JP4327234B2 - 紙葉類搬送装置 - Google Patents
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Description
これらの装置において、紙幣を搬送する場合、ベルトやローラを用いて搬送する搬送装置が用いられている。
前記曲げ装置が、紙葉類の平面部に対して、ゴシック体もしくはサンセリフ体のL字状もしくはJ字状、または筒状に湾曲させて紙葉類に前記変形部を形成することを特徴とする。
前記空気流発生装置が、前記共通管路内の空気を吸引する吸引ブロワーであることを特徴とする。
前記回収装置は、紙葉類の前記変形部を反対方向に曲げて変形を矯正する矯正ローラを具備することを特徴とする。
スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの販売店、遊戯場や、ATM装置における集金装置であることを特徴とする。
図1は紙葉類搬送装置20の全体の概要を示す。
22は送風管であり、複数本(図1では2本のみ図示)並列に配設されている。
各送風管22の出口は継手管84を介して共通管路82に接続されている。
共通管路82の断面積は、各送風管22の断面積と実質的に等しい断面積である。なお、実質的に等しいとは、送風管22の断面積の概ね0.5〜1.5倍程度の断面積のものをいい、以下の説明でも同じ意味で使用している。
紙幣識別装置29は、投入された紙幣の種類および真贋を判別するもので、公知の機構のものを採用できるので詳細な説明は省略する。
なお、送り込み装置28には、必ずしも紙幣識別装置29を設けなくともよく、手動挿入でもよい。
上記一時的な変形部32bに、後記するように送風管22内を流れる空気流からの風圧が作用し、紙葉類32は送風管22内を搬送されるのである。
この開閉弁80の駆動部85は、回転軸83に固定されたウォーム歯車86、このウォーム歯車86に噛合するウォーム87、ウォーム87を回転駆動するモータ88等で構成できる。
この駆動部85の開閉制御は制御部90で行われる(図1)。
紙葉類32は回収装置34で回収され、空気流は外部に排出されるようになっている。
なお、24bは、空気流発生装置24の空気吸引口である。
本実施の形態では、送風管22は断面矩形の角管に形成している。
送りこまれる紙葉類32の表面に対向する送風管22のそれぞれの壁面(一方の対向壁面22a、22a)に、該壁面22a、22aから所要高さで送風管22の内方に突出すると共に、送風方向に延びる複数本のリブ40が形成されている。この両壁面22a、22aに形成されたリブ40の先端部間の間隔が、紙葉類32の変形部32bが通過しうる間隔に形成されている。また他方の対向壁面22b、22b間の間隔が、紙葉類32が変形されることなく通過可能な間隔に形成されている。リブ40先端部と他方の対向壁面22b、22b間で形成される紙葉類通過空間の断面が長方形に形成されている。なお、送風管22は必ずしも角管でなく、断面円形等の管であってもよい。
継手管84の部位においては、紙葉類32は、送風管22から共通管路82に向けて矢印の方向に曲がって搬送される。この場合、紙葉類32は、曲がって搬送される搬送路の内側の曲折部にその一表面側が対向するように移動される。
この継手管84の曲折部23におけるリブの構造は次のようになっている。
そして、曲折部23の上流側から下流側にかけての、曲折部23内側の壁面23aのリブ40は次のように形成されている。すなわち、曲折部23の所要上流側から曲折部23の入口部にかけて高さが徐々に低くなるように形成されている。曲折部23の入口部ではリブ40の高さはほとんどゼロとなっている。一方、曲折部23の入口部から所要下流側にかけて、リブ40はその高さが徐々に高くなるように形成されている。
曲折部23の上流側から下流側にかけての、曲折部23内側の壁面23aのリブ40は次のように形成されている。すなわち、曲折部23の所要上流側から曲折部23の入口部にかけて高さが徐々に低くなるように形成されている。曲折部23の入口部ではリブ40の高さはほとんどゼロとなっている。一方、曲折部23の入口部から所要下流側にかけて、リブ40はその高さがほとんどゼロから徐々に高くなるように形成されている。なお、高さがほとんどゼロといっても、完全にゼロではなく、いくらかでも高さがあるのが好ましい。
しかし、送風管22や共通管路82のの配設空間によっては、紙葉類32の幅方向の端面側が内側となるように紙葉類32を方向転換させる必要がある場合がある。しかしながら、この場合には、図7に示すように、送風管22の曲折部の曲率半径が極めて大きくなってしまい、空間効率が非常に悪くなるという問題がある。
すなわち、本実施の形態では、送風管22の軸線に対して所要角度(図8の場合90度)捩って形成した捩れ管68に形成している。なお、捩れ管68の壁面にも送風管22の壁面に設けたリブ40と同一のリブが形成され、このリブそのものも同一の角度で捩られているが、図8での図示は省略した。この捩り管68を送風管22の直線部に接続すれば、紙葉類32を90度捩った方向に方向転換できる。
送り込み装置28や回収装置34の説明は後記するとして、以下、本実施の形態の動作について説明する。
各送風管22における開閉弁80は、紙葉類32が送り込み装置28に投入されていないときは送風管22を閉じている。また、空気流発生装置24も停止されている。
開閉弁80が開とされた送風管22では、空気流発生装置24によって空気が吸引されることによって空気流が生じ、紙葉類32は、後記するようにして送風管22内を搬送され、継手管84から共通管路82内へと搬送され、さらに共通管路82の終端部に設けられた回収装置34によって後記するように回収される。
なお、開閉弁80を閉動作させるとは、開閉弁80が閉じたままのときはその状態を維持し、開いているときには、閉じるように駆動することを意味する。また、閉動作させるとは、開閉弁80により送風管22を完全に閉じ、空気流を完全に遮断させるものでなくともよく、空気流が制限される状態の開閉弁80を駆動制御する場合も含む。例えば、他の送風管22を半開き程度の状態として空気流を制限し、これにより、紙葉類32が送り込まれ、開閉弁80が開状態とされた送風管22内に、紙葉類32を搬送させるに必要な空気流が生じるものであればよい。
なお、以下では、開閉弁80を単に「閉とする」あるいは「閉じる」という用語を使用しているが、上記「閉動作させる」と同義で使用している。
このように、複数の送風管22の送り込み装置28に紙葉類32が投入されたことが検出された場合、制御部90は、紙葉類32の投入の検出順に、対応する送風管22開閉弁80を開として紙葉類32を送風管22に送り込み、回収装置34に紙葉類32が回収された後、当該送風管22の開閉弁80を閉とするとともに、次の検出順の送風管22の開閉弁80を開とするように駆動部85を制御する。
なお、開閉弁80の開閉制御順位は、上記のように紙葉類32の検出順でなくともよく、例えば、紙葉類32が投入された送風管22と回収装置34との間の距離が短い順に開閉制御するなど、種々の条件により都合のよい順序で開閉制御するようにしてもよい。
両センサ100a、100bで紙葉類32が検出されると、紙葉類32が共通管路82に確実に到達したことが確認される。
すなわち、送風管22のうちの一の送風管22の送り込み装置28に紙葉類32が投入された際、当該一の送風管22の開閉弁80を開き、他の送風管22の送り込み装置28に紙葉類32が投入されたことが検出された場合には、一の送風管22を搬送される紙葉類32がセンサ100a、100bにより共通管路82に達したことが検出された際、当該一の送風管22の開閉弁80を閉じるとともに、他の送風管22の開閉弁80を開いて紙葉類32を搬送し、他の送風管22の紙葉類32がセンサ100a、100bにより共通管路82に到達したことが検出された際に、一の送風管22と他の送風管22のうちの上流側の送風管22の開閉弁80を開とし、下流側の送風管22の開閉弁80を閉とするのである。これにより、一の送風管22および他の送風管22から流入した紙葉類32を一緒に共通管路82内を搬送するようにすることができる。
3つ以上の送風管22に相前後してその送り込み装置28に紙葉類32が投入された場合にも、上記と同様に制御すればよい。
この第1のパターンによれば、一の送風管22の紙葉類32が回収装置34に回収されるのを待たずとも、他の送風管22の紙葉類32を搬送できるので、効率よく紙葉類32の搬送が行える。
第2のパターンにおいても、各送風管22と共通管路82の接続部付近にセンサ100a、100b、100cを設ける。また、図9の破線に示すように、共通管路82に対して最上流となる送風管22よりもさらに上流となる上流管路102を設け、この上流管路102を開閉する開閉弁104を設けるようにする。
すなわち、送風管22のうちの一の送風管22の送り込み装置28に紙葉類32が投入された際、当該一の送風管22の開閉弁80を開き、他の送風管22の送り込み装置28に紙葉類32が投入されたことが検出された場合には、一の送風管22を搬送される紙葉類32がセンサ100a、100bにより共通管路82に達したことが検出された際、当該一の送風管22の開閉弁80を閉じるとともに、他の送風管22の開閉弁80を開いて紙葉類32を搬送し、他の送風管22の紙葉類32がセンサ100a、100bにより共通管路82に到達したことが検出された際に、他の送風管22の開閉弁80を閉じるとともに上流管路102の開閉弁104を開いて、一の送風管22および他の送風管22から流入した紙葉類32を一緒に共通管路82内を搬送するように制御するのである。
この第2のパターンによっても、一の送風管22の紙葉類32が回収装置34に回収されるのを待たずとも、他の送風管22の紙葉類32を搬送できるので、効率よく紙葉類32の搬送が行える。
なお、複数の送風管22の送り込み装置28に紙葉類32が送り込まれた場合の、共通管路82内での紙葉類32の詰まり防止は、第1のパターンと同様に行えばよい。
紙葉類32が、後記する送り込み装置28の曲げ装置30によって、搬送方向後部側が平面部に対して、ゴシック体もしくはサンセリフ体のL字状もしくはJ字状、または筒状に湾曲され、変形部32bが形成された紙葉類32が送風管22内に送り込まれる。
なお、変形部32bを形成する場合、紙葉類全体をほぼ完全なU字状に折り曲げるものであってもよい。
しかしながら、紙葉類を安定して搬送するには、例えば紙幣であれば、紙幣の後半分の部分、特に好適には、紙幣の後端から5mm〜50mm(紙幣の長さが約16cmとすれば、紙幣の後端から紙幣の長さの約3〜35%)の部位に変形の起点が位置するように変形部32bを形成するとよい。なお、変形の起点とは、例えばR曲げであれば、円弧と直線部分との接点を言うものとする。
さらに、リブ40を設けることによって、送風管22の管路断面積を大きくすることができる。ゲームセンター、スーパーマーケット等における紙幣回収装置などでは、長い管路が必要となるが、細い管であると管路抵抗が大きくなり、紙葉類を終端まで搬送しがたくなる。
リブ40を設けることによって、管路断面積を大きくでき、圧力損失を減じ、紙葉類をそれだけ遠くまで搬送できる利点がある。
曲折部23の内側の壁面23a側のリブ40の高さを前記のように形成したので、紙葉類32が曲折部23に近づくと、曲折部23の上流側のリブ40が曲折部23の入口部に向けて低くなっていることから、紙葉類32の先端部と壁面23aとの間の空気流の流速が大きくなって圧力が減じる。一方、紙葉類32の先端部と壁面23bとの間の流速が小さくなって圧力が高くなり、これにより紙葉類32の先端部側が曲折部23の内側の壁面23aに引き寄せられる。
継手管84の曲折部23においても、紙葉類は同様にしてスムーズに搬送される。
本実施の形態における紙葉類搬送装置は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの販売店、パチンコ店、カジノ等の遊戯店、ATM等の、現金を扱う全ての個所において、紙幣を直ちに安全な金庫室等にまで搬送する集金システムに広く適用できる。
送り込み装置28において、古い紙幣等の紙葉類の場合には腰が弱くて送り込み装置28の投入口に挿入しにくいので、紙葉類32の幅方向中央で2つ折り、3つ折り等に折って、山状の折り目を形成して腰を強くし、そのような状態で紙葉類32が送り込み装置28に送り込まれる場合がある。
このような折り目が形成された紙葉類は、曲げ装置30においてカール状の曲げ変形は形成しうるものの、山状の折り目までは矯正できない状態が生じかねない。
紙葉類32の両面側には、僅かな風速差が生じており、この風速差により紙葉類32の外側面に作用する風圧が内側面に作用する風圧よりも大きく、その結果、隆起部41に乗り上げた紙葉類32の先端部側の外側面に、隆起部41の頂部を支点とするシーソー状の力が作用すると考えられ、その結果、隆起部41上で、腰の強い紙葉類32であっても先端部側が内側壁面23a方向に折れ曲がり、これにより、図4の状態となって、紙葉類32は、この曲折部23を支障なく通過することが確認された。
また、上記では、4本のリブ40c〜40fを設けた場合を説明したが、これに限られることはない。また、内側の壁面23aの全てのリブ40に隆起部41を設けても良い。隆起部41の形状は、紙葉類32がスムーズに流れればよく、特に限定されない。
図12において、33a、33aは前記一対の送り込みローラであり、紙葉類32を送風管22内に送風方向に対して直角に送り込むようになっている。この一対の送り込みローラ33a、33aそれぞれに同心に設けたギア(図示せず)同士が噛合していて、一方の駆動ローラ33aが図示しない正逆回転可能なモータによって回転駆動されることによって、他方のローラ33aも同期して回転される。また、この他方のローラ33aが一方のローラ33aに図示しないスプリングによって付勢、押圧されることによって、両ローラ33a、33a間で紙葉類32を挟圧し、紙葉類32を送り込むようになっている。なお、上記では、紙葉類32を送風管22に対して直角方向から送り込むようにしたが、送り込み装置28の設置場所のスペースや装置の都合により、紙葉類32を送り込む角度を任意に変更しても差し支えない。
この送り込みローラ33a、33aと送り出しローラとの間に、通路開閉手段42が配設されている。通路開閉手段42は、送り込みローラ33aと送り出しローラの両ローラ間の紙葉類通路43を開閉可能であるとともに、紙葉類通路43が閉じられた際(遮断された際)に、送り込みローラ33a、33aと対向する側に、紙葉類後端部を案内して変形させる傾斜案内部44が形成される。
このように、可動爪片45bの他端側と固定爪片45aとがオーバーラップする際、両爪片45a、45bの、送り込みローラ33a、33aと対向する側の面に、紙葉類後端部を案内して変形させる、前記傾斜案内部44が形成されるのである。
図13(a)は、紙葉類(紙幣)が紙幣識別装置29に投入されて紙幣識別動作がなされている状態で、このときはまだ送り込みローラ33a、33aは回転されていない。
紙幣識別動作がなされ、送り出しローラ(図示せず)によって紙葉類が送り込みローラ33a、33a方向に送り出されてくると、紙葉類32の先端部がスプリング47の付勢力に抗して可動爪片45bを回動し、レバー46cによりセンサ48を遮断(オフ)する。この遮断信号が図示しない制御部に入力されると制御部は両送り込みローラ33a、33aが紙葉類送り込み方向に回転するように図示しないモータを駆動する(図13(b))。
このように紙葉類32が引き戻されると、まず、図13(d)に示されるように、紙葉類32の後端が傾斜案内部44に当接し、次いで、図13(e)に示されるように、紙葉類32の後端部は傾斜案内部44に沿って引き戻され、後端がストッパ50に当接し、傾斜案内部44に沿っての移動が停止される。
傾斜案内部44が、上流側から下流側に向けて、下流側のローラ33aから離反する方向に傾斜しているので、紙葉類32の後端部は、下流のローラ33a側に凹となるように湾曲した状態に変形される。変形部32bの形状は、紙葉類32の引き戻し量や、傾斜案内部44の傾斜面の形状等によって、ゴシック体もしくはサンセリフ体のL字状もしくはJ字状などに形成できる。
上記のように紙葉類32の後端部側が、送り込みローラのうち送風方向下流側に位置するローラ33a側に凹となるように湾曲された状態に変形部32bが形成されるので、変形部32bが形成された紙葉類32の後端部が両ローラ33a、33a間を通過しても、変形部32bの変形が元に戻されることがない。すなわち、紙葉類32の先端部は空気流によって図13(g)に示されるように、変形部32bの変形と同一方向である、空気流の流れ方向に曲げられ、したがって、紙葉類32の後端部は、下流側のローラ33aを巻き込むように通過するので、変形部32bが多少戻るようなことがあっても、変形状態を維持できるのである。
なお、図4に示すように、曲げ装置30から紙葉類32を送風管22内に送り込む際、紙葉類32の先端部や後端部がリブ40の端面に引っ掛らないように、曲げ装置30からの送り込み口におけるリブ40の端面を、空気流の流れ方向に次第に高くなる傾斜面40aに形成するようにするとよい。
また、曲げ装置30(従って送り込み装置28)が接続される送風管22の部位は、曲げ装置30側と一体に形成して、送風管22の直管部と接続して、組み込むようにするとよい。
なお、送り込み装置28には、必ずしも紙幣識別装置29を設けなくともよい。ただ単に、曲げ装置30の送り込みローラ33a、33aに向けて、ベルトやローラを利用して、あるいは手作業で直接紙葉類を供給するのであってもよい。
図12〜図13に示す実施の形態と同一の部材は同一符号をもって示し、その説明は省略する。
本実施の形態では、一対の送りこみローラ33a、33aのうち下流側に位置する送り込みローラ33aに当接して回転する押圧ローラ49が設けられている。押圧ローラ49はスプリング51によって付勢され、下流側の送り込みローラ33aに圧接している。また、この押圧ローラ49に隣接して、下流側の送り込みローラ33aの外周面との間に紙葉類が進入可能な僅かな隙間を形成する円弧面を有するガイド部53が設けられている。
図15(a)は、紙葉類(紙幣)が紙幣識別装置29に投入されて紙幣識別動作がなされている状態で、このときはまだ送り込みローラ33a、33aは回転されていない。
紙幣識別動作がなされ、送り出しローラ(図示せず)によって紙葉類が送り込みローラ33a、33a方向に送り出されてくると、紙葉類32の先端部がスプリング47の付勢力に抗して可動爪片45bを回動し、レバー46cによりセンサ48を遮断(オフ)する。この遮断信号が図示しない制御部に入力されると制御部は両送り込みローラ33a、33aが紙葉類送り込み方向に回転するように図示しないモータを駆動する(図15(b))。
このように紙葉類32が引き戻されると、紙葉類32の後端が傾斜案内部44に当接し、紙葉類32の後端部は傾斜案内部44に沿って引き戻され、さらに押圧ローラ49と送り込みローラ33a間に進入して挟まれ、さらに引き戻されるとともに、送り込みローラ33aとガイド部53の間に進入し、円弧状に変形される。あるいは、さらに引き戻されると、紙葉類32の後端部は両送り込みローラ33a、33a間に進入し、筒状に変形される。
紙葉類32の後端部の引き戻し量を調節することによって、変形部32bの形状をL字状、J字状のほか、筒状等の種々の形状に形成できる。
回収装置34は送風管22の終端に取付けられ、送風管22内を搬送されてくる紙葉類(紙幣)32を回収する。
52は搬出ローラであり、回収装置34の中間部に設けられ、搬送されてくる紙葉類32の表面を両側から挟み、スリット通路54に向けて送り出す。搬出ローラ52は、紙葉類32の両側を紙葉類32の全幅に亙って挟みこむように、図17に示すように4対に分割されている。
58はリブであり、送風管22内のリブ40と連続するものであるが、挟み込みローラ56に向けて徐々に高さが高くなるように形成され、挟み込みローラ56の手前側で、両側のリブ58先端間の間隔が紙葉類32を通過させるだけの狭い間隔となるようにされ、紙葉類32先端部を確実に挟み込みローラ56間に案内するようになっている。60は排出管であり、リブ58間の隙間から空気流のみを外部に排出するようにしている。排出管60を前記戻し管36に接続して、空気流を送風管22に戻すようにして、空気流を循環させてもよい。
回収箱55内には、スリット通路54の出口に位置して、搬出ローラ52によってスリット通路54に送り込まれてくる紙葉類32の先端部を挟みこむ第1のローラ62が配設されている。また、この第1のローラ62に近接して、第1のローラ62とは直交する方向に第2のローラ64が配設されている。さらに第2のローラ64の前方に位置して第3のローラ66が配設されている。また、第1のローラ62、第2のローラ64、第3のローラ66の両側方に位置して、第2のローラ64の部位で直角方向に曲がるガイド板67がそれぞれ配設されている。それぞれのガイド板67は2枚の平行な板によって構成され、この両板間に、紙葉類32の側縁部が通過可能にガイドされる。
第1、第2、第3のローラ62、64、66によって矯正ローラを構成する。
紙葉類32の変形部32bは、曲げ装置30によって一時的に変形されているだけであり、矯正ローラの第2のローラ64によって逆方向に強制的に曲げられることから容易に変形が矯正される。
22 送風管
22a 壁面
23 曲折部
24 空気流発生装置(吸引ブロワー)
24a 空気流発生装置空気排出口
24b 空気流発生装置空気吸引口
28 送り込み装置
29 紙幣識別装置
30 曲げ装置
32 紙葉類
32a 平面部
32b 変形部
33a 送り込みローラ
34 回収装置
36 戻し管
40 リブ
41 隆起部
42 通路開閉手段
43 紙葉類通路
44 傾斜案内部
45a 固定爪片
45b 可動爪片
45c レバー
46 軸
47 スプリング
48 センサ
49 押圧ローラ
50 ストッパ
51 スプリング
52 搬出ローラ
53 ガイド部
54 スリット通路
55 回収箱
56 挟み込みローラ
58 リブ
60 排出管
62 第1のローラ
64 第2のローラ
66 第3のローラ
67 ガイド板
68 捩り管
80 開閉弁
82 共通管路
83 回転軸
84 継手管
85 駆動部
90 制御部
92 曲折管
100a、100b、100c センサ
102 上流管路
104 開閉弁
Claims (8)
- 並列に配設された複数の送風管と、
該各送風管の出口が接続される共通管路と、
前記送風管内に空気流を発生させる空気流発生装置と、
各送風管に取付けられ、送風管内に紙葉類を送り込む送り込み装置と、
各送風管に取付けられ、送風管の流路を開閉する開閉弁と、
該開閉弁の駆動部と、
前記共通管路の終端部に設けられた紙葉類の回収装置と、
前記いずれかの送風管の送り込み装置に紙葉類が投入されたことが検出された際、当該紙葉類が送り込まれた送り込み装置が取付けられた送風管の前記開閉弁を開とし、他の送風管の風量を制限するように他の送風管における前記開閉弁を閉動作させて、前記開閉弁が開とされた送風管の風量を優先的に維持するように前記駆動部を制御する制御部とを具備し、
前記紙葉類の送り込み装置に紙葉類の曲げ装置が設けられ、
該曲げ装置により、紙葉類に変形部が形成されて前記送風管内に紙葉類が送り込まれ、前記変形部に作用する風圧によって紙葉類が搬送される紙葉類搬送装置であって、
前記各送風管と共通管路の接続部付近に紙葉類の通過を検出するセンサが設けられ、
前記制御部は、前記送風管のうちの一の送風管の前記送り込み装置に紙葉類が投入された際、当該一の送風管の前記開閉弁を開き、他の送風管の送り込み装置に紙葉類が投入されたことが検出された場合には、前記一の送風管を搬送される紙葉類が前記センサにより共通管路に達したことが検出された際、当該一の送風管の前記開閉弁を閉じるとともに、前記他の送風管の開閉弁を開いて紙葉類を搬送し、該他の送風管の紙葉類が前記センサにより共通管路に到達したことが検出された際に、前記一の送風管と他の送風管のうちの上流側の送風管の開閉弁を開とし、下流側の送風管の開閉弁を閉とし、前記一の送風管および他の送風管から流入した紙葉類を共に共通管路内を搬送するように制御することを特徴とする紙葉類搬送装置。 - 前記曲げ装置により紙葉類の搬送方向後部側に変形部が形成されることを特徴とする請求項1記載の紙葉類搬送装置。
- 前記曲げ装置が、紙葉類の平面部に対して、ゴシック体もしくはサンセリフ体のL字状もしくはJ字状、または筒状に湾曲させて紙葉類に前記変形部を形成することを特徴とする請求項1または2記載の紙葉類搬送装置。
- 前記共通管路の流路断面積が前記送風管の流路断面積と実質的に等しいことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の紙葉類搬送装置。
- 前記空気流発生装置が、前記共通管路内の空気を吸引する吸引ブロワーであることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の紙葉類搬送装置。
- 前記回収装置は、紙葉類の前記変形部を反対方向に曲げて変形を矯正する矯正ローラを具備することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の紙葉類搬送装置。
- 前記送り込み装置は、前記曲げ装置の手前側に紙幣識別装置が設けられており、紙葉類たる紙幣の判別をして後、曲げ装置から前記送風管内に送り込むことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の紙葉類搬送装置。
- スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの販売店、遊戯場や、ATM装置における集金装置であることを特徴とする請求項7記載の紙葉類搬送装置。
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