JP4319479B2 - 主軸装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一端に工具保持手段を有する主軸と、この主軸を回転自在に支持し得る気体軸受手段と、を備える主軸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来のプリント基板穴明機における主軸装置を示す断面図である。同図において、ケース10内に収容された主軸1の先端部(図の下端部)には、雌形のテーパ面1tが形成されている。つまり、主軸1は、軸方向に沿って形成された底付き穴7を有しており、この底付き穴7の底面の中心部分には軸方向に貫通する貫通孔が形成されている。そして、この貫通孔の内面が、先端側(図の下側)に拡径する上記テーパ面1tとなっている。また、コレット2の外周には、テーパ面1tと同一の角度を有する雄形のテーパ面2tが形成されている。コレット2の中心部分には、ドリル(工具)3を係合させる穴4が軸方向に延びるように貫通穿設されている。コレット2は、テーパ面2tから穴4に達するように、かつ円周方向に等角度間隔となるように形成された複数の切り込み溝(図示せず)を有している。
【0003】
また、主軸1の内周側において、コレット2の後端側(図の上側)には、ガイドブッシュ6を介してロッド5が支持されている。ロッド5は、ガイドブッシュ6の中心孔に嵌合される形で固定・支持されている。主軸1の内面に形成された底付き穴7の底面7aとガイドブッシュ6との間には、コレット2を図の上方に向けて付勢するように皿ばね8が縮設されている。そして、テーパ面2tがテーパ面1tに密着することにより、コレット2が内径方向に弾性変形して閉じ、穴4内面とドリル3表面との間の摩擦力によりドリル3が強固に保持されている。
【0004】
主軸1は、先端側(図の下側)近傍から外周方向に突出するように一体形成されたフランジ1fと、軸方向中央部における外周面に連結されかつ銅材を端絡環状に形成したロータ(回転子)9と、を有している。
【0005】
ケース10には、摺動及び回転自在に主軸1が嵌合し得る穴11が形成されている。この穴11の軸方向中央部には、外径方向に膨出するように収容部11bが形成されており、この収容部11bにおけるロータ9と対向する位置には、コイル(固定子)12が配置されている。コイル12は、図示を省略するインバータ電源に接続されている。
【0006】
ケース10における穴11に面する部分には、オリフィス絞り形のジャーナル気体軸受を構成する複数の給気孔13が、径方向に向くように、かつ軸線O方向に所定の間隔をあけるようにして設けられている。給気孔13が気体(ここでは、圧縮空気)を吐出する方向は軸線Oと直交する方向であり、図示の場合、コイル12の上下にそれぞれ2列ずつ配置されている。以下、コイル12の下側に配置された給気孔13群を備えているジャーナル気体軸受を空気軸受A、コイル12の上側に配置された給気孔13群を備えているジャーナル気体軸受を空気軸受Bという。給気孔13はそれぞれ第1の供給口14に接続(連通)されている。
【0007】
穴11の先端側(図の下側)には、主軸1の先端側を摺動および回転自在に収容する軸収容部11cと、この軸収容部11cにフランジ1fを収容し得るように形成された環状凹部11dと、が設けられている。この環状凹部11dにおけるフランジ1fと対向する上下二面には、円周方向に複数の給気孔15が形成されている。これら複数の給気孔15は、給気方向がそれぞれ軸線O方向を向き、かつ第2の供給口16に接続された形でスラスト気体軸受Cに具備される。
【0008】
プッシュロッド20の一端(図の上端)は、2連のピストン22に固定されている。2連のピストン22は、ケース10の上部に配置されたシリンダ部を構成する2連のチャンバ11a内に配置されている。ケース10に形成された第3と第4の供給口23,24は、それぞれチャンバ11aに連通している。ばね25は、何らかの原因により供給口24に供給される圧縮空気が遮断された場合に、ピストン22が落下してプッシュロッド20がロッド5に接触することを予防する。
【0009】
次に、上記構成を有する従来の主軸装置の動作を説明する。供給口23から圧縮空気を供給し、ピストン22を下降させる。すると、ピストン22の下降に追従してプッシュロッド20が図の下方に移動してロッド5を押し、皿ばね8の付勢力に抗してコレット2を図の下方に移動させる。
【0010】
これにより、コレット2のテーパ面2tがテーパ面1tから離れると、コレット2の内径方向に働いていた力が無くなってコレット2が開放するので、この状態でドリル3をコレット2から取り外すことができる。次に、他のドリル3をコレット2に挿入した後、供給口23に対する圧縮空気の供給を停止すると共に供給口24に圧縮空気を供給し、ピストン22を上昇させる。これに追従してプッシュロッド20が図の上方に移動すると、皿ばね8の付勢力によりテーパ面2tがテーパ面1tに圧接されてコレット2が閉じ、これによりドリル3が主軸1に強く保持される。
【0011】
次に、供給口14、16に圧縮空気を供給する。すると、主軸1は、空気軸受A、Bの機能により、その軸線を穴11の軸線Oと一致させるようにして径方向に支持されると共に、スラスト気体軸受Cの機能により軸線O方向に支持される。この状態で、コイル12に電流を供給すると、コイル12に発生する磁界によりロータ9に回転トルクが発生し、主軸1が回転する。
【0012】
以下、図示を省略する手段によりケース10を軸線O方向に移動させ、ドリル3によりワークを加工する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
近年、0.1mm以下の極小径の穴明け加工の需要が増大している。極小径の穴を能率よく加工するためには、主軸の回転数を上げることが有効である。そして、気体軸受を採用した主軸を高速回転させる場合、主軸の固有振動数をできるだけ高くして、主軸に過大な振れが発生する等の気体軸受特有の不安定現象を回避する必要がある。
【0014】
主軸の固有振動数を高くするためには、主軸を軽量にすることが有効であり、この場合、外径寸法を小さくする方法と、全長を短くする方法の2つの方法が考えられる。
【0015】
しかし、主軸の外径寸法を小さくすると、空気軸受で主軸を支持する際の軸受剛性(軸受強度)が低下するため、主軸を高速で回転させる際に不安定現象が発生する虞がある。また、主軸の全長を短くするためには、空気軸受A、Bを構成する給気孔13の列間の距離を短くするか、あるいは、空気軸受A、Bをいずれか一方のみ配置することが必要になるが、いずれの場合も、空気軸受による上記軸受剛性が低下するため、主軸を高速で回転させる際に不安定現象が発生する虞がある。
【0016】
そこで本発明は、主軸を高速で回転させて作業能率を向上させることができるものでありながら、空気軸受の軸受剛性を低下させないように構成し、もって上述した従来技術における課題を解決した主軸装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、本発明は、一端に工具保持手段を有する主軸と、該主軸をケース部材に対して回転自在に支持し得る気体軸受手段と、を備える主軸装置において、
前記主軸に、軸方向に沿って前記一端から他端に亘って中空部を形成し、
前記ケース部材に、少なくとも前記主軸の径方向に対して一体に支持され、前記主軸の軸方向に延びて前記中空部に挿通されたガイドロッド部材を備え、
前記気体軸受手段は、前記ガイドロッド部材の外周面に形成されて該外周面と前記主軸の内周面との間の空隙に気体を吐出する気体吐出孔を有し、該気体吐出孔から吐出する気体により前記主軸をその内周面にて支持する、ことを特徴とする。
【0018】
この場合、前記ガイドロッド部材が、前記ケース部材に一体に固定されていると、さらに有効である。
即ち、例えば図1を参酌すると、前記ケース部材(10)にコイル(12)を配置し、かつ前記主軸(1)にロータ(9)を配置し、
前記ガイドロッド部材は、その上端部(30b)が前記ケース部材の前記コイル(12)の上方部分に固定されて、下部分が前記中空部内にて自由端となり、
前記ケース部材(10)における前記ガイドロッド部材(30)に対して前記工具保持手段(2)の軸方向反対側に、軸方向に移動駆動可能なピストン(22)を配置し、
前記ガイドロッド部材(30)にプッシュロッド(20)を軸方向移動自在に貫通し、前記ピストンの(22)移動駆動により前記プッシュロッド(20)を介して前記工具保持手段(2)を作動し、
前記ガイドロッド部材(30)に、その軸方向両端部分にて前記プッシュロッド(20)を移動自在に支持すると共に、その間部分にて前記プッシュロッドの外周面との間でチャンバ(32)を形成する貫通穴を配置し、
前記気体軸受手段(D)は、前記ガイドロッド部材(30)の外周面に形成されて該外周面と前記主軸(1)の内周面との間の空隙に気体を吐出する内側気体吐出孔(33)を有し、気体が前記チャンバ(32)を介して前記内側気体吐出孔(33)から吐出することにより前記主軸(1)を、前記ロータ(9)に対応する部分を含む軸方向の多数位置における内周面にて支持する(D)と共に、前記ケース部材(10)における前記コイル(12)の下方部の内周面に形成されて該内周面と前記主軸(1)の外周面との間の空隙に気体を吐出する外側気体吐出孔(13)を有し、前記主軸(1)を、前記ロータ(9)の下部分における外周面にて支持する(A)。
【0019】
この場合、前記ガイドロッド部材が、前記ケース部材に、前記主軸の軸方向に対して移動自在に支持されて前記工具保持手段を作動し得るプッシュロッドを兼用するように構成すると、さらに有効である。
即ち、例えば図2を参照すると、前記ケース部材(10)における前記ガイドロッド部材(30)に対して前記工具保持手段(2)の軸方向反対側に、軸方向に移動駆動可能なピストン(22)を配置し、
前記ピストンの移動駆動により前記ガイドロッド部材(30)を介して前記工具保持手段(2)を作動して、前記ガイドロッド部材(30)がプッシュロッドを兼用してなり、
前記気体軸受手段(D)は、前記ガイドロッド部材(30)の外周面に形成されて該外周面と前記主軸(1)の内周面との間の空隙に気体を吐出する気体吐出孔(33)を有し、該気体吐出孔から吐出する気体により前記主軸(1)をその内周面にて支持する。
【0020】
また、前記ケース部材の内周面に形成されて該内周面と前記主軸の外周面との間の空隙に気体を吐出する気体吐出孔を有し、該気体吐出孔から吐出する気体により前記主軸をその外周面にて支持する気体軸受手段を更に備えるように構成することもできる。
【0021】
また、前記ケース部材に、前記主軸の径方向に対して環状に拡がる環状凹部を形成し、前記主軸に、前記環状凹部に収納されるように、該主軸の径方向に対して環状に突出する環状突部を形成し、前記環状凹部の両側面に形成されて前記環状突部の両側面との空隙に気体を吐出する気体吐出孔を有し、該気体吐出孔から吐出する気体により前記主軸を軸方向に支持する気体軸受手段を更に備えるように構成することもできる。
【0022】
〔発明の作用〕
本発明によると、ケース部材における少なくとも主軸の径方向に対して一体に支持されたガイドロッド部材の外周面に配置した気体吐出孔(給気孔)を有するジャーナル気体軸受が、主軸を径方向に確実に支持するので、従来の主軸装置に備えていたような空気軸受B(図5参照)を設ける必要がない。この結果、空気軸受Bを省いた長さに相当する分、主軸の全長を従来よりも短くし、主軸を軽量化することができるので、主軸の固有振動数が高くなる。したがって、空気軸受で主軸を支持する際の軸受剛性を低下させることなく、主軸を安定に支持した状態で高速回転させることができる。また、上記ジャーナル気体軸受の軸受剛性が十分大きい場合には、従来の主軸装置に備えていたような空気軸受A(図5参照)を省略した構成も可能になるが、その場合、空気軸受Bのみを省く構成に比して主軸の全長をさらに短くし、主軸をより軽量化することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第一の実施形態)
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。図1は本発明の第一の実施形態に係る主軸装置の断面図であり、図5と同じ構成を有する要素、同じ機能を有する要素(構成部分)、および、形状はやや異なるが同様の機能を有する要素(構成部分)に、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0024】
本実施の形態における主軸装置は、一端(図1の下側)にコレット(工具保持手段)2を有する主軸1と、この主軸1をケース(ケース部材)10に対して回転自在に支持し得る気体軸受手段とを該ケース10内に備えている。
【0025】
ケース10は、軸方向(図1の上下方向)に沿う穴11を備えている。この穴11は、2連のピストン22を収容する2連のチャンバ11aと、コイル12を収容するコイル収容部11bと、主軸1の先端部分を摺動および回転自在に収容する軸収容部11cと、主軸1のフランジ1fを回転自在に収納し得るように主軸1の径方向に対して環状に拡がる環状凹部11dと、を備えている。ケース10内方におけるチャンバ11aとコイル収容部11bとの間には、センターガイド(ガイドロッド部材)30のフランジ部30bをスラスト方向に担持する段部10aが形成されている。なお、上記軸収容部11cは、主軸1の外周面とケース10の内周面との間の空隙を構成している。
【0026】
ケース10は更に、コイル収容部11bの外周側の異なる位置に形成された連通路37a,38aを備えている。連通路37aは、ケース10外周面に貫通穿設された第1の供給口14に連通すると共に、コイル12の下側に設けられた給気孔13に連通路37bを介して連通している。連通路38aは、ケース10外周面に貫通穿設された第2の供給口16に連通すると共に、連通路38bを介して給気孔15に連通している。
【0027】
コイル12の下側に配置された給気孔13群は、ジャーナル気体軸受である空気軸受Aに備えられている。つまり、この空気軸受Aは、ケース10の軸収容部11cに臨む内周面に形成されて該内周面と主軸1の外周面との間の空隙(軸収容部11c)に気体を吐出する給気孔13を有し、この給気孔13から吐出する気体により主軸1をその外周面にて支持する気体軸受手段を構成している。また給気孔15群は、スラスト気体軸受Cに備えられている。本実施形態の主軸装置は、図5で説明した従来の主軸装置における、コイル12の上側に配置された給気孔13群によって構成される空気軸受Bを具備していない。
【0028】
主軸1は、軸(軸線O)方向に沿って前記一端(図1の下側)から他端(図1の上側)に亘るように形成された底付き穴(中空部)7を備えている。主軸装置は、主軸1の軸方向に延びて底付き穴7に挿通されたセンターガイド30を備えている。主軸1を回転自在に支持し得る前記気体軸受手段は、このセンターガイド30の外周面に形成されて該外周面と主軸1の内周面との間の空隙に気体を吐出する給気孔(気体吐出孔)33を備え、この給気孔33から吐出する気体により主軸1をその内周面にて支持している。
【0029】
センターガイド30は、後述する中空状のチャンバ32を軸方向に沿って形成された軸部30aと、この軸部30aの後端側(図の上側)に一体に形成された前記フランジ部30bと、を備えている。センターガイド30は、その軸線が軸線Oに一致するようにして軸部30aの先端(図の下側)を底付き穴7に摺動及び回転自在に嵌合すると共に、フランジ部30bを段部10aに担持された形でケース10に一体に固定されている。つまり、センターガイド30は、ケース10に、主軸1の径方向及び軸方向に対して一体に支持されて、後述のジャーナル気体軸受Dにて支持されるべき主軸1の基準の位置を確保している。センターガイド30にはプッシュロッド20が貫通する貫通穴が形成されており、該貫通穴の両端部には、中心部を軸方向に貫通してプッシュロッド20を摺動自在に係合させる穴31がそれぞれ形成されている。また軸部30aにおける穴31と31との間には、この穴31よりも大径の前記チャンバ32が位置している。
【0030】
底付き穴7を有する主軸1の内周面に対向するセンターガイド30の外周面には、オリフィス絞り形のジャーナル気体軸受(気体軸受手段)Dに備えられた給気孔33が軸線O方向に複数列(図示の場合3列)配置され、かつ各列ごとに、複数個の給気孔33が円周方向に配置されている。即ち、センターガイド30の軸部30aの外周面には、チャンバ32に連通するように複数の上記給気孔33が貫通穿設されており、これら給気孔33は、軸部30aの軸方向に略々等間隔で複数個ずつが群として設けられている。そして、この給気孔群のそれぞれにおいて、給気孔33が軸部30aの円周方向に等角度間隔となるように配置されている。上記ジャーナル気体軸受Dの軸受剛性は、図5に示した空気軸受Bの軸受剛性と同等以上である。
【0031】
上記プッシュロッド20は、小径部20aと、大径部20bと、この大径部20bの下部に備えたフランジ部20cと、この大径部20bの上部に備えた突出部20dと、全体の中間部分から軸方向上側に形成された連通孔34と、を備えている。小径部20aは、センターガイド30両端の穴31,31及びチャンバ32内を摺動し得るように、穴31と略々同径にかつチャンバ32より小径に形成されている。大径部20bは、小径部20aより大径に形成されており、センターガイド30のフランジ部30bから上方に突出して、ピストン22の中心孔22aに摺動自在に嵌合している。突出部20dは、大径部20bよりやや小径に形成されており、ピストン22の中心孔22aから上方に突出して、ケース10最上部の中心孔10bから突出している。連通孔34は、その一方の端部が、プッシュロッド20の中間部分に貫通穿設された穴35を介してチャンバ32に連通し、かつ他方の端部36が、図示を省略する圧縮空気源に接続されている。なお、図中の符号39は、ピストン22の上面部にて突出部20dに嵌め込まれたリング部材である。
【0032】
上記構成を有するプッシュロッド20は、小径部20aを軸部30aの中心に挿通すると共に、大径部20bをピストン22の中心孔22aに挿通し、かつ突出部20dをケース10の中心孔10bから突出させた状態で、フランジ部20cとフランジ部30bとの間に縮設されたばね25による上向きの付勢力を受けている。
【0033】
以下、この実施形態の動作を説明する。すなわち、供給口14、16、およびプッシュロッド20の連通孔34の端部36にそれぞれ圧縮空気を供給すると、端部36から供給された圧縮空気が、段部10aに担持されたフランジ部30bを介してケース10に固定・支持されたセンターガイド30の給気孔33から噴出してジャーナル気体軸受Dを形成する。これにより、センターガイド30の外周側に位置する主軸1が、中心側から径方向に支持される。また、空気軸受Aは、図5に示した従来の場合と同様に、主軸1を外側から径方向に支持する。このため、ジャーナル気体軸受Dおよび空気軸受Aにより、主軸1は回転の軸線が軸線Oに一致するようにして径方向に良好に支持される。また、スラスト気体軸受Cは、従来の場合と同様に、主軸1を軸線O方向に支持する。
【0034】
この状態で、コイル12に電流を供給し、主軸1を回転させる。そして、図示を省略する手段によりケース10を軸線O方向(図の上下方向)に移動させ、ドリル3によりワーク(図示せず)を加工する。
【0035】
以上説明したように、本発明に係る実施の形態では、センターガイド30の外周面に配置した給気孔33を備えるジャーナル気体軸受Dが主軸1の内側で該主軸1を径方向に確実にかつ安定に支持することができるので、従来の主軸装置に備えていたような空気軸受B(図5参照)を設ける必要がない。従って、空気軸受Bを省いた長さに相当する分、主軸1の全長を従来よりも短くし、主軸1を軽量化(質量を小さく)することにより固有振動数を高くすることができる。このため、空気軸受で主軸1を支持する際の軸受剛性を低下させることなく、主軸1を安定に支持した状態で高速回転させることができる。また、従来構造の主軸に比べて最高回転数を高く設定しても不安定現象が発生しないので、加工能率を向上させることができる。
【0036】
また本実施の形態では、ケース1の内周面に形成されて該内周面と主軸1の外周面との間の空隙に気体を吐出する給気孔(気体吐出孔)13を有し、該給気13から吐出する気体により主軸1をその外周面にて支持する空気軸受(気体軸受手段)Aを備えるので、上述のジャーナル気体軸受Dに加え、空気軸受Aにより主軸1をさらに安定に支持することができる。
【0037】
また本実施の形態において、ケース10には、フランジ(環状突部)1fを収容し得る環状凹部11dが設けられている。さらに主軸1には、上記環状凹部11dに収納されるように、該主軸1の径方向に対して環状に突出するように上記フランジ1fが形成されている。そして、上記環状凹部11dの両側面に形成されてフランジ1fの両側面との空隙に気体を吐出する給気孔(気体吐出孔)15を有し、該給気孔15から吐出する気体により主軸1を軸方向に支持するスラスト気体軸受(気体軸受手段)Cが設けられている。このため、上述のようにジャーナル気体軸受D、空気軸受Aにより径方向に安定支持した主軸1を、スラスト気体軸受Cにより軸線O方向に安定に支持することができる。
【0038】
(第二の実施形態)
次に、本発明に係る第二の実施形態について図2に沿って説明する。同図は本実施形態に係る主軸装置の断面図である。本実施形態は、図1に示した先の実施形態に比し、センターガイド30をプッシュロッド20との一体型に構成した点が異なるだけで、他の部分は略々同一なので、図1、図5と同じ構成を有する要素、同じ機能を有する要素(構成部分)、および、形状はやや異なるが同様の機能を有する要素(構成部分)に、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0039】
すなわち、ケース10内方におけるチャンバ11aとコイル収容部11bとの間には、円筒状のガイド部材40を嵌合した状態で固定する小径部10dと、この小径部10dの下部側に形成された段部10cと、を備えている。ガイド部材40は、本実施形態のセンターガイド30の外径と略々同じ内径を有しており、段部10cで担持されて小径部10d内に固定(つまりケース10に固定)された形で、摺動自在に挿入された上記センターガイド30を軸線O方向(図2の上下方向)に案内する。
【0040】
本実施形態における上記センターガイド30は、図1におけるセンターガイド30の軸部30aと略々同じ外径を有する軸部30cと、この軸部30cの上部に形成された、図1に示すプッシュロッド20の大径部20bと略々同じ外径を有する挿通部30dと、これら軸部30cと挿通部30dとの間に設けられたフランジ部30eと、ピストン22の中心孔22aから上方に突出してケース10の中心孔10bから突出する、挿通部30dよりやや小径の突出部30fと、を備えている。そして、センターガイド30は、フランジ部30eとリング部材39とに挟まれた形でピストン22との相対移動を規制され、実質的にこのピストン22に固定されている。
【0041】
このようなセンターガイド30は、中心部に軸心方向に沿って延びるように形成されたチャンバ32と、軸線O方向に複数列(図示の場合3列)配置され、ジャーナル気体軸受Dに具備された給気孔33と、下部側に突出してロッド5およびガイドブッシュ6を押下する押圧突起30gと、を備えている。上記給気孔33は、軸線O方向に配置された各列ごとに、センターガイド30の円周方向に等角度間隔となるように複数個が設けられている。
【0042】
以上に示すように、本実施形態におけるセンターガイド30は、上記第一の実施形態におけるプッシュロッド20の機能を併せ持っているが、上述したように他の部分の構成、および本実施形態における動作は、上記第一の実施形態と実質的に同じであるため、重複する説明は省略する。
【0043】
このような本実施の形態によると、上記第一の実施形態と略々同様の効果を得ることができると共に、センターガイド30にプッシュロッド20の機能を持たせることにより、上記第一の実施形態に比べて装置構造をさらに簡略化することができるという効果も得ることができる。
【0044】
(第三の実施形態)
図3は本発明の第三の実施形態に係る主軸装置の断面図であり、図1、図5と同じ構成を有する要素、同じ機能を有する要素(構成部分)、および、形状はやや異なるが同様の機能を有する要素(構成部分)に、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0045】
本実施形態における主軸装置が、図1に示した主軸装置と異なる点は、空気軸受Aを設けていない点、主軸1先端のコレット(工具保持部)2の反対側(図3の上側)にフランジ1fを配置した点、および、ピストン22を1個(1連)で構成したピストン22Aとした点である。これに伴い、図1では下方に設けられていた給気孔(気体吐出孔)15が、ケース10の中央部分におけるフランジ1fに対向する箇所に配設されている。
【0046】
ジャーナル気体軸受Dの軸受剛性が十分大きい場合には、図3に示すように、図1の主軸装置に備えていた空気軸受Aを設ける必要がないので、主軸1の全長を図1の場合に比べてさらに短くし、軽量化することができる。
【0047】
また、主軸1先端のコレット2の反対側にフランジ1fを配置したことにより、主軸1の重心を軸線O方向の中央付近に位置させることができるので、主軸1を高速で回転させる場合に、主軸1の軸線が倒れるような現象を、より有効に予防することができる。さらに、ピストンを1個のピストン22Aとして構成したので、構成を簡単にし、主軸装置をより軽量化することができる。
【0048】
以上のように、本実施形態における主軸装置は、図1に示す主軸装置と複数の異なる点を有しているが、上述したように他の部分の構成、および本実施形態における動作は、上記第一の実施形態と実質的に同じであるため、重複する説明は省略する。
【0049】
(第四の実施形態)
図4は本発明の第四の実施形態に係る主軸装置の断面図であり、図1、図5と同じ構成を有する要素、同じ機能を有する要素(構成部分)、および、形状はやや異なるが同様の機能を有する要素(構成部分)に、同一の符号を付してその説明を省略する。なお、本実施の形態は、厳密には参考例であるが、便宜的に実施の形態と称する。
【0050】
本実施形態における主軸装置が、図1に示した主軸装置と異なる点は、空気軸受Aを設けていない点、主軸1先端のコレット(工具保持部)2の反対側(図4の上側)にフランジ1fを配置した点、および、遠心力を利用したチャック(centrifugal chuck)を工具保持装置として用いた点である。
【0051】
遠心力を利用した上記チャック(例えば、米国特許第5,997,223号参照)では、工具を保持する保持部材の工具保持力に、主軸が回転することにより前記保持部材に加わる遠心力を利用しており、工具を着脱する際には、主軸の回転数を低減して保持力を解除している。このため、図1において工具を着脱するための手段であるプッシュロッド20およびプッシュロッド20の駆動手段であるピストン22が不要になっている。したがって、主軸1の構成部品を削減することができ、装置をさらに軽量化することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、主軸に、軸方向に沿って一端から他端に亘って中空部を形成し、ケース部材に、少なくとも主軸の径方向に対して一体に支持され、主軸の軸方向に延びて中空部に挿通されたガイドロッド部材を備え、気体軸受手段が、ガイドロッド部材の外周面に形成されて該外周面と主軸の内周面との間の空隙に気体を吐出する気体吐出孔を有し、該気体吐出孔から吐出する気体により主軸をその内周面にて支持するので、気体吐出孔を備えるジャーナル気体軸受により主軸を径方向に確実に支持でき、空気軸受構造を簡略化して主軸全長を従来よりも短くかつ軽量化させ、主軸の固有振動数を高くすることができる。したがって、空気軸受の軸受剛性を低下させることなく主軸を安定に支持しつつ高速回転させ、作業能率を向上させることができる。また、これらに伴い、装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る主軸装置の断面図である。
【図2】本発明の第二の実施形態に係る主軸装置の断面図である。
【図3】本発明の第三の実施形態に係る主軸装置の断面図である。
【図4】 本発明の第四の実施形態(参考例)に係る主軸装置の断面図である。
【図5】従来の主軸装置の断面図である。
【符号の説明】
1 主軸
2 コレット(工具保持手段)
3 工具(ドリル)
7 底付き穴
10 ケース(ケース部材)
11c 主軸外周面とケース内周面間の空隙(軸収容部)
11d 環状凹部
13 給気孔(気体吐出孔)
15 給気孔(気体吐出孔)
30 センターガイド(ガイドロッド部材)
33 給気孔(気体吐出孔)
A ジャーナル気体軸受(気体軸受手段)
D ジャーナル気体軸受(気体軸受手段)
Claims (4)
- 一端に工具保持手段を有する主軸と、該主軸をケース部材に対して回転自在に支持し得る気体軸受手段と、を備える主軸装置において、
前記主軸に、軸方向に沿って前記一端から他端に亘って中空部を形成し、
前記ケース部材に、前記主軸の径方向に対して一体にかつ軸方向に対して移動自在に支持され、前記主軸の軸方向に延びて前記中空部に挿通されたガイドロッド部材を備え、
前記ケース部材における前記ガイドロッド部材に対して前記工具保持手段の軸方向反対側に、軸方向に移動駆動可能なピストンを配置し、
前記ピストンの移動駆動により前記ガイドロッド部材を介して前記工具保持手段を作動して、前記ガイドロッド部材がプッシュロッドを兼用してなり、
前記気体軸受手段は、前記ガイドロッド部材の外周面に形成されて該外周面と前記主軸の内周面との間の空隙に気体を吐出する気体吐出孔を有し、該気体吐出孔から吐出する気体により前記主軸をその内周面にて支持する、
ことを特徴とする主軸装置。 - 一端に工具保持手段を有する主軸と、該主軸をケース部材に対して回転自在に支持し得る気体軸受手段と、を備える主軸装置において、
前記ケース部材にコイルを配置し、かつ前記主軸にロータを配置し、
前記主軸に、軸方向に沿って前記一端から他端に亘って中空部を形成し、
前記主軸の軸方向に延びて前記中空部に挿通されたガイドロッド部材を備え、該ガイドロッド部材は、その上端部が前記ケース部材の前記コイルの上方部分に固定されて、下部分が前記中空部内にて自由端となり、
前記ケース部材における前記ガイドロッド部材に対して前記工具保持手段の軸方向反対側に、軸方向に移動駆動可能なピストンを配置し、
前記ガイドロッド部材にプッシュロッドを軸方向移動自在に貫通し、前記ピストンの移動駆動により前記プッシュロッドを介して前記工具保持手段を作動し、
前記ガイドロッド部材に、その軸方向両端部分にて前記プッシュロッドを移動自在に支持すると共に、その間部分にて前記プッシュロッドの外周面との間でチャンバを形成する貫通穴を配置し、
前記気体軸受手段は、前記ガイドロッド部材の外周面に形成されて該外周面と前記主軸の内周面との間の空隙に気体を吐出する内側気体吐出孔を有し、気体が前記チャンバを介して前記内側気体吐出孔から吐出することにより前記主軸を、前記ロータに対応する部分を含む軸方向の多数位置における内周面にて支持すると共に、前記ケース部材における前記コイルの下方部の内周面に形成されて該内周面と前記主軸の外周面との間の空隙に気体を吐出する外側気体吐出孔を有し、前記主軸を、前記ロータの下部分における外周面にて支持する、
ことを特徴とする主軸装置。 - 前記ケース部材の内周面に形成されて該内周面と前記主軸の外周面との間の空隙に気体を吐出する気体吐出孔を有し、該気体吐出孔から吐出する気体により前記主軸をその外周面にて支持する気体軸受手段を更に備える、
請求項1記載の主軸装置。 - 前記ケース部材に、前記主軸の径方向に対して環状に拡がる環状凹部を形成し、
前記主軸に、前記環状凹部に収納されるように、該主軸の径方向に対して環状に突出する環状突部を形成し、
前記環状凹部の両側面に形成されて前記環状突部の両側面との空隙に気体を吐出する気体吐出孔を有し、該気体吐出孔から吐出する気体により前記主軸を軸方向に支持する気体軸受手段を更に備える、
請求項1ないし3のいずれか記載の主軸装置。
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