JP4317782B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば空気調和装置等の冷媒圧縮機などに使用されているスクロール圧縮機に関するものである。
空気調和装置の冷媒圧縮機などに使用されているスクロール圧縮機は、固定スクロール、旋回スクロール及び自転を阻止するオルダムリンク機構を具備している。このスクロール圧縮機において、一方の固定スクロールは、吸入管及び吐出管を接続したハウジング内に固定支持された不動のスクロールである。他方の旋回スクロールは、固定スクロールと上下または左右方向に噛み合わされた状態で配置され、オルダムリンク機構により自転を阻止されると共に、電動モータなどの駆動源と連結されて、固定スクロールに対し公転旋回運動を行うものである。この旋回スクロールは、固定スクロールと複数の接触点で接触して三日月状の圧縮室を形成し、同圧縮室が外周側より容積を減少させながら内側へ移動することにより、吸入・圧縮・吐出を同時に行うことができる。
このスクロール圧縮機において、圧縮効率の向上のため、旋回スクロールの背面から圧力付勢し、旋回スクロールを固定スクロールに押し付けることにより、スクロールのラップ先端からのガス漏れを抑えることが行われている。
このように、固定スクロールと旋回スクロールとは押し付けられた状態で、相互に摺動しているので、焼付き等の不具合が発生するのを防止するために潤滑を行う必要がある。
この部分に潤滑油を供給するものとして、特許文献1に記載されたものが提案されている。これは、旋回スクロールに固定スクロールへの押圧力を与える高圧の背圧室を潤滑油の供給源として、旋回スクロールの内部に設けられた長孔を経由して絞り部を通って減圧された後、旋回スクロールと固定スクロールとで形成される低圧の吸入室へ供給される。
特開2002−168183号公報(段落[0011]〜[0027],及び図1〜図5)
ところで、特許文献1に示すものは絞り部が、旋回スクロールの端板の厚みよりも小さい直径を持つ円筒部材に螺旋状の流路を形成したものであるので、流路長さを十分長くできない。このため、ゴミ等による詰りを考慮して流路断面を大きくすると十分な絞りが得られず、必要以上の潤滑油が吸入室へ供給される。供給される潤滑油は高温であるので、必要以上の潤滑油が供給されると、吸入ガスが潤滑油によって過熱され、圧縮効率が低下するという問題があった。
また、絞り部は圧入されるので、取付け時に変形して、隣合う流路間で洩れが発生し易く、目的とする流量を得られない。加工精度が求められるため、高コストとなる。
本発明は、上記問題点に鑑み、スクロール圧縮機構に十分な潤滑を行うとともに圧縮効率の低下を阻止し得るスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるスクロール圧縮機では、密閉されたハウジング内に固定支持された固定スクロール、および該固定スクロールとかみ合わされ、複数の圧縮室を形成して公転旋回運動を行う旋回スクロールを備えた圧縮機構と、該旋回スクロールの背部を支持するとともに、該旋回スクロールを駆動する駆動軸を回転自在に支持するように前記ハウジングに固定された主軸受と、前記旋回スクロールと前記主軸受との間に形成され、吐出されるガスと同等の高圧が維持される背圧室と、前記背圧室へ潤滑油を供給する油供給手段と、を具備したスクロール圧縮機において、前記旋回スクロールに対して反対側に位置する前記主軸受の平坦に形成された端面側に板材を密着させ、密着面に油流路を形成した絞り部と、該絞り部と前記背圧室とを連通する高圧流路部と、前記絞り部と前記圧縮機構の低圧側とを連通する低圧流路部と、を有する油供給手段を設けたことを特徴とする。
旋回スクロールに対して反対側に位置する主軸受の端面は、面積が大きく、駆動軸が存在する部分以外の広い範囲が利用できる。この広い面積を活用して絞り部を形成し、背圧室から高圧流路部、絞り部、および低圧流路部を経由して圧縮機構の低圧側へ潤滑油を供給するように構成した。これにより、油流路は流路長さを長くできるので、絞り部での絞りを大きくできる。このため、必要十分な量の潤滑油を低圧側へ供給でき、吸入ガスの過熱によるスクロール圧縮機の圧縮効率の低下を防止することができる。
また、従来と同じ絞りを得るのであれば、流路長さが長い分だけ油流路を太くできるので、ゴミ等による油流路の詰りを防止でき、圧縮機構の低圧側での潤滑を確実に行うことができる。
なお、絞り部は、主軸受の端面に直接油流路を形成して、その外側から蓋をして設けてもよいし、端面と蓋とに溝を加工して両者を合わせて形成してもよい。また、油流路を形成した部材を主軸受の端面に取り付けて絞り部を形成してもよい。
また、本発明にかかるスクロール圧縮機では、前記高圧流路部の背圧室への連通位置は、前記背圧室から潤滑油供給源へ潤滑油を戻す油抜き部よりも下方に配置されていることを特徴とする。
このように、高圧流路部の背圧室への連通位置は、背圧室から潤滑油供給源へ潤滑油を戻す油抜き部よりも下方に配置されているので、背圧室に溜まる潤滑油が油抜き部から回収される前に、潤滑油は高圧流路部から絞り部へ供給できる。したがって、潤滑油は低圧流路部を経由して圧縮機構の低圧側へ確実に供給できるので、低圧側の潤滑を確実に行うことができる。
さらに、本発明にかかるスクロール圧縮機では、前記絞り部は、油流路形状を打抜き加工された板状の流路部材と、該流路部材を前記主軸受の端面にその背後から取り付ける板状の取付部材と、を備えていることを特徴とする。
油流路形状を打抜き加工された板状の流路部材は、主軸受の端面と板状の取付部材とで挟み込まれることになる。つまり、主軸受の端面に流路部材を取付部材によって取り付けることで、主軸受の端面、取付部材、および流路部材の打抜き部分により油流路が形成されることになる。したがって、絞り部の製造が容易となり、安価に製造できる。
なお、油流路からの油洩れ防止の観点から、流路部材は厚さ方向の少なくとも一部が弾性を有した材料で形成されているのが好ましい。
また、本発明にかかるスクロール圧縮機では、前記流路部材は、打抜き加工された前記油流路形状の周囲に前記油流路形状に沿った凸部をエンボス加工されていることを特徴とする。
このように、流路部材は、打抜き加工された前記油流路形状の周囲に前記油流路形状に沿った凸部をエンボス加工されているので、取付部材で主軸受に取り付ける際、この凸部が変形して油流路を確実にシールすることができる。したがって、油流路が近接して配置されていても供給される潤滑油が相互にリークして油流路が短縮されることを防止できる。例えば、油流路への流入部と油流路からの流出部とが近接して配置された場合に、潤滑油が短絡して流入部から流出部へ直接流れると、絞りがほとんどなくなるため過剰な潤滑油が低圧側へ供給されて圧縮効率が低下するが、このような事態を確実に防止できる。
さらに、本発明にかかるスクロール圧縮機では、前記油流路は、隣合う油流路で潤滑油の流れ方向が反対方向となる折返し部が設けられていることを特徴とする。
このように、油流路は、隣合う油流路で潤滑油の流れ方向が反対方向となる折返し部が設けられているので、油流路を長くすることができ、絞りをより大きくできる。
また、油流路における潤滑油の流れ方向は種々存在することになるので、停止時に潤滑油の供給が止まった場合でも、油流路で潤滑油をより保持できる。停止時に潤滑油が保持されているので、再起動時に潤滑油がすぐ圧縮機の低圧側に供給できる。したがって、起動直後においても、圧縮機構における低圧部の潤滑は確実に行うことができる。
また、本発明にかかるスクロール圧縮機では、前記絞り部は、前記流路部材と、前記取付部材とを複数積み重ねて構成されることを特徴とする。
このように、絞り部は、流路部材と、取付部材とを複数積み重ねて構成されるので、油流路の流路長はより長く形成されることになる。油流路がより長くできると、油流路での絞りをより大きくできるので、過剰な潤滑油供給をよりよく防止できる。また、同じ絞りを得るのであれば、流路長さが長い分だけ、油流路を太くできるので、加工を容易にできるし、ゴミ等による油流路の詰りを防止でき、圧縮機構の低圧側での潤滑を確実に行うことができる。
さらに、本発明にかかるスクロール圧縮機では、前記油流路を構成する前記取付部材の前記流路部材側の面に、凹所を形成してなることを特徴とする。
このように、油流路を構成する前記取付部材の前記流路部材側の面に、凹所を形成しているので、凹所の分だけ油流路の太さは大きくなる。油流路の太さが大きくなると、潤滑油の流れ速度が低下するので、潤滑油に含まれていた磨耗粉等のゴミ等は沈むことで分離される。したがって、下流側へ流れるゴミ等が少なくなるので、油流路の詰りを防止できる。
なお、凹所の深さは流路部材の厚さより大きくするのが好適である。
請求項1に記載の発明によれば、旋回スクロールに対して反対側に位置する主軸受の端面の広い面積を活用して絞り部を形成し、背圧室から高圧流路部、絞り部、および低圧流路部を経由して圧縮機構の低圧側へ潤滑油を供給するように構成したので、スクロール圧縮機の圧縮効率の低下を防止することができる。
また、従来と同じ絞りを得るのであれば、流路長さが長い分だけ油流路を太くできるので、ゴミ等による油流路の詰りを防止でき、圧縮機構の低圧側での潤滑を確実に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、高圧流路部の背圧室への連通位置は、背圧室から潤滑油供給源へ潤滑油を戻す油抜き部よりも下方に配置されているので、圧縮機構の低圧側へ確実に供給でき、低圧側の潤滑を確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、主軸受の端面に流路部材を取付部材によって取り付けられるので、絞り部の製造が容易となり、安価に製造できる。
請求項4に記載の発明によれば、流路部材は、打抜き加工された前記油流路形状の周囲に前記油流路形状に沿った凸部をエンボス加工されているので、油流路が近接して配置されていても供給される潤滑油が相互にリークして油流路が短縮されることを防止できる。例えば、油流路への流入部と油流路からの流出部とが近接して配置された場合に、潤滑油が短絡して流入部から流出部へ直接流れると、絞りがほとんどなくなるため過剰な潤滑油が低圧側へ供給されて圧縮効率が低下するが、このような事態を確実に防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、油流路は、隣合う油流路で潤滑油の流れ方向が反対方向となる折返し部が設けられているので、油流路を長くすることができ、絞りをより大きくできる。
また、油流路における潤滑油の流れ方向は種々存在することになるので、起動直後においても、圧縮機構における低圧部の潤滑は確実に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、絞り部は、流路部材と、取付部材とを複数積み重ねて構成されるので、過剰な潤滑油供給をよりよく防止できる。また、同じ絞りを得るのであれば、流路長さが長い分だけ、油流路を太くできるので、加工が容易にできるし、ゴミ等による油流路の詰りを防止でき、圧縮機構の低圧側での潤滑を確実に行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、油流路を構成する前記取付部材の前記流路部材側の面に、凹所を形成しているので、油流路の詰りを防止できる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
図1は、本発明を適用する空気調和装置の冷媒圧縮機に使用されるスクロール圧縮機の全体構造を示す縦断面図である。
スクロール圧縮機1は、上下に延設された有底筒形状のハウジング2と、ハウジング2内部の上部に上部軸受(主軸受)3で支持されたスクロール圧縮機構4と、スクロール圧縮機構4の下方、すなわちハウジング2内部の下部にハウジング2で支持して配設された駆動手段のモータ5とを備え、モータ5の駆動軸6が、スクロール圧縮機構(圧縮機構)4の下部に連結されている。
ハウジング2の頂部には、吐出管8が貫通して設けられている。また、ハウジング2の頂部外周部には、吸入管7がハウジング2を貫通して後述する吸入室16に連通するように設けられている。
スクロール圧縮機構4には、上部軸受3に固定された固定スクロール9と、上部軸受3と固定スクロール9との間にスラスト軸受を介して公転旋回運動が可能に支持された旋回スクロール10と、旋回スクロール10の外面に設けられ旋回スクロール10の公転旋回運動を許容しながらその自転を阻止する周知のオルダムリンク機構11とが備えられている。
固定スクロール9には、固定スクロール端板9aと、固定スクロール端板9aの内面に下方に向けて立設された渦巻き状の固定スクロール渦巻体9bと、固定スクロール端板9aの周縁部に形成された円筒状の周壁部9cとが備えられている。固定スクロール端板9a中心近傍には、吐出通路12の吐出口を開閉する吐出弁14および吐出弁14の動きを規制する吐出弁リテーナ15が設けられている。
また、吸入管7の下端部に設けられた吸入口は、固定スクロール9と旋回スクロール10との間に形成される吸入室16に接続されており、これら吸入口及び吸入室16により圧縮流体の吸入流路が形成されている。
旋回スクロール10は、上述した固定スクロール端板9aに対向状態に配された旋回スクロール端板10aと、旋回スクロール端板10aの内面に上方に向けて立設されて固定スクロール渦巻体9bと噛み合わされた渦巻き状の旋回スクロール渦巻体10bとを備えている。旋回スクロール渦巻体10bの先端面にはチップシールが嵌装されている。旋回スクロール端板10aには、その下面に円筒形状のボス17が軸線を同じくして立設されている。ボス17の内部には、ブッシュ18が旋回軸受19を介して回転可能に嵌装されている。また、ブッシュ18には、その内部に軸線から偏心した貫通孔18aが形成されている。
固定スクロール9と旋回スクロール10とは、互いに所定の距離だけ偏心した状態で、固定スクロール渦巻体9bと旋回スクロール渦巻体10bとの互いの側面が複数個所で線接触するように180度の位相差をもって噛み合わされている。また、この状態で、固定スクロール渦巻体9bの先端面及び旋回スクロール渦巻体10bのチップシールがそれぞれ旋回スクロール端板10a及び固定スクロール端板9aの内面に密接して、固定スクロール渦巻体9bと旋回スクロール渦巻体10bの中心に対して点対称の位置関係となる複数個所に密閉空間となる圧縮室Pが形成される。なお、旋回スクロール10は、周知のオルダムリンク機構11によって、上部軸受3及び同上部軸受3に固定された固定スクロール9に対して、自転が阻止された状態で公転旋回運動可能に配されている。
旋回スクロール10と上部軸受3の間には、ボス17の回りに背圧室25が設けられている。背圧室25は、スクロール圧縮機1の稼動中に、シールリング24で規制され吐出されるガスと同等の高圧に維持される。そして、この高圧により旋回スクロール10を固定スクロール9の方向へ押し付けるものである。
また、ブッシュ18の外周には、一体に回転するバランスウェイト25が嵌装されている。
前記モータ5の駆動軸6は、上部軸受3及びモータ5の下方に位置する下部軸受23に軸支され、軸線から所定量偏心された偏心ピン20が上端に突出状態に設けられている。偏心ピン20は、ブッシュ18の貫通孔18aに挿入され、ブッシュ18を回転可能に支持している。
偏心ピン20及び駆動軸6には、これらを上下に貫通する油通路21が形成されるとともに、駆動軸6の下端には潤滑油ポンプ機構26が設けられている。また、ハウジング2の底部には潤滑油22が貯留されており、潤滑油22内に駆動軸6下端の潤滑油ポンプ機構26が配されている。
上部軸受3には、背圧室25の高さ方向に見て中間部分に連通した油抜き穴(油抜き部)29が設けられている。油抜き穴29は、背圧室25からラジアル方向に延設され、ハウジング2の近傍で下方に曲設され、上部軸受3の下端面27に開口されている。
潤滑油ポンプ機構26により油通路21を通って背圧室25に供給された潤滑油22は、油抜き穴29を通ってハウジング2の下部に回収される。
次に、吸入室16へ潤滑油22を供給する油供給手段30について図2も参照して説明する。
油供給手段30には、上部軸受3の下端面27に取り付けられた絞り部31と、背圧室25と絞り部31とを連通する高圧流路部34と、絞り部31と吸入室16とを連通する低圧流路部35とが備えられている。絞り部31には、ドーナツ形状をした板材で、面内に油流路形状36が打抜き加工されたガスケット(流路部材)32と、ドーナツ形状をした板材で、ガスケット32を上部軸受3の下面に取り付ける取付部材33とが備えられている。ガスケット32の材料には、冷間圧延鋼板(SPCC)の表面にニトリルゴム(NBR)をコーティングしたものが採用されている。その他、各種金属の表面にゴムをコーティングしたものやポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等が好適である。これらは、いずれも厚さ方向の少なくとも一部が弾性を有している。このため、ガスケット32は取付部材33で上部軸受3に取り付けられた時、弾性変形をして取付部材33と上部軸受3とに密着されるので、ガスケット33に若干の凹凸があったとしても油流路が明確に区切られて洩れることがない。
高圧流路部34は、上部軸受3に斜めに傾斜して形成された孔である。高圧流路部34の一端は背圧室25の油抜き穴29の連通位置より低いところに連通されている。そして、他端は、絞り部31の油流路の入口に連通されている。
低圧流路部35は、上部軸受3に上下方向に沿って形成された孔である。低圧流路部35の一端は吸引室16に連通されており、他端は、絞り部31の油流路の出口に連通されている。
図2は、絞り部31の構成を説明する斜視図である。上部軸受3の中心部分の構造は省略している。
上部軸受3の下端面27には、周上に等間隔に4個のナット部38a,38b,38c,38dが設けられている。また、高圧流路部34の出口部34Aと低圧流路部35の入口部35Bとが開口している。
ガスケット32には、ナット部38a,38b,38c,38dに相当する位置に穴39a,39b,39c,39dが打抜かれている。また、ガスケット32には、油流路形状36が打抜かれている。油流路形状36の油流路入口32Aは高圧流路部34の出口部34Aと一致し、油流路出口32Bは低圧流路部35の入口部35Bと一致するように設けられている。
したがって、潤滑油22は、油流路形状36にそって、油流路入口32Aから油流路出口32Bへ矢印の方向に流れることになる。油流路形状36には、折返し部37が設けられている。折返し部37では、隣合う油流路を流れる潤滑油の流れ方向が反対方向となっている。
取付部材33には、ナット部38a,38b,38c,38dに相当する位置に穴40a,40b,40c,40dが打抜かれている。
穴39a,39b,39c,39dと穴40a,40b,40c,40dとが、ナット部38a,38b,38c,38dに一致するように取付部材33でガスケット32を挟み、取付部材33側からボルトで締め付けることで絞り部31が形成される。油流路形状36と、上部軸受3の下端面27と、取付部材33とで絞り部31における油流路が形成される。
このように、上部軸受2の下端面27にガスケット32を取付部材33によって取り付けるだけで、上部軸受2の下端面27、取付部材33、およびガスケット32の油流路形状36により油流路が形成されることになるので、絞り部31の製造が容易となる。ガスケット32は打抜き加工で成形でき、安価であるので、スクロール圧縮機も安価に製造できる。
以上説明した、本実施形態にかかるスクロール圧縮機1の動作について説明する。
モータ5により駆動軸6を回転させると、旋回スクロール10がオルダムリンク機構11によって自転を阻止されつつ公転旋回運動を行う。そして、吸入管7より冷媒ガスを吸入室16に導入すると固定スクロール渦巻体9bと旋回スクロール渦巻体10bとで形成される圧縮室Pが順次移動することにより圧縮が行われる。圧縮された高圧の冷媒ガスは、吐出通路12を通って、吐出弁14を開いて吐出される。吐出された高圧の冷媒ガスは吐出管8から空気調和装置の熱交換器に送られる。
このとき、背圧室25にも高圧の冷媒ガスが導入され、背圧室25は高圧となる。
スクロール圧縮機1の運転中、ハウジング2の下部に貯留されている潤滑油22は潤滑油ポンプ機構26により駆動軸6に設けられた油通路21を通って上部に供給され、背圧室25に充満される。この充満された潤滑油は、背圧室25の高圧を維持して、旋回スクロール10の背圧室25に面しているボス17および旋回スクロール端板10aの部分に作用して、旋回スクロール10を固定スクロール9に押しつける。
また、この潤滑油22の一部は、旋回軸受19、ブッシュ20および偏心ピン18の部分を潤滑し、さらに上部軸受3の軸支部を潤滑する。そして、これらの部分を潤滑した潤滑油22は駆動軸6の表面を通ってハウジング2の下部に回収される。
さらに、背圧室25に溜まる潤滑油22の一部は、油抜き穴29を通って上部軸受3の下端面27からハウジング2の下部に回収される。
回収された潤滑油22は、潤滑油ポンプ機構26により背圧室25に供給される。
このように、潤滑油22は循環されるので、ポンプは常時実作業を行うことになり、ポンプの損失が生じない。
また、背圧室25の潤滑油22の一部は、高圧流路部34を通って、出口部34Aから絞り部31を構成するガスケット32の油流路入口32Aへ流入する。そして、ガスケット32に形成された三箇所の折返し部37を含む長い油流路を図2に示す矢印の方向に流れる。このとき、長い油流路により、絞られ減圧された状態で、油流路出口32Bから低圧流路部35の入口部35Bへ流入して、吸入室16へ供給される。吸入室16へ供給された潤滑油22は、吸入管7から吸入室16へ流入される冷媒ガスにより圧縮室Pへ運ばれ、固定スクロール9と旋回スクロール10との係合部分を潤滑する。
なお、潤滑油22は低圧流路部35から圧縮室Pへ供給されるようにしてもよい。
油流路すなわち油流路形状36は、広い面積を有する上部軸受3の下端面27を広い範囲で活用して形成されているので、油流路の流路長さは長くなる。さらに、三箇所の折返し部37を設けたので、必要以上の潤滑油を低圧側へ供給することがない。このため、高温の潤滑油による吸入ガスの過熱を最小限に抑えることができる。これにより、固定スクロール9と旋回スクロール10との係合部分の潤滑を良好に行うとともにスクロール圧縮機1の圧縮効率の低下を防止することができる。
また、従来と同じ絞りを得るのであれば、流路長さが長い分だけ、油流路を太くできるので、ゴミ等による油流路の詰りが発生しにくくなる。これにより、吸入室16への潤滑油22の供給が確実に維持できるので、固定スクロール9と旋回スクロール10との係合部分の潤滑を良好に行うことができる。
なお、ゴミ等による油流路の詰りを防止するには、例えば図4に示すように、取付部材33の油流路形状36に接する位置に凹所56を形成する。あるいは、油流路を形成する油流路形状36の一部に、幅広の拡大部55を設けてもよい。凹所56と拡大部55を合わせて形成してもよい。
このようにすると、上部軸受3の下端面27、油流路形状36および取付部材33とで形成される油流路に太さの太い部分ができるので、油流路を流れる潤滑油22がこの太さの太い部分に流入すると流速が大幅に低下する。流速が大幅に低下すると、潤滑油22に含まれている磨耗粉等のゴミ等は、通常の油流路に比べて前方へ運ばれる速度より沈む速度のほうが大きくなるので、下方に沈むことになる。このため、下流へ流れるゴミ等が少なくなるので、下流側の油流路の詰りを防止できる。
この凹所56は、油流路の上流側に設けるのが好適である。
絞り部31へ潤滑油22を供給する高圧流路部34の背圧室25との連通位置は、油抜き穴29より下方に位置しているので、背圧室25に溜まる潤滑油22が油抜き穴29からハウジング2の下部へ回収される前に、絞り部31の方へ供給できる。これにより、吸入室16へ供給する潤滑油22を確実に確保できるので、固定スクロール9と旋回スクロール10との係合部分の潤滑を安定して行うことができる。
絞り部31の油流路入口32Aと油流路出口32Bとは近接して配置されているので、油流路は円周を略一周している。また、三箇所に折返し部37を形成している。これらにより、潤滑油22は、油流路において種々の方向に流れていることになるので、停止時に潤滑油22の供給が止まった場合でも、油流路で潤滑油22をより保持できる。このように、停止時に潤滑油22が十分に保持されているので、再起動時に潤滑油を即座に固定スクロール9と旋回スクロール10との係合部分に供給できる。したがって、起動直後においても、圧縮機構における低圧部の潤滑は確実に行うことができる。
以下、本実施形態にかかるスクロール圧縮機の作用・効果について説明する。
本実施形態によれば、上部軸受3の下端面27は、面積が大きくかつ駆動軸6が存在する部分以外の広い範囲が利用できる。この広い面積を活用して絞り部31を形成し、背圧室25から高圧流路部34、絞り部31、および低圧流路部35を経由して吸引室16へ潤滑油22を供給するように構成した。これにより、油流路は流路長さを長くできるので、絞り部31での絞りを大きくできる。このため、必要以上の潤滑油を低圧側へ供給することがなく、高温の潤滑油による吸入ガスの過熱を最小限に抑えることができるので、スクロール圧縮機1の圧縮効率の低下を防止することができる。
また、従来と同じ絞りを得るのであれば、流路長さが長い分だけ油流路を太くできるので、ゴミ等による油流路の詰りを防止でき、固定スクロール9と旋回スクロール10との係合部分の潤滑を確実に行うことができる。
また、本実施形態によれば、高圧流路部34の背圧室25への連通位置は、背圧室25からハウジング2の下部へ潤滑油22を戻す油抜き穴29よりも下方に配置されているので、背圧室25に溜まる潤滑油22が油抜き穴29から回収される前に、潤滑油22は高圧流路部34から絞り部31へ供給できる。したがって、潤滑油22は低圧流路部35を経由して吸引室16へ確実に供給できるので、固定スクロール9と旋回スクロール10との係合部分の潤滑を確実に行うことができる。
さらに、本実施形態によれば、油流路形状36を打抜き加工されたガスケット32は、上部軸受3の下端面27と板状の取付部材33とで挟み込まれることになる。つまり、上部軸受3の下端面27にガスケット32を取付部材33によって取り付けることで、上部軸受3の下端面27、取付部材33、およびガスケット32の油流路形状36により油流路が形成されることになる。したがって、絞り部31の製造が容易となり、安価に製造できる。
また、本実施形態によれば、油流路は、隣合う油流路で潤滑油22の流れ方向が反対方向となる折返し部37が設けられているので、油流路を長くすることができ、絞りをより大きくできる。
さらに、油流路における潤滑油22の流れ方向は種々存在することになるので、停止時に潤滑油22の供給が止まった場合でも、油流路で潤滑油22をより保持できる。停止時に潤滑油22が保持されているので、再起動時に潤滑油22がすぐ吸引室16に供給できる。したがって、起動直後においても、固定スクロール9と旋回スクロール10との係合部分の潤滑を確実に行うことができる。
なお、本実施形態では、ガスケット32と取付部材33とを1組で絞り部31を構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数組で構成するようにしてもよい。
例えば、図3に示すように、2組で構成したものについて説明する。
第一ガスケット41には、上部軸受3のナット部38a,38b,38c,38dに相当する位置に穴43a,43b,43c,43dが打抜かれている。また、第一ガスケット41には、油流路形状42が打抜かれている。油流路形状42の第一端部41Aは高圧流路部34の出口部34Aと一致するように設けられている。低圧流路部35の入口部35Bと一致する位置に連通孔41Bが設けられている。油流路形状42の第二端部41Cは開口部41Bの近くに設けられている。
第一取付部材44には、上部軸受3のナット部38a,38b,38c,38dに相当する位置に穴45a,45b,45c,45dが打抜かれている。また、低圧流路部35の入口部35Bと一致する位置に連通孔44Bが設けられている。第一ガスケット41の第二端部41Cと一致するように連通孔44Cが設けられている。
第二ガスケット46は、第一ガスケット41と同じ構造である。したがって、第二ガスケット46には、第一ガスケット41と同様な位置に、穴48a,48b,48c,48dと、油流路形状47と、第一端部46Aと、第二端部46Cと、連通孔46Bとが打抜かれている。
第二取付部材49には、上部軸受3のナット部38a,38b,38c,38dに相当する位置に穴50a,50b,50c,50dが打抜かれている。第二取付部材49の第二ガスケット46に対向する面には、第二ガスケット46の第一端部46Aと連通孔46Bを覆うように連通溝51が設けられている。
そして、図3に示すように、穴43a,43b,43c,43d、穴45a,45b,45c,45d、穴48a,48b,48c,48d、および穴50a,50b,50c,50dが、ナット部38a,38b,38c,38dに一致するように第一ガスケット41、第一取付部材44、第二ガスケット46および第二取付部材49の順に積み重ねて第二取付部材49側からボルトで締め付けることで絞り部31が形成される。油流路形状42、上部軸受3の下端面27および第一取付部材44並びに流路形状47、第一取付部材44および第二取付部材49で絞り部31における油流路が形成される。
このように構成された絞り部31において潤滑油は次のように流れる。すなわち、背圧室25の潤滑油22の一部は、高圧流路部34を通って、その出口部34Aから絞り部31を構成する第一ガスケット41の第一端部41Aへ流入する。そして、第一ガスケット41で形成された三箇所の折返し部を含む長い油流路を図3に示す矢印の方向に流れ、第二端部41Cから第一取付部材44の連通孔44Cを通って第二ガスケット46の第二端部46Cへ流入する。その後、第二ガスケット46で形成された三箇所の折返し部を含む長い油流路を図3に示す矢印の方向に流れる。第二ガスケット46の第一端部46Aに到った潤滑油22は、第二取付部材49の連通溝51に流入する。連通溝51に流入した潤滑油22は、第二ガスケット46の連通孔46B、第一取付部材44の連通孔44Bおよび第一ガスケット41の連通孔41Bを通って、低圧流路部35の入口部35Bへ流入して、吸入室16へ供給される。
このように、絞り部31は、第一ガスケット41で形成される油流路と第二ガスケット46で形成される油流路とを積み重ねて構成されているので、各油流路はそれぞれ上部軸受3の下端面27の広い面積を利用できる。このため、それぞれのガスケットに形成される油流路は長くできる。そして、長く形成された油流路を直列に連結して油流路が形成されるので、油流路の長さは図2のものに比べて2倍程度にできる。このように、絞り部31の油流路が長くできると、油流路での絞りをより大きくできるので、過剰な潤滑油供給はよりよく防止できる。
また、図2に示す絞り部31と同じ絞りを得るのであれば、油流路を太くできるので、油流路形状42,47の加工が容易にできるし、ゴミ等による油流路の詰りをより防止できる。したがって、潤滑油22は背圧室25から吸引室16へ確実に供給されるので、固定スクロール9と旋回スクロール10との係合部分の潤滑を確実に行うことができる。
さらに、第一ガスケット41と第二ガスケット46とは、同じ形状であるので、同じ打抜き型で成形できるので、製造コストを安価とできる。
次に、本実施形態にかかる絞り部31の別の実施形態について、図5および図6により説明する。
ガスケット32に打抜かれる油流路形状57の周囲に凸部58をエンボス加工して構成されている。凸部58は、油流路形状57の端部を構成する油流路入口32Aおよび油流路出口32Bの周囲にも設けられている。
凸部58のエンボス加工は、油流路形状57を打抜く金型を使って油流路形状57の加工と同時に加工することができる。
図6に示すように、上部軸受3の下端面27に、凸部58側を当てて下側から取付部材33により押付けるように取り付けると、凸部58は弾性的あるいは塑性的に変形して、下端面27に密着される。この凸部58により形成された油流路59を通る潤滑油22は確実にシールされることになる。
したがって、油流路が近接して配置されていても供給される潤滑油が相互にリークして油流路が短縮されることを防止できる。例えば、本実施形態のように、油流路入口32Aと油流路出口32Bとが近接して配置されていても、油流路入口32Aから潤滑油22が洩れて油流路出口32Bへ直接流れ込み、絞りがほとんどなくなるため過剰な潤滑油が供給されて圧縮効率が低下するような事態を確実に防止できる。
さらに、本実施形態にかかる絞り部31の別の実施形態について図7により説明する。
これは、等間隔に設けられていたナット部38a,38b,38c,38dのうちナット部38bのみをナット部38aに近づけてナット部の配置を不等間隔としたものである。これに合わせて、ガスケット32の穴39bのみを穴39aに、取付部材33の穴40bのみを穴40aに近づけている。
こうすると、例えばガスケット32を裏返して取り付けようとすると穴39a,39bの位置がナット部38a,38bおよび取付部材33の穴39a,39bの位置と合わなくなるので、取り付けられないし、ガスケット32が裏返っていると気づくことができる。したがって、ガスケット32が裏返って取り付けられることがなくなるので、高圧流路部34の出口部34Aと油流路入口32Aと、および低圧流路部35の入口部35Bと油流路出口32Bとが一致しないで組立てられる事態を防止できる。
なお、ガスケット32の取付けを間違えないようにするには、ナット部38a,38b,38c,38dの配置を不等間隔にする以外に、ガスケット32の形状を非対称な形状とする、色等で目印をつける等種々な手段が採用できる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図8を用いて説明する。
本実施形態におけるスクロール圧縮機1は、油供給手段30の一部の構成が前述した第一実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第一実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態では、上部軸受3の下端面27における平坦部分の範囲が中心部の方へ広げられている。
そして、油供給手段30の高圧流路部34を構成する孔が、上下方向に真直ぐ形成されている。高圧流路部34の一端は、背圧室25の下端部に連通し、他端は、絞り部31の油流路の入口に連通されている。
絞り部31は、上部軸受3の下端面27の面積増大に伴い幅が増加しているが、構造は図2に示すものと同じである。第一実施形態において絞り部31の他の実施形態として説明した図3ないし図7に示す構造は本実施形態においても採用できるものである。
以上説明した、本実施形態にかかるスクロール圧縮機1の動作は、前述の第一実施形態における動作と同じなので重複した説明は省略する。
本実施形態にかかるスクロール圧縮機1の作用・効果については、前述の第一実施形態のスクロール圧縮機の奏する作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏する。
高圧流路部34は、上部軸受3の軸線に沿った方向に開けられた孔であるので、加工が容易であり、製作工数が低減できコストを安価にできる。
また、絞り部31の面積が拡大したので、油流路をさらに長く形成することができる。
本発明の第一実施形態のスクロール圧縮機の縦断面図である。 本発明の第一実施形態の絞り部の構造を示す斜視図である。 本発明の絞り部の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の絞り部の他の実施形態を示す部分斜視図である。 本発明の絞り部の他の実施形態を示す部分斜視図である。 図5のX−X断面図である。 本発明の絞り部の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態のスクロール圧縮機の縦断面図である。
符号の説明
1 スクロール圧縮機
2 ハウジング
3 上部軸受
4 スクロール圧縮機構
6 駆動軸
9 固定スクロール
10 旋回スクロール
25 背圧室
30 油供給手段
31 絞り部
32 ガスケット
33 取付部材
34 高圧流路部
35 低圧流路部
36 油流路形状
37 折返し部
41 第一ガスケット
44 第一取付部材
46 第二ガスケット
49 第二取付部材
56 凹所
58 凸部
P 圧縮室

Claims (7)

  1. 密閉されたハウジング内に固定支持された固定スクロール、および該固定スクロールとかみ合わされ、複数の圧縮室を形成して公転旋回運動を行う旋回スクロールを備えた圧縮機構と、
    該旋回スクロールの背部を支持するとともに、該旋回スクロールを駆動する駆動軸を回転自在に支持するように前記ハウジングに固定された主軸受と、
    前記旋回スクロールと前記主軸受との間に形成され、吐出されるガスと同等の高圧が維持される背圧室と、
    前記背圧室へ潤滑油を供給する油供給手段と、を具備したスクロール圧縮機において、前記旋回スクロールに対して反対側に位置する前記主軸受の平坦に形成された端面側に板材を密着させ、密着面に油流路を形成した絞り部と、
    該絞り部と前記背圧室とを連通する高圧流路部と、
    前記絞り部と前記圧縮機構の低圧側とを連通する低圧流路部と、を有する油供給手段を設けたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 前記高圧流路部の背圧室への連通位置は、前記背圧室から潤滑油供給源へ潤滑油を戻す油抜き部よりも下方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載されたスクロール圧縮機。
  3. 前記絞り部は、油流路形状を打抜き加工された板状の流路部材と、該流路部材を前記主軸受の端面にその背後から取り付ける板状の取付部材と、を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載されたスクロール圧縮機。
  4. 前記流路部材は、打抜き加工された前記油流路形状の周囲に前記油流路形状に沿った凸部をエンボス加工されていることを特徴とする請求項3に記載されたスクロール圧縮機。
  5. 前記油流路は、隣合う油流路で潤滑油の流れ方向が反対方向となる折返し部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載されたスクロール圧縮機。
  6. 前記絞り部は、前記流路部材と、前記取付部材とを複数積み重ねて構成されることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載されたスクロール圧縮機。
  7. 前記油流路を構成する前記取付部材の前記流路部材側の面に、凹所を形成してなることを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載されたスクロール圧縮機。
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