30‐3が入力した入札価格v(3, B)の例である。
この例の場合、入札者30‐1は、財B={},{1},{2},{1,2}に対し、それぞれ0,5,0,5の価格IDの価格で入札している(図7(a))。また、入札者30‐2は、財B={},{1},{2},{1,2}に対し、それぞれ0,0,0,8の価格IDの価格で入札している(図7(b))。入札者30‐3は、財B={},{1},{2},{1,2}に対し、それぞれ0,0,6,6の価格IDの価格で入札している(図7(c))。
<開札処理>
各電子入札装置10‐iにおいて入力された入札価格v(i,B)は、通信部10d(「価格情報送信手段」に相当)に送られ、そこから、第1の入札価格情報として通信ネットワーク20を通じ、他の電子入札装置10‐c(c∈{1,2,...,n},c≠i)に送信される(ステップS3)。
また、各電子入札装置10‐iは、通信部10d(「価格情報受信手段」に相当)において、他の電子入札装置10‐q(q∈{1,2,...,n},q≠i)から同様に送信された他の入札者qの入札価格v(q,B)を、第2の入札価格情報として受信する(ステップS4)。
その後、各電子入札装置10‐iは、落札価格算出部10eにおいて、前述の入札価格v(i,B)及び入札価格v(q,B)を取得し、これらを用い、入札者30‐i以外の入札者30‐j(j∈{1,2,…,n},j≠i)の各財B⊂Mに対する落札価格pj,Bを、
j,B=V(M,N‐{j})‐V(M‐B,N‐{j}) …(3)
によって算出する(ステップS5)。
ここで、V(B,X)は、財B⊂Mを入札者Xに割り当てるときの、入札価格の合計の最大値を意味し、
Figure 0004332044
で定義される。
すなわち、式(3)におけるV(M,N‐{j})は、入札者30‐j以外の入札者に財Mを割り当てる場合における入札合計金額の最大値を示している。また、V(M‐B,N‐{j})は、入札者30‐j以外の入札者に財M‐Bを割り当てる場合における入札合計金額の最大値を示している。
なお、式(3)によって入札者30‐j(j∈{1,2,…,n},j≠i)の落札価格pj,Bを算出するに当たり、入札者30‐jの入札価格v(j,B)は不要である。つまり、V(M,N‐{j})は、入札者30‐jが入札に参加していない場合の入札合計金額の最大値であるから、その算出に入札者30‐jの入札価格v(j,B)は不要である。また、V(M‐B,N‐{j})は、入札者30‐jが入札に参加していない場合において財M‐Bを割り当てる場合の入札合計金額の最大値であるから、この算出にも入札者30‐jの入札価格v(j,B)は不要である。以上より、入札者30‐jが入札価格v(j,B)を偽っても、何ら入札者30‐jの落札価格pj,Bが影響を受けることはない。
以下に、入札価格が図7に例示した価格であった場合における、各入札者の落札価格を示す。
(a)入札者30‐1の落札価格p1,B(B={},{1},{2},{1,2}):
1,{}=8‐8=0,
1,{1}=8‐6=2,
1,{2}=8‐0=8,
1,{1,2}=8‐0=8,
なお、この落札価格p1,Bは、入札者30‐2,3が使用する電子入札装置10‐2,3によって算出される。
(b)入札者30‐2の落札価格p2,B(B={},{1},{2},{1,2}):
2,{}=11‐11=0,
2,{1}=11‐6=5,
2,{2}=11‐5=6,
2,{1,2}=11‐0=11,
なお、この落札価格p2,Bは、入札者30‐1,3が使用する電子入札装置10‐1,3によって算出される。
(c)入札者30‐3の落札価格p3,B(B={},{1},{2},{1,2}):
3,{}=8‐8=0,
3,{1}=8‐0=8,
3,{2}=8‐5=3,
3,{1,2}=8‐0=8,
なお、この落札価格p3,Bは、入札者30‐1,2が使用する電子入札装置10‐1,2によって算出される。
入札者30‐iが使用する電子入札装置10‐iにおいて算出された落札価格pj,Bは通信部10dに送られ、通信部10d(「落札価格送信手段」に相当)は、この落札価格pj,Bを、通信ネットワーク20を通じ、入札者30‐jが使用する電子入札装置10‐jに送信(公開)する(ステップS6)。
また、電子入札装置10‐iの通信部10d(「落札価格受信手段」に相当)は、他の電子入札装置10‐c(c∈{1,2,...,n},c≠i)から同様に送信された入札者30‐iの落札価格pi,Bを受信する(ステップS7)。
電子入札装置10‐iの通信部10dにおいて受信された落札価格pi,Bは、割当算出部10fに送られ、割当算出部10fは、これをトリガに入札価格入力部10cから入札者30‐iの入札価格v(i,B)を取得する。そして、この割当算出部10fは、入札価格v(i,B)から落札価格pi,Bを減じた値(効用(利得):v(i,B)‐pi,B)が最大となる財B⊂Mを、入札者30‐iへの割当B として算出する(ステップS8)。なお、v(i,B)‐pi,Bが最大となる財B⊂Mが複数存在する場合、一人の入札者30‐iに対し、複数の割当B が算出される。
以下に、入札価格が図7に例示した価格であった場合の割当B を示す。
(a)入札者30‐1の割当B
v(1,{})‐p1,{}=0−0=0,
v(1,{1})‐p1,{1}=5−2=3,
v(1,{2})‐p1,{2}=0−8=‐8,
v(1,{1,2})‐p1,{1,2}=5−8=‐3,
よって割当B ={1}となる。
(b)入札者30‐2の割当B
v(2,{})‐p2,{}=0−0=0,
v(2,{1})‐p2,{1}=0−5=−5,
v(2,{2})‐p2,{2}=0−6=‐6,
v(2,{1,2})‐p2,{1,2}=8−11=‐3,
よって割当B ={}となる。
(c)入札者30‐3の割当B
v(3,{})‐p3,{}=0−0=0,
v(3,{1})‐p3,{1}=0−8=−8,
v(3,{2})‐p3,{2}=6−3=3,
v(3,{1,2})‐p3,{1,2}=6−8=‐2,
よって割当B={2}となる。
算出された全ての割当B は通信部10dに送られ、通信部10d(「割当送信手段を」に相当)は、送られた全ての割当B を、通信ネットワーク20を通じ、割当調整装置40に送信する(ステップS9)。
割当調整装置40は、通信部41(「割当受信手段」に相当)において、通信ネットワーク20を通じて各電子入札装置10‐iから送信された割当B (i∈{1,2,...,n})を受信し(図6:ステップS21)、割当格納部42aに送り、そこに格納する(ステップS22)。
次に、割当調整部42において、通信部41(「割当受信手段」に相当)において受信された割当B から、各入札者30‐i間で財が重複しない割当B (以下「調整割当B **」という。)の組み合わせを選択する。
具体的には、例えばまず、割当選択部42bにおいてパラメータaに1を代入し(ステップS23)、さらに調整済み割当格納部42cに格納されている調整割当B **を初期化(例えば、削除)する(ステップS24)。
次に、割当選択部42bにおいて、割当格納部42aに格納されている割当B から、調整済み割当格納部42cに格納されている調整割当B **(b<a)と財B⊂Mが重複しない割当B をランダムに選択し、これを調整割当B **とする(ステップS25)。なお「財が重複しない」とは、例えば、割当B ={1,2}であり、調整割当B **={3}であるような場合をいう。逆に「財が重複する」とは、例えば、割当B ={1,2}であり、調整割当B **={2,3}のような場合をいう(この例では財{2}が重複している)。
選択された調整割当B **は、調整済み割当格納部42cに送られ、そこに格納され(ステップS26)、割当選択部42bは、パラメータaがnであるか否かを判断する(ステップS27)。ここで、a=nでなかった場合、a←a+1の演算を行い(ステップS28)、ステップS25に戻る。一方、a=nであった場合、調整済み割当格納部42cに格納されている調整割当B **(i∈{1,2,...,n})(「割当調整手段において選択された割当B の組み合わせ」に相当)を通信部41に送り、通信部41(「調整結果出力手段」に相当)は、この調整割当B **(i∈{1,2,...,n})を各電子入札装置10‐iに送信(出力)する(ステップS29)。
上記のように送信された各調整割当B **は、各電子入札装置10‐iの通信部10dにおいて受信され(図5:ステップS10)、その落札価格出力部10gに送られる。落札価格出力部10gは、受け取った調整割当B **に対応する落札価格pi,Bi**を割当算出部10fから取得する。
例えば、図7に例示した入札価格の場合、
調整割当B **={1}, 落札価格p1,B1**=3,
調整割当B **={}, 落札価格p2,B2**=0,
調整割当B **={2}, 落札価格p3,B3**=3,
となる。
なお、図7に例示した入札価格の場合、割当B , B , B はそれぞれ1ずつであり、割当調整装置40での調整も不要であった。しかし、例えば、財B={},{1},{2},{1,2}に対し、入札者30‐1が、それぞれ0,10,10,10の価格IDの価格で入札し、入札者30‐2が、それぞれ0,9,9,9の価格IDの価格で入札し、入札者30‐3が、それぞれ0,8,8,8の価格IDの価格で入札していた場合、B ={1}, {2}、B ={1}, {2}、B ={}となる。この場合、割当調整装置40における、図6のフローチャートに示した処理により、
調整割当B **={1}, 落札価格p1,B1**=8,
調整割当B **={2}, 落札価格p2,B2**=8,
調整割当B **={}, 落札価格p3,B3**=0,
或いは、
調整割当B **={2}, 落札価格p1,B1**=8,
調整割当B **={1}, 落札価格p2,B2**=8,
調整割当B **={}, 落札価格p3,B3**=0,
が選択されることになる。
その後、落札価格出力部10gは、表記憶部10aに格納されている価格表(T)を参照して、落札価格pi,Bi**に対応する実価格を抽出し、この実価格と調整割当B **が示す割当とを出力(例えば、表示)する(ステップS11)。
<本形態の特徴>
以上説明した通り、入札者30‐jの財B⊂Mに対する落札価格pj,Bは、入札者30‐j以外の入札者の電子入札装置によって、前述の式(3)によって算出される。そして、式(3)の演算には、入札者30‐jの入札価格v(j,B)は反映されない。よって、複数の入札者が共同して不正を行わない限り、各入札者は自己の落札価格を偽ることができない。
また、本形態では、入札者30‐iが使用する電子入札装置10‐iにおいて、効用(利得)(v(i,B)‐pi,B)が最大となる財B⊂Mを、入札者30‐iへの割当B としている(ステップS8)。従って、入札者30‐iは、これ以外の財Bを割当B と偽ることはできても、それによりこの入札者の効用(利得)が多くなることはない。そのため、各入札者には、割当B を偽る誘因がない。従って、不正を行う誘因がない場合には入札者は不正を行わないという前提のもとでは、全ての処理が正当に実行され、各電子入札装置での開札処理の不正を防ぐための検証処理も必要ない。
さらに、本形態の処理によりGVA(Generalized Vickrey Auction)が実現されている。よって、各入札者の入札における最適戦略は、真の評価値、すなわち入札できる最高価格を入札価格とすることであり(incentive compatible)、落札価格の合計値は、各入札者の効用(利得)の和を最大化するものとなる(Pareto sfficient)。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明における第2の実施の形態について説明する。
本形態は第1の実施の形態の変形例であり、各入札者が自分の入札価格を秘密にしつつ、マルチパーティ演算(multi-party computation:例えば、岡本龍明、山本博資著、「現代暗号」、第3刷、産業図書株式会社、P227〜P238参照。)によって、他の入札者の落札価格を算出する。以下では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、第1の実施の形態と共通する事項については説明を省略する。
<全体構成>
図8は、本形態における電子入札システム200の全体構成を例示した図である。
図8に例示するように、本形態の全体構成は、電子入札装置10‐iが電子入札装置210‐i(i∈{1,2,...,n})に置き換わる以外は第1の実施の形態と同様である。
<電子入札装置の構成>
図9は、本形態における電子入札装置210(電子入札装置210‐i)のブロック図である。なお、図9において第1の実施の形態と共通する構成要素については、図2と同じ符号を付した。また、各電子入札装置210‐iの構成は同様である。
図9に例示するように、本形態における電子入札装置210は、表記憶部10a、表示部10b、入札価格入力部10c、通信部10d、割当算出部10f、落札価格出力部10g、秘密分散部210h、落札秘密価格算出部210i及び分散値合成部210jを有している。
<割当調整装置の構成>
第1の実施の形態と同様である。
<電子入札システムの処理動作>
次に、本形態における電子入札システム200の処理動作について説明する。
<準備>
第1の実施の形態と同様である。
<入札・開札処理>
本形態の処理と第1の実施の形態の処理との相違点は、図5のフローチャートに示したステップS3〜S5の部分のみである。以下では、この相違点のみについて説明し、第1の実施の形態と共通する処理(図5:ステップS1,S2,S6〜S11)については説明を省略する。
図10は、各電子入札装置210‐i(i∈{1,2,…,n})において実行される入札処理及び開札処理を説明するためのフローチャートである。なお、図10では、本形態において、ステップS3〜S5(図5のフローチャート)の処理に置き換わる部分のみを示している。
<入札処理>
第1の実施の形態と同様に(図5のステップS1,S2)、表示部10bにおいて財割当表T及び価格表Tを表示し、入札価格入力部10cにおいて、入札価格v(i,B)の入力を受け付ける。入力された入札価格v(i,B)は秘密分散部210hに送られる。
<開札処理>
秘密分散部210hは、送られた入札価格v(i,B)を秘密分散(例えば、岡本龍明、山本博資著、「現代暗号」、第3刷、産業図書株式会社、P209〜P218参照。)して複数の秘密分散値ssv(i,B)を生成し(ステップS31)、これらを通信部10dに送る。
通信部10d(「価格情報送信手段」に相当)は、これら複数の秘密分散値ssv(i,B)を、第1の入札価格情報(ssv(i,B))として、通信ネットワーク20を通じ、他の電子入札装置210‐c(c∈{1,2,...,n},c≠i)に分散して送信する(ステップS32)。
また、各電子入札装置210‐iは、他の電子入札装置210‐r(r∈{1,2,…,n},r≠i)から同様に送信された第2の入札価格情報(ssv(r,B))(入札価格v(r,B)の秘密分散値ssv(r,B))を、通信部10d(「価格情報受信手段」に相当)において受信する(ステップS33)。
受信された第2の入札価格情報(ssv(r,B))は落札秘密分散価格算出部210i(「落札価格算出手段」を構成)に送られ、落札秘密分散価格算出部210iは、この第2の入札価格情報(ssv(r,B))から、r≠jたちと通信して、入札者i以外の入札者j(j∈{1,2,...,n},j≠i)の落札価格pj,Bの秘密分散値pj,B,i(「第1の秘密分散値pj,B,i」に相当)を算出する(ステップS34)。なお、この落札価格pj,Bは、前述の式(3)で示されるものである。そのため、秘密分散値pj,B,iには、入札者30‐jの入札価格v(j,B)の秘密分散値ssv(j,B)は反映されない。
算出された秘密分散値pj,B,iは通信部10dに送られ、通信部10d(「落札秘密分散価格送信手段」に相当し、「落札価格算出手段」を構成する)は、これらの秘密分散値pj,B,iを、通信ネットワーク20を通じ、他の電子入札装置210‐c(c∈{1,2,...,n},c≠i)に送信(公開)する(ステップS35)。
また、各電子入札装置210‐iは、他の電子入札装置210‐k(k∈{1,2,…,n},k≠i,k≠j)から同様に送信された、落札価格pj,Bの秘密分散値pj,B,k(「第2の秘密分散値pj,B,k」に相当))を、通信部10d(「落札秘密分散価格受信手段」に相当し、「落札価格算出手段」を構成する)において受信する(ステップS36)。
落札秘密分散価格算出部210iにおいて算出された第1の秘密分散値pj,B,i(「第1の秘密分散値pj,B,i」に相当)、及び通信部10dにおいて受信された秘密分散値pj,B,k(「第2の秘密分散値pj,B,k」に相当)は分散値合成部210jに送られ、分散値合成部210j(「落札価格算出手段」を構成)は、これらの秘密分散値pj,B,i,pj,B,kを用い、落札価格pj,Bを算出する(ステップS37)。なお、ステップS34で説明した通り、入札者30‐jに対応する各秘密分散値pj,B,i,pj,B,kには、入札者30‐jの入札価格v(j,B)の秘密分散値ssv(j,B)は反映されない。よって、これらを合成して算出される入札者30‐jの落札価格pj,Bには入札者30‐jの入札価格v(j,B)は反映されない。
ステップS37の処理終了後、第1の実施の形態で説明した図5のステップS6〜S11の処理を行う。
<本形態の特徴>
以上説明した通り、各電子入札装置210‐i(i∈{1,2,...,n})において算出される入札者30‐j(j∈{1,2,...,n},j≠i)の落札価格pj,Bには、入札者30‐jの入札価格v(j,B)は反映されない(ステップS36)。よって、複数の入札者が共同して不正を行わない限り、各入札者は自己の落札価格を偽ることができない。
また、第1の実施の形態で説明した通り、各入札者には、割当B を偽る誘因がない。従って、不正を行う誘因がない場合には入札者は不正を行わないという前提のもとでは、全ての処理が正当に実行され、各電子入札装置での開札処理の不正を防ぐための検証処理も必要ない。
さらに、第1の実施の形態で説明した通り、本形態の処理によりGVA(Generalized Vickrey Auction)が実現されている。
なお、この発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述の各実施の形態では、通信ネットワーク上に、電子入札装置と別個に割当調節装置を設けることとしたが、何れかの電子入札装置が割当調節装置の機能を兼ね備えることとしてもよい。
また、上述の各実施の形態では、各入札者が異なる電子入札装置を利用することとしたが、複数の入札者が同一の電子入札装置を用い、入札処理や開札処理を行うこととしてもよい。
また、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。
なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
第1の実施の形態における電子入札システムの全体構成を例示した図。 第1の実施の形態における電子入札装置のブロック図。 第1の形態における割当調整装置のブロック図である。 (a)は、財割当表(T)の例示。(b)は、価格表(T)120の例示。 第1の実施の形態の電子入札装置において実行される入札処理及び開札処理を説明するためのフローチャート。 第1の実施の形態の割当調整装置において実行される割当調整処理を説明するためのフローチャート。 入札価格v(i, B)の例示。 第2の実施の形態における電子入札システムの全体構成を例示した図。 第2の実施の形態における電子入札装置のブロック図。 各電子入札装置において実行される入札処理及び開札処理を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1,200 電子入札システム
10,210 電子入札装置
40 割当調整装置

Claims (10)

  1. 通信ネットワーク上に配置された複数の電子入札装置を用い、n人の入札者Nがm種類の財Mの入札を行う電子入札システムであって、
    前記電子入札装置は、
    入札者i(i∈{1,2,…,n})の各財B⊂Mに対する入札価格v(i,B)の入力を受け付ける入札価格入力手段と、
    前記入札価格v(i,B)に対応する第1の入札価格情報を、他の電子入札装置に送信する価格情報送信手段と、
    他の電子入札装置から送信された第2の入札価格情報を受信する価格情報受信手段と、
    前記第1の入札価格情報と前記第2の入札価格情報を用い、前記入札者i以外の入札者j(j∈{1,2,…,n},j≠i)の各財B⊂Mに対する落札価格pj,Bを、
    j,B=V*(M,N‐{j})‐V*(M‐B,N‐{j})
    (但し、V*(M,N‐{j})は、入札者j以外の入札者に財Mを割り当てる場合における入札合計金額の最大値を示し、V*(M‐B,N‐{j})は、入札者j以外の入札者に財M‐Bを割り当てる場合における入札合計金額の最大値を示す。)
    によって算出する落札価格算出手段と、
    前記落札価格pj,Bを送信する落札価格送信手段と、
    落札価格pi,Bを受信する落札価格受信手段と、
    前記入札価格v(i,B)から前記落札価格pi,Bを減じた値が最大となる財B⊂Mを、前記入札者iへの割当B として算出する割当算出手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする電子入札システム。
  2. 請求項1記載の電子入札システムであって、
    各入札者への割当の調整を行う割当調整装置をさらに有し、
    前記電子入札装置は、
    算出された全ての前記割当B を送信する割当送信手段をさらに有し、
    前記割当調整装置は、
    前記割当B を受信する割当受信手段と、
    前記割当受信手段において受信された前記割当B から、各入札者i間で財が重複しない前記割当B の組み合わせを選択する割当調整手段と、
    前記割当調整手段において選択された前記割当B の組み合わせを出力する調整結果出力手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする電子入札システム。
  3. 請求項1或いは2記載の電子入札システムであって、
    前記入札価格情報は、
    前記入札価格の秘密分散値であり、
    前記落札価格算出手段は、
    前記第2の入札価格情報から前記落札価格pj,Bの第1の秘密分散値pj,B,iを算出する落札秘密分散価格算出手段と、
    前記第1の秘密分散値pj,B,iを送信する落札秘密分散価格送信手段と、
    前記落札価格pj,Bの第2の秘密分散値pj,B,k(k∈{1,2,…,n},k≠i,k≠j)を受信する落札秘密分散価格受信手段と、
    前記第1の秘密分散値pj,B,iと前記第2の秘密分散値pj,B,kを用い、前記落札価格pj,Bを算出する分散値合成手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする電子入札システム。
  4. 通信ネットワーク上に複数配置され、n人の入札者Nがm種類の財Mの入札を行う際に使用される電子入札装置であって、
    入札者i(i∈{1,2,…,n})の各財B⊂Mに対する入札価格v(i,B)の入力を受け付ける入札価格入力手段と、
    前記入札価格v(i,B)に対応する第1の入札価格情報を、他の電子入札装置に送信する価格情報送信手段と、
    他の電子入札装置から送信された第2の入札価格情報を受信する価格情報受信手段と、
    前記第1の入札価格情報と前記第2の入札価格情報を用い、前記入札者i以外の入札者j(j∈{1,2,…,n},j≠i)の各財B⊂Mに対する落札価格pj,Bを、
    j,B=V*(M,N‐{j})‐V*(M‐B,N‐{j})
    (但し、V*(M,N‐{j})は、入札者j以外の入札者に財Mを割り当てる場合における入札合計金額の最大値を示し、V*(M‐B,N‐{j})は、入札者j以外の入札者に財M‐Bを割り当てる場合における入札合計金額の最大値を示す。)
    によって算出する落札価格算出手段と、
    前記落札価格pj,Bを送信する落札価格送信手段と、
    落札価格pi,Bを受信する落札価格受信手段と、
    前記入札価格v(i,B)から前記落札価格pi,Bを減じた値が最大となる財B⊂Mを、前記入札者iへの割当B として算出する割当算出手段と、
    を有することを特徴とする電子入札装置。
  5. 請求項4記載の電子入札装置であって、
    前記入札価格情報は、
    前記入札価格の秘密分散値であり、
    前記落札価格算出手段は、
    前記第2の入札価格情報から前記落札価格pj,Bの第1の秘密分散値pj,B,iを算出する落札秘密分散価格算出手段と、
    前記第1の秘密分散値pj,B,iを送信する落札秘密分散価格送信手段と、
    前記落札価格pj,Bの第2の秘密分散値pj,B,k(k∈{1,2,…,n},k≠i,k≠j)を受信する落札秘密分散価格受信手段と、
    前記第1の秘密分散値pj,B,iと前記第2の秘密分散値pj,B,kを用い、前記落札価格pj,Bを算出する分散値合成手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする電子入札装置。
  6. 各入札者への割当の調整を行う割当調整装置であって、
    請求項4或いは5の電子入札装置において算出された全ての割当B を受信する割当受信手段と、
    前記割当受信手段において受信された前記割当B から、各入札者i間で財が重複しない前記割当B の組み合わせを選択する割当調整手段と、
    前記割当調整手段において選択された前記割当B の組み合わせを出力する調整結果出力手段と、
    を有することを特徴とする割当調整装置。
  7. 請求項4或いは5記載の電子入札装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  8. 請求項7記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 請求項6記載の割当調整装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  10. 請求項9記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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