JP4319138B2 - 器具置き忘れ防止方法、及び器具置き忘れ防止システム - Google Patents

器具置き忘れ防止方法、及び器具置き忘れ防止システム Download PDF

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Description

本発明は、線路内工事などの特定作業を実施する作業領域内に作業用器具を作業終了後に置き忘れることを防止するための器具置き忘れ防止方法、及び器具置き忘れ防止システムに関するものである。
鉄道において、鉄道線路内で保守作業又は工事を行う場合には、定められた手順・方法により線路閉鎖という手続をとり、作業を実施する領域(以下、「作業領域」という。)の線路の内部に鉄道列車が入り込まないような状態にしてから作業を開始する(特許文献1参照)。図8は、線路閉鎖による作業を説明する図である。図8において、符号201及び202は鉄道線路を、Rはレールを、203は駅ホームを、それぞれ示している。線路閉鎖手続が完了し、線路閉鎖が許可された後は、列車進入が禁止される区間Z(以下、「線路閉鎖区間」という。作業領域に相当する。)の端部(境界位置)には、線路閉鎖中である旨を表示する板(以下、「線閉表示板」という。)P1及びP2及びP3及びP4が設置される。線閉表示板P1等には、三脚等(図示せず)が設けられており、鉄道線路201等の軌間内などに設置することができるようになっている。これらの線閉表示板P1〜P4は、線路閉鎖作業の終了後は、てっ去されなければならない。なお、線閉表示板は、単線区間の場合には、線路閉鎖区間の両端に合計2枚設置すればよい。
従来は、線路閉鎖手続をとって行った作業が終了した時点で、上記した線閉表示板P1〜P4など、作業に用いていた物品、道具、又は機器類(以下、「作業用器具」という。)が作業領域の線路内に置き忘れられていないかどうかを、工事関係者がチェックし、置き忘れの無いことを確認したのちに線路閉鎖状態を解除し、その後に当該作業領域の線路に列車の走行を行わせることとしている。
しかしながら、工事関係者が駐在している箇所から非常に離れた箇所に作業用器具を置かざるを得ない場合、作業領域内で線路に沿って移動しつつ多数の箇所で作業を行っていく場合などでは、人間の注意力に頼った上記の確認方法では限界があり、いわゆるヒューマン・エラーを起こし、残置器具の見落としなどが生じるおそれがある。鉄道線路の軌間内や線路外の直近に作業用器具を置き忘れると、鉄道事故の原因となるため、その根絶が必要である。
特開2001−191921号公報
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、機械・装置を利用して作業用器具の置き忘れを防止する器具置き忘れ防止方法、及び器具置き忘れ防止システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る器具置き忘れ防止方法は、
特定作業を実施する作業領域内に前記特定作業の実施時間中設置を要するn個(n:1以上の整数)の作業用器具を前記特定作業の終了後に前記作業領域内に置き忘れることを防止する方法であって、
器具設置確認スイッチを操作した場合は器具設置情報を前記発信情報として電波を発信し、器具てっ去確認スイッチを操作した場合は器具てっ去情報を前記発信情報として電波を発信するn個の発信機と、
前記発信機から発信された電波を受信し電波中から前記器具設置情報又は前記器具てっ去情報を抽出する第1受信部と、報知機携帯者に注意を喚起するための注意情報を出力する注意情報出力部と、あらかじめ記憶されている器具設置情報又は器具てっ去情報との比較結果に応じて前記注意情報出力部を制御する第1制御部を有する携帯可能な報知機を用い、
前記作業用器具を前記作業領域のいずれかの箇所に設置する場合には、前記報知機携帯者が前記作業用器具ごとに1対1に対応させて前記作業用器具自体又は前記作業用器具の近傍に前記発信機を1個ずつ取り付けるとともに前記発信機の前記器具設置確認スイッチを投入し、
その後前記報知機の前記第1制御部は、前記第1受信部が受信した電波中から前記器具てっ去情報の全てを認識するまでの時間中は前記注意情報の出力を続行するように前記注意情報出力部を制御し、
前記特定作業の終了後、前記作業用器具を前記作業領域からてっ去する場合には、前記報知機携帯者が前記発信機の前記器具てっ去確認スイッチを投入し、
その後前記報知機の前記第1制御部は、前記第1受信部が受信した電波中から前記器具てっ去情報の全てを認識した場合にのみ前記注意情報の出力を停止するように前記注意情報出力部を制御すること
を特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る器具置き忘れ防止方法は、
請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
前記n個の発信機と前記報知機に加えて、
前記発信機から発信された電波を受信し電波中から前記器具設置情報又は前記器具てっ去情報を抽出する第2受信部と、前記報知機携帯者とは異なる監視者に注意を喚起するための監視情報を出力する監視情報出力部と、あらかじめ記憶されている器具設置情報又は器具てっ去情報との比較結果に応じて前記監視情報出力部を制御する第2制御部を有し、前記作業領域外の作業用事務所に設置される監視装置をさらに併用し、
前記監視装置の前記第2制御部は、前記報知機携帯者による前記器具設置確認スイッチの投入後、前記第2受信部が受信した電波中から前記器具てっ去情報の全てを認識するまでの時間中は前記監視情報の出力を続行するように前記監視情報出力部を制御し、
その後前記監視装置の前記第2制御部は、前記第2受信部が受信した電波中から前記器具てっ去情報の全てを認識した場合にのみ前記監視情報の出力を停止するように前記監視情報出力部を制御すること
を特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る器具置き忘れ防止方法は、
請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
前記n個の発信機のうちの各発信機は、他の発信機と識別可能な固有の発信情報を電波として発信するように構成されること
を特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る器具置き忘れ防止方法は、
請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
前記n個の発信機のうちの各発信機は、同一の発信情報を電波として発信するように構成されること
を特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る器具置き忘れ防止方法は、
請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
前記注意情報出力部は、第1音声情報生成部と第1スピーカを有し、前記注意情報として音又は声による第1音声情報を出力すること
を特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る器具置き忘れ防止方法は、
請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
前記注意情報出力部は、第1光情報生成部と第1発光器を有し、前記注意情報として光による第1光情報を出力すること
を特徴とする。
また、本発明の請求項7に係る器具置き忘れ防止方法は、
請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
前記注意情報出力部は、振動発生器を有し、前記注意情報として振動による振動情報を出力すること
を特徴とする。
また、本発明の請求項8に係る器具置き忘れ防止方法は、
請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
前記注意情報出力部は、第1画像情報生成部と第1画像表示器を有し、前記注意情報として前記作業用器具の状態に関する第1画像情報を出力すること
を特徴とする。
また、本発明の請求項9に係る器具置き忘れ防止方法は、
請求項2記載の器具置き忘れ防止方法において、
前記監視情報出力部は、第2音声情報生成部と第2スピーカを有し、前記監視情報として音又は声による第2音声情報を出力すること
を特徴とする。
また、本発明の請求項10に係る器具置き忘れ防止方法は、
請求項2記載の器具置き忘れ防止方法において、
前記監視情報出力部は、第2光情報生成部と第2発光器を有し、前記監視情報として光による第2光情報を出力すること
を特徴とする。
また、本発明の請求項11に係る器具置き忘れ防止方法は、
請求項2記載の器具置き忘れ防止方法において、
前記監視情報出力部は、第2画像情報生成部と第2画像表示器を有し、前記監視情報として前記作業用器具の状態に関する第2画像情報を出力すること
を特徴とする。
また、本発明の請求項12に係る器具置き忘れ防止システムは、
特定作業を実施する作業領域内に前記特定作業の実施時間中設置を要するn個(n:1以上の整数)の作業用器具を前記特定作業の終了後に前記作業領域内に置き忘れることを防止するシステムであって、
前記作業用器具ごとに1対1に対応させて前記作業用器具自体又は前記作業用器具の近傍に1個ずつ取り付けられるn個の発信機であって、器具設置確認スイッチを操作した場合は器具設置情報を前記発信情報として電波を発信し、器具てっ去確認スイッチを操作した場合は器具てっ去情報を前記発信情報として電波を発信するn個の発信機と、
前記発信機から発信された電波を受信し電波中から前記器具設置情報又は前記器具てっ去情報を抽出する第1受信部と、報知機携帯者に注意を喚起する注意情報を出力する注意情報出力部と、あらかじめ記憶されている器具設置情報又は器具てっ去情報との比較結果に応じて前記注意情報出力部を制御する第1制御部を有する携帯可能な報知機を備え、
前記報知機の前記第1制御部は、前記発信機の前記器具設置確認スイッチが投入された後、前記第1受信部が受信した電波中から前記器具てっ去情報の全てを認識するまでの時間中は前記注意情報の出力を続行するように前記注意情報出力部を制御し、前記発信機の前記器具てっ去確認スイッチが投入された後、前記第1受信部が受信した電波中から前記器具てっ去情報の全てを認識した場合にのみ前記注意情報の出力を停止するように前記注意情報出力部を制御すること
を特徴とする。
本発明に係る器具置き忘れ防止方法、及び器具置き忘れ防止システムによれば、器具設置確認スイッチを操作した場合は器具設置情報を発信情報として電波を発信し、器具てっ去確認スイッチを操作した場合は器具てっ去情報を発信情報として電波を発信するn個の発信機と、発信機から発信された電波を受信し電波中から器具設置情報又は器具てっ去情報を抽出する第1受信部と、報知機携帯者に注意を喚起するための注意情報を出力する注意情報出力部と、あらかじめ記憶されている器具設置情報又は器具てっ去情報との比較結果に応じて注意情報出力部を制御する第1制御部を有する携帯可能な報知機を備えるようにした。このため、作業用器具を作業領域のいずれかの箇所に設置する場合には、報知機携帯者が作業用器具ごとに1対1に対応させて作業用器具自体又は作業用器具の近傍に発信機を1個ずつ取り付けるとともに発信機の器具設置確認スイッチを投入し、その後報知機の第1制御部は、第1受信部が受信した電波中から器具てっ去情報の全てを認識するまでの時間中は注意情報の出力を続行するように注意情報出力部を制御し、特定作業の終了後、作業用器具を作業領域からてっ去する場合には、報知機携帯者が発信機の器具てっ去確認スイッチを投入し、その後報知機の第1制御部は、第1受信部が受信した電波中から器具てっ去情報の全てを認識した場合にのみ注意情報の出力を停止するように注意情報出力部を制御することができる。これにより、報知機携帯者は報知機からの注意情報の有無をチェックするだけで作業用器具の置き忘れの有無を把握することができる、という効果を有している。
また、上記したn個の発信機と報知機に加えて、発信機から発信された電波を受信し電波中から器具設置情報又は器具てっ去情報を抽出する第2受信部と、報知機携帯者とは異なる監視者に注意を喚起するための監視情報を出力する監視情報出力部と、あらかじめ記憶されている器具設置情報又は器具てっ去情報との比較結果に応じて監視情報出力部を制御する第2制御部を有し、作業領域外の作業用事務所に設置される監視装置をさらに併用するようにすれば、監視装置の第2制御部は、報知機携帯者による器具設置確認スイッチの投入後、第2受信部が受信した電波中から器具てっ去情報の全てを認識するまでの時間中は監視情報の出力を続行するように監視情報出力部を制御し、その後監視装置の第2制御部は、第2受信部が受信した電波中から器具てっ去情報の全てを認識した場合にのみ監視情報の出力を停止するように監視情報出力部を制御することができる。このため、報知機携帯者とは異なる他の一人又は複数人の人間である監視者により、作業用器具の置き忘れの有無について二重のチェックを行うことができる、という利点を有している。
以下に説明する第1実施例は、器具設置確認スイッチを操作した場合は器具設置情報を発信情報として電波を発信し、器具てっ去確認スイッチを操作した場合は器具てっ去情報を発信情報として電波を発信するn個の発信機と、発信機から発信された電波を受信し電波中から器具設置情報又は器具てっ去情報を抽出する第1受信部と、報知機携帯者に注意を喚起するための注意情報を出力する注意情報出力部と、あらかじめ記憶されている器具設置情報又は器具てっ去情報との比較結果に応じて注意情報出力部を制御する第1制御部を有する携帯可能な報知機を備えるようにしたものであり、作業用器具を作業領域のいずれかの箇所に設置する場合には、報知機携帯者が作業用器具ごとに1対1に対応させて作業用器具自体又は作業用器具の近傍に発信機を1個ずつ取り付けるとともに発信機の器具設置確認スイッチを投入し、その後報知機の第1制御部は、第1受信部が受信した電波中から器具てっ去情報の全てを認識するまでの時間中は注意情報の出力を続行するように注意情報出力部を制御し、特定作業の終了後、作業用器具を作業領域からてっ去する場合には、報知機携帯者が発信機の器具てっ去確認スイッチを投入し、その後報知機の第1制御部は、第1受信部が受信した電波中から器具てっ去情報の全てを認識した場合にのみ注意情報の出力を停止するように注意情報出力部を制御することができ、本発明を実現するための構成として最良の形態である。
また、以下に説明する第2実施例は、上記したn個の発信機と報知機に加えて、発信機から発信された電波を受信し電波中から器具設置情報又は器具てっ去情報を抽出する第2受信部と、報知機携帯者とは異なる監視者に注意を喚起するための監視情報を出力する監視情報出力部と、あらかじめ記憶されている器具設置情報又は器具てっ去情報との比較結果に応じて監視情報出力部を制御する第2制御部を有し、作業領域外の作業用事務所に設置される監視装置をさらに併用するようにしたものであり、監視装置の第2制御部は、報知機携帯者による器具設置確認スイッチの投入後、第2受信部が受信した電波中から器具てっ去情報の全てを認識するまでの時間中は監視情報の出力を続行するように監視情報出力部を制御し、その後監視装置の第2制御部は、第2受信部が受信した電波中から器具てっ去情報の全てを認識した場合にのみ監視情報の出力を停止するように監視情報出力部を制御することができ、本発明を実現するための構成として最良の形態である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例である器具置き忘れ防止システムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、この器具置き忘れ防止システム101は、発信機11及び12及び13及び14と、報知機21と、中継機31及び32を備えて構成されている。
発信機11は、1番目の線閉表示板P1の一部に、取付部材81により取り付けられている。また、発信機12は、2番目の線閉表示板P2の一部に、取付部材81により取り付けられている。また、発信機13は、3番目の線閉表示板P3の一部に、取付部材81により取り付けられている。また、同様に、発信機14は、4番目の線閉表示板P4の一部に、取付部材81により取り付けられている。
報知機21は、軌道工事管理者300によって携帯されている。軌道工事管理者300は、特許請求の範囲における報知機携帯者に相当している。軌道工事管理者300は、この作業領域Zにおいて作業用器具の置き忘れの有無をチェックし、置き忘れの無いことを確認する作業領域Zでの責任者である。なお、報知機携帯者は、軌道工事管理者300には限定されず、作業領域Zにいる他の者であってもよい。
また、各発信機P1〜P4と、報知機21の中間位置となる駅ホーム202上には、中継機31及び32が配置されている。
このような構成により、後述するように、発信機11から発信された電波W1は、いったん中継機31により受信され、中継機31で増幅されたのちに電波W11として発信され、報知機21により受信される。また、発信機12から発信された電波W2は、いったん中継機31により受信され、中継機31で増幅されたのちに電波W11として発信され、報知機21により受信される。また、発信機13から発信された電波W3は、いったん中継機32により受信され、中継機32で増幅されたのちに電波W12として発信され、報知機21により受信される。同様に、発信機14から発信された電波W4は、いったん中継機32により受信され、中継機32で増幅されたのちに電波W12として発信され、報知機21により受信される。
次に、上記した第1実施例の器具置き忘れ防止システム101の各構成要素のさらに詳細な構成及び作用について図2、3を参照しつつ説明する。図2は、本発明の第1実施例の器具置き忘れ防止システムにおける発信機11の詳細構成を示すブロック図である。また、図3は、図2の発信機におけるモード切替確認スイッチの詳細構成を示す図である。
図2に示すように、発信機11は、ケース40の中に、発信制御部41Aと、発信部42と、アンテナ43と、モード切替スイッチ44と、電源45と、電源スイッチ46と、電源ランプ47と、電気的導体からなる線材である電源線E1〜E4及び制御・情報線C1〜C4を備えている。
電源45は、図示はしていないが、乾電池又は蓄電池から構成されている。また、電源スイッチ46は、いわゆるオン・オフスイッチであり、一方の側へ操作するとオン(電源が入った状態)となり、逆の側へ操作するとオフ(電源が切れた状態)となる。また、電源ランプ47は、小型の電球、又はLED(発光ダイオード)等からなる。
このような構成により、電源45からの電力は、電源線E1により電源スイッチ46に送られ、電源スイッチ46が投入されて「オン」の状態となると、電源線E2〜E4により電源ランプ47を点灯させるとともに、発信制御部41Aと発信部42に電力を供給する。また、電源スイッチ46が切られて「オフ」の状態となると、電源ランプ47を消灯させるとともに、発信制御部41Aと発信部42への電力の供給を停止させる。
発信制御部41Aは、図示はしていないが、入出力インタフェイスと、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)と、ROM(Read Only Memory:読出し専用メモリ)と、RAM(Random Access Memory:随時書込み読出しメモリ)等を有している。このような構成により、発信制御部41Aは、全体としてマイクロコンピュータを構成している。
発信制御部41Aの上記の構成要素のうち、入出力インタフェイスは、CPU外部からCPUへ送られる信号等が入力される部分であり、かつ、CPUからの信号を外部へ出力するための部分である。また、CPUは、各種演算やプログラム実行等の処理を行い、制御・情報線C4により発信部42へ情報を出力する部分である。また、ROMは、CPUを制御するための制御プログラムや、CPUが用いる各種データ等を格納している部分である。ROMとしては、半導体メモリなどが用いられる。RAMは、CPUにより演算された途中のデータ等を一時記憶する部分である。RAMとしては、半導体メモリなどが用いられる。
発信部42は、図示はしていないが、搬送波を生成するための発振器と、搬送波に情報を重畳するための変調部等を有している。アンテナ43は、発信部42から送られてきた高周波電力を電波として空間に放射する部分である。
モード切替スイッチ44は、操作杆44aを有している。操作杆44aの取りうる状態は、図2に示すように、略水平状態Q1と、操作杆44aの突出端が斜め上方を向く状態Q2と、操作杆44aの突出端が斜め下方を向く状態Q3の3つの状態がある。モード切替スイッチ44は、電気回路としては、図3(A)に示すように、電気的導体からなる部材であるスイッチ部材Sが端子T2に接続する状態と、スイッチ部材Sが端子T3に接続する状態と、スイッチ部材Sがいずれの端子にも接続しない中立状態の3状態を取りうるスイッチとなっている。
操作杆44aが、図2における略水平状態Q1になっている場合は、電源スイッチ46が「オン」となっていても、制御・情報線C1を流れる電流は制御・情報線C2にもC3にも流れず、発信制御部41Aには入力されない。この場合には、発信制御部41A内のCPU(図示せず)は、切替モードスイッチ44が「中立」の状態である(「設置」でも「てっ去」でもない)、と判定する。
この場合には、発信制御部41A内のCPU(図示せず)は、特に処理を行わず、制御・情報線C4から発信部42へは情報を出力しない。このため、発信部42は、電波W1を発信しないようになっている。
一方、図2及び図3(B)に示すように、切替モードスイッチ44の操作杆44aが図2におけるQ2の状態(操作杆44aの突出端が斜め上方を向く状態)のときは、「設置」を示す状態となる(図3(B)参照)。このように操作杆44aが「設置」側に操作されるのは、後述するように、発信機11に対応する作業用器具である線閉表示板P1が線路閉鎖区間Z内に設置された時点である。この場合には、図3(A)のスイッチ部材Sが端子T2に接触し、制御・情報線C1と制御・情報線C2が導通する。
電源スイッチ46が「オン」となっている状態で、切替モードスイッチ44の操作杆44aが「中立」の位置から「設置」の位置に操作された場合(図3(B))には、制御・情報線C1を流れる電流は制御・情報線C2から発信制御部41Aに入力する。この場合、発信制御部41A内のCPU(図示せず)は、切替モードスイッチ44が「設置」の側に操作された、と判定する。
「切替モードスイッチ44が「設置」の側に操作された」旨を識別した後、発信制御部41A内のCPU(図示せず)は、発信制御部41A内のROM(図示せず)の中にあらかじめ記憶されている「器具設置情報」を読み出し、制御・情報線C4により発信部42へ出力する。この器具設置情報は、「0」と「1」の2値の組合せからなるデジタルデータであり、「発信機11が取り付けられている作業用器具(線閉表示板P1)が作業領域である線路閉鎖区間Z内に設置された状態である」旨を示す情報である。発信機11の器具設置情報は、他の発信機12、13、14の器具設置情報又は器具てっ去情報のいずれともデジタルデータの内容が異なっている。したがって、受信側では、データ内容を判別することにより、「器具設置情報であること」、及び「発信機11から発信されたものであること」を識別できるようになっている。
次に、発信部42は、制御・情報線C4を介して発信制御部41Aから送られてきた器具設置情報のデジタルデータを、搬送波に重畳して変調波を生成し、アンテナ43に送り、電波W1として発射する。
また、図2及び図3(C)に示すように、切替モードスイッチ44の操作杆44aが図2におけるQ3の状態(操作杆44aの突出端が斜め下方を向く状態)のときは、「てっ去」を示す状態となる(図3(C)参照)。このように操作杆44aが「てっ去」側に操作されるのは、後述するように、作業が終了して、発信機11に対応する作業用器具である線閉表示板P1が線路閉鎖区間Zからてっ去された時点である。この場合には、図3(A)のスイッチ部材Sが端子T3に接触し、制御・情報線C1と制御・情報線C3が導通する。
電源スイッチ46が「オン」となっている状態で、切替モードスイッチ44の操作杆44aが「てっ去」の位置に操作された場合(図3(C))には、制御・情報線C1を流れる電流は制御・情報線C3から発信制御部41Aに入力する。この場合、発信制御部41A内のCPU(図示せず)は、切替モードスイッチ44が「てっ去」の側に操作された、と判定する。
「切替モードスイッチ44が「てっ去」の側に操作された」旨を識別した後、発信制御部41A内のCPU(図示せず)は、発信制御部41A内のROM(図示せず)の中にあらかじめ記憶されている「器具てっ去情報」を読み出し、制御・情報線C4により発信部42へ出力する。この器具てっ去情報は、「0」と「1」の2値の組合せからなるデジタルデータであり、「発信機11が取り付けられている作業用器具(線閉表示板P1)が作業領域である線路閉鎖区間Zからてっ去を完了した」旨を示す情報である。発信機11の器具てっ去情報は、他の発信機12、13、14の器具てっ去情報又は器具設置情報のいずれともデジタルデータの内容が異なっている。また、発信機11の器具てっ去情報は、発信機11の器具設置情報ともデジタルデータの内容が異なっている。したがって、受信側では、データ内容を判別することにより、「器具てっ去情報であること」、及び「発信機11から発信されたものであること」を識別できるようになっている。
次に、発信部42は、制御・情報線C4を介して発信制御部41Aから送られてきた器具てっ去情報のデジタルデータを、搬送波に重畳して変調波を生成し、アンテナ43に送り、電波W1として発射する。
上記した発信機11以外の他の発信機12は、図示はしていないが、図2の発信機11とほぼ同様の構成を有している。発信機12が発信機11と異なるのは、発信機12の発信制御部(図示せず)の構成が、発信機11の発信制御部41Aと異なる点である。発信機12の発信制御部(図示せず)においては、ROM(図示せず)の中にあらかじめ記憶されている「器具設置情報」、及び「器具てっ去情報」のデータ内容が、発信機11、13、14のいずれのものとも異なっている。
また、他の発信機13は、図示はしていないが、図2の発信機11とほぼ同様の構成を有している。発信機13が発信機11と異なるのは、発信機13の発信制御部(図示せず)の構成が、発信機11の発信制御部41Aと異なる点である。発信機13の発信制御部(図示せず)においては、ROM(図示せず)の中にあらかじめ記憶されている「器具設置情報」、及び「器具てっ去情報」のデータ内容が、発信機11、12、14のいずれのものとも異なっている。
また、他の発信機14は、図示はしていないが、図2の発信機11とほぼ同様の構成を有している。発信機14が発信機11と異なるのは、発信機14の発信制御部(図示せず)の構成が、発信機11の発信制御部41Aと異なる点である。発信機14の発信制御部(図示せず)においては、ROM(図示せず)の中にあらかじめ記憶されている「器具設置情報」、及び「器具てっ去情報」のデータ内容が、発信機11、12、13のいずれのものとも異なっている。
なお、中継機31、32の内部構成は図示していないが、これらは、送受信アンテナと、受信部と、送信部を有している。送信部(図示せず)は、増幅器(図示せず)を備えており、受信した電波の出力を増幅して外部へ再送信できるようになっている。すなわち、中継機31からの電波W11は、発信機11からの電波W1か、又は発信機12からの電波W2である。また、中継機32からの電波W12は、発信機13からの電波W3か、又は発信機14からの電波W4である。
次に、本発明の第1実施例の器具置き忘れ防止システム101における報知機21について説明を行う。図4は、本発明の第1実施例の器具置き忘れ防止システムにおける報知機の詳細構成を示すブロック図である。
図4に示すように、報知機21は、ケース50の中に、第1制御部51と、第1受信部52と、アンテナ53と、警告音生成部54と、電源55と、電源スイッチ56と、電源ランプ57と、スピーカ58を備えており、小型、軽量で、携帯可能な形状、寸法となっている。
電源55は、図示はしていないが、乾電池又は蓄電池から構成されている。また、電源スイッチ56は、いわゆるオン・オフスイッチであり、一方の側へ操作するとオン(電源が入った状態)となり、逆の側へ操作するとオフ(電源が切れた状態)となる。また、電源ランプ57は、小型の電球、又はLED(発光ダイオード)等からなる。
このような構成により、電源55からの電力は、電源線E11により電源スイッチ56に送られ、電源スイッチ56が投入されて「オン」の状態となると、電源線E12〜E15により電源ランプ57を点灯させるとともに、第1制御部51と第1受信部52と警告音生成部54に電力を供給する。また、電源スイッチ56が切られて「オフ」の状態となると、電源ランプ57を消灯させるとともに、第1制御部51と第1受信部52と警告音生成部54への電力の供給を停止させる。
第1制御部51は、図示はしていないが、入出力インタフェイスと、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)と、ROM(Read Only Memory:読出し専用メモリ)と、RAM(Random Access Memory:随時書込み読出しメモリ)等を有している。このような構成により、第1制御部51は、全体としてマイクロコンピュータを構成している。
第1制御部51の上記の構成要素のうち、入出力インタフェイスは、CPU外部からCPUへ送られる信号等が入力される部分であり、かつ、CPUからの信号を外部へ出力するための部分である。また、CPUは、各種演算やプログラム実行等の処理を行い、制御・情報線C12により警告音生成部54へ制御情報を出力して制御する部分である。また、ROMは、CPUを制御するための制御プログラムや、CPUが用いる各種データ等を格納している部分である。ROMとしては、半導体メモリなどが用いられる。RAMは、CPUにより演算された途中のデータ等を一時記憶する部分である。RAMとしては、半導体メモリなどが用いられる。
アンテナ53は、空間の電波エネルギーを受けて電波をとらえる部分である。第1受信部52は、図示はしていないが、アンテナ53が受信した電波中から情報を抽出するための検波部、復調部等を有し、電波から抽出したデジタルデータを制御・情報線C11により第1制御部51に出力する。
警告音生成部54は、図示はしていないが、CPUとROMとRAMを有するマイクロコンピュータを内蔵しており、警告音を生成すべき旨の制御情報が与えられた場合には、警告音生成部54は、内蔵ROM内の人工音データにもとづき、電源55から供給される電流を変調してアナログ波形の電流(以下、「音響電流」という。)を生成し、制御・情報線C13によりスピーカ58に出力する。スピーカ58は、電磁コイルと振動板等を有し、制御・情報線C13から入力された音響電流を音に変換して外部へ放射する。ここに、警告音生成部54は、特許請求の範囲における第1音声情報生成部に相当し、スピーカ58は、特許請求の範囲における第1スピーカに相当し、スピーカ58から放射される音は、特許請求の範囲における第1音声情報に相当している。また、警告音生成部54とスピーカ58は、特許請求の範囲における注意情報出力部を構成している。
電源スイッチ56が「オン」となっている場合で、第1受信部52から制御・情報線C11を経て上記した器具設置情報のデジタルデータのいずれもが送られてこないときには、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、「器具設置情報なし」と判定する。
この場合には、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、特に処理を行わず、制御・情報線C12から警告音生成部54へは制御情報を出力しない。このため、警告音生成部54は、スピーカ58に音響電流を出力せず、スピーカ58からは音は出ない。
次に、線路閉鎖作業を開始する前に、発信機11に対応する作業用器具である線閉表示板P1を線路閉鎖区間Z内に設置する時に、いずれかの発信機、例えば発信機11のモード切替スイッチ44を「設置」側に操作し、発信機11から器具設置情報のデジタルデータを含む電波W1が発信された場合には、報知機21のアンテナ21が電波W1をとらえ、第1受信部52が発信機11からの器具設置情報のデジタルデータを抽出し、制御・情報線C11により第1制御部51に出力する。これにより、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、第1制御部51内のROM(図示せず)の中にあらかじめ記憶されている「器具設置情報及び器具てっ去情報」のデータテーブルのデータを読み出し、第1受信部52から送られてきたデータと比較する。この結果、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、第1受信部52から送られてきたデータは、「発信機11から送られた器具設置情報である」と判定する。
「発信機11から送られたきた器具設置情報」を識別した後は、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、警告音を生成すべき旨の制御情報を制御・情報線C12により警告音生成部54にへ出力する。
警告音生成部54は、CPUとROMとRAMを含むマイクロコンピュータを内蔵しており、第1制御部51内のCPU(図示せず)から、警告音を生成すべき旨の制御情報を受けた場合には、内蔵ROM内の人工音データにもとづき、電源55から供給される電流を変調してアナログの音響電流を生成し、制御・情報線C13によりスピーカ58に出力する。スピーカ58は、制御・情報線C13から入力された音響電流を音(以下、「警告音」という。)に変換して外部へ放射する。この警告音としては、連続音、所定の周期やパターンの不連続音などが用いられる。この報知機21の警告音により、軌道工事管理者300は、注意を喚起され、「当該線路閉鎖区間Z内に少なくとも1個の作業用器具(線閉表示板P1)が残置中である」旨を理解することができる。警告音生成部54は、警告音を停止すべき旨の制御情報(後述)が第1制御部51内のCPU(図示せず)から送られてこない限り、警告音の音響電流をスピーカ58に出力し続けるようになっている。
第1制御部51内のCPU(図示せず)は、「発信機11から送られたきた器具設置情報」を識別した後は、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「設置状態テーブル」の欄に、「発信機11」を書き込んで記憶させる。
そして、発信機11からの器具設置情報を含む電波W1が報知機21に受信されて警告音が鳴った後に、他の発信機、例えば発信機12から器具設置情報を含む電波W2が報知機21に受信され、第1制御部51内のCPU(図示せず)が発信機12からの器具設置情報であることを識別した場合には、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「設置状態テーブル」の欄に、「発信機12」を書き込んで記憶させる。この際、警告音生成部54には特に制御情報(警告音停止の制御情報)は出力しないので、報知機21の警告音は鳴りやまない。発信機13や発信機14から器具設置情報を含む電波が報知機21に受信された場合も同様である。
次に、作業が終了して、発信機11に対応する作業用器具である線閉表示板P1を線路閉鎖区間Zからてっ去する時に、いずれかの発信機、例えば発信機11のモード切替スイッチ44を「てっ去」側に操作し、発信機11から器具てっ去情報のデジタルデータを含む電波W1が発信された場合には、報知機21のアンテナ21が電波W1をとらえ、第1受信部52が発信機11からの器具てっ去情報のデジタルデータを抽出し、制御・情報線C11により第1制御部51に出力する。これにより、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、第1制御部51内のROM(図示せず)の中にあらかじめ記憶されている「器具設置情報及び器具てっ去情報」のデータテーブルのデータを読み出し、第1受信部52から送られてきたデータと比較する。この結果、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、第1受信部52から送られてきたデータを、「発信機11から送られた器具てっ去情報である」と判定する。
「発信機11から送られたきた器具てっ去情報」を識別した場合、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「てっ去状態テーブル」の欄に、「発信機11」を書き込んで記憶させる。
次に、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「てっ去状態テーブル」の欄の発信機のデータの内容、個数が、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「設置状態テーブル」の欄の発信機のデータの内容、個数と一致しているか否かを比較し判別する。
すなわち、この時点では、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「設置状態テーブル」の欄には、現在設置されている発信機として、「発信機11」、「発信機12」、「発信機13」、「発信機14」の4個が記憶されている。
一方、この時点では、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「てっ去状態テーブル」の欄には、現在てっ去が完了している発信機として、「発信機11」のみが記憶されている。
したがって、この時点では、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「てっ去状態テーブル」の欄の発信機のデータの内容、個数は、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「設置状態テーブル」の欄の発信機のデータの内容、個数とは一致していない。このような場合には、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、警告音生成部54には特に制御情報(警告音停止の制御情報)は出力しない。このため、報知機21の警告音は鳴りやまない。その後、さらに2個の発信機、例えば発信機12と発信機13から器具てっ去情報を含む電波が報知機21に受信された場合でも、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「てっ去状態テーブル」の欄には、「発信機11」、「発信機12」、「発信機13」の3個が記憶されているが、それらの発信機のデータの内容、個数は、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「設置状態テーブル」の欄の発信機のデータの内容、個数(「発信機11」、「発信機12」、「発信機13」、「発信機14」の4個)とは一致しないので、上記と同様に、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、警告音生成部54には特に制御情報(警告音停止の制御情報)は出力せず、報知機21の警告音は鳴りやまない。
最後に、残っている発信機、例えば発信機14から器具てっ去情報を含む電波が報知機21に受信された場合には、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「てっ去状態テーブル」の欄の発信機のデータの内容は、「発信機11」、「発信機12」、「発信機13」、「発信機14」の4個となる。上記したように、第1制御部51内のRAM(図示せず)の「設置状態テーブル」の欄の発信機のデータの内容は、「発信機11」、「発信機12」、「発信機13」、「発信機14」の4個であるから、「てっ去状態テーブル」と「設置状態テーブル」の両者のデータは、その内容、個数ともに一致する。この場合には、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、警告音を停止すべき旨の制御情報を制御・情報線C12により警告音生成部54にへ出力する。
警告音生成部54は、第1制御部51内のCPU(図示せず)から、警告音を停止すべき旨の制御情報を受けた場合には、警告音の音響電流の生成を停止する。これにより、スピーカ58には警告音の音響電流は出力されないので、報知機21の警告音は鳴りやむことになる。この報知機21の警告音の停止により、軌道工事管理者300は、「当該線路閉鎖区間Z内には作業用器具(線閉表示板P1)は残っていない」旨を理解することができる。上記において、報知機21のスピーカ58から発せられる警告音は、特許請求の範囲における注意情報及び第1音声情報に相当している。第1音声情報としては、人工音声を用いてもよい。例えば、上記の警告音のかわりに、「設置した器具が残っています。」等の人工音声を出力するものである。また、警告音を停止するかわりに、「すべての設置器具はてっ去されました。」等の人工音声を出力するようにしてもよい。
次に、上記した第1実施例の器具置き忘れ防止システム101を用いた器具置き忘れ防止方法の手順について説明する。
まず、線路閉鎖作業などの特定作業を実施する作業領域(例えば線路閉鎖区間Z)内に、特定作業の実施時間中設置を要するn個(n:1以上の整数)の作業用器具(例えば線閉表示板P1〜P4)を、作業領域のいずれかの箇所に設置する場合には、報知機携帯者(例えば軌道工事管理者300)が、報知機21の電源をオンにする。そして、報知機携帯者(例えば軌道工事管理者300)は、作業用器具ごとに1対1に対応させて作業用器具自体、又は作業用器具の近傍に、取付用環部48と公知のクランプ等の取付具(例えば取付部材81)を用いて、発信機11等を1個ずつ取り付ける。この際、同時に、その発信機11等の電源スイッチをオンにするとともに、器具設置確認スイッチを投入し(例えばモード切替スイッチ44の操作杆44aを「設置」側にし)、器具設置情報を発信する。
その後、報知機21の第1制御部51のCPU(図示せず)は、第1受信部52が受信した電波中から器具てっ去情報の全てを認識するまでの時間中は、注意情報(例えば警告音)の出力を続行するように注意情報出力部(例えば警告音生成部54及びスピーカ58)を制御する。
その後、特定作業(例えば線路閉鎖作業)が終了したのちに、作業用器具(例えば線閉表示板P1〜P4)を作業領域(例えば線路閉鎖区間Z)からてっ去する場合には、報知機携帯者(例えば軌道工事管理者300)が発信機11等の器具てっ去確認スイッチを投入し(例えばモード切替スイッチ44の操作杆44aを「てっ去」側にし)、器具てっ去情報を発信する。その後、その発信機の電源をオフにし、その発信機もてっ去する。
その後、報知機21の第1制御部51のCPU(図示せず)は、第1受信部52が受信した電波中から器具てっ去情報の全てを認識した場合にのみ、注意情報(例えば警告音)の出力を停止するように注意情報出力部(例えば警告音生成部54及びスピーカ58)を制御する。これにより、注意情報(例えば警告音)が停止し、報知機携帯者(例えば軌道工事管理者300)は、「すべての作業用器具(例えば線閉表示板P1〜P4)はてっ去された」と判断し、特定作業(例えば線路閉鎖作業)を完了し、作業領域(例えば線路閉鎖区間Z)を離れる。
上記したように、第1実施例の器具置き忘れ防止システム101、及びこの器具置き忘れ防止システム101を用いた器具置き忘れ防止方法によれば、軌道工事管理者300(報知機携帯者)は、報知機21からの警告音(注意情報)の有無をチェックするだけで線閉表示板P1〜P4(作業用器具)の置き忘れの有無を容易に把握することができる。また、第1実施例の器具置き忘れ防止システム101は、発信機や受信機とマイクロコンピュータ等を利用しているため、ヒューマン・エラーが入り込む余地が無い、という利点がある。また、第1実施例の器具置き忘れ防止システム101、及びこの器具置き忘れ防止システム101を用いた器具置き忘れ防止方法によれば、作業用器具がてっ去されたことを示す器具てっ去情報は、発信機から発信される電波を無信号(無情報)とするのではなく、所定の情報内容を有した器具てっ去情報を発信するようにしているので、発信機の電源が弱くなるか電池切れを起こした場合、あるいは発信機の故障などにより、発信機からの電波が弱くなったり電波が発信されなくなった場合でも、報知機21が「器具てっ去情報が発信された」と誤って認識することがなく、フェイル・セーフの観点に立った構成となっている、という利点も有している。
第1実施例の器具置き忘れ防止システム101には、図5に示すように、他の構成の報知機21Aが使用可能である。
図5に示すように、この報知機21Aは、ケース50A内に、第1制御部51Aと、第1画像情報生成部54Aと、液晶表示器59を備えており、小型、軽量で、携帯可能な形状、寸法となっている。また、図示はしていないが、この報知機21Aは、図4の報知機21と同様な構成と作用を有する第1受信部52と、アンテナ53と、電源55と、電源スイッチ56と、電源ランプ57と、電気的導体からなる線材である電源線E11〜E14及び制御・情報線C11〜C13を備えている。
この報知機21Aの第1画像情報生成部54Aと液晶表示器59は、報知機携帯者(軌道工事管理者300)に注意を喚起するための注意情報を出力する注意情報出力部の他の例であり、注意情報として、警告音ではなく、作業用器具(線閉表示板P1等)の状態、例えば設置状態かてっ去状態か等に関する第1画像情報(例えば、画像G1、G2、G3、G4)を表示するようになっている。この場合、第1画像情報生成部54Aは、図示はしていないが、CPUとROMとRAMを有するマイクロコンピュータを内蔵しており、第1制御部51AのCPU(図示せず)から、画像情報を生成すべき旨の制御情報が与えられた場合には、第1画像情報生成部54Aは、内蔵ROM内の画像データを読み出し、液晶表示器59に出力する。図5の画像は、線閉表示板P1とP4が残置中で、線閉表示板P2とP3がてっ去済みであることを示している。ここで、液晶表示器59は、特許請求の範囲における第1画像表示器に相当している。
また、第1実施例の器具置き忘れ防止システム101に使用可能な上記以外の他の構成の報知機としては、以下のようなものが挙げられる。
例えば、注意情報出力部として、図4における警告音生成部54のかわりに第1光情報生成部(図示せず)を有するとともに、図4におけるスピーカ58のかわりに第1発光器を有し、注意情報として光による第1光情報を出力するものである。第1発光器としては、LEDなどが使用可能である。また、第1光情報としては、光の点滅が挙げられる。また、第1発光器として、緑色光LEDと赤色光LEDの2種のものを用い、作業用器具が残置中は赤色光を発光し続け、すべての作業用器具がてっ去された場合は緑色光を発光するようにしてもよい。発色する色の組合せは、他のものでもよい。例えば、赤色光と青色光、橙色光と緑色光などである。
また、さらに他の例としては、注意情報出力部として、図4におけるスピーカ58のかわりに振動発生器(バイブレータ)を備え、注意情報として振動による振動情報を出力するものである。
以下、本発明の他の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。図6は、本発明の第2実施例である器具置き忘れ防止システム102の全体構成を示す図である。また、図7は、本発明の第2実施例の器具置き忘れ防止システム102における監視装置61の詳細構成を示すブロック図である。
図6に示すように、第2実施例の器具置き忘れ防止システム102は、上記した第1実施例の器具置き忘れ防止システム101に加え、監視装置61を設けたものである。監視装置61は、作業を行っている作業領域から離れた作業用事務所204内に設置されている。
図7に示すように、監視装置61は、ケース70の中に、第2制御部71と、第2受信部72と、アンテナ73と、回転灯切替部74と、電気的導体からなる線材である電源コード75と、電源スイッチ76と、電源ランプ77と、回転灯L1〜L4と、電気的導体からなる線材である電源線E22〜E24及び制御・情報線C21、C22を備えている。
電源コード75は、外部の電源などに接続されている。また、電源スイッチ76は、電源スイッチ56と同様のオン・オフスイッチである。また、電源ランプ77は、小型の電球、又はLED(発光ダイオード)等からなる。
このような構成により、電源コード75からの電力は電源スイッチ76に送られ、電源スイッチ76が投入されて「オン」の状態となると、電源線E22〜E25により電源ランプ77を点灯させるとともに、第2制御部71と第2受信部72と回転灯切替部74に電力を供給する。また、電源スイッチ76が切られて「オフ」の状態となると、電源ランプ77を消灯させるとともに、第2制御部71と第2受信部72と回転灯切替部74への電力の供給を停止させる。
第2制御部71は、図示はしていないが、入出力インタフェイスと、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)と、ROM(Read Only Memory:読出し専用メモリ)と、RAM(Random Access Memory:随時書込み読出しメモリ)等を有している。このような構成により、第2制御部71は、全体としてマイクロコンピュータを構成している。
第2制御部71の上記の構成要素のうち、入出力インタフェイスは、CPU外部からCPUへ送られる信号等が入力される部分であり、かつ、CPUからの信号を外部へ出力するための部分である。また、CPUは、各種演算やプログラム実行等の処理を行い、制御・情報線C22により回転灯切替部74へ制御情報を出力して制御する部分である。また、ROMは、CPUを制御するための制御プログラムや、CPUが用いる各種データ等を格納している部分である。ROMとしては、半導体メモリなどが用いられる。RAMは、CPUにより演算された途中のデータ等を一時記憶する部分である。RAMとしては、半導体メモリなどが用いられる。
アンテナ73は、空間の電波エネルギーを受けて電波をとらえる。第2受信部72は、図示はしていないが、アンテナ73が受信した電波中から情報を抽出するための検波部、復調部等を有し、電波から抽出したデジタルデータを制御・情報線C21により第2制御部71に出力する。
回転灯切替部74は、スイッチを有しており、第2制御部71のCPU(図示せず)から制御情報が与えられた場合には、該当する回転灯L1〜L4の各々に電力を供給し、回転及び発光をさせる。ここに、回転灯切替部74は、特許請求の範囲における第2光情報生成部に相当し、回転灯L1〜L4は、特許請求の範囲における第2発光器に相当し、回転灯L1〜L4からの光は、特許請求の範囲における第2光情報に相当している。また、回転灯切替部74と回転灯L1〜L4は、特許請求の範囲における監視情報出力部を構成している。
監視装置61の作用は、注意を喚起する監視情報が光である点が異なるが、制御内容は報知機21の場合とほぼ同様である。
次に、上記した第2実施例の器具置き忘れ防止システム102を用いた器具置き忘れ防止方法の手順について説明する。
まず、線路閉鎖作業などの特定作業を実施する作業領域(例えば線路閉鎖区間Z)内に、特定作業の実施時間中設置を要するn個(n:1以上の整数)の作業用器具(例えば線閉表示板P1〜P4)を、作業領域のいずれかの箇所に設置する場合には、報知機携帯者(例えば軌道工事管理者300)が、報知機21の電源をオンにする。そして、報知機携帯者(例えば軌道工事管理者300)は、作業用器具ごとに1対1に対応させて作業用器具自体、又は作業用器具の近傍に、発信機11等を1個ずつ取り付ける。この際、同時に、その発信機11等の器具設置確認スイッチを投入し(例えばモード切替スイッチ44の操作杆44aを「設置」側にし)、器具設置情報を発信する。
その後の報知機21の制御内容については、第1実施例の器具置き忘れ防止システム101とまったく同様である。
第2実施例の器具置き忘れ防止システム102では、報知機21に加え、監視装置61が作動する。第2実施例の器具置き忘れ防止システム102では、発信機11等の器具設置確認スイッチを投入したのち(例えばモード切替スイッチ44の操作杆44aを「設置」側にしたのち)、監視装置61の第2制御部71のCPU(図示せず)は、第2受信部72が受信した電波中からある発信機11からの器具てっ去情報を認識した場合は、その発信機11に対応する回転灯L1を回転・発光させるように回転灯切替部74を制御し、その後は、器具てっ去情報の全てを認識するまでの時間中は、監視情報の出力を続行するように(例えば回転・発光を継続させるように)監視情報出力部(例えば回転灯切替部74と回転灯L1〜L4)を制御する。
その後、特定作業(例えば線路閉鎖作業)が終了したのちに、作業用器具(例えば線閉表示板P1〜P4)を作業領域(例えば線路閉鎖区間Z)からてっ去する場合には、報知機携帯者(例えば軌道工事管理者300)が発信機11等の器具てっ去確認スイッチを投入し、(例えばモード切替スイッチ44の操作杆44aを「てっ去」側にし)、器具てっ去情報を発信する。その後、その発信機の電源をオフにし、その発信機もてっ去する。
その後の報知機21の制御内容については、第1実施例の器具置き忘れ防止システム101とまったく同様である。
その後、監視装置61の第2制御部71のCPU(図示せず)は、第2受信部72が受信した電波中から器具てっ去情報の全てを認識した場合にのみ、監視情報の出力を停止するように(例えば回転・発光を停止させるように)監視情報出力部(例えば回転灯切替部74と回転灯L1〜L4)を制御する。
上記したように、第2実施例の器具置き忘れ防止システム102、及びこの器具置き忘れ防止システム102を用いた器具置き忘れ防止方法によれば、軌道工事管理者300(報知機携帯者)が上記と同様に、報知機21からの警告音(注意情報)の有無をチェックするだけで線閉表示板P1〜P4(作業用器具)の置き忘れの有無を容易に把握することができることに加えて、監視者(軌道工事管理者300とは異なる一人又は複数人の人間)は、監視装置61の回転灯の回転・発光(監視情報)の有無をチェックするだけで線閉表示板P1〜P4(作業用器具)の置き忘れの有無を容易に把握することができる。また、第2実施例の器具置き忘れ防止システム102も、発信機や受信機とマイクロコンピュータ等を利用しているため、ヒューマン・エラーが入り込む余地が無い、という利点がある。さらに、第2実施例の器具置き忘れ防止システム102、及びこの器具置き忘れ防止システム102を用いた器具置き忘れ防止方法によれば、軌道工事管理者300(報知機携帯者)と監視者という複数の人間による二重チェックができる、という利点がある。
第2実施例の器具置き忘れ防止システム102には、他の構成の監視装置が使用可能である。
例えば、監視情報出力部として、図7における回転灯切替部74のかわりに第2音声情報生成部(図示せず)を有するとともに、図7における回転灯L1〜L4のかわりに第2スピーカ(図示せず)を有し、監視情報として音又は声による第2音声情報を出力するものである。音としては人工の警告音が、声としては、人工音声などが使用可能である。
また、監視情報出力部として、図7における回転灯切替部74のかわりに第2光情報生成部(図示せず)を有するとともに、図7における回転灯L1〜L4かわりに第2発光器(図示せず)を有し、監視情報として光による第2光情報を出力するものである。第2発光器としては、緑色光LEDと赤色光LEDの2種のものを用い、作業用器具が残置中は赤色光を発光し続け、すべての作業用器具がてっ去された場合は緑色光を発光するようにしてもよい。発色する色の組合せは、他のものでもよい。例えば、赤色光と青色光、橙色光と緑色光などである。
また、監視情報出力部として、図7における回転灯切替部74のかわりに第2画像情報生成部(図示せず)を有するとともに、図7における回転灯L1〜L4のかわりに第2画像表示器を有し、監視情報として作業用器具の状態に関する第2画像情報、例えば図5の画像G1〜G4のような画像を出力するものである。第2画像表示器としては液晶表示器、プラズマディスプレイ、ブラウン管などが使用可能である。
上記において、線路閉鎖により行う作業や工事は、特許請求の範囲における特定作業に相当している。また、発信機11〜14がそれぞれ発信する器具設置情報、器具てっ去情報は、特許請求の範囲における各発信機に固有な発信情報に相当している。また、発信機11〜14のモード切替スイッチ44の操作杆44aを「設置」側にした場合は、特許請求の範囲における器具設置確認スイッチに相当している。また、発信機11〜14のモード切替スイッチ44の操作杆44aを「てっ去」側にした場合は、特許請求の範囲における器具てっ去確認スイッチに相当している。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
例えば、器具の置き忘れを防止する作業領域は、鉄道線路内のみには限定されない。他の工事現場、あるいは原子力発電所等の施設・装置などの内部などでも、器具を置き忘れると事故の原因となるおそれがあるので本発明が適用可能である。また、作業用器具は、上記の線閉表示板には限定されず、何らかの特定作業に用いる物品、又は道具、若しくは機器類で、特定作業の実施時間中、作業領域内に設置を要するものであれば、どのようなものであってもよい。
また、モード切替スイッチは、上記実施例のような「設置」、「中立」、「てっ去」の3段階のスイッチとは異なるスイッチを使用してもよい。例えば、「設置」と「てっ去」の2段階のモードを持つモード切替スイッチを使用してもよい。あるいは、2つの個別のスイッチ、例えば、専用の器具設置確認スイッチと、専用の器具てっ去確認スイッチを発信機11等に設けるようにしてもよい。
また、器具設置情報、器具てっ去情報を、アナログ情報とし、発信部42で搬送波に重畳するようにしてもよい。
また、各発信機ごとに搬送波の周波数を異ならせることにより、どの発信機からの電波であるかを識別できるように構成してもよい。このため、各発信機ごとに異なる発振器(水晶発振器など)を搭載するようにしてもよい。
また、作業用器具又は発信機の個数は、4個以外でもよく、n個(n:1以上の整数)であればよい。
また、切替モードスイッチ44には、操作杆44aの全体を被覆する着脱可能な透明プラスチック製等のカバーを設けてもよい。着脱可能な構造とは、例えば、蝶番により開閉可能にしておく等である。これにより、てっ去時以外の他の原因、例えば発信機11等の風等による転倒、人為的ミスその他により、操作杆44aの位置が変わることを防止することができ、かつ、操作杆44aのモード「設置」、「中立」、「てっ去」のいずれであるかが外部から容易に視認可能となる。
また、報知機21の電源スイッチ56には、ロック機構を設けておき、いったん電源オンにした後は、ロック機構を解除してからでないと報知機21の電源をオフできないように構成してもよい。このロック機構は、公知の機械式機構等を利用して構成可能である。ロック機構を設ける理由は、作業の開始後に、何らかの理由により、報知機21の電源スイッチ56が途中でオフになると、電源オフの時間中に発信機11等から発信された器具設置情報や器具てっ去情報を報知機21側で受信しない「報知機21側の受信漏れ」が発生し、この場合には、発信機11等の側で正常に器具設置情報を発信したにもかかわらず、報知機21ではその器具の設置を認識しない、というような事態となり、これも器具の置き忘れ等の原因となりうるからである。また、このように、報知機21側の電源は重要な問題であるから、報知機21の電源55の乾電池又は蓄電池の電力が低下した場合にこれを検知する電源点検部(図示せず)と、電源点検部から電力が低下した旨の信号が送られてきた場合に「電池交換」を指示する赤ランプ(図示せず。小型電球又はLED。)等を点灯させる電池交換指示部(図示せず)を報知機21に設けるようにしてもよい。このようにすれば、作業中の電池切れを防止することができる。
発信機11等の電源スイッチ46を「オフ」にした場合に、連動してモード切替スイッチ44の操作杆44aが中立状態に戻るように構成してもよい。このような連動機構は、公知の機械式機構(てこ、リンク、カム、歯車、バネ等の適宜の組合せ)、又は電磁ソレノイド等を利用して構成可能である。このように構成することにより、前回の作業終了後に操作杆44aを「てっ去」の状態にしたまま電源スイッチ46をオフにし、次回の作業開始時に電源スイッチ46を入れた場合に、即座に「器具てっ去情報」が発信されてしまうことを防止することができる。
また、発信機11〜14の送信出力を増強させ、報知機21、21Aや監視装置61に直接電波を到達させられるように構成し、中継機31、32を省略してもよい。
また、上記した実施例では、発信機11、12、13、14は、それぞれ、発信機ごとに異なる固有の「器具設置情報」を電波として発信するように構成されていた。また、発信機11、12、13、14は、それぞれ、発信機ごとに異なる固有の「器具てっ去情報」を電波として発信するように構成されていた。本発明は、この例には限定されるものではない。例えば、n個の発信機のうちのm個のみ(mはn以下の整数)は、同じ「器具設置情報」を電波として発信し、同じ「器具てっ去情報」(ただし、「器具設置情報」とは異なる情報)を電波として発信するように構成されてもよい。具体的には、上記実施例において、4個の発信機のうちの2個、例えば発信機11と12は、同じ「器具設置情報」を電波として発信し、同じ「器具てっ去情報」(ただし、「器具設置情報」とは異なる情報)を電波として発信し、他の2個の発信機は、それぞれ、発信機ごとに異なる固有の「器具設置情報」を電波として発信し、発信機ごとに異なる固有の「器具てっ去情報」を電波として発信するような場合でもよい、ということである。あるいは、上記実施例において、発信機11、12、13、14が、すべて同じ「器具設置情報」を電波として発信し、同じ「器具てっ去情報」(ただし、「器具設置情報」とは異なる情報)を電波として発信するように構成されていてもよいのである。このように、例えば、n個の発信機のうちのm個のみ(mはn以下の整数)は、同じ「器具設置情報」を発信し、同じ「器具てっ去情報」(ただし、「器具設置情報」とは異なる情報)を発信するように構成されている場合には、上記した第1制御部51内のCPU(図示せず)は、各時刻(例えば、0.1秒のサイクルタイム)ごとに、その時点で受信されている情報を判別する。そして、その時点で受信されている情報の中に1つでも、「器具設置情報」が検出された場合には、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、警告音生成部54には特に制御情報(警告音停止の制御情報)は出力しないようにプログラムしておく。このようにすれば、報知機21の警告音は鳴りやまない。このようにすれば、報知機21の警告音が鳴動中であることにより、軌道工事管理者300は、「当該線路閉鎖区間Z内には作業用器具(線閉表示板P1)が少なくとも1個残っている」旨を理解することができる。そして、その後、ある時点において、受信されている情報の中のすべての情報が「器具てっ去情報」である、と判定された場合には、第1制御部51内のCPU(図示せず)は、警告音を停止すべき旨の制御情報を制御・情報線C12により警告音生成部54にへ出力するようにプログラムしておく。このようにすれば、この時点で報知機21の警告音が鳴りやみ、これにより、軌道工事管理者300は、「当該線路閉鎖区間Z内には作業用器具(線閉表示板P1)はすべててっ去され、残っているものはない」旨を理解することができる。この変化例の場合の警告音も、特許請求の範囲における注意情報及び第1音声情報に相当している。また、上記したように、報知機21の警告音のかわりに、「すべての設置器具はてっ去されました。」等の人工音声、光による第1光情報、振動による振動情報、作業用器具の状態に関する第1画像情報を出力するようにしてもよい。
また、本発明は、第1実施例、第2実施例、上記した種々の変化例等を適宜に組み合わせて構成してもよい。例えば、報知機が出力する注意情報として、音又は声による第1音声情報に加えて、さらに光による第1光情報を出力したり、あるいは、作業用器具の状態に関する第1画像情報を出力する、というように構成してもよい。監視装置についても同様である。
本発明は、線路内や他の工事現場等で保守作業や工事を行う鉄道事業や建設業等で実施可能であり、これらの産業で利用可能である。また、電子機器や通信機器等を製造する製造業において製造することができ、これらの産業で利用可能である。
本発明の第1実施例である器具置き忘れ防止システムの全体構成を示す図である。 本発明の第1実施例の器具置き忘れ防止システムにおける発信機の詳細構成を示すブロック図である。 図2の発信機におけるモード切替確認スイッチの詳細構成を示す図である。 本発明の第1実施例の器具置き忘れ防止システムにおける報知機の詳細構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施例の器具置き忘れ防止システムにおける報知機の他の例の構成を示す外観図である。 本発明の第2実施例である器具置き忘れ防止システムの全体構成を示す図である。 本発明の第2実施例の器具置き忘れ防止システムにおける監視装置の詳細構成を示すブロック図である。 鉄道における線路閉鎖による作業を説明する図である。
符号の説明
11〜14 発信機
21、21A 報知機
31、32 中継機
40 ケース
41A 発信制御部
42 発信部
43 アンテナ
44 モード切替スイッチ
44a 操作杆
45 電源
46 電源スイッチ
47 電源ランプ
48 取付用環部
50、50A ケース
51、51A 第1制御部
52 第1受信部
53 アンテナ
54 警告音生成部
54A 第1画像情報生成部
55 電源
56 電源スイッチ
57 電源ランプ
58 スピーカ
59 液晶表示器
61 監視装置
70 きょう体
71 第2制御部
72 第2受信部
73 アンテナ
74 回転灯切替部
75 電源コード
76 電源スイッチ
77 電源ランプ
81 取付部材
101、102 器具置き忘れ防止システム
201、202 鉄道線路
203 駅ホーム
204 作業用事務所
300 軌道工事管理者
C1〜C22 制御・情報線
E1〜E25 電源線
G1〜G4 画像
L1〜L4 回転灯
N1〜N4 番号板
P1〜P4 線閉表示板
R レール
S スイッチ部材
W1〜W22 電波
Z 線路閉鎖区間

Claims (12)

  1. 特定作業を実施する作業領域内に前記特定作業の実施時間中設置を要するn個(n:1以上の整数)の作業用器具を前記特定作業の終了後に前記作業領域内に置き忘れることを防止する方法であって、
    器具設置確認スイッチを操作した場合は器具設置情報を前記発信情報として電波を発信し、器具てっ去確認スイッチを操作した場合は器具てっ去情報を前記発信情報として電波を発信するn個の発信機と、
    前記発信機から発信された電波を受信し電波中から前記器具設置情報又は前記器具てっ去情報を抽出する第1受信部と、報知機携帯者に注意を喚起するための注意情報を出力する注意情報出力部と、あらかじめ記憶されている器具設置情報又は器具てっ去情報との比較結果に応じて前記注意情報出力部を制御する第1制御部を有する携帯可能な報知機を用い、
    前記作業用器具を前記作業領域のいずれかの箇所に設置する場合には、前記報知機携帯者が前記作業用器具ごとに1対1に対応させて前記作業用器具自体又は前記作業用器具の近傍に前記発信機を1個ずつ取り付けるとともに前記発信機の前記器具設置確認スイッチを投入し、
    その後前記報知機の前記第1制御部は、前記第1受信部が受信した電波中から前記器具てっ去情報の全てを認識するまでの時間中は前記注意情報の出力を続行するように前記注意情報出力部を制御し、
    前記特定作業の終了後、前記作業用器具を前記作業領域からてっ去する場合には、前記報知機携帯者が前記発信機の前記器具てっ去確認スイッチを投入し、
    その後前記報知機の前記第1制御部は、前記第1受信部が受信した電波中から前記器具てっ去情報の全てを認識した場合にのみ前記注意情報の出力を停止するように前記注意情報出力部を制御すること
    を特徴とする器具置き忘れ防止方法。
  2. 請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
    前記n個の発信機と前記報知機に加えて、
    前記発信機から発信された電波を受信し電波中から前記器具設置情報又は前記器具てっ去情報を抽出する第2受信部と、前記報知機携帯者とは異なる監視者に注意を喚起するための監視情報を出力する監視情報出力部と、あらかじめ記憶されている器具設置情報又は器具てっ去情報との比較結果に応じて前記監視情報出力部を制御する第2制御部を有し、前記作業領域外の作業用事務所に設置される監視装置をさらに併用し、
    前記監視装置の前記第2制御部は、前記報知機携帯者による前記器具設置確認スイッチの投入後、前記第2受信部が受信した電波中から前記器具てっ去情報の全てを認識するまでの時間中は前記監視情報の出力を続行するように前記監視情報出力部を制御し、
    その後前記監視装置の前記第2制御部は、前記第2受信部が受信した電波中から前記器具てっ去情報の全てを認識した場合にのみ前記監視情報の出力を停止するように前記監視情報出力部を制御すること
    を特徴とする器具置き忘れ防止方法。
  3. 請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
    前記n個の発信機のうちの各発信機は、他の発信機と識別可能な固有の発信情報を電波として発信するように構成されること
    を特徴とする器具置き忘れ防止方法。
  4. 請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
    前記n個の発信機のうちの各発信機は、同一の発信情報を電波として発信するように構成されること
    を特徴とする器具置き忘れ防止方法。
  5. 請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
    前記注意情報出力部は、第1音声情報生成部と第1スピーカを有し、前記注意情報として音又は声による第1音声情報を出力すること
    を特徴とする器具置き忘れ防止方法。
  6. 請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
    前記注意情報出力部は、第1光情報生成部と第1発光器を有し、前記注意情報として光による第1光情報を出力すること
    を特徴とする器具置き忘れ防止方法。
  7. 請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
    前記注意情報出力部は、振動発生器を有し、前記注意情報として振動による振動情報を出力すること
    を特徴とする器具置き忘れ防止方法。
  8. 請求項1記載の器具置き忘れ防止方法において、
    前記注意情報出力部は、第1画像情報生成部と第1画像表示器を有し、前記注意情報として前記作業用器具の状態に関する第1画像情報を出力すること
    を特徴とする器具置き忘れ防止方法。
  9. 請求項2記載の器具置き忘れ防止方法において、
    前記監視情報出力部は、第2音声情報生成部と第2スピーカを有し、前記監視情報として音又は声による第2音声情報を出力すること
    を特徴とする器具置き忘れ防止方法。
  10. 請求項2記載の器具置き忘れ防止方法において、
    前記監視情報出力部は、第2光情報生成部と第2発光器を有し、前記監視情報として光による第2光情報を出力すること
    を特徴とする器具置き忘れ防止方法。
  11. 請求項2記載の器具置き忘れ防止方法において、
    前記監視情報出力部は、第2画像情報生成部と第2画像表示器を有し、前記監視情報として前記作業用器具の状態に関する第2画像情報を出力すること
    を特徴とする器具置き忘れ防止方法。
  12. 特定作業を実施する作業領域内に前記特定作業の実施時間中設置を要するn個(n:1以上の整数)の作業用器具を前記特定作業の終了後に前記作業領域内に置き忘れることを防止するシステムであって、
    前記作業用器具ごとに1対1に対応させて前記作業用器具自体又は前記作業用器具の近傍に1個ずつ取り付けられるn個の発信機であって、器具設置確認スイッチを操作した場合は器具設置情報を前記発信情報として電波を発信し、器具てっ去確認スイッチを操作した場合は器具てっ去情報を前記発信情報として電波を発信するn個の発信機と、
    前記発信機から発信された電波を受信し電波中から前記器具設置情報又は前記器具てっ去情報を抽出する第1受信部と、報知機携帯者に注意を喚起する注意情報を出力する注意情報出力部と、あらかじめ記憶されている器具設置情報又は器具てっ去情報との比較結果に応じて前記注意情報出力部を制御する第1制御部を有する携帯可能な報知機を備え、
    前記報知機の前記第1制御部は、前記発信機の前記器具設置確認スイッチが投入された後、前記第1受信部が受信した電波中から前記器具てっ去情報の全てを認識するまでの時間中は前記注意情報の出力を続行するように前記注意情報出力部を制御し、前記発信機の前記器具てっ去確認スイッチが投入された後、前記第1受信部が受信した電波中から前記器具てっ去情報の全てを認識した場合にのみ前記注意情報の出力を停止するように前記注意情報出力部を制御すること
    を特徴とする器具置き忘れ防止システム。
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