JP4327423B2 - ロードロック制御用の差圧・絶対圧変換器 - Google Patents

ロードロック制御用の差圧・絶対圧変換器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は概して真空生成チャンバ用のロードロック制御器に関し、より詳細にはロードロック制御器用の混合差・絶対圧変換器およびこのような混合差・絶対圧変換器でロードロックを制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
反応チャンバ内での真空生成は、半導体装置の製造時に半導体材料、金属、誘電体、およびその均等物の薄い膜を基板上に蒸着させるために使用される。このような真空の反応チャンバを用いる主な工程は、化学的気相成長法(CVD)および物理的気相成長法(PVD)およびこれら工程を応用した様々な工程が挙げられ、また基板を清潔にしたり材料の選択された一部を除去したりするためのエッチング工程が挙げられる。一般に、真空処理チャンバは真空ポンプで非常に低圧、例えば0.013Pa(10-4torr)にせしめられ、さらに幾つかの工程ではより低圧、例えば1.3×10-3Paまたは1.3×10-4Pa(10-6または10-7torr)にせしめられる。所望の真空に達すると、所望の材料をウェーハの基板上に反応および/または蒸着させるために、送り気体が所望の割合および比率で処理チャンバ内に流入せしめられる。所望の材料の蒸着が完了すると、ウェーハが処理チャンバからウェーハが取り出され、別のウェーハの基板が処理チャンバ内に挿入され、蒸着工程が繰り返される。
【0003】
処理チャンバ内の圧力を所望の圧力にまで下げるのには長い真空ポンプ時間が必要とされ、また、処理チャンバが大気に対して開かれている間中ずっと望まない汚染物質が処理チャンバ内に侵入してしまう。したがって、処理チャンバを大気に対して開かないようするため、および処理チャンバ内の圧力をできるだけ蒸着用の所望の低い圧力に近い圧力に維持するために、実質的な努力が図られている。このため、処理チャンバ内の真空を維持しながら、蒸着および/またはエッチング処理を行うのに処理チャンバに基板を挿入するのを容易にするために、および処理チャンバからウェーハを取り出すのにロードロックが用いられる。
【0004】
基本的に、ロードロックは通常処理チャンバよりも小さい第二真空チャンバであり、この第二真空チャンバは、処理チャンバにウェーハを挿入したり処理チャンバからウェーハを取り出したりするために開かれる内部「ドア」または大きな内部バルブを備えた通路によって処理チャンバと連結される。内部ドアが閉じられているときには、このドアは空気またはガスが上記通路を介して処理チャンバに流入したり処理チャンバから流出したりしないように上記通路をシールする。また、ロードロックは外部「ドア」または大きな外部バルブを有し、この外部ドアはロードロックチャンバにウェーハを挿入したりロードロックチャンバからウェーハを取り出したりすることができるように、ロードロックチャンバを大気に対して開く。外部ドアが閉じられているときには、このドアは空気またはガスがロードロックチャンバに流入したりロードロックチャンバから流出したりしないようにロードロックをシールする。
【0005】
作動において、処理チャンバの圧力は処理チャンバ用真空ポンプによって所望の真空に維持される。ロードロックの内部ドアが閉じられた状態で、外部ドアが大気に対して開かれ、一つまたはそれ以上のウェーハ基板がロードロックチャンバ内に挿入される。そして、ウェーハがロードロックチャンバ内にある状態で、外部ドアが閉じられ、ロードロックチャンバ内の圧力が処理チャンバ内の圧力と同程度に低くなるまでロードロック用真空ポンプがロードロックチャンバから空気を吸引する。次いで、内部ドアが開かれ、ウェーハ基板が上記通路を介してロードロックチャンバから処理チャンバ内に移動せしめられる。そして、ウェーハが処理チャンバ内にあるときに、処理チャンバ内でウェーハが処理されている間に、すなわち供給ガスが処理チャンバ内に供給されて物質がウェーハに蒸着されたり物質がウェーハからエッチングによって削られたりしている間に、内部ドアは閉じられている。
【0006】
処理が完了したときには、ウェーハが処理チャンバからロードロックチャンバに取り出される。そして、空気または窒素のような不活性ガスがロードロックチャンバ内に流入することによってロードロック内の圧力が大気圧まで上昇せしめられる間に、処理チャンバ内の真空を維持するために内部ドアが閉じられる。ロードロックチャンバ内の圧力が大気圧または大気圧に近い圧力であると、処理されたウェーハを取り出すために外部ドアが開かれる。
【0007】
幾つかの複雑な処理システムでは、中央の移送チャンバとこの移送チャンバから分岐した幾つかの処理チャンバが設けられる。このような状態では、通常、ロードロックは通路および内部ドアを介して移送チャンバに連結される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、効果的にロードロックを制御することが困難であった。約133kPa(約1000torr)から約0.133kPa(約10-3torr)の絶対圧力を計測することができる(なお、海抜ゼロでの大気圧は約101Pa(約760torr))ピラニ対流圧力センサは、ロードロックのドアの開閉を制御するのに適する圧力変換器において使用される。上述したタイプの圧力変換器を用いたロードロックドアの制御は、有利ではあるが問題も存在している。例えば、ピラニ対流圧力センサの測定限界が約0.133Pa(10-3torr)であり、内部ドアの開閉を効果的に制御するのに十分なほど低くない。これは、通常処理チャンバは測定限界よりも少なくとも1〜3オーダ低い圧力、すなわち約1.3×10-2Pa(10-4torr)または約1.3×10-4Pa(10-6torr)またはそれ以下の圧力で作動せしめられることによる。そして、ロードロック圧力が約0.133Pa(10-3torr)になるまでポンプで吸い出しても、内部ドアを開くと不純微粒子および水蒸気を伴って、処理チャンバへの気体分子の急激な移動が起こってしまう。これにより、処理チャンバおよび/またはロードロックチャンバの真空ポンプに過度な負荷がかかってしまい、内部ドアの開閉の後毎のポンプによる吸い出し時間が長くなり、特に処理チャンバにおいてポンプによる吸い出しで所望の処理圧力にまで圧力を下げるのに時間がかかってしまう。このようにポンプによる吸い出しを付加することは、処理時間を長くし且つ効果を下げてしまう。
【0009】
高い方の圧力限界、すなわち大気圧またはその近傍(約101kPa(約760torr))においても問題がある。これは、上記圧力において気体分子または空気分子の密度が真空処理チャンバで用いられる真空圧における密度よりも高いことによる。したがって、ロードロックチャンバ内の圧力が周囲の大気圧と同一でないときに外部ドアを開けると、強い空気の流れが発生し、ロードロックが清潔な部屋内にあるのに汚染されてしまう。また、ピラニ対流センサは大気圧領域における圧力検知能力を有するが、天気、高度、およびその均等用件によって周囲の大気圧状態が絶えず変化するので外部ドアが効果的に開くように制御するためにピラニ対流センサを設けるのは不可能である。例えば、製造者は、海抜ゼロよりも僅かに高い位置で作動することが多いことを考慮して、ロードロックチャンバの圧力が約100kPa(約750torr)に達したときにロードロックの外部ドアを開くために信号を発生させるように変換器を設定する。しかしながら、例えばボールダー(Boulder)、コロラド(Colorado)の周囲の大気圧は約84kPa(約630torr)でありロードロックチャンバ内の圧力が約100kPa(約750torr)に到達したときに外部ドアを開く変換器をボールダー、コロラドで用いると、不都合な気体の流れが発生し汚染が起きてしまう。さらに、例えば気象状態の変化や特定の位置に近づいたり遠ざかったりする前線により、地理学的な様々な場所において周囲の大気圧は変化する。異なる圧力で制御信号を発生するように上述したような変換器を再設定するのは容易ではなく、ソフトウェアや制御回路の変更を必要とし、通常のユーザによっては行われない。
【0010】
差圧・絶対圧変換器(差圧変換器と絶対圧変換器を組み合わせたもの)は、係続中の米国特許出願番号第60/191223号の主題であり、外部ドアの作動を制御するための差圧センサと内部ドアの作動を制御するための絶対圧センサを用いることで上述した様々な問題が除去されている。このように組み合わせたシステムでは、変換器は、処理チャンバの真空圧レベルに適合する予め定められた圧力にまでロードロックが下げられていることを絶対圧センサが検知すると、処理チャンバへの内部ドアを開くための信号を発生させる。他方、変換器は、差圧センサがロードロックチャンバの圧力が周囲の大気圧と等しいことを検出したときにロードロックの外部ドアを開くための信号を発生させる。
【0011】
このような差圧・絶対圧変換器は従来のロードロック制御システムを大きく改良したものだが、問題は残っている。例えば、現在のロードロック圧力は約1.3×10-2Pa(10-4torr)またはそれよりも低く、システムの好適な実施形態で使用される従来のピラニ絶対圧センサは、圧力が低いと、例えば約0.133Pa(10-3torr)より低い圧力であると正確且つ反復可能に読みを行うことができない。このような従来のピラニ対流センサは約1.33〜13.3Pa(約10〜100torr)の範囲にフラットな領域を有し、この領域では正確性に欠ける。上述したように他の圧力では影響を与え、圧力範囲におけるフラットな領域は変換器によるドア制御操作に影響を与えないが、高い圧力領域におけるロードロックチャンバのポンプによる遅い吸出率から低い圧力領域におけるポンプによる速い吸出率への切替のような、他の圧力監査機能および圧力制御機能に干渉する。通常、このような切替は幾つかの所望の設定ポイントにおいて13.3Pa(0.1torr)と1.3kPa(10torr)との間の圧力で起こるように設定される。これは、高い圧力における最初のポンプダウンは乱気流を引き起こし、この乱気流が微粒子および汚染されたウェーハをかき乱すことによる。従来のピラニセンサは、遅いまたは「荒い」状態から速いまたは「ターボ」割合への切替を制御するのに、圧力の変化に所望の速さで応答しない。さらに、圧力の正確な読みは様々な理由で常に重要である。例えば、圧力ゲージの読みが高いと、設定値に到達するまでに時間がかかってしまい、これにより製品のスループットを低下させてしまう。圧力ゲージの読みが低いと、汚染問題を招いてしまうことがある。
【0012】
また、外部ドアが開かれたときにロードロック圧力を周囲の大気圧に戻すのに使用される非常に速い戻し充填割合により、差圧を検出するときの応答性および精度には幾つかの問題がある。
【0013】
最後に、係続中の米国特許出願第60/191223号に記載された従来の差圧・絶対圧変換器は大きく、設置、接続および使用が困難であり、多少効率が悪く、また所望な程に信頼性が高くない。
【0014】
よって、本発明の目的は、より正確に、より信頼性高く、より正しく、より良好にまとめられ、より速くロードロック制御用の差圧・絶対圧変換器を使用することができるようにすることにある。
【0015】
本発明の付加的な目的、利点、および新しい特徴は以下の記述で部分的に説明され、考察の上、部分的に以下の記述から当業者には明らかであるか、または本発明の実行によって学習される。目的および利点は特許請求の範囲に特に指摘した手段およびその組合せによって実現され、達成される。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した目的および他の目的を達成するために、本発明の装置は大気圧の空間と133Pa以下の圧力に維持された真空処理チャンバとの間での部品の移送を容易にするためのロードロックを制御するための差圧・絶対圧変換装置であって、該ロードロック装置は気体を抜くことができるロードロックチャンバと、該ロードロックチャンバと上記空間との間に配置された外部ドアと、ロードロックチャンバと処理チャンバとの間に配置された内部ドアと、上記外部ドアを開閉するように外部ドア制御信号に応答する外部ドアアクチュエータと、上記内部ドアを開閉するように内部ドア制御信号に応答する内部ドアアクチュエータと、ロードロックチャンバに連結されると共にロードロックチャンバから気体を抜く真空ポンプとを有する差圧・絶対圧変換装置を具備するが、限定するものではない。二段階バルブのような遅いポンプ制御装置が真空ポンプとロードロックチャンバとの間に設けられてもよい。差圧・絶対圧変換器は空間内の周囲の大気圧とロードロックチャンバ内の圧力との間の差圧を検出することができる差圧センサと、ロードロックチャンバ内の絶対圧を検出することができる絶対圧センサとを有する。差圧センサは差圧センサの第一の側が周囲の大気圧に晒され且つ第二の側がロードロックチャンバ内の圧力に晒されるように取付けられる。絶対圧センサはロードロックチャンバ内の圧力に晒されるように取付けられる。差圧センサおよび絶対圧センサは流体が流れるような関係をもって共通のマニホルドによってロードロックチャンバに連結される。差圧変換回路は差圧センサに接続され、予め設定された差圧値において外部ドア制御信号を発生させることができ、絶対圧変換回路は絶対圧センサに接続され、予め設定された絶対圧において内部ドア制御信号を発生させることができる。差圧変換回路と外部ドアとの間に接続された外部ドア制御リンクは差圧変換回路によって発生せしめられた外部ドア制御信号を外部ドアアクチュエータに送ることができ、絶対圧変換回路と内部ドアとの間に接続された内部ドア制御リンクは絶対圧変換回路によって発生せしめられた内部ドア制御信号を内部ドアアクチュエータに送ることができる。これらリンクは信号を伝達するための如何なる装置であってもよく、例えばワイヤ、赤外線発信器および受信機、またはその均等物であってよい。また、これらリンクは当業者が原理を理解すれば当業者には分かるように適切な入力/出力構成要素、増幅器、および他の装置を有する。
【0017】
絶対圧センサはロードロックチャンバ内の圧力の関数(熱いフィラメントとそれより冷たい周囲環境との熱交換)として変化する抵抗を備えたマイクロピラニセンサを具備し、絶対圧変換回路はブリッジ回路内のマイクロピラニセンサ抵抗要素に組み込まれたマイクロピラニブリッジ回路を有し、このマイクロピラニブリッジ回路はロードロック内の圧力が変化すると信号電圧を提供する。第二の温度比較回路はマイクロピラニセンサの抵抗要素を使用し、好ましくは同じ基板上に組み立てられるが、ロードロック圧力には晒されずロードロック内の絶対圧変化ではなく温度変化によって起こるブリッジ出力信号の変化を修正する。この抵抗要素を同一の基板上に配置することにより温度比較の正確性および反応時間が改良される。マイクロピラニブリッジ回路に接続されるアナログ処理回路はブリッジ回路からの信号電圧を調節、増幅、調整し、ロードロックと処理チャンバとの間の内部ドアを開くのを制御するのに使用され、このことは零スケールおよびフルスケール調整特性を有する。また、アナログ処理回路は、特に標準の出力信号が正確に且つ信頼して使用するには弱すぎる低圧領域において増幅される補助的出力信号を生成する。電圧が調整可能な設定ポイント絶対圧値に対応する値であるときにはリレー制御回路は内部ドア制御信号を発生させるのに調節され、増幅され、且つ調整された電圧を使用する。設定ポイント圧力におけるまたはその近傍の圧力におけるリレーの行き来、またはびびりを防止するためにヒステリシスが提供される。
【0018】
差圧センサは薄膜ダイアフラムのピエゾ半導体圧力センサを具備するのが好ましく、薄膜ダイアフラムは、ダイアフラムの一方の側にロードロックチャンバの圧力が加わり、ダイアフラムの他方の側に空間内の周囲の大気圧が加わるように配置され、ダイアフラムは一方の方向または他方の方向に撓む。このような撓みの方向および大きさはダイアフラム両側の差圧の方向および大きさに依存する。ピエゾ半導体要素の抵抗(好ましくはポリシリコン抵抗)はダイアフラム両側の差圧の関数として変化する。アナログ処理回路はブリッジ回路からの信号電圧をより有用な信号へと調節、増幅、調整する。リレー制御回路はアナログ処理回路からの電圧を監視し、アナログ処理回路が現在の差圧値に対応するときに外部ドア制御信号を発生させる。リレーを作動させるための設定ポイント差圧と、設定ポイント差圧におけるまたはその近傍の圧力におけるリレーの行き来、またはびびりを防止するためのヒステリシスとが提供される。
【0019】
本発明の小型化された圧力変換器は非常にコンパクトな構造をもち、マニホルド取付ベースがロードロックの内部の圧力で回路板に取付けられた絶対圧センサおよび差圧センサを連結する。ロードロックは非常に複雑であるため、ロードロックチャンバの周りではスペースが非常に制限されており、これにより最小化された構成により取付が容易になると共に他の構成要素に対して邪魔にならなくなり、またロードロックの機能を有する。
【0020】
さらに上述した目的および他の目的を達成するために、本発明は、外部ドアが開く所望の差圧および内部ドアが開く予め定められた所望の差圧値を予め定めることを含む、自動的にロードロックを制御する方法を具備するが、限定されるものではない。そして、本方法はロードロックチャンバと空間内の周囲の圧力との間の実際の差圧を検出する工程と、実際の差圧を予め定められた差圧値と比較する工程と、実際の差圧と予め定められた差圧値とが等しいときに外部ドアアクチュエータに外部ドア制御信号を生成し、送る工程とを有する。また、本方法は、ロードロックチャンバ内の実際の絶対圧を検出する工程と、実際の絶対圧を予め定められた絶対圧と比較する工程と、実際の絶対圧と予め定められた絶対圧とが等しいときに内部ドアアクチュエータに内部ドア制御信号を生成し、送る工程とを具備する。
【0021】
本発明の方法は、限定するものではないが、検出された差圧を該検出された差圧を示す電圧または検出された差圧に値的に対応する電圧に変換する工程と、差圧が外部ドアを開きたい所望の差圧値にあるときに差圧から変換された電圧に値的に対応する差圧基準電圧を生成する工程と、差圧基準電圧をこのように変換された電圧と比較する工程と、変換された電圧が差圧基準電圧と等しいときに外部ドア制御信号を外部ドアアクチュエータに生成し、送る工程とを具備する。本発明はさらに検出された絶対圧を該検出された絶対圧を示す電圧または検出された差圧に値的に対応する電圧に変換する工程と、絶対圧が内部ドアを開きたい所望の絶対圧にあるときに絶対圧から変換された電圧に値的に対応する絶対圧基準電圧を生成する工程と、絶対圧基準電圧をこのように変換された電圧と比較する工程と、変換された電圧が絶対圧基準電圧と等しいときに内部ドア制御信号を内部ドアアクチュエータに生成し、送る工程をさらに有してもよい。絶対圧信号および差圧信号においてヒステリシスを提供することにより、設定ポイント絶対圧および設定ポイント差圧におけるまたはその近傍におけるリレーの行き来、またはびびりを防止することができるようになる。
【0022】
本発明の方法はさらに絶対圧センサおよび差圧センサを回路板に取付ける工程と、絶対圧センサおよび差圧センサがロードロックの内部の圧力に触れるように回路板をマニホルド基部に取付ける工程とを具備する。
【0023】
本明細書に組み込まれ且つ本明細書の一部を形成する添付の図面は、本発明の好適な実施形態を示し、説明と共に本発明の原理を説明するために使用される。
【0024】
【発明の実施の形態】
ロードロックチャンバ60に取付けられた本発明の小型圧力変換組立体10を図1および図2に示す。一般に、小型圧力変換器組立体10は、図2に明示したように絶対圧センサ組立体20と差圧センサ組立体30とを具備し、各組立体は気体が流れるような関係で共通のマニホルド40に連結される。マニホルド40は、後述するようにマニホルド40をロードロックチャンバ60に連結するために、従来のフランジ型パイプ取付具43のようなコネクタ42を有する。この連結部は従来のようにOリングシール45によってシールされ、且つクランプ47で繋止される。信号生成・制御回路80を備えた回路板12(以下で詳述する)が図2に示されており、図2ではこの回路板12の底端部に絶対圧センサ組立体20および差圧センサ組立体30が取付けられている。回路板12は複数のネジ13によってマニホルド40に取付られ且つ締結され、ネジ13は圧力センサ20、30をそれぞれOリング48、49で頂面41にシールするように締め付けられる。絶対圧センサ組立体20および差圧センサ組立体30を備えた回路板12を囲い且つカバーするダストカバー14がマニホルド40にネジ15によって取付けられる。ロードロックドア(後述する)用のアクチュエータ(図示せず)およびその均等物を制御するために電力/データ用コード18を介して回路板12を外部の電力源に接続するように、9ピン式K1コネクタ16が回路板12からハウジング14を通って延びる。
【0025】
図1および図2と合わせて図3を参照すると、内部ドア62を備えた通路61によって真空処理チャンバ70に連結されるロードロック60が線図的に示される。処理チャンバ70は処理チャンバ70内を真空、通常、133〜1.3×10-6Pa(約1〜10-8torr)に維持するための真空ポンプ71を有する。通常、処理中、例えば供給ガス源74、75、76から誘導される半導体薄膜の蒸着中に、一つまたはそれ以上のウェーハ73を支持するためにプラットフォーム72が設けられる。ロードロック60はロードロックチャンバ60内の圧力をポンプで下げるための真空ポンプ65を有する。ロードロックチャンバ60内の圧力を大気圧に戻すために、窒素、または時には空気のようなガス63の源が使用され、こうしてウェーハ73をロードロックチャンバ60内に挿入したり該チャンバ60から取り出したりするために外部ドア64が開かれる。
【0026】
図1、2および3に示した小型圧力変換組立体10は、マニホルド40、すなわち絶対圧センサ組立体20および差圧センサ組立体30が効果的にロードロックチャンバ60の内部61と同じ圧力に晒されるように、ロードロックチャンバ60に流体が流れるような関係で連結される。図3に概略的に示した外部電力供給源82はコネクタ16を介して回路板12に接続される。回路板12と外部ドア64との間の処理制御リンク83と、電力/データコード18とは、電気回路80から適切なアクチュエータ(図示せず)またはアクチュエータ回路(図示せず)、例えばソレノイドまたはモータアクチュエータ(図示せず)へ制御信号を送り、これにより外部ドア64の開閉が制御される。ロードロックチャンバの外部ドア64を開閉するための上記アクチュエータまたはアクチュエータ回路、およびこのようなアクチュエータまたはアクチュエータ回路を操作するのに制御信号を使用する方法は、当業者には公知であり、本発明を理解するためまたは実行するために説明する必要はない。コネクタ16および電力/データコード18を介した回路板12と内部ドア62との間の処理制御リンク84は、電気回路80から適切なアクチュエータ(図示せず)またはアクチュエータ回路(図示せず)、例えばソレノイドまたはモータアクチュエータ(図示せず)へ制御信号を送り、これにより内部ドア62の開閉が制御される。また、ロードロックチャンバの内部ドア62を開閉するために上記アクチュエータまたはアクチュエータ回路、およびこのようなアクチュエータまたはアクチュエータ回路を操作するのに制御信号を使用する方法は、当業者には公知であり、本発明を理解するためまたは実行するために説明する必要はない。
【0027】
スロットルバルブ66を制御することによって真空ポンプ65のポンプ速度を効果的に制御するために、図3に破線で示された、他の付加的な処理制御リンク68が使用されてもよい。ここでスロットルバルブ66は、二段階バルブを含む調整可能な様々な閉鎖装置である。スロットルバルブ66を部分的に閉じて有効なポンプ速度を低下させることによって、ポンプライン67およびロードロックチャンバ60内における乱流が減少せしめられ、よってポンプライン67およびロードロックチャンバ60内でかき混ぜられる微粒子および汚染からロードロックチャンバ60内の微粒子汚染が減少せしめられる。ロードロックチャンバ60が真空にせしめられ且つほとんどの空気が取り出されると、気体の密度が低くなるため乱流は形成されにくくなる。したがって、ロードロックチャンバ60内の圧力が或る閾圧力にまでポンプで下げられると、処理制御リンク68はスロットルバルブ66を完全に開くように使用され、これにより真空ポンプの有効なポンプ速度が最高速度になる。
【0028】
処理制御リンク68、83、および84は一つの構成要素から別の構成要素へ信号を伝達することができれば当業者には公知の如何なる構成要素または装置であってもよい。例えば、処理制御リンク68、83、84は、単なる導電ワイヤ、例えば赤外線送信機、受信機および無線送信機、受信機のようなワイヤレスリンク、または他の技術、および関連の入力/出力構成要素、アンプ、および当業者に理解可能な均等物を含む。
【0029】
図4の機能ブロック線図に示したように、絶対圧センサ組立体20、好ましくは以下に詳述する薄膜マイクロピラニセンサ(133kPa(約1000torr)から1.33×10-3Pa(約10-5torr)またはそれ以下まで絶対圧を検出することができる)は、ロードロックチャンバ60内の圧力を検出する。マイクロピラニブリッジ回路90は、マイクロピラニセンサ組立体20によって検出されたロードロックチャンバ60内の絶対圧を示す電圧信号を生成する。二次的温度補償回路92は、温度変化による信号電圧変動を補償するように上記電気信号に電圧補正を加え、この補償により以下に詳述するように圧力検出精度が上がり、またシステムの絶対圧検出能力が低圧側へ伸びる。アナログ処理回路93はブリッジ回路90を駆動し、調節し、増幅し、ブリッジ回路90から電圧信号への調整および校正することができるようにする。リレー制御回路94は、アナログ処理回路93からの電圧信号を用いてリレー95(「真空スイッチ」)を操作するのに使用される制御信号を発生させ、処理チャンバ70(図3)が作動する圧力と同じ圧力または少なくともその圧力に近い圧力である所定の最小圧力にロードロックチャンバ60内の圧力が到達したときに内部ドア62を開くようにデータライン84を介して内部ドア60アクチュエータへ信号を送る。あるいは、リレー制御回路94からの制御信号は、ロードロックチャンバ60内の圧力が最小閾圧力に到達するまで内部ドア62が開いてしまうのを防止するように用いられる。さらに、上述したように、リレー制御回路94は、スロットルバルブ66コントローラまたはアクチュエータまたは二段階バルブに制御信号を出力するための真空リレースイッチ95を駆動するように形成され、圧力が比較的高いときにロードロックチャンバ60をポンプで減圧している間に、およびほとんどの気体が取り除かれてポンプでの減圧処理の速度を速めている間にロードロックチャンバ60内の気体流、すなわち乱流を維持するために、ロードロックチャンバ60内の圧力が選択された中間閾圧力(通常13.3Pa(約0.1torr)〜1.33kPa(約10torr))にまで下げられたときに真空ポンプ65が遅い(「ラフ」)ポンプモードから速い(「ターボ」)モードに切り換えられる。上述したようにスロー/ターボポンプモードアクチュエータ66を操作するために真空リレースイッチ95が使用されると、内部ドア62アクチュエータは所望の絶対圧レベルにおいて内部ドア62を開くためにアナログ処理回路93から絶対圧出力信号96を使用するためにコントローラ(図示せず)を備える。この絶対圧出力信号96は、適当な時間におけるロードロックチャンバ60内の絶対圧を常に示す電圧であり、図4に破線84’で示したように絶対圧モニタ98に接続され、ロードロック60操作サイクルの全てまたはその一部におけるロードロック60内の絶対圧を監視および/または記録する。予備の絶対圧出力信号97は、同様にロードロックチャンバ60内の絶対圧を示す電圧であるが出力信号96の電圧よりも倍数的に大きく(例えば10倍)、アナログ処理回路93によって提供せしめられる。この高い電圧出力信号97は、図4に破線84”で示されており、初期の出力信号96の電圧が効果的に検出および使用するのに低すぎるほど処理チャンバ70(図3)およびロードロック60が低い圧力で作動するときに、内部ドアアクチュエータ62を操作するのに非常に有用な代替的な信号である。この絶対圧出力信号97の高い電圧は適切なモニタおよび/または記録器98によって監視されるように用いられてもよい。
【0030】
差圧センサ組立体30は、以下に詳述するように周囲の大気圧とロードロックチャンバ60内の圧力との差圧を検出する。好適な実施形態では、差圧センサ組立体30はピエゾ抵抗器が膜構造体に組み込まれた薄膜であり、後述するように大気圧とロードロックチャンバ60内の圧力との差圧が膜の可撓性を高くするので電気抵抗、すなわち電圧が変化する。ピエゾブリッジ回路100は全体の電気抵抗、および差圧の変化によるピエゾ差圧センサ組立体30の抵抗の変化を検出し、全体の抵抗を常に差圧を示す電圧信号に変換する。アナログ処理回路102は、調整および増幅を行い、ピエゾブリッジ回路から電圧信号用の校正機能および調整機能を提供する。リレー制御回路104は処理回路102調整、増幅された電圧信号を用い、リレー105(「大気スイッチ」)へ制御信号を出力する。これにより圧差圧に達したときに外部ドア64を開くためまたは或る差圧に到達するまで外部ドア64が開くのを防止するようにデータライン83上に外部ドア64アクチュエータへの制御信号を発生せしめられる。例えば、外部ドア64は大気圧とロードロックチャンバ60内の圧力との差圧がゼロである場合、すなわちロードロックチャンバ60内の圧力と外気圧が等しい場合には外部ドア64が開かれる。このように差圧がゼロである場合、外部ドア64が開かれてもロードロックチャンバ60内へ流入するまたは流出する空気および気体の流れは、あったとしても非常に小さい。もちろん、リレー制御回路104は、所望であればゼロ以外の差圧において制御信号を出力するように設定される。例えば、リレー制御回路104はロードロックチャンバ60内の圧力が大気圧よりも僅かに高くなるまで外部ドアを開かないように設定され、これにより外部ドア64が開かれたときにロードロックチャンバ60から大気中へ気体が確実にまず流出し、このため大気中からロードロックチャンバ60内へ汚染物質が流入することが最小限に抑えられる。
【0031】
上述したようにするために、頂部、底部、上、下および同様な表現は図1の方向を参照して便宣上使用したものであり、限定するものではない。小型圧力変換器およびその構成部品は様々な方向を向けて使用することができる。
【0032】
図2、図5および図6を参照すると、マニホルド40は回路板12、圧力センサ組立体20の取付ベースとして用いられる。圧力センサ組立体20は、回路板12の底部とマニホルド40の頂面41との間において回路板12の底部のパネル17に取付けられる。マニホルド40は頂面41、底面51およびキャビティ50を備えた本体44を有し、キャビティ50は底面51に開いていて頂面41に向かって延びるが頂面41まで貫通はしない。それぞれ圧力センサ組立体20、30と空間的に整列せしめられた二つのダクト52、54がキャビティ50から頂面41へと延びる。したがって、図2に示したようにマニホルド40がロードロック60に取付けられると、マニホルド40は圧力センサ組立体20、30をロードロック60の内部61と流体的に接続する。
【0033】
上述したように、締結ネジ13は圧力センサ20、30をそれぞれOリング48、49で頂面41に対して密着させるように締め付けられ、これによりそれぞれダクト52、54周りで圧力センサ組立体20、30が頂面41にシールされる。絶対圧センサ組立体20はパネル17の底面19に取付けられる円筒状ハウジング21を有し、この円筒状ハウジング21はマイクロピラニ絶対圧センサ110を収容する。マイクロピラニ絶対圧センサ110はマニホルド40内のダクト52およびキャビティ50を介してハウジング21(図7参照)の開いた底部を介してロードロック60の内部61内の圧力に晒される。マイクロピラニ圧力センサ110がロードロックチャンバ60の内部61内の圧力のみに晒され、且つ大気圧に晒されないようにするために、絶対圧センサハウジング21はその頂部で閉じられている。マイクロピラニセンサ100については以下に詳述する。
【0034】
差圧センサ組立体30はピエゾ差圧センサ200を収容する円筒状ハウジング31を有し、このピエゾ差圧センサ200は図2には示されていないが図7に破線で示されている。これは、ピエゾ差圧センサ200がハウジング31の底面31に覆われていることによる。ピエゾ差圧センサ200については以下に詳述する。ハウジング31は図7に明示したように底面32によってほとんど閉じられているが、底面32を貫通する孔33が存在し、この孔33によりピエゾ差圧センサ200が図2に明示したようにマニホルド40のダクト54およびキャビティ50を介してロードロック60の内部61の圧力に晒される。ピエゾ差圧センサ200の頂端面は、以下に詳述するように、大気圧とロードロック60の内部61の圧力との間の差、すなわち差圧を検出するために、周囲の(大気)圧力に晒される。したがって、ハウジング31はその頂部に開口(図示せず)を有し、大気に晒される。図2に破線で示したような回路板12の底部パネル17を通る孔は、ピエゾ差圧センサ200(図2には図示せず)の頂部を大気に容易に晒すためにハウジング31の頂部にある開口(図示せず)と整列せしめられる。
【0035】
ダストカバー14は、頂面41に近接したマニホルド40の側方にある凹部46周りに適合するような大きさであり、ネジ付き穴56(図5および図6)内にねじ込まれたネジ15(図2)で所定の位置に取付けられる。キャビティ50が設けられるのが好ましいが、マニホルドはキャビティ50が無く且つダクト52、54がマニホルド40の底面51まで延びても本発明の目的を達成することができる。
【0036】
マイクロピラニ絶対圧センサ110の好適な実施形態の拡大図を図8に示す。主要本体112は好ましくはシリコン(Si)で製作された基材114と、薄膜構成要素と、抵抗要素(図8には図示せず)とを具備し、以下に詳述するように作動時には晒された絶対圧を示す信号を提供する。シリコン以外の物質も基材として作用するが、シリコンは安価であり、またシリコン上に他の材料を蒸着させることは公知の分野であり、よってコスト削減を導く。抵抗要素(図8には図示せず)は、金属接触パッド121、122、123、124、125、126、127、128で終端し、これら金属接触パッドは、金であるのが好ましく、不動態層(保護層)120を介して晒され、各リード線131、132、133、134、135、136、137、138は図7に示したようにマイクロピラニ絶対圧センサ110を電子的に回路板パネル17に接続するために接触パッド121〜128にはんだ付けされる。リード線131〜138は図7に明示したようにそれぞれセンサ組立体20のピン141、142、143、144、145、146、147、148に接続される。ピン141〜148はそれぞれトレースによって回路板パネル17にある回路板ピン151、152、153、154、155、156、157、158に接続され、回路板ピン151〜158は以下に詳述するように回路80の様々な電子構成要素に導かれる。再び図8を参照すると、壊れやすい薄膜構成要素(図示せず)を保護するための主要本体112上にカバー160が取付けられる。カバー160の開口162は、上述し且つ図2に示したように、本体112内の薄膜構成要素(図8には示さず)をロードロック60の内部61の圧力に晒す。
【0037】
図8に示されたマイクロピラニ絶対圧センサ110は、このセンサ110が図2の絶対圧組立体20内に取付けられるように向けられており、本体112およびカバー160をこれら構成要素の構造を以下に説明するときに分かり易いように、逆向きに図9および図10に示した。したがって、図9および図10の説明ため、上方および下方といった用語は図9および図10の向きを参照したものであり、図8の向きを参照したものではないが、これら方向に関する用語は説明の都合上のものであり本発明の範囲を限定するものではない。
【0038】
図9を参照すると、マイクロピラニ絶対圧センサ110の主要本体112は部分的に(破線で示した)キャビティ116で構成されて示されており、このキャビティ116は基材114内にエッチングされ、且つキャビティ116上に薄膜118を形成するために窒化ケイ素(Si34)または酸化ケイ素(SiO2)の誘電性があり且つ非導電性のフィルム117が基材114に重ねられる。薄膜118は、薄膜118の上下で気体分子が自由に流れるように且つ薄膜118の上下の圧力が等しくなるように、薄膜118を介して延びる一つまたはそれ以上の孔119を有する。好ましくはニッケル(Ni)である二つの抵抗要素またはフィラメント170、172は膜118上を含む誘電性フィルム117上に蒸着せしめられる。抵抗要素170、172はそれぞれ金属(好ましくは金(Au))製接触パッド121、122および123、128で終端する。付加的な二つの抵抗要素174、176が誘電性フィルム117上に蒸着せしめられるが、以下に詳述するように温度補償に用いるためにフィルム117の膜118の一部の上には蒸着せしめられない。抵抗要素174、176、好ましくはニッケル(Ni)はそれぞれ接触パッド124、125(好ましくは金(Au))および126、127で終端する。
【0039】
図10に明示したように、Si34、SiO2のような誘電性物質の別の不動態層(保護層)120が第一の誘電性フィルム117上および抵抗要素170、172、174、176上に蒸着せしめられる。説明を分かり易くするのみのために、誘電性層117、120および基材114の一部は構造体の特徴を明らかにするように切除されている。上述したように、接触パッド121〜128はリード線131〜138(図8)がこれら接触パッド121〜128にはんだ付けされるように剥き出しになっている。カバー160は、図10の切除部分から明らかなように、キャビティ162を有する。このキャビティ162は基材114内のキャビティ116とほぼ同一な大きさである。また、カバー160はカバー160の側壁163を介してキャビティ162内へと延びる孔161を有する。シリコン(Si)から形成されるカバー160は、キャビティ116、162が膜118の両側で互いに対して並置されるように主要本体112上に配置される。
【0040】
本出願では、二つの抵抗要素170、172が好ましくは直列に、場合によっては並列に共に接続され、単一の抵抗要素として機能する。このような接続は電気回路80において行われる。作動時には、以下で詳述するように、抵抗要素180、172を介して電流が流れるように抵抗要素170、172を横断して電圧が加えられ、上記電流はブリッジ回路90(図4および図16)で監視される。抵抗要素170、172を介して流れる電流は熱を作り出し、この熱は浪費されてしまう。抵抗要素からの熱の一部は放射によって消失するが、熱の一部はキャビティ116、162内の気体分子によって導かれる。キャビティ116、162内の圧力が高くなればなるほど、より多くの分子が抵抗要素170、172から熱を導く。逆に、キャビティ116、162内の圧力が下がれば下がるほど、より少ない気体分子しか熱を導かない。キャビティ間に抵抗要素が埋め込まれた小型キャビティ116、162および薄膜118は本出願において幾つかの利点を有する。例えば、薄膜118は、抵抗要素170、172とキャビティ116、162内の気体分子との間に非常に僅かな物質を残し、抵抗要素170、172からキャビティ116、162内の気体分子への熱伝達が妨害される。同時に、薄膜118は非常に迅速にセンサの大きなシリコン本体112へ横方向へ熱が伝導せず、抵抗要素170、172からの熱の消失はキャビティ116、162内の気体分子によって駆動され、このことは圧力に依存する。したがって、抵抗要素またはフィラメント70、72からの熱伝導はキャビティ116、162内の圧力の変化に対して応答性が非常に高い。
【0041】
熱的境界は熱いフィラメント周りに形成し、その厚さは気体分子の平均自由行路(気体分子が衝突の間に移動する統計的な距離)の約10〜15倍である。圧力が高くなると、気体密度が高くなり、より多くの気体分子が短い平均自由行路を提供する。熱いフィラメント表面と冷たいその周囲との間の距離dが熱境界層の厚さよりも長いと、室温またはセンサの温度の変化は温度センサの出力にほとんど影響を及ぼさず、このことが従来のピラニゲージおよび従来のゲージにおけるフラット領域の理由である。しかしながら、マイクロピラニセンサ110内のキャビティ116、162が小さい(約20μm)ので、高い圧力領域においてより敏感になる。同様に、熱伝導に影響を与えるキャビティ116、162内の気体分子の対流を実質的に防止しつつ、小さい開口161および119を備えた小さいキャビティ116、162はキャビティ116および119外の圧力変化と同時に圧力を変化させ、よって圧力変化の関数として出力信号の精度および再現性である。また、小さいキャビティ116、162は熱源(要素170、170で示す)とヒートシンク(主要本体112およびカバー160)との間の小さいギャップを提供し、気体伝導による熱伝達を改善し、よって高い方、例えば約1.33×102〜1.33×105Pa(約1〜1000torr)の圧力変化に対するセンサの感度が改善される。
【0042】
熱が抵抗要素またはフィラメント70、72から伝導されると、これらフィラメント70、72は冷却され、冷却されたフィラメント70、72は熱いフィラメント70、72よりも電流に対する抵抗が低くなる。したがって、ロードロック60内の圧力が変化して、ピラニ絶対圧センサ110のキャビティ116、162内の圧力が変化すると、圧力変化を示すブリッジ回路90において以下に詳述するような変化が起こる。ロードロック60のドア62、64および他のロードロック60の構成要素への信号を生成するために、ブリッジ回路90におけるこのような変化は回路80によって検出および使用可能であると言えば十分であろう。図11のグラフは絶対圧に相当するマイクロピラニ圧力センサ110からの生の信号電圧の例を示す。この例では、信号電圧出力の範囲は、1.3E−03〜1.3E+4(1.0E−05〜1.0E+02toor)、すなわち1.3×10-3〜1.3×104(10-5〜100torr)の範囲の絶対圧に相当する0.0001ボルト〜10.0000ボルトである。図11のグラフから高い圧力領域において出力電圧がフラットになっていることが明らかであるが、正確な圧力の読みはマイクロピラニセンサ110から少なくとも1000torr程度の高い圧力でも獲得可能であり、また使用可能である。
【0043】
主要本体112上にあり且つ膜上にはない、すなわち気体分子とは接触しないが主要本体112と同一の温度下にある他の抵抗要素またはフィラメント174、176の一つが、基準用におよび温度安定用にマイクロピラニブリッジ回路90内に設けられる。本質的には、補正された抵抗要素174または176は、膜118上の二つの抵抗要素170、172に沿って温度変化で変化する基準電圧を提供し、ブリッジ回路内に設けられると圧力変化に対する温度変化による出力信号電圧のドリフトまたは変化を最小限にする。フィラメント174、176の別の一つは、異なる回路80の二次的温度補償部分に用いられ、これは以下に詳述するようにマイクロピラニブリッジ回路の一部ではない。
【0044】
適切なマイクロピラニセンサ110は、参照することで本願の一部を構成する米国特許第4902138号に記載のセンサ装置を修正することによって得られ、上述したようにマイクロピラニセンサとして機能する。
【0045】
本発明で使用するのに適切なピエゾ差圧センサ200はイリノイ州、ノースブルックのモトローラ社(Motorola, Inc.)およびニュージャージ州モリスタウンのハニーウェル社(Honeywell, Inc.)、および複数の他の製造者によって製造される。このようなピエゾ差圧センサは容易に商業的に入手可能であるので、このようなピエゾ差圧センサが如何にして製造され且つ機能するかについては細かく説明する必要はない。したがって、本発明においてピエゾ差圧センサ110が如何にして機能するかを理解するのに十分な説明のみを行う。
【0046】
したがって、図2、12、13および14を参照すると、図2の差圧センサ組立体30はハウジング31内に収容されたピエゾ差圧センサ200(図12)を有し、このピエゾ差圧センサ200の頂面201は周囲の大気圧PAにのみ晒され、底面202はロードロック60(図3)の内部61の圧力PLにのみ晒される。例えば、図12に示したように、ハウジング31内に差圧センサ200を取付けるために、適切な注入材料203、例えばエポキシが使用される。
【0047】
まず図12、13および14を参照すると、ピエゾ差圧センサ200は大きなシリコンのような主要本体204を具備し、この主要本体204は底面202内へエッチングされ且つ頂面201に向かって延びるが頂面201にまでは到達しないキャビティ206を備える。一つまたはそれ以上の、好ましくは二つのピエゾ抵抗要素210、212が、キャビティ206を覆うように延びる主要本体204の薄膜部分208に埋め込まれる。膜部分208を有する主要本体204およびピエゾ抵抗要素210、212は、抵抗要素の電気抵抗を変えることによって膜部分208の撓みに反応する半導体材料でドープされる。このような半導体材料は当業者には公知であって且つ上述したようにピエゾ差圧センサ110の商業的モデルとして入手可能である。好ましくは、少なくとも一つの、好ましくは二つの付加的な抵抗要素214、216が、膜部分208付近であって膜部分208以外の場所において主要本体206内に埋め込まれ、膜208およびピエゾ抵抗要素210、212が撓んでも上記付加的な抵抗要素214、216は撓まない。ピエゾ抵抗要素210、212、214、216はホイートストンブリッジを形成するために導電性トレース211、213、215、217に接続される。好ましくは金のような金属である導電性接触部220、222、224、226が各ピエゾ抵抗要素210、212、214、216に接触し、二酸化ケイ素(SiO2)のような不動態膜209を通って頂面201まで延び、晒される。したがって、リード線230、232、234、236は電気回路80に電気接続するためにそれぞれ接触パッド220、222、224、226にはんだ付けされる。
【0048】
図13に明示したように、大気圧PAが膜部分208の頂面201に加えられ、一方、ロードロック60(図3)の内部61のPLが膜部分208の手面205に加えられる。ロードロック圧力PLが大気圧PAよりも大きい場合、膜部分は破線208’に示したように上方に可撓する。他方、大気圧PAがロードロック圧力PLよりも大きい場合、膜部分208は破線208”で示したように下方に可撓する。大気圧PAとロードロック圧力PLが同一である場合、すなわちPA=PLである場合、膜部分208は撓まない。
【0049】
膜部分208が上方へまたは下方へ撓むと、膜部分208内に埋め込まれた二つのピエゾ抵抗要素210、212も膜部分208と共に撓む。このような撓みによりピエゾ抵抗要素210、212はその電気抵抗が比例して変化し、この電気抵抗の変化が電気回路80によって検出され且つ使用され、以下に詳述するように予め選択された差圧で外側のロードロック°62用の制御信号が生成される。膜部分208にない他の二つのピエゾ抵抗要素214、216は大気圧PAとロードロック圧力PLとの差圧に関係なく撓まず、したがってピエゾ抵抗要素214、216はピエゾブリッジ回路100で使用するための基準電圧を提供する。同様に、これら基準ピエゾ抵抗要素214、216が膜部分208に近接して主要本体204に取付けられているため、これら基準ピエゾ抵抗要素214、216は本質的にピエゾ抵抗要素210、212と同じ温度にある。したがって、温度が変化したことによるピエゾ抵抗要素210、212の抵抗値の変化は基準ピエゾ抵抗要素214、216における抵抗値の変化と比較することによって補正せしめられる。その結果、ピエゾブリッジ回路100からの出力信号は温度変化に全く反応しない。図15のグラフは、約−3.73kPa〜+3.73kPa(約−28.00torr〜+28.00torr)差圧に相当するピエゾ出力信号の電圧の例である。この差圧範囲において、信号電圧は約−3.73kPa(約−28torr)に対する0.000ボルトと約+3.73kPa(約+28.00torr)に対する3.00ボルトとの間であり、この範囲において、圧力変化に対する電圧変化は直線的である。
【0050】
リード線230、232、234、236は、図7に明示したようにまずハウジング31の側方から延びる外部ピン240、242、244、246へ接続することによって電気回路板12に接続される。これら外部ピン240、242、244、246は底部パネル17内のトレースに接続され、次いで、底部パネル17を通って主要回路板12(図2)へと延びるピン250、252、254、256に接続される。
【0051】
回路板12(図2)上の電気回路80の回路図を図16に示す。図16では、図4に示した機能ブロックに対応する回路80の部分が破線で示されており、この機能ブロックには、マイクロピラニブリッジ回路90、二次的温度補償回路92、アナログ処理回路93、リレー制御回路94、および真空スイッチリレー95、ピエゾブリッジ回路100、アナログ処理回路102、リレー制御回路104、大気スイッチリレー105、電力供給源91、およびコネクタ16が破線でまとめられている。当業者は説明した機能および特徴をこの電気回路80から容易に理解できるであろうが、幾つかの顕著な特徴について説明する。マイクロピラニセンサ110の二つの抵抗要素またはフィラメント170、172と、補正用の温度を検出する一つの抵抗要素174とがマイクロピラニブリッジ回路90に示されている。ブリッジは本質的に電圧ノードG(接地)とVとの間にフィラメント170、172を共に具備する。
【0052】
ロードロックチャンバ60(図3)内の圧力、すなわちフィラメント170、172近傍の気体の圧力が低下すると、気体分子によるフィラメント170、172からの熱伝導が減少する。フィラメント170、172からの熱の消失の減少により、調整がない限り、フィラメント170、172の温度、すなわちフィラメント170、172の抵抗値が増大する。フィラメント170、172の抵抗値が増大するとブリッジ回路90における電流が変化し、ブリッジ電圧V1および電圧V2のバランスを悪化させ、すなわち電圧V1と電圧V2とが等しくなく、このことが電圧比較測定器178によって検出され、ブリッジ回路90内の電圧を駆動する。これに応答して、ブリッジ回路90内のトランジスタコントローラ180がブリッジ回路90内の電圧V0を下げ、これによりフィラメント170、172にかかる電圧VFが下げられ、よってフィラメント170、172を通る電流Iが下げられる。フィラメント170、172の電流Iが下がると、熱生成にはI2Rに等しい電力が必要であることによりフィラメント170、172内の熱生成量が減少する。熱生成量が少なくなると、フィラメント170、172の温度が下がり、フィラメント170、172の抵抗値が下がる。これによりブリッジ回路90における電流が再調整されてバランスのとれた状態、すなわちV1=V2となる。
【0053】
逆に、ロードロックチャンバ60の圧力、すなわちフィラメント170、172近傍の圧力が増大すると、より多くの気体分子がフィラメント170から熱を奪う。このことは調整がない限り、フィラメント170、172の温度、すなわちフィラメント170、172の抵抗値を低下させる。フィラメント170、172の抵抗値が下がると、ブリッジ回路における電流が変化し、ブリッジ回路90のバランスを悪化させ、すなわち電圧V1と電圧V2とが等しくなくなる。そして、このようなバランスの悪化が電圧比較測定器178によって検出され、これによりトランジスタコントローラ180がV0を増大させる。V0が増大することにより、フィラメント170、172にかかる電圧VFが増大し、フィラメント170、172の電流Iが増大し、これにより電力(I2R)が大きくなって、フィラメント170、172の温度、すなわちフィラメント170、172の抵抗値が増大し、よってブリッジ回路90がバランスのとれた状態、すなわちV1=V2となる。その結果、電圧V0をこのように調整することで、フィラメント170、172の温度が一定に維持される。さらに、フィラメント170、172の温度を一定に維持するのに必要とされるこのような電圧V0の増減は、上述したように、ロードロックチャンバ60内の圧力変化を指し示す。
【0054】
したがって、後述するように調整、増幅、修正することで電圧V0を電子的に監視し、リレー制御回路94を作動させるのに使用することができる。これにより、処理チャンバ70内の圧力に適合する、または処理チャンバ70内の圧力に近い、選択されたロードロックチャンバ60の最小の圧力において内部ドア62を開くために、または内部ドア62を開くことができるようにするためにリンク84(図3および図4)において制御信号が発生、出力される。付加的に、上述したように、電圧V0は、リレー制御回路94または別のリレー制御回路(図示せず)を作動させるために調整、増幅、修正後に使用され、リンク68の制御信号をスロットルバルブ66(図4および図4)へと発生、出力し、ロードロックチャンバ60の圧力がロードロックチャンバ60の所望の中間閾圧力にまで低下した後に、真空ポンプ65のポンプ速度を効果的に増大させる。
【0055】
V0地点の信号が上述した目的で使用される前に、調整、増幅、修正するのが有用である。コンデンサC24および抵抗器R49の組合せは、アナログ処理回路93における増幅の前にマイクロピラニブリッジ回路90内でV0信号からノイズを除去する。抵抗器R51、R52、R53、R54は特定のマイクロピラニセンサ110(図8〜図10)の特性に応じて抵抗器を加えることができる。膜118上になく且つキャビティ116(図9および図10)を覆うマイクロピラニセンサ110の第四の抵抗要素176は、図16に示したように、二次的温度補償回路92の電圧比較測定器182に沿って使用され、ロードロック圧力PLが変化したことではなく周囲の温度が変化したことによるV0を補償するようにV0信号を調整する。精密な電圧レギュレータ184、186は、二次的温度補償回路92において電圧比較測定器182によって使用される精密な基準電圧(REF1=+6.2ボルトおよびREF2=−6.2ボルト)を提供する。
【0056】
アナログ処理回路93において、二次的温度補償回路92によって調整されて、増幅器188はマイクロピラニブリッジ回路90からのV0信号を式Y=a+bxによって増幅する。ここでxは二次的温度補償されたV0であり、aは187で設定されるようなゼロ補正、bは189で行われる全面補正である。換言すると、ゼロ補正187は、増幅されたマイクロピラニ信号電圧を特定の絶対圧PLの範囲、例えば図11のグラフのように1.33×10-3Pa(10-5torr)に相当する0.0001ボルトから101kPa(760torr)に相当する10.00ボルトの範囲に対応する所望のレベルに設定するために、手動で調整可能である。したがって、図11のグラフに示したようにノードまたはリンク66で増幅されたマイクロピラニ信号は、ロードロック60の内部61内の絶対圧PLを示し、回路80内の出力リンク96(図4および図16)に提供され、上述したような絶対圧モニタ98(図4)、スロー/ターボポンプアクチュエータ66、内部ドアアクチュエータ、およびその均等物のような外部の回路および/またはコントローラに使用される。図16の補助的な増幅器190は、例えば最初の増幅器188の十倍の出力信号等、更に増幅された信号を補助リンク96に提供し、最初の増幅器188によって増幅されたリンク96への増幅信号が上述したように正確に監視し且つ使用するのに弱すぎるような非常に低い絶対圧領域、例えば1.3×10-2Pa(10-4torr)以下において使用される。アナログ処理回路94からの第三のリンク99は、真空リレースイッチ95を開くのに使用するために、最初に増幅された信号を最初の増幅器188からリレー制御回路94へと送る。
【0057】
リレー制御回路94では、演算増幅器191がアナログ処理回路93からのリンク99の増幅された絶対圧信号を使用し、真空スイッチリレー95にオン信号またはオフ信号を出力するためにトランジスタスイッチ192を駆動する。真空スイッチリレー95は、上述したように、内部ドア62アクチュエータ(図3および図4)またはスロー/ターボポンプアクチュエータ66を操作するのに使用される。しかしながら、リンク99の絶対圧信号が上述したように演算増幅器191に使用される前に、演算増幅器191は様々な方法で調整される。まず、図16に示したように設定ポイント調整部193が存在し、この調整部193はリレースイッチ95が作動する絶対圧を設定する。例えば、リレースイッチ95が内部ドア62アクチュエータを例えば1.3×10-2Pa(10-4torr)で操作するように使用したい場合、この設定ポイント調整部193は、真空リレースイッチ95において通常開いている(NO)接触子194を閉鎖して、内部ドア62アクチュエータに信号を送るようにトランジスタ192がリレースイッチ95を操作する圧力として1.3×10-2Pa(10-4torr)に設定するように使用される。あるいは、例えば133Pa(1torr)でスロー/ターボポンプアクチュエータ66を操作するようにリレースイッチ95を使用したい場合、この設定ポイント調整部193は、真空リレースイッチ95において通常開いている(NO)接触子194を閉鎖して、スロー/ターボポンプアクチュエータ66に信号を送るようにトランジスタ192がリレースイッチ95を操作する圧力として133Pa(1torr)に設定するように使用される。
【0058】
真空リレースイッチ95が作動した後に真空リレースイッチ95の作動を停止させるために演算増幅器191がトランジスタ192を駆動するヒステリシス、すなわち上述した設定ポイント圧力周りの圧力範囲を設定するために、ヒステリシス回路IC196を備えたヒステリシス調整部195が使用される。例えば、上述したように真空リレースイッチ95が133Pa(1torr)でターボポンプモードを作動させるように設定されている場合、ヒステリシス調整部195は、圧力が666Pa(5torr)に上昇するまで真空リレースイッチ95の作動が停止されるように使用され、これにより演算増幅器191およびトランジスタ192は133Pa(1torr)でまたはその近傍の圧力で真空リレースイッチがオンおよびオフを行き来したり、びびりが起きたりするのを防止する。
【0059】
四つの抵抗要素210、212、214、216を備えるピエゾ差圧センサ200を、ピエゾブリッジ回路100の一部として図16において概略的に回路80内に示す。二つの抵抗要素212、214は正圧力を増加させ、二つの抵抗要素210、216は減少させる。結果的な出力電圧V0は圧力を示す。演算増幅器260はバッファとして機能し、ピエゾブリッジへ電圧を駆動する。演算増幅器261、262はブリッジポイントにおける差圧を決定し、ノード263において大気圧PAとロードロック圧PLとの間の差圧を示すピエゾブリッジ信号を出力する。
【0060】
アナログ処理回路102において、ノード263からのピエゾブリッジ回路出力信号はリレー制御回路104で使用するために増幅器270によって増幅される。零差圧が増幅出力272で示されるように、例えば図15のグラフのように1.5ボルトで示されるように、増幅された圧力を設定するように零調整される。同様に、信号は、図15のグラフにおいて、増幅された信号が全領域または範囲、例えば−4.0kPa(−30torr)における0.000ボルト〜+4.0kPa(+30torr)における3.000ボルトをカバーするように設定されるように273において全体的スケールで調整される。これら零スケール調整およびフルスケール調整はオペレータが望んだように手動で行われる。ノード272における増幅された電圧信号は図15に示した信号である。演算増幅器274および電位差計275はピエゾ温度比較のために使用される。
【0061】
図16の回路80の大気スイッチリレー105用のリレー制御回路104は、真空スイッチリレー95に関して説明したリレー制御回路94と同様に機能する。ノード272における増幅されたピエゾ出力信号は、トランジスタスイッチ282を「オン」モードまたは「オフ」モードで駆動するように、演算増幅器280によって使用され、上述し且つ図3および図4に示したように外部ドア64アクチュエータ用の制御信号を出力するように大気リレースイッチ105を作動させる。図16に示したように、リレー105は、通常開かれている(NO)接触子と通常閉鎖されている(NC)接触子との両方を有し、外部ドア64アクチュエータが如何なる形状をしているかに応じてその一方または両方は外部ドア64アクチュエータへの出力制御信号として使用される。図16に示したコネクタ16内の接続ピン(9)の数が制限されているため、回路80は、NOまたはNCの両方でなく一方がコネクタ16に設けられるように配設される。例えば、NCモードが使用されている場合、抵抗器283は所定位置になければならず、マイクロピラニアナログ処理回路93の付加的なマイクロピラニ出力リンク97の抵抗器197は取り外されなければならない。これは、これら抵抗器がコネクタ16のピン6に同時に出力されることができないことによる。もちろん、当業者が可能な範囲内において他の複数のオプションがあり、例えば、多くのコネクタピンを備える長いコネクタ16は同時に全ての信号を出力するように使用されたり、NOモードおよびNCモードの真空スイッチリレーがコネクタ16のピン2に替わりとして設定されたりする。設定ポイント調整は、演算増幅器280およびトランジスタが真空スイッチリレー105を作動させる電圧を手動で設定するのに使用され、外部ドア64を開きたい差圧に対応させる。例えば、差圧が+1.3kPa(+10torr)、すなわち大気圧PAがロードロック圧PLよりも1.3kPa(10torr)小さい場合、設定ポイント調整部284はこのような結果を出すように手動で調整される。ヒステリシス回路IC286に関するヒステリシス調整部285は、演算増幅器280およびトランジスタ282がリレー制御信号を大気スイッチリレー105に戻さない範囲を設定ポイント差圧から設定する。例えば、大気スイッチリレー105への外部ドア64を開く設定ポイントが−1.3kPa(−10torr)である場合、ヒステリシス調整部は、差圧が−666Pa(−5torr)に上昇するまで大気スイッチリレー105がこの状態を維持するように設定される。この特徴により、演算増幅器280およびトランジスタ282は大気リレースイッチが迅速にオンおよびオフを行き来したり、びびりが起きたりするのを防止する。
【0062】
上述した説明は本発明の原理のみを示すものである。さらに、当業者は容易に複数の修正および変更を行うことができるため、上述し且つ図示した正確な構成および処理は本発明を限定しようとするものではない。よって、本発明の範囲内での全ての適切な修正およびそれと同様なことを行うことができる。なお、明細書内で用いられた「具備する」「有する」「含む」「備える」という用語は、特徴、数、構成要素、工程の存在を明確にするようにしているが、一つまたはそれ以上の特徴、数、構成要素、工程またはそれらのグループの存在や付加を排除するものではない。また、圧力に関する「約」という用語は、プラスマイナス13.3kPa(100torr)の範囲を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロードロックチャンバが取付けられた状態で示された本発明の圧力変換器の縮小立面図である。
【図2】図1と同様な圧力変換器の縮小立面図であるが、本発明のセンサおよび変換器取付構造体を示すためにダストカバー、マニホルド、ロードロックチャンバ、および取付構造体の一部が切除されているかまたは断面が示されている。
【図3】ロードロックチャンバを備えた処理チャンバの線図であり、ロードロックチャンバを備えた本発明の小型圧力変換器の使用法を示す。
【図4】本発明の小型圧力変換器用の電子制御回路の機能ブロック線図である。
【図5】本発明の小型圧力変換器用のマニホルドおよび取付ベースの組合せの断面図である。
【図6】図4の断面線6−6に沿ったマニホルドおよび取付ベースの組合せの断面図である。
【図7】回路板構造体の底部パネルに取付けられた絶対圧および差圧センサの底面図であり、図2に沿って図5および図6のマニホルドおよび取付ベースの組合せを備えたセンサのインターフェースを示す。
【図8】本発明の小型圧力変換器の好適な実施形態において使用されるマイクロピラニ絶対圧センサの底面図である。
【図9】図8の取付位置から裏返しにされたマイクロピラニ圧力センサの部分的な構造の図であり、マイクロピラニセンサの構造および作動を示す。
【図10】図9と同様なマイクロピラニセンサの図である。
【図11】絶対圧とマイクロピラニセンサおよび電気回路によって生成される電圧信号との間の関係を示すグラフである。
【図12】本発明の小型圧力変換器の好適な実施形態において用いられるピエゾ差圧センサの拡大図であり、ピエゾ差圧センサがハウジング内に取付けられ且つ収容されている状態を示す。
【図13】図12の断面線13−13に沿った図12のピエゾ差圧センサの断面線図である。
【図14】図12の断面線14−14に沿った図12のピエゾ差圧センサの断面線図である。
【図15】差圧とマイクロピラニセンサおよび電気回路によって生成される電圧信号との関係を示すグラフである。
【図16】本発明を実行するのに使用される電気回路の概略図である。
【図17】図16の左側の部分を拡大した図である。
【図18】図16の右上方の部分を拡大した図である。
【図19】図16の右下方の部分を拡大した図である。
【符号の説明】
10…圧力変換器組立体
20…絶対圧センサ
30…差圧センサ
40…マニホルド
60…ロードロックチャンバ
70…真空処理チャンバ

Claims (7)

  1. 大気圧の空間と圧力が133Pa以下に維持された真空処理チャンバ(70)との間での部品の移送を容易にするロードロック(60)を制御する差圧・絶対圧変換器(10)であって、気体を抜くことができるロードロックチャンバ(61)と、該ロードロックチャンバ(61)と上記空間との間に配置された外部ドア(64)と、ロードロックチャンバ(61)と処理チャンバ(70)との間に配置された内部ドア(62)と、外部ドア制御信号に応答して上記外部ドア(64)を開閉する外部ドアアクチュエータと、内部ドア制御信号に応答して上記内部ドア(62)を開閉する内部ドアアクチュエータと、ロードロックチャンバ(61)に連結されると共にロードロックチャンバ(61)から気体を抜く真空ポンプとを有する、差圧・絶対圧変換器において、
    ピラニ絶対圧センサ(110)とピエゾ差圧センサ(200)とを備え、ピラニ絶対圧センサ(110)は、並置されたキャビティ(116、162)の間に配置された薄膜(118)及びフィラメント(170、172)を具備し、これらキャビティ(116、162)は、薄膜(118)及びフィラメント(170)から周りの構造体(114、160)への熱の分子伝導の距離にとって十分に小さく、且つ薄膜(118)上になく周囲の構造体(114)上にある近接した熱補償フィラメント(174、176)と共に薄膜(118)及びフィラメント(170、172)周りの熱的境界よりも小さく、ピエゾ差圧センサ(200)は、可撓性の薄膜(208)上になく周囲の構造体(204)上のある近接した基準ピエゾ要素(214、216)と共に可撓性の薄膜(208)上にピエゾ要素(210、212)を具備し、ピラニ絶対圧センサ(110)及びピエゾ差圧センサ(200)は、ロードロックチャンバ(61)に流体上の関係をもって接続可能なマニホルド(40)にシールされた状態で取り付けられ、これによりピラニ絶対圧センサ(110)及びピエゾ差圧センサ(200)はロードロックチャンバ(61)内の圧力に曝されることが可能であると共に、ピラニ絶対圧センサ(110)及びピエゾ差圧センサ(200)によって圧力計測を行う電気回路(80)に電気的に接続されて外部ドア制御信号及び内部ドア制御信号を発生させる、差圧・絶対圧変換器。
  2. 上記ピラニ絶対圧センサ(110)は絶対圧センサ組立体(20)に取り付けられ、ピエゾ差圧センサ(200)は差圧センサ組立体(30)に取り付けられ、これら組立体はプリント回路板(122)のパネル(17)に一体的に取り付けられ且つ電気的に接続され、プリント回路板のパネル(17)は、ピラニ絶対圧センサ(110)及びピエゾ差圧センサ(200)をマニホルド(40)にシールするような態様でマニホルド(40)に取り付けられる、請求項1に記載の差圧・絶対圧変換器
  3. 上記マニホルド(40)内の二つのダクト(52、54)を備え、これら二つのダクトは頂面(41)から流体上の関係をもってマニホルド(40)内の開口(50)まで延び、該開口(50)は流体上の関係をもってロードロックチャンバ(61)と接続可能であり、上記プリント回路板(12)は、絶対圧センサ組立体(20)がダクトの一方(52)と整列し、差圧センサ組立体(30)がダクトの他方(54)と整列した状態で、絶対圧センサ組立体(20)と差圧センサ組立体(30)とがプリント回路板(12)と頂面41との間に配置されるような態様で、マニホルド(40)の頂面(41)にネジで連結される、請求項1又は2に記載の差圧・絶対圧変換器
  4. 上記ダクトの一方(52)の周りに配置されると共に、プリント回路板(12)上の絶対圧センサ組立体(20)とマニホルド(40)の頂面(41)との間で締め付けられるOリングシール(48)を備える、請求項3に記載の差圧・絶対圧変換器
  5. 上記ダクトの一方(54)の周りに配置されると共に、プリント回路板(12)上の差圧センサ組立体(30)とマニホルド(40)の頂面(41)との間で締め付けられるOリングシール(49)を備える、請求項3に記載の差圧・絶対圧変換器
  6. 上記プリント回路板(12)はマニホルド(40)の頂面(41)とほぼ平行に延びるパネル(17)を備え、絶対圧センサ組立体(20)及び差圧センサ組立体(40)は上記パネル(17)に取り付けられ、該パネル(17)内の導電性トレースは差圧センサ組立体30を差圧変換回路に接続し、上記パネル(17)内の導電性トレースは絶対圧センサ組立体(20)を絶対圧変換回路に接続し、上記パネル(17)を通って延びるネジは差圧センサ組立体及び絶対圧センサ組立体(20、30)を備えたプリント回路板(12)をマニホルド(40)に接続する、請求項1に記載の差圧・絶対圧変換器
  7. 上記キャビティ(118、162)の圧力がキャビティ(118、162)外の圧力変化と同時に変化するように、上記薄膜(118)上のキャビティ(162)が孔(161)によってマニホルド(40)内の圧力に接続され、上記薄膜(118)の下方のキャビティ(116)が一つまたはそれ以上の孔(119)によって該薄膜(118)上のキャビティ(162)に流体的に接続され、上記孔(119、161)はキャビティ(116、162)内の気体分子の対流気流が事実上生じることのないほど小さい、請求項1に記載の差圧・絶対圧変換器
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