JP4328156B2 - 調教支援システム,調教支援装置および調教支援方法並びに調教支援プログラム - Google Patents

調教支援システム,調教支援装置および調教支援方法並びに調教支援プログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば競馬(競争馬)の調教に用いて好適な、調教支援システム,調教支援装置および調教支援方法並びに調教支援プログラムに関する。
一般に、馬の調教は、調教者が、馬主所有の馬をトレーニングすることにより行なわれる。このトレーニングの主な内容は馬を走らせることであって、馬が走るコースは例えばダート、芝、ウッドチップ、坂路、プール等が知られている。ここで、ダートは砂のコースであり速度は出にくい半面、馬の足に対する負担が少ない。また、芝はダートよりは速度を出しやすい。ウッドチップとは、「おがくず」を敷いたコースであって、このウッドチップにおける走行は、馬の足への負担が少なくなり調教中に故障が生じる可能性が下がる。さらに、坂路は勾配を有するコースであり、馬の心肺機能を向上させるために用いられる。そして、プールとは馬の足に負担をかけずにスタミナ調教を行なうためのコースである。
馬の調教方法も種々のものが提案されている。調教者が、馬に課した過去の調教内容を記録し、その記録に基づいて、馬に課す負荷を監視および管理する方法が最近提案されている。例えば、馬体にGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)受信機と、心拍センサーとを取り付けた訓練方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
非特許文献1記載の訓練方法は、調教者が、馬体の鞍(くら)に小さな箱を取り付けてその箱にGPS受信機および記録装置を納め、鞍の下に心拍センサーを設ける。そして、走行中の馬の位置は、GPS受信機を用いて1秒ごとにその記録装置に記録され、また、心拍センサーからの心拍数データは、鞍の記録装置に記録されるようになっている。
これにより、正確な走行タイムに加え、馬にかかる負荷に対応する最大心拍数を目安に調教の強さが調整される。
また、人体について、心拍数,体温等の生体情報と、予め設定された許容限界値とを比較する方法も提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1記載の生体信号モニタ装置は、患者の生体信号に基づいてそれぞれ所要の生体情報を得るとともに所定の演算処理を行ない、この演算処理された生体情報を予め設定された許容限界値と比較することによって、患者の不快症状等の発現に至る状態(コンディション)を適正かつ迅速にモニタすることができる。
特開2000-312668号公報 朝日新聞2003年5月31日付け夕刊記事
しかしながら、非特許文献1記載の訓練方法が用いられる場合、又は特許文献1記載の生体信号モニタ装置が馬の調教に用いられる場合のいずれにおいても、記録されたデータは、治療又は調教後に解析される。
そして、調教者は自分自身の勘および経験に基づく主観的な判断により馬を調教することも多いので、記録データを反映させた調教が有効に行なわれずに、馬に与えた負荷が過剰になり馬の事故が生じる可能性があり、また、軽過ぎる負荷になって有効な調教ができないこともあるという課題がある。従って、調教者が騎乗中にリアルタイムに適切な指示を調教者に教えるというニーズが要請されている。
さらに、調教は複数の調教者によって行なわれるので、ベテラン調教者とそうでない調教者(非ベテラン調教者)とは調教のスキルに差異がある。従って、スキルの低い調教者は、適切な負荷を馬に課すことができない場合があり、やはり、馬の事故が生じる可能性があるという課題がある。このため、調教者のスキルの高低によらずに均一の調教が行なわれることが要請されている。
加えて、従来の調教技術を用いた場合、調教者は、生体センサー情報を記録採取し後刻解析する。一方、調教される馬の頭数は非常に多く、また、一頭についての調教回数および調教時間も累積的に増加するので、記録されるデータ量は多量になる。従って、各記録データの管理が煩雑となり、正確な調教に支障をきたす可能性があるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、馬等の調教技術において、調教者が騎乗中にリアルタイムに調教内容の変更を行なうことができ、過去の調教時における記録データを有効利用しかつ記録データを確実に調教に反映させ、さらに、各馬について均一な調教が可能な、調教支援システム,調教支援装置および調教支援方法並びに調教支援プログラムを提供することを目的とする。
このため、本発明の調教支援システムは、生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部と、生体の体調をモニタするための生体情報と生体の位置を表す位置情報とを収集する収集部と、収集部にて収集された生体情報と位置情報とに基づいて生体の体調を数値化した体調指数と、記憶部に記憶された負荷閾値との比較結果を出力する比較部と、比較部から出力された比較結果に基づいて上記の体力的な負荷の増減に関する警告を生体の騎乗者に対して通知する通知部とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項1)。
また、本発明の調教支援システムは、生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部と、生体の体調をモニタするための生体情報と生体の位置を表す位置情報とを収集する収集部と、収集部にて収集された生体情報と位置情報とに基づいて生体の体調を数値化した体調指数を計算する計算部と、計算部にて計算された体調指数と、記憶部に記憶された負荷閾値との比較結果を出力する比較部と、比較部から出力された比較結果に基づいて上記の体力的な負荷の増減に関する警告を生体の騎乗者に対して通知する通知部とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項2)。
ここで、収集部は、位置情報を、全地球測位システムを用いて収集するように構成されてもよい(請求項3)。
また、比較部は、走行場所,騎乗重量および速度を少なくとも含む走行状態および生体情報に起因する負荷指標値と、記憶部に記憶され複数の項目に分類された負荷閾値とを比較することにより比較結果を出力するように構成されてもよい(請求項4)。
さらに、通知部は、比較部にて比較される負荷指標値と、記憶部に記憶された負荷閾値との大小に基づいて、警告を騎乗者に対して通知するように構成されてもよく、騎乗者又は生体に取り付けられた調教支援装置の音又は振動を用いて警告を騎乗者に対して通知するように構成されてもよい(請求項5,6)。
また、本発明の調教支援装置は、子機および親機として以下に述べるように構成することができる。
子機としての本発明の調教支援装置は、生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部と、生体に取り付けられた子機と無線通信可能な無線通信部と、無線通信部にて子機から送信された生体の体調をモニタするための生体情報と生体の位置を表す位置情報とを用いて生体の体調を数値化した体調指数を計算する計算部と、計算部にて計算された体調指数と、記憶部に記憶された負荷閾値との比較結果を出力する比較部と、比較部から出力された比較結果に基づいて上記の体力的な負荷の増減に関する警告を、無線通信部を介して子機に対して通知する通知部とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項7)。
この計算部は、生体の脈拍,体温および血圧を生体情報として体調指数を計算するように構成することができる(請求項8)。
そして、親機としての本発明の調教支援装置は、生体の体調をモニタするための生体情報を収集する生体情報収集部と、生体の位置を表す位置情報を収集する位置情報収集部と、生体情報収集部にて収集された生体情報と、位置情報収集部にて収集された位置情報とを親機に対して無線送信する無線送信部と、無線送信部が親機に対して無線送信した生体情報と位置情報とに基づいて生体の体調を数値化した体調指数と、生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値とに基づいて親機から通知された生体の体力的な負荷の増減に関する警告を無線受信する無線受信部と、無線受信部にて受信された警告を生体の騎乗者に対して出力する出力部とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項9)。
さらに、本発明の調教支援方法は、調教支援装置の子機が、生体の体調をモニタするための生体情報と、生体の位置を表す位置情報とを生体センサーを用いて収集する収集ステップと、調教支援装置の親機が、子機が収集ステップにて収集した生体情報と位置情報とを計算出力する第1計算ステップと、親機が、第1計算ステップにて受信された生体情報と位置情報とに基づいて、生体の体調を数値化した体調指数と、生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部に記憶された負荷閾値との比較結果を出力する比較ステップと、比較ステップにて比較された負荷指標が負荷閾値を超える場合又は負荷指標が負荷閾値よりも著しく低い場合は、警告を騎乗者に対して通知する通知ステップとをそなえたことを特徴としている(請求項10)。
この収集ステップは、収集ステップにて収集された生体情報に基づいて体調指数を生成する体調指数生成ステップと、第1計算ステップにて計算された走行状態と、体調指数生成ステップにて生成された体調指数とに基づいて、生体の位置における勾配,生体の走行距離および生体の速度を少なくとも含む負荷指標を計算する第2計算ステップとをそなえて構成されてもよい(請求項11)。
そして、本発明の調教支援プログラムは、コンピュータに、調教支援装置親機が、生体の体調をモニタするための生体情報と、生体の位置を表す位置情報とを子機から受信する受信処理と、親機が、受信処理にて受信された生体情報と位置情報とを計算する第1計算処理と、受信処理にて受信された生体情報と位置情報とを収集する収集処理と、収集処理にて収集された生体情報と位置情報とに基づいて、生体の体調を数値化した体調指数と、生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部に記憶された負荷閾値との比較結果を出力する比較処理と、比較処理にて比較された負荷指標が負荷閾値を超える場合又は負荷指標が負荷閾値よりも著しく低い場合は、警告を騎乗者に対して通知する通知処理とを実行させることを特徴としている(請求項12)。
本発明の調教支援システムによれば、生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部と、生体の体調をモニタするための生体情報と生体の位置を表す位置情報とを収集する収集部と、収集部にて収集された生体情報と位置情報とに基づいて生体の体調を数値化した体調指数と、記憶部に記憶された負荷閾値との比較結果を出力する比較部と、比較部から出力された比較結果に基づいて上記の体力的な負荷の増減に関する警告を生体の騎乗者に対して通知する通知部とをそなえて構成されているので、馬等の生体の調教において、調教者は、調教している生体に騎乗中に、リアルタイムに調教内容を変更でき、また、過去の調教時に記録したその生体の負荷閾値等の情報データを有効利用でき、かつ情報データを確実に調教に反映させることができる。従って、例えば馬等の生体の調教時における事故を大幅に削減できる(請求項1〜6)。
さらに、本発明の調教支援装置によれば、生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部と、生体に取り付けられた子機と無線通信可能な無線通信部と、無線通信部にて子機から送信された生体の体調をモニタするための生体情報と生体の位置を表す位置情報とを用いて生体の体調を数値化した体調指数を計算する計算部と、計算部にて計算された体調指数と、記憶部に記憶された負荷閾値との比較結果を出力する比較部と、比較部から出力された比較結果に基づいて上記の体力的な負荷の増減に関する警告を、無線通信部を介して子機に対して通知する通知部とをそなえて構成されているので、調教者は各馬の固有な負荷閾値を把握しながら調教できるので、各馬について均一な調教を行なえるとともに調教の効率が向上する(請求項7,8)。
そして、本発明の調教支援装置によれば、生体の体調をモニタするための生体情報を収集する生体情報収集部と、生体の位置を表す位置情報を収集する位置情報収集部と、生体情報収集部にて収集された生体情報と、位置情報収集部にて収集された位置情報とを親機に対して無線送信する無線送信部と、無線送信部が親機に対して無線送信した生体情報と位置情報とに基づいて親機から通知された上記の体力的な負荷の増減に関する警告を無線受信する無線受信部と、無線受信部にて受信された警告を生体の騎乗者に対して出力する出力部とをそなえて構成されているので、調教者は、各馬に適切な負荷を与えることができ、過負荷による事故の可能性が著しく低減される(請求項9)。
そして、本発明の調教支援方法によれば、調教支援装置の親機が、生体の体調をモニタするための生体情報と、生体の位置を表す位置情報とを生体センサーを用いて収集する収集し(収集ステップ)、親機が、子機が収集ステップにて収集した生体情報と位置情報とを計算出力し(第1計算ステップ)、親機が第1計算ステップにて受信された生体情報と位置情報とを収集し(収集ステップ)、収集ステップにて収集された生体情報と位置情報とに基づいて、生体の体調を数値化した体調指数と、生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部に記憶された負荷閾値との比較結果を出力し(比較ステップ)、そして、比較ステップにて比較された負荷指標が負荷閾値を超える場合又は負荷指標が負荷閾値よりも著しく低い場合は、警告を騎乗者に対して通知する(通知ステップ)(請求項10)。
また、比較ステップが、収集ステップにて収集された生体情報に基づいて体調指数を生成する体調指数生成ステップと、第1計算ステップにて計算された走行状態と、体調指数生成ステップにて生成された体調指数とに基づいて、生体の位置における勾配,生体の走行距離および生体の速度を少なくとも含む負荷指標を計算する第2計算ステップとをそなえてもよい。
従って、このようにすれば、例えば生体の重量,速度,距離,勾配等の各閾値の過去における最大負荷を考慮した調教が可能となり、各生体について適切なトレーニングが可能となる。従って、ベテラン騎乗者の不足を解消でき、非ベテラン騎乗者も均一な調教ができる。ひいては経営の効率化が図れる(請求項11)。
また、本発明の調教支援プログラムによれば、コンピュータに、調教支援装置が、生体の体調をモニタするための生体情報と、生体の位置を表す位置情報とを子機から受信する受信処理と、親機が、受信処理にて受信された生体情報と位置情報とを計算する第1計算処理と、受信処理にて受信された生体情報と位置情報とを収集する収集処理と、収集処理にて収集された生体情報と位置情報とに基づいて、生体の体調を数値化した体調指数と、生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部に記憶された負荷閾値との比較結果を出力する比較処理と、比較処理にて比較された負荷指標が負荷閾値を超える場合又は負荷指標が負荷閾値よりも著しく低い場合は、警告を騎乗者に対して通知する通知処理とを実行させる。
従って、このようにすれば、調教者は、各生体の固有体力に応じて、リアルタイムに負荷を変更させてトレーニングでき、これにより、例えば各馬個々の調教当日の体調を考慮したトレーニングが可能となる(請求項12)。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A)本発明の一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態に係る調教支援システムの構成図である。この図1に示す調教支援システム100は、競争馬(生体:以下、特に断らない限り、馬と略称する。)に騎乗中の騎乗者(調教者)に対し、リアルタイムに調教内容を支援するものであって、GPS(全地球測位システム)衛星G1〜G4と、n頭の馬A〜Cと、騎乗者A〜Cと、管理棟(管理塔)50とをそなえて構成されている。なお、nは自然数を表し、以下、nが3の場合について説明する。
ここで、GPS衛星G1〜G4は、各GPS衛星G1〜G4に割り当てられた固有の識別ID(Identifier)データを含む電波を地表に対して送信するものである。
また、各馬A〜Cは、調教支援装置子機(以下、子機と称する。)を取り付けられ、この子機を取り付けられた状態で騎乗者A〜Cによって調教されている。子機の取り付け位置は、各GPS衛星G1〜G4および管理棟50からの電波を適切に受信可能な位置、馬A〜Cの生体情報を得るために適した位置、走行中に外れない位置、着脱可能な位置および馬A〜Cの調教に支障がない位置等の所望の位置を選択できる。
ここで、生体情報とは、馬A〜Cの血圧,脈拍(心拍数)および体温の各情報要素からなり、また、これらに加えて血液酸素飽和度,心電図および吸数等の要素情報を含めることもできる。これらの要素情報は、馬A〜Cに予め取り付けられた生体センサー(以下に述べる血圧センサー12a,脈拍センサー12b,体温センサー12c等)が検出又は測定する。これらの生体センサー(12a,12b,12c)は、物理量を検出しその物理量に応じた電気信号を出力する機能を発揮するものであって、さらに、各馬A〜Cには、識別情報(ID)を割り当てられており、一例として、馬A,馬Bおよび馬Cは、それぞれ、「aaa1」,「hhh4」,「jjj3」というIDによって識別され、これらのIDは管理棟50内に設けられた記憶(記録装置)に記憶されている。また、これらの各要素情報を取得することにより、各馬A〜Cの身体についての体調を知ることができる。
さらに、管理棟50は、各子機と通信可能な1又は複数の調教支援装置親機(以下、親機と称する。)を設けている。この管理棟50は、各子機との間において電波を送受信でき、各馬A〜Cの走行コースを見えるところに設けられることが望ましい。この親機は、各子機と無線通信可能な無線送受信機と、各馬A〜Cの過去の調教内容および過去の生体情報を記録する記録装置(記録部)とを有する。
親機の機能は、例えば子機Aが送信した馬Aの位置情報データおよび馬Aの生体情報データの受信と、受信した各馬A〜Cからの位置情報および生体情報の記録部への新規書き込みおよび更新と、受信した各馬A〜Cからの位置情報データおよび生体情報データと記録部に記録された過去の生体情報データとの比較等である。
本発明の調教支援方法は、各馬A〜Cの血圧等を収集するための生体センサー(12a,12b,12c)と、GPSシステム(GPS衛星G1〜G4およびGPS受信機11)を用いて馬A〜Cの位置情報を収集する位置センサーと、騎乗者A〜Cに対して馬A〜Cの走行速度を上げる又は下げる、および警告,警報等のメッセージを通知する出力部とが接続された管理PC装置におけるものである。
まず、図1に示す管理棟50内に設けられた管理PC装置60は、記憶部に各馬A〜C個々のIDを記憶させ(ステップ1)、勾配,走行距離および速度を計算し(ステップ2)、生体センサー(12a,12b,12c)から出力されたデータに基づいて体調指数を計算する(ステップ3)。ここで、記憶部は、馬(生体)の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶するものである。
さらに、体調指数は馬A〜Cの体調を総合的に評価するための数値化された指数を表す。ここで、体調指数とは例えば馬A〜Cの生体情報である。この体調指数は、脈拍,体温および血圧を用いた計算により得られる場合と、馬A〜Cの調教中の脈拍,体温および血圧がそのまま体調指数として用いられる場合とがある。また、負荷閾値とは、予め記憶部に記録された閾値データである。
上記の記憶部は、馬A〜Cを識別可能な馬識別情報を記憶し、記憶された各馬A〜Cの体力的な負荷が馬識別情報の体調限界に近づくと、通知部が警告を各子機に対して通知するようになっている。
次に、管理PC装置は、記憶部の閾値と負荷指数とを比較し(ステップ4)、そして、体調指数が閾値を超えた場合、又は体調指数が閾値の70%程度の閾値に近づいた場合は、それぞれ、「閾値を超えた」又は「閾値に近づいた」の旨を含む警告メッセージを騎乗中の騎乗者A〜Cに対して出力部から通知する(ステップ5)。ここで、体調指数が閾値と比較して著しく低い場合、出力部は、騎乗者A〜Cに対して、その旨を通知するようになっている。これにより、各騎乗者A〜Cは、リアルタイムに調教内容を変更できる。
従来技術を用いた調教支援システムと本発明の調教支援システム100とを比較すると、従来の調教支援システムにおいては、騎乗者Aは騎乗しているときに血圧センサーを用いて馬Aの血圧等の生体情報を収集し、調教後その記録した生体情報を管理用のパーソナルコンピュータ(以下、管理パソコン装置と称する。)に読み込ませる。そして、管理パソコンは累積した各馬A〜Cの生体情報に基づいて適切な調教内容を計算し、その後、その計算した調教内容を再度騎乗者Aに通知する。
これに対して、本発明の調教支援システム100は、まず、ベテラン調教者が馬Aに騎乗した状態で調教を行なって馬Aを調教しているときのデータを予め記憶し、また、馬A,Bについても、同様にデータを記憶する。この記憶させたデータは、閾値データとして利用される。その後、非ベテラン調教者が本発明の調教支援装置子機を各馬A〜Cに取り付け、調教を開始し、調教中に各馬A〜Cの生体情報を収集する。そして、子機は、この収集した各種の生体情報を管理棟50に設けられた調教支援装置親機に対して送信し、親機はその生体情報と各馬A〜Cの位置情報とに基づいて、適切な負荷を体調指数として計算する。この体調指数は総合評価を表すものとして機能する。また、騎乗者が収集したデータを管理棟50が処理し、その体調指数が予め記憶した各馬A〜Cの閾値よりも大きくなると、騎乗者に対してその旨を警告し、騎乗者は、速度を下げる等により調教時の負荷を軽減させるのである。
従って、本発明の調教支援システム100は、リアルタイムに調教の内容を変更でき、馬A〜Cの事故等を大幅に削減できる。
図2は本発明の一実施形態に係る子機および親機のブロック図である。この図2に示す子機10は、データ送信部8とデータ受信部9とをそなえて構成されている。ここで、データ送信部8は、各馬A〜Cの位置情報および各馬A〜Cの生体情報を収集し位置情報データおよび生体情報データを親機に送信するものであって、GPS受信機11,生体センサー(血圧センサー12a,脈拍センサー12b,体温センサー12c),計算部13および無線送信機14aをそなえて構成されている。
GPS受信機11は、4箇所に設けられたGPS衛星G1〜G4(図1参照)の電波を受信して演算し、GPS受信機11自身の位置を取得するものである。各馬A〜Cの位置情報は、子機10自身の緯度,経度および高度の各情報を有する。GPS衛星G1〜G4は、正確な原子時計を有し、電波の送信時刻と各GPS衛星G1〜G4の識別情報とを含む無線データを地表に対して送信する。また、これらのGPS衛星G1〜G4と、GPS受信機11とが協働してGPSシステムとして機能している。従って、収集部(11,12a〜12c)は、位置情報を、GPSを用いて収集するようになっている。
これにより、GPS受信機11は、緯度,経度および高度の正確に測位できるようになる。
生体センサー(12a,12b,12c)は、物理量を検出しその物理量に応じた電気信号を出力する機能を発揮するものであって、具体的には、以下に述べる血圧センサー12a,脈拍センサー12b,体温センサー12cを各馬A〜Cに取り付けて生体情報を得るようにしている。
血圧センサー12aは、各馬A〜C等の馬の血管に加えられる圧力を力学的に測定しその圧力結果を電気信号として出力するものである。そして、血圧センサー12aは、血管の内圧が変化すると、血管の半径が変化するという物理現象を用いて圧力結果を表す電気信号として出力する。
脈拍センサー12bは、例えば歪ゲージ等の素子を使用してアナログ信号を出力し、このアナログ信号をディジタル信号に変換し、ディスプレイ信号を親機側に対して無線送信する。そして、親機側の脈拍センサーは、受信したディジタル信号を、親機のメモリに予め記憶された脈拍波形のサンプル波形と比較し、予め設定した設定値の許容範囲を超えた場合に、警報信号を出力するようになっている。
また、体温センサー12cは、サーミスタ(温度によって抵抗値が指数関数的に変化するセラミックス半導体素子)によって各馬A〜C等の馬の温度を感知し、その温度を表示するものである。
そして、GPS受信機11と、生体センサー(12a,12b,12c)とが協働することにより、馬の体調をモニタするための生体情報と馬の位置を表す位置情報とを収集する収集部(11,12a〜12c)として機能している。
そして、計算部13は、GPS受信機11および生体センサー(12a,12b,12c)から入力された位置情報データおよび生体情報データを以下に述べる計算例に基づいて体調指数を出力するものである。この体調指数Lは、各馬A〜Cの体調を総合的に評価するための数値化された指数であって、式(1)によって得られる。
体調指数L=k *(ka脈拍*kc血圧)/kb体温 (1)
ここで、k,ka,kbおよびkcは、それぞれ、一定の係数,脈拍の指数係数,体温の指数係数および血圧の指数係数を表す。なお、k,ka,kbおよびkcの各係数は、種々の値に設定でき、また、特定の馬A〜Cについては特別な係数を設定するようにもできる。すなわち、計算部13は、馬の脈拍,体温および血圧を生体情報として体調指数を計算するように構成できるのである。なお、馬以外の生体を用いることもでき、これらの各係数は各馬の違いに応じて種々な値を設定可能である。さらに、計算部13の機能は、例えばLSI(Large Scale Integration)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)により実現される。
このように、各馬A〜Cは、脈拍等の生体情報を個別に抽出されるので、抽出されたデータ以外の主観的なデータによる影響を抑制でき、又は主観的データを全く参照しないようにもできる。この主観的なデータとは、例えば馬A〜Cの外観および馬A〜Cの歩き方のみの観察と経験とに基づいて把握された馬A〜Cの状態等である。従って、本発明の調教支援装置10,20は、ともに、主観的なデータを用いていないので、馬A〜Cに関する状態の判定誤認を排除できる。
また、体調指数は、式(1)による計算を省略して、生体センサー(12a,12b,12c)を用いて得られた脈拍,体温および血圧等の直接に得られたデータ(計算処理が行なわれない状態のままのデータ)を用いることもできる。この場合、各馬A〜Cについての脈拍,体温,血圧等に対応した対応データ(又は分類テーブル)体調指数は、管理PC装置21又は記憶部24に記憶されている。
次に、図2に示す無線送信機14aは、計算部13にて得られた体調指数データをフォーマット処理しその処理したデータを管理棟50に設けられた子機10に対して送信するものである。なお、本実施形態における多重化の方法例は周波数多重である。なお、時分割多重を用いることもでき、無線区間のフォーマットは、種々の無線方式および無線多重化方式を用いることができる。
これにより、各馬A〜Cは調教中に常時生体センサー(12a,12b,12c)にて生体情報データを取得および収集され、計算部13にて体調指数が計算され、そして、この体調指数データとGPS受信機11からの位置情報データとがともに無線回線を介して親機に保持されるのである。
次に、データ受信部9は、管理棟50から送信される調教中の各馬A〜Cの負荷についての情報を受信し騎乗者A〜Cに対して負荷の増減および警報等を音声又は振動等により通知するものであって、無線受信機14bと出力部25とをそなえて構成されている。
ここで、無線受信機14bは、管理棟50からの無線信号を受信してフォーマット処理し調教中の馬A〜Cに関する情報データを出力するものである。この情報データの一例は、馬A〜Cの走行速度について上げ下げの指示、走行時間の延長又は短縮の指示の各メッセージである。具体的には、親機が、馬A〜Cの負荷が負荷閾値に近づいていることを検知すると、子機10に対して、警報メッセージ、又は負荷が負荷閾値を超えた場合の警告メッセージとが復調されるようになっている。
そして、出力部25は、親機から送信される各馬A〜Cの負荷について、負荷の増減および警報等を音声,振動等により通知するものであって、例えば図3(a)に示すアンプ17aおよびイヤホン(音声出力部)17bをそなえて構成されている。このアンプ17aは、無線受信部14bからの警報,警告等の負荷に関する指示内容を音声出力するための増幅器であり、イヤホン17bはアンプ17aにて増幅された警報,警告等を出力するものであって、この機能は例えば小型スピーカ等を用いた場合においても実現可能である。
なお、警報とは例えば正弦波信号音,音色,断続音等である。また、警告とは例えば「IDaaa1の馬は体調限界を超えています。速度を下げて下さい。」,「IDaaa1の馬は体調限界に近づいています。気をつけて下さい。」又は「IDaaa1の馬は体調限界の70%以下です。速度を上げて下さい。」等の音声メッセージである。すなわち、騎乗者又は生体に取り付けられた調教支援装置が、リンガ,スピーカ(図示省略)から特定の音色又は音声メッセージを出力することにより、警告を騎乗者に対して通知するのである。
また、親機は、各音声メッセージを管理棟50にて生成し子機10に送信してもよく、あるいは、子機10が予め各音声メッセージをROM(Read Only Memory)等に保持し、親機はこれらの3種類の音声メッセージに付与した番号を子機10に対して送信するようにしてもよい。
さらに、出力部25の機能は、聴覚効果を有するもののほかに、着信を振動により検知するバイブレータ等を用いることができる。
図3(b)は本発明の一実施形態に係る出力部25の第2のブロック図である。この図3(b)に示す出力部25は、駆動部18aと振動部18bとからなる。
ここで、駆動部18aは、無線受信部14bからの警報,警告等の負荷に関する指示内容を表す駆動信号を出力するものである。そして、その指示内容は、次に述べる振動部18bの振動により騎乗者A〜Cに対して通知されるようになっている。なお、この機能は例えばソフトウェアドライバにより実現される。
また、振動部18bは、駆動部18aからの駆動信号に基づいて振動するものであり、この機能は例えばバイブレータにより実現される。なお、バイブレータの振動パターンを、指示内容に応じて割り当てるようにもできる。
従って、出力部25は、騎乗者又は生体に取り付けられた調教支援装置の音又は振動を用いて警告を騎乗者に対して通知する。そして、出力部25は、図3(a),図3(b)にそれぞれ示す音声,振動の双方を設けた図3(c)に示すように組み合わせることもできる。
これにより、子機10は、親機からの調教に関する情報データと、負荷に関する指示内容とを、音声通知又は振動方法を用いて得られる。
なお、各馬A〜Cにセンサー等の取り付け位置は、馬A〜Cの動作を考慮して適切な場所が選択されている。取り付け位置の一例について説明する。例えば、データ送信部8のGPS受信機11および無線送信機14aと、データ受信部9の無線受信機14b,アンプ17a,音声出力部17b,駆動部18aおよび振動部18bの取り付け位置は、鞍か、又は鞍につながれた収納部材又は騎乗者A〜Cの腰等である。また、各生体センサー(12a,12b,12c)の取り付け位置は、鞍の下部又は馬体の適切な位置が好ましい。
このように、各騎乗者A〜Cは、適切な調教データをリアルタイムに得ることができる。また、子機10を小型化することにより、調教による効率の実効性が損なわれずに調教支援が可能になる。
次に、図2に示す調教支援装置親機について詳述する。図2に示す親機は、無線受信機15b,無線送信機15a,管理パーソナルコンピュータ装置(管理PC装置,管理PCシステム)21,表示部22,タイマー23および記憶部24をそなえて構成されている。
ここで、無線送信機15aは、調教中の各馬A〜Cに設けられた各子機10と、無線通信可能なものであり、無線通信機能以外の機能については無線送信機14aが有する機能とほぼ同一機能を有する。また、3頭以上の馬が同一親機にアクセスするために多重化されるようになっている。
そして、無線受信機15bは、複数の子機10から送信された親機宛の無線信号を受信してフォーマット処理し調教中の3頭以上の馬のそれぞれに関する情報データを出力するものである。
次に、管理PC装置21は、各馬A〜Cの生体センサー(12a,12b,12c)と位置センサーとのそれぞれからのデータ収集機能と、体調指数Lと閾値との各値の計算機能と、比較機能と、モード管理機能と、騎乗者A〜Cに警告メッセージ等の情報を通知する通知機能とを有する。この管理PC装置21は、調教支援システム100の主制御部として機能するようにもなっている。そして、後述する本発明のプログラム(ソフトウェアプログラム又はアプリケーションプログラム)が、管理PC装置21に実行可能にインストゥールされている。
図4は本発明の一実施形態に係る管理PC装置21の要部を示す図である。この図4に示す管理PC装置21は、騎乗中の調教者に対して、現在の騎乗している者に対して、リアルタイムに調教内容を変更するためのものであり、主制御部27と体調指数データ生成部31bと比較部26とをそなえて構成されている。そして、管理PC装置21の入力側には、馬A〜Cに取り付けられた子機10と無線通信可能な無線受信機(無線通信部)15bと、馬A〜Cの体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部24とが設けられている。一方、管理PC装置21の出力側には、無線送信部15a,表示部22およびタイマー23が設けられている。なお、図4に示す計算部13は、比較部26には接続されておらず、後述する変形例(図7参照)において説明するように、図2に示す子機10に設けられた計算部13と同一の計算機能を有する。
そして、比較部26は、子機10の計算部13(又は親機20aに設けられた計算部13)にて計算された体調指数と、記憶部24に記憶された負荷閾値との比較結果を出力するものである。この比較部26は、走行場所,騎乗重量および速度を含む走行状態および生体情報に基づく演算により得られた負荷指標値と、記憶部24に記憶され複数の項目に分類された負荷閾値とを比較することにより比較結果を出力するものである。
主制御部27は、本発明の調教支援方法の各処理を実行するためのものであって、管理PC装置21の内部の体調指数データ生成部31bおよび比較部26等の制御および管理を行ない、また、管理PC装置21の外部の無線送信部15a,表示部22およびタイマー23等の制御を行なうものである。なお、図7に示す変形例においては、主制御部27は計算部13をも制御および管理する。
そして、主制御部27と無線送信機15aとが協働することにより、比較部26から出力された比較結果に基づいて上記の体力的な負荷の増減に関する警告を、無線送信部15aを介して子機10に対して通知する通知部(27,15a)として機能している。これにより、通知部(27,15a)は、比較部26にて比較される負荷指標値と、記憶部24に記憶された負荷閾値との大小に基づいて、警告を騎乗者に対して通知するようになっている。なお、主制御部27の全体機能は例えばパーソナルコンピュータにより実現される。
これにより、本発明の調教支援方法は、調教支援装置(親機)20が、馬の体調をモニタするための生体情報と、馬の位置を表す位置情報とを子機10から受信し(受信ステップ)、受信ステップにて受信された生体情報と位置情報とを収集する(収集ステップ)。
この収集ステップは、親機が収集された生体情報に基づいて体調指数を生成し、第1計算ステップにて計算された走行状態と体調指数生成ステップにて生成された体調指数とに基づいて、馬の位置における勾配,馬の走行距離および馬の速度を含む負荷指標を計算する(第2計算ステップ)。
また、主制御部27は、収集ステップにて収集された生体情報と位置情報とに基づいて、馬の体調を数値化した体調指数と、馬の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部24に記憶された負荷閾値との比較結果を出力する(比較ステップ)。比較ステップにて比較された負荷指標が負荷閾値を超える場合又は負荷指標が負荷閾値よりも著しく低い場合は、警告を騎乗者に対して通知する(通知ステップ)。
これにより、管理PC装置21は、無線受信機15b,記憶部24に基づいて、受信信号を処理し、安全な空気等を入れ換えるようになっている。
次に、図4に示す表示部22は体調指数,閾値,受信した生体情報,位置情報および騎乗者が入力したデータ等を表示するものであって、例えばディスプレイがこの表示部22の機能を発揮する。
タイマー23は記憶モード時において、生体情報および位置情報等のサンプルデータを収集する時間を指定するものである。主制御部27は、このタイマー23値を例えば1分に設定し、1分間隔でメモリデータを更新する。なお、タイマー23は管理PC装置21の内部に設けることができる。
記憶部24は、体調指数および閾値の各データを記憶する閾値テーブルを記録するものであって、具体的には、ハードディスク,CD−RW(CD-Rewritable),DVD(Digital Versatile Disc又はDigital Video Disc)等の記憶デバイスが用いられる。
これにより、本発明の調教支援システム100は、生体センサー(12a,12b,12c)と、GPS受信機(位置センサー)11と、出力部25と、予め閾値を記憶した記憶部24と、タイマー23とが接続された管理PC装置21を設けている。そして、調教支援システム100は、記憶部24に馬A〜Cの生体ID(以下、馬のIDと称する。)を記憶し、生体センサー(12a,12b,12c)の各値と位置センサー値とに基づいて計算された値と閾値とを比較する。ここで、調教支援システム100の出力部25が騎乗者A〜Cに対してメッセージを通知するタイミングは、計算値が閾値以上になった場合と、計算値が閾値に近づいた場合(例えば計算値が閾値の70%になった場合)、あるいは計算値が閾値から著しく乖離している場合の各場合において、出力部25から騎乗者A〜Cに対してメッセージが通知される。
また、本発明の調教支援システム100は、馬の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部24と、馬の体調をモニタするための生体情報と馬の位置を表す位置情報とを収集する収集部(11,12a〜12c)と、収集部(11,12a〜12c)にて収集された生体情報と位置情報とに基づいて馬の体調を数値化した体調指数を計算する計算部13と、計算部13にて計算された体調指数と、記憶部24に記憶された負荷閾値との比較結果を出力する比較部26と、比較部26から出力された比較結果に基づいて上記の体力的な負荷の増減に関する警告を馬の騎乗者に対して通知する通知部(27,15a)とをそなえて構成されている。
このように、本発明の調教支援システム100は、走行状態の馬A〜Cのそれぞれについて得られた生体情報を、その馬A〜Cの騎乗者又は馬A〜Cに取り付けられた記録装置に記録するのみならず、親機に時々刻々の馬A〜Cの生体情報が集められ、各騎乗者はその生体情報に基づく閾値又は最適値等を、無線により得ることができる。
次に、図5,図6を参照して閾値テーブルの一例について詳述する。
図5は本発明の一実施形態に係る閾値テーブルの第1の例を示す図である。この図5に示す閾値テーブル24aは、記憶部24に設けられ、各馬A〜Cについて、走行場所,騎乗重量,速度等の走行状態と、体調指数と、閾値との各データを対応付けて記憶している。ここで、閾値データは、ベテラン調教者が、各馬A〜Cに調教を行なったとき、本発明により得られた体調指数のことを言う。「ID」は、各馬A〜Cに固有に割り当てられた識別IDであって、例えば「aaa1」,「hhh4」等は、それぞれ、馬A,馬B等(図1参照)を表す。
図5に示す「S」は馬Aの走行場所が勾配(Slope)であることを表す。例えば、馬Aのコースが平地(無勾配)の場合、勾配Sは「0」が記憶され、また、コースが上りの場合、勾配Sは+(プラス)の列に「1」等が記憶される。勾配Sが大きい場合は例えば、「2」,「3」,…,等その勾配に対応した値が記録される。コースが下りの場合は−(マイナス)の列に例えば「-1」等の値が記録される。
「G」は騎乗重量を表し騎乗者A〜Cの体重および訓練用の重量負荷等を加算した値が記憶され、「V」は各馬A〜Cの速度を表す。
「D」は各馬A〜Cの走行距離を表し、例えば500m間隔に各データが記憶される。さらに、「N」は走行回数を表す。これにより、走行回数Nが1本目の場合において、500m間隔で各データが管理され、きめ細かいデータを用いて調教される。なお、走行距離の間隔は種々の値に設定できる。
次に、「L」は体調指数を表し式(1)を用いて計算された値が記録されている。すなわち、各馬A〜Cの体調が数値化されているのである。そして、「L」は閾値を表し例えば「nn1」等の値が記憶されている。
以下の説明において、図5に示す閾値テーブル24aの各項目は、勾配S,騎乗重量G,速度V,距離D,体調指数Lおよび閾値Lと表す。
このように、各馬A〜Cの走行状態が常時閾値テーブル24aに一括管理され、また、閾値が騎乗者A〜Cに通知されるので、各騎乗者は、各馬A〜Cに適切な負荷を与えることができる。
さらに、各調教者は各馬A〜Cの固有な負荷閾値を把握しながら調教できるので、各馬A〜Cについて均一な調教を行なえるとともに調教の効率が向上する。そして、調教者は、各馬A〜Cに適切な負荷を与えることができるので、過負荷による事故の可能性が著しく低減される。
なお、親機は体調指数の計算を省略し、子機10から送信された脈拍,体温および血圧等を処理(又は加工)しないデータを用いた分類表を参照して調教支援することも可能である。また、好ましくは、親機が記録頻度および比較頻度を増加することにより、きめ細かい調教が可能となる。
これにより、本発明の調教支援装置親機は、馬A〜Cの騎乗者A〜Cに対して、生体センサー(12a,12b,12c)が得た情報と位置センサーが得た情報から計算した距離D,速度V,勾配S,体調指数Lにより計算した指標値と閾値とを比較する。そして、管理PC装置21は、閾値を超えるとき、又は閾値と比較して著しく低い場合、騎乗者A〜Cに対して警告をする。
従って、各騎乗者A〜Cは、馬A〜C個々の負荷の限界までリアリタイムにトレーニングでき、かつ負荷の限界に近づくと警告され、さらに、負荷の限界を超えると警報メッセージを受信するようになっている。
なお、計算部13による体調指数の計算量は多く、また、この計算処理は電力を消費するので、子機10に設けられた計算機能を、親機に設けるようにもできる。
図7は本発明の一実施形態の変形例に係る子機および親機のブロック図である。この図7に示す調教支援システム100aが調教支援システム100と異なる部分は、計算部13が親機20側に設けられている点であり、計算部13に関する機能以外の他の機能は、調教支援システム100と同一である。
この図7に示す子機10aは、上記の子機10に設けられた計算部13を設けておらず、GPS受信機11および生体センサー(12a,12b,12c)から入力された位置情報データおよび生体情報データを親機20aに送信する。また、親機20aおよび管理PC装置21aは、それぞれ、上記の親機20および管理PC装置21と同一機能に加え、さらに、計算部13による体調指数の計算機能をも有する。そして、計算部13は、無線受信機15bにて子機10aから送信された馬A〜Cの体調をモニタするための生体情報と馬A〜Cの位置を表す位置情報とを用いて馬A〜Cの体調を数値化した体調指数を計算するようになっている。ここで、計算部13は、馬A〜Cの脈拍,体温および血圧を生体情報として体調指数を計算している。
なお、図7に示すもので上述したものと同一符号を有するものはそれらと同一のものを表す。また、計算部13を設ける場所は管理PC装置21a内に限らず、管理PC装置21aと別個に設けることもできる。
そして、子機10aは、馬A〜Cから得られた生体情報および位置情報の各データを親機に送信し、親機の計算部13が各データに基づいて体調指数を演算するのである。
これにより、子機10aにおける体調指数の計算負荷が軽減され、消費電力値の低減が図れ、子機10aの電源パック又は電池等の電力消費が抑制される。
図6は本発明の一実施形態に係る閾値テーブルの第2の例を示す図である。この図6に示す閾値テーブル24bと図2に示す閾値テーブル24aとの差異は、記憶するデータ項目が異なる点である。具体的には、閾値テーブル24aは、体調指数および閾値の項目を有し、閾値テーブル24bには、体調指数および閾値の項目は設けられておらず、体温,血圧,脈拍および脈拍の閾値の各項目が設けられている。そして、ID,走行場所等の走行状態と、馬A〜Cの体温等と、脈拍閾値との各データが対応付けられて記憶されている。ここで、閾値データは、ベテラン調教者が、各馬A〜Cに調教を行なったとき、本発明により得られた脈拍値等のことを言う。なお、図6に示す各項目のうちの図2に示すものと同一符号を付されたものは、図2に示すものと同一機能を有する。
また、本発明の調教支援装置は、子機10aおよび親機20として以下に述べるように構成されている。
本発明の調教支援装置子機10aは、馬の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部24と、生体に取り付けられた子機10aと無線通信可能な無線通信部(14a,14b)と、無線通信部(14a,14b)にて子機10aから送信された馬の体調をモニタするための生体情報と馬の位置を表す位置情報とを用いて馬の体調を数値化した体調指数を計算する計算部13と、計算部13にて計算された体調指数と、記憶部24に記憶された負荷閾値との比較結果を出力する比較部26と、比較部26から出力された比較結果に基づいて上記の体力的な負荷の増減に関する警告を、無線通信部(14a,14b)を介して子機10aに対して通知する通知部(27,15a)とをそなえて構成されている。
一方、本発明の調教支援装置は、子機10aおよび親機20からなる。まず、子機10aについて説明する。
本発明の調教支援装置子機10aは、馬の体調をモニタするための生体情報を収集する生体情報収集部(11,12a〜12c)と、馬の位置を表す位置情報を収集する位置情報収集部(11,12a〜12c)と、生体情報収集部(11,12a〜12c)にて収集された生体情報と、位置情報収集部(11,12a〜12c)にて収集された位置情報とを親機20に対して無線送信する無線送信部15aと、無線送信部15aが親機20に対して無線送信した生体情報と位置情報とに基づいて親機20から通知された上記の体力的な負荷の増減に関する警告を無線受信する無線受信部15bと、無線受信部15bにて受信された警告を馬の騎乗者に対して出力する出力部25とをそなえて構成されている。
このような構成によって、本発明の一実施形態に係る調教支援システム100の動作について図8,図9を参照して詳述する。なお、調教支援システム100aは、調教支援システム100の動作とほぼ同一の能力を有する。
図8,図9はともに本発明の一実施形態に係る調教支援システム100の動作を説明するためのフローチャートである。
本発明の調教支援方法は、調教用のプログラムが起動すると、最初に、主制御部27は、起動後最初の処理か否かを判定し(ステップA1x)、最初でないときはNルートを通り、比較モードに設定し(ステップA1z)、また、最初のときはYルートを通り、親機についてベテラン騎乗者A〜Cによる記憶モードに設定する(ステップA1y)。次に、主制御部27は、記憶部24に騎乗重量Gを記憶し(ステップA2)、ステップA3において、閾値の設定対象の馬A〜Cについて閾値の記憶処理を開始する。
主制御部27は、対象馬A〜CのID(馬識別情報)を記憶部24に記憶し、時刻を読み込む(ステップA4)。そして、主制御部27は、走行開始を表す信号又はメッセージを対象馬A〜Cの子機10aに対して送信し、騎乗者A〜Cはその馬A〜Cを走行させる。
主制御部27は、走行中の馬A〜Cの子機10aから送信される生体情報(血圧,脈拍および体温)を受信して記憶部24に格納し(ステップA5)、GPSシステムによる位置情報を受信して記憶部24に格納する(ステップA6)。続いて、ステップA7において、主制御部27は、走行開始から一定時間経過したか否かを判定し一定時間が経過していない場合は収集すべき情報サンプルが少ない状態であるとしてNルートを通り、ステップA5,A6の処理を繰り返す。一方、ステップA7において、一定時間が経過した場合はYルートを通る(Pと付した部分参照)。
そして、図9に示すステップA8において、主制御部27は、受信した全位置情報に基づいて走行場所について勾配又は平地を判定する。ここで、主制御部27は、勾配又は平地についてそれぞれ以下に述べるように処理する。
勾配と判定されると、主制御部27は、位置情報に基づいて走行速度Vおよび走行距離Dをそれぞれ計算する(ステップA9,A10)。さらに、ステップA11において、主制御部27は、受信した生体情報に基づいて体調指数Lを計算する。具体的には、主制御部27は、式(1)を用いて、騎乗重量,勾配,速度,走行距離,何回目のトライ(走行回数)等に分類された閾値の各要素を保持するメモリ領域に記憶する。
そして、ステップA12において、主制御部27は、記憶モード又は比較モードを判定し、記憶モードの場合はYルートを通り、計算値を閾値として記憶する(ステップA16)。また、主制御部27は、図8,図9のQと付した部分を介して図8に示すステップA25において、閾値設定処理が終了か否かを判定し、終了の場合はYルートを通り、終了となり、終了でない場合はNルートを通り、ステップA1zからの処理を再度実行する。
一方、図9に示すステップA12において、モードが比較モードの場合、Nルートを通り、ステップA13において、主制御部27は、騎乗重量G,速度V,体調指数L,距離Dと閾値とを比較する。主制御部27は、ステップA14において、各値が閾値をオーバしているか又は各値が閾値の70%以下であるかを判定する。この判定は各値が上限に相当する閾値と下限に相当する閾値の70%の値との間にあるか否かを判定している。下限を設定している理由は馬A〜Cに適切な負荷を与えるためである。なお、70%とした理由は毎日の負荷を実効あらしめるための目安値であり、種々の値に変更設定可能である。
そして、ステップA14の判定において、各値がオーバしている場合はYルートを通り、主制御部27は子機10aに対して、例えば「IDaaa1の馬は体調限界を超えている。速度を下げて下さい。」等の警告を送信し(ステップA15)、また、各値が適切な値の範囲内にあればNルートを通り、図8のステップA25の終了判定を行なう。
一方、図9のステップA8において、主制御部27は走行場所が勾配であると判定した場合、Yルートを通り、位置情報に基づいて勾配S、速度Vおよび距離Dをそれぞれ計算する(ステップA17,A18,A19)。さらに、ステップA20において、主制御部27は、受信した生体情報に基づいて式(1)を用いて体調指数Lを計算し、ステップA21において、記憶モード又は比較モードを判定する。ここで、モードが記憶モードの場合はYルートを通り、計算値を閾値として記憶し(ステップA24)、図8に示す終了処理を行なう(ステップA25)。
また、ステップA21において、モードが比較モードの場合、Nルートを通り、ステップA22において、主制御部27は、生体情報から計算した体調指数と分類した閾値とを比較する。この体調指数は、騎乗重量G,距離D,速度V,勾配S,体調指数Lである。そして、ステップA23において、主制御部27は、体調指数が閾値を超える場合又は閾値の70%以下の場合、Yルートを通り、子機10に対して警告を送信する(ステップA15)。また、主制御部27は、体調指数が適切な範囲にある場合はNルートを通り、図8に示す終了処理を行なう(ステップA25)。
これにより、騎乗者(非ベテラン騎乗者A〜C)は、イヤホン等を通じてリアルタイムに警告を認識でき、各馬A〜Cに対して有効な負荷を与えることができる。
なお、図8,図9にそれぞれ示すフローチャートは一実施形態の変形例に係る調教支援システム100aにも適用できる。なお、その説明は重複するので省略する。
従って、本発明の調教支援プログラムは、馬の生体センサー(12a,12b,12c)と位置センサーと、騎乗者A〜Cに通知する出力部25とが接続された管理PC装置21(例えばRAM(Random Access Memory)において動作するプログラムである。このプログラムが起動すると、プログラムが記述する処理手順にしたがって、以下に示す各処理が実行される。
主制御部27は、記憶部24に予め閾値を記憶し、馬A〜C個々のIDを記憶し、勾配,走行距離,速度を計算し、生体センサー(12a,12b,12c)から体調指数を計算し、記憶された閾値と負荷を表す体調指数とを比較し、体調指数が閾値を超える場合,閾値に近づいた場合又は著しく乖離している場合は、出力部25から子機10に対して警報メッセージ等を通知する。
ここで、主制御部27が、記憶部24に予め閾値を記憶する処理の閾値は、生体センサー(12a,12b,12c)から体調指数を計算する処理によって得られた体調指数である。
これにより、管理棟50が、馬Aに関する無線による生体情報を騎乗者Aから受信すると、その馬Aについて、記憶部24は、例えば馬Aに関し、騎乗者Aから送信された脈拍,体温,血圧等の各データに基づいて閾値を計算する。記憶部24は、この計算して得た閾値を、図5,図6に示す閾値テーブル24a,24bを参照して適切な閾値データを抽出し、そして、その抽出した閾値データを無線送信して騎乗者Aに対して送信するのである。
このため、脈拍,体温,血圧等のセンサーにより得られたデータを用いても各馬A〜Cの体調指数を得られる。
従って、本発明の調教支援方法は、最初に、ベテラン騎乗者A〜Cが特定の例えば馬Aを調教し、その調教時におけるデータが記憶モードに設定される。
子機10は、走行中、生体センサー(12a,12b,12c)からの情報とGPS受信機11を用いた位置センサー情報とを収集し、その収集した生体情報および位置情報を例えば管理棟50に設けられた親機に送信する。
親機に設けられた計算部13は、全位置情報から勾配又は平地を判断し、走行速度と走行距離とを計算する。具体的には、計算部は、生体情報から体調指数を計算し、騎乗重量,勾配,速度,走行距離,何回目のトライ等の各項目に分類した閾値に記憶する。
一方、比較モード時は、親機の比較部は、分類した閾値と、生体情報とに基づいて計算した体調指数とを比較する。この比較の結果、体調指数が閾値を超える場合、比較部は警告を子機10に対して送信する。また、体調指数が閾値の70%以下である場合も、子機10に対して警告を送信する。騎乗者(非ベテラン騎乗者A〜C)は、イヤホン等を介してリアルタイムに警告を認識し、その警告メッセージに基づいて馬A〜Cを適切に調教する。
重量に関しては、例えば総重量が50kgになるように、各調教者の体重差のバランサーを馬A〜Cに積む等により均一化を図る。
さらに、このようにして、非ベテラン騎乗者A〜Cは、初めてのトレーニングであっても、重量,速度,距離,勾配等の閾値に、過去の最大負荷を考慮した調教が可能となり、各馬A〜Cは、適切なトレーニングが可能となり、馬の事故が減少する。従って、ベテラン騎乗者A〜Cの不足を解消でき、また、非ベテラン騎乗者A〜Cも均一な調教ができる。ひいては経営の効率化が図れる。
そして、このようにして、各馬A〜Cについて日々異なる騎乗者A〜Cが調教する場合においても、各馬A〜Cについて個々に同一負荷を与えて調教可能となる。さらに、調教者は、各馬A〜Cの個性体力(固有体力)に応じて、リアルタイムに負荷を変更させてトレーニングでき、これにより、各馬個々の調教当日の体調を考慮したトレーニングが可能となる。
これらのうちの特に、複数の馬を同時又は併走させた状態においてリアルタイムに調教できるものはない。馬を調教する者は、ベテラン騎乗者A〜Cの不足を解消でき、非ベテラン騎乗者A〜Cの間で均一なレベルの調教が可能となる。ひいては経営の効率化が図れる。
なお、図7に示す調教支援システム100aにおいて、脈拍,体温,血圧等を加工又は処理しないでデータ値をそのまま送受信するようにもできる。
(B)その他
本発明は上述した実施態様およびその変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
本発明は、馬以外にも、ロバ、馬各駝等各種の動物について適用することができる。また、競走馬のみならず、馬術競技等における調教方法も、本発明の調教支援装置および調教支援システムを効率的に構築することにより、効率のよい調教が可能となる。
さらに、調教中は、騎乗者A〜Cのよそ見を防止し、また、事故防止のため、出力部25は、音声および振動を用いているが、事故が誘発されない範囲で、視覚を用いた通知することもできる。
例えば馬の重量,速度,距離,勾配等の各閾値の過去における最大負荷を考慮した調教が可能となり、各生体について適切なトレーニングが可能となる。従って、ベテラン騎乗者の不足を解消でき、非ベテラン騎乗者も均一な調教ができる。ひいては経営の効率化が図れる
本発明の一実施形態に係る調教支援システムの構成図である。 本発明の一実施形態に係る子機および親機のブロック図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る出力部の第1のブロック図であり、(b)は本発明の一実施形態に係る出力部の第2のブロック図であり、(c)は本発明の一実施形態に係る出力部の第3のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る管理PC装置の要部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る閾値テーブルの第1の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る閾値テーブルの第2の例を示す図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る子機および親機のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る調教支援システムの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る調教支援システムの動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
8,8a データ送信部
9 データ受信部
10,10a 子機(調教支援装置)
11 GPS受信機
12a 血圧センサー(生体センサー)
12b 脈拍センサー(生体センサー)
12c 体温センサー(生体センサー)
13 計算部
14a,15b 無線送信機
14b,15a 無線受信機
17a アンプ
17b イヤホン
18a 駆動部
18b 振動部
20,20a 親機(調教支援装置)
21,21a 管理PC装置
22 表示部
23 タイマー
24 記憶部
24a,24b 閾値テーブル
25 出力部
26 比較部
27 主制御部
31b 体調指数データ生成部
50 管理棟
60 管理PC装置
100,100a 調教支援システム
G1〜G4 GPS衛星

Claims (12)

  1. 生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部と、
    該生体の体調をモニタするための生体情報と該生体の位置を表す位置情報とを収集する収集部と、
    該収集部にて収集された該生体情報と該位置情報とに基づいて該生体の体調を数値化した体調指数と、該記憶部に記憶された該負荷閾値との比較結果を出力する比較部と、
    該比較部から出力された該比較結果に基づいて上記の体力的な負荷の増減に関する警告を該生体の騎乗者に対して通知する通知部とをそなえて構成されたことを特徴とする、調教支援システム。
  2. 生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部と、
    該生体の体調をモニタするための生体情報と該生体の位置を表す位置情報とを収集する収集部と、
    該収集部にて収集された該生体情報と該位置情報とに基づいて該生体の体調を数値化した体調指数を計算する計算部と、
    該計算部にて計算された該体調指数と、該記憶部に記憶された該負荷閾値との比較結果を出力する比較部と、
    該比較部から出力された該比較結果に基づいて上記の体力的な負荷の増減に関する警告を該生体の騎乗者に対して通知する通知部とをそなえて構成されたことを特徴とする、調教支援システム。
  3. 該収集部が、
    該位置情報を、全地球測位システムを用いて収集するように構成されたことを特徴とする、請求項1又は2記載の調教支援システム。
  4. 該比較部が、
    走行場所,騎乗重量および速度を少なくとも含む走行状態および該生体情報に起因する負荷指標値と、該記憶部に記憶され複数の項目に分類された該負荷閾値とを比較することにより該比較結果を出力するように構成されたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項記載の調教支援システム。
  5. 該通知部が、
    該比較部にて比較される該負荷指標値と、該記憶部に記憶された該負荷閾値との大小に基づいて、該警告を該騎乗者に対して通知するように構成されたことを特徴とする、請求項4記載の調教支援システム。
  6. 該通知部が、
    該騎乗者又は該生体に取り付けられた調教支援装置の音又は振動を用いて該警告を該騎乗者に対して通知するように構成されたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項記載の調教支援システム。
  7. 生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部と、
    該生体に取り付けられた子機と無線通信可能な無線通信部と、
    該無線通信部にて該子機から送信された該生体の体調をモニタするための生体情報と該生体の位置を表す位置情報とを用いて該生体の体調を数値化した体調指数を計算する計算部と、
    該計算部にて計算された該体調指数と、該記憶部に記憶された該負荷閾値との比較結果を出力する比較部と、
    該比較部から出力された該比較結果に基づいて上記の体力的な負荷の増減に関する警告を、該無線通信部を介して該子機に対して通知する通知部とをそなえて構成されたことを特徴とする、調教支援装置。
  8. 該計算部が、
    該生体の脈拍,体温および血圧を該生体情報として該体調指数を計算するように構成されたことを特徴とする、請求項7記載の調教支援装置。
  9. 生体の体調をモニタするための生体情報を収集する生体情報収集部と、
    該生体の位置を表す位置情報を収集する位置情報収集部と、
    該生体情報収集部にて収集された該生体情報と、該位置情報収集部にて収集された該位置情報とを親機に対して無線送信する無線送信部と、
    該無線送信部が該親機に対して無線送信した該生体情報と該位置情報とに基づいて該生体の体調を数値化した体調指数と、該生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値とに基づいて該親機から通知された該生体の体力的な負荷の増減に関する警告を無線受信する無線受信部と、
    該無線受信部にて受信された該警告を該生体の騎乗者に対して出力する出力部とをそなえて構成されたことを特徴とする、調教支援装置。
  10. 調教支援装置の子機が、生体の体調をモニタするための生体情報と、該生体の位置を表す位置情報とを生体センサーを用いて収集する収集ステップと、
    調教支援装置の親機が、該子機が該収集ステップにて収集した該生体情報と該位置情報とを計算出力する第1計算ステップと、
    該親機が、該第1計算ステップにて受信された該生体情報と該位置情報とに基づいて、該生体の体調を数値化した体調指数と、該生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部に記憶された該負荷閾値との比較結果を出力する比較ステップと、
    該比較ステップにて比較された該負荷指標が該負荷閾値を超える場合又は該負荷指標が該負荷閾値よりも著しく低い場合は、該警告を該騎乗者に対して通知する通知ステップとをそなえたことを特徴とする、調教支援方法。
  11. 該比較ステップが、
    該収集ステップにて収集された該生体情報に基づいて該体調指数を生成する体調指数生成ステップと、
    該第1計算ステップにて計算された該走行状態と、該体調指数生成ステップにて生成された該体調指数とに基づいて、該生体の位置における勾配,該生体の走行距離および該生体の速度を少なくとも含む負荷指標を計算する第2計算ステップとをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項10記載の調教支援方法。
  12. コンピュータに、
    調教支援装置親機が、生体の体調をモニタするための生体情報と、該生体の位置を表す位置情報とを子機から受信する受信処理と、
    該親機が、該受信処理にて受信された該生体情報と該位置情報とを計算する第1計算処理と、
    該受信処理にて受信された該生体情報と該位置情報とを収集する収集処理と、
    該収集処理にて収集された該生体情報と該位置情報とに基づいて、該生体の体調を数値化した体調指数と、該生体の体力的な負荷を数値化して得た最大負荷を表す負荷閾値を記憶する記憶部に記憶された該負荷閾値との比較結果を出力する比較処理と、
    該比較処理にて比較された該負荷指標が該負荷閾値を超える場合又は該負荷指標が該負荷閾値よりも著しく低い場合は、該警告を該騎乗者に対して通知する通知処理とを実行させる、調教支援プログラム。
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