JP4326836B2 - シンクライアントシステム、シンクライアント端末機、中継装置及びシンクライアント端末画面更新方法 - Google Patents

シンクライアントシステム、シンクライアント端末機、中継装置及びシンクライアント端末画面更新方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クライアント−サーバコンピューティングモデルの一変形として、シンクライアント端末機の処理負荷を大幅に軽減し、システム全体としての運用・管理コストを削減するために構築されたシンクライアントシステム、シンクライアント端末機、中継装置及びシンクライアント端末画面更新方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、企業のOA(Office Automation)化が進み、一般社員にも専用のパーソナルコンピュータ(以下、PCという)が割り当てられるようになり、その導入コストが増大傾向にある。これに加えて、個々のPCにおけるアプリケーションソフトのインストールやバージョンアップ、ハードウェアのメンテナンス等にかかる運用・管理コスト(TCO)も増大している。
【0003】
これらのコストの低減を図るために、クライアント−サーバコンピューティングモデルを拡張し、一般社員が使用するクライアントコンピュータには、複雑で高価なパソコンは使用せず、画面表示やキー/マウス入力など最低限の機能のみを持った低価格な専用のコンピュータを配備し、アプリケーションソフトなどの資源は、サーバで一元管理するという方式が提案されている。
【0004】
この様なモデルのことをシンクライアント−サーバコンピューティングモデルと称する(以下では単にシンクライアントシステムと称する)。また、このような用途で利用することを目的としたコンピュータ端末機をシンクライアント端末機、サーバをアプリケーションサーバと称する。
一方で、携帯電話機において、JAVA(登録商標)実行環境がサポートされる用になる等、高機能化が進むことにより、携帯電話機をシンクライアント端末機とすることも実現可能となっている。これによって、外出先等から企業内、家庭内のPCを遠隔操作するという新たな用途に、シンクライアントシステムを適用することが可能となる。
【0005】
この為の携帯電話機向けシンクライアントシステム等の研究も進んでいる。下記の非特許文献1では、主として、アプリケーションサーバと、携帯電話機の入出力仕様の違い、例えば、サーバではキーボード及びマウス入力に対して携帯電話機ではダイヤルボタン入力、サーバではVGA(Video Graphics Array)表示及びSVGA(Super Video Graphics Array)表示に対して携帯電話機では液晶画面表示などの違いに着目し、この仕様差を克服する為の方式について研究している。
【0006】
具体的には、携帯電話機において、携帯電話機に適した仕様で、アプリケーションサーバのGUI(Grgp11ical User Interface)をエミュレートする機能を有した疑似GUI機能を提供する。そして、アプリケーションサーバ上のアプリケーションのGUIを、その疑似GUI用の仕様に変換するゲートウェイを導入することにより、電子メールの作成や送受信、受信したメールの保存・管理を行なうソフトウェアであるメーラや、ワープロ操作等のテキスト制御系のアプリケーションや、ウィンドウシステムにおけるメニュー操作等の効率化を実現している。
【0007】
また、非特許文献1では、疑似GUIを利用したグラフィック系ソフトウェアの制御を行う機能も有している。この場合、ゲートウェイは、アプリケーションサーバの画面を複製して、携帯電話機(シンクライアント端末機)に送信し、携帯電話機の液晶画面上にアプリケーションサーバ画面を縮小表示する。また、疑似GUIは、アプリケーションサーバ上のマウスポインタをローカルにエミュレートする機能(疑似ポインタ機能)を提供している。
【0008】
ユーザは、その携帯電話機上に縮小表示されたアプリケーションサーバ画面上において、任意の地点まで疑似ポインタを移動し、当該地点においてマウスボタン操作イベントを要求することができる。疑似GUIは、そのイベントが要求された地点の座標と、イベント種別(右、左クリック、ダブルクリック、ドラッグ&ドロップ)をゲートウェイに送信する。
【0009】
ゲートウェイは、その座標をアプリケーションサーバの画面の座標に変換し、アプリケーションサーバ上において、先の要求イベントを発生させる。更に、ゲートウェイは、その要求イベントに対するアプリケーションサーバのレスポンスを取得するため、再度アプリケーションサーバの画面情報を収集し、携帯電話機に送信する。
【0010】
携帯電話機上の疑似GUIは、そのゲートウェイによって収集されたアプリケーションサーバ画面情報を取得すると、携帯電話機の画面上に更新後のアプリケーションサーバ画面を縮小表示する。
非特許文献1では、更に非特許文献2に記載の画像圧縮技術を拡張して利用している。即ち、図3の(a)に示すように、画像11が表示された640×480ドット等の表示能力を有するアプリケーションサーバ画面11の情報の内、(b)に示すように、100×140ドット等の表示能力を有する携帯電話機の画面に表示される部分{図3には携帯電話機(シンクライアント端末機)対応画面13aと記載}が切り出される。
【0011】
この携帯電話機対応画面13aが、携帯電話機の画面の表示能力(ドット数)に併せて間引きされた後、これが、(c)に破線で示すように、複数の16ドット長の正方形領域(これをhextileと称する)13bに分割される。このhextile13bの1つを(d)に示す。
更に、そのhextile13bが、(e)に示すように、色ごとに矩形部品13b−1、13b−2,13b−3,13b−4に分解される。但し、各矩形部品13b−1〜13b−4は、(d)に示す矩形領域13b−1〜13b−4に対応している。
【0012】
そして、各矩形領域13b−1〜13b−4の座標、大きさ及び色の矩形情報が、携帯電話機に送信される。携帯電話機の画面上では、hextile13b毎の矩形部品13b−1〜13b−4の描画操作が行われる。
このような方法を採用することによって、携帯電話機とアプリケーションサーバ間で転送される画像情報の削減を行っている。
【0013】
ところで、上記の方法においては、携帯電話機(シンクライアント端末機)におけるアプリケーションサーバ画面の復元に要する時間が、元のアプリケーションサーバ画面を構成する矩形情報の複雑さに依存する。
ここで、携帯電話機におけるグラフィック系ソフトウェア操作を説明するための画面情報の一例を図4に示す。
【0014】
この例では、時刻t1における画面情報G1と、時刻t2における画面情報G2との差分は、矩形描画オブジェクト(以下、オブジェクトと称する)15と、サーバ上のポインタ17の位置のみである。従って、画面情報G1を基本画面として画面情報G2を描画する際には、それらの差分情報のみを画面情報G1に上書きすれば、画面情報全体の通信情報量及び描画時間を大幅に削減することができる。
【0015】
次に、この上書き方法を採った際に、携帯電話機において、アプリケーションサーバの画面情報を自動かつ連続的に取得して更新するシンクライアント端末画面更新処理の例を、図5を参照して説明する。
この図5には、時刻t11において基本画面情報G1が描画され、時刻t12において差分画面情報G2、時刻t13において差分画面情報G3、時刻t14において差分画面情報G4が描画される状態を示した。
【0016】
また、各画面情報G11〜G14に示したオブジェクト15a,15b,15c,15dは、全て同一オブジェクト15であるが、その位置が変化する状態を判り易くするために、符号15にa,b,c,dの各符号を付した。また、上記のポインタ17は省略する。
携帯電話機は、アプリケーションサーバから基本画面情報G1及び各差分画面情報G2,G3,G4を連続して受信しながら画面に描画を行う。即ち、時刻t11において、基本画面情報G1としてアプリケーションサーバ画面と対応する位置にオブジェクト15を描画する。この際、背景情報に応じて背景画や背景色も描画されるが、ここでは白黒図面のため、背景色を白で表している。
【0017】
次に、時刻t12において、差分画面情報G2をG1に上書きして新規位置にオブジェクト15bを描画する。この際、元の位置のオブジェクト15aは背景色で塗りつぶされる。同様に、時刻t13において、差分画面情報G3をG2に上書きして新規位置にオブジェクト15cを描画し、時刻t14において、差分画面情報G4をG3に上書きして新規位置にオブジェクト15dを描画する。
【0018】
このように、携帯電話機において、基本画面情報G1と差分画面情報G2,G3,G4を連続して受け取り、対応する差分描画(上書き)を必ず順番に全て行うのは、残像が画面に残るのを防止するためである。例えば、差分画面情報G2,G3を廃棄して差分画面情報G4のみを、基本画面情報G1の上書きに適用した場合、差分画面情報G2の背景色で塗りつぶされるべきオブジェクト15aが、差分画面情報G4の画面において残像として残ってしまう。
【0019】
また、この方法においては、例えば図6の時刻t21〜t24に示すように、基本画面情報G1及び各差分画面情報G2,G3,G4に含まれる背景情報によって、携帯電話機の画面に複雑な背景画19が描画されるケースがある。この場合、基本画面情報G1の復元に多大な時間を要するので、その復元時間が、画面情報取得のための通信に要する時間よりも大幅に長くなる。
【0020】
この状態では、基本画面情報G1の描画完了前に、時刻t21,t22,t23において、各差分画面情報G2,G3,G4が自動的に受信され続けると、差分画面情報G2,G3,G4は描画には適用されず、描画実行の待機のために、携帯電話機のメモリに順次記憶される。この記憶される情報が多いとメモリが情報を記憶しきれなくなり、オーバーフローを起こす場合がある。
【0021】
このオーバーフローを無くすために、現在の画面情報G1の描画が終了するまでは、次の画面情報G2以降の情報の取得を抑制するといった第1の対処方法が考えられる。
また、現在の画面情報G1の描画中に、次の画面情報G2のみの取得を許可するという第2の対処方法も考えられる。
【0022】
この他、特許文献1に記載されている内容もある。この内容は、画像データを所持するサーバと、このサーバから画像データを受けとって表示部に表示して所要のデータ処理を実行するクライアントとを有するサーバ/クライアント方式を用いた画面表示方式において、クライアント側に複数の業務プロセスを設け、ある業務プロセスが表示部に画像データを画面表示しているとき、他のある業務プロセスがサーバ側から次に表示すべき画像データを取り込んで画面表示可能な状態に処理し、画面切換え時に迅速に次に表示すべき画像データを表示するものである。
【0023】
【特許文献1】
特開平6−214533号公報(要約書、特許請求の範囲)
【非特許文献1】
高橋竜男、“モバイル向けシンクライアントシステムの検討”情報処理学会、DICOMO 2002シンポジウム論文集、pp.491−494,Jul,2002。
【非特許文献2】
中村文隆、VNC詳細解説、CQ出版社、東京、2000。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシンクライアント端末画面更新方法を用いたシンクライアントシステムにおいては、次のような問題がある。
上記の第1の対処方法では、シンクライアント端末機である携帯電話機における描画時間が短くて済む場合でも、描画完了後に次の画面情報を取得するための通信時間分待たなくてはならない。このため、画面情報の滑らかな表示を行うことができず、また、全ての画面情報を表示する時間も長くなる。
【0025】
上記の第2の対処方法では、現在の画面情報G1の描画中に次の画面情報G2を取得し、画面情報G1の描画完了後に即時次の画面情報G2を描画することができる。しかし、現在の画面情報G1の描画時間が長くなった場合、後述する理由によって、ユーザが次の画面情報G2に対して行うポインタ操作などに誤操作が生じることがある。
【0026】
この理由を、図7のシーケンス図を参照して説明する。例えば、時刻t30において、携帯電話機で複雑な画像の情報である画面情報G1の描画が開始され、この時に同携帯電話機から次の画面情報G2の取得要求が行われ、この画面情報取得要求信号21−2が時刻t31において、アプリケーションサーバへ到達したとする。なお、画面情報取得要求信号21−2が送信されてから到達するまでの時間を、画面情報取得要求到達遅延時間Trという。また、画面情報G2は簡単な画像情報であるとする。
【0027】
アプリケーションサーバは、その取得要求信号21に応じて画面情報G2を送信し、この画面情報G2が時刻t32において、携帯電話機で取得されたとする。この取得された画面情報G2は携帯電話機のメモリに一旦記憶される。なお、画面情報取得要求信号21−2が送信されてから、画面情報G2が取得されるまでの時間を、通信遅延時間Tdという。
【0028】
その後、時刻t33において、携帯電話機で画面情報G1の描画が終了すると、メモリから画面情報G2が読み出されて画面情報G2の描画が開始される。この時、同携帯電話機から次の画面情報G3の取得要求が行われ、アプリケーションサーバにて、その画面情報取得要求信号21−3に応じて画面情報G3が送信され、この画面情報G2が時刻t34において、携帯電話機で取得されたとする。この時、画面情報G2の描画が終了して画面情報G2に応じた画像が表示されたとする。なお、T1は画面情報G1の描画時間、T2は画面情報G2の描画時間となる。
【0029】
ところで、時刻t34で携帯電話機に表示された画面情報G2の画像は、アプリケーションサーバにおいては、画面情報取得要求信号21−2の到達時刻t31に表示されたものである。このように、携帯電話機から画面情報取得要求を行ってから、この取得要求の画面情報G2が実際に携帯電話機に表示されるまでの時間(T1+T2−Tr)が長くなった場合、携帯電話機に表示された画面情報G2の画像に対してユーザがポインタ操作を行ったとしても、この時、既にアプリケーションサーバにおいては次の画面情報G3の画像表示が行われている。
【0030】
このことから、携帯電話機で画面情報G2の画像に対して行われたポインタ操作の命令が、アプリケーションサーバにとっては画面情報G3の画像に対する命令となる。従って、適切なポインタ操作が行われず、誤操作となってしまう。
これと同様に、上記特許文献1の内容をシンクライアントシステムに当てはめた場合、クライアントのある業務プロセスが画面表示(描画)しているとき、他の業務プロセスがサーバから次の画像データを取り込んで画面表示可能な状態に処理し、画面切換え時に次の画像データを表示するので、現在の画面表示のための描画が長くなった場合、ユーザの誤操作が生じることがある。
【0031】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、シンクライアント端末機において、ユーザの誤操作が生じないように、画面情報の滑らかな表示を行うことができ、また、サーバからの取得対象となる全ての画面情報の表示時間を短くすることができるシンクライアントシステム、シンクライアント端末機、中継装置及びシンクライアント端末画面更新方法を提供することを目的としている。
【0032】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1によるシンクライアントシステムは、アプリケーションプログラムを実行するサーバと、このサーバヘ画面情報の取得要求を行うことにより当該サーバから画面情報を取得し、この画面情報を画面に描画するシンクライアント端末機とを有するシンクライアントシステムにおいて、前記サーバと前記シンクライアント端末機との間に、前記サーバから取得される画面情報の描画時間を推定し、この推定描画時間を前記シンクライアント端末機へ送信する中継装置を備え、前記シンクライアント端末機は、前記取得要求を行った時刻から、その取得要求に応じて前記サーバから前記画面情報を受信した時刻までの通信遅延時間を求め、前記推定描画時間が前記通信遅延時間よりも長い場合に、次の画面情報の取得要求を、前記推定描画時間から前記通信遅延時間を引いた時間だけ停止し、この停止時間経過時に前記取得要求を行い、前記推定描画時間が前記通信遅延時間よりも小さい場合に、次の画面情報の取得要求を即時行うことを特徴としている。
【0033】
この構成によれば、推定描画時間が通信遅延時間よりも長い場合に、シンクライアント端末機における次の画面情報の取得要求を、推定描画時間から通信遅延時間を引いた時間だけ停止し、この停止時間経過時に行うようにしたので、シンクライアント端末機において開始された当該画面情報の描画処理の残り時間が、通信遅延時間と略等しくなる時間まで次の画面情報の取得動作が停止され、この停止時間経過時点、言い換えれば当該画面情報の描画時間が残すところ略通信遅延時間となった時点で取得要求が行われる。一方、推定描画時間が通信遅延時間よりも小さい場合には、次の画面情報の取得要求が即時行われる。
【0034】
つまり、当該画面情報の描画時間の長短に関わらず、描画完了時点と略同時に次の画面情報が取得され、直ちに描画処理が開始されるため、この時、ユーザがシンクライアント端末機において次の画面情報の画像表示に対して何らかの命令操作を行った場合、サーバの画面には先ほど送信したばかりの次の画面情報の画像表示が行われているので、その操作命令がサーバにおける次の画面情報に対する適正な命令となる。
【0035】
また、本発明の請求項2によるシンクライアント端末機は、アプリケーションプログラムを実行するサーバヘ画面情報の取得要求を行うことにより当該サーバから画面情報を取得し、この画面情報を画面に描画するシンクライアント端末機において、前記取得要求を行った時刻から、その取得要求に応じて前記サーバから前記画面情報を受信した時刻までの通信所要時間を複数求め、この求められた複数の通信所要時間の平均値を算出し、この平均値を通信遅延時間とする第1の算出手段と、前記サーバと当該シンクライアント端末機との間に接続された中継装置において推定された前記サーバからの画面情報の推定描画時間と、前記第1の算出手段で算出された通信遅延時間とを比較し、前記推定描画時間が前記通信遅延時間よりも長い場合に、次の画面情報の取得要求を、前記推定描画時間から前記通信遅延時間を引いた時間だけ停止し、この停止時間経過時に前記取得要求を行い、前記推定描画時間が前記通信遅延時間よりも小さい場合に、次の画面情報の取得要求を即時行う取得制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0036】
この構成によれば、推定描画時間が通信遅延時間よりも長い場合に、シンクライアント端末機において開始された当該画面情報の描画処理の残り時間が、通信遅延時間と略等しくなる時間まで次の画面情報の取得動作が停止され、この停止時間経過時点、言い換えれば当該画面情報の描画時間が残すところ略通信遅延時間となった時点で取得要求が行われる。一方、推定描画時間が通信遅延時間よりも小さい場合には、次の画面情報の取得要求が即時行われる。つまり、当該画面情報の描画時間の長短に関わらず、描画完了時点と略同時に次の画面情報が取得され、直ちに描画処理が開始されるため、この時、ユーザがシンクライアント端末機において次の画面情報の画像表示に対して何らかの命令操作を行った場合、サーバの画面には先ほど送信したばかりの次の画面情報の画像表示が行われているので、その操作命令がサーバにおける次の画面情報に対する適正な命令となる。
【0037】
また、本発明の請求項3によるシンクライアント端末機は、請求項2において、前記サーバから取得される画面情報の描画時間を推定して推定描画時間を求める推定手段を更に備え、前記中継装置からの推定描画時間に代え、前記推定手段での推定描画時間を前記通信遅延時間との比較に用いることを特徴としている。この構成によれば、シンクライアント端末機単体でサーバから画面情報を取得して、上記請求項2と同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
また、本発明の請求項4によるシンクライアント端末機は、請求項3において、前記推定手段は、前記サーバから取得された画面情報に含まれる描画に必要な図形部品情報の数と大きさとを測定し、この測定値を描画データ量とする測定手段と、当該シンクライアント端末機の機種毎に描画を行う性能に関する描画性能値を記憶する記憶手段と、前記測定手段で得られた描画データ量と、前記記憶手段に記憶された描画性能値との関係から、前記画面情報の推定描画時間を算出する第2の算出手段とを備えたことを特徴としている。
【0039】
この構成によれば、描画データ量と描画性能値との関係から、当該描画データ量の画面情報を、当該描画性能値のシンクライアント端末機で、どの位の時間で描画可能かを求めることができるので、サーバから取得した画面情報の描画時間を正確に推定することができる。
また、本発明の請求項5による中継装置は、アプリケーションプログラムを実行するサーバと、このサーバヘ画面情報の取得要求を行うことにより当該サーバから画面情報を取得し、この画面情報を画面に描画するシンクライアント端末機との間に接続される中継装置において、前記サーバから取得される画面情報の描画時間を推定し、この推定描画時間を前記シンクライアント端末機へ送信する推定手段を備えたことを特徴としている。
【0040】
この構成によれば、シンクライアント端末機がサーバから画面情報を取得して描画を行う際に、当該画面情報の推定描画時間が中継装置から送信されてくるので、シンクライアント端末機において、その推定描画時間から当該描画完了までの時間を認識することが可能となる。この認識に基づき、当該描画処理の残り時間が次の画面情報の取得時間と略等しくなった時点を求め、この時に次の画面情報の取得要求を行えば、画面情報の描画時間の長短に関わらず、描画完了時点と略同時に次の画面情報を取得して描画することができる。この時に、ユーザがシンクライアント端末機において次の画面情報の画像表示に対して何らかの命令操作を行った場合でも、サーバの画面には先ほど送信したばかりの次の画面情報の画像表示が行われているので、その操作命令はサーバにおける次の画面情報に対する適正な命令となる。
【0041】
また、本発明の請求項6による中継装置は、請求項5において、前記推定手段は、前記サーバから取得された画面情報に含まれる描画に必要な図形部品情報の数と大きさとを測定し、この測定値を描画データ量とする測定手段と、前記シンクライアント端末機の機種毎に描画を行う性能に関する描画性能値を記憶する記憶手段と、前記測定手段で得られた描画データ量と、前記記憶手段に記憶された描画性能値との関係から、前記画面情報の推定描画時間を算出する算出手段とを備えたことを特徴としている。
この構成によれば、描画データ量と描画性能値との関係から、当該描画データ量の画面情報を、当該描画性能値のシンクライアント端末機で、どの位の時間で描画可能かを中継装置で求めることができるので、サーバから取得した画面情報の描画時間を正確に推定することができる。
【0042】
また、本発明の請求項7によるシンクライアント端末画面更新方法は、シンクライアント端末機からアプリケーションプログラムを実行するサーバヘ画面情報の取得要求を順次行い、その取得要求毎に当該サーバから画面情報を取得し、この画面情報を順次画面に描画するシンクライアント端末画面更新方法において、前記サーバから取得された画面情報に含まれる描画に必要な図形部品情報の数と大きさとを測定し、この測定値を描画データ量とする第1のステップと、前記シンクライアント端末機の機種毎に描画を行う性能に関する描画性能値を記憶する第2のステップと、前記第1のステップで得られた描画データ量と、前記第2のステップで記憶された描画性能値との関係から、前記画面情報の推定描画時間を算出する第3のステップと、前記シンクライアント端末機にて取得要求を行った時刻から、その取得要求に応じて前記サーバから前記画面情報を受信した時刻までの通信所要時間を複数求め、この求められた複数の通信所要時間の平均値を算出し、この平均値を通信遅延時間とする第4のステップと、前記第3のステップで算出された推定描画時間と、前記第4のステップで算出された通信遅延時間とを比較し、前記推定描画時間が前記通信遅延時間よりも長い場合に、次の画面情報の取得要求を、前記推定描画時間から前記通信遅延時間を引いた時間だけ停止し、この停止時間経過時に前記取得要求を行い、前記推定描画時間が前記通信遅延時間よりも小さい場合に、次の画面情報の取得要求を即時行う第5のステップとを含むことを特徴としている。
【0043】
この方法によれば、推定描画時間が通信遅延時間よりも長い場合に、シンクライアント端末機において開始された当該画面情報の描画処理の残り時間が、通信遅延時間と略等しくなる時間まで次の画面情報の取得動作が停止され、この停止時間経過時点、言い換えれば当該画面情報の描画時間が残すところ略通信遅延時間となった時点で取得要求が行われる。一方、推定描画時間が通信遅延時間よりも小さい場合には、次の画面情報の取得要求が即時行われる。
【0044】
つまり、当該画面情報の描画時間の長短に関わらず、描画完了時点と略同時に次の画面情報が取得され、直ちに描画処理が開始されるため、この時、ユーザがシンクライアント端末機において次の画面情報の画像表示に対して何らかの命令操作を行った場合、サーバの画面には先ほど送信したばかりの次の画面情報の画像表示が行われているので、その操作命令がサーバにおける次の画面情報に対する適正な命令となる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るシンクライアントシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すシンクライアントシステム30は、シンクライアント端末機である携帯電話機31と、アプリケーションサーバ33との間に、ゲートウェイ(中継装置)35を接続して構成したものである。但し、携帯電話機31は、JAVA(登録商標)実行環境を有するものである。アプリケーションサーバ33は、デスクトップPCであることを想定する。
【0046】
また、携帯電話機31とゲートウェイ35とは、移動通信ネットワークを含む高遅延なネットワークにより接続されており、ゲートウェイ35とアプリケーションサーバ33とは、LAN(LocalArea Network)等の高速低遅延なネットワークを介して接続されているものとする。
更に、携帯電話機31のJAVA(登録商標)実行環境は、組み込み用途向けの極めて限定されたもので、処理能力、記憶容量ともに、ゲートウェイ35、アプリケーションサーバ33と比較して著しく限定されている。このため、本実施の形態では、携帯電話機31の描画性能を取得する機能をゲートウェイ35でサポートしている。つまり、ゲートウェイ35は、各種の携帯電話機の機種毎に描画性能に関する情報(描画性能値)を格納している。
【0047】
携帯電話機31は、ゲートウェイ35との間にセッションの設定を要求するときに、自機種名をヘッダ情報に含めて送信する機能を有し、ゲートウェイ35は、その携帯電話機31の機種名と、描画性能値(性能パラメータ)により、ゲートウェイ35自体が現在セッションを設定している携帯電話機31の性能パラメータを得ることができるようになっている。
【0048】
携帯電話機31は、通信遅延時間算出部37、描画時間取得部39及び画面情報取得制御部41を有する描画制御部43と、通信部44と、バッファ45と、描画処理部47と、入力制御部49とを備えて構成されている。
ゲートウェイ35は、シンクライアント端末機31とアプリケーションサーバ33とのシンクライアントセッションの中継を行うものであり、描画性能値記憶部50と、描画時間算出部51と、描画データ量測定部53を有する画面情報取得部55とを備えて構成されている。
【0049】
次に、これらの構成要素の説明を行う。
入力制御部49は、ユーザが携帯電話機31にて行う各種操作に応じた入力信号を通信部44へ出力するものであり、ここでは特に、画面の自動更新要求の操作に応じた画面自動更新要求信号を通信部44へ出力するものである。
通信部44は、画面自動更新要求信号の入力時にアプリケーションサーバ33への画面情報の取得要求信号をゲートウェイ35へ送信すると共に、ゲートウェイ35から推定描画時間Te及び画面情報Gを受信するものである。
【0050】
描画時間取得部39は、通信部44で受信された推定描画時間Teを取得するものである。
通信遅延時間算出部37は、携帯電話機31がアプリケーションサーバ33に画面情報取得要求を行った時刻から、その要求した画面情報Gをアプリケーションサーバ33から受信した時刻までの通信所要時間を複数求め、この求められた複数の通信所要時間の平均値を算出し、この平均値を通信遅延時間Tdとするものである。
【0051】
バッファ45は、通信部44で受信された画面情報Gを一旦保持しながら、入力順に描画処理部47へ出力するものである。
描画処理部47は、バッファ45から入力される画面情報Gを、図示せぬ携帯電話機31の画面に描画して表示する描画処理を行うものである。
画面情報取得制御部41は、描画時間取得部39で取得された推定描画時間Teと通信遅延時間算出部37で算出された通信遅延時間Tdとを比較し、この比較結果がTe>Tdの場合、即ち推定描画時間Teが通信遅延時間Tdよりも大きい場合に、通信部44の次の画面情報Gを取得するための通信機能を、推定描画時間Teから通信遅延時間Tdを引いた時間だけ停止し、この停止時間経過時に、通信部44の次の画面情報Gを取得するための通信機能を起動する。
【0052】
また、比較結果がTe<Tdの場合、即ち推定描画時間Teが通信遅延時間Tdよりも小さい場合に、通信部44の次の画面情報Gを取得するための通信機能を即時、起動するものである。
画面情報取得部55は、通信部44からの画面情報Gの取得要求信号に応じてアプリケーションサーバ33から画面情報Gを取得し、この画面情報Gを通信部44へ送信するものである。
【0053】
描画データ量測定部53は、アプリケーションサーバ33から取得された画面情報Gのhextileを構成する矩形部品(図形部品)の数と大きさを測定するものである。ここで、hextileと矩形部品は、例えば図3に示したhextile13bと、これを構成する各矩形部品13b−1、13b−2,13b−3,13b−4に該当する。また、矩形部品の数と大きさとが、描画データ量となる。
【0054】
描画性能値記憶部50は、各種の携帯電話機の機種毎に描画性能に関する情報(描画性能値)を記憶するものである。描画性能値については後述で説明する。描画時間算出部51は、その描画性能値と、描画データ量測定部53で測定された矩形部品の数と大きさの値とを、下式(1)及び(2)に当てはめることによって、携帯電話機31に画面情報Gを描画する際の描画開始から完了までの推定描画時間Teを算出するものである。
【0055】
【数1】
Figure 0004326836
【0056】
但し、aはディスパッチなどの処理時間、Hiは画面情報Gにおけるi番目のhextileの描画に要する時間である。
【0057】
【数2】
Figure 0004326836
【0058】
但し、mはhextileを構成する矩形部品の数、Rxはi番目のhextileにおけるj番目の矩形部品の描画に要する時間であり、上記の矩形部品の大きさに対応している。なお、x=1〜16、y=1〜16である。Cは描画色数に依存する修正パラメータであり、色数が少ないときは小さく、多いときは大きくなる。
【0059】
上記のa、C、Rxy(x=1〜16、y=1〜16:合計256個)が、携帯電話機31のJava(登録商標)実行環境における描画性能値(描画性能パラメータ)であり、描画性能値記憶部50に記憶されている。描画性能値は、ベンチマークにより予め測定され、手動で記憶されている。
このような構成のシンクライアントシステム30における携帯電話機(シンクライアント端末機)31の画面更新処理を、図2に示すシーケンス図を参照して説明する。
【0060】
ステップS1において、ユーザが携帯電話機31にて行う画面の自動更新要求の操作に応じて、入力制御部49から画面自動更新要求信号が通信部44へ入力される。
この入力によってステップS2では、通信部44から第1の画面情報G1の取得要求信号がゲートウェイ35へ送信され、画面情報取得部55に入力される。この取得要求信号に応じた画面情報取得部55の取得制御によって、ステップS3において、アプリケーションサーバ33から第1の画面情報G1が取得される。
【0061】
ステップS4において、描画データ量測定部53で、その取得された第1の画面情報G1から描画データ量が測定され、更に、描画時間算出部51において、その描画データ量と描画性能値記憶部50に記憶された描画性能値とをもとに上述で説明したように、携帯電話機31に第1の画面情報G1を描画する際の描画開始から完了までの推定描画時間Te1が算出される。
【0062】
ステップS5において、その算出された推定描画時間Te1と、第1の画面情報G1とがゲートウェイ35から携帯電話機31へ送信され、通信部44で受信された後、ステップS6において、推定描画時間Te1が描画制御部43の描画時間取得部39に入力され、ステップS7において、第1の画面情報G1がバッファ45を介して描画処理部47に入力される。この入力された時点で描画処理部47によって第1の画面情報G1の描画処理が開始される。
【0063】
一方、描画時間取得部39で推定描画時間Te1が取得された際に、ステップS8において、画面情報取得制御部41で、その推定描画時間Te1と通信遅延時間算出部37で算出された通信遅延時間Tdとが比較される。この比較結果、Te1>Tdであったとする。
この場合、ステップS9において、画面情報取得制御部41により通信部44の次の画面情報G2を取得するための通信機能が、Te1−Tdの時間だけ停止される。つまり、上記ステップS7において描画処理部47で開始された第1の画面情報G1の描画処理の残り時間が、通信遅延時間Tdと略等しくなる時間まで停止される。
【0064】
この停止時間経過時点、言い換えれば第1の画面情報G1の描画時間T1が残すところ略通信遅延時間Tdとなった時点で、ステップS10において、画面情報取得制御部41により通信部44の次の画面情報G2を取得するための通信機能が起動される。
そして、ステップS10において、通信部44から第2の画面情報G2の取得要求信号がゲートウェイ35へ送信され、画面情報取得部55に入力され、その取得要求信号に応じて、ステップS11において、アプリケーションサーバ33から第2の画面情報G2が取得される。
【0065】
ステップS12において、描画データ量測定部53で、その取得された第2の画面情報G2から描画データ量が測定され、更に、描画時間算出部51において、その描画データ量と描画性能値記憶部50に記憶された描画性能値とをもとに、携帯電話機31に第2の画面情報G2を描画する際の描画開始から完了までの推定描画時間Te2が算出される。
【0066】
ステップS13において、その算出された推定描画時間Te2と、第2の画面情報G2とがゲートウェイ35から携帯電話機31へ送信され、通信部44で受信される。この受信時刻に、第1の画面情報G1の描画時間T1が満了となり、第1の画面情報G1の描画が完了し、表示された状態となる。
また、その通信部44での受信後は、ステップS14において、推定描画時間Te2が描画制御部43の描画時間取得部39に入力され、ステップS15において、第2の画面情報G2がバッファ45を介して描画処理部47に入力される。この入力された時点で描画処理部47によって第2の画面情報G2の描画処理が開始される。
【0067】
つまり、第1の画面情報G1の描画が完了した時点と略同時に、第2の画面情報G2が取得され、直ちに第2の画面情報G2の描画処理が開始されることになる。
一方、描画時間取得部39で推定描画時間Te2が取得された際に、ステップS16において、画面情報取得制御部41で、その推定描画時間Te2と通信遅延時間算出部37で算出された通信遅延時間Tdとが比較される。この比較結果、Te2<Tdであったとする。
【0068】
この場合、推定描画時間Te2が通信遅延時間Tdよりも短いので、即時、次の画面情報G3を取得しても現在の画面情報G2の描画処理を待つことなく、次の画面情報G3の描画に移行できる。このことから、ステップS17において、即時、画面情報取得制御部41により通信部44の次の画面情報G3を取得するための通信機能が起動される。
【0069】
そして、ステップS18において、通信部44から第3の画面情報G3の取得要求信号がゲートウェイ35へ送信され、画面情報取得部55に入力され、その取得要求信号に応じて、ステップS19において、アプリケーションサーバ33から第3の画面情報G3が取得される。
ステップS20において、描画データ量測定部53で、その取得された第3の画面情報G3から描画データ量が測定され、更に、描画時間算出部51において、その描画データ量と描画性能値記憶部50に記憶された描画性能値とをもとに、携帯電話機31に第3の画面情報G3を描画する際の描画開始から完了までの推定描画時間Te3が算出される。
【0070】
ステップS21において、その算出された推定描画時間Te3と、第3の画面情報G3とがゲートウェイ35から携帯電話機31へ送信され、通信部44で受信される。この受信時刻に、第2の画面情報G2の描画時間T2が満了となり、第2の画面情報G2の描画が完了した状態となる。
また、その通信部44での受信後は、ステップS22において、推定描画時間Te3が描画制御部43の描画時間取得部39に入力され、ステップS23において、第3の画面情報G3がバッファ45を介して描画処理部47に入力される。この入力された時点で描画処理部47によって第3の画面情報G3の描画処理が開始される。
【0071】
つまり、第2の画面情報G2の描画が完了した時点と略同時に、第3の画面情報G3が取得され、直ちに第3の画面情報G3の描画処理が開始されることになる。
このように、本実施の形態のシンクライアントシステム30によれば、アプリケーションサーバ33と携帯電話機31との間に、アプリケーションサーバ33から取得される画面情報Gの描画時間を推定し、この推定描画時間Teを携帯電話機31へ送信するゲートウェイ35を接続した。
【0072】
また、携帯電話機31において、通信遅延時間取得部37で、上記の取得要求を行った時刻から、その取得要求に応じてアプリケーションサーバ33から画面情報Gを受信した時刻までの通信遅延時間Tdを求める。
そして、画面情報取得制御部41にて、推定描画時間Teが通信遅延時間Tdよりも長い場合に、次の画面情報Gの取得要求を、推定描画時間Teから通信遅延時間Tdを引いた時間だけ停止し、この停止時間経過時に取得要求を行い、推定描画時間Teが通信遅延時間Tdよりも小さい場合に、次の画面情報Gの取得要求を即時行うようにした。
【0073】
これによって、推定描画時間Teが通信遅延時間Tdよりも長い場合に、携帯電話機31において開始された当該画面情報Gの描画処理の残り時間が、通信遅延時間Tdと略等しくなる時間まで次の画面情報Gの取得動作が停止され、この停止時間経過時点、言い換えれば当該画面情報Gの描画時間が残すところ略通信遅延時間Tdとなった時点で取得要求が行われる。一方、推定描画時間Teが通信遅延時間Tdよりも小さい場合には、次の画面情報Gの取得要求が即時行われる。
【0074】
つまり、当該画面情報Gの描画時間の長短に関わらず、描画完了時点と略同時に次の画面情報Gが取得され、直ちに描画処理が開始されるため、この時、ユーザが携帯電話機31において次の画面情報Gの画像表示に対して何らかの命令操作を行った場合、アプリケーションサーバ33の画面には先ほど送信したばかりの次の画面情報Gの画像表示が行われているので、その操作命令がアプリケーションサーバ33における次の画面情報Gに対する適正な命令となる。
【0075】
従って、携帯電話機31において、ユーザの誤操作が生じないように、画面情報の滑らかな表示を行うことができる。また、従来のように、描画完了後に次の画面情報を取得するための通信時間分待つといった処理を行わないので、アプリケーションサーバ33からの取得対象となる全ての画面情報の表示時間を短くすることができる。
【0076】
また、ゲートウェイ35が、描画データ量測定部53によって、アプリケーションサーバ33から取得された画面情報Gに含まれる描画に必要な図形部品情報の数と大きさとを測定し、この測定値を描画データ量とする。また、描画性能値記憶部50に、携帯電話機31の機種毎に描画を行う性能に関する描画性能値を記憶する。そして、描画時間算出部51によって、測定された描画データ量と、記憶された描画性能値とを上式(1)及び(2)に当てはめることによって、画面情報Gの推定描画時間Teを算出するようにした。
つまり、描画データ量と描画性能値との関係から、当該描画データ量の画面情報Gを、当該描画性能値の携帯電話機31で、どの位の時間で描画可能かを求めることができるので、アプリケーションサーバ33から取得した画面情報Gの推定描画時間Teを正確に求めることができる。
【0077】
この他、推定描画時間Teは、上式(1)及び(2)を用いずとも、次のような方法で求めることができる。即ち、各種描画性能値の携帯電話機31が、測定された描画データ量の画面情報Gをどの位の時間で描画できるかを予め求めておき、この描画性能値と描画データ量との関係情報を用いればよい。この方法においても一定の精度で推定描画時間Teを求めることが可能となる。
更に、ゲートウェイ35の機能を携帯電話機31に設けても良い。この構成によれば、ゲートウェイ35を用いずとも、携帯電話機31単体でアプリケーションサーバ33から画面情報Gを取得して、上記ゲートウェイ35を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、シンクライアント端末機からアプリケーションプログラムを実行するサーバヘ画面情報の取得要求を順次行い、この取得要求毎に当該サーバから画面情報を取得し、この画面情報を順次画面に描画する。その画面情報を取得する際に、サーバから取得された画面情報に含まれる描画に必要な図形部品情報の数と大きさとを測定し、この測定値を描画データ量とする。また、シンクライアント端末機の機種毎に描画を行う性能に関する描画性能値を記憶する。その描画データ量と描画性能値との関係から、画面情報の推定描画時間を算出する。
【0079】
更に、シンクライアント端末機にて取得要求を行った時刻から、その取得要求に応じてサーバから画面情報を受信した時刻までの通信所要時間を複数求め、この求められた複数の通信所要時間の平均値を算出し、この平均値を通信遅延時間とする。そして、推定描画時間と通信遅延時間とを比較し、推定描画時間が通信遅延時間よりも長い場合に、次の画面情報の取得要求を、推定描画時間から通信遅延時間を引いた時間だけ停止し、この停止時間経過時に取得要求を行い、推定描画時間が通信遅延時間よりも小さい場合に、次の画面情報の取得要求を即時行うようにした。
【0080】
これによって、推定描画時間が通信遅延時間よりも長い場合に、シンクライアント端末機において開始された当該画面情報の描画処理の残り時間が、通信遅延時間と略等しくなる時間まで次の画面情報の取得動作が停止され、この停止時間経過時点、言い換えれば当該画面情報の描画時間が残すところ略通信遅延時間となった時点で取得要求が行われる。一方、推定描画時間が通信遅延時間よりも小さい場合には、次の画面情報の取得要求が即時行われる。
【0081】
つまり、当該画面情報の描画時間の長短に関わらず、描画完了時点と略同時に次の画面情報が取得され、直ちに描画処理が開始されるため、この時、ユーザがシンクライアント端末機において次の画面情報の画像表示に対して何らかの命令操作を行った場合、サーバの画面には先ほど送信したばかりの次の画面情報の画像表示が行われているので、その操作命令がサーバにおける次の画面情報に対する適正な命令となる。
従って、シンクライアント端末機において、ユーザの誤操作が生じないように、画面情報の滑らかな表示を行うことができ、また、サーバからの取得対象となる全ての画面情報の表示時間を短くすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシンクライアントシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施の形態に係るシンクライアントシステムにおける携帯電話機(シンクライアント端末機)の画面更新処理を説明するためのシーケンス図である。
【図3】従来のアプリケーションサーバから携帯電話機へ送信される画面情報の処理を説明するための図である。
【図4】従来の携帯電話機におけるグラフィック系ソフトウェア操作を説明するための図である。
【図5】従来の携帯電話機の画面更新処理を説明するための第1の図である。
【図6】従来の携帯電話機の画面更新処理を説明するための第2の図である。
【図7】従来の携帯電話機の画面更新処理における問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
11 画像
13 アプリケーションサーバ画面
13a 携帯電話機(シンクライアント端末機)対応画面
13b 正方形領域(hextile)
13b−1,13b−2,13b−3,13b−4 矩形部品
G1,G2,G3,G4 画面情報
15,15a,15b,15c,15d 矩形描画オブジェクト
17 ポインタ
19 背景画
21−2 画面情報G2の画面情報取得要求信号
21−3 画面情報G3の画面情報取得要求信号
Td 通信遅延時間
Tr 画面情報取得要求到達遅延時間
T1 画面情報G1の描画時間
T2 画面情報G2の描画時間
31 シンクライアント端末機
33 アプリケーションサーバ
35 ゲートウェイ
37 通信遅延時間算出部
39 描画時間取得部
41 画面情報取得制御部
43 描画制御部
44 通信部
45 バッファ
47 描画処理部
49 入力制御部
50 描画性能値記憶部
51 描画時間算出部
53 描画データ量測定部
55 画面情報取得部

Claims (7)

  1. アプリケーションプログラムを実行するサーバと、このサーバヘ画面情報の取得要求を行うことにより当該サーバから画面情報を取得し、この画面情報を画面に描画するシンクライアント端末機とを有するシンクライアントシステムにおいて、
    前記サーバと前記シンクライアント端末機との間に、前記サーバから取得される画面情報の描画時間を推定し、この推定描画時間を前記シンクライアント端末機へ送信する中継装置を備え、
    前記シンクライアント端末機は、前記取得要求を行った時刻から、その取得要求に応じて前記サーバから前記画面情報を受信した時刻までの通信遅延時間を求め、前記推定描画時間が前記通信遅延時間よりも長い場合に、次の画面情報の取得要求を、前記推定描画時間から前記通信遅延時間を引いた時間だけ停止し、この停止時間経過時に前記取得要求を行い、前記推定描画時間が前記通信遅延時間よりも小さい場合に、次の画面情報の取得要求を即時行う
    ことを特徴とするシンクライアントシステム。
  2. アプリケーションプログラムを実行するサーバヘ画面情報の取得要求を行うことにより当該サーバから画面情報を取得し、この画面情報を画面に描画するシンクライアント端末機において、
    前記取得要求を行った時刻から、その取得要求に応じて前記サーバから前記画面情報を受信した時刻までの通信所要時間を複数求め、この求められた複数の通信所要時間の平均値を算出し、この平均値を通信遅延時間とする第1の算出手段と、
    前記サーバと当該シンクライアント端末機との間に接続された中継装置において推定された前記サーバからの画面情報の推定描画時間と、前記第1の算出手段で算出された通信遅延時間とを比較し、前記推定描画時間が前記通信遅延時間よりも長い場合に、次の画面情報の取得要求を、前記推定描画時間から前記通信遅延時間を引いた時間だけ停止し、この停止時間経過時に前記取得要求を行い、前記推定描画時間が前記通信遅延時間よりも小さい場合に、次の画面情報の取得要求を即時行う取得制御手段と
    を備えたことを特徴とするシンクライアント端末機。
  3. 前記サーバから取得される画面情報の描画時間を推定して推定描画時間を求める推定手段を更に備え、
    前記中継装置からの推定描画時間に代え、前記推定手段での推定描画時間を前記通信遅延時間との比較に用いる
    ことを特徴とする請求項2に記載のシンクライアント端末機。
  4. 前記推定手段は、
    前記サーバから取得された画面情報に含まれる描画に必要な図形部品情報の数と大きさとを測定し、この測定値を描画データ量とする測定手段と、
    当該シンクライアント端末機の機種毎に描画を行う性能に関する描画性能値を記憶する記憶手段と、
    前記測定手段で得られた描画データ量と、前記記憶手段に記憶された描画性能値との関係から、前記画面情報の推定描画時間を算出する第2の算出手段と
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載のシンクライアント端末機。
  5. アプリケーションプログラムを実行するサーバと、このサーバヘ画面情報の取得要求を行うことにより当該サーバから画面情報を取得し、この画面情報を画面に描画するシンクライアント端末機との間に接続される中継装置において、
    前記サーバから取得される画面情報の描画時間を推定し、この推定描画時間を前記シンクライアント端末機へ送信する推定手段
    を備えたことを特徴とする中継装置。
  6. 前記推定手段は、
    前記サーバから取得された画面情報に含まれる描画に必要な図形部品情報の数と大きさとを測定し、この測定値を描画データ量とする測定手段と、
    前記シンクライアント端末機の機種毎に描画を行う性能に関する描画性能値を記憶する記憶手段と、
    前記測定手段で得られた描画データ量と、前記記憶手段に記憶された描画性能値との関係から、前記画面情報の推定描画時間を算出する算出手段と
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載の中継装置。
  7. シンクライアント端末機からアプリケーションプログラムを実行するサーバヘ画面情報の取得要求を順次行い、その取得要求毎に当該サーバから画面情報を取得し、この画面情報を順次画面に描画するシンクライアント端末画面更新方法において、
    前記サーバから取得された画面情報に含まれる描画に必要な図形部品情報の数と大きさとを測定し、この測定値を描画データ量とする第1のステップと、
    前記シンクライアント端末機の機種毎に描画を行う性能に関する描画性能値を記憶する第2のステップと、
    前記第1のステップで得られた描画データ量と、前記第2のステップで記憶された描画性能値との関係から、前記画面情報の推定描画時間を算出する第3のステップと、
    前記シンクライアント端末機にて取得要求を行った時刻から、その取得要求に応じて前記サーバから前記画面情報を受信した時刻までの通信所要時間を複数求め、この求められた複数の通信所要時間の平均値を算出し、この平均値を通信遅延時間とする第4のステップと、
    前記第3のステップで算出された推定描画時間と、前記第4のステップで算出された通信遅延時間とを比較し、前記推定描画時間が前記通信遅延時間よりも長い場合に、次の画面情報の取得要求を、前記推定描画時間から前記通信遅延時間を引いた時間だけ停止し、この停止時間経過時に前記取得要求を行い、前記推定描画時間が前記通信遅延時間よりも小さい場合に、次の画面情報の取得要求を即時行う第5のステップと
    を含むことを特徴とするシンクライアント端末画面更新方法。
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