JP4327014B2 - 化粧製品および化粧製品の製造方法 - Google Patents

化粧製品および化粧製品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4327014B2
JP4327014B2 JP2004138078A JP2004138078A JP4327014B2 JP 4327014 B2 JP4327014 B2 JP 4327014B2 JP 2004138078 A JP2004138078 A JP 2004138078A JP 2004138078 A JP2004138078 A JP 2004138078A JP 4327014 B2 JP4327014 B2 JP 4327014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cosmetic
container
filled
translucency
cosmetic product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004138078A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005320268A (ja
Inventor
陽平 青沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Key Trading Co Ltd
Original Assignee
Key Trading Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Key Trading Co Ltd filed Critical Key Trading Co Ltd
Priority to JP2004138078A priority Critical patent/JP4327014B2/ja
Publication of JP2005320268A publication Critical patent/JP2005320268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4327014B2 publication Critical patent/JP4327014B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

この発明は、化粧製品および化粧製品の製造方法に係り、さらに詳しくは、特徴あるイメージを呈する化粧製品、および特徴ある化粧製品を低コストで効率的に製造することができる製造方法に関するものである。
従来、アイシャドウやチークカラー、リップグロスというようなメイクアップ化粧料において、表面に様々な模様を付与したものが知られている。また、単なる表面模様だけではなく、複数色の色材の中間の色合いを容易に作ることのできる化粧品として、例えば、特許文献1には、固形状の紅材等の色材を容器の内面から順次積層することにより外側の色材が内側の色材を囲んで色分けされた状態となった化粧品が開示されている。また、特許文献2には、複数のノズル口から供給された異なる色の化粧料を充填ノズル内で一つにまとめ、充填ノズルに振動を与えながら吐出させることにより、表面が多色を呈し、多色の境目が意匠的にきれいな多色化粧料の製造方法が開示されている。
特開2000−262323号公報 特開2004−2207号公報
特許文献1および特許文献2に開示されたものは、それぞれに特徴ある表面模様を呈するものであるが、いずれも複数色の化粧料を表面に現出させることにより模様を形成したものであり、従来のものに比べると面白みは増しているものの、見え方としてはそれほど斬新なものとは言えなかった。また、特許文献2の製造方法においては、充填ノズルに振動を与えるための装置等が必要となり、コストが高くなるという問題を免れなかった。
この発明は、上記のような実情に鑑みなされたものであって、斬新で魅力があり、使用しながら見え方の微妙な変化を楽しむことができる化粧製品の提供を目的とする。また、この発明は、特徴ある化粧製品を均質かつ低コストで効率的に製造することができる化粧製品の製造方法の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明の化粧製品は以下のような構成をとる。すなわち、 容器に充填された化粧料が、容器の底面側に充填された化粧料Aと、この化粧料Aの上に充填された透光性を有する化粧料Bとを備えてなり、上記化粧料Aの表面が傾斜面に形成され、容器の中で重なる化粧料Aと化粧料Bとの厚みの比率が異なることにより、化粧料B を通して化粧料Aが現れて化粧料全体がグラデーション模様を呈することを特徴とするものである。
そして、この化粧製品においては、化粧料Aが透光性を有していることが好ましく、さらに容器の底面が透光性を有していることが好ましい。
また、この発明の化粧製品の製造方法は、容器を傾斜させた状態で軟化化粧料Aを充填することにより、容器の底面から化粧料Aの表面までの厚みが厚い側から徐々に薄くなるように化粧料Aを充填し、化粧料Aの少なくとも表面を固化させた後、容器を水平にした状態で化粧料Aの上から透光性を有する化粧料Bを充填することにより、上記容器の中で重なる化粧料Aと化粧料Bとの厚みの比率を変化させることを特徴とするものである。
そして、この製造方法においては、化粧料 Aが透光性を有していることが好ましく、さらに容器の底面が透光性を有していることが好ましい。
この発明においては、容器に充填された化粧料が、上下に重なった化粧料Aと化粧料Bとを備えてなり、化粧料Aの表面が傾斜面に形成され、化粧料Bが透光性を有している。そして、容器の中で重なる化粧料Aと化粧料Bとの厚みの比率が異なっているため、化粧料B を通して化粧料Aが現れることにより、化粧料全体が微妙なグラデーション模様を呈することとなる。
そして、この発明の製造方法においては、容器を傾斜させた状態で軟化化粧料Aを充填することにより、複雑な機構を必要とすることなく、容器の底面から化粧料Aの表面までの厚みが厚い側から徐々に薄くなるように、すなわち斜めに化粧料Aを充填することができる。そして、化粧料Aの少なくとも表面を固化し、容器を水平にして化粧料Aの上に充填した化粧料Bの厚みは、化粧料Aの厚みが厚いところは薄く、化粧料Aの厚みが薄いところは厚くなり、重なった両者の厚みの比率に差が生じることとなる。しかして、この厚みの比率の差により、化粧料全体が、従来にない微妙なニュアンスのグラデーション模様を呈することとなるのである。このように、この発明によれば、斬新で魅力的な化粧製品を提供することが可能となる。そして、この発明の製造方法によれば、特徴ある化粧製品を、高価な装置等を伴うことなく、均質に効率よく製造することが可能となる。
図1は、この発明に係る化粧製品の一実施形態を示している。この化粧製品1は、透明な合成樹脂製の容器本体2の中に収容されており、容器本体2の上面開口部は、透明な合成樹脂製の蓋体3を螺合することにより施蓋されている。
化粧製品1は、粘性を有するジェル状のリップグロスであって、2種類の化粧料を組み合わせて構成されている。すなわち、容器本体2の収容部内底面側に充填された化粧料 A と、この化粧料 A の上に充填された化粧料 Bである。 化粧料 A の表面は一方に傾いた傾斜面Sとなっており、この傾斜面Sの上に化粧料Bを充填することにより、化粧料Aの厚みが厚い側には化粧料Bの厚みが薄く、そして化粧料Aの厚みが薄い側には化粧料Bの厚みが厚く充填され、厚みの比率、つまり化粧料Aと化粧料Bとの重なり具合が異なった態様となっている。
化粧料 A は、透光性を有する赤色のリップグロスであって、化粧料Bは、透光性を有する紫色のリップグロスである。そして、上記のように、化粧料Aと化粧料Bとが重なった厚みが異なることにより、化粧料Aの赤みが強いところと化粧料Bの青みが強いところとが連続的に徐々に変化しながら存在し、化粧料Bの上から化粧料全体を見たときに、微妙なグラデーション模様を呈するようになっている。
そして、この実施形態においては、容器本体2と蓋体3とが透明であるため、透明な蓋体3から容器本体2の底面までを通過して化粧料Aと化粧料Bとが見え、全体として透明感の高い美しいグラデーションが醸し出されるのである。また、化粧料Bの上からだけではなく、斜め方向から見たときにも、また異なった見え方をし、全体として目を惹く面白いものとなっている。
この化粧製品においては、化粧料Aの色と化粧料Bの色とは、両者の重なり具合の差によってグラデーション模様があらわれる程度に異なった色とすることが好ましい。これは、明度、彩度、色相等を異ならしめることにより、適宜組み合わせてみることができる。
上記の実施形態においては、化粧料Aと化粧料Bとを、ともに透光性を有する化粧料としているが、化粧料Aについては、必ずしも透光性を有するものとする必要はない。例えば、化粧料Aを乳白色の化粧料とし、化粧料Bを透光性を有するピンク色の化粧料とすることにより、いちごミルク調のイメージのグラデーション模様とすることもできる。
以下、この発明の化粧製品の製造方法の実施形態について、図2および図3に基づき説明する。
まず、図2に示すように、基台を斜めにする等の手段により容器本体2を斜めにする。そして、容器本体2の上方に位置決めされた第一の充填ノズル4から容器本体2の化粧料収容凹部内に、100℃程度に加熱されて軟化した化粧料Aを充填する。すると、同図に示すように、化粧料Aは容器本体2の底面に対して斜めに充填され、化粧料Aの表面は傾斜面Sを形成することとなる。
そして、この状態で化粧料Aを冷やして固化させ、その表面が移動しない状態にした後、容器本体2を水平面に載置して水平状態に戻す。そして、図3に示すように、容器本体の上方に位置決めされた第二の充填ノズル5から、100℃程度に加熱されて軟化した化粧料Bを化粧料Aの傾斜面S上に充填する。こうして、化粧料Aの傾斜面S上に化粧料Bが充填された化粧製品が得られるのである。
この製造方法においては、容器本体の底面積や深さによって、化粧料Aを充填する際の容器の傾斜角度を適宜設定することができる。また、化粧料Aや化粧料Bの軟化温度や固化温度は、化粧料の種類に応じて設定することができる。要は、化粧料Aの表面が傾斜面Sを維持し、その上から化粧料Bを充填した際に化粧料Aと化粧料Bとの境界が乱れて見栄えが悪くなることがない温度に設定すればよい。
なお、上記の実施形態では、化粧料を、化粧料Aと化粧料Bとの2つの化粧料の組み合わせにより構成した例を挙げたが、この発明においては、3種類以上の化粧料を組み合わせることもできる。すなわち、上記の実施形態のように、化粧料Aと化粧料Bとが組み合わされた化粧料の上に、さらに透光性を有する異なる色調の化粧料を充填することにより、より一層斬新な化粧製品を得ることができ、商品訴求力を向上させることができる。また、容器については、上記の実施形態のような小型ジャー容器に限定されず、例えば、複数種類のメイクアップ化粧料を収容するパレット式のコンパクト容器の収容部それぞれに、異なるグラデーション模様を呈する化粧料を収容することにより、従来にない魅力的な化粧製品とすることができる。
この発明の一実施形態に係る化粧製品を横から見た図である。 この発明の化粧製品の製造方法の一例を説明する説明図である。 図2に示した製造方法の例を説明する説明図である。
符号の説明
1 化粧製品
2 容器本体
3 蓋体
A 化粧料A
B 化粧料B
S 傾斜面

Claims (6)

  1. 容器に充填された化粧料が、容器の底面側に充填された化粧料Aと、この化粧料Aの上に充填された透光性を有する化粧料Bとを備えてなり、上記化粧料Aの表面が傾斜面に形成され、容器の中で重なる化粧料Aと化粧料Bとの厚みの比率が異なることにより、化粧料B を通して化粧料Aが現れて化粧料全体がグラデーション模様を呈することを特徴とする化粧製品。
  2. 化粧料Aが透光性を有している請求項1記載の化粧製品。
  3. 容器の底面が透光性を有している請求項2記載の化粧製品。
  4. 容器を傾斜させた状態で軟化化粧料Aを充填することにより、容器の底面から化粧料Aの表面までの厚みが厚い側から徐々に薄くなるように化粧料Aを充填し、化粧料Aの少なくとも表面を固化させた後、容器を水平にした状態で化粧料Aの上から透光性を有する化粧料Bを充填することにより、上記容器の中で重なる化粧料Aと化粧料Bとの厚みの比率を変化させることを特徴とする化粧製品の製造方法。
  5. 化粧料Aが透光性を有している請求項4記載の化粧製品の製造方法。
  6. 容器の底面が透光性を有している請求項5記載の化粧製品の製造方法。
JP2004138078A 2004-05-07 2004-05-07 化粧製品および化粧製品の製造方法 Expired - Lifetime JP4327014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004138078A JP4327014B2 (ja) 2004-05-07 2004-05-07 化粧製品および化粧製品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004138078A JP4327014B2 (ja) 2004-05-07 2004-05-07 化粧製品および化粧製品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005320268A JP2005320268A (ja) 2005-11-17
JP4327014B2 true JP4327014B2 (ja) 2009-09-09

Family

ID=35467794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004138078A Expired - Lifetime JP4327014B2 (ja) 2004-05-07 2004-05-07 化粧製品および化粧製品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4327014B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4926515B2 (ja) * 2006-03-27 2012-05-09 株式会社日本色材工業研究所 多色化粧品
JP4926516B2 (ja) * 2006-03-27 2012-05-09 株式会社日本色材工業研究所 多色固形化粧料
KR101066834B1 (ko) * 2008-10-23 2011-09-26 (주)아모레퍼시픽 그라데이션 효과가 연출되게 한 립글로스의 제조방법 및 그제조장치
JP5665310B2 (ja) * 2009-12-14 2015-02-04 紀伊産業株式会社 多色油性化粧料およびその製造方法
JP6810957B2 (ja) * 2016-10-24 2021-01-13 紀伊産業株式会社 油性固形化粧料およびその製造方法
JP7123572B2 (ja) * 2018-02-27 2022-08-23 株式会社 資生堂 多層皮膜形成化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005320268A (ja) 2005-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4089922A (en) Molded article having stereoscopic decorative pattern and fabrication process therefor
JP4327014B2 (ja) 化粧製品および化粧製品の製造方法
JP5226269B2 (ja) コンパクト容器用着色模様付成形体の製法およびそれによって得られるコンパクト容器用着色模様付成形体。
JP2002169234A (ja) 見る角度により多様な色相を示す印刷物
CN105881950B (zh) 具有图案的壳体及其制造方法、装置和图案的形成方法
JP6561191B1 (ja) 模型部品、及び、模型部品の製造方法
JP2008162165A (ja) 樹脂成形品の表面加飾方法及び樹脂成形品
JP2008290416A (ja) 加飾成形体の製法およびそれによって得られる加飾成形体
KR20110105133A (ko) 스테인리스 이중 컵 및 그 제조방법
JP2005342900A (ja) 積層成形体
JP5665310B2 (ja) 多色油性化粧料およびその製造方法
JP3114093U (ja) 合成樹脂製二重容器
JP3114093U7 (ja)
US518806A (en) Otto dillmann
JP2009262336A (ja) 紙容器とその製造方法
JP2006264036A (ja) 化粧建築板及びその製造方法
JP2007216979A (ja) 合成樹脂製のラベル容器及び、その成形方法
CN103748616B (zh) 产生虹彩图像的方法、所获得的图像和包括该图像的设备
JP2006062289A (ja) 模様付容器
CN207281316U (zh) 光学片
JP2004358812A (ja) 偏光パール装飾容器およびその製造方法
JP6999961B2 (ja) 食器の製造方法
JP6735836B2 (ja) 冷蔵庫
KR100873390B1 (ko) 다색의 멀티 레이어에 의한 각인무늬를 갖는 파우더화장품의 제조방법 및 그 제조방법에 의한 파우더 화장품
CN109151109A (zh) 装饰膜及手机后盖

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090609

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090610

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140619

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250