JP4314243B2 - 記録装置およびデータ処理装置 - Google Patents

記録装置およびデータ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4314243B2
JP4314243B2 JP2005515505A JP2005515505A JP4314243B2 JP 4314243 B2 JP4314243 B2 JP 4314243B2 JP 2005515505 A JP2005515505 A JP 2005515505A JP 2005515505 A JP2005515505 A JP 2005515505A JP 4314243 B2 JP4314243 B2 JP 4314243B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black
data
color
pixels
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005515505A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2005047003A1 (ja
Inventor
政治 嶋川
大五郎 兼松
里枝 竹腰
充俊 長村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Publication of JPWO2005047003A1 publication Critical patent/JPWO2005047003A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4314243B2 publication Critical patent/JP4314243B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/58Edge or detail enhancement; Noise or error suppression, e.g. colour misregistration correction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/10Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers
    • G06K15/102Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers using ink jet print heads
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/18Conditioning data for presenting it to the physical printing elements
    • G06K15/1867Post-processing of the composed and rasterized print image
    • G06K15/1869Depleting the print image
    • G06K15/1871Depleting the print image with provisions for image features conservation or enhancement, e.g. conservation or enhancement of zone edges
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K2215/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data
    • G06K2215/0082Architecture adapted for a particular function
    • G06K2215/0094Colour printing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを記録可能な複数の記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置、および記録装置の記録に用いるデータを処理するデータ処理方法に関するものである。
従来から、各種の被記録媒体に対してインクを吐出することで記録を行うインクジェット記録装置が知られている。インクジェット方式は、高密度かつ高速な記録動作が可能である。このことから、各種装置の出力媒体としてのプリンタ、あるいはポータブルプリンタ等としてインクジェット方式の記録装置が応用され、かつ商品化されている。
一般にインクジェット記録装置は、記録手段(記録ヘッド)およびインクタンクを搭載するキャリッジと、被記録媒体を搬送する搬送手段とこれらを制御するための制御手段とを具備する。そして、複数の吐出口からインク滴を吐出させる記録ヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせるとともに、一方で非記録時に被記録媒体を記録幅に等しい量(もしくは記録幅よりも短い量)で間欠搬送するものである。
このインクジェット方式は、記録信号に応じてインクを必要な量だけ記録用紙上に吐出させて記録を行うものであるため、ランニングコストが安い。また、インクジェット方式は、記録媒体に非接触で記録を行うため、静かな記録方式である。また、複数色のインクを用いることでカラー記録が容易に達成できる、という利点を備えていることから、カラー記録装置に応用した製品が多く実用化されている。
複数のカラーインクを用いるカラーインクジェット記録装置において、ブラックインクは文字等の印刷に多用される。従って、ブラックインクによるプリント画像は、印刷のシャープさ、鮮明さ、及び高い印字濃度が要求される。そこで、被記録材に対するブラックインクの浸透性を低くし、ブラックインク中の色材が被記録材へ浸透するのを抑制する技術が知られている。
一方、カラーインクは、異なる色の2種のインクが隣接して被記録材に付与されたときに、異なる色のインクがその境界部で混ざりあってしまい、カラー画像の品位を低下させる現象(ブリーディング)が発生する。このような現象を防ぐために、カラーインクの被記録材に対する浸透性を高め、カラーインク同士が被記録材表面で混ざり合うことを防止する技術が知られている(例えば、特開昭55−65269号公報)。
しかしながら、上記インクセットを用いた場合、以下の2つの問題が発生する。
第1の問題は、ブラックの定着時間の長さに起因して発生する、記録媒体の汚れの問題である。すなわち、カラーインクは浸透性が高いため定着時間は早いものの、ブラックインクは浸透性が低いため乾燥定着時間が長くかかる。これにより、前のページが排紙された後に、連続して次のページが排紙されると、前のページのブラックインクが完全に乾いていない、という状況が発生する。このような状況が発生すると、先にプリントされたページの印字面や、続いてプリントされたページの裏面を汚してしまう場合がある(このような印字面および裏面の汚れを以下「スミア」とよぶ)。この問題は印刷速度の向上に伴い大きな問題となってくる。
第2の問題は、ブラックインクによる画像とカラーインクによる画像の境界部で発生する画質劣化の問題である。すなわち、ブラックインクは浸透性が低いため、ブラックとカラーが接する画像において、ブラックとカラーの境界領域でにじみ(境界ブリーディング)が発生する。これはカラーの記録画像の品質を著しく低下させる問題である。
これら2つの解決策として、従来から以下のような対策がとられている。
第1の対策は、加熱定着器等の定着手段を設ける方法である。例えば、特開平8−132724号公報には、加熱定着手段を備えたインクジェット方式の記録装置が開示されている。加熱定着手段を用いて紙面に高速にインクを定着させることで、スミア及び境界ブリーディングを防止することが可能になる。
第2の対策は、排紙待ち制御を行う方法がある。これは1枚目が印刷されて十分に乾燥するまでの間、2枚目の印刷開始を一時停止するか、または2枚目を印字終了した後に排紙動作を一時停止するものである。これによりスミアの発生を抑えることができる。例えば、特開平7−205416号公報には、先にプリントされた記録媒体について、プリントされた画像を判定して、続く記録媒体へのプリントにおいて待機時間を設定するようにした構成が開示されている。
第3の対策は、浸透性の高いカラーインクをブラックインクの印字領域に重ねて印字する方法である。カラーインクによって紙面が塗れた状態の上にブラックインクが印字されるためブラックインクは紙面に定着しやすくなり、スミアを抑えることができる。さらに、ブラックとカラーインクが反応して凝集するタイプのインクセットを用いることで境界ブリーディングを抑えることができる。
しかしながら、上述した対策の手法には、それぞれ以下のような問題があった。
第1の対策の問題は、記録装置に定着手段を設ける必要があり、装置の大型化や、コストの増大を招く、というものである。またシリアルプリンタは、紙送りを間欠的に行うため、定着器により定着可能な領域に記録媒体を通過させるときに、記録媒体の領域によって定着手段の効果にムラが生じてしまう可能性もある。
第2の対策の問題は、プリント済みの記録媒体を排紙させることを一時的に停止させたり、プリントの途中で待機時間を設定する必要があるため、プリントのスループットが低下する、というものである。
第3の対策の問題は、カラーインクとブラックインクとを重ねて印字することから、黒画像のシャープネスが劣化し、黒文字の品位が劣化してしまう、というものである。また、スミアを防止するために必要なカラーインクの付与量と、境界ブリーディングを防止するのに必要なカラーインクの付与量とが異なる場合に、スミアと境界ブリーディングの抑制を両立させることが困難であった。
本発明は以上の問題点を鑑みてなされたものであり、スミアと境界ブリーディングを抑制し、かつ、高品位な黒文字品位を記録可能なインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上にブラック画像の記録を行うことが可能な記録装置において、記録されるべきブラック画像を構成する複数の画素のうち、前記ブラックインクが吐出される画素で囲まれる画素を第1のブラック画素として抽出し、且つ前記複数の画素のうち、前記カラーインクが吐出される画素に隣接する画素を第2のブラック画素として抽出するための抽出手段と、前記第1のブラック画素のうちの少なくとも一部の画素に対して前記カラーインクを吐出するための第1のカラーデータと、前記第2のブラック画素のうちの少なくとも一部の画素に対して前記カラーインクを吐出するための第2のカラーデータとを生成するための生成手段とを有し、 前記生成手段は、前記第1のブラック画素のうち前記カラーインクが吐出される画素の比率と、前記第2のブラック画素のうち前記カラーインクが吐出される画素の比率とが異なるように、前記第1および第2のカラーデータを生成することを特徴とする。
また、本発明は、ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行う記録装置において、前記ブラックインクを吐出するためのブラックデータに対応する複数の画素のうち、前記ブラックデータに対応する画素で囲まれる画素を第1のブラック画素として抽出し、且つ前記複数の画素のうち、前記カラーインクを吐出するためのカラーデータに対応する画素に隣接する画素を第2のブラック画素として抽出するための抽出手段と、前記第1のブラック画素に対応するブラックデータを第1の間引き率を有する第1のマスクを用いて間引くことにより、前記第1のブラック画素のうちの一部の画素に対応する第1のカラーデータを生成し、前記第2のブラック画素に対応するブラックデータを前記第1の間引き率とは異なる第2の間引き率を有する第2のマスクを用いて間引くことにより、前記第2のブラック画素のうちの一部の画素に対応する第2のカラーデータを生成するための生成手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、ブラックインクとカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上にブラック画像の記録を行うことが可能な記録装置において、記録されるべきブラック画像を構成する複数の画素において着目画素を変更しながら、当該着目画素を含む複数の画素で構成されるマトリクス内に存在するブラック画素の数が第1の値以上となる場合に、当該着目画素を第1のブラック画素として抽出し、着目画素を含む複数の画素で構成されるマトリクス内に存在するカラー画素の数が第2の値以上となる場合に、当該着目画素を第2のブラック画素として抽出する抽出手段と、前記第1のブラック画素の少なくとも一部の画素に対して前記カラーインクを吐出するための第1のカラーデータと、前記第2のブラック画素の少なくとも一部の画素に対して前記カラーインクを吐出するための第2のカラーデータとを生成するための生成手段とを有し、前記生成手段は、前記第1のブラック画素のうち前記カラーインクが吐出される画素の比率と、前記第2のブラック画素のうち前記カラーインクが吐出される画素の比率とが異なるように、前記第1および第2のカラーデータを生成することを特徴とする。
また、本発明は、ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行う記録装置において、前記記録を行うための記録データにカラーインクに対応したデータが含まれているかどうかを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記カラーインクに対応したデータが含まれていると判定された場合、前記記録データに含まれるブラックインクに対応したデータに基づき記録されるブラック画素のうち、当該ブラック画素で囲まれている画素を第1のブラック画素として抽出し、且つ前記ブラック画素のうち、前記カラーインクが吐出される画素に隣接する画素を第2のブラック画素として抽出した後に、前記第1のブラック画素のうち少なくとも一部の画素に対して前記カラーインクを吐出するための第1のカラーデータおよび前記第2のブラック画素のうちの少なくとも一部の画素に対して前記カラーインクを吐出するための第2のカラーデータを生成する第1の生成手段と、前記判定手段によって前記カラーインクに対応したデータが含まれていないと判定された場合、前記第1および第2のブラック画素の抽出を行わずに、前記記録データに含まれるブラックインクに対応したデータに基づき記録されるブラック画素の少なくとも一部の画素に対してカラーインクを吐出するための第3のカラーデータを生成する第2の生成手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、ブラックドットとカラードットを形成するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行う記録装置であって、オリジナルのブラックデータに基づいて、前記ブラックドットが形成される画素に近接する第1のブラック画素を検出し、検出された第1のブラック画素のブラックデータと当該ブラックデータを間引くための第1のマスクとの論理積により、カラードットを形成するための第1のカラーデータを生成する第1のデータ生成手段と、前記オリジナルのブラックデータおよびオリジナルのカラーデータに基づいて、前記カラードットが形成される画素に近接する第2のブラック画素を検出し、検出された第2のブラック画素のブラックデータと当該ブラックデータを間引くための第2のマスクとの論理積により、カラードットを形成するための第2のカラーデータを生成する第2のデータ生成手段と、前記第1のデータ生成手段で生成された第1のカラーデータと、前記第2のデータ生成手段で生成された第2のカラーデータと、前記オリジナルのカラーデータとの論理和により、第3のカラーデータを生成する第3のデータ生成手段と、前記オリジナルのブラックデータと、前記第3のデータ生成手段によって生成された第3のカラーデータとに基づいて、前記記録ヘッドを用いて記録を行う記録手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、ブラックドットとカラードットを形成するため記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行う記録装置であって、オリジナルのブラックデータおよびオリジナルのカラーデータを格納するためのメモリと、前記メモリから読み出したオリジナルのブラックデータに基づいて、前記ブラックドットが形成される画素に近接する第1のブラック画素を検出し、検出された第1のブラック画素のブラックデータと当該ブラックデータを間引くための第1のマスクとの論理積により、カラードットを形成するための第1のカラーデータを生成する第1の生成手段と、前記オリジナルのブラックデータおよびオリジナルのカラーデータに基づいて、前記カラードットが形成される画素に近接する第2のブラック画素を検出し、検出された第2のブラック画素のブラックデータと当該ブラックデータを間引くための第2のマスクとの論理積により、カラードットを形成するための第2のカラーデータを生成する第2の生成手段と、前記第1のデータ生成手段で生成された第1のカラーデータと、前記第2のデータ生成手段で生成された第2のカラーデータと、前記オリジナルのカラーデータとの論理和により、第3のカラーデータを生成する第3の生成手段と、前記メモリから読み出したオリジナルのブラックデータと当該ブラックデータを間引くための第3のマスクとの論理積により、カラードットを形成するための第4のカラーデータを生成する第4の生成手段と、前記メモリにオリジナルのカラーデータが格納されているか否かに基づいて、前記前記第3の生成手段と前記第4の生成手段のいずれによってカラーデータを生成するかを選択する選択手段と、
前記メモリから読み出したオリジナルのブラックデータと、前記選択手段によって選択された前記第3または第4の生成手段によって生成される第3または第4のカラーデータとに基づいて、前記記録ヘッドを用いて記録を行う記録手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、カラー画像と近接するブラックの画像や、ブラックのベタ部分に対して、カラーインクのドットを適切に付与して記録を行うことができ、画像の境界におけるブリーディングやスミアの問題を解消することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の記録装置に係わる実施例を説明する。なお、以下に説明する実施例では、インクジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを例に挙げ説明する。
(1)カラー記録装置の説明
図10は、本発明を適応可能なカラーインクジェット記録装置の一実施例の構成を示す概略斜視図である。この図において、202はインクカートリッジである。これらは、4色のカラーインク(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)がそれぞれ入れられたインクタンクと、記録ヘッド201から構成されている。103は紙送りローラで、104の補助ローラとともに印字紙107を抑えながら図中の矢印方向に回転し、印字紙107の給紙を行うとともに、103、104同様に印字紙107を抑える役割も果たしている。106はキャリッジであり、4つのインクカートリッジを支持し、搭載するインクカートリッジ202および記録ヘッド201を印字とともに移動させる。このキャリッジ106は、記録装置が印字を行っていないとき、あるいは記録ヘッドの回復動作を行うときには図の点線で示したホームポジション位置に待機するように制御される。
印字開始前、図の位置(ホームポジション)に位置するキャリッジ106は、印字開始命令がくると、x方向に移動しながら記録ヘッド201に設けられた記録素子を駆動して紙面上に記録ヘッドの記録幅に対応した領域の印字を行う。キャリッジの走査方向に沿って、紙面端部まで印字が終了すると、キャリッジは元のホームポジションに戻り、再びx方向への記録を行う。前回の記録走査が終了してから、続く記録走査が始まる前に紙送りローラ103が図に示した矢印方向へ回転して必要な幅だけy方向への紙送りが行われる。このように印字のための主走査と紙送りとを繰り返すことにより一紙面上への印字が完成する。記録ヘッドからインクを吐出する記録動作は、記録制御手段(不図示)からの制御に基づいて行われる。
また、記録速度を高めるため、一方向への主走査時のみ記録を行うのではなく、x方向への主走査の記録が終わりキャリッジをホームポジション側へ戻す際の復路においても記録を行う構成であってもよい。
また、以上説明した例ではインクタンクと記録ヘッドとが分離可能にキャリッジ106に保持しているものである。記録用のインクを収容するインクタンク202と記録紙107に向けてインクを吐出する記録ヘッド201とが一体になったインクジェットカートリッジであってもよい。さらに、一つの記録ヘッドから複数色のインクを吐出可能な複数色一体型記録ヘッドを用いてもよい。
また、前述の回復動作を行う位置には、ヘッドの前面(吐出口面)をキャップするキャッピング手段(不図示)や、キャッピング手段によるキャップ状態で記録ヘッド内の増粘インクや気泡を除去する等のヘッド回復動作を行う回復ユニット(不図示)が設けられている。また、キャッピング手段の側方には、クリーニングブレード(不図示)等が設けられ記録ヘッド201に向けて突出可能に支持され、記録ヘッドの前面との当接が可能となっている。これにより、回復動作後に、クリーニングブレードを記録ヘッドの移動経路中に突出させ、記録ヘッドの移動にともなって記録ヘッド前面の不要なインク滴や汚れ等の払拭が行われる。
(2)記録ヘッドの説明
次に、上述した記録ヘッド201について図11を参照して説明する。図11は、図10に示した記録ヘッド201の要部斜視図である。
記録ヘッド201は、図11に示すようにそれぞれが所定のピッチで複数の吐出口300が形成されている。また、共通液室301と各吐出口300とを連結する各液路302の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するための記録素子303が配設されている。また、記録ヘッド201には、温度センサ(不図示)、サブヒータ(不図示)も形成されている。シリコンプレート308は、放熱用のアルミベースプレート307に接着している。また、シリコンプレート308上の回路接続部311とプリント板309とはワイヤー310により接続され、記録装置本体からの信号は信号回路312を通して受け取られる。液路302および共通液室301は射出成形により作られたプラスチックカバー306で形成されている。共通液室301は、ジョイントパイプ304とインクフィルター305を介して、図10に示したインクタンクと連結している。インクタンクから供給されたインクは、共通液室301から液路302へ流入し、吐出口300でメニスカスを形成する。記録素子303に通電すると、記録素子303の発熱によりインクが急激に加熱されて液路302内に気泡が発生し、この気泡の膨張により吐出口300からインク滴313が吐出される。
(3)制御構成の説明
次に、装置構成の各部の記録制御を実行するための制御構成について、図12に示すブロック図を参照して説明する。制御回路を示す同図において、400は記録信号を入力するインターフェ−ス、401はMPU、402はMPU401が実行する制御プログラムを格納するプログラムROM、403は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ等)を保存しておくダイナミック型のRAM(DRAM)であり、印字ドット数や、インク記録ヘッドの交換回数等も記憶できる。404は記録ヘッドに対する記録データの供給制御を行うゲートアレイであり、インターフェース400、MPU401、DRAM403間のデータの転送制御も行う。405は記録ヘッドを搬送するためのキャリアモータ(CRモータ)、406は記録用紙搬送のための搬送モータ(LFモータ)である。407、408は夫々搬送モータ405、キャリアモータ406を駆動するモータドライバである。409は記録ヘッド410を駆動するヘッドドライバーである。
以下、本発明の第1の実施例を、図を参照して説明する。
本実施例においては、印字用データがメモリーに格納され、データをメモリーから読み取り、処理を施した後メモリーに書き戻す構成において、プリントデータのカラーのドットカウント値が0でない場合、メモリーからBk、C、M、Yデータを読み込み処理を行う。ブラックドットが存在する着目画素を中心とした3×3のマトリクス内の全画素にブラックドットが存在する場合に、着目画素をオンしたものをブラックドット近傍画素データとし、このブラックドット近傍画素データと第1のカラードット付与用マスクとの論理積をとることで第1のカラードット付与データを生成する。また、ブラックドットが存在する着目画素を中心とした3×3のマトリクス内のいずれかの画素にカラードットが存在する場合に、着目画素をオンしたものをカラードット隣接画素データとし、このカラードット隣接画素データと第2のカラードット付与用マスクとの論理積をとることで第2のカラードット付与データを生成する。上記第1のカラードット付与データと第2のカラードット付与データをオリジナルカラーデータと合成したものを記録データとしてメモリーに書き戻し記録することで境界ブリーディングとスミアを防止するとともに、高品位な黒文字を記録可能とする。
また、プリントデータのカラーのドットカウント値が0の場合、メモリーからBkデータのみ読み込み処理を行う。オリジナルブラックデータと第3のカラードット付与用マスクとの論理積をとることで第3のカラードット付与データを生成し、これを記録データとしてメモリーに書き戻し記録することで前処理ほどの境界ブリーディング防止の効果は得られないが、高速印字時においてスミアを防止するとともに、高品位な黒文字を記録可能とする。
次に、本実施例における、全体のデータ処理を説明する。
図1は、画像の境界に発生するブリーディングの防止、及びスミアの防止を目的とした、カラー印字データの生成処理を説明するフローチャートである。
高品位な黒文字画像を記録する印字モードにおいて、プリントデータのカラーのドットカウント値が0でない場合、Bk、C、M、Yのデータをメモリーから読み込むか、プリントデータのカラーのドットカウント値が0の場合、Bkデータのみメモリーから読み込むか否かを判定する(S101)。より高品位な黒文字を得るよう境界ブリーディング及びスミアを防止するためにメモリーからBkデータを読み込み(S102)、続いてC,M,Yデータをメモリーから読み込む(S103)。読み込んだBk、C、M、Yのデータより境界部を検出し境界ブリーディング及びスミア防止用カラー印字データ生成(S104)。生成した印字用、M、Yデータをメモリーに書き込む(S105)。全てのデータが終了すれば終了(S106)とし、そうでなければ上記処理を繰り返す。また、プリントデータのカラーのドットカウントが0の場合、Bkデータをメモリーから読み込む(S107)。読み込んだブラックデータからスミア防止用カラー印字データを生成する(S108)。生成した印字用C、M、Yデータをメモリーに書き込む(S105)。全てのデータが終了すれば終了(S106)とし、そうでなければ上記処理を繰り返す。ここで、プリントデータのカラーのドットカウント値は記録装置の構成に応じて、適切な値とすることが好ましい。
図2は、ブラックドット近接画素の検出、カラードット近接画素の検出、カラードット付与データの生成、印字用データの生成の流れを説明するブロック図である。
オリジナルBkデータ(D1000)を用いて、スミア防止用にカラードットを付与すべきブラックドット近接画素の検出処理(E1000)を行うことで、ブラックドット近接画素データ(D1001)を生成する。ブラックドット近接画素データ(D1001)に対してCマスク1(E1001),Mマスク1(E1002),Yマスク1(E1003)との論理積をとることでC付与データ1(D1002),M付与データ1(D1003),Y付与データ1(D1004)を生成する。
次に、オリジナルCデータ(D1005),オリジナルMデータ(D1006),オリジナルYデータ(D1007)の論理和をとったオリジナルC,M,YのORデータ(D1008)とオリジナルBkデータ(D1000)を用いて、境界ブリーディング防止用にカラードットを付与すべきカラードット近接画素の検出処理(E1004)を行い、カラードット近接画素データ(D1009)を生成する。カラードット近接画素データ(D1009)に対して、Cマスク2(E1005),Mマスク2(E1006),Yマスク2(E1007)との論理積をとることでC付与データ2(D1010),M付与データ2(D1011),Y付与データ2(D1012)を生成する。オリジナルCデータ(D1005)とC付与データ1(D1002)とC付与データ2(D1010)の論理和をとり印字用のCデータ(D1013)を生成する。同様の処理を行うことで印字用のMデータ(D1014),印字用のYデータ(D1015)を生成する。オリジナルBkデータ(D1000)はそのまま加工されることなく印字用のBkデータ(D1016)とする。
1. カラードット付与対象画素の検出処理
1.1 ブラックドット近接画素の検出
図3は、ブラックのドットが近傍に接している画素である、ブラックドット近傍画素(ブラック近接画素とも言う)を検出する処理を示すフローチャートである。なお、実施例においては、画素毎の判定の処理を「検出」と称して説明しているものの、多くの画素の中から特定の条件を満たす画素を抽出する処理であることから、該当する処理を「抽出」と称してもよい。
なお、本発明において、ブラックの画像を構成する画素のうち、近接する画素がブラックインクにより記録される画素からなる画素を、ブラックドット近接画素(ブラック近接画素とも言う)と称している。つまり、着目画素について、周囲がブラック画素で構成されていれば、その着目画素はブラック近接画素としている。
ブラックドットが存在する画素を“1”とし、ブラックドットが存在しない画素を“0”とした場合に、ブラックドットが存在する着目画素を中心した3×3マトリクス内の全画素の論理積が真(1)であるか否かを判定する(S201)。3×3マトリクス内の全画素の論理積が真の場合(つまり、3×3マトリクス内に全画素にブラックドットが存在する場合)は、着目画素のビットをオンにする(S202)。そうでない場合には、着目画素のビットを変化させない(S203)。続いて、着目画素をシフトさせる(S204)。全てのデータが終了すれば終了(S205)とし、そうでなければ上記処理を繰り返す。
図4A〜4Cは、ブラックドット近傍画素の検出例を図にしたものである。図では、10×10の画素位置内において、記録を示す画素を黒で示し、非記録画素を白のマスで示している。以下の説明においても、記録画素と非記録画素を同様に示している。
図4Aは、着目画素を中心とした3×3マトリクスを表している。図4Bはブラックオリジナル画像である。ブラックオリジナルデータに対して3×3マトリクスを順次1画素づつシフトさせながら処理を行う。マトリクス内の論理積が真の場合に着目画素のビットをオンにしていくと、図4Cに表すような、ブラックドット近傍画素が検出できる。
図4Cを見てわかるように、この処理によってブラックの比較的デューティの高い領域のみが検出される。比較的デューティの低いエッジ領域は検出されないためカラードットが付与されることはなく、ブラック画像のシャープさを保つことができる。
1.2 ブリーディング防止用のカラードット近傍画素の検出
図5は、ブラックとカラーの境界においてブリーディングの発生を防止することを目的として行う、特定の画素を検出する処理を示すフローチャートである。ここで言う特定の画素とは、カラードットが近傍に位置するブラックの画素であり、カラードット近傍画素(カラー近接画素とも言う)と称して説明する。なお、カラー近接画素は、ブラック画像のエッジ部に相当する画素であり、単にエッジ部とも称する。
カラーが存在する画素を“1”とし、カラードットが存在しない画素を“0”とした場合に、ブラックドットが存在する着目画素を中心した3×3マトリクス内の全画素の論理和が真(1)であるか否かを判定する(S301)。3×3マトリクス内の全画素の論理和が真である場合(つまり、3×3マトリクス内のいずれかの画素にカラードットが存在する場合)は、着目画素のビットをオンにする(S302)。そうでない場合には、着目画素のビットを変化させない(S303)。続いて、着目画素をシフトさせる(S304)。全てのデータが終了すれば終了(S305)とし、そうでなければ上記処理を繰り返す。
図6A〜6Dは、ブリーディング防止のために、カラードット近傍画素の検出例を図にしたものである。カラードット近傍画素(カラードット近接画素とも称する)は、ブラックの画像のうち、カラーのドットの近傍位置にある画素を示す。
図6Aは、着目画素を中心とした3×3マトリクスを表している。図6Bはブラックオリジナル画像、図6Cはカラーオリジナル画像である。ブラックオリジナルデータとカラーオリジナルデータに対して3×3マトリクスを順次1画素づつシフトさせながら処理を行う。マトリクス内のカラー総ドット数が1以上の場合に着目画素のビットをオンにしていくと、図6Dに表すようにカラードット付与対象画素が検出できる。図6Dに示す画素は、図6Bに示すブラックの画像パターンのエッジ部であり、カラー画像との境界に位置するブラックの画素で構成されている。図6Dを見てわかるように、この処理によってブラックとカラーの境界領域のみが検出される。検出された境界領域のブラックの画素に対してカラードットを付与することで、カラー画像とブラック画像の境界で発生しやすいブリーディングを防止することが可能となる。
なお、図3に示すフローチャートのステップS201では、ブラックドットが存在する着目画素を中心した3×3マトリクス内の全画素の論理積が真であるか否かを判定した。この処理は、フローチャートに示した処理に限られることはない。例えば、ブラックの着目画素を中心とした3×3のマトリクス内に存在するブラックドットの数をカウントし、ブラックドットが9ドット存在するか否かを判定する処理としてもよい。ブラックドットが9ドット存在すれば、図3のステップS202に処理を移行し、また、9ドット未満の場合には、ステップS203に処理を進める。この処理においても、図3の処理と同様の結果を得ることができる。
また、図5に示すステップS301の処理についても、着目画素にブラックドットが存在し、かつ、3×3マトリクス内に存在する総カラードット数が1以上であるか否かを判定する、という処理に置き換えることができる。この処理の場合、総カラードット数が1以上の場合は着目画素のビットをオンにし(S302)、そうでない場合には、着目画素のビットをオフにする(S303)。
2. カラードット付与データの生成
2.1 スミア防止用のカラードット付与データの生成
図7A〜7Gは、スミア防止用のカラードット付与データの生成例を説明する図である。
図7Aは、図4Cで説明した、ブラックドット近接画素データである。
図7B、7C、7Dは、所定量の付与データを生成するための、シアン,マゼンタ,イエローに対応したマスク2を表している。ここで、各色の付与データ量の割合はシアンを18%、マゼンタを6%、イエローを5%とする。図7Aのデータと、各色のマスク2との論理積をとることで図7E、7F、7Gに示すような、各色のデータが生成される。この生成されたデータが、ブラックの画像に対してカラーインクを付与するための付与データである。ここで、各色の付与データの量およびマスクサイズはインクの特性や記録装置の構成に応じて、適切な値とすることが好ましい。また、マスク内のドットの配置方法は規則性を持たせてもよいし、疑似的にランダムにしてもよい。
2.2 ブリーディング防止用のカラードット付与データの生成
図8A〜8Gは、ブリーディング防止を目的とした、カラードット付与データの生成例を説明する図である。
図8Aは、図6Dで説明した、カラードット近接画素データである。
図8B、8C、8Dは所定量の付与データを生成するための、シアン,マゼンタ,イエローに対応したマスク1を表している。ここで、各色の付与データ量の割合はシアンを30%、マゼンタを5%、イエローを5%としている。従って、各色に対応したマスクは、設定された割合で付与するように構成されている。
図8Aのデータと、各色のマスク2との論理積をとることにより、図8E、8F、8Gに示すような、各色のデータが生成される。この生成されたデータが、ブリーディングの発生を防止、あるいは低減するために、カラーインクを付与するデータである。ここで、シアンの付与量を比較的多くしているのはブラックインクに対してシアンインクのみが反応性をもち、凝集するタイプのインクシステムの記録装置を想定しているからである。なお、各色の付与データの量、およびマスクのサイズはインクの特性や記録装置の構成に応じて、適切な値とすることが好ましい。また、マスク内のドットの配置方法は規則性を持たせてもよいし、疑似的にランダムにしてもよい。
3.印字用カラーデータの生成
図9は印字用カラーデータの生成処理のフローチャート図である。
まず、ブラックドット近接画素データを検出する(S401)。続いて、ブラックドット近接画素データとシアン,マゼンタ,イエローのマスク1との論理積をとることでシアン,マゼンタ,イエローの付与データ1を生成する(S402)。次に、カラードット近接画素データを検出し(S403)、シアン,マゼンタ,イエローのマスク2との論理積をとることでシアン,マゼンタ,イエローの付与データ2を生成する(S404)。最後に、オリジナルのシアン,マゼンタ,イエローデータと各色の付与データ1と各色の付与データ2との論理和をとり、印字用シアン,マゼンタ,イエローデータとする(S405)。
以上説明したように、本実施例によれば文字のエッジ領域を除いた比較的高デューティのブラックデータに対してカラードットの付与を行うことで、高デューティ領域のスミアを防止するとともにエッジがシャープで高品位な黒文字の記録が可能となる。さらに、ブラックとカラーの境界領域に対しては、スミアのカラードット付与量とは異なるカラードットの付与を行うことで、ブラックとカラー間の境界ブリーディングを抑えた高画質なカラー画像を記録可能となる。
なお、上述した実施例において、ブラック近接画素、カラー近接画素を抽出する処理において、3×3のマトリクス内に記録されるドットを判定することを説明した。しかしながら、マトリクスのサイズは説明したサイズに限定されることはない。例えば、さらに大きなマトリクスサイズ(例えば、5×5、7×7、等のマトリクスサイズ)としてもよい。マトリクスの1辺に相当する画素数は、着目画素を中心として判定することから、奇数の正の整数であることが好ましい。特に、ブラックインクとカラーインクとが記録媒体上で大きく影響を与えてしまうような関係にある場合には、マトリクスのサイズを大きくすることで、記録媒体上に吐出されたインクによる画質劣化の問題を回避することができる。
また、実施例1においては、スミア防止を目的としたブラックのベタ部分に対する処理と、境界のブリーディング防止を目的としたブラックのエッジ部に対する処理の両方を行なう例を挙げたが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、ブラックのベタ部の処理と、ブラックのエッジ部の処理の少なくとも一方を実施することで、スミアの問題、もしくはブリーディングの問題の少なくとも一方を解消でき、両方の処理を実施しない構成に比べて画質を向上させることができる。また、ブラックインクとカラーインクの組成によっては、スミアとブリーディングの一方のみについて顕著に画質低下を生じさせることも考えられる。このような場合においては、上述したブラックのベタ部とエッジ部それぞれに対する処理のうち、画質劣化の要因と関連する一方の処理のみを実施することで、十分な画質向上を達成することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施例を、図13〜15を参照して説明する。
本実施例は、実施例1の処理に加え、プリントデータ中にカラーのドットが無い場合、すなわち、カラーのドットをカウントしたときの値が0の場合に、図14A〜14Gに示すような処理により、オリジナルのブラックのデータによる画像にカラーインクを付与する処理を行うものである。
図13は、ブラックドット近傍画素の検出、カラードット近傍画素の検出、カラードット付与データの生成、印字用データの生成の流れを説明するブロック図である。図13では、図2に示すブロック図と共通する構成には同じ符号を付している。
なお、プリントデータにカラーのドットを記録するデータが含まれている場合は、図13に示す各ブロックのうち、図2と共通するブロックにより処理が行われる。従って、カラードットが存在する場合の処理については説明を省略する。
高品位な黒文字画像を記録する印字モードにおいて、プリントデータ中にカラードットの形成を示すデータが存在しない場合がある。プリントデータ中に、カラードットの形成を示すデータが存在しない場合、図13に示すカラーデータ(D1016,D1017,D1018)が生成され、オリジナルのブラックデータとともに記録される。
このカラーデータ(D1016,D1017,D1018)の生成処理を、図14A〜14Gを参照して説明する。
図14A〜14Gは、プリントデータのカラーのドットカウント値が0の場合において、ブラックの画像のブリーディング防止、及びスミア防止を目的とし、カラードットデータを生成する処理を説明する図である。
図14Aはオリジナルブラックデータである。カラーデータのドットカウント値が0であるため、カラーデータとの境界を判定する必要はない。従って、オリジナルのブラックデータと、各色に対応したマスクを用いて、カラーインクを付与するためのデータを精製する。
図14B〜14Dは所定量の付与データを生成するためのシアン,マゼンタ,イエローのマスク3を表している。ここで、各色の付与データ量の割合はシアンを20%、マゼンタを6%、イエローを5%とする。ブラックオリジナルデータと各色のマスク3との論理積をとることで図14E〜14Gの各色の付与データが生成される。ここで、各色の付与データの量およびマスクサイズはインクの特性や記録装置の構成に応じて、適切な値とすることが好ましい。また、マスク内のドットの配置方法は規則性を持たせてもよいし、疑似的にランダムにしてもよい。
図15は、本実施例における、印字用カラーデータの生成処理のフローチャート図である。
高品位な黒文字画像を記録する印字モードにおいて、プリントデータのカラーのドットカウント値が0でない場合、Bk、C、M、Yのデータをメモリーから読み込むか、プリントデータのカラーのドットカウント値が0の場合、Bkデータのみメモリーから読み込むか否かを判定する(S501)。
プリントデータのカラーのドットカウント値が0でない場合の処理は、図9で示した処理と同様である。すなわち、ブラックドット近傍画素データを検出する(S401)。
続いて、ブラックドット近傍画素データとシアン,マゼンタ,イエローのマスク1との論理積をとることでシアン,マゼンタ,イエローの付与データ1を生成する(S402)。
次に、カラードット近傍画素データを検出し(S403)、シアン,マゼンタ,イエローのマスク2との論理積をとることでシアン,マゼンタ,イエローの付与データ2を生成する(S404)。最後に、オリジナルのシアン,マゼンタ,イエローデータと各色の付与データ1と各色の付与データ2との論理和をとり、印字用シアン,マゼンタ,イエローデータとする(S405)。
また、プリントデータのカラーのドットカウント値が0の場合、図14A〜14Gを参照して説明したような処理が行われる。つまり、オリジナルブラックデータとシアン,マゼンタ,イエローのマスク3との論理積をとることでシアン,マゼンタ,イエローの付与データ3を印字用シアン,マゼンタ,イエローデータとする(S502)。
以上説明したように、本実施例によれば、プリントデータのカラーのドットカウントの値が0かどうか判定して、カラーデータを読み込むか否かを切り替えることにより、より高品位な黒文字を得るよう境界ブリーディング及びスミアを防止するためには、文字のエッジ領域を除いた比較的高デューティのブラックデータに対してカラードットの付与を行うことで、高デューティ領域のスミアを防止するとともにエッジがシャープで高品位な黒文字の記録が可能となる。さらに、ブラックとカラーの境界領域に対しては、スミアのカラードット付与量とは異なるカラードットの付与を行うことで、ブラックとカラー間の境界ブリーディングを抑えた高画質なカラー画像を記録可能となる。また、テキストなどの白黒画像でスピードを重視して高品位な黒文字を得たい場合、ブラックデータから印字用カラーデータを生成するので、ブラックデータに対してカラードットの付与を行え、高デューティ領域のスミアを防止するとともに前述の効果には劣るが、ブラックとカラー間の境界ブリーディングを抑えた高画質なカラー画像を記録可能となる。
次に、本発明の実施例3について、図を参照して詳細に説明する。
本実例は、実施例1の構成において、さらに、画像の境界部におけるブリーディングをさらに低減させることを目的とする。本実施例では、実施例1の構成において、ブラックのオリジナルデータのうち、カラー画像との境界部として判定されたデータを、所定量間引く処理を行う。
以下、図16A〜16Fを参照して、オリジナルブラックデータの間引き処理について説明する。
図16A〜16Fは、オリジナルブラックデータの間引き例を説明する図である。図16Aはオリジナルブラックデータを表している。図16Bは、カラードット近接画素データを表している。ここで、カラーオリジナルデータは実施例1で説明した図4Bと同じデータを例に挙げている。従って、カラー画像との境界と判定された、カラードット近接画素データについても、図6Dと同じになる。
カラードット近接画素データと図16Dに示すブラック間引きマスクとの論理積をとることで、図16Fに示すような間引き済みブラックデータを生成する。一方、カラードットと近接しないブラックデータは図16Cである。図16Fに示す間引き済みブラックデータと、図16Cのデータとの論理和をとることで図16Eに示した印字用ブラックデータを生成する。
このようにカラー画像との境界領域となりうるブラックデータを所定量間引くことにより、画像の境界部で発生しやすいブリーディングを抑制する効果を向上させることが可能となる。
また、図16Cに示す、ブラックドット同士が近接する画素データに対しても同様に間引き処理を行うことで、スミアを防止する効果を向上させても良い。
以上説明したように、本実施例によれば、ブラックとカラーの境界領域に位置するブラック画像に対してカラードットを付与する実施例1の構成に加えて、ブラックとカラーの境界領域に相当するブラックのデータを間引くことで、より一層、ブリーディングを抑制することが可能となる。また、実施例1の構成に加えて、ブラックとカラーの境界領域に相当するブラックのデータと、カラーと近接しないブラックのデータの両方について間引き処理を行うことにより、スミアおよびブリーディングを抑制することが可能となる。
次に、本発明の実施例4を、図を参照して詳細に説明する。
本実施例は、キャリッジの1回の走査によって記録する毎に、先の実施例で説明した処理を実行するか否かを判定することにより、先の実施例の効果とともに、スループットを向上させることを可能とするものである。
図17は、記録ヘッドの走査方向に沿って各色のヘッドを配置した構成において、記録ヘッドの走査幅を表す図である。なお、各色に対応したヘッドは、それぞれチップとして構成されており、図17では、複数色のチップを横並びで構成した記録ヘッドを用いるプリンタを示している。
一般に、ブラック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)等の複数色のヘッドを横並びに配置した記録ヘッドを備える記録装置においては、ブラックのみで印字する場合に比べて、カラーも含めて印字する場合でキャリッジの走査幅が増大する。つまり、ブラックのみで印字する場合には、ブラックのヘッドが画像領域を走査する分だけ記録ヘッドを走査すればよいことから、走査幅は17aで示される。一方、4色で記録を行う場合には、4色分のヘッドを画像領域の幅に相当する分移動させる必要があり、スキャン幅は17aよりも長い17bで示されるようになる。従って、ブラックデータのみの場合に比べて、カラーを含めた4色で記録する場合には比較的スループットが低下する。
上述の理由により、先の実施例で説明した処理を実行すると、記録ヘッドの構成によっては、スループットが低下してしまう可能性がある。
そこで、本実施例では、1回のキャリッジの走査で記録すべき各色のドット数を所定のサイズ単位で検出し、検出結果に従って先の実施例で説明した処理を実行するか否かを判定して実行することにより、画質劣化防止とスループット向上の両立を図る。
まず、本実施例におけるドットカウントの方法について説明する。
図18は、各色の1スキャン分のデータに対して、ドットカウントを行う方法を説明する図である。本実施例では、各色のデータに対して32×32の画素のマトリクスを単位として記録すべきドット数をカウントし、カウントする領域を順次シフトさせながら、1回の記録ヘッドの走査に対応した領域(1バンド)内に記録されるドットをカウントする。
図19は、1バンド内のブラックデータの検出処理を表したフローチャートである。連続して閾値を越えたか否かを判定するための連続カウンタを0にセットする(S601)。ステップS602で1バンドの全領域のドットカウントを終了したかを判定し、終了していない場合は、ステップS603に処理を進める。ドットカウント位置をシフトして32×32マトリクス内のドットカウントを行う(S603)。ドットカウント値が512を越えているか否かの判定を行う(S604)。もし、越えていれば連続カウンタに1をプラスする(S605)。越えていなければ連続カウンタを0にセットして処理を続行する。続いて、連続カウンタが2であるか否かを判定する(S606)。ステップS606において、連続カウンタ値が2であると判定されれば、処理をステップS607へ進め、スミア用防止カラードット付与処理を実行して、フローを終了する。なお、1バンドの全領域において、連続カウンタが2とならなかった場合は、カラードットを付与する処理を実行することなく、処理を終了する。
この処理によれば、ドットカウント値が閾値を超えるマトリクスが連続した場合には、スミア防止を目的とした、カラードットを付与する処理が実行される。つまり、ブラックのドットが多く付与される領域が存在する場合に、ブラックの印字デューティが高い領域が原因となってスミアの問題が生じる可能性が高いことから、スミアを防止するために、ブラックの画像にカラーインクを付与する処理が行われることになる。
以上の処理によれば、スミア対策の処理が必要なバンドについて、ブラックの画像にカラーインクのドットを付与することが可能となり、スミアの防止とスループット向上を両立させることが可能となる。
次に、1走査領域(1バンド領域)内のカラードットの数を検出して、処理の実行を制御する構成を説明する。
図20は、1バンド内のカラーデータの検出処理を説明するフローチャートである。図19で説明したブラックのドットのカウントと同様に、所定サイズの領域毎にカウントを行い、カウントする領域を順次シフトしながら検出処理を行う。
ステップS701では、1バンドの全領域についてドットカウントが終了したかを判定する。全領域についてカウントが終了していない場合は、処理をステップS702に進める。ステップS702では、ドットカウントする領域を、先にカウントした領域からソフトして、シアン,マゼンタ,イエローそれぞれに対して32×32マトリクス内のドットカウントを行う。続いて、3色トータルでのドットカウント値が30を超えているか否かの判定を行う(S703)。ステップS703において、ドットカウント値が30を超えていると判定された場合、処理をステップS704に進め、画像の境界におけるブリーディングを防止するために、カラードットを付与する処理を実行し、全体の処理を終了する。なお、1バンド内の全領域について、ドットカウント値が30を超えることが無ければ、カラードットを付与する処理を実行することなく、処理を終了する。
図20の処理では、カラーインクが比較的多く付与される領域の有無を判定し、ブラックとカラーの画像の境界部においてブリーディングが発生する可能性が高い場合に、ブリーディングを防止するための、カラーインクを付与する処理を実行する。
この処理によれば、画像の境界でブリーディングが発生する能性のある画像領域が1バンド内に存在する場合にのみ、ブラックの境界部分に対してカラードットを付与することが可能となる。従って、境界のブリーディング防止とスループット向上を両立させることが可能となる。
本実施例は、ブラックのドット同士が近接していないブラックドット非近接画素(すなわち、ブラック画像のエッジ部に位置する画素)に対応したデータを生成し、ブラックのエッジ部に相当する画素位置に対してカラードットを付与することで、さらにスミアの問題を改善するものである。以下、その具体的方法について説明する。
<ブラックドット非近接画素(ブラックのエッジ部)の生成>
本実施例では、ブラックドット近接画素(周囲にブラックドットが近接する画素であり、ブラックのベタ部に相当する)の検出は実施例1で説明した処理と同様とするため、その具体的説明は省略する。
図23Bは、図23Aに示すブラックのオリジナルデータから生成した、ブラックドット近接画素(ブラックのベタ部)のデータを示している。図23Bを反転したデータと、図23Aに示すオリジナルのブラックデータとの論理積により、図23Cに示すブラックのエッジ部に対応したデータを生成する。この図23Cは、周囲の画素にブラックドットが存在していない画素で構成されたデータを示している。この図23Cは、周囲の画素の全てがブラック画素ではないことから、ブラックドットに非近接の画素として扱う。
<ブラックドットに非近接の画素(Bkエッジ部)へ付与するカラーデータの生成>
図24Aは、図23Cに対応し、図23Aのオリジナルデータのエッジ部に相当する画素を表している。
図24B、24C、24Dは、ブラックのエッジ部へ付与するカラーインクのデータ生成に用いるマスクを示す。図24Bがシアンインク用のデータを生成するためのマスクであり、図24C、24Dがそれぞれマゼンタ、イエローのインク用のデータを生成するためのマスクである。図24Aと、各色に対応したマスクとの論理積をとることにより、図24E、24F、24Gのデータが生成できる。この、図24E、24F、24Gは、それぞれ、ブラックのエッジ部に付与する、シアン、マゼンタ、イエローのデータを示している。
なお、ブラックのベタ部に付与するカラーインクデータの生成は、実施例1において図7A〜7Gを参照して説明した通りである。従って、ブラックインクの画像に重ねて付与するカラーインクのデータは、図7E、7F、7Gに示す各色のデータと、図24E、24F、24Gに示す各色のデータとを合成したデータとなる。従って、ブラック画像に付与するシアンインクのデータは、図7Eと図24Eに示すデータの論理和の結果を示す、図24Hで表されるドット位置となる。同様に、マゼンタインクのデータは、図7Fと図24Fで示すデータの論理和となり、そのドット位置は図24Iに示す通りである。また、イエローインクのデータは、図7Gと図24Gで示すデータの論理和となり、そのドット位置は図24Jに示す通りである。
ここで、ブラックのベタ部(ブラック以外の画素に近接しない画素で構成された部分)へ付与する各色のカラードットの割合は、シアンが18%、マゼンタが6%、イエローが5%である。一方、ブラックのエッジ部へ付与する各色のカラードットの割合は、シアンが9%、マゼンタが3%、イエローが2.5%であり、ブラックのエッジ部に対してカラーインク付与する割合を、ベタ部に対して少なく設定している。このように付与割合を設定することで、ブラック画像のエッジをシャープにすることができ、画像黒文字品位の劣化を最低限に抑えることができる。
以上説明したようにブラックのエッジ部に対してもカラードットを付与することでスミアを防止する効果を向上させることが可能となる。さらに、ブラックのエッジ部分にへ付与するカラーインクの量を、ブラックのベタ部分よりも少なくすることで、黒文字品位の劣化を防止することが可能となる。
次に、本発明の実施例6について、図を参照して説明する。
本実施例では、ブラックのエッジ部へカラーインクのドットを付与する構成において、画像処理において実行される色変換処理を活用するものである。
一般的なプリンタにおいては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを用いる。コンピュータで処理されるイメージデータや、コンピュータによってモニタ上に表示する際に用いられる信号は、RGB(レッド、グリーン、ブルー)の三原色で表されることから、プリンタによって出力する際に色変換処理が行われる。
本実施例では、RGBのデータをCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のデータに変換する色変換処理において、R,G,Bがいずれも「0」となるブラックのデータについては、ブラック以外のC,M,Yのデータを生成するように変換処理を行う。従って、RGBで表される変換前の色情報がブラックを示すときに、ブラックと他のカラーインクに対応したデータを生成することで、ブラックの画像中にカラーインクによるドットを付与することができる。
本実施例では、前述のようにR,G,Bがいずれも「0」を示すときに、シアンを9%、マゼンタを3%、イエローを2.5%を生成する。このようにして生成されたC,M,Y,Kのデータそれぞれを2値化した後に、ブラックのデータについて、ベタ部を抽出する。この抽出したブラックのベタ部について、ベタ部に付与するカラーインクのデータを生成する。なお、ブラックのベタ部に付与するカラーインクのデータは、前述の実施例と同様に、ベタ部分に対応した各色毎のマスクを利用することで生成することができる。従って、ブラックのベタ部分に対して、シアンが9%、マゼンタが3%、イエローが2.5%の比率に対応したカラーインクのドットを追加して付与することで、結果として、先の実施例5と同様に、ブリーディング、スミアの両方を低減させることができる。
次に、本実施例における、記録データの生成処理について説明する。
図25は、本実施例の処理を説明するフローチャートである。
本実施例では、RGBのデータをCMYKのデータに変換する際に、3次元のLUTテーブルを用いる。各色のデータの値(信号値)は8ビットと仮定する。RGBでブラックを表すデータ(R=G=B=0)が入力されたとき、変換後のK,C,M,Yの信号値が、K=255、C=23(255×0.09≒23)、M=8(255×0.03≒8)、Y=6(255×0.025≒6)と変換されるように、LUTテーブルの値を設定しておく。このLUTテーブルによる変換(ステップS801)を行った後、ステップS802に示す2値化処理を行う。このステップS801、S802の処理を行うことで、ブラックドット近接画素(ブラックのベタ部)及びブラックドット非近接画素(ブラックのエッジ部)に関係なく、ブラック100%に対してシアン9%、マゼンタ3%、イエロー2.5%のカラードットが付与されることになる。続いて、ステップS803により、ブラックのベタ部に対応したデータを生成する。続いて、ブラックのベタ部に対して、シアン9%、マゼンタ3%、イエロー2.5%の割合でカラードットを付与するためのマスクを用い、カラードットのデータを生成する(S604)。
ブラックのベタ部には、ステップS801の色変換処理を行った結果で付与されるカラードットと、2値化後のブラックのデータにマスク処理を行った結果で付与されるカラードットとの両方が付与されることになる。その結果、ブラックのベタ部に対しては、シアンが約18%、マゼンタが約6%、イエローが約5%の割合で、各色のカラードットが付与されることになる。一方、ブラックのBkエッジ部については、色変換処理において生成されたカラードットのみが付与されることになる。つまり、エッジ部については、シアンが約9%、マゼンタが約6%、イエローが約2.5%の割合で、カラードットが付与されることになる。
以上説明したような方法により、ブラックのエッジ部に対してカラードットを付与することで、ブリーディングとスミアを防止する効果を向上させることが可能となる。さらに、ブラックのエッジ部に対すてカラードットを付与する量を、ブラックのエッジ部に対してカラードットを付与する量よりも少なくすることで、黒文字品位の劣化を防止することが可能となる。
次に、本発明の第7の実施例を説明する。
本実施例では、ブラックの画像のエッジ部とベタ部に対して、記録するブラックの画素の間引き処理を行うとともに、ブラック画像のエッジ部に対してカラーインクを付与して記録を行う処理を実行するものである。
具体的には、本実施例では、ブラックのエッジ部においてドットを間引く量を、ブラックのベタ部分よりも少なくする。さらに、間引き処理後のブラックのエッジ部に対して付与するカラーインクの量を、間引き処理後のブラックのベタ部分に付与するカラーインクの量よりも少なくする。この構成により、高品位な黒文字の記録が可能となる。
以下、具体的な方法について説明する。
<ブラック記録データの生成>
まず、ブラックの記録データの処理について説明する。本実施例において、ブラック画像のオリジナルのデータは先の実施例と同様に、図23Aで示したドット配置のデータとする。図26Aは、オリジナルのブラックデータから、ブラック画像の境界部分を検出して得られたドット配置を示している。また、図26Dは、オリジナルのブラックデータから検出して得られた、ブラックのベタ部分のドット配置を示している。これらの、エッジ部、ベタ部の検出の処理は、先の実施例で説明した各種の方法を採用することができることから、その具体的説明については省略する。
図26Aに示すブラックのエッジ部に対して、図26Bに示すマスクのパターン(ブラック間引き用マスク2)を用いて間引き処理を行う。ここでは、図26Aと図26Bのパターンで論理積をとることにより、間引き処理が行われる。図26Cは、間引き処理後のブラックのデータである。
一方、ブラックのベタ部については、図26Eに示すマスクのパターン(ブラック間引き用マスク3)により間引き処理を行う。間引きの処理は、エッジ部と同様に、2つのパターンの論理積によって達成できる。図26Fは、ベタ部分の間引き処理後のブラックのドット配置を示している。
なお、エッジ部の間引き処理に用いるマスク2は、20%のドットを間引き、80%のドットを記録する比率となっている。また、ベタ部の間引き処理に用いるマスク3は、40%のドットを間引き、60%のドットを記録する比率となっている。このように、ブラックの画像を構成するドットの間引き率を、エッジ部とベタ部とで異ならせ、エッジ部の間引く量をベタ部よりも少なくすることで、黒文字の品位の劣化を防止することができる。
なお、最終的に記録するたブラックの記録データは、図26Cと図26Fの論理和で得られる、図26Gのドットパターンとなる。
<カラー付与データの生成>
本実施例における、ブラックの画像に付与するカラーのドットを記録するためのデータは、実施例5或いは実施例6において説明した方法を採用する。
以上説明したように、ブラックの画像のエッジ部とベタ部とで、間引き率が異なるマスクを用いて間引くとともに、ブラックの画像に付与するカラーインクの量を、ベタ部よりもエッジ部を少なくすることにより、高品位な黒文字を記録可能となる。
次に、本発明の第8の実施例を説明する。
本実施例において、ブラックの画像に付与するカラードットのデータの生成は、先に述べた実施例6の方法を採用する。すなわち、RGBのデータからCMYKのデータに変換する処理において、ブラックを表現するRGBのデータから、ブラックのデータとともに各色のデータを生成するように変換することにより、ブラックの画像に重ねて記録するカラーインクのデータを生成することができる。本実施例では、さらに、ブラックドットが近接する画素(すなわち、ブラックのベタ部)を検出し、ベタ部に相当する画素を所定のマスクで間引いた後に、ブラックの画像のエッジ部に相当するデータとを合成する。そして、合成したブラックデータを一律に間引く処理を行う。
以下、具体的な処理を、図27に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、実施例6と同様に、RGBデータをCMYKデータに変換する処理において、多値のデータで表されるカラーのデータを生成する(S901)。この生成した多値のカラーデータが、ブラックの画像に付与するカラードットのデータとなる。次に、多値のデータを2値のデータに変換する2値化処理(S902)を行う。2値化処理を行った後に、ブラック画像のベタ部に相当するデータを生成し(S903)、さらに、ブラック画像のエッジ部に相当するデータを生成する(S904)。続いて、ステップS905において、ブラックのベタ部の間引き処理を行う。続いて、ブラックのベタ部に対して付与するカラーインクのドットに対応したデータを生成する(S906)。次に、ブラックのエッジ部に対応するデータと、間引き処理を行った後のブラックのベタ部のデータとの合成を行う(S907)。この合成の処理は、2つのデータの論理和によって行うことができる。
続いて、ステップS907によって得られた合成後のデータを、間引き処理用のマスクを用いて一律に間引く(S908)処理を行い、最終的なブラック記録データを生成する。
なお、ステップS905における、ブラックドット近接画素(ブラックのベタ部)の間引き処理では、80%デューティのマスクを用いるものとする。また、ステップS907において合成した後のブラックデータに対して行う、ステップS908の間引き処理におけるマスクは、75%デューティのマスクを用いるものとする。従って、ベタ部については、ステップS905において、先に20%の間引き処理が行われ、さらに、S908において25%の間引き処理が行われることになる。一方、ブラック画像のエッジ部は、ステップS908において、25%の間引き処理が行われるだけである。つまり、ブラック画像のエッジ部とベタ部とで、異なる割合で間引き処理を行ったことになる。具体的には、ブラック画像のベタ部分については、オリジナルのデータに対して60%(0.8×0.75=0.6)のデューティとなるよう間引かれ、また、ブラック画像のエッジ部は、オリジナルのデータに対して、80%のデューティとなるよう間引かれる。
以上説明したような方法により、高品位な黒文字を記録可能となる。
〔その他の実施例〕
実施例1において、カラードットを付与する対象画素の検出処理を、図3〜6を参照して説明した。本発明における対象画素を検出するための処理は、先に説明した構成に限定されるものではない。つまり、実施例1で説明した処理を簡略化するために、以下に説明する方法で実行してもよい。
図21A〜21Dを参照して、スミア防止を目的とした、カラードットを付与する対象画素の検出処理を説明する。なお、オリジナルのブラックデータ図21Aについては、先に説明した図4Aと同じデータとして説明する。
まず、図21Aに示すオリジナルブラックデータを反転したデータ(図21B)を作成する。さらに、図21Bのデータを近傍8方向に対して、所定の画素数分ボールドして、図21Cに示すデータを作成する。この、図21Cに示すデータを再度反転し、図21Dに示すデータを得る。この図21Dに示すデータが、ブラックドットが近接する画素となる。なお、処理において説明する「反転」とは、記録を行う画素は非記録画素とし、非記録画素は記録を行う画素とするように変換する処理である。記録の有無については、通常「0」または「1」の1ビットデータで表すことが可能である。従って、反転の処理は、「0」を「1」に変換し、「1」を「0」に変換すればよく、処理の簡素化と高速化が達成される。
なお、図3、図4A〜4Cを参照して説明した処理では、3×3のマトリクス内に9ドットのブラックドットが存在するか否かに従って、着目画素の判定を行った。図21Dに示すように近傍の8方向へ1画素分のボールド処理を行うことで、実施例1において着目画素とその周囲の9ドットがブラックドットである場合にブラックドットが近接する画素であると判定する処理と同じ結果を得ることができる。
次に、図22A〜22Dを参照して、画像の境界におけるブリーディングの防止を目的とした、カラードットを付与する対象画素を検出する処理を説明する。
この図22A〜22Dにおいても、ブラックのオリジナルデータを、実施例1で説明した図4B、図6Bと同じパターンとして説明する。
図22Bは、オリジナルのカラーデータである。この図22Bのカラーデータを8方向へ所定の画素数分ボールドしたデータ(図22C)を作成する。なお、図22Cでは、図示する範囲内のみに着目して説明するために、図22Bの内側の非記録画素の方向へボールドした状態を示している。また、ここでは、境界となる1画素分を判定するために、1画素分だけボールドしたデータとしている。この図22Cのデータと、図22Aに示すオリジナルブラックデータとの論理積をとったデータが図22Dに示すパターンとなる。この図22Dに示すデータが、ブラックデータのうちカラードットに近接する画素を示すことになる。
実施例1では、ブラックドットを着目画素として、3×3のマトリクス内にカラードットが1ドットでも存在する場合に、着目画素がカラードットに近接する画素と判定した。
図22A〜22Dに示す処理では、図22Bに示すカラーデータを8方向に1画素分ボールドすることにより、実施例1と同様の結果を得ることができる。
また、ブラックインクと他の複数のカラーインクを用いるカラーインクジェットプリンタにおいて、ブラックインクとして記録媒体に対する浸透性が比較的低い組成のインクを用い、カラーインクとして記録媒体に対する浸透性が比較的高い組成のインクを用いるようにした構成が知られている。このような浸透性を異ならせたインクセットをしようとするカラーインクジェットプリンタにおいては、カラーインクとブラックインクとを同じ位置に重ねてプリントする場合に、カラーインクを先に吐出し、その後でカラーインクのドットに重ねてブラックインクを吐出した方が、スミアを防止する効果が高くなる。それは、先にインクが浸透した紙面上に対して続けてインクを吐出することで、後に吐出されたインクの記録媒体内部への浸透が早まる、という現象に起因する。そこで、スミアの低減や、ブリーディングの低減を目的として、ブラックの画像にカラーインクのドットを付与する場合は、ブラックインクより先にカラーインクを記録するようにすることで、効果を高めることができる。なお、図10に示すようなシリアルプリンタの構成であれば、記録ヘッドの走査中にプリントを行うときの走査方向を特定の方向に限定することで、ブラックインクとカラーインクの順序を一定にすることができる。
また、実施例4の構成において、カラーインク用のヘッドが記録することによりスキャン幅が増大するため、この増大するスキャン幅の領域においてカラードットを付与する条件が満たされた場合にのみ、カラードットを付与するための処理を行うようにしてもよい。
本発明の実施例1における、カラーの印字データを生成する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1における、カラードットを付与する対象となる画素を検出するための処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施例1における、スミア防止を目的としてカラードットを付与する対象画素を検出するための処理を説明するフローチャートである。 4A、4B、4Cは本発明の実施例における、カラードットを付与する対象画素を検出する処理を説明する図である。 本発明の実施例における、ブラックとカラーのブリーディング防止を目的としてカラードットを付与する対象画素を検出するための処理を説明するフローチャートである。 6A、6B、6C、6Dは本発明の実施例における、カラードットを付与する対象画素を検出する処理を説明する図である。 7A、7B、7C、7D、7E、7F、7Gは本発明の実施例における、スミア防止用のカラードットのデータを生成する処理を説明する図である。 8A、8B、8C、8D、8E、8F、8Gは本発明の実施例における、ブリーディング防止用のカラードットのデータを生成する処理を説明する図である。 本発明の実施例における、ブラックの画像に重ねてプリントするためのカラーデータを生成する処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用可能なカラーインクジェット記録装置の構成を示す概略斜視図である。 本発明を適用可能な記録ヘッドの構成を示す要部斜視図である。 本発明を適用可能なインクジェット記録装置の制御ブロック図である。 本発明の実施例における、処理とデータ生成の流れを説明するブロック図である。 14A、14B、14C、14D、14E、14F、14Gは本発明の実施例における、ブラック画像に付与するカラーインク用のデータの生成例を説明する図である。 本発明の実施例における、ブラック画像に重ねてプリントするためのカラーインク用データを生成する処理を説明するフローチャートである。 16A、16B、16C、16D、16E、16Fは本発明の実施例における、オリジナルのブラックデータを間引きする例を説明する図である。 本発明の実施例における、各色のヘッドの配置と、記録ヘッドの走査幅を説明する図である。 本発明の実施例における、各色の1スキャン分のデータをカウントする処理を説明する図である。 本発明の実施例における、1バンド内のブラックデータを検出する処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施例における、1バンド内のカラーデータを検出する処理を説明するフローチャートである。 21A、21B、21C、21Dは本発明の実施例における、スミア防止用にカラードットを付与する画素を検出する処理を説明する図である。 22A、22B、22C、22Dは本発明の実施例における、ブリーディング防止用カラードットを付与する画素を検出する処理を説明する図である。 23A、23B、23Cは本発明の実施例における、ブラックドットから、ブラックに非近接の画素(エッジ部)の生成を説明する図である。 24A、24B、24C、24D、24E、24F、24G、24H、24I、24Jは本発明の実施例における、ブラックのエッジ部に対して付与する、カラードットのデータの生成を説明する図である。 本発明の実施例における、ブラックの画像に付与するカラードットのデータを生成する処理を説明するフローチャートである。 26A、26B、26C、26D、26E、26F、26Gは本発明の実施例における、ブラックのデータの生成方法を説明する図である。 本発明の実施例における、ブラックの画像に付与するカラードットのデータ、及びブラックのデータを生成する処理を説明するフローチャートである。

Claims (19)

  1. ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上にブラック画像の記録を行うことが可能な記録装置において、
    記録されるべきブラック画像を構成する複数の画素のうち、前記ブラックインクが吐出される画素で囲まれる画素を第1のブラック画素として抽出し、且つ前記複数の画素のうち、前記カラーインクが吐出される画素に隣接する画素を第2のブラック画素として抽出するための抽出手段と、
    前記第1のブラック画素のうちの少なくとも一部の画素に対して前記カラーインクを吐出するための第1のカラーデータと、前記第2のブラック画素のうちの少なくとも一部の画素に対して前記カラーインクを吐出するための第2のカラーデータとを生成するための生成手段とを有し、
    前記生成手段は、前記第1のブラック画素のうち前記カラーインクが吐出される画素の比率と、前記第2のブラック画素のうち前記カラーインクが吐出される画素の比率とが異なるように、前記第1および第2のカラーデータを生成することを特徴とする記録装置。
  2. ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行う記録装置において、
    前記ブラックインクを吐出するためのブラックデータに対応する複数の画素のうち、前記ブラックデータに対応する画素で囲まれる画素を第1のブラック画素として抽出し、且つ前記複数の画素のうち、前記カラーインクを吐出するためのカラーデータに対応する画素に隣接する画素を第2のブラック画素として抽出するための抽出手段と、
    前記第1のブラック画素に対応するブラックデータを第1の間引き率を有する第1のマスクを用いて間引くことにより、前記第1のブラック画素のうちの一部の画素に対応する第1のカラーデータを生成し、前記第2のブラック画素に対応するブラックデータを前記第1の間引き率とは異なる第2の間引き率を有する第2のマスクを用いて間引くことにより、前記第2のブラック画素のうちの一部の画素に対応する第2のカラーデータを生成するための生成手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  3. ブラックインクとカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上にブラック画像の記録を行うことが可能な記録装置において、
    記録されるべきブラック画像を構成する複数の画素において着目画素を変更しながら、当該着目画素を含む複数の画素で構成されるマトリクス内に存在するブラック画素の数が第1の値以上となる場合に、当該着目画素を第1のブラック画素として抽出し、着目画素を含む複数の画素で構成されるマトリクス内に存在するカラー画素の数が第2の値以上となる場合に、当該着目画素を第2のブラック画素として抽出する抽出手段と、
    前記第1のブラック画素の少なくとも一部の画素に対して前記カラーインクを吐出するための第1のカラーデータと、前記第2のブラック画素の少なくとも一部の画素に対して前記カラーインクを吐出するための第2のカラーデータとを生成するための生成手段とを有し、
    前記生成手段は、前記第1のブラック画素のうち前記カラーインクが吐出される画素の比率と、前記第2のブラック画素のうち前記カラーインクが吐出される画素の比率とが異なるように、前記第1および第2のカラーデータを生成することを特徴とする記録装置。
  4. 前記生成手段は、前記第1のブラック画素のうち前記カラーインクが吐出される画素の比率が、前記第2のブラック画素のうち前記カラーインクが吐出される画素の比率よりも高くなるように、前記第1および第2のカラーデータを生成することを特徴とする請求項1または3に記載の記録装置。
  5. 前記少なくとも1つのカラーインクは、異なる色に対応した複数のカラーインクを含み、
    前記生成手段は、前記第1のカラーデータとして、前記複数のカラーインクを吐出するためのデータを生成し、前記第2のカラーデータとして、前記複数のカラーインクを吐出するための吐出データを生成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記記録されるべきブラック画像を構成する複数の画素に対応するブラックデータを間引くための間引き手段をさらに有し、
    前記間引き手段によって間引かれたブラックデータに基づいて前記記録ヘッドより前記ブラックインクが吐出されることを特徴とする請求項1または4に記載の記録装置。
  7. 前記間引き手段は、前記第1のブラック画素と前記第2のブラック画素とで、前記ブラックデータの間引き率を異ならせることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行うことが可能な記録装置において、
    前記ブラックインクを吐出するためのブラックデータに対応したブラック画素を着目画素とし、当該着目画素を中心とした複数の画素で構成されるマトリクス内に存在する前記ブラック画素が所定の数を超える場合に、当該着目画素を特定のブラック画素として抽出するための抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記特定のブラック画素の一部の画素に対応する記録媒体上の領域に前記カラーインクが吐出されるようにカラーデータを生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  9. ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行う記録装置において、
    前記記録を行うための記録データにカラーインクに対応したデータが含まれているかどうかを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記カラーインクに対応したデータが含まれていると判定された場合、前記記録データに含まれるブラックインクに対応したデータに基づき記録されるブラック画素のうち、当該ブラック画素で囲まれている画素を第1のブラック画素として抽出し、且つ前記ブラック画素のうち、前記カラーインクが吐出される画素に隣接する画素を第2のブラック画素として抽出した後に、前記第1のブラック画素のうち少なくとも一部の画素に対して前記カラーインクを吐出するための第1のカラーデータおよび前記第2のブラック画素のうちの少なくとも一部の画素に対して前記カラーインクを吐出するための第2のカラーデータを生成する第1の生成手段と、
    前記判定手段によって前記カラーインクに対応したデータが含まれていないと判定された場合、前記第1および第2のブラック画素の抽出を行わずに、前記記録データに含まれるブラックインクに対応したデータに基づき記録されるブラック画素の少なくとも一部の画素に対してカラーインクを吐出するための第3のカラーデータを生成する第2の生成手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  10. ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを記録媒体に対して走査させながら記録を行う記録装置において、
    記録を行うための記録データに基づいて、ブラックの画像を構成する画素のうち、近接する画素がブラックインクにより記録される画素からなる第1のブラック画素と、近接する画素にカラーインクにより記録される画素を含む第2のブラック画素の少なくともいずれか一方を抽出するための抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記第1および第2のブラック画素の少なくとも一方に対して、カラーインクによる記録がなされるように、カラーインクに対応したデータを生成するための生成手段と、
    前記記録ヘッドの1回の走査で記録を行う走査領域に対して、前記抽出手段による抽出と前記生成手段による生成とを行うか否かを、前記走査領域に含まれる前記記録データに基づいて判定する判定手段とを有し、
    前記判定手段による判定の結果に従って、前記抽出手段による抽出と前記生成手段による生成を行うか否かを制御することを特徴とする記録装置。
  11. ブラックインクによる記録よりも先にカラーインクによる記録を行うよう、前記記録ヘッドにより記録を行うときの走査の方向を限定することを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行うために、前記ブラックインクを吐出するためのブラックデータおよび前記カラーインクを吐出するためのカラーデータを処理するデータ処理装置であって、
    前記ブラックデータに対応する画素のうち、当該ブラックデータに対応する画素で囲まれる画素を第1のブラック画素として抽出し、前記カラーデータに対応する画素に隣接する画素を第2のブラック画素として抽出するための抽出手段と、
    前記第1のブラック画素のうちの少なくとも一部の画素に対応する第1のカラーデータと、前記第2のブラック画素のうちの少なくとも一部の画素に対応する第2のカラーデータとを生成するための生成手段とを有し、
    前記生成手段は、前記第1のブラック画素のうちで前記カラーデータに対応する画素の比率が、前記第2のブラック画素のうちで前記カラーデータに対応する画素の比率と異なるように、前記第1および第2のカラーデータを生成することを特徴とするデータ処理装置。
  13. ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行うために、前記ブラックインクを吐出するためのブラックデータおよび前記カラーインクを吐出するためのカラーデータを処理するデータ処理装置であって、
    前記ブラックデータに対応した複数の画素のうち、当該ブラックデータに対応した画素で囲まれる画素を第1のブラック画素として抽出し、且つ前記複数の画素のうち、前記カラーデータに対応した画素に隣接する画素を第2のブラック画素として抽出するための抽出手段と、
    前記第1のブラック画素に対応したブラックデータを第1の間引き率を有する第1のマスクを用いて間引くことにより、前記第1のブラック画素のうちの一部の画素に対応した第1のカラーデータを生成し、前記第2のブラック画素に対応したブラックデータを前記第1の間引き率とは異なる第2の間引き率を有する第2のマスクを用いて間引くことにより、前記第2のブラック画素のうちの一部の画素に対応した第2のカラーデータとする生成手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  14. ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行うために、前記ブラックインクを吐出するためのブラックデータおよび前記カラーインクを吐出するためのカラーデータを処理するデータ処理装置であって、
    前記ブラックデータに対応したブラック画素を着目画素とし、当該着目画素を中心とした複数の画素で構成されるマトリクス内に存在する前記ブラック画素が所定の数を超える場合に、当該着目画素を特定のブラック画素として抽出するための抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記特定のブラック画素の一部の画素に対応したカラーデータを生成するための生成手段と、
    を有することを特徴とするデータ処理装置。
  15. ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行う記録装置であって、
    RGBデータを、記録に用いるインクの色に対応した多値データに変換するに際し、前記RGBデータがブラックを表す場合、当該ブラックを表すRGBデータを、前記ブラックインクに対応したブラック多値データと前記少なくとも1つのカラーインクに対応したカラー多値データに変換するための色変換手段と、
    前記色変換手段によって得られたブラック多値データおよびカラー多値データを2値化することで、ブラック2値データおよび第1のカラー2値データを生成するための2値化手段と、
    前記2値化手段によって生成されたブラック2値データに基づいて、当該ブラック2値データに対応した画素のうち、当該ブラック2値データに対応する画素で囲まれる画素を特定のブラック画素として抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記特定のブラック画素に対応した第2のカラー2値データを生成する生成手段と、
    前記第1および第2のカラー2値データに基づいて前記記録ヘッドよりカラーインクを吐出させる手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  16. 前記ブラックを表すRGBデータはR=G=B=0のデータであることを特徴とする請求項15に記載の記録装置。
  17. ブラックインクと少なくとも1つのカラーインクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行うためデータを処理するデータ処理方法であって、
    特定の複数色に対応したデータを、記録に用いるインクの色に対応したデータに変換する色変換工程と、
    前記色変換工程において変換して得られた記録に用いるインクの色に対応したデータに基づいて、ブラックの画像を構成する画素のうち、近接する画素がブラックインクにより記録される画素からなるブラック近接画素を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって抽出された前記ブラック近接画素に対して、カラーインクによる記録がなされるよう、カラーインクに対応したデータを生成するデータ生成工程とを有し、
    前記色変換工程は、ブラックを表す前記特定の複数色のデータを、ブラックインクに対応したデータと少なくとも一つのカラーインクに対応したデータに変換することを特徴とするデータ処理方法。
  18. ブラックドットとカラードットを形成するための記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行う記録装置であって、
    オリジナルのブラックデータに基づいて、前記ブラックドットが形成される画素に近接する第1のブラック画素を検出し、検出された第1のブラック画素のブラックデータと当該ブラックデータを間引くための第1のマスクとの論理積により、カラードットを形成するための第1のカラーデータを生成する第1のデータ生成手段と、
    前記オリジナルのブラックデータおよびオリジナルのカラーデータに基づいて、前記カラードットが形成される画素に近接する第2のブラック画素を検出し、検出された第2のブラック画素のブラックデータと当該ブラックデータを間引くための第2のマスクとの論理積により、カラードットを形成するための第2のカラーデータを生成する第2のデータ生成手段と、
    前記第1のデータ生成手段で生成された第1のカラーデータと、前記第2のデータ生成手段で生成された第2のカラーデータと、前記オリジナルのカラーデータとの論理和により、第3のカラーデータを生成する第3のデータ生成手段と、
    前記オリジナルのブラックデータと、前記第3のデータ生成手段によって生成された第3のカラーデータとに基づいて、前記記録ヘッドを用いて記録を行う記録手段と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  19. ブラックドットとカラードットを形成するため記録ヘッドを用いて記録媒体上に記録を行う記録装置であって、
    オリジナルのブラックデータおよびオリジナルのカラーデータを格納するためのメモリと、
    前記メモリから読み出したオリジナルのブラックデータに基づいて、前記ブラックドットが形成される画素に近接する第1のブラック画素を検出し、検出された第1のブラック画素のブラックデータと当該ブラックデータを間引くための第1のマスクとの論理積により、カラードットを形成するための第1のカラーデータを生成する第1の生成手段と、
    前記オリジナルのブラックデータおよびオリジナルのカラーデータに基づいて、前記カラードットが形成される画素に近接する第2のブラック画素を検出し、検出された第2のブラック画素のブラックデータと当該ブラックデータを間引くための第2のマスクとの論理積により、カラードットを形成するための第2のカラーデータを生成する第2の生成手段と、
    前記第1のデータ生成手段で生成された第1のカラーデータと、前記第2のデータ生成手段で生成された第2のカラーデータと、前記オリジナルのカラーデータとの論理和により、第3のカラーデータを生成する第3の生成手段と、
    前記メモリから読み出したオリジナルのブラックデータと当該ブラックデータを間引くための第3のマスクとの論理積により、カラードットを形成するための第4のカラーデータを生成する第4の生成手段と、
    前記メモリにオリジナルのカラーデータが格納されているか否かに基づいて、前記前記第3の生成手段と前記第4の生成手段のいずれによってカラーデータを生成するかを選択する選択手段と、
    前記メモリから読み出したオリジナルのブラックデータと、前記選択手段によって選択された前記第3または第4の生成手段によって生成される第3または第4のカラーデータとに基づいて、前記記録ヘッドを用いて記録を行う記録手段と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
JP2005515505A 2003-11-13 2004-11-12 記録装置およびデータ処理装置 Expired - Fee Related JP4314243B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003383367 2003-11-13
JP2003383367 2003-11-13
JP2004322258 2004-11-05
JP2004322258 2004-11-05
PCT/JP2004/017229 WO2005047003A1 (ja) 2003-11-13 2004-11-12 記録装置、およびデータ処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2005047003A1 JPWO2005047003A1 (ja) 2007-05-31
JP4314243B2 true JP4314243B2 (ja) 2009-08-12

Family

ID=34593947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005515505A Expired - Fee Related JP4314243B2 (ja) 2003-11-13 2004-11-12 記録装置およびデータ処理装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7775618B2 (ja)
EP (1) EP1693215B1 (ja)
JP (1) JP4314243B2 (ja)
DE (1) DE602004028755D1 (ja)
WO (1) WO2005047003A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015229333A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4931204B2 (ja) * 2005-12-01 2012-05-16 キヤノン株式会社 データ生成装置およびデータ生成方法
JP4315458B2 (ja) 2006-03-31 2009-08-19 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置、画像処理装置および画像処理方法
JP4928313B2 (ja) * 2006-04-17 2012-05-09 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP4227627B2 (ja) * 2006-04-24 2009-02-18 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置および画像処理方法
JP4986513B2 (ja) * 2006-06-21 2012-07-25 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP5147260B2 (ja) * 2007-02-23 2013-02-20 キヤノン株式会社 データ処理方法、データ処理装置およびデータ記録方法
US20090079777A1 (en) * 2007-09-26 2009-03-26 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing apparatus and ink jet printing method
JP5538858B2 (ja) * 2009-12-15 2014-07-02 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP6558888B2 (ja) * 2014-03-04 2019-08-14 キヤノン株式会社 装置、印刷装置、印刷の制御方法及びプログラム
JP6815117B2 (ja) * 2016-07-21 2021-01-20 株式会社Screenホールディングス 印刷データ処理方法、印刷データ処理装置、および印刷データ処理プログラム

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5565269A (en) 1978-11-10 1980-05-16 Seiko Epson Corp Quick drying ink for ink jet recording
JPH0615880A (ja) * 1992-06-30 1994-01-25 Canon Inc 情報記録装置
ATE193680T1 (de) * 1992-10-30 2000-06-15 Canon Kk Vorrichtung und verfahren zur mehrfarbigen tintenstrahlaufzeichnung
JP3397426B2 (ja) 1994-01-25 2003-04-14 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
IT1284844B1 (it) * 1994-09-16 1998-05-22 Seiko Epson Corp Procedimento di stampa a getti di inchiostro a colori
JPH08132724A (ja) 1994-11-08 1996-05-28 Canon Inc インクジェット記録方法およびその装置
JP3576694B2 (ja) * 1996-04-23 2004-10-13 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法、その装置、画像処理方法及び画像処理方法を実行するプリント方法
US6361144B1 (en) 1999-12-03 2002-03-26 Xerox Corporation Reduction of intercolor or bleeding in liquid ink printing
JP2002079695A (ja) 2000-09-04 2002-03-19 Canon Inc カラーインクジェット記録方法、およびカラーインクの割合の決定方法
JP4018398B2 (ja) * 2001-02-09 2007-12-05 キヤノン株式会社 カラーインクジェット記録装置及びカラーインクジェット記録方法
JP4197982B2 (ja) 2003-04-24 2008-12-17 藤堂工業株式会社 棒材のせん断加工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015229333A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1693215B1 (en) 2010-08-18
US7775618B2 (en) 2010-08-17
WO2005047003A1 (ja) 2005-05-26
DE602004028755D1 (de) 2010-09-30
US20070126766A1 (en) 2007-06-07
EP1693215A1 (en) 2006-08-23
JPWO2005047003A1 (ja) 2007-05-31
EP1693215A4 (en) 2009-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4227627B2 (ja) インクジェット記録装置および画像処理方法
US7715043B2 (en) Multilevel print masking method
JP2009096188A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2006341406A (ja) インクジェット記録システム
JP2011143712A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP4314243B2 (ja) 記録装置およびデータ処理装置
JP4343867B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3251530B2 (ja) インクジェット記録方法及び装置
JP2008155474A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2008149566A (ja) 記録装置、記録方法および画像処理装置
JP4514190B2 (ja) データ生成装置、インクジェット記録装置、およびデータ生成方法
JP2008143091A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2005088208A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2011076156A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2000118007A (ja) 印刷装置、印刷方法および記録媒体
JP4986513B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2005161630A (ja) インクジェット記録システムおよびインクジェット記録方法
JP4315458B2 (ja) インクジェット記録装置、画像処理装置および画像処理方法
JP2006168111A (ja) インクジェット記録装置
JP2006218775A (ja) インクジェット記録装置
JP2006130778A (ja) インクジェット記録装置及び記録データ処理方法
JP2006240067A (ja) インクジェット記録装置
JP2005144795A (ja) インクジェット記録装置
JP2006001053A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2005254518A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20060718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060726

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071214

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20081118

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20081127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090512

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090518

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4314243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130522

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140522

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees