JP4316504B2 - フラットトップ光フィルタ処理コンポーネント - Google Patents

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Description

本発明は、1つの波長を中心とする狭幅光スペクトル帯域の光の通過を許し且つこの帯域外の光を反射する、波長選択性の光フィルタ処理コンポーネントに関する。この狭幅光スペクトル帯域の中心周波数を電気的手段によって調整できる。
用語「光」は、広義に解釈されるものとし、詳しくは、下に述べるように赤外線中のスペクトル帯域を含み、本発明の主たる用途は、1.3〜1.61ミクロンの種々の光ファイバ電気通信帯域における光のフィルタ処理である。
1.3〜1.61ミクロンのこれら帯域の利点は、電気通信ネットワークに用いられるガラス製の現用光ファイバは減衰が低いという特性を有することに由来し、したがって光信号を非常に長い距離にわたって送信できることである。以下の記述においては、本発明をこのスペクトル帯域に関して説明するが、本発明は、必要が生じれば他の帯域についても、本記述と異なるこれら他の帯域に適した材料を用いてこれら他の帯域での使用に置き換えることも可能であることを理解されたい。又、本発明は電気通信の分野に限られるものではなく、例えば、石油化学産業分野(炭化水素検知器として)や生物学分野(血液分析における)等の、スペクトル分析を必要とするあらゆる分野に適用が可能である。
光ファイバ電気通信ネットワークにおいては何本かの光ファイバからなるケーブルを用いて何本かの異なる送信チャネルが生成される。同じ効果を得るために、データの時分割多重化を行うことも又可能である。しかし、ネットワークのデータレート容量を更に増大させるために、現在の傾向は、それぞれが1つのデータチャネルを定義するいくつかの波長の光を互いに独立して変調し、同一の光ファイバ上で同時に送信する方式である。ITU(国際電気通信連合)規格692では、隣接するN個の規格化光周波数を中心とする100GHz幅の光スペクトル帯域を用いて隣接チャネルを定義することが提案されている。これら周波数の値は、1.52〜1.61ミクロンのN個の周波数に対応して、200THz、199.9THz、199.8THz等である。この帯域の1つのチャネルでは、10〜40Gb/sの光変調が、直接隣接するスペクトル帯域のチャネルと干渉することについての過度の危険を冒すことなく可能である(この変調で占有される帯域幅を最小にするためにガウス型変調パルスを用いる)。この周波数分割多重化手法は又、DWDM(高密度波長分割多重方式)とも称される。
したがって、電気通信ネットワークにおいては問題は、所定のチャネルに対応する光を、近傍のチャネルにおける光を妨げずに収集できるかどうかということである。例えば、ネットワークにおけるチャネルiへのデータ送信及び同チャネルからのデータ受信に割り当てられた送信ノードにおいては、中心周波数F(波長λ)の光の収集を、FからFの中心周波数を変調する光の送信を妨げることなく実行できなければならないが、これらの光周波数は非常に近接している。
これを実行するためには、中心周波数F及びこの周波数の両側にそれぞれ50GHz未満の狭幅内に位置する周波数を通過させ且つ他の帯域を阻止することができる高い光波長選択性を有する光フィルタ処理コンポーネントを生成する必要がある。このようなフィルタの出力部においては、チャネルiからの光のみが収集され、この収集された光を復調することにより、有用なデータを収集するか、又はネットワークの別の枝路へ送ることができる。
より正確にいえば、光通信ネットワークに用いられるためにはフィルタ処理コンポーネントは2つの主要な特性を満足させる必要がある。
そのうちの一方の特性は、1つのチャネル内での変調最大値である。この変調最大値は実際には、多くて0.5dB程度でなければならない。この変調は文献でリプルとして知られるもので、問題のチャネルのスペクトル帯域にわたってフィルタ処理コンポーネントによって出力される信号の最大変化である。
他方の特性は、隣接する2つのチャネル間のアイソレーション最小値である。このアイソレーション最小値は実際には、少なくとも20dB程度でなければならない。このアイソレーションは、問題のチャネルにおいてフィルタ処理コンポーネントによって出力される信号の最小振幅と、隣接するチャネルにおける最大振幅との間で計測される差異として定義される。
選択すべき波長λに関してその厚さが較正されるエアギャップによって相互に分離される半導体層を沈積製膜させることによって生成されるファブリペロー(Fabry−Perot)干渉計の原理で作動するフィルタ処理コンポーネントを用いることは既に提案されている。実際には、干渉計は、重合した誘電層からなる高反射係数の2つの鏡(ブラッグ・ミラー)で構成され、これら2つのミラーは、光学的厚さkλ/2 の透明板(透明板がエアギャップの場合には実際の厚さがkλ/2となる)によって分離される。ここで、kは干渉フィルタの規模を定義する整数である。これらのミラーはその間を分離する空間と共に一体として空洞と称される。特に問題の波長における透過性がよいこと、屈折率が高いこと、層厚をよく制御しながら層を成長させ得ること、及びInP層とInGaAs層との間で選択的に微細加工(マイクロマシニング)する手法を使用し得ることから、燐化インジウム(InP)がこれらミラーの実施に非常に適する。
もし層厚及び層間の間隙が非常によく制御され且つ、もし材料に大きな屈折率差がある場合、このようなフィルタは、少数の層又はInP/空気を有し、選択性が非常に高いことが判る。
このような構成は、論文「Highly Selective 1.55 micrometer InP/airgap micromachined Fabry-Perot filter for optical communications」(A. Spisser等、Electronics Letters, No34(5), pages 453-454, 1998)に述べられている。微細加工されたシリコン製及びガリウムヒ素に基づく合金製の他の構成も提案されている。
単純なファブリペロー干渉計をフィルタ処理コンポーネントとして用いた場合に、本質的な制約が生じる。このようなコンポーネントでは、DWDM型の多重手法を用いる光通信ネットワークで用いる場合に、1つのチャネル内での最小リプルと、隣接する2つのチャネル間の充分なアイソレーションとを同時に達成することができない。この制約は、図1からよく理解る。図1においては、それぞれ反射率R及びRを有する2つのミラーa及びbが、ファブリペロー空洞を定義する。2つのミラーa及びbは、距離dだけ相互に離間される。光線が、フィルタ処理コンポーネントを入射角θで透過する。原理説明を簡単化するために、ミラーa及びbは無限と考える。対称的空洞(R=R=R)という特例において、係数λ及びθはそれぞれ空洞内の光線の波長及び入射角を表す。その波長λの関数としての透過曲線T(λ)はエアリー関数で、次式で表現できる。
Figure 0004316504
ここに、M=4R/(1−R)であり、nは空洞媒体の光インデックスである。
表記を簡単にするために、ここでは空気を挟む空気空洞を考える。もちろん、本発明は空気空洞に限られるものではなく、1と異なるインデックスnを有するどのような光学材料を用いてもよい。
共鳴条件が満足されるとき、すなわち波長λ に対してdcosθ=λ/2 (pは干渉規模を表す整数)の場合、透過は最大であり、100%に等しい。
フィルタとしてファブリペロー空洞が用いられる場合、干渉規模は固定できる。これで、連続する2つの透過ピークを隔てる間隔によって境界を設定される波長可変範囲を得ることが可能である。このインタバルは、自由スペクトルインタバル(FSI)と称される。波長可変性は、空洞の長さdを変化させることによって達成される。
単純なファブリペロー空洞の制約を例示するために、次の数値例が選択される。
・直入射(θ=0)の波長λ:λ=1550nm;
・干渉規模:p=4;
・空洞長さd=2λ=2×1550nm;
・R=99.6%。
目的は、上に述べたように、100GHzだけ離れたチャネルと、チャネル帯域幅0.2nm(25GHz)に対応する10Gb/sのデータレート(転送速度)を有する光通信用のフィルタを得ることである。
直入射におけるフィルタのスペクトル応答の形を図2に示す。λ=1550nmに中心が置かれている。これはローレンツ形で、信号の帯域幅全体の通過を許しそれ以外は全て遮断するという理想的なフィルタの形からは全く異なる。この場合、得られるリプル値は約0.7dBで、要件とされる0.5dBの特性をかろうじて満足しているが、隣接するチャネルに関する拒絶に関しては−10dBの規模であるため要件の−20dBを満足しない。したがって、エアリー関数に対応するピークの形は、意図した用途には不満足である。
本発明の目的は、DWDM周波数分割多重方式の手法を用いる光通信ネットワークで使用可能なファブリペロー空洞を用いたフィルタ処理コンポーネントを提案することにより上記の問題を解決することにある。本発明の原理は、スペクトル的にオフセットされたファブリペローフィルタの2つの伝達関数の乗法(掛け算)の効果に基づく。
より正確には、本発明の主題は、波長選択性の光フィルタ処理コンポーネントであって、所定の波長を中心とする狭幅光スペクトル帯域の光を透過でき且つこの帯域外の波長を有する光を反射でき、このコンポーネントの伝達関数が、スペクトル的にオフセットされたファブリペローフィルタの2つの伝達関数の乗法によって定義されるような波長選択性の光フィルタ処理コンポーネントである。このような波長選択性の光フィルタ処理コンポーネントは、ファブリペロー空洞;第1の入射角でこの空洞内へ放射光を搬送してこの空洞の第1の通過をなすための入力導波路;及びこの第1の通過の間にこの空洞を透過した放射光を戻して第2の入射角でこの空洞を通して第2の通過をなすための戻し手段;を含むこと、及び第2の入射角が第1の入射角と異なることを特徴とする。
本発明に基づくフィルタ処理コンポーネントによれば、波長の関数としてその透過曲線が狭幅光スペクトル帯域にわたる矩形形状を有するような光フィルタを生成することが可能になる。このような形の曲線を有するフィルタは、頂部平坦フィルタと称され文献において周知である。本発明によれば、このようなフィルタを特に簡単且つ廉価な方法で生成することが可能になる。
本発明は、例示的な一実施例についての詳細説明及び説明に関連する添付図面を参照することにより、よりよく理解される。その更なる利点も明らかになるであろう。
本発明によれば、伝達関数が、スペクトル的にオフセットされたファブリペローフィルタの2つの伝達関数の乗法によって定義されるような光フィルタ処理コンポーネントが生成される。後述の説明は、ファブリペロー空洞を1つだけ用いることによってこのスペクトル的オフセットを得ることが可能な一実施例に関するものである。
図3に示すように、光コンポーネントは、2つのミラーa及びbによって境界を設定されるファブリペロー空洞1、第1の入射角θで空洞1内へ放射光2を搬送して空洞1の第1の通過をなす入力導波路5、及び第1の通過の間に空洞1を透過した放射光を戻して第2の入射角θで空洞1の第2の通過をなすための戻し手段3、からなる。第2の入射角θは第1の入射角θと異なる。
有利には、戻し手段3は、戻し手段3内での比較的高度に結合された寄生反射を避けるために光アイソレータ4を含む。しかし、異なる2つの入射角θ及びθを有することがこの寄生反射を最小化するのに有利であり、入射角θ及びθの差が大きいほど効果も大きい。
本発明をよりよく理解するために、入射角が空洞1に及ぼす効果について述べる。式(1)から、入射角θに対して得られる透過ピークの波長λ(θ)を次式(2)で表すことができる。
λ(θ)=λcosθ (2)
ここで、λ=2d/p、λはゼロ入射角θに対する透過ピークの波長、pは空洞の規模、dは2つのミラー間の距離である。
式(2)から、入射角θが増加するとフィルタの透過曲線は短い波長の方へオフセットされることが導き出される。その結果として、異なる入射角で空洞を2回通過することにより、スペクトル的にオフセットされたファブリペローフィルタの2つの伝達関数の乗法がまさに得られる。
より正確には、第1の通過の場合の透過T(λ) 及び第2の通過の場合の透過T(λ) は式(2)から定められる。これらの透過は、それぞれ次式で表されるλ及びλを中心としている。
λ=λcosθ
λ=λcosθ
ここで、λ=2d/p(p=空洞の規模)である。
2回の通過に対する、全体としての透過(T1、2(λ)で表す)は次式(3)で表すことができる。
Figure 0004316504
この全透過T1,2(λ)の一例を図4に示す。中心波長λは、λとλとが図上で交差する位置の波長に相当する。
θとθとの差が減少すると、これらの曲線が互いに近接して中心波長に対するT1、2(λ)が増大し、それぞれの透過T(λ)及びT(λ)に対する最大値に近づく。所定のファブリペロー空洞(所定の規模及び所定の反射係数)に対して、2つの入射角θ及びθが、1つの送信チャネルにおいてほぼ平坦な応答が得られるように、つまり矩形にできるだけ近い形の曲線が得られるように選択される。
有利には、この光コンポーネントは、放射光を空洞1内へ集束するためのレンズ7を含む。第1の放射光が入力導波路を出てレンズ7の方向に進み、第2の放射光が戻し手段を出てレンズ7の方向に進む。第1の放射光及び第2の放射光は、レンズ7の光軸8に概略平行であり、且つレンズ7の光軸8から横方向にオフセットされた位置にある。第1の放射光のオフセット距離は、第2の放射光のオフセット距離と異なる。この差により、異なる入射角θ及びθを得ることが可能になる。
より正確に説明するため、図5に、各々が放射光を空洞1内へ搬送する入力導波路5及び6を含む一実施例を示す。導波路5は、第1の入射角θで空洞1の第1の通過をなすために用いられ、導波路6は、第2の入射角θで空洞1の第2の通過をなすために用いられる。光ファイバに非常に適した波長である1500nm規模の波長用の導波路をガラス又はシリコンのシート上にフォトリソグラフィ手段により生成する方法が知られている。この手段によれば、1ミクロンよりもよい位置決め精度とイオン交換とが確保され、屈折率を局部的に修正することができる。導波路5及び6を生成するには他の手法も考えられる。例えば、2本の光ファイバを長さ方向に研磨してこれらの光ファイバのコアを隔てる距離を調整する手法である。
図5に示す実施例において入射角θ及びθは、焦点距離fの光集束手段7の前面で導波路5及び6を光集束手段7の光軸8に対して横方向に距離x及びxだけオフセットさせることによって得られる。光集束手段7は空洞1に対して、光集束手段7の焦点Fが空洞1のほぼ中心に位置するように配置される。横方向のオフセット距離は、例えば平面光学又は誘導技術により、100nmの規模の高精度で得ることが可能である。
入射角θ及びθが小さいと、その正接値はそれらの角度自体に近似できる。したがって、次式(4)が成立する。
Figure 0004316504
導波路間に70dBよりも良好な隔離を得るには、(x+x)の最小値は、導波路が搬送する光ビームのウェスト半径の約5倍、すなわちウェスト半径5μmの平面導波路の場合には25μmである。
要件とされる横方向のオフセット距離が約20〜30μmと小さい場合、1mm規模の焦点距離を有するレンズ7のフィールド収差は無視できることを注記したい。
ここに述べた動作原理には、入射角θ及びθの精度が要求される。したがって、入射角θ及びθの不確実性を実際的な方法で定量化する必要がある。これを行うために、次のことを想定する。
・焦点距離が1mmのレンズ生産に伴う焦点距離の不確実性Δf/fが2%のレンズ;
・位置決め精度0.1μmの導波路5の1゜の規模のおよそ1つの入射角θを得るための横方向オフセット距離xが18μm。
式(4)から、ただ1つの導波路に対して入射角の不確実性は次式で表される。
Figure 0004316504
すなわち、Δθ=0.026゜≒0.03゜である。
加えて、入射角θが大きくなるほど、所定の許容間隔内での入射角の変化の、光コンポーネントの品質に及ぼす影響が大きいことが判っている。例えば、2゜を超える入射角に対して、入射角が0.03゜変化したとき、−0.5dBにおける帯域幅の変化は、(意図した値0.2nmに対して)0.1nmよりも大きくなり、他方、1゜の入射角に対して、−0.5dBにおける帯域幅の変化は、0.05nmよりも小さくなる。
本発明を実現するためのもう1つのパラメータも考慮する。これは、導波対5及び6を出る光ビームのウェスト半径である。考慮を要する理由は、光ビームのウェスト半径が小さくなるほど、任意の入射角における透過損失が増大することが判ったからである。更に、光ビームのウェスト半径が減少するほど、フィルタの透過ピークがスペクトル的に短い波長の方へオフセットされるので、光コンポーネントを設計する際にこのオフセットを考慮する必要がある。
したがって、最近では、入射角入射角θ及びθを制限し(これは、入射角の許容値に関連して既に判っている)、且つ導波路5及び6により出力される光ビームのウェスト半径を最大化する。
空洞への入射角の差によって得られるスペクトル的オフセットはウェスト半径を修正することによっても得られるので、これにより別の実施例が提供される。しかし、この効果は、スペクトル的オフセットに伴う、透過損失という本質的品質低下をもたらすことになる。
導波路5及び6により出力される光ビームの偏光化の、この光コンポーネントの特性への影響も又検討した。例示的一実施例(Ra=Rb=0.996;規模p=4;λ=1550nm;θ=0.6゜及びθ=1.35゜)において、偏光の影響測定値は、−0.5dBの帯域幅にわたって約0.05nmであった。この影響値は、光通信の用途に対しては全く許容可能である。光ビームの特定の偏光によるこの光コンポーネントの性能の変化は実質的に無い。
空洞1の2回の通過の間の挿入損失の影響も検討した。ここでも同様に、高度の損失、例えば、2回の通過の間で3dBの損失があっても、−0.5dBの帯域幅にわたって何の影響も観察されなかった。その上、この光コンポーネントによる拒絶が3dBも改善された。したがって、この光コンポーネントの性能が空洞1の2回の通過の間の挿入損失によって変わることはない。
有利にはこの光コンポーネントは波長可変である。より正確には、この光コンポーネントはその中心波長λを調整するための手段を含む。これらの手段は例えば、空洞1の2つのミラーa及びbを静電的に充電することによって生成される。これら2つのミラーの間に掛けられた電圧を変えることによって、電荷によって生成された力が修正され、その結果として空洞の長さdが修正され、したがって波長λが修正される。
空洞のミラーと直角の方向に対して入射角θをなす放射光により照射されるファブリペロー空洞を示す。 図1に示す空洞の透過曲線を波長の関数として示す。 本発明に基づく光コンポーネントを通過する放射光の光路を略図的に示す。 図3に示す光コンポーネントの透過曲線を示す。 図3に示す光コンポーネントの一部の一実施例である。

Claims (3)

  1. 所定の波長(λ)を中心とする狭幅光スペクトル帯域の光を透過でき、且つ前記帯域外の波長を有する光を反射でき、その伝達関数(T1,2(λ))がスペクトル的にオフセットされたファブリペローフィルタの2つの伝達関数の乗法によって定義されるような波長選択性の光フィルタ処理コンポーネントであって、
    ファブリペロー空洞(1)、第1の入射角(θ)で該空洞(1)内へ放射光を搬送して該空洞(1)の第1の通過をなすための入力導波路(5)、該第1の通過の間に該空洞(1)を透過した放射光を戻して第2の入射角(θ)で該空洞(1)の第2の通過をなすための戻し手段(3)、及び、放射光を該空洞(1)内へ集束するためのレンズ(7)を含むことと、
    第2の入射角(θ)は第1の入射角(θ)とは異なることと、
    第1の放射光は入力導波路(5)を出てレンズ(7)の方向に進むことと、
    第2の放射光は戻し手段(3)を出て該レンズ(7)の方向に進むことと、
    第1の放射光と第2の放射光はレンズ(7)の光軸(8)に概略平行であり、且つレンズ(7)の光軸(8)から横方向にオフセットされた位置にあることと、
    第1の放射光のオフセット距離(x )は第2の放射光のオフセット距離(x )とは異なることと、
    を特徴とする、光フィルタ処理コンポーネント。
  2. 戻し手段(3)が光アイソレータ(4)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の光フィルタ処理コンポーネント。
  3. コンポーネントの波長が可変であることを特徴とする、請求項1または2に記載の光フィルタ処理コンポーネント。
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