JP4322303B1 - 遠隔制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リモコン6から送信された電源起動信号67とリモコンコード66とはフォトダイオードPDで受信され、CRローパスフィルタLPFに入力する。CRローパスフィルタLPFは、電源起動信号67とリモコンコード66とを外部電力なしでフィルタリングする。コンパレータU1は、常時通電状態にあり、CRローパスフィルタLPFの出力電圧としきい値69を比較し、その出力電圧がしきい値69以上ある時、パルス信号70を出力する。コンパレータU1からパルス信号70が出力されると、トランジスタQ1がオンされて、マイコン51に電源が供給される。これにより、電源オン状態となり、マイコン51は、スイッチング回路SW1のスイッチを切替え、フォトダイオードPDで受信されるリモコンコード66に応じた制御を電源ユニット5各部に対して行う。
【選択図】 図2
Description
この遠隔制御装置では、ユーザがリモコンのキーを操作すると、リモコンが、操作されたキーに応じたリモコンコードを赤外線等で送信する。一方、リモコンコードを受信する側の機器は、リモコンコードがリモコンからフォトダイオード等の受光素子に入力されるのを監視する。そして、リモコンコードが入力されると、受信側の機器はリモコンコードを解析し、リモコンコードに応じた制御を行う。
なお、特許文献1、2では、ユーザがリモコンを機器に近付けることにより発生する誘導起電力を利用して、装置本体の電源をオンするリモコンシステムが提案されている。
従って、従来の遠隔制御装置は、省電力の観点からあまり好ましいものではなかった。
また、特許文献1では誘導起電力を利用しているが、リモコンを機器に近付ける必要があるため、ユーザの使い勝手が悪かった。
前記リモコンから送信される前記電源起動信号と前記リモコンコードとを受信し、バイアス電圧が印加されていないフォトダイオードで構成される受光素子と、
前記受光素子の出力エネルギーのみが加えられ、前記電源起動信号については所定のしきい値を超えるレベルとなり前記リモコンコードについては前記しきい値以下となる時定数に設定され、前記しきい値を超えるレベルとなる電源起動信号のみを出力するCRローパスフィルタと、
常時通電されている状態にあり、前記CRローパスフィルタの出力電圧を前記しきい値電圧と比較し、その出力電圧が前記しきい値電圧以上である時、パルス信号を出力するコンパレータと、
前記コンパレータから前記パルス信号が出力されるまでの待機時においては、前記コンパレータにのみ電源を供給し、それ以外の装置本体各部に対する電源供給を行わず、前記コンパレータから前記パルス信号が出力されると、装置本体の電源をオンし、前記コンパレータ以外の装置本体各部に対しても電源の供給を開始する電源管理部と、を備え、
前記電源管理部は、電源オン時、前記受光素子で受信される前記リモコンコードに応じた制御を前記装置本体各部に対して行う。
また、コンパレータは能動素子であるため外部電力を常時供給しておく必要があるが、コンパレータは入力信号としきい値の比較を行うだけであるため、その消費電力は極く僅かである。
コンパレータからパルス信号が出力されると、電源管理部は装置本体の電源をオンする。これにより、コンパレータ以外の装置本体各部に対しても電源の供給が開始する。その後、電源オン状態にある電源管理部は、受光素子で受信されるリモコンコードに応じた制御を装置本体各部に対して行う。
なお、リモコンからは、電源起動信号とリモコンコードが繰り返し送信されるため、リモコンコードの受信は2周期目以降から受信される。また、このとき、リモコンコードはCRローパスフィルタを経由せずに電源管理部に供給される。
前記保持部が保持する前記物干し竿の保持位置を変位させる電動モータと、を備え、天井に設置される請求項1に記載の遠隔制御装置において、
前記電源管理部は、前記コンパレータから前記パルス信号が出力されると、装置本体の電源をオンし、前記電動モータを含む装置本体各部に対しても電源の供給を開始する。
前記電源管理部は、
前記コンパレータから前記パルス信号が出力されると、前記スイッチング素子をオンし、
電源オン時、前記受光素子で受信されて前記電源管理部に入力された前記リモコンコードに応じた制御を前記装置本体各部に対して行う。
前記電源管理部は、前記受光素子で前記リモコンコードが受信されると、受信されたリモコンコードと一致するものが前記記憶部に記憶されているかどうか判定し、一致するものが前記記憶部に記憶されていなければ、前記コンパレータ以外の前記装置本体各部の電源をオフする。
商用電源から供給される電源電圧をトランスで降圧し、前記二次電池を充電する充電回路と、
前記商用電源から前記トランスに入力される交流電流をオンオフするスイッチング回路と、を備え、
前記電源管理部は、
前記二次電池の電圧を測定し、
前記測定部で測定される電圧が所定電圧以上ある間、前記スイッチング回路をオフして前記充電回路による前記二次電池への充電を停止し、
前記測定部で測定される電圧が前記所定電圧未満になると、前記スイッチング回路をオンして前記充電回路による前記二次電池への充電を開始する請求項1から5のいずれかに記載の遠隔制御装置。
なお、この実施形態では、物干し装置10を採用しているが、実施の際は、エアコンなどの他の電子機器でも構わない。
なお、マイコン51及びトランジスタQ1が、本発明の「電源管理部」に相当する。また、メモリ53が、本発明の「記憶部」に相当する。
また、フォトダイオードPDは、赤外線のみを通過させる赤外フィルタで覆われていて、外光によって誤動作するのを防止している。
なお、この実施形態では、リモコンコード66の送受信に赤外光を用いているが、実施の際は、その他の波長の光を用いても構わない。
なお、この実施形態では、リモコンコード66の前に電源起動信号67を付加しているが、実施の際は、リモコンコード66の後ろに電源起動信号67を付加しても構わない。
上記しきい値69は、コンパレータU1の非反転入力端子に入力される抵抗分圧値で定まる。バッテリ50のバッテリ電圧は、抵抗R3と抵抗R4とによって抵抗分圧され、コンパレータU1の非反転入力端子に入力される。しきい値69は、電源起動信号67が送信されてきた際に電源起動信号67を検出できる値に予め設定する。同様に、CRローパスフィルタLPFの時定数(τ)と電源起動信号67の所定時間とに関しても、電源起動信号67が送信されてきた際に電源起動信号67を検出できる値に予め設定する。
なお、リモコン6からは、電源起動信号67とリモコンコード66が繰り返し送信されるため、リモコンコード66の受信は2周期目以降から受信される。また、このとき、リモコンコード66はCRローパスフィルタLPFを経由せずにマイコン51に供給される。
従って、待機時にマイコン等にも電源を供給して、リモコン信号の到来を監視していた従来の遠隔制御装置に比べて待機電力の削減を図ることができる。また、ユーザはリモコン6の通常のコマンド送信用のキーを操作するだけで良く、電源オンのためのキー操作をしたり特別の操作をする必要がない。また、リモコン6を電源ユニット5に近付ける必要も無い。よって、ユーザの使い勝手を損ねることも無い。
図6は、スイッチング回路SW1の一例を示す図である。スイッチング回路SW1は、電界効果トランジスタ(FET)Q2と、ノーマリークローズ接点42Bがモータ41を短絡するように接続されているリレー42と、で構成される。リレー42は、上記のノーマリークローズ接点42Bと、電源起動信号67などをローパスフィルタLPFに導くのに用いられるノーマリークローズ接点42Aとを備えている。また、リレー42は、リレー通電時に上記ノーマリークローズ接点42A、42Bを開き、接続をノーマリーオープン側に切り替えるコイル42Cと、を備えている。
図7は、本発明の実施形態の第1変形例に係る物干し装置の電源回路を示す回路ブロック図である。スイッチング回路SW1を、ダイオードD1、D2に置き換えても構わない。ダイオードD1は、フォトダイオードPDとCRローパスフィルタLPFとの間に順方向に配置される。ダイオードD1は、フォトダイオードPDで受信される信号をCRローパスフィルタLPFに導くとともに、CRローパスフィルタLPFのコンデンサC1に蓄えられた電荷が逆流するのを防ぐ。ダイオードD2は、フォトダイオードPDとマイコン51との間に順方向に配置され、フォトダイオードPDで受信される信号をマイコン51に導く。待機時におけるマイコン51は、電源が供給されていないので、ダイオードD2を介してマイコン51に入力される信号を受付けない。
図8は、本発明の実施形態の第2変形例に係る物干し装置の電源回路を示す回路ブロック図である。周辺回路52の電源をオンオフするトランジスタQ3を設け、図5のS1において、マイコン51と周辺回路52を同時に電源オンせずに、マイコン51だけ電源オンさせても構わない。
そして、S5においてコードが一致していた場合のみ、トランジスタQ3をオンし、周辺回路52を電源オンする。一方、S5においてコードが一致していなかった場合、マイコン51は、周辺回路52に電源を一切供給しないまま、電源をオフする。そのため、周辺回路52に電源を供給しない分、待機電力を削減できる。従って、待機電力の削減を一層図ることができる。
なお、この変形例では、周辺回路52の電源をオンオフするスイッチング回路の一例としてトランジスタQ3を設けており、実施の際は、トランジスタQ3以外のものでも構わない。
図9は、本発明の実施形態の第3変形例に係る物干し装置の電源回路を示す回路ブロック図である。電源ユニット5各部への電源の供給源に、二次電池であるバッテリ150を採用し、バッテリ150を充電する充電回路151を設けても構わない。この充電回路151は、商用電源ACから供給されるAC100V電源電圧をトランスTで降圧し、ブリッジ回路BとコンデンサC2で平滑し、3〜6V程度のDC電源電圧を、レギュレータ用ICU2と充電制御用ICU3とを介してバッテリ150に充電電圧として供給する。
さらに、商用電源ACからトランスTに入力される交流電流をオンオフするスイッチング回路SW3をトランスTの前段に設ける。また、マイコン51は、バッテリ150のバッテリ電圧を監視する。そして、マイコン51は、測定したバッテリ電圧が所定電圧以上ある間、スイッチング回路SW3をオフし、充電回路151によるバッテリ150への充電を停止させておく。所定電圧は、例えば2.5Vである。一方、測定したバッテリ電圧が所定電圧未満になると、マイコン51は、スイッチング回路SW3をオンし、充電回路151によるバッテリ150への充電を開始する。
以上の構成により、バッテリ150のバッテリ電圧が低下しても充電されるので、バッテリ150の交換が不要となる。また、スイッチング回路SW3をトランスTの前段に設けているので、非充電時にトランスT等で無駄な電力が消費されることも無い。
2…竿掛部材
3…台座
4…支持部材
5…電源ユニット
6…リモコン
21…取付部
22…板状部
23…孔部
31…水平溝
32…傾斜溝
33,34…取付ネジ
41…電動モータ
42…リレー
50…バッテリ
51…マイコン
52…周辺回路
53…メモリ
62…LED
66…リモコンコード
67…電源起動信号
70…パルス信号
100…竿
150…バッテリ
151…充電回路
U1…コンパレータ
U2…レギュレータ用IC
U3…充電制御用IC
Claims (7)
- 操作されたキーに応じたリモコンコードに、装置本体の電源をオンするための電源起動信号であって所定時間の間一定レベルの電位が持続する電源起動信号を付加し、前記電源起動信号と前記リモコンコードとをこの順にパルス信号として送信するリモコンと、
前記リモコンから送信される前記電源起動信号と前記リモコンコードとを受信し、バイアス電圧が印加されていないフォトダイオードで構成される受光素子と、
前記受光素子の出力エネルギーのみが加えられ、前記電源起動信号については所定のしきい値を超えるレベルとなり前記リモコンコードについては前記しきい値以下となる時定数に設定され、前記しきい値を超えるレベルとなる電源起動信号のみを出力するCRローパスフィルタと、
常時通電されている状態にあり、前記CRローパスフィルタの出力電圧を前記しきい値電圧と比較し、その出力電圧が前記しきい値電圧以上である時、パルス信号を出力するコンパレータと、
前記コンパレータから前記パルス信号が出力されるまでの待機時においては、前記コンパレータにのみ電源を供給し、それ以外の装置本体各部に対する電源供給を行わず、前記コンパレータから前記パルス信号が出力されると、装置本体の電源をオンし、前記コンパレータ以外の装置本体各部に対しても電源の供給を開始する電源管理部と、を備え、
前記電源管理部は、電源オン時、前記受光素子で受信される前記リモコンコードに応じた制御を前記装置本体各部に対して行う遠隔制御装置。 - 物干し竿を保持する保持部と、
前記保持部が保持する前記物干し竿の保持位置を変位させる電動モータと、を備え、天井に設置される請求項1に記載の遠隔制御装置において、
前記電源管理部は、前記コンパレータから前記パルス信号が出力されると、装置本体の電源をオンし、前記電動モータを含む装置本体各部に対しても電源の供給を開始する遠隔制御装置。 - 前記受光素子と前記電源管理部とを結ぶ電路のオンオフを切替えるスイッチング素子を備え、
前記電源管理部は、
前記コンパレータから前記パルス信号が出力されると、前記スイッチング素子をオンし、
電源オン時、前記受光素子で受信されて前記電源管理部に入力された前記リモコンコードに応じた制御を前記装置本体各部に対して行う請求項1又は2に記載の遠隔制御装置。 - 前記電源管理部は、前記受光素子で受信される前記リモコンコードに応じた制御を行った後、前記コンパレータ以外の前記装置本体各部の電源をオフする請求項1から3のいずれかに記載の遠隔制御装置。
- 複数種類のリモコンコードを記憶する記憶部を備え、
前記電源管理部は、前記受光素子で前記リモコンコードが受信されると、受信されたリモコンコードと一致するものが前記記憶部に記憶されているかどうか判定し、一致するものが前記記憶部に記憶されていなければ、前記コンパレータ以外の前記装置本体各部の電源をオフする請求項1から4のいずれかに記載の遠隔制御装置。 - 前記コンパレータを含む前記装置本体各部への電源の供給源は、一次電池である請求項1から5のいずれかに記載の遠隔制御装置。
- 前記コンパレータを含む前記装置本体各部への電源の供給源は、二次電池であり、
商用電源から供給される電源電圧をトランスで降圧し、前記二次電池を充電する充電回路と、
前記商用電源から前記トランスに入力される交流電流をオンオフするスイッチング回路と、を備え、
前記電源管理部は、
前記二次電池の電圧を測定し、
前記測定部で測定される電圧が所定電圧以上ある間、前記スイッチング回路をオフして前記充電回路による前記二次電池への充電を停止し、
前記測定部で測定される電圧が前記所定電圧未満になると、前記スイッチング回路をオンして前記充電回路による前記二次電池への充電を開始する請求項1から5のいずれかに記載の遠隔制御装置。
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