JP4309322B2 - 燃料電池の起動方法 - Google Patents
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Description
特に、移動手段としての燃料電池車両の場合には、低温時にも速やかな始動性が必要とされるので、燃料電池の低温起動性は極めて重要である。
また、他の方法としては、燃料電池セルの出力電流を増大させて発電に伴う発熱量を増加させる方法も知られている。
すなわち、発電電流を周期的に変化させる技術においては、発熱量を増加させるためとは言え発電効率が低下してしまい、燃料電池に非効率的な運転を強いることになるため燃料電池の運転上好ましくない。
また、前記燃料電池スタックの発電による発熱量が、燃料電池スタックの外周からの放熱量と、冷媒流路中を循環する冷媒の吸熱量との合計よりも上回るように算出した最小電流値を流すことで、燃料電池スタック内の昇温を確保することができ、燃料電池スタック外部の暖機手段に依存することなく発電による発熱のみによって前記燃料電池スタックの暖機を行うことができる。
この発明によれば、前記燃料電池を起動する際に、該起動前の、換言すれば前回起動時での前記燃料電池スタック停止前に、前記燃料電池スタック内部から排出された排出水の量を用いて前記保有水分量を算出することで、前記保有水分量を一定の精度で簡便に算出することができる。すなわち、前記排出水量が多い場合には前記燃料電池スタック内のセル電極が保有する保有水分量は少なくなっていると判定でき、前記排出水量が少ない場合には前記燃料電池スタック内のセル電極が保有する保有水分量は多くなっていると判定できる。従って、簡便な制御で燃料電池の起動を行うことができる。
この発明によれば、前記燃料電池を起動する際に、該起動前の、換言すれば前回起動時での前記燃料電池スタック停止前に、前記燃料電池スタック内部からの排水処理前後での前記燃料電池スタックの重量変化を用いて前記保有水分量を算出することで、前記保有水分量を一定の精度で簡便に算出することができる。すなわち、前記重量変化が大きい場合には前記燃料電池スタック内のセル電極が保有する保有水分量は少なくなっていると判定でき、前記重量変化が小さい場合には前記燃料電池スタック内のセル電極が保有する保有水分量は多くなっていると判定できる。従って、簡便な制御で燃料電池の起動を行うことができる。
この発明によれば、前記燃料電池を起動する際に、該起動前の、換言すれば前回起動時での前記燃料電池スタック停止前に、前記燃料電池スタック内部からの排水処理後の前記燃料電池抵抗過電圧を用いて前記保有水分量を算出することで、前記保有水分量を一定の精度で簡便に算出することができる。すなわち、前記燃料電池抵抗過電圧が大きい場合には前記燃料電池スタック内のセル電極が保有する保有水分量は少なくなっていると判定でき、前記燃料電池抵抗過電圧が小さい場合には前記燃料電池スタック内のセル電極が保有する保有水分量は多くなっていると判定できる。従って、簡便な制御で燃料電池の起動を行うことができる。
この発明によれば、前記燃料電池を起動する際に、該起動前の、換言すれば前回起動時での前記燃料電池スタック停止前に、前記燃料電池スタック内部からの排水処理後の前記燃料電池スタックの締結荷重を用いて前記保有水分量を算出することで、前記保有水分量を一定の精度で簡便に算出することができる。すなわち、前記セル電極は水分を含有すると膨潤して荷重が増大するため、前記燃料電池スタックの締結荷重が小さい場合には前記燃料電池スタック内のセル電極が保有する保有水分量は少なくなっていると判定でき、前記締結荷重が大きい場合には前記燃料電池スタック内のセル電極が保有する保有水分量は多くなっていると判定できる。従って、簡便な制御で燃料電池の起動を行うことができる。
請求項2〜請求項5に係る発明によれば、前記保有水分量を一定の精度で簡便に算出することができる。
図1は、本発明の実施の形態における燃料電池の起動方法が適用される燃料電池システムの概略構成図である。
各セル3は、例えば固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜をアノードとカソードとで両側から挟み込んで形成される。各セルのアノードに燃料として水素を供給するとともに、カソードに酸化剤として酸素を含むエアを供給すると、アノードで触媒反応により発生した水素イオンが、電解質膜を通過してカソードまで移動して、カソードで酸素と電気化学反応を起こして発電する。
なお、発電の際にはカソード側で水が生成されるとともに、カソード側で生じた生成水の一部が電解質膜を介してアノード側に逆拡散するためアノード側にも生成水が存在する。
また、燃料電池2は車両駆動用モータなどの負荷16に電線17を介して接続され、燃料電池2の発電で得られた電力を電線17を介して負荷16に供給する。
また、燃料電池2の電流Iを測定するために、負荷16に接続された電線17に電流センサ22を設けている。さらに、燃料電池2の電圧を測定する電圧センサ23や、各セル3の電圧を検出するための電圧センサ25…25、スタック4を挟持するプレート5、5にかかる荷重を検出する圧力センサ26、スタック4から排出された水量を検出する水量センサ27、スタック4の重量を検出する重量センサ28も設けられている。
まず、ステップS10で、イグニッションスイッチがONになり(IG−ON)、車両が始動されたことを検出すると、水素タンク6やコンプレッサ13を駆動して、燃料電池2のアノードやカソードにそれぞれ反応ガス(水素、エア)を供給する制御を行い、始動運転を開始する。
重量変化と保有水分量とは略正比例の関係であり、前記重量変化が大きい場合には前記燃料電池スタック内のセル電極が保有する保有水分量は少なくなっていると判定でき、前記排出水量が小さい場合には前記燃料電池スタック内のセル電極が保有する保有水分量は多くなっていると判定できる。そして、ステップS16の処理に進む。
これら図4〜図6に示したマップを用いて、ステップS20で流通可能最大電流値を計算する。
そして、ステップS24で発電可能最小電流値を計算する。ここで、最小電流値の求め方について説明する。本実施の形態においては、前記燃料電池スタック4の外周からの放熱量と、冷媒流路中を循環する冷媒の吸熱量との合計よりも、前記燃料電池スタック4の発電による発熱量が上回るように最小電流値を算出している。このように算出した最小電流値を流すことで、燃料電池スタック4内の昇温を確保することができ、燃料電池スタック4外部の暖機手段(ヒータ等)に依存することなく発電による発熱のみによって前記燃料電池スタック4の暖機を行うことができる。なお、燃料電池スタック4の外周からの放熱量は、燃料電池スタック4の内部温度と燃料電池スタック4の周囲温度とに基づいて、求めることができる。また、冷媒流路中を循環する冷媒の吸熱量は、燃料電池2を流通する冷媒の入口と出口での温度差に、冷媒の比熱と比重、冷媒の流量をそれぞれ乗じることで求めることができる。
ステップS28では、発電可能最小電流以上の電流を流すことができるので、前記最小電流値以上かつ前記最大電流値以下で発電を行い、ステップS12に戻る。この場合には、電食を防止しつつ自己の発電による発熱のみによって前記燃料電池スタック4の暖機を行うことができる。また、ステップS30では、最小電流値以上の電流を流すことができないので、システムの起動を拒否して、ステップS12に戻る。
また、実施の形態では、前回起動時での燃料電池スタック4停止前に掃気処理前後の状態変化(この場合は重量変化)に基づいて保有水分量を算出したが、他の方法を用いてもよい。具体的には、水量センサ27により掃気処理で排出された排出水の量を用いてもよいし、電圧センサ23により掃気処理後の燃料電池抵抗過電圧を用いてもよいし、圧力センサ26により掃気処理後の燃料電池スタックの締結荷重を用いてもよい。なお、ステップS14の閾値については、0℃でなくてもよく、燃料電池2のセル3が暖機されているかを判断するための所定値であればよい。
2…燃料電池
3…セル
4…スタック
19〜21…温度センサ
22…電流センサ
23…電圧センサ
24…コントロールユニット
Claims (5)
- 複数のセルを積層してなる燃料電池スタックを備えた燃料電池の起動方法であって、
該燃料電池スタックを少なくとも氷点下の温度で起動するときに、
該起動前における前記燃料電池スタック停止時での燃料電池スタック内の保有水分量を算出し、
前記保有水分量と前記燃料電池スタックの内部温度とに基づいて各セルに流し得る流通可能最大電流値を算出して、
該セル電流を前記流通可能最大電流値以下に制御するとともに、
前記燃料電池スタックの外周からの放熱量と、冷媒流路中を循環する冷媒の吸熱量との合計よりも、前記燃料電池スタックの発電による発熱量が上回るように発電可能最小電流値を算出し、
前記流通可能最大電流値と前記発電可能最小電流値との間で前記セルに流す電流値を制御することを特徴とする燃料電池の起動方法。 - 前記保有水分量は、前記燃料電池停止前における前記燃料電池スタック内部からの排出水量に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の起動方法。
- 前記保有水分量は、前記燃料電池停止前における前記燃料電池スタック内部からの排水処理前後での前記燃料電池スタックの重量変化に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の起動方法。
- 前記保有水分量は、前記燃料電池停止前における前記燃料電池スタック内部からの排水処理後の燃料電池抵抗過電圧に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の起動方法。
- 前記保有水分量は、前記燃料電池停止前における前記燃料電池スタック内部からの排水処理後の前記燃料電池スタックの締結荷重に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の起動方法。
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