JP4320361B1 - 将来財務予測システム、将来財務予測方法及び将来財務予測プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】財務諸表を作成する特定の法人の過去の財務データに基づき、特定の法人について将来期(t+1)の純資産の変化額を算出し、特定の法人について直前期(t)より前の期(t−1)から直前期(t)への財務データの変化を抽出し、直前期(t)の財務戦略パターンを選択し、財務戦略マップに基づいて直前期(t)の財務戦略パターンに対応する将来期(t+1)の財務戦略パターンを特定し、将来期(t+1)の財務戦略パターンと直前期(t)の財務戦略パターンにより財務バランス係数を特定し、特定された財務バランス係数と将来期(t+1)の純資産の変化額に基づき、将来期(t+1)における貸借対照表中の他項目の変化額を算出して将来期(t+1)の貸借対照表を算出する。
【選択図】図1
Description
内閣府経済社会総合研究所編、「本格的な展開期を迎えたわが国のM&A活動」(内閣府M&A研究会報告書)、平成18年10月、pp.128-130 枡谷克悦、『企業価値評価の実務』、清文社、2003年7月
図1は、本発明の実施の形態1にかかる将来財務予測システム1を含む全体構成を示すブロック図である。将来財務予測システム1は、特定企業について過去の財務データから将来の財務データを予測するものである。将来財務予測システム1は、ネットワーク2を介して、クライアント端末3a及び3bと接続されている。将来財務予測システム1は、将来財務予測装置10、通信装置20及び記憶装置30を備える。
g(t) = ln{P(t)/P(t−1)} ・・・(1)
例えば、図9に示すg(t−2)、g(t−1)及びg(t)が算出される。尚、(1)式におけるP(t)及びP(t−1)は、それぞれt期及びt−1期における売上高を示す。
g(t+1) = f(g(t)、g(t−1)、g(t−2)、m1、・・・、mx)+誤差項 ・・・(2)
ここで、g(t)は、t期売上高成長率、m1、・・・、mxは、マクロ経済情報に含まれるマクロ変数である。尚、マクロ経済情報は、t期日銀短観、t−1期日銀短観、景気一致指数及び企業物価指数等である。
流動資産増加:固定資産増加:負債増加:純資産増加額 = 2:2:3:1・・・(3)
このとき、純資産増加額120百万円に対して、流動資産増加、固定資産増加及び負債増加は、(3)式の財務バランス係数を用いて240百万円、240百万円及び360百万円と算出される。
続いて、ステップS323において、将来財務予測装置10は、特定された将来期(t+2)の財務戦略パターンと将来期(t+1)の財務戦略パターンにより財務バランス係数記憶部34から財務バランス係数を特定する。その後、ステップS324において、将来財務予測装置10は、特定された財務バランス係数とステップS31において算出された将来期(t+2)の損益計算書に基づき、将来期(t+2)における貸借対照表中の他項目の変化額を算出して将来期(t+2)の貸借対照表を算出する。
尚、財務戦略マップは、企業の規模、業種又は景気拡大期及び縮小期に分けて準備し、マクロ指標から推測される景気の時期に応じて適切なテーブルを利用するとよい。
2 ネットワーク
3a クライアント端末
3b クライアント端末
10 将来財務予測装置
20 通信装置
30 記憶装置
31 財務データ記憶部
311 損益計算書
312 貸借対照表
32 財務戦略パターン記憶部
33 財務戦略マップ記憶部
34 財務バランス係数記憶部
35 マクロ経済情報記憶部
341 財務バランス係数
342 財務バランス係数
343 財務バランス係数
344 財務バランス係数
F1 固定資産
F2 流動資産
F3 負債
F4 純資産
S1 戦略番号
S2 戦略番号
Claims (33)
- 財務諸表を作成する特定の法人について過去の財務データから将来の財務データを予測する将来財務予測システムであって、
直前期(t)以前の複数の期における過去の財務データを格納する財務データ記憶部と、
連続する財務データの変化のパターンを特定する財務戦略パターンを格納する財務戦略パターン記憶部と、
所定期の財務戦略パターンから当該所定期の翌期の財務戦略パターンへの推移を確率により定義した財務戦略マップを格納する財務戦略マップ記憶部と、
所定期の財務戦略パターンと前記所定期の翌期の財務戦略パターンとの組み合わせに対応する、純資産の変化額に対する貸借対照表中の他項目の変化額を特定する財務バランス係数を格納する財務バランス係数記憶部と、
前記将来の財務データを予測する処理を行う制御部とを備え、
前記制御部は、
前記財務データ記憶部から過去の財務データを読み出し、読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から前記特定の法人についての将来期(t+1)の純資産の変化額を予測することにより算出する将来純資産変化額算出手段と、
前記特定の法人について将来期(t+1)の貸借対照表を算出する将来貸借対照表算出手段と、を備え、
前記将来貸借対照表算出手段は、
前記財務データ記憶部から前記特定の法人についての直前期(t)及び直前期(t)より前の期(t−1)の財務データを読み出し、読み出した財務データに基づいて直前期(t)より前の期(t−1)から直前期(t)への財務データの変化を抽出し、前記財務戦略パターン記憶部から当該変化に対応する直前期(t)の財務戦略パターンを読み出して選択し、前記財務戦略マップ記憶部に格納された財務戦略マップの確率に基づくシミュレーションにより当該選択された直前期(t)の財務戦略パターンに対応する将来期(t+1)の財務戦略パターンを特定し、当該特定された将来期(t+1)の財務戦略パターンと前記直前期(t)の財務戦略パターンにより前記財務バランス係数記憶部から財務バランス係数を読み出して特定し、当該特定された財務バランス係数と前記将来純資産変化額算出手段により算出された将来期(t+1)の純資産の変化額に基づき、将来期(t+1)における貸借対照表中の他項目の変化額を算出して前記将来期(t+1)の貸借対照表を算出する、
ことを特徴とする将来財務予測システム。 - 前記財務バランス係数記憶部に格納された財務バランス係数は、純資産の変化額に対する流動資産、固定資産及び負債の変化額を特定することを特徴とする請求項1に記載の将来財務予測システム。
- 前記将来純資産変化額算出手段は、前記財務データ記憶部から過去の財務データを読み出し、読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から前記特定の法人についての将来期(t+1)の純利益を算出し、当該将来期(t+1)の純利益に基づいて予測することにより前記将来期(t+1)の純資産の変化額を算出し、
前記将来貸借対照表算出手段は、前記将来純資産変化額算出手段により算出された将来期(t+1)の純資産の変化額から当該特定された財務バランス係数により流動資産、固定資産及び負債の変化額を算出して前記将来期(t+1)の貸借対照表を算出する、
ことを特徴とする請求項2に記載の将来財務予測システム。 - 前記将来貸借対照表算出手段は、モンテカルロ法に基づくシミュレーションにより、前記財務戦略マップ記憶部に格納された財務戦略マップから当該特定された直前期(t)の財務戦略パターンにより将来期(t+1)の財務戦略パターンを特定する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の将来財務予測システム。 - 前記財務戦略パターン記憶部に格納された財務戦略パターンは、当期純利益、固定資産増分、有利子負債増分、流動資産増分、前記固定資産増分と前記有利子負債増分の絶対値比較、前記有利子負債増分と前記流動資産増分の絶対値比較、並びに、前記流動資産増分と前記固定資産増分の絶対値比較に関する条件の組み合わせの128通りであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の将来財務予測システム。
- 前記将来純資産変化額算出手段は、前記読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る個社ごとの売上高成長率の予測値を用いて前記将来期(t+1)の純資産の変化額を算出する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の将来財務予測システム。
- 前記将来純資産変化額算出手段は、前記過去の財務データ及びマクロ経済変数を用いて、個社ごとの売上高成長率の予測値を算出する、ことを特徴とする請求項6に記載の将来財務予測システム。
- 前記将来純資産変化額算出手段は、前記読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から、前記特定の法人について将来期(t+1)の損益計算書をさらに算出し、
前記将来純資産変化額算出手段により算出された前記将来期(t+1)の損益計算書及び前記将来貸借対照表算出手段により算出された将来期(t+1)の貸借対照表の整合性を調整する整合性調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の将来財務予測システム。 - 前記将来純資産変化額算出手段は、前記読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から、前記特定の法人について将来期(t+1)の損益計算書をさらに算出し、
前記将来純資産変化額算出手段により算出された前記将来期(t+1)の損益計算書及び前記将来貸借対照表算出手段により算出された将来期(t+1)の貸借対照表からキャッシュフロー計算書を算出するキャッシュフロー計算書算出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の将来財務予測システム。 - 前記将来純資産変化額算出手段は、前記読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から、前記特定の法人について将来期(t+1)の損益計算書をさらに算出し、
前記将来純資産変化額算出手段により算出された前記将来期(t+1)の損益計算書及び前記将来貸借対照表算出手段により算出された将来期(t+1)の貸借対照表からスコアリングモデルにより将来の倒産確率及び財務スコアを算出する算出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の将来財務予測システム。 - 前記将来純資産変化額算出手段は、前記整合性調整手段により調整された前記将来期(t+1)の損益計算書及び貸借対照表から、前記特定の法人について将来期(t+2)の損益計算書を予測することにより算出し、
前記将来貸借対照表算出手段は、前記財務戦略マップ記憶部に格納された財務戦略マップの確率に基づくシミュレーションにより前記特定された将来期(t+1)の財務戦略パターンに対応する将来期(t+2)の財務戦略パターンを特定し、当該特定された将来期(t+2)の財務戦略パターンと前記将来期(t+1)の財務戦略パターンにより前記財務バランス係数記憶部から財務バランス係数を読み出して特定し、当該特定された財務バランス係数と前記将来純資産変化額算出手段により算出された将来期(t+2)の損益計算書に基づき、将来期(t+2)における貸借対照表中の他項目の変化額を算出して前記将来期(t+2)の貸借対照表を算出する、ことを特徴とする請求項8に記載の将来財務予測システム。 - 直前期(t)以前の複数の期における過去の財務データを格納する財務データ記憶手段と、
連続する財務データの変化のパターンを特定する財務戦略パターンを格納する財務戦略パターン記憶手段と、
所定期の財務戦略パターンから当該所定期の翌期の財務戦略パターンへの推移を確率により定義した財務戦略マップを格納する財務戦略マップ記憶手段と、
所定期の財務戦略パターンと前記所定期の翌期の財務戦略パターンとの組み合わせに対応する、純資産の変化額に対する貸借対照表中の他項目の変化額を特定する財務バランス係数を格納する財務バランス係数記憶手段と、
制御手段とを備えた将来財務予測装置を制御し、財務諸表を作成する特定の法人について過去の財務データから将来の財務データを予測する将来財務予測方法であって、
前記制御手段は、
前記財務データ記憶手段から過去の財務データを読み出し、読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から前記特定の法人についての将来期(t+1)の純資産の変化額を予測することにより算出する将来純資産変化額算出ステップと、
前記財務データ記憶手段から前記特定の法人についての直前期(t)及び直前期(t)より前の期(t−1)の財務データを読み出し、読み出した直前期(t)より前の期(t−1)から直前期(t)への財務データの変化を抽出し、前記財務戦略パターン記憶手段から当該変化に対応する直前期(t)の財務戦略パターンを読み出して選択する直前期財務戦略パターン選択ステップと、
前記財務戦略マップ記憶手段に格納された財務戦略マップの確率に基づくシミュレーションにより当該選択された直前期(t)の財務戦略パターンに対応する将来期(t+1)の財務戦略パターンを特定する将来期財務戦略パターン特定ステップと、
当該特定された将来期(t+1)の財務戦略パターンと前記直前期(t)の財務戦略パターンにより前記財務バランス係数記憶手段から財務バランス係数を読み出して特定する財務バランス係数特定ステップと、
当該特定された財務バランス係数と前記将来純資産変化額算出ステップにより算出された将来期(t+1)の純資産の変化額に基づき、将来期(t+1)における貸借対照表中の他項目の変化額を算出して将来期(t+1)の貸借対照表を算出する将来期貸借対照表算出ステップと、
を実行する将来財務予測装置を制御するための将来財務予測方法。 - 前記財務バランス係数記憶手段に格納された財務バランス係数は、純資産の変化額に対する流動資産、固定資産及び負債の変化額を特定することを特徴とする請求項12に記載の将来財務予測方法。
- 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記財務データ記憶手段から過去の財務データを読み出し、読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から前記特定の法人についての将来期(t+1)の純利益を算出し、当該将来期(t+1)の純利益に基づいて予測することにより前記将来期(t+1)の純資産の変化額を算出し、
前記将来貸借対照表算出ステップは、前記将来純資産変化額算出ステップにより算出された将来期(t+1)の純資産の変化額から当該特定された財務バランス係数により流動資産、固定資産及び負債の変化額を算出して前記将来期(t+1)の貸借対照表を算出する、
ことを特徴とする請求項13に記載の将来財務予測方法。 - 前記将来期財務戦略パターン特定ステップは、モンテカルロ法に基づくシミュレーションにより、前記財務戦略マップ記憶手段に格納された財務戦略マップから当該特定された直前期(t)の財務戦略パターンにより将来期(t+1)の財務戦略パターンを特定する、
ことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の将来財務予測方法。 - 前記財務戦略パターン記憶手段に格納された財務戦略パターンは、当期純利益、固定資産増分、有利子負債増分、流動資産増分、前記固定資産増分と前記有利子負債増分の絶対値比較、前記有利子負債増分と前記流動資産増分の絶対値比較、並びに、前記流動資産増分と前記固定資産増分の絶対値比較に関する条件の組み合わせの128通りであることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の将来財務予測方法。
- 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る個社ごとの売上高成長率の予測値を用いて前記将来期(t+1)の純資産の変化額を算出する、ことを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の将来財務予測方法。
- 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記過去の財務データ及びマクロ経済変数を用いて、個社ごとの売上高成長率の予測値を算出する、ことを特徴とする請求項17に記載の将来財務予測方法。
- 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から前記特定の法人について将来期(t+1)の損益計算書をさらに算出し、
前記将来純資産変化額算出ステップにより算出された前記将来期(t+1)の損益計算書及び前記将来貸借対照表算出ステップにより算出された将来期(t+1)の貸借対照表の整合性を調整する整合性調整ステップをさらに備えることを特徴とする請求項12乃至18のいずれか1項に記載の将来財務予測方法。 - 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から前記特定の法人について将来期(t+1)の損益計算書をさらに算出し、
前記将来純資産変化額算出ステップにより算出された前記将来期(t+1)の損益計算書及び前記将来貸借対照表算出ステップにより算出された将来期(t+1)の貸借対照表からキャッシュフロー計算書を算出するキャッシュフロー計算書算出ステップをさらに備えることを特徴とする請求項12乃至19のいずれか1項に記載の将来財務予測方法。 - 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から前記特定の法人について将来期(t+1)の損益計算書をさらに算出し、
前記将来純資産変化額算出ステップにより算出された前記将来期(t+1)の損益計算書及び前記将来貸借対照表算出ステップにより算出された将来期(t+1)の貸借対照表からスコアリングモデルにより将来の倒産確率及び財務スコアを算出する算出ステップをさらに備えることを特徴とする請求項12乃至20のいずれか1項に記載の将来財務予測方法。 - 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記整合性調整ステップにより調整された前記将来期(t+1)の損益計算書及び貸借対照表から、前記特定の法人について将来期(t+2)の損益計算書を予測することにより算出し、
前記将来期財務戦略パターン特定ステップは、前記財務戦略マップ記憶手段に格納された財務戦略マップの確率に基づくシミュレーションにより前記特定された将来期(t+1)の財務戦略パターンに対応する将来期(t+2)の財務戦略パターンを特定し、
前記財務バランス係数特定ステップは、当該特定された将来期(t+2)の財務戦略パターンと前記将来期(t+1)の財務戦略パターンにより前記財務バランス係数記憶手段から財務バランス係数を読み出して特定し、
前記将来期貸借対照表算出ステップは、当該特定された財務バランス係数と前記将来純資産変化額算出ステップにより算出された将来期(t+2)の損益計算書に基づき、将来期(t+2)における貸借対照表中の他項目の変化額を算出して前記将来期(t+2)の貸借対照表を算出する、ことを特徴とする請求項19に記載の将来財務予測方法。 - 直前期(t)以前の複数の期における過去の財務データを格納する財務データ記憶部と、
連続する財務データの変化のパターンを特定する財務戦略パターンを格納する財務戦略パターン記憶部と、
所定期の財務戦略パターンから当該所定期の翌期の財務戦略パターンへの推移を確率により定義した財務戦略マップを格納する財務戦略マップ記憶部と、
所定期の財務戦略パターンと前記所定期の翌期の財務戦略パターンとの組み合わせに対応する、純資産の変化額に対する貸借対照表中の他項目の変化額を特定する財務バランス係数を格納する財務バランス係数記憶部と、
を備えたコンピュータに財務諸表を作成する特定の法人について過去の財務データから将来の財務データを予測する将来財務予測処理を実行させる将来財務予測プログラムであって、
前記コンピュータが、
前記財務データ記憶部から過去の財務データを読み出し、読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から前記特定の法人についての将来期(t+1)の純資産の変化額を予測することにより算出する将来純資産変化額算出ステップと、
前記財務データ記憶部から前記特定の法人についての直前期(t)及び直前期(t)より前の期(t−1)の財務データを読み出し、読み出した財務データに基づいて直前期(t)より前の期(t−1)から直前期(t)への財務データの変化を抽出し、前記財務戦略パターン記憶部に格納された財務戦略パターンの中から当該変化に対応する直前期(t)の財務戦略パターンを読み出して選択する直前期財務戦略パターン選択ステップと、
前記財務戦略マップ記憶部に格納された財務戦略マップの確率に基づくシミュレーションにより当該選択された直前期(t)の財務戦略パターンに対応する将来期(t+1)の財務戦略パターンを特定する将来期財務戦略パターン特定ステップと、
当該特定された将来期(t+1)の財務戦略パターンと前記直前期(t)の財務戦略パターンにより前記財務バランス係数記憶部から財務バランス係数を読み出して特定する財務バランス係数特定ステップと、
当該特定された財務バランス係数と前記将来純資産変化額算出ステップにより算出された将来期(t+1)の純資産の変化額に基づき、将来期(t+1)における貸借対照表中の他項目の変化額を算出して将来期(t+1)の貸借対照表を算出する将来期貸借対照表算出ステップと、
を実行することを特徴とする将来財務予測プログラム。 - 前記財務バランス係数記憶部に格納された財務バランス係数は、純資産の変化額に対する流動資産、固定資産及び負債の変化額を特定することを特徴とする請求項23に記載の将来財務予測プログラム。
- 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記財務データ記憶部から過去の財務データを読み出し、読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から前記特定の法人についての将来期(t+1)の純利益を算出し、当該将来期(t+1)の純利益に基づいて予測することにより前記将来期(t+1)の純資産の変化額を算出し、
前記将来貸借対照表算出ステップは、前記将来純資産変化額算出ステップにより算出された将来期(t+1)の純資産の変化額から当該特定された財務バランス係数により流動資産、固定資産及び負債の変化額を算出して前記将来期(t+1)の貸借対照表を算出する、
ことを特徴とする請求項24に記載の将来財務予測プログラム。 - 前記将来貸借対照表算出ステップは、モンテカルロ法に基づくシミュレーションにより、前記財務戦略マップ記憶部に格納された財務戦略マップから当該特定された直前期(t)の財務戦略パターンにより将来期(t+1)の財務戦略パターンを特定する、
ことを特徴とする請求項23乃至25のいずれか1項に記載の将来財務予測プログラム。 - 前記財務戦略パターン記憶部に格納された財務戦略パターンは、当期純利益、固定資産増分、有利子負債増分、流動資産増分、前記固定資産増分と前記有利子負債増分の絶対値比較、前記有利子負債増分と前記流動資産増分の絶対値比較、並びに、前記流動資産増分と前記固定資産増分の絶対値比較に関する条件の組み合わせの128通りであることを特徴とする請求項23乃至26のいずれか1項に記載の将来財務予測プログラム。
- 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る個社ごとの売上高成長率の予測値を用いて前記将来期(t+1)の純資産の変化額を算出する、ことを特徴とする請求項23乃至27のいずれか1項に記載の将来財務予測プログラム。
- 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記過去の財務データ及びマクロ経済変数を用いて、個社ごとの売上高成長率の予測値を算出する、ことを特徴とする請求項28に記載の将来財務予測プログラム。
- 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から、前記特定の法人について将来期(t+1)の損益計算書をさらに算出し、
前記将来純資産変化額算出ステップにより算出された前記将来期(t+1)の損益計算書及び前記将来貸借対照表算出ステップにより算出された将来期(t+1)の貸借対照表の整合性を調整する整合性調整ステップをさらに備えることを特徴とする請求項23乃至29のいずれか1項に記載の将来財務予測プログラム。 - 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から、前記特定の法人について将来期(t+1)の損益計算書をさらに算出し、
前記将来純資産変化額算出ステップにより算出された前記将来期(t+1)の損益計算書及び前記将来貸借対照表算出ステップにより算出された将来期(t+1)の貸借対照表からキャッシュフロー計算書を算出するキャッシュフロー計算書算出ステップをさらに備えることを特徴とする請求項23乃至30のいずれか1項に記載の将来財務予測プログラム。 - 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記読み出した過去の財務データに含まれる直前期(t)までの過去の複数期に渡る前記特定の法人の財務データの変化から、前記特定の法人について将来期(t+1)の損益計算書をさらに算出し、
前記将来純資産変化額算出ステップにより算出された前記将来期(t+1)の損益計算書及び前記将来貸借対照表算出ステップにより算出された将来期(t+1)の貸借対照表からスコアリングモデルにより将来の倒産確率及び財務スコアを算出する算出ステップをさらに備えることを特徴とする請求項23乃至31のいずれか1項に記載の将来財務予測プログラム。 - 前記将来純資産変化額算出ステップは、前記整合性調整ステップにより調整された前記将来期(t+1)の損益計算書及び貸借対照表から、前記特定の法人について将来期(t+2)の損益計算書を予測することにより算出し、
前記将来期財務戦略パターン特定ステップは、前記財務戦略マップ記憶部に格納された財務戦略マップの確率に基づくシミュレーションにより前記特定された将来期(t+1)の財務戦略パターンに対応する将来期(t+2)の財務戦略パターンを特定し、
前記財務バランス係数特定ステップは、当該特定された将来期(t+2)の財務戦略パターンと前記将来期(t+1)の財務戦略パターンにより前記財務バランス係数記憶部から財務バランス係数を読み出して特定し、
前記将来期貸借対照表算出ステップは、当該特定された財務バランス係数と前記将来純資産変化額算出ステップにより算出された将来期(t+2)の損益計算書に基づき、将来期(t+2)における貸借対照表中の他項目の変化額を算出して前記将来期(t+2)の貸借対照表を算出する、ことを特徴とする請求項30に記載の将来財務予測プログラム。
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