本発明の実施の形態を図面を使って詳細に説明する。
(本発明の第1の実施の形態)
本発明の管理装置の実施の形態であるサービスプロバイダサーバ100を含む番組配信システムの主要部のブロック構成を図1に示す。
図1において、符号100を付したのは本発明の管理装置の実施の形態であるサービスプロバイダサーバである。
符号111を付したのは本発明の受信装置の実施の形態であるデジタル放送受信機−1であり、符号112を付したのは本発明の受信装置の実施の形態であるデジタル放送受信機−2であり、符号113を付したのは本発明の受信装置の実施の形態であるデジタル放送受信機−3であり、符号119を付したのは本発明の受信装置の実施の形態であるデジタル放送受信機−Nである。
符号120を付したのはインターネットである。
符号121を付したのは番組配信サーバ−1であり、符号122を付したのは番組配信サーバ−2であり、符号123を付したのは番組配信サーバ−3であり、符号129を付したのは番組配信サーバ−Mである。
図1に示すようにこの番組配信システムは、サービスプロバイダサーバ100と、デジタル放送受信機−1(111)、デジタル放送受信機−2(112)、デジタル放送受信機−3(113)、デジタル放送受信機−N(119)と、番組配信サーバ−1(121)、番組配信サーバ−2(122)、番組配信サーバ−3(123)、番組配信サーバ−M(129)とが、それぞれインターネット120に接続され、それぞれ相互に通信可能に構成されている。
図1ではこの番組配信システムには、デジタル放送受信機が複数(図1ではN台)含まれるように記載され、番組配信サーバが複数(図1ではM台)含まれるように記載され、サービスプロバイダサーバは1台含まれるように記載されているが、必ずしもこのような台数に限るものでは無く、番組配信サーバやデジタル放送受信機が1台しか接続されていない実施の形態でも構わないし、サービスプロバイダサーバが複数接続されている実施の形態でも構わない。又インターネットも1つだけ単独で記載されているが、種々のネットワークが接続されていても構わないし、これら種々のネットワークを介して各機器や各装置が接続されている実施の形態でも構わない。
本発明の管理装置の実施の形態であるサービスプロバイダサーバ100の主要部のブロック構成を図2に示す。
このサービスプロバイダサーバ100は、本発明の管理方法の実施の形態を実施するサービスプロバイダサーバ100でもある。
必ずしも図1に示す主要部を全て含んでいることは必要でなく、その一部を含まない実施の形態も有り得るし、他の構成要素を含むことも有り得るが、それらについては以下の文中で詳細に説明する。
図2において、図1と同一符号を付したものは図1で説明したのと同じものであり、説明を省略する。
図2において、符号202を付したのは本発明に係る送受信手段を介してコンテンツ提供先へストリーミング配信要求を送信する第1の制御手段の実施の形態である制御部であり、符号203を付したのは番組配信サーバがこのサービスプロバイダサーバ100自体を認証するための情報を記憶しているサービスプロバイダ認証情報記憶部であり、符号204を付したのは本発明に係るストリーミング配信要求を送受信する送受信手段の実施の形態であるインターネット通信部であり、符号206を付したのは本発明に係るコンテンツと上記コンテンツを保持するコンテンツ提供先とを対応付けるコンテンツ提供先情報を記憶する第1の記憶手段の実施の形態である番組配信サーバ情報記憶部であり、符号208を付したのは本発明に係るユーザを認証するためのユーザ認証情報を更に記憶している第1の記憶手段の一部の実施の形態である受信機認証情報記憶部である。
本発明の受信装置の実施の形態であるデジタル放送受信機300の主要部のブロック構成を図3に示す。
このデジタル放送受信機300は、本発明の受信方法の実施の形態を実施するデジタル放送受信機300でもある。
図3において、図1又は図2と同一符号を付したものは図1又は図2で説明したのと同じものであり、説明を省略する。
図3において、符号312を付したのは入力部であり、符号313を付したのは制御部であり、符号314を付したのは記憶部であり、符号315を付したのは電波受信部であり、符号316を付したのはインターネット通信部であり、符号317を付したのは受信レベル検出部であり、符号318を付したのは受信レベル判定部であり、符号319を付したのは切替部であり、符号310を付したのは表示部であり、符号321を付したのは認証部である。
符号320を付したのは電波受信部315とインターネット通信部316と受信レベル検出部317と受信レベル判定部318と切替部319と表示部310とを含む放送受信部である。
本発明の実施の形態のデジタル放送受信機300では、必ずしも受信レベル検出部317と受信レベル判定部318は使用しないので有していなくても構わない。他にも、必ずしも図1に示す主要部を全て含んでいることは必要でなく、その一部を含まない実施の形態も有り得るし、他の構成要素を含むことも有り得る。これらについても以下の文中で詳細に説明する。
デジタル放送受信機300は、本発明に係るストリーミング放送が行われている番組の情報の実施の形態である番組情報を記憶部314に記憶している。
この記憶部314は、本発明に係るストリーミング放送が行われている番組の情報及びインターネットアクセス先の情報を記憶する第2の記憶手段及びテレビジョン放送が行われている番組の情報及びインターネットアクセス先の情報を記憶する第3の記憶手段の実施の形態である。
この番組情報の一部だけの例を図4に示す。記憶部314にはより多くのチャンネル、例えばストリーミング放送で放送される全チャンネル、或いは当該デジタル放送受信機300で配信を受けることが可能な全ての番組情報が記憶されていることがあり、その一部であることもある。
このストリーミング放送で配信されるのはテジタル放送で放送される番組と同一であることもあるし、デジタル放送で放送される番組とは全く無関係に独自の番組が配信されることもある。
以後の説明では、ストリーミング放送で配信されるのはテジタル放送で放送される番組と同一であると仮定して説明するが、デジタル放送で放送される番組とは全く無関係に独自の番組が配信されるケースでも同様である。
但し、配信を要求する番組を選択するための番組情報がデジタル放送で放送される番組の番組情報とは異なることになる。
又、記憶部314にはより多くの日時、例えば1週間分、或いは1ヶ月分、或いは半年分、或いは1年分、或いはそれよりも長い、又は短い期間の番組情報が記憶されている。
又、1日24時間分の番組情報が記憶されていることもあるし、その一部であることもある。
又、図4に示す例では、開始時刻と終了時刻と番組名だけの情報を記憶しているが、それ以外の情報、例えばその番組の概要要旨に関する情報、種々のパレンタル情報、例えば暴力番組、成人向け番組等の情報、その他の情報が記憶されていることもある。
これらの番組は所定の日時にデジタル放送によって放送され、デジタル放送受信機300ではその電波を電波受信部315で受信し、詳細は本発明の本質と直接関係しないので省略するが、種々の信号処理が行われて表示部310で表示される。音声情報も再生されるがこれに関しても本発明の本質と直接関係しないので説明を省略する。
デジタル放送受信機300では、ユーザが入力部312を操作することによってこれらの番組を選択し、表示部310によって視聴することができる。この操作に関しても本発明の本質と直接関係しないので説明を省略する。
更に、デジタル放送受信機300ではこれらの番組を選択して、番組配信サーバ−1(121)、番組配信サーバ−2(122)、番組配信サーバ−3(123)、番組配信サーバ−M(129)の何れかからインターネット120を経由してその番組の配信を受け、配信された番組をインターネット通信部316によって受信し、切替部319で表示部310に表示する情報の切替えを行い、インターネット経由で受信した番組を表示部310に表示してそれを視聴することができる。
このインターネット通信部316は本発明に係るインターネットへアクセスする通信手段の実施の形態であり、表示部310は本発明に係るストリーミング放送を表示する第1の表示手段及び本発明に係るテレビジョン放送と通信手段が受信したストリーミング放送とを切替えて表示する第2の表示手段の実施の形態である。
このための操作をユーザが行うのも入力部312であり、これらの実行に関する制御を行うのは制御部313である。
この制御部313は本発明のストリーミング放送を第1の表示手段へ出力する第2の制御手段の実施の形態である。
この詳細に関しても本発明の本質と直接関係しないので説明を省略する。
この番組配信の要求は、デジタル放送受信機300からインターネット120を経由し、サービスプロバイダが運営するサービスプロバイダサーバ100へ番組配信要求情報を送信することによって行う。
このサービスプロバイダサーバ100のインターネットにおけるアドレスであるURLは、記憶部314に記憶されている。
この時に実行される一連の処理ステップ(第1の実施の形態で行われる処理ステップ)の流れを図5に示す。
最初に予め、この部分のステップは図示していないが、デジタル放送受信機300では、本発明に係るストリーミング放送が行われている番組の情報の実施の形態でありデジタル放送で放送される番組の内容である番組情報が記憶部314に記憶されており、サービスプロバイダサーバ100のインターネットにおけるアドレスであるURLも、記憶部314に記憶されている。
次に、デジタル放送受信機300で、上記のように配信を要求する番組が決定される(図5、S511)と、デジタル放送受信機300からサービスプロバイダサーバ100に対してインターネットを経由して番組配信要求情報が送信される(図5、S512)。この情報には、配信を要求する番組を特定するための情報、例えば図4に示す番組情報の1番組に関する情報が含まれている。
しかし又、時刻とチャンネルだけを特定すれば番組が特定されるケースでは、必ずしも番組名が含まれることは必要ではなく、番組名は番組配信要求情報に含まれていなくても構わない。更に又、この時番組名は冗長ではあるが番組配信要求情報に含まれていても構わない。
或いは又、必ずしも開始時刻や終了時刻の両方を正確に含んでいることは必要ではなく、曖昧な時刻情報、例えば「5月13日の午前11時にチャンネル1で放送されている番組」のような情報であっても構わない。
デジタル放送受信機300は、この番組配信要求情報を送信するのと同時に、或いは相前後して、或いは幾らかの時間を前後して、認証情報をサービスプロバイダサーバ100に対して送信する(図5、S513)。
この認証情報とは、例えば、デジタル放送受信機のユーザがサービスプロバイダサーバ100を運用するサービスプロバイダと「番組配信サービス利用契約」を締約することによって、サービスプロバイダからユーザに付与されるID番号やパスワードやその他の情報である。
サービスプロバイダサーバ100は、番組配信を行うために必要となる費用の関係や、セキュリティの関係や、その他種々の関係から、番組配信要求情報を受付けるデジタル放送受信機300を特定のものだけ、例えば所定の契約を事前に行ったものだけや、その他のものだけに制限することがあり、このような制限が行われているケースでは、番組配信要求情報を送信したものが番組の配信を受ける正当な権限を有するものであることを認証するためである。
このような認証情報は、デジタル放送受信機300のユーザが入力部312を使って入力した情報であることもあるし、デジタル放送受信機300の認証部321に記憶されている情報のこともある。
サービスプロバイダサーバ100では、最初に予め、この部分のステップは図示していないが、デジタル放送によって放送される番組でありデジタル放送受信機300から配信を要求される番組に関する情報と、その番組の配信を行う番組配信サーバのインターネットアドレスとを、それぞれの番組毎にその番組と対応付けて番組配信サーバ情報記憶部206に記憶する。
次に、サービスプロバイダサーバ100では、デジタル放送受信機300が送信した番組配信要求情報をインターネット120を経由して、インターネット通信部204により受信する(図5、S521)。
サービスプロバイダサーバ100は続けて、或いは前後して認証情報を受信し(図5、S522)、次にその受信した認証情報の認証を行う(図5、S523)。ここでいう認証とは上記の通り、認証情報が正当なものであるか否かの判断を行うことを示している。
サービスプロバイダサーバ100は、インターネット通信部204で受信した認証情報を制御部202へ送り、制御部202ではこの受信した認証情報と受信機認証情報記憶部208が記憶している情報とを照合することによって、或いは他の何等かの方法によって、デジタル放送受信機300から送信された認証情報の認証を行う。
認証の結果、受信した認証情報が正当なものではないと判断されたならば(図5、S523でNO)、この認証情報を送信したデジタル放送受信機300に対してエラー情報を送信する(図5、S527)こともあるし、或いはそのような正当性が不明なデジタル放送受信機300或いはその他の何等かの機器に対しては、何等の応答をも行わず放置(その番組配信要求情報を無視)する(図5、S527)こともある。
認証情報を認証した結果、番組配信要求情報を送信したデジタル放送受信機300が正当なものであると判断されれば(図5、S523でYES)、サービスプロバイダサーバ100は次に、デジタル放送受信機300から配信を要求された番組を特定する。
上記のように、番組配信の要求は何等かの方法で番組を特定して行われるが、その番組特定方法は必ずしも1つの決まった方法であるとは限らず、種々の方法、或いは曖昧な情報を含んだ方法で行われることも有り得るからである。サービスプロバイダサーバ100は、デジタル放送で放送される番組に関する種々の情報、例えば放送される番組毎の放送地域、放送開始時刻、放送終了時刻、放送チャンネル、番組内容等に関する情報を記憶しており、これらの情報を使うことによって配信を要求された番組を特定することができる。
デジタル放送受信機300から配信を要求された番組が特定されると次に、サービスプロバイダサーバ100は、番組配信サーバ情報記憶部206が記憶している番組配信サーバのリストを検索する方法、或いは他の何等かの方法によってその特定した番組の配信を行う番組配信サーバの特定を行う(図5、S524)。
もしもデジタル放送受信機300から配信を要求された番組を配信する番組配信サーバとして1つのものしか番組配信サーバ情報記憶部206が記憶していなければ、敢えて特定する意味は無く、その番組配信サーバ情報記憶部206が記憶している1つの番組配信サーバが特定される。
もしもデジタル放送受信機300から配信を要求された番組を配信する番組配信サーバとして複数のものを番組配信サーバ情報記憶部206が記憶していれば、何等かの規準によってその中から1つの番組配信サーバが特定される。しかしケースによっては必ずしも特定される番組配信サーバは1つに限ることはなく、複数の番組配信サーバが特定され、複数の番組配信サーバから要求された番組が配信されても構わない。
要求された番組を配信する番組配信サーバから、例えば1つの番組配信サーバを特定する何等かの規準とは、例えばその番組配信サーバの負荷の程度や混雑の程度、その番組配信サーバに至るため或いは番組を配信するために使用するネットワークの負荷の程度や混雑の程度、その番組配信サーバと番組の配信を要求したデジタル放送受信機のユーザの契約状況、或いは又、例えばその番組配信配信サーバが電波で放送された番組を受信して配信を行うようなケースではその番組配信サーバにおける放送の受信状況、その他の規準等である。
例えば、サービスプロバイダサーバ100の番組配信サーバ記憶部206は、各番組配信サーバの各時点での天候情報を逐次記憶し、この天候情報から特に天候が悪い地方の番組配信サーバは電波の送受信状態が悪い可能性があるのでなるべく避け、逆に天候が良い地方の番組配信サーバは電波の送受信状態が良好である可能性が高いので、これらの番組配信サーバを優先して特定する等の規準を設けることもできる。
サービスプロバイダサーバ100は、デジタル放送受信機300から要求された番組を配信する番組配信サーバの特定を行うと、次にこの特定した番組配信サーバに対して、番組配信要求情報を送信する(図5、S525)。
この番組配信要求情報は、デジタル放送受信機300からサービスプロバイダサーバ100に対して送信された(図5、S512)番組配信要求情報と同様、配信を要求する番組を特定するための情報を含んでいる。
これに関しては既に説明したのと同様であるから説明を省略する。更にこの番組配信要求情報は、番組の配信を要求しているデジタル放送受信機300を特定するための情報をも含んでいる。
この番組の配信を要求しているデジタル放送受信機300を特定するための情報とは、例えばデジタル放送受信機300のインターネットアドレスであることもあるし、これらデジタル放送受信機300のインターネットアドレスに変換することができる何等かのコード化された情報であることもあるし、デジタル放送受信機と番組配信サーバとの間で何等かの番組配信に関わる契約が行われているケースではその契約者ID(番号やその他)であることもある。
番組配信サーバは、最低限配信を要求しているデジタル放送受信機300と配信が要求されている番組を特定することができなければ、番組の配信を行うことができないからである。
更に、サービスプロバイダサーバ100は、この特定した番組配信サーバに対して、番組配信要求情報を送信するのと同時に、或いは相前後して、或いは所定の時間前後して、認証情報を送信する(図5、S526)。
この認証情報とは、番組の配信を要求された番組配信サーバが番組の配信を要求しているデジタル放送受信機300の正当性を認証するものであることもあるし、番組の配信を要求された番組配信サーバが番組の配信要求を中継したサービスプロバイダサーバ100の正当性を認証するものであることもあるし、これらの何れか一方、又は両方を行うためのものであることもあるし、その他の目的のためであることもある。
サービスプロバイダサーバ100はデジタル放送受信機300から送られてきた認証情報や、或いはサービスプロバイダサーバ100が受信機認証情報記憶部208に記憶している認証情報や、その他何等かの認証情報を特定された番組配信サーバに対して送信する。
或いは、サービスプロバイダサーバ100がサービスプロバイダ認証情報記憶部203に記憶しているサービスプロバイダ自身の認証情報やその他の認証情報を特定された番組配信サーバに送信する。
これらデジタル放送受信機300を認証する認証情報と、サービスプロバイダサーバ100を認証する認証情報との両方を、サービスプロバイダサーバ100は特定された番組配信サーバに送信することもある。
特定された番組配信サーバでは、まずサービスプロバイダサーバ100から送られた番組配信要求情報を受信する(図5、S531)。
特定された番組配信サーバは次に、サービスプロバイダサーバ100から送られた認証情報を受信する(図5、S532)。
そして、次にその受信した認証情報の認証を行う(図5、S533)。ここでいう認証とは上記の通り、認証情報が正当なものであるか否かの判断を行うことを言う。
そしてこの認証情報が正当なものであるか否かの判断とは、番組の配信を要求したデジタル放送受信機300が正当な契約を行い、正当に番組の配信要求を行うことが許可されたものであるか否かの判断であったり、番組の配信要求を中継したサービスプロバイダサーバ100が正当な契約を行い、正当に番組の配信要求を中継することが許可されたものであるか否かの判断である。
特定された番組配信サーバは、インターネットを経由して受信した認証情報と、記憶している情報とを照合することによって、或いは他の何等かの方法によって、これらデジタル放送受信機300又はサービスプロバイダサーバ100の何れか一方又は両方の認証を行うための認証情報の認証を行う。
認証の結果、受信した認証情報が正当なものではないと判断されたならば(図5、S533でNO)、この認証情報を送信したサービスプロバイダサーバ100に対してエラー情報を送信する(図5、S535)こともあるし、或いはそのような正当性が不明なサービスプロバイダサーバ100或いはその他の何等かの機器に対しては、何等の応答をも行わず放置(その番組配信要求情報を無視)する(図5、S535)こともある。
認証情報を認証した結果、番組配信要求情報を送信したデジタル放送受信機300又はサービスプロバイダサーバ100の何れか一方又は両方が正当な権限を有するものであると判断されれば、この特定された番組提供サーバは次に、配信を要求された番組の配信を行う(図5、S534)。
この配信を行う番組は、特定された番組配信サーバ自身がパッケージコンテンツとして保有しているコンテンツであることもあるし、特定された番組配信サーバが放送或いは他の何等かのネットワークから受信して、或いは配信を受けたものであることもある。しかしこれに関しては本発明の本質とは直接関係しないので説明を省略する。
或いは図5には示していないが、特定された番組配信サーバは番組配信を要求したデジタル放送受信機300に対して番組の配信を行う前に認証情報をこのデジタル放送受信機300に対して送信することがある。
これはデジタル放送受信機300の側が、番組の配信を行う番組配信サーバの正当性を認証するために行われるものである。
通常、デジタル放送受信機300は特定された番組配信サーバから番組の配信を受けるので、もしもこの番組配信サーバが正当なものでは無かったとしても、デジタル放送受信機300の側では不利益は無く、デジタル放送受信機300の側が、番組の配信を行う番組配信サーバの正当性を認証する必要は無いとも思われる。
しかしながら、もしもこの番組の配信を行う番組配信サーバやその他の機器が不当なものであったとすると、膨大な量の不正なコンテンツ情報をデジタル放送受信機300に送り込んでデジタル放送受信機300の機能を麻痺させたり、デジタル放送受信機300のユーザにとって不必要な情報、例えば不必要な商品の販売促進情報や勧誘情報が送られてきたり、或いはその他の種々の不都合な情報、例えばウイルスを含んだコンテンツ等が送信されてきたりする可能性も無いとは言えない。
従って、特定された番組配信サーバは番組配信を要求したデジタル放送受信機300に対して番組の配信を行うのに先立って、認証情報をこのデジタル放送受信機300に対して送信する実施の形態もあり、この実施の形態では、デジタル放送受信機300は番組配信サーバが送信した認証情報を受信し、その認証情報の認証を行い、その認証情報が正当なものであった時にだけ、次に示すように、配信された番組の受信を行う。
番組配信要求情報をサービスプロバイダサーバ100に対して送信したデジタル放送受信機300は、特定された番組配信サーバから配信された番組を受信し(図5、S514)、切替部319はそれまで電波受信部315から受信した情報を表示部310に送っていたのを、これ以後はインターネット通信部316から受信した情報を表示部310に送るように切替えを行う。
表示部310は受信した番組の表示を行う。
これによって当初の目的であった番組の配信を受け、その番組の視聴をするための一連の処理が完結する。
(本発明の第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について、図1、図2、図3、図4、図6を使って説明する。しかし本発明の第2の実施の形態は、上記本発明の第1の実施の形態と多くの部分で同じであるから、この同じ部分については簡単に説明し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
本発明の管理装置の第2の実施の形態であるサービスプロバイダサーバ100の主要部のブロック構成は図1に示すものと同様であり、本発明の受信装置の第2の実施の形態であるデジタル放送受信機300の主要部のブロック構成は図3に示すものと同様であり、本発明のコンテンツ提供システムの第2の実施の形態である番組配信システムの主要部のブロック構成は図2に示すものと同様であり、各主要部やその他に関しても上記本発明の第1の実施の形態と同様であるから、これらの図を兼用して説明し、重複する説明は省略する。
本発明の第2の実施の形態のデジタル放送受信機300も、デジタル放送で放送される番組の内容である番組情報を記憶部314に記憶しており、その番組情報の一部だけの例は図4に示される。これについても本発明の第1の実施の形態と同様であるから、この図を兼用して説明し、重複する説明は省略する。
デジタル放送受信機300では、ユーザが入力部312を操作することによってこれらの番組を選択し、表示部310によって視聴することができる。これに関しても本発明の第1の実施の形態と同様であるから説明を省略する。
デジタル放送受信機300では本発明の第1の実施の形態と同様、これらの番組を選択して番組提供サーバの何れかからインターネット120を経由して配信を受け、配信された番組を表示部310で視聴することができる。
このための操作をユーザが行うのも入力部312であり、これらの実行に関する制御を行うのは制御部313である。これらに関しても本発明の第1の実施の形態と同様であるから説明を省略する。
番組配信の要求は、デジタル放送受信機300からインターネット120を経由して、サービスプロバイダが運営するサービスプロバイダサーバ100へ番組配信要求情報を送信することによって行う。ここまでの処理の流れは本発明の第1の実施の形態と同様であるが、以後の処理の流れは本発明の第1の実施の形態と相違する。
その一連の処理ステップ(第2の実施の形態で行われる処理ステップ)の流れを図6に示す。しかし処理の流れの一部に関しては、本発明の第1の実施の形態と同様の部分も含まれ、このような部分に関しては特に断ること無く説明を省略する。
まずデジタル放送受信機300で、上記のように配信を要求する番組が決定される(図6、S611)と、デジタル放送受信機300からサービスプロバイダサーバ100に対してインターネット120を経由して番組配信要求情報が送信される(図6、S612)。
デジタル放送受信機300は、この番組配信要求情報を送信するのと同時に、或いは相前後して、認証情報をサービスプロバイダサーバ100に対して送信する(図6、S613)。
サービスプロバイダサーバ100では、まずデジタル放送受信機300が送信した番組配信要求情報を、インターネット120を経由してインターネット通信部204により受信する(図6、S621)。
続けて、或いは前後して認証情報を受信する(図6、S622)。
サービスプロバイダサーバ100は、この受信した認証情報の認証を行う(図6、S623)。
認証情報を認証した結果、番組配信要求情報を送信したデジタル放送受信機300が正当なものであると判断されれば(図6、S623でYES)、サービスプロバイダサーバ100は次に、デジタル放送受信機300から配信を要求された番組の配信を行う番組配信サーバの特定を行う(図6、S624)。
ここまでの処理の流れは特に断らなかった限り、本発明の第1の実施の形態と同様である。
本発明の第1の実施の形態では次に、サービスプロバイダサーバ100はこの特定した番組配信サーバに対して、番組配信要求情報を送信した(図5、S525)。
しかしながら本発明の第2の実施の形態では、サービスプロバイダサーバ100はこの特定した番組配信サーバに対して番組配信要求情報を送信することなく、特定した番組配信サーバに関する情報を、番組の配信を要求したデジタル放送受信装置300に対して送信する(図6、S625)。
そしてこのサービスプロバイダサーバ100からデジタル放送受信機300に対して送信される情報には、特定した番組配信サーバに対してデジタル放送受信機300がアクセスするために必要な種々の情報が含まれている。
そのデジタル放送受信機300が特定した番組配信サーバに対してアクセスするために必要な種々の情報には、例えば、特定された番組配信サーバのインターネットアドレスや、デジタル放送受信機300がこの番組配信サーバに対してアクセスするために要求されるIDやパスワード等の認証情報や、その他の情報が含まれることもあり、これらの情報の全部又は一部は含まれていないこともある。
番組の配信を要求された番組配信サーバは、番組の配信を行うに際し、利用者IDやパスワード等の認証情報を送信することを要求することがあり、これらの認証情報はデジタル放送受信機300自身がその内部に保有していることもあるし、保有していないこともあり、保有していないケースではサービスプロバイダサーバ100から受け取るケースも有り得るからである。
そしてこのデジタル放送受信機300がサービスプロバイダサーバ100から受信する(図6、S614)認証情報には、番組の配信を要求するデジタル放送受信機300の正当性を証明するための認証情報だけでなく、この特定された番組配信サーバへの番組配信要求を中継した、即ち、番組配信サーバを特定し、その番組配信サーバへのアクセスに必要な情報をデジタル放送受信機に対して送信したサービスプロバイダサーバの正当性を証明する情報が含まれていることもある。
番組の配信を要求する情報をサービスプロバイダサーバ100に対して送信したデジタル放送受信機300は、特定された番組配信サーバにアクセスするために必要な情報をサービスプロバイダサーバ100から受信する(図6、S614)。この情報の内容は上記の通りである。
そして特定された番組配信サーバにアクセスするために必要な情報をサービスプロバイダサーバ100から受信したデジタル放送受信機300は、この情報を使いインターネット120を経由して、特定された番組配信サーバにアクセスし、番組配信要求情報を送信する(図6、S615)。
上記本発明の第1の実施の形態では、この番組配信要求情報を特定された番組配信サーバに対して送信するのはサービスプロバイダサーバであり、この点に関して本発明の第1の実施の形態と本発明の第2の実施の形態とはその本質において相違している。
更に、デジタル放送受信機300は、この特定された番組配信サーバに対して、番組配信要求情報を送信するのと同時に、或いは相前後して、所定の認証情報を送信する(図6、S616)。これに関しても既に上記した通りであり、或いは本発明の第1の実施の形態と同様である。
特定された番組配信サーバでは、まずデジタル放送受信機300から送られた番組配信要求情報を受信する(図6、S631)。
特定された番組配信サーバは次に、デジタル放送受信機300から送られた認証情報を受信する(図6、S632)。
そして、次にその受信した認証情報の認証を行う(図6、S633)。これについても本発明の第1の実施の形態と同様である。
認証情報を認証した結果、デジタル放送受信機300から受信した番組配信要求情報が正当なものであると判断されれば(図6、S633でYES)、この特定された番組提供サーバは次に、配信を要求された番組の配信を行う(図6、S634)。これについても本発明の第1の実施の形態と同様である。
番組配信要求情報を送信したデジタル放送受信機300は、サービスプロバイダサーバ100によって特定された番組配信サーバから配信された番組を受信し(図6、S617)、実施の形態によってはこの配信された番組の受信に先立って番組配信サーバから送られる認証情報の認証を行い、切替部319は配信された番組が視聴できるように表示部310へ送る情報の切替えを行う。これによって当初の目的であった番組の配信を受け、その番組を視聴するための一連の処理が完結する。これらについても本発明の第1の実施の形態と同様である。
(本発明の第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態について、図1、図2、図3、図4、図7を使って説明する。しかし本発明の第3の実施の形態は、上記本発明の第1の実施の形態と多くの部分で同じであるから、この同じ部分については簡単に説明し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
本発明の管理装置の第3の実施の形態であるサービスプロバイダサーバ100の主要部のブロック構成は図1に示すものと同様であり、本発明の受信装置の第3の実施の形態であるデジタル放送受信機300の主要部のブロック構成は図3に示すものと同様であり、本発明のコンテンツ提供システムの第3の実施の形態である番組配信システムの主要部のブロック構成は図2に示すものと同様であり、各主要部やその他に関しても上記本発明の第1の実施の形態と同様であるから、これらの図を兼用して説明し、重複する説明は省略する。
但し、本発明の第1の実施の形態のデジタル放送受信機300では、本発明に係るテレビジョン放送の受信レベルを検出する受信レベル検出手段の実施の形態である受信レベル検出部317と受信レベル判定部318とを必ずしも備えていなくても構わなかったが、本発明の第3の実施の形態のデジタル放送受信機300では、本発明に係るテレビジョン放送の受信レベルを検出する受信レベル検出手段は必須の構成要件であり、その実施の形態である受信レベル検出部317と受信レベル判定部318を必ず備えていることが必要である。
しかしながら実施の形態によっては、受信レベル検出部317と受信レベル判定部318と同等の機能を実現し得る他の部分を備えていても構わない。
本発明の第3の実施の形態のデジタル放送受信機300も、デジタル放送で放送される番組の内容である番組情報を記憶部314に記憶しており。その番組情報の一部だけの例は図4に示される。これについても本発明の第1の実施の形態と同様であるから、この図を兼用して説明し、重複する説明は省略する。
デジタル放送受信機300では、ユーザが入力部312を操作することによってこれらの番組を選択し、表示部310によって視聴することができる。これに関しても本発明の第1の実施の形態と同様であるから説明を省略する。
更に、本発明の第1の実施の形態のデジタル放送受信機300では、ユーザが入力部312を操作することによって、これらの中から何れかの番組を選択し、何れかの特定された番組提供サーバからインターネット120を経由してその番組の配信を受け、配信された番組をインターネット通信部316によって受信し、それを表示部310で視聴することができた。
しかしながら本発明の第3の実施の形態では、ユーザが入力部312を操作することによって、番組を選択し、その番組の配信を受けるのではなく、図7の本発明の第3の実施の形態で行われる処理ステップの流れ図に示すようにデジタル放送受信機300の受信レベル検出部317が電波受信部315で受信中の電波の受信状況を確認し、その受信状況が良好でない、即ち電波の受信レベルが予め定められた所定のレベル以下であると判断した時(図7、S711)、デジタル放送受信機300の制御部313が自動的に現在視聴中の番組を判断し、その番組の配信の要求を行う(図7、S712)。この点についてのみ本発明の第3の実施の形態は本発明の第1の実施の形態と異なっている。
この配信の要求は、デジタル放送受信機300からインターネット120を使って、サービスプロバイダが運営するサービスプロバイダサーバ100へ番組配信要求情報を送信することによって行われる(図7、S712)。
この番組配信要求情報には、サービスプロバイダサーバ100が、配信を要求された番組を特定することができる情報が含まれることは、上記本発明の第1の実施の形態と同様である。
しかしながら、本発明の第1の実施の形態ではデジタル放送受信機300のユーザが配信を要求する番組を選択するので、ユーザが番組を選択することのできる情報をデジタル放送受信機300は保有しており、その情報をユーザに提供し、ユーザはその提供された番組に関する情報を参照することによって配信を受ける番組を特定した。従ってこの番組を特定する情報には、番組を特定するだけの目的には必ずしも必要では無く冗長な情報である番組名や番組終了時刻等が含まれていることもあった。
デジタル放送受信機300のユーザである人間にとってはこれらの情報が含まれていることは確かに解り易く、便利である。
しかし本発明の第3の実施の形態ではデジタル放送受信機300の制御部313が、受信レベル検出部317による受信レベル検出の結果に応じて自動的に判断し、番組配信要求情報をサービスプロバイダサーバ100に対して送信するので、番組配信要求情報はこのような番組を特定する目的だけのためには不必要な冗長情報は含んでいる必要がない。
従って、本発明の第3の実施の形態では、デジタル放送受信機300は、デジタル放送で放送される番組の内容である番組情報を記憶部314に記憶していることは不可欠では無く、必ずしも記憶していなくても構わない。
このように、本発明の第3の実施の形態では、デジタル放送受信機300がサービスプロバイダサーバ100に対して送信する番組配信要求情報は、配信を要求する番組を特定することのできる最小限の情報を含んでいればよく、例えば、番組名や各番組に付された番組コード番号でもよく、或いは受信地域、受信放送チャンネル、受信レベルが悪化した時刻だけの情報でも構わない。これだけの情報からサービスプロバイダサーバ100は配信を要求された番組を特定することに不足はないからである。
これ以降の処理の流れは図7に示す。図7に示す通り、番組の配信を受けるためのこれ以降の一連の処理は本発明の第1の実施の形態と全く同一であるから説明を省略する。
但し図7には示していないが、受信レベル検出部317による受信レベル検出の結果、その受信レベルが正常な受信レベルに復帰したと受信レベル判定部318が判定すれば、制御部313はインターネット通信部316に対して配信番組の受信を停止するよう制御を行い、切替部319に対してインターネット通信部316が受信した番組の表示から電波受信部315が受信した番組の表示に、表示部310が表示する番組を切替えるよう制御を行う。
本発明の第3の実施の形態では、デジタル放送を視聴中に何等かの原因、例えば天候の不順や電波妨害物の出現等によってデジタル放送の受信状況が悪化し、正常なデジタル放送の受信が継続できなくなったような時でも、ユーザは何等の操作をすることなく、デジタル放送受信機300が自動的にインターネットを経由してサービスプロバイダサーバにその番組の配信要求を行い、特定された番組配信サーバからインターネットを経由してその番組の配信を受け、視聴中の番組をそのまま継続して視聴することができる。
(本発明の第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施の形態について、図1、図2、図3、図4、図8を使って説明する。しかし本発明の第4の実施の形態は、上記本発明の第3の実施の形態と多くの部分で同じであるから、この同じ部分については簡単に説明し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
本発明の管理装置の第4の実施の形態であるサービスプロバイダサーバ100の主要部のブロック構成は図1に示すものと同様であり、本発明の放送受信装置の第4の実施の形態であるデジタル放送受信機300の主要部のブロック構成は図3に示すものと同様であり、本発明のコンテンツ提供システムの第4の実施の形態である番組配信システムの主要部のブロック構成は図2に示すものと同様であり、各主要部やその他に関しても上記本発明の第1の実施の形態と同様であるから、これらの図を兼用して説明し、重複する説明は省略する。
本発明の第4の実施の形態のデジタル放送受信機300では、受信レベル検出部317と受信レベル判定部318を使用するのでこれらを必ず備えていることが必要である。これについても本発明の第4の実施の形態は本発明の第3の実施の形態と同様である。
本発明の第4の実施の形態のデジタル放送受信機300も、デジタル放送で放送される番組の内容である番組情報を記憶部314に記憶しており。その番組情報の一部だけの例は図4に示される。これについても本発明の第1の実施の形態と同様であるから、この図を兼用して説明し、重複する説明は省略する。
デジタル放送受信機300では、ユーザが入力部312を操作することによってこれらの番組を選択し、表示部310によって視聴することができる。これに関しても本発明の第3の実施の形態と同様であるから説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態では、デジタル放送受信機300の受信レベル検出部317が電波受信部315で受信中の電波の受信状況を確認し、その受信状況が良好でない、即ち電波の受信レベルが予め定められた所定のレベル以下であると判断した時(図7、S711)、デジタル放送受信機300の制御部313が自動的に現在視聴中の番組を判断し、その番組の配信の要求を行った(図7、S712)。
しかしながら本発明の第4の実施の形態では、図8の本発明の第4の実施の形態で行われる処理ステップの流れ図に示すようにデジタル放送受信機300の受信レベル検出部317が電波受信部315で受信中の電波の受信状況を確認し、その受信状況が良好でない、即ち電波の受信レベルが予め定められた所定のレベル以下であると判断した時(図8、S811)、デジタル放送受信機300の制御部313が自動的に現在視聴中の番組を判断し、いきなりその番組の配信の要求を行うのではなく、一旦、番組配信要求予告情報を送信する(図8、S812)。この点についてのみ本発明の第4の実施の形態は本発明の第3の実施の形態と異なっている。
この電波の受信レベルが予め定められた所定のレベル以下である時とは、本発明に係るテレビジョン放送の受信レベルが受信劣化になることが予想される状態であると判断される場合の実施の形態である。
この配信の要求の予告は、デジタル放送受信機300からインターネット120を使って、サービスプロバイダが運営するサービスプロバイダサーバ100へ番組配信要求予告情報を送信することによって行われる(図8、S812)。これについては本発明の第4の実施の形態は本発明の第3の実施の形態と同様である。
本発明の第4の実施の形態のデジタル放送受信機300が、サービスプロバイダサーバ100に対して番組配信要求予告情報を送信するきっかけとなる、受信レベル検出部317が受信状況は良好でないと判断する予め定められた電波の受信レベルは、本発明の第3の実施の形態のデジタル放送受信機300が、サービスプロバイダサーバ100に対して番組配信要求情報を送信するきっかけとなる、受信レベル検出部317が受信状況は良好でないと判断する予め定められた電波の受信レベルよりも高く、未だ余裕がある段階に設定されている。
本発明の第4の実施の形態のデジタル放送受信機300では、デジタル放送の電波の受信レベルが下がってはいるが、未だ余裕がある段階で早めにサービスプロバイダサーバ100に対して番組配信要求予告情報を送信する。
本発明の第4の実施の形態のデジタル放送受信機300では、サービスプロバイダサーバ100に対して番組配信要求予告情報を送信するのと同時に、或いは相前後して認証情報を送信する(図8、S813)。これに関しては本発明の第3の実施の形態と同様であるから説明を省略する。
本発明の第4の実施の形態のサービスプロバイダサーバ100は、デジタル放送受信機300から送信された番組配信要求予告情報を受信し(図8、S821)、それと同時に或いは相前後して認証情報を受信する(図8、S822)。
この認証情報を受信した時の処理については本発明の第3の実施の形態と同様であるから説明を省略する。
デジタル放送受信機300からの番組配信要求予告情報を受信したサービスプロバイダサーバ100は、配信要求の予告が行われた番組の特定を行い、その番組の配信を行う番組配信サーバの特定を行う(図8、S824)。
これについても本発明の第3の実施の形態と同様であるから説明を省略する。
本発明の第4の実施の形態のサービスプロバイダサーバ100は、この状態で次にデジタル放送受信機300から番組配信要求情報が送信されるのを待機する。
この状態で、特定した番組配信サーバに対しては、特に番組配信要求予告情報を送信しないが、他の実施の形態では、サービスプロバイダサーバがこの段階で特定した番組配信サーバに対して番組配信要求予告情報を送信し、番組配信サーバに対して番組配信の準備を促す実施の形態であっても構わない。
サービスプロバイダサーバ100に対して番組配信要求予告情報を送信したデジタル放送受信機300では、受信レベル検出部317が更に継続して電波受信部315の電波受信状況を確認し、その受信状況が更に悪化した、即ち電波の受信レベルがもう1つの予め定められたより低い所定のレベル以下になったと判断した時(図8、S814)、デジタル放送受信機300の制御部313はサービスプロバイダサーバ100に対して番組配信要求情報を送信する(図8、S815)。
この電波の受信レベルがもう1つの予め定められたより低い所定のレベル以下になったと判断した時とは、本発明に係るテレビジョン放送の受信レベルが受信劣化状態であると判断される場合の実施の形態である。
そしてこの時の電波の受信レベルである予め定められたもう1つのより低い所定のレベルも、電波の受信レベルが劣化はしているが、完全に受信不可能な状態には未だ至っていない状態である。
この配信の要求は、デジタル放送受信機300からインターネット120を使って、サービスプロバイダが運営するサービスプロバイダサーバ100へ番組配信要求情報を送信することによって行われる(図8、S815)。これについては本発明の第4の実施の形態は本発明の第3の実施の形態と同様である。
本発明の第4の実施の形態のデジタル放送受信機300が、サービスプロバイダサーバ100に対して番組配信要求情報を送信するきっかけとなる、受信レベル検出部317が受信状況が更に悪化したと判断する予め定められたより低い所定の電波受信レベルは、本発明の第3の実施の形態のデジタル放送受信機300が、サービスプロバイダサーバ100に対して番組配信要求情報を送信するきっかけとなる、受信レベル検出部317が受信状況は良好でないと判断する予め定められた電波の受信レベルと同等のレベルか或いは又それよりも受信状態がやや良好で、未だ完全に受信不可能には至っていない状況である。
サービスプロバイダサーバ100は、デジタル放送受信機300が送信した(図8、S815)番組配信要求情報を受信し(図8、S825)、予め特定済みの(図8、S824)番組配信サーバに対して番組配信要求情報を送信する(図8、S826)。
サービスプロバイダサーバ100が送信した(図8、S826)番組配信要求情報を受信した(図8、S831)番組配信サーバは、ケースに応じて認証情報の受信と認証を行い(図8、S832)、認証の結果正常な番組配信要求情報であると判断されれば(図8、S832でYES)、要求された番組の配信を行う(図8、S833)。
そして図示していないが、デジタル放送受信機300は、デジタル放送電波の受信状況が更に悪化し、完全に受信不可能になったと判断された時、既に番組配信サーバから配信されている番組を受信し(図8、S816)、切替部319はそれまで電波受信部315から受信した情報を表示部310に送っていたのを、これ以後はインターネット通信部316から受信した情報を表示部310に送るように切替えを行う。
表示部310は受信した番組の表示を行う。
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態のデジタル放送受信機300では、デジタル放送の電波の受信レベルが下がってはいるが、未だ余裕がある段階で早めにサービスプロバイダサーバ100に対して番組配信要求予告情報を送信することによって、デジタル放送受信機300からの番組配信要求予告情報を受信したサービスプロバイダサーバ100は、番組配信要求の予告が行われた番組の特定を予め行っておき、その番組の配信を行う番組配信サーバの特定をも予め行っておく(図8、S824)。
これによって次に番組配信要求情報がデジタル放送受信機300からサービスプロバイダサーバ100に対して送られた時、直ちに予め特定済みの番組配信サーバに対して予め特定済みの番組配信要求情報を送信することができ、デジタル放送受信機300が番組配信要求情報を送信してから実際に番組配信が行われるまでの時間を短縮することができる。
更に、デジタル放送受信機300では、番組配信要求情報を未だ完全に放送が受信不可能になる以前に送信しておくことによって、予め特定された番組配信サーバに対して特定された番組の配信をスタートさせることができる。
これによって受信レベルが更に悪化し、正常な受信が完全にできなくなった時、直ちに既に配信されている番組を受信することが可能となり、正常な番組の視聴が途切れる時間を完全に無くすることができる。
その他の処理の流れは図8に示す。図8に示す通り、その他の一連の処理は本発明の第3の実施の形態と同様であるから説明を省略する。