JP4330027B1 - 同軸ケーブル用コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】空隙絶縁型の同軸ケーブルのようなコネクタ内部の気密性を確保する必要のある同軸ケーブル用に適したコネクタを提供する。
【解決手段】同軸ケーブル用コネクタを、同軸ケーブルの内部導体と導通接続する中心コンタクトと、外部被覆層に加熱処理を施すことにより内径を拡張した後、該外部被覆層と外部導体との間に挿入され、外部導体と導通接続するコネクタ本体と、コネクタ本体に螺合されることにより、コネクタ本体を同軸ケーブルに圧接する締付具と、外部被覆層と締付具との間に介在する環状のシール部材と、を備える構成とする。そして、外部被覆層の加熱処理が施されていない部位において該外部被覆層と締付具を密着するように、前記シール部材を配設する。
【選択図】図1

Description

本発明は、同軸ケーブル用コネクタに関し、特に、空隙絶縁型の同軸ケーブルのようなコネクタ内部の気密性を確保する必要のある同軸ケーブル用に好適なコネクタに関する。
従来、同軸ケーブル用コネクタとして、同軸ケーブルの内部導体と導通接続する中心コンタクトと、同軸ケーブルの外部導体と導通接続するコネクタ本体と、このコネクタ本体に螺合されることにより、コネクタ本体を同軸ケーブルに圧接する締付具と、を備える構造が知られている(例えば、特許文献1、2)。
同軸ケーブル用コネクタは基本的に上述した構造を有するが、装着される同軸ケーブルの種類に応じて細部構造を工夫した専用のものが提供されている。
例えば、同軸ケーブルの内部導体と外部導体の間に乾燥空気や窒素等のガスを封入される空気絶縁型の同軸ケーブル用のコネクタにおいては、コネクタ(コネクタ本体或いは締付具)と同軸ケーブルとの間に樹脂製のOリング等のシール部材を介在させることにより、コネクタ内部の気密性を確保するようにしている。
図6は、従来の空隙絶縁型の同軸ケーブル用コネクタの一例を示す半断面図である。
図6に示すように、同軸ケーブル用コネクタ20は、中心コンタクト200と、コネクタ本体210と、締付具220と、を備えている。
コネクタ本体210は、同軸ケーブルに挿入されるクランプブッシュ211と、クランプブッシュ211の外周面に係合されクランプブッシュ211を圧接することにより同軸ケーブルを保持する第1シェル212と、第1シェル212にボルト233で締着される第2シェル213と、を備えている。
同軸ケーブル用コネクタ20では、クランプブッシュ211を同軸ケーブルの外部導体と外部被覆層との間に挿入することにより同軸ケーブルにコネクタ本体210を取り付ける。そして、コネクタ本体210に第1締付具221を螺合させることによりOリング231を介してコネクタ本体210を同軸ケーブルに圧接させ、同軸ケーブルが脱着しないように保持する。このとき、Oリング231は圧縮変形され、第1シェル212と第1締付具221との隙間を密閉する。
第1締付具221と第2締付具222の間にはOリング232が配設されている。このOリング232は、第1締付具221に第2締付具222を螺合させることにより軸方向に圧縮変形され、同軸ケーブルの外部被覆層と締付具221、222との隙間を密閉する。
上述したように、従来の同軸ケーブル用コネクタ20においては、同軸ケーブル(外部被覆層)とコネクタ(締付具220)との隙間は1つのシール部材(Oリング232)により密閉されている。
特開2003−151698号公報 特開平11−345656号公報
ところで、従来の同軸ケーブル用コネクタ20では、同軸ケーブルの先端にクランプブッシュ211を取り付ける際、同軸ケーブルの外部被覆層に加熱処理を施し、ドライバー等の治具を用いて内径を拡張した後、クランプブッシュ211を外部被覆層と外部導体の間に挿入するようにしている。このとき、同軸ケーブルの外部被覆層に抗張力体としての剛性線材(例えば、繊維強化樹脂)が埋設されていると、加熱処理を施された部位の表面に剛性線材が露出することがある。すなわち、外部被覆層の加熱処理を施された部位では、真円形状が崩れてしまう。
そして、Oリング232は、この加熱処理が施された部位(真円形状が崩れた部位)に配設されているため、外部絶縁層との間で高い密着性を確保することは困難となる。
本発明は、同軸ケーブル用コネクタであって、空隙絶縁型の同軸ケーブルのようなコネクタ内部の気密性を確保する必要のある同軸ケーブル用に適したコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、内部導体と、前記内部導体の外周に形成された絶縁体層と、前記絶縁体層の外周に形成された外部導体と、前記外部導体の外周に形成された外部被覆層と、が同軸構造をなし、前記外部被覆層に抗張力体としての剛性線材が埋設されている同軸ケーブルの先端に装着される同軸ケーブル用コネクタであって、
前記内部導体と導通接続する中心コンタクトと、
前記外部被覆層に加熱処理を施すことにより内径を拡張した後、該外部被覆層と前記外部導体との間に挿入され、前記外部導体と導通接続するコネクタ本体と、
前記コネクタ本体に螺合されることにより、前記コネクタ本体を前記同軸ケーブルに圧接する締付具と、
前記外部被覆層と前記締付具との間に介在する環状のシール部材と、を備え、
前記シール部材は、前記外部被覆層の前記加熱処理が施されていない部位において該外部被覆層と前記締付具を密着するように配設されることを特徴とする。
好ましくは、前記シール部材は、前記同軸ケーブルの先端側に向けてリップ状の断面形状を有するリップパッキンで構成されていることを特徴とする。
好ましくは、前記シール部材は、前記外部被覆層と前記締付具の間で圧縮されることによりコネクタ内部を密封するスクイーズパッキンで構成されていることを特徴とする。
好ましくは、前記絶縁体層は、ガスを封入可能な中空部を有し、
前記コネクタ本体は、前記中空部にガスを導入可能なガス導入部を有することを特徴とする。
本発明によれば、同軸ケーブル用コネクタの締付具と同軸ケーブルの外部被覆層とを、外部被覆層の加熱処理を施されていない部位においてシール部材により密着させるようにしたので、コネクタ内部の気密性を効果的に確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係る同軸ケーブル用コネクタの一例を示す半断面図で、図2は図1に示す同軸ケーブル用コネクタが装着される同軸ケーブルの一例を示す断面図である。
図2に示すように、同軸ケーブル50は、内部導体51と、内部導体51の外周に形成された絶縁体層52と、絶縁体層の外周に形成された外部導体53と、外部導体53の外周に形成された外部被覆層54とを備え、それぞれが同軸構造をなしている。
内部導体51は、導体抵抗が小さく、伝送損失特性が良好な銅又はアルミニウムなどからなる中空のパイプあるいは充実線で、その外径は約8mmである。
絶縁体層52は、絶縁性が良好な中空のポリエチレンパイプ521と、内部導体51に螺旋状に巻回されポリエチレンパイプ521を内周側から支持するポリエチレン紐522とで構成され、ポリエチレンパイプ521の外径は約20mmで、肉厚は約2mmである。ポリエチレンパイプ521と内部導体51とで形成される中空部523には、乾燥空気や窒素等のガスが封入される。
外部導体53は銅又はアルミニウムのテープをポリエチレンパイプ521の外周に沿って縦巻きにしたもので、その外径は約22mmある。
外部被覆層54は、カーボンを含有した黒色ポリエチレンからなり、屋外での使用に耐えうる耐水性と耐候性を有する。外部被覆層54の外径は約30mmで、肉厚は約4mmである。外部被覆層54の径方向の中央には、長手方向にわたって剛性線材55が埋設されている。
剛性線材55は、例えば、鉄線、鋼線、銅線などの金属材料、あるいは繊維強化樹脂(FRP:Fiber Reinforced Plastics)などの非金属材料で構成される。剛性線材55は、同軸ケーブル50のねじり剛性を高めてねじれが発生するのを抑制する剛体として機能し、同軸ケーブルの信頼性を向上する。FRPとしては、例えば、強化繊維としてガラス繊維、炭素繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ポリアミド繊維などを適宜用い、マトリックスとしてエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などを適宜用いたものが使用される。
図1に示す同軸ケーブル用コネクタ10は、図2に示す空隙絶縁型の同軸ケーブル50のようなケーブル内部の気密性を確保する必要がある同軸ケーブル用のコネクタとして使用される。
図1には、同軸ケーブル50を装着した状態について示している。なお、図1においては、同軸ケーブル50の内部導体51はパイプ型の場合は中空部を含むものとして、絶縁体53は中空部523を含むものとして記載している。
図1に示すように、同軸ケーブル用コネクタ10は、同軸ケーブル50の内部導体51と導通接続する中心コンタクト100と、外部導体53と導通接続するコネクタ本体110と、コネクタ本体110に螺合されることによりコネクタ本体110を同軸ケーブル50に圧接する締付具120と、を備えて構成される。
中心コンタクト100は、一端側(図1では右側)の外周面に内部導体51と螺合する雄ねじ101aを形成された第1中心コンタクト101と、第1中心コンタクト101の他端側(図1では左側)に接続される第2中心コンタクト102と、を備えている。
内部導体51の内周面に雌ねじを形成し、これに第1中心コンタクト101の雄ねじ101aを螺合させると、第1中心コンタクト101は内部導体51と密着し、導通接続される。
コネクタ本体110は、同軸ケーブル50の外部導体53と外部被覆層54の間に挿入されるクランプブッシュ111と、クランプブッシュ111の外周面に係合されクランプブッシュ111を圧接することにより同軸ケーブル50を保持する第1シェル112と、第1シェル112にボルト140で締着される第2シェル113と、を備えている。
クランプブッシュ111は、同軸ケーブル50の外部導体53の外径とほぼ同程度の内径を有する略円筒状の部材であり、外周面が先細に縮径するテーパ部111aを有している。このテーパ部111aが同軸ケーブル50の外部導体53と外部被覆層54との間に挿入される。
第1シェル112は、略円筒状の部材であり、その内径は、第1中心コンタクト101との位置関係で同軸ケーブル50の特性インピーダンスと整合すべく設計されている。第1シェル112の軸方向略中央には、銅管継手141を介して乾燥空気や窒素等のガスを導入するためのガス導入口112dが形成されている。
ガス導入口112dを挟んで一端側(図1では右側)の外周面には、Oリング133を配設するための溝112aと、第1締付具121と螺合するための雄ねじ112bが形成されている。雄ねじ112bが形成されている部位に対応する内周面において、クランプブッシュ111と当接することとなる。
また、ガス導入口112dを挟んで他端側(図1では左側)の内周面には、中心コンタクト100を第1シェル112と所定長だけ離間して保持する絶縁体131を保持するための保持部112cが形成されている。また、第1シェル112の他端側の端面には、ボルト140と螺合する雌ねじ112eが形成されている。
第2シェル113の内周面は、先端に向けて内径が段々に縮径される形状を有し、軸方向略中央には、第2中心コンタクト102を第2シェル113と所定長だけ離間して保持する絶縁体132を保持するための保持部113aが形成されている。また、第2シェル113の後端部は、ボルト140を挿通する挿通孔113cが形成された鍔部113bとなっている。
締付具120は、第1締付具121と、第2締付具122とで構成されている。
第1締付具121は、一端側(図では左側)の内周面に第1シェル112と螺合するための雌ねじ121aが形成されている。また、他端側(図では右側)の内周面には、スクイーズパッキン136と座金137を保持するための保持部121bを有している。この保持部121bに対応する外周面には、第2締付具122と螺合するための雄ねじ121cが形成されている。
第1実施形態では、第1締付具121と外部被覆層54とを、外部被覆層54の加熱処理を施されていない部位においてスクイーズパッキン136により密着させるため、保持部121bの位置がクランプブッシュ111の先端よりも後方(図1では右側)となるように第1締付具131の全長は設計されている。
ここで、スクイーズパッキン136は、同軸ケーブル50の外部被覆層54と締付具120の間で圧縮されることによりコネクタ内部を密閉するシール部材であり、例えば、ニトリルゴム製のOリングで構成される。第2締付具122を第1締付具121に螺合させると、Oリング136は座金137を介して圧縮変形され、第1締付具121と外部被覆層54との隙間を密閉する。
また、第1締付具121の内周面略中央には、外部被覆層54と当接するクランプリング130の後端を係止する段部121dが形成されている。クランプリング130は、クランプブッシュ111のテーパ部111aと対向するテーパ状の内周面を有している。同軸ケーブル50の外部被覆層54は、クランプブッシュ111とクランプリング130により狭持されることとなる。
ここで、第1締付具121は外径を一定に保ちつつ厚さ(内径)を変化させることで、長さが長くなることによる第1締付具121の重量の増加を抑えている。
また、第1締付具121の長さが長くなると、特に同軸ケーブル50に若干の曲げ癖、うねり等が残留しているときには同軸ケーブル50への装着の作業性が悪くなるが、厚さを薄くする区間、すなわち内径を大きくする区間を形成することにより、その作業性の悪化を抑制することができる。
上述した構成を有する同軸ケーブル用コネクタ10は、以下のようにして同軸ケーブル50に装着される。
図3、図4は、同軸ケーブル用コネクタ10の取付工程の一例を示す外観図である。
図3に示すように、先端の外部被覆層54が除去された同軸ケーブル50には、予め、第2締付具122、座金137、Oリング136、第1締付具121、クランプリング130(図3では省略)が順に挿通される。
そして、図4に示すように、同軸ケーブル50の先端にはクランプブッシュ111が取り付けられる。具体的には、外部被覆層54の先端部を所定長だけ加熱し、ドライバー等の治具により外部被覆層54の先端部の内径を拡張する。そして、クランプブッシュ111に同軸ケーブル50の先端(外部被覆層54の除去された部分)を挿通するとともに、外部被覆層54と外部導体53の間にクランプブッシュ111のテーパ部111aを挿入し、外部被覆層54をテーパ部111aに圧接し、冷却する。
このとき、外部被覆層54の加熱処理を施された部位(テーパ部111aを挿入された部位)には部分的に剛性線材55が露出する、あるいは露出しない場合であっても外部被覆層54の当該部位では真円形状が崩れることとなる。
クランプブッシュ111に挿通された外部導体53は、クランプブッシュ111に沿って折り返される。そして、クランプブッシュ111に第1シェル112を係合させて第1シェル112とクランプブッシュ111で外部導体53を狭持することにより、コネクタ本体110は外部導体53と導通接続される。
クランプブッシュ111に第1シェル112を係合させた状態で、第1締付具121を第1シェル112に螺合させると、Oリング133が圧縮変形され第1シェル112がクランプブッシュ111に圧接される。これにより、同軸ケーブル50はコネクタ本体110から脱着不能に保持される。
また、第1締付具121を第1シェル112に螺合させると、クランプリング130が段部121dに押されて、外部被覆層54に沿ってケーブル先端方向に移動される。そして、外部被覆層54がクランプリング130により圧縮変形され、クランプリング130とクランプブッシュ111により狭持されることとなる。
第1締付具121に第2締付具122を螺合させると、Oリング136と座金137が第1締付具121内に収容される。このとき、Oリング136は、圧縮変形され、第1締付具121と外部被覆層54との隙間を密閉することとなる。
また、第1中心コンタクト101と第2中心コンタクト102は、絶縁体131の中央部に形成された貫通孔に両側から挿通され、絶縁体131の内部において接続されるとともに、所定部位において絶縁体131を狭持する。なお、第2中心コンタクト102と絶縁体131の接触部にはOリング139が配設されている。
そして、第1中心コンタクト101の先端部が同軸ケーブル50の内部導体(銅パイプ)51に螺合され、導通接続される。このとき、絶縁体131は、第1シェル112に設けられた保持部112cに嵌着される。なお、第1シェル112の端面内周部にはOリング138が配設されている。
第2シェル113は、第2中心コンタクト102が挿通された絶縁体132を挿嵌されるとともに、第1シェル112の端面にボルト140により締着される。第2中心コンタクト102の先端は、第2シェル113の開口から外部に臨むこととなる。
上述したようにして、同軸ケーブル用コネクタ10は同軸ケーブル50に装着される。
すなわち、本実施形態に係る同軸ケーブル用コネクタ10は、内部導体51と導通接続する中心コンタクト100と、外部被覆層54に加熱処理を施すことにより内径を拡張した後、外部被覆層54と外部導体53との間に挿入され、外部導体53と導通接続するコネクタ本体110と、コネクタ本体110に螺合されることにより、コネクタ本体110を同軸ケーブル50に圧接する締付具120と、外部被覆層54と締付具120との間に介在する環状のシール部材(Oリング)136と、を備えている。
そして、Oリング136は、外部被覆層54の加熱処理が施されていない部位において外部被覆層54と第1締付具121を密着するように配設されている。
このように、本実施形態に係る同軸ケーブル用コネクタ10によれば、第1締付具121と外部被覆層54とを、外部被覆層54の加熱処理を施されていない部位においてOリング136により密着させるようにしているので、コネクタ内部の気密性を効果的に確保することができる。すなわち、Oリング136は、外部被覆層54の真円形状を有する部位と密着するので、非真円形状の部位(加熱処理が施された部位)と密着する場合に比較して高い密着性を実現できる。
また、シール部材136をOリング等のスクイーズパッキンで構成し、第2締付具122による締付力によりOリング136を外部被覆層54に圧接するので、Oリング136を外部被覆層54に強固に密着させることができる。したがって、ケーブルに曲げや捻り等の軸ずれを生じさせうる外力が生じた際にも、軸ずれを防止して良好な密着性を維持する利点がある。
尚、図2に示す同軸ケーブルについては、通常の同軸ケーブルのみならず、外部導体にスロット、スリット等の電波輻射機構を設けることにより周囲に電波を輻射、あるいは漏洩する漏洩型の同軸ケーブルに対して適用してもよい。
(第2実施形態)
図5は、本発明に係る同軸ケーブル用コネクタの他の一例を示す半断面図である。図5において、第1実施形態に係る同軸ケーブル用コネクタ10と同じ部材、部位については同じ符号を付している。
第2実施形態の同軸ケーブル用コネクタ11では、第1実施形態の同軸ケーブル用コネクタ10におけるOパッキン136の代わりに、リップパッキン(Uパッキン)134を使用している点が異なる。なお、第1実施形態と同様の説明については省略する。
図5に示す同軸ケーブル用コネクタ11は、図2に示す空隙絶縁型の同軸ケーブル50のようなケーブル内部の気密性を確保する必要がある同軸ケーブル用のコネクタとして使用される。
図5に示すように、同軸ケーブル用コネクタ11は、同軸ケーブル50の内部導体51と導通接続する中心コンタクト100と、外部導体53と導通接続するコネクタ本体110と、コネクタ本体110に螺合されることによりコネクタ本体110を同軸ケーブル50に圧接する締付具150と、を備えて構成される。
締付具150は、第1実施形態と異なり、1つの部材で構成されている。第2実施形態では、リップパッキン134により締付具150と外部被覆層54との間を密閉するため、リップパッキン134を締め付けるための締付具は必要ないからである。
締付具150は、一端側(図では左側)の内周面に第1シェル112と螺合するための雌ねじ150aが形成されている。また、他端側(図では右側)の内周面には、リップパッキン134を係合するための係合溝150bを有している。
また、締付具150の内周面略中央には、外部被覆層54と当接するクランプリング130の後端を係止する段部150cが形成されている。
ここで、リップパッキン134は、リップ状(唇状)の断面形状を有するシール部材であり、例えば、断面がU字型でニトリルゴム製のUパッキンで構成される。Uパッキン134は、リップ部134aを先端側(図5では左側)に向けて配設され、ガス封入によりこのリップ部134aに圧力が印加されると、同軸ケーブル50の外部被覆層54と圧着し、セルフシール作用によってガス漏れを防止する。
上述した構成を有する同軸ケーブル用コネクタ11は、以下のようにして同軸ケーブル50に装着される。
先端の外部被覆層54が除去された同軸ケーブル50には、予め、係合溝150bにUパッキン134が配設された締付具150が挿通される。そして、同軸ケーブル50の先端にはクランプブッシュ111が取り付けられる。
クランプブッシュ111に挿通された外部導体53は、クランプブッシュ111に沿って折り返される。そして、クランプブッシュ111に第1シェル112を係合させて第1シェル112とクランプブッシュ111で外部導体53を狭持することにより、コネクタ本体110は外部導体53と導通接続される。
クランプブッシュ111に第1シェル112を係合させた状態で、締付具150を第1シェル112に螺合させると、Oリング133が圧縮変形され第1シェル112がクランプブッシュ111に圧接される。これにより、同軸ケーブル50はコネクタ本体110から脱着不能に保持される。
また、締付具150を第1シェル112に螺合させると、クランプリング130が段部150cに押されて、外部被覆層54に沿ってケーブル先端方向に移動される。そして、外部被覆層54がクランプリング130により圧縮変形され、クランプリング130とクランプブッシュ111により狭持されることとなる。
このとき、Uパッキン134は、径方向に圧縮されることで締付具150と外部被覆層54との隙間を閉塞する。Uパッキン134は、ガスが封入されたときにセルフシール作用を発揮する。
中心コンタクト100及び第2シェル123の取付は、第1実施形態と同様である。
上述したようにして、同軸ケーブル用コネクタ11は同軸ケーブル50に装着される。
すなわち、本実施形態に係る同軸ケーブル用コネクタ11は、内部導体51と導通接続する中心コンタクト100と、外部被覆層54に加熱処理を施すことにより内径を拡張した後、外部被覆層54と外部導体53との間に挿入され、外部導体53と導通接続するコネクタ本体110と、コネクタ本体110に螺合されることにより、コネクタ本体110を同軸ケーブル50に圧接する締付具150と、外部被覆層54と締付具150との間に介在する環状のシール部材(Uパッキン)134と、を備えている。
そして、Uパッキン134は、外部被覆層54の加熱処理が施されていない部位において外部被覆層54と締付具150を密着するように配設されている。
このように、第2実施形態に係る同軸ケーブル用コネクタ11によれば、締付具150と外部被覆層54とを、外部被覆層54の加熱処理を施されていない部位においてUパッキン134により密着させるようにしているので、コネクタ内部の気密性を効果的に確保することができる。すなわち、Uパッキン134は、外部被覆層54の真円形状を有する部位と密着するので、非真円形状の部位と密着する場合に比較して高い密着性を実現できる。
また、シール部材134をUパッキン等のリップパッキンで構成することにより、Oリングに比較して同軸ケーブル50に常時加わる締め付け応力を軽減できる。そのため、同軸ケーブル50の外部被覆にクリープ変形が生じ難い。また、クリープ変形が生じた際にも、リップパッキン134には、周方向に溝が形成されているので、クリープ変形に柔軟に追従することができる。すなわち、ポリエチレン被覆、あるいは高温使用環境下など、クリープ変形を生じ易い条件下においても、気密用コネクタとして、好適に用いることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
第1実施形態において、スクイーズパッキン136の種類はOリングに限定されず、例えば、Xリング、Dリング、Tリング等を採用できる。
また、第2実施形態において、リップパッキン134の種類はUパッキンに限定されず、例えば、VパッキンやLパッキン等を採用でき、また、リップ形状は対称/非対称を問わない。
また、上記実施形態では、同軸ケーブルとして図2に示す外部被覆層54の径方向の中央に、長手方向にわたって剛性線材55が埋設されている同軸ケーブルを用いたが、剛性線材55が埋設されていない同軸ケーブル用のコネクタとして適用することもできる。
また、同軸ケーブル用コネクタ10における細部構造は、上記実施形態で示したものに限定されず、同軸ケーブルの種類や用途によって適宜変更可能である。すなわち、同軸ケーブル用コネクタ10、11と同軸ケーブル50との隙間を、外部被覆層54に加熱処理が施されていない部位において密閉する構造を有していればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
第1実施形態に係る同軸ケーブル用コネクタの半断面図である。 図1に示す同軸ケーブル用コネクタが装着される同軸ケーブルの一例を示す断面図である。 同軸ケーブル用コネクタの取付工程の一例を示す外観図である。 同軸ケーブル用コネクタの取付工程の一例を示す外観図である。 第2実施形態に係る同軸ケーブル用コネクタの半断面図である。 従来の同軸ケーブル用コネクタの一例を示す半断面図である。
符号の説明
10 同軸ケーブル用コネクタ
100 中心コンタクト
101 第1中心コンタクト
102 第2中心コンタクト
110 コネクタ本体
111 クランプブッシュ
112 第1シェル
113 第2シェル
120 締付具
121 第1締付具
122 第2締付具
130 クランプリング
131 第1絶縁体
132 第2絶縁体
133 Oリング
136 スクイーズパッキン(Oリング)
137 座金
138 Oリング
139 Oリング
140 ボルト
141 銅管継手

Claims (4)

  1. 内部導体と、前記内部導体の外周に形成された絶縁体層と、前記絶縁体層の外周に形成された外部導体と、前記外部導体の外周に形成された外部被覆層と、が同軸構造をなし、前記外部被覆層に抗張力体としての剛性線材が埋設されている同軸ケーブルの先端に装着される同軸ケーブル用コネクタであって、
    前記内部導体と導通接続する中心コンタクトと、
    前記外部被覆層に加熱処理を施すことにより内径を拡張した後、該外部被覆層と前記外部導体との間に挿入され、前記外部導体と導通接続するコネクタ本体と、
    前記コネクタ本体に螺合されることにより、前記コネクタ本体を前記同軸ケーブルに圧接する締付具と、
    前記外部被覆層と前記締付具との間に介在する環状のシール部材と、を備え、
    前記シール部材は、前記外部被覆層の前記加熱処理が施されていない部位において該外部被覆層と前記締付具を密着するように配設されることを特徴とする同軸ケーブル用コネクタ。
  2. 前記シール部材は、前記同軸ケーブルの先端側に向けてリップ状の断面形状を有するリップパッキンで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
  3. 前記シール部材は、前記外部被覆層と前記締付具の間で圧縮されることによりコネクタ内部を密封するスクイーズパッキンで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
  4. 前記絶縁体層は、ガスを封入可能な中空部を有し、
    前記コネクタ本体は、前記中空部にガスを導入可能なガス導入部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
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