JP4320309B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
こうした画像処理装置では、文字の中でも黒文字と色文字を考えた場合、スキャナのRGB読取位置ずれで黒文字が色付いたり、プロッタの各色における版ずれが発生したりすると、判読性は著しく落ちてしまう。したがって、黒文字については輝度に相当する信号をもとに、Bk単色データにて出力する処理が行われており、この処理のことを黒文字処理と呼ぶ。
また、上記網点領域か否かを判定する判定条件が、上記第1画像データでの網点ピーク画素検出結果と、上記第2画像データでの網点ピーク画素検出結果とに基づいた条件であることが好ましい。
また、上記網点領域か否かを判定する判定条件が、上記第1画像データでの網点ピーク画素検出結果と、上記第2画像データでの網点ピーク画素検出結果とに基づいた条件であることが好ましい。
なお、以上の説明では、画像データに対し圧縮を施すとしたが、汎用バスの帯域が十分に広く、蓄積するHDDの容量が大きければ、非圧縮の状態でデータを扱っても良い。
その後、画像データはNIC(ネットワーク・インタフェース・コントローラ)16を介して外部PC端末に配信される。
すなわち、図5の原稿認識部320を備えた構成例におけるフィルタ部321、白領域抽出部323、エッジ抽出部322、色判定部325は、本発明の実施形態における像域分離部125のフィルタ部251、白領域抽出部253、エッジ抽出部252、色判定部254とそれぞれ同様のものとなっている。
以下の、図5の原稿認識部320を備えた構成例による説明では、スキャナの読み取り密度が600dpiの場合を例として説明する。また、フィルタ部においては、Gデータが入力され、画像データのエッジを強調することによりMTF特性の劣化を補正したGデータを出力する。
係数グループA0−10−20−100−10−20−100−1−120−1−100−10−20−100−10−20−10。
(D[3][1]<D[3][2])&(D[3][7]<D[3][6])&(ABS(D[3][2]−D[3][4])
>ABS(D[3][4]−D[3][1]))&(ABS(D[3][6]−D[3][4])
>ABS(D[3][4]−D[3][7]))
(D[3][1]>D[3][2])&(D[3][7]>D[3][6])&(ABS(D[3][2]− D[3][4])
>ABS(D[3][4]−D[3][1]))&(ABS(D[3][6]−D[3][4])
>ABS(D[3][4]−D[3][7]))
文字領域は、高レベル濃度の画素と低レベル濃度の画素(以下、黒画素、白画素と呼ぶ)が多く、かつ、エッジ部分では、これらの黒画素および白画素が連続している。エッジ抽出部322は、このような黒画素および白画素それぞれの連続性に基づいて文字エッジを検出する。
まず、3値化部322aで、2種の閾値TH1およびTH2を用いて、フィルタ部321が文字エッジ強調のフィルタ処理をしたG画像データ(エッジ抽出部322の入力データ)を3値化する。閾値TH1およびTH2は、例えば、画像データが0から255までの256階調(0=白)を表す場合、例えばTH1=20、TH2=80に設定する。3値化部322aでは、入力データ<TH1であると、該データが宛てられる画素を白画素と表す3値化データに入力データを変換し、TH1≦入力データ<TH2であると中間調画素と表す3値化データに入力データを変換し、TH2≦入力データであると黒画素と表す3値化データに入力データを変換する。
黒画素連続検出部322bおよび白画素連続検出部322cが、3値化データに基づいて黒画素が連続する箇所および白画素が連続する箇所を、それぞれパターンマッチングにより検出する。このパターンマッチングには、この図5の原稿認識部320を備えた構成例では、図10に示す3×3画素マトリクスのパターンBPa〜BPdおよびWPa〜WPdを用いる。図10に示すパターンにおいて、黒丸は前述の黒画素であることを示し、白丸は前述の白画素であることを示し、いずれの丸印もない空白画素は、黒画素、中間調画素、白画素のいずれであるか問わないものである。3×3画素マトリクスの中心の画素が注目画素である。
次の近傍画素検出部322dは、黒画素連続検出部322bおよび白画素連続検出部322cの検出結果について、この近傍画素検出部322dでの注目画素の近傍に黒連続画素または白連続画素があるか否かを調べることにより、該注目画素が、エッジ領域と非エッジ領域のいずれにあるかを判定する。より具体的に述べれば、図5の原稿認識部320を備えた構成例にあっては、5×5画素マトリクスのブロックで、その内部に黒連続画素と白連続画素がそれぞれ1つ以上存在するときに、そのブロックをエッジ領域と判定し、そうでないときに、そのブロックを非エッジ領域と判定する。
さらに、文字エッジは連続して存在するので、孤立点除去部322eにて孤立しているエッジを非エッジ領域に補正する。そして、エッジ領域と判定した画素に対して“1”(エッジ領域)なるedge信号を出力し、非エッジ領域と判定した画素に対して“0”(非エッジ領域)なるedge信号を出力する。
a AND (bとcのエクスクルーシブノア)=「1」
が成立すると、すなわち、a=「1」(注目画素が色画素)、かつ、bとcが一致(注目画素の両側ともに白画素、または、両側ともに非白画素)のとき、注目画素宛ての色地判定信号dを「1」(色地)とする。この色地判定信号dは、白パターンマッチング部323d(の処理を表す図11のステップS6)で参照される。
miny=min(G[1][2]、G[1][3]、G[1][4]、G[5][2]、G[5][3]、G[5][4])
を算出する。即ち、図11に示す5×5画素マトリクス分布RDPaの、黒丸を付した画素群の中の最低濃度minyを摘出する。そして、
maxy=max(G[3][2]、G[3][3]、G[3][4])
を算出する。即ち、図11に示す5×5画素マトリクス分布RDPaの、白丸を付した画素群の中の最高濃度maxyを摘出する。次に、
mint=min(G[2][1]、G[3][1]、G[4][1]、G[2][5]、G[3][5]、G[4][5])
を算出する。即ち、図11に示すもう1つの5×5画素マトリクス分布RDPbの、黒丸を付した画素群の中の最低濃度mintを摘出する。そして、
maxt=max(G[2][3]、G[3][3]、G[4][3])
を算出する。即ち、図11に示す5×5画素マトリクス分布RDPbの、白丸を付した画素群の中の最高濃度maxtを摘出する。ここで、min( )は最小値を検出する関数である。max( )は、最大値を検出する関数である。次に、
OUT=((miny−maxy)>0) # ((mint−maxt)>0)
を算出する。即ち、(miny−maxy)と(mint−maxt)のうち、正値であって大きいほうの値を谷検出値OUTとし、このOUTの値がある閾値以上であると、注目画素(RDPaまたはRDPbの中心画素)を谷白画素と検出する。
このように画像の谷状態を検出して、1)RGB白地検出では、検出しにくいところを補う。なお、#は論理和(オア:または)を意味する。
ここでは、白判定に用いる状態変数MS、SS[I]の更新を行う。その内容を図6のフローチャートに示す。ここで、状態変数MSは処理対象ライン(注目ライン)の画素宛てのもの、状態変数SS[I]は処理対象ラインの1ライン前(処理済ライン)の画素宛てのものであり、いずれも白地の白の程度を表す4bitの白地情報であり、図6のフローチャートに示す処理によって生成されるものである。状態変数MSおよびSS[I]が表す値の最高値は15に定めており、これが最も白い程度を意味し、最低値は0である。すなわち状態変数MSおよびSS[I]は、白の程度を示すデータであり、それが表す値が大きいほど、強い白を意味する。複写動作開始時に、状態変数MSおよびSS[I]は共に0に初期化される。
注目画素を中心とする5×5画素単位のブロックで連続した白画素が存在するか否かで、背景が白かを判断する。そのために、注目画素に関して、次式が満たされる時に、注目画素を白画素と仮に定めて、下記の条件式により白パターンマッチングを行う。
(非色画素&(白地情報MS≧thw1(13))&2値化白)#(非色画素&(白地情報MS≧thw2(1))&谷白画素&2値化白)
ここで、この条件式を満たすかのチエックを行う注目画素は、図6のステップS5および14〜17の白伝搬処理の対象となってその処理過程を経たものであり、上記条件式の中の「白地情報MS」が、白伝搬処理後の上記チエックを行う注目画素の白地情報MS[I]である。ただし、このMS[I]は白伝搬処理を終えた白地情報であって、そのIは、上記チエックを行う注目画素の主走査方向xの位置であり、前述の白判定部323cで状態変数MSを算出する注目画素の主走査方向xの位置とは別物である。
R−2 * G+B>04.2)Y−G色相領域境界(yg)
11*R−8*G−3*B>04.3)GーC色相領域境界(gc)
1*R−5*G+4*B<04.4)CーB色相領域境界(cb)
8*R−14*G+6*B<04.5)BーM色相領域境界(bm)
9*R−2*G−7*B<04.6)MーR色相領域境界(mr)
R+5*G−6*B<04.8)Y画素画素判定(gry)
(色画素である)&(ry==1)&(yg==0)&(RGBの最大値<thmaxy)
4.9)G画素判定(grg)
(色画素である)&(yg==1)&(gc==0)&(RGBの最大値<thmaxg)
4.10)C画素判定(grc)
(色画素である)&(gc==1)&(cb==0)&(RGBの最大値<thmaxc)
4.11)B画素判定(grb)
(色画素である)&(cb==1)&(bm==0)&(RGBの最大値<thmaxb)
4.12)M画素判定(grm)
(色画素である)&(bm==1)&(mr==0)&RGBの最大値<thmaxm)
4.13)R画素判定(grr)
(色画素である)&(mr==1)&(ry==0)&(RGBの最大値 <thmaxr)
4.14)色画素でない時(grbk)
(RGBの最大値<thmaxbk)
4.15)グレー画素判定4.8)〜4.15)のいずれかの条件を満たす時にグレー画素とする。なお、「==」はC言語の表記である。
( D15 & D25 & D35 & D32 & D45 & D38 & !BK41 & D42 & !BK43 & !BK44 & D55 & !BK46 & !BK47& D48 & !BK49 D52 & D65 & D58 & D75 & D85 & D95 )#( D05 & D15 & D25 & D31 & D33 & D35 & D37 & D38& D41 & !BK42 & D43 & !BK44 & D45 & !BK46 & D47 & !BK48 & D48 && D51 & D53 & D55 & D57 & D58 & D65 & D75 & D85 )
白補正の結果 # (白収縮の結果 & !グレー膨張の結果)
ここで、白補正の結果では、白地に囲まれた領域を確実に白領域と判定して、白収縮の結果 & !グレー膨張の結果の結果では、濃い黒文字周辺を白領域として、濃度の薄いところを非白領域としている。
原稿中の色(有彩)画素や黒(無彩)画素を検出する際には、R,G,Bの相対的な読み取りずれが、各色画像データのサンプリングや機械的精度のために存在する。図14を用いて説明する。図14の(a)は、画像濃度信号で、黒濃度信号は理想的には、R,B,G濃度信号ともレベルの高低が一致したとき理想の黒である。ところが、実際の画像データは、レンズ206でCCD207上に画像を結像し、CCD207の画像信号をデジタル化したもので、図14の(b)が理想の高低波形となる。しかし、一般的なスキャナでは、3ラインCCDセンサを用いているため、画像データのR,G,Bの各画像を時間的に同時に読み取るのではなく、R,G,Bの各ラインセンサは等間隔で配置され、時間的に同時に読むことができないので、どうしても読み取り位置ずれが生じてしまう。例えば、図14の(b)に示すレベル変化の黒を表すR,G,B各色濃度信号は、図14の(c)に示すように相対的にずれる。このずれが大きいと、黒領域の周縁に色ずれが現われる。
色判定部325は、有彩色領域を見つけるものである。入力データR,G,Bは、色相分割部25aにて、c,m,yおよび色判定用w(白)の信号に変換される。色相分割の例としては、それぞれの色の境界を求め、1画素内のR,G,Bそれぞれの画像データの最大値と最小値の差をRGB差と定義して、以下のようにした。ここでは、R,G,B画像データは、数字が大きくなると黒くなる(濃くなる)。
2)Y−G色相領域境界(yg) 11*R−8*G−3*B>0
3)G−C色相領域境界(gc) 1*R−5*G+4*B<0
4)C−B色相領域境界(cb) 8*R−14*G+6*B<0
5)B−M色相領域境界(bm) 9*R−2*G−7*B<0
6)M−R色相領域境界(mr) R+5*G−6*B<0
7)色判定用w(白)画素判定:(R<thwa)&(G<thwa)&(B<thwa)
ならば、y=m=c=0とする。thwaは閾値である。
ならば、y=1、m=c=0とする。thyは閾値である。
ならば、c=y=1、m=0とする。thgは閾値である。
ならば、c=1、m=y=0とする。thcは閾値である。
ならば、m=c=1、y=0とする。thbは閾値である。
ならば、m=1、y=c=0とする。thmは閾値である。
ならば、y=m=1、c=0とする。thrは閾値である。
(R<thw)&(G<thw)&(B<thw)
ならば、色画素用w画素とし、wとして出力する。thwは閾値である。ここで、7)〜14)の優先順位は、数の小さい方を優先する。前述の閾値thwa、thy、thm、thc、thr、thg、thbは、複写(処理)前に決まる閾値である。thwとthwaの関係は、thw>thaとなっている。出力信号は、c,m,yに各1ビットの3ビットデータと、さらに、色判定用色画素検出のwの1ビットである。ここで色相毎に閾値をかえているのは、色相領域毎に、有彩範囲が異なる時に色相領域に応じた閾値を決定する。この色相分割は、一例であって、どんな式を使用してもよい。
図7に、色画素判定部325fの内容を示す。5ライン分のc,m,y,wのデータは、パターンマッチング部325f5〜325f7と、カウント部325f1〜325f4に入力する。ここでまず、B/C信号を求める流れの中のパターンマッチング部325f6について説明する。
色画素用w画素が存在する時は、その画素のc=m=y=0に補正する。この補正により、注目画素を中心とする5×5画素マトリクスの白レベルが大きくなる。次に注目画素が、色相分割部325aで判定した画素のc,m,yの全てが1(c=m=y=1)または全てが0(c=m=y=0)以外の画素(色画素)であるかを、該5×5画素マトリクスが次のパターンにマッチングするかをチェックすることによつて、判定する。
1―1) パターン1―1(pm1) D23 & D33 & D43
1―2) パターン1―2(pm2) D32 & D33 & D34
1―3) パターン1―3(pm3) D22 & D33 & D44
1―4) パターン1―4(pm4) D24 & D33 & D42
((D12&D13&D14)&(D42&D43&D44))#((D12&D13&D14)&(D52&D53&D54))#((D22&D23&D42)&(D42&D43&D44))#((D22&D23&D42)&(D52&D53&D54))
2―2)パターン2―2(pw12a〜pw12d)
((D21&D31&D41)&(D24&D34&D44))#((D21&D31&D41)&(D25&D35&D45))#((D22&D23&D24)&(D24&D34&D44))#((D22&D23&D24)&(D25&D35&D45))
2―3)パターン2―3(pw13a〜pw13d)
((D11&D21&D12)&(D35&D44&D53))#((D11&D21&D12)&(D45&D44&D55))#((D13&D22&D31)&(D35&D44&D53))#((D13&D22&D31)&(D45&D44&D55))
2―4)パターン2―4(pw14a〜pw14d)
((D13&D24&D35)&(D41&D51&D52))#((D14&D15&D25)&(D41&D51&D52))#((D13&D24&D35)&(D31&D42&D53))#((D14&D15&D25)&(D31&D42&D53))
(D21&D31&D41)#(D22&D32&D42)#(D24&D34&D44)#(D25&D35&D45)
3―2)パターン3―2(pw22a〜pw22d)
(D12&D13&D14)#(D22&D23&D24)#(D42&D43&D44)#(D52&D53&D54)
3―3)パターン3―3(pw23a〜pw23d)
(D52&D51&D41)#(D53&D42&D31)#(D35&D24&D13)#(D25&D15&D14)
3―4)パターン3―4(pw24a〜pw24d)
(D54&D55&D45)#(D53&D44&D35)#(D31&D22&D13)#(D21&D11&D12)
注目画素を中心とする5×5画素マトリクス内に、色判定用w画素が存在する時は、その画素の色相分割部325aで判定したc,m,yデータをc=m=y=0に補正する。この補正により、該画素マトリクスの白レベルが大きくなる。そして、該画素マトリクス内の各画素のc,m,yの1(c=1、m=1、y=1)の数をカウントする。c,m,yそれぞれについてのカウント値の最大値と最小値との差が、thcnt以上でかつ最小値がthmin未満ならば、色画素候補1とする。thcnt、thminは、複写(処理)前に設定する閾値である。y,m,cにプレーン展開して、N×Nのマトリクスにおいてのそれぞれのプレーン毎に数を数えて、最少値をブラックと仮定している。このことにより、黒画素の読み取りが漏れても補正が可能となる。そして最大値と最小値の差で有彩画素を判定している。このことにより、黒画素が読取りから外れた画素を補正して、有彩画素を抽出する。注目画素を中心とする5×5画素マトリクス内に一定画素の有彩画素があると注目画素を有彩画素としている。
パターンマッチング部325f6とカウント部325f1の出力にもとづいて、色画素判定部325f8で、色画素か否かを判定する。色画素候補1でかつ色画素候補2であれば、色画素1とする。
色画素判定部325f8の出力をブロック化部325f9にてブロック化をする。ブロック化とは、4×4画素のマトリックスにおいて、1画素以上の色画素1があれば、該4×4画素マトリックス全体を色画素1ブロックとして出力するものである。ブロック化部325f9以降の処理は、4×4画素を1ブロックとしてブロック単位出力する。
ブロック化したデータを孤立点除去部325f10にて、注目ブロックの隣り合うブロックに色画素1ブロックがなければ孤立点として、除去する。
孤立点除去部325f10の出力を、膨張部325f11にて、色画素1ブロックが存在する場合は、5×5ブロックに膨張する。膨張するのは、色画素の周辺を黒文字処理をしないようにするためである。ここで、出力するB/C信号は、色画素1ブロックの時にL(有彩)を出力し、それ以外の時は、H(無彩)を出力する。
注目画素を中心とする5×5画素マトリクス内に色判定用w画素が存在する時は、その画素の色相分割部325aで判定したc,m,yデータをc=m=y=0に補正する。この補正により、該画素マトリクスの白レベルが大きくなる。そして、該画素マトリクス内の各画素の、c,m,yの1(c=1,m=1,y=1)の数をカウントする。c,m,yそれぞれについてのカウント値の最大値と最小値との差が、thacnt以上でかつ最小値がthamin未満ならば、注目画素を色画素候補1とする。thacnt、thaminは、複写(処理)前に設定する閾値である。
パターンマッチング部325f6とカウント部325f2の出力にもとづいて、色画素判定部325f12で、色画素か否かを判定する。色画素候補1でかつ色画素候補2であれば、色画素2とする。
色画素判定部325f12の出力をブロック化部325f13にてブロック化をする。即ち、4×4画素のマトリックスにおいて、1画素以上の色画素2があれば、該4×4画素マトリックの全体を色画素2ブロックとして、出力する。ブロック化部325f13以降の処理は、4×4画素を1ブロックとしてブロック単位出力する。
孤立ブロックの除去のために、3×3ブロックの中のアクティブ条件(色画素2ブロック)が3個以上あり、注目ブロックがアクティブ(色画素)ならば、注目ブロックをアクティブブロック(色画素2ブロック)とする。
注目画素を中心とする5×5画素マトリクス内の各画素のc,m,yの1(c=1、m=1、y=1)の数をカウントする。c,m,yそれぞれについてのカウント値の最大値と最小値との差が、tha1cnt以上で、かつカウントしたc,m,yの最小値が、tha1min未満ならば、色画素候補3とする。tha1cnt、tha1minは、複写(処理)前に設定する閾値である。
色画素検出で判定した画素(c,m,y)が色画素かどうかを5×5画素マトリクスを用いるパターンマッチングで判定する。パターンはパターンマッチング部325f6のものと同じである。パターンマッチングで一致した画素は、色画素候補4とする。
色画素候補3でかつ色画素候補4であれば、色画素3とする。
色画素判定部325f15の出力をブロック化部325f16にてブロック化をする。すなわち、4×4画素のマトリックスにおいて、1画素以上の色画素3があれば、該4×4画素マトリックスの全体を色画素3ブロックとして、出力する。ブロック化部325f16以降の処理は、4×4を1ブロックとしてブロック単位出力する。
孤立ブロックの除去のために、3×3ブロックの中のアクティブ条件(色画素3ブロック)が3個以上あり、注目ブロックがアクティブ(色画素3)ならば、注目ブロックをアクティブブロック(色画素3ブロック)とする。
注目画素を中心とする5×5画素マトリクス内の各画素の、色相分割部325aで判定したc、m、yの1(c=1、m=1、y=1)の数をカウントする。
注目画素を中心とする5×5画素マトリクスにおいて、c=m=y=1の画素のパターンマッチングを行う。
1―2)パターン1―2(pm2) D32&D33&d34
1―3)パターン1―3(pm3) D22&D33&D44
1―4)パターン1―4(pm4) D42&D33&D24
これらのパターンは図15に示すものであり、図中に丸印を付した画素が、c=m=y=1の画素である。これらのパターンのどれかに一致した時に、注目画素を黒画素候補2とする。
注目画素が、黒画素候補1でかつ黒画素候補2であれば、黒画素とする。
黒画素の出力をブロック化部325f19にてブロック化をする。ここでのブロック化とは、4×4画素のマトリックスにおいて、1画素以上の黒画素があれば、該4×4画素マトリックスの全体を黒画素ブロックとして、出力する。ブロック化部325f19以降の処理は、4×4画素を1ブロックとしてブロック単位出力する。
×3ブロックのマトリックス内において、注目ブロックがアクティブ(黒画素ブロック)で、その周辺画素がノンアクティブ(非黒画素)ならば、注目ブロックをノンアクティブ(非黒画素ブロック)にする。
注目ブロックが、色画素判定部325f12でアクティブ(色画素2)と判定されかつ無彩判定部325f18でアクティブ(黒画素)と判定されていなければ、注目ブロックは色(色ブロック)と判定する。また、色画素判定部325f15がアクティブ(色画素)の時も色と判定する。
総合色画素判定部325f21で、色と判定したブロックに対して小さな文字を連続と見なすために、注目ブロックを中心とする9×9ブロックのマトリックス内に1ブロックでもアクティブブロックがあれば、注目ブロックをアクティブブロックとする。ここで、大きく膨張させるのは、文字同士のすき間を埋めるためである。
連続カウント部325f23では、色画素ブロックの連続性を見て、カラー原稿か白黒原稿かを判定する。膨張部325f22の出力データ(色画素ブロック)の中の色画素の連続数をカウントすることにより、カラー原稿かどうか判定する。
ただし、本実施形態における白領域抽出部253は、注目画素が白領域と判定した場合、二値信号wh=1を出力し、白領域でないと判定した場合、二値信号wh=0を出力する。最終的な白背景分離結果whは、白地と境界部分に対して、非白地側の境界領域を含む結果となる。言いかえれば、原稿上の実際の白地よりも大きな領域となる。
また、本実施形態における色判定部254は、上述した図5の原稿認識部320を備えた構成例における色判定部325で、注目画素が有彩画素であると判定した場合には二値信号iro=1を出力し、無彩画素であると判定した場合には二値信号iro=0を出力するものとする。
網点分離部255は、第1網点ピーク検出部261、第2網点ピーク検出部262、網点領域検出部263および網点総合判定部264を備えて構成される。
第1網点ピーク検出部261および第2網点ピーク検出部262には、G画像データおよびB画像データが入力される。G画像データはカラー画像の黒濃度に敏感な(感度の高い)画像データであり、画像データを輝度信号などへ変換する必要がなくなる。ただしG画像データは、Y(イエロー:黄色)に対して感度がなく、それに基づいたピーク検出はYピークが漏れたものとなる。B画像データはYに感度があるので、それに基づいたピーク検出がG信号を用いるピーク検出の漏れを補うことができる。したがって網点検出の精度が高くなる。
後述する通り、iroの値によって、gpk及びbpkの扱いが異なるため、網点検出結果amiも異なるものとなる。網点総合判定部264にはamiが入力され、最終的な網点分離結果htを出力する。
〈条件2〉中心画素に対し点対称関係にある全ての画素のペアについて、画素ペアの濃度レベルの平均と中心画素の濃度レベルとの差の絶対値が、閾値Th以上である。
abs(2Lc−L1−L8)≧ Th かつ
abs(2Lc−L2−L7)≧ Th かつ
abs(2Lc−L3−L6)≧ Th かつ
abs(2Lc−L4−L5)≧ Th
の時に、中心画素(Lc)を網点ピーク画素として検出し、網点ピーク検出信号gpk=1を発生する。それ以外の場合は、gpk=0を発生する。ここにabs関数は、引数の絶対値をとることを意味する。Thは閾値(固定値)である。
L1=b2、L2=b3、L3=b4、L4=c2、L5=c4、L6=d2、L7=d3、L8=d4、
と定めたものである。ここで、L1=b2とは、画素b2の濃度を、前述の網点ピーク画素検出演算のL1の値とすることを意味する。
L1=b2、L2=a3、L3=b4、L4=c1、L5=c5、L6=d2、L7=e3、L8=d4、
と定めたものである。
この場合には、gpk=1またはbpk=1である画素(gpkとbpkの論理和)を網点ピーク画素とみなし、その画素数を所定の大きさの二次元小領域毎に計数し、山及び谷の網点ピーク画素の合計を計数値Pとする。この計数値Pが閾値Pthよりも大きいときに、その二次元小領域の全画素(あるいは画素単位の処理の場合、小領域の中心画素のみ)を網点領域と判定する。これにより網点領域と判定された場合、ami=1を出力する。そうでない場合は、ami=0を出力する。[1]の場合はgpkとbpkの論理和をとることにより、画像データの黒濃度に敏感なG信号には感度のない色相にある網点(例えば黄色網点)を網点領域として検出できる。
この場合には、gpk=1かつbpk=1である画素(gpkとbpkの論理積)を網点ピーク画素とみなし、その画素数を所定の大きさの二次元小領域毎に計数し、山及び谷の網点ピーク画素の合計を計数値Pとする。この計数値Pが閾値Pthよりも大きいときに、その二次元小領域の全画素(あるいは画素単位の処理の場合、小領域の中心画素のみ)を網点領域と判定する。これにより網点領域と判定された場合、ami=1を出力する。そうでない場合は、ami=0を出力する。[2]の場合は、注目画素が無彩画素であるから、画像データの黒濃度に敏感なG信号だけで、本来は網点領域を検出することができる。従来技術では、黄色網点に対する感度を上げるために、常にgpkとbpkの論理和を網点ピーク画素としてきたが、これには黒文字を網点領域と誤判定しやすくなる、という欠点があった。特にスキャナ11のRGB読取位置ずれの影響が大きい場合には、文字領域における網点ピーク数が増加してしまい、結果として文字を網点領域と誤判定する確率が高くなってしまう。ここでは、[2]の場合にgpkとbpkの論理積を網点ピーク画素としたが、スキャナRGBの読み取り位置ずれが大きい場合には、網点検出性能が落てしまう可能性がある。この時は、gbkのみを網点ピーク画素とみなして網点領域検出を行えばよい。
文字判定部271では、原稿領域がエッジ判定され、かつ白地判定され、かつ網点判定されていない時、すなわちedge=1かつwt=1かつht=0の時は、原稿領域が文字エッジにあると判定する。文字エッジと判定した場合は、二値信号moji=1を出力し、そうでない場合はmoji=0を出力する。判定結果であるmojiが膨張処理部272に入力される。
このため、上述した実施形態によれば、原稿画像データ中の小さな文字を網点と誤判定する確率について、色文字よりも黒文字を誤判定する確率を下げ、黒文字品質を向上させることができる。
このため、上述した実施形態によれば、原稿画像データ中の全ての色に感度があるような信号を用いつつ、黒文字品質を向上させることができる。
このため、上述した実施形態によれば、有彩判定に基づいて、網点領域検出の基準を変えることにより、黒文字を網点と誤判定する確率を、色文字を網点と誤判定する確率よりも下げることにより、黒文字品質を向上させることができる。
この記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いてよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステムなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれるものである。
12 スキャナ補正部
13 圧縮処理部
14 コントローラ
15 HDD
16 NIC
17 伸張処理部
18 プリンタ補正部
19 プロッタ
121 スキャナγ補正部
122 フィルタ処理部
123 色補正部
124 変倍処理部
125 像域分離部
181 プリンタγ補正部
182 階調処理部
251 フィルタ部
252 エッジ抽出部
253 白領域抽出部
254 色判定部
255 網点分離部
256 総合判定部
261 第1網点ピーク検出部
262 第2網点ピーク検出部
263 網点領域検出部(網点領域検出手段の一例かつ色利用網点領域検出手段の一例)
264 網点総合判定部
271 文字判定部
272 膨張処理部
273 デコード部
Claims (14)
- 画像を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた画像データ中から白黒以外の色を含む有彩領域を検出し、該有彩領域以外の領域を無彩領域として検出する有彩領域検出手段と、
前記読取手段により読み取られた画像データ中の二次元小領域を参照し、該二次元小領域中の注目画素の濃度と当該注目画素周辺の周辺画素群の濃度差の絶対値が、おのおの予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定する比較判定手段と、
前記濃度差の絶対値が前記閾値よりも大きいと前記比較判定手段により判定された注目画素を、網点の一部を形成する網点ピーク画素とする網点ピーク画素検出手段と、
前記網点ピーク画素検出手段により検出された網点ピーク画素および当該網点ピーク画素周辺で検出された網点ピーク画素の関係から、当該網点ピーク画素を含む所定の大きさの二次元小領域を網点領域として検出する網点領域検出手段と、
を備え、
前記網点領域検出手段は、前記有彩領域検出手段による検出結果に応じて、前記有彩領域よりも前記無彩領域の方が網点領域として検出されにくくなるように網点領域か否かを判定する判定条件を変えること、
を特徴とする画像処理装置。 - 前記網点領域検出手段は、前記読取手段により読み取られたカラー画像データに含まれる各色成分のうち、黒濃度に敏感な第1画像データと、該第1画像データで感度が低い色成分に対して高い感度がある第2画像データとの、少なくとも2つの画像データを用いて、前記読取手段により読み取られたカラー画像データ中から網点領域を検出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記第1画像データは、RGB各色成分におけるG画像データであることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
- 前記第2画像データは、RGB各色成分におけるB画像データであることを特徴とする請求項2または3記載の画像処理装置。
- 前記網点領域か否かを判定する判定条件が、前記第1画像データでの網点ピーク画素検出結果と、前記第2画像データでの網点ピーク画素検出結果とに基づいた条件であること、を特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記網点領域検出手段は、前記有彩領域検出手段により有彩領域と判定された領域について、前記第1画像データでの網点ピーク画素検出結果と、前記第2画像データでの網点ピーク画素検出結果との論理和を用いて、前記所定の大きさの二次元小領域を網点領域として検出することを特徴とする請求項2から5の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記網点領域検出手段は、前記有彩領域検出手段により無彩領域と判定された領域について、前記第1画像データでの網点ピーク画素検出結果と、前記第2画像データでの網点ピーク画素検出結果との論理積を用いて、前記所定の大きさの二次元小領域を網点領域として検出することを特徴とする請求項2から6の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 画像信号の入力を受ける画像入力工程と、
前記画像入力工程により入力された画像データ中から白黒以外の色を含む有彩領域を検出し、該有彩領域以外の領域を無彩領域として検出する有彩領域検出工程と、
前記画像入力工程により入力された画像データ中の二次元小領域を参照し、該二次元小領域中の注目画素の濃度と当該注目画素周辺の周辺画素群の濃度差の絶対値が、おのおの予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定する比較判定工程と、
前記濃度差の絶対値が前記閾値よりも大きいと前記比較判定工程により判定された注目画素を、網点の一部を形成する網点ピーク画素とする網点ピーク画素検出工程と、
前記網点ピーク画素検出工程により検出された網点ピーク画素および当該網点ピーク画素周辺で検出された網点ピーク画素の関係から、当該網点ピーク画素を含む所定の大きさの二次元小領域を網点領域として検出する網点領域検出工程と、
を備え、
前記網点領域検出工程では、前記有彩領域検出工程による検出結果に応じて、前記有彩領域よりも前記無彩領域の方が網点領域として検出されにくくなるように網点領域か否かを判定する判定条件を変えることを特徴とする画像処理方法。 - 前記網点領域検出工程では、前記画像入力工程により入力されたカラー画像データに含まれる各色成分のうち、黒濃度に敏感な第1画像データと、該第1画像データで感度が低い色成分に対して高い感度がある第2画像データとの、少なくとも2つの画像データを用いて、前記画像入力工程により入力されたカラー画像データ中から網点領域を検出することを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
- 前記網点領域か否かを判定する判定条件が、前記第1画像データでの網点ピーク画素検出結果と、前記第2画像データでの網点ピーク画素検出結果とに基づいた条件であること、を特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
- 前記網点領域検出工程では、前記有彩領域検出工程により有彩領域と判定された領域について、前記第1画像データでの網点ピーク画素検出結果と、前記第2画像データでの網点ピーク画素検出結果との論理和を用いて、前記所定の大きさの二次元小領域を網点領域として検出することを特徴とする請求項9または10記載の画像処理方法。
- 前記網点領域検出工程では、前記有彩領域検出工程により無彩領域と判定された領域について、前記第1画像データでの網点ピーク画素検出結果と、前記第2画像データでの網点ピーク画素検出結果との論理積を用いて、前記所定の大きさの二次元小領域を網点領域として検出することを特徴とする請求項9から11の何れか1項に記載の画像処理方法。
- コンピュータに、請求項8から12の何れか1項に記載の工程による処理を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
- 請求項13記載の画像処理プログラムが記録されたことを特徴とする画像処理プログラムを記録した記録媒体。
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