JP4307918B2 - 手動変速機の同期装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手動変速機の同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の歯車式手動変速機の同期装置は、図6から図10に示されるように同期装置1の外周部と選択的に係合するスリーブ2に外周部が係合するハブ3を備えた手動変速機の同期装置において、前記ハブ3の前記スリーブ2に係合する前記外周部に、インデックス部4を構成するハブ溝311が形成され、前記同期装置1を構成するアウタリング12に突出形成されたインデックス部4を構成するアウターリング爪122に係合するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の歯車式手動変速機の同期装置は、前記ハブ溝311とアウターリング爪122又はキーとアウターリング溝(図示せず)にて回転方向に適当な隙間を設けた同期装置のインデックス部4を実現する従来構造においては、回転慣性の観点より比較的薄肉(半径方向)のハブ3の外周部31に前記ハブ溝311が形成されるものであるので、インデックス部4の接触面積を大きくとることが出来ないという問題があった。
【0004】
このため、エンジンの回転変動の大きな車両においては、変動に伴う繰り返し衝突による前記インデックス部4の接触面圧を小さくすることができず、インデックス部4の耐摩耗性確保が大変であるという問題があった。
【0005】
また上記従来の歯車式手動変速機の同期装置は、図6に示されるように半径方向の外側からの潤滑油は、ミドルリング13が配設されるコーン面に対して、大径側から小径側に向かって回転伴う遠心力とは逆方向に流れる必要があり、潤滑が大変であるという問題があった。
【0006】
そこで本発明者は、同期装置の一部と選択的に係合するスリーブに外周部が係合するハブを備えた手動変速機の同期装置において、前記ハブの前記外周部に一体的に形成された中心側のボス部に近い部分に、前記同期装置の一端に係合するインデックス部を形成するという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ねた結果、エンジンの回転変動に起因するハブとシンクロリングのインデックス部の繰返し衝突による、インデックス部の摩耗を低減するとともに、潤滑油の円滑供給を可能にしてコーン面の焼付き、摩耗を低減するという目的を達成する本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1に記載の第1発明)の手動変速機の同期装置は、
同期装置の一部と選択的に係合するスリーブに外周部が係合するハブを備えた手動変速機の同期装置において、
前記ハブの前記外周部と一体的に形成された中心側のボス部に近い部分に、前記同期装置の一端に係合するインデックス部が形成され
アウターリングとインナーリングが、前記インデックス部から軸方向に離れるに従い半径方向内方に位置するよう傾斜しており、
ミドルリングが前記アウターリングと前記インナーリングとの間に介挿されている
ものである。
【0008】
本発明(請求項2に記載の第2発明)の手動変速機の同期装置は、
前記第1発明において、
前記同期装置の一部を構成するアウターリングの内側に配設されたインナーリングが、前記インデックス部に係合する係合端を備えている
ものである。
【0009】
本発明(請求項3に記載の第3発明)の手動変速機の同期装置は、
前記第2発明において、
前記インナーリングの外周部分に、前記スリーブに係合する係合部が形成されている
ものである。
【0010】
本発明(請求項4に記載の第4発明)の手動変速機の同期装置は、
前記第3発明において、
潤滑油が、回転に伴う遠心力を利用して前記ミドルリングの上下のコーン面に対して流れるように構成されている
ものである。
【0011】
本発明(請求項5に記載の第5発明)の手動変速機の同期装置は、
前記第4発明において、
前記ボス部に近い部分に形成されている前記インデックス部が、半径方向外方から内方に形成された矩形のインデックス溝によって構成されている
ものである。
【0012】
本発明(請求項6に記載の第6発明)の手動変速機の同期装置は、
前記第5発明において、
前記インデックス部に係合する前記インナーリングの前記係合部が、前記インナーリングの軸方向の端部から軸方向に突出した突出部によって構成されているものである。
【0013】
本発明(請求項7に記載の第7発明)の手動変速機の同期装置は、
前記第5発明において、
前記ミドルリングが、前記インデックス部から軸方向に離れるに従い半径方向内方に位置するように前記アウターリングと前記インナーリングとの間に配置されている
ものである。
【0014】
【発明の作用および効果】
上記構成より成る第1発明の手動変速機の同期装置は、同期装置の一部と選択的に係合するスリーブに外周部が係合するハブを備えた手動変速機の同期装置において、前記ハブの前記外周部と一体的に形成された中心側のボス部に近い部分に、前記同期装置の一端に係合するインデックス部が形成され、前記アウターリングと前記インナーリングが前記インデックス部から軸方向に離れるに従い半径方向内方に位置するよう傾斜しており、ミドルリングが前記アウターリングと前記インナーリングとの間に介挿されているので、エンジンの回転変動に起因する前記ハブのインデックス部と前記同期装置としてのシンクロリングとの繰返し衝突による、前記インデックス部の摩耗を低減するとともに、潤滑油が前記ミドルリングに対して前記インデックス部から離れた小径側から前期インデックス部に近い大径側に向かって流れるため、潤滑油の円滑供給を可能にしてコーン面の焼付き、摩耗を低減するという効果を奏する。
【0015】
上記構成より成る第2発明の手動変速機の同期装置は、前記第1発明において、前記同期装置の一部を構成するアウターリングの内側に配設されたインナーリングが備える前記係合部が、前記インデックス部に係合するので、エンジンの回転変動に起因する前記ハブのインデックス部と前記インナーリングの前記係合部の繰返し衝突による、インデックス部の摩耗を低減するとともに、潤滑油の円滑供給を可能にしてコーン面の焼付き、摩耗を低減するという効果を奏する。
【0016】
上記構成より成る第3発明の手動変速機の同期装置は、前記第2発明において、前記インナーリングの外周部分に形成された前記係合部が、スライドした前記スリーブに係合するので、トルク伝達を可能にするという効果を奏する。
【0017】
上記構成より成る第4発明の手動変速機の同期装置は、前記第3発明において、 潤滑油が、回転に伴う遠心力を利用して前記ミドルリングの上下のコーン面に対して流れるよう構成されているので、該ミドルリングに当接する前記アウターリングおよび前記インナーリングとの間を介して潤滑油の供給を可能にするという効果を奏する。
【0018】
上記構成より成る第5発明の手動変速機の同期装置は、前記第4発明において、前記ボス部に近い部分に形成されている前記インデックス部が、半径方向外方から内方に形成された矩形のインデックス溝によって構成されているので、前記インデックス部における充分な面積の確保して、面圧を低減することを可能にするという効果を奏する。
【0019】
上記構成より成る第6発明の手動変速機の同期装置は、前記第5発明において、前記インデックス部に係合する前記インナーリングの前記係合部が、前記インナーリングの軸方向の端部から軸方向に突出したインデックス部としての突出部によって構成されているもので、前記インデックス溝と前記突出部の繰返し衝突による、インデックス部の摩耗を低減するという効果を奏する。
【0020】
上記構成より成る第7発明の手動変速機の同期装置は、前記第5発明において、前記ミドルリングが、前記インデックス部から軸方向に離れるに従い半径方向内方に位置するように前記アウターリングと前記インナーリングとの間に配置されているので、外側からの潤滑油が、前記ミドルリングの上下のコーン面に対して、小径側から大径側に向かって回転に伴う遠心力を利用して流れるため、潤滑油の円滑供給を可能にしてコーン面の焼付き、摩耗を低減するという効果を奏する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
【0022】
(実施形態)
本実施形態の手動変速機の同期装置は、図1ないし図5に示されるように同期装置としてのシンクロナイザリング1の一部111と選択的に係合するスリーブ2に外周部31が係合するハブ3を備えた手動変速機の同期装置において、前記ハブ3の前記外周部31と一体的に形成された中心側のボス部30に近い部分321に、前記リング1の他端に係合するインデックス部4を構成するインデックス溝34が形成されているとともに、前記リング1の外周部を構成するアウターリング12の内側に配設されたインナーリング11が、前記インデックス部4を構成する同期装置の一端としての係合部112を備えているものである。
【0023】
本実施形態の手動変速機の同期装置は、本発明を手動変速機の多層式同期装置に適用したものである。
【0024】
前記ハブ3は、手動変速機の軸にキーその他により係止される中央の厚肉のボス部30と、該ボス部30から半径方向外方に一体的に延在する延在部32と、該延在部32と一体的に形成され前記スリーブ2に外周壁が係合する外周部31とから成る。
【0025】
厚肉のボス部30は、半径方向および軸方向の両方向において充分な厚さを有し、充分な重量および高い剛性を有する。前記外周部31は、前記ボス部30に比べて慣性低減の観点より半径方向の厚さを薄いが、係合している前記スリーブが軸方向に移動することから軸方向においては、比較的充分な厚さを有する。
【0026】
前記延在部32は、図4に示されるように前記ボス部30および前記外周部31に比べて軸方向の厚さは薄いが、前記ボス部30に近い中央部分は軸方向同期装置側に突出させ厚肉部321として、前記インデックス部4の充分な面積確保を可能にしている。
【0027】
前記ハブ3は、図3に示されるように 径方向外方の前記外周部31の外周壁から内方に半径方向に穿設された矩形のインデックス溝34が形成され、中央部の前記ボス部30に到達する近い部分によって前記インデックス部4を構成するものである。
【0028】
ギヤ5は、前記ハブ3に対向して手動変速機の軸に対して一体的または相対的に回転可能に配設されており、外周部に歯部51が形成され、前記ハブ3の前記外周部31に対応する位置には、前記スリーブ2の内周部に係合するクラッチギヤ部52が一体的に形成されている。
【0029】
前記同期装置は、最も外側に位置するアウターリング12と、該アウターリング12の内側に配設された略L字状の横端面形状のインナーリング11と、前記アウターリング12と前記インナーリング11との間に介挿されているミドルリング13とから成る。
【0030】
前記アウターリング12の内側に配設された前記同期装置の一部を構成する前記インナーリング11が、図5(B)に示されるように略L字状の端面形状を有し、スリーブ2に係合するV字状の先端面と軸方向の平行面と軸方向に直交する垂直面の5角形より成る複数の係合部111が外周部に一定角度ごとに形成され、前記ハブ3の前記インデックス部4を構成する前記前記インデックス溝34に係合する軸方向の端部に形成された前記インデックス部4を構成する係合端112を備えている。
【0031】
すなわち前記インナーリング11は、前記ハブ3の前記インデックス部に係合する前記係合部112が、図5(B)に示されるように略L字状の前記インナーリング11の軸方向の端部の垂直壁面から前記ハブ3の方向(図5(B)中左方)へ軸方向に突出した略直方体の突出部によってインデックス部4が構成されている。
【0032】
前記インナーリング11の前記係合部112を構成する略直方体の突出部14は、図5(B)から明らかなように前記インナーリング11の端面形状における半径方向の高さの略半分の高さを有するとともに、軸方向の幅の略半分の幅を有するもので、比較的容量が大きく設定されている。
【0033】
前記ミドルリング13が、前記インデックス部4から軸方向に離れるに従い半径方向内方に位置するように傾斜する前記アウターリングと前記インナーリングとの傾斜面121、113の間に介挿配置されている。
【0034】
前記インナーリング11は、略L字状の横端面形状を有し、外周部分に、前記スリーブ2に係合する係合部が形成され、前記スリーブ2を介して前記ギヤ5の前記クラッチギヤ部52と係合すると、一体的に回転するように構成されている。
【0035】
上記構成より成る本実施形態の手動変速機の同期装置は、同期装置1の一部111と選択的に係合する前記スリーブ2に前記外周部31が係合する前記ハブ3を備えた手動変速機の同期装置において、前記ハブ3の前記外周部31と一体的に形成された中心側の前記ボス部30に近い部分に、前記同期装置1の一端112に係合するインデックス部4が形成されているので、エンジンの回転変動に起因する前記ハブ3の前記インデックス部41の両面と前記同期装置1としてのシンクロ用インナリング11の前記インデックス部4を構成する突出部112の両側面とが繰返し衝突する。
【0036】
上記作用を奏する本実施形態の手動変速機の同期装置は、エンジンの回転変動に起因する前記ハブ3の前記インデックス部4の両面と前記同期装置1としてのシンクロ用インナリング11の突出部112の両側面とが繰返し衝突しても、前記ハブ3の前記インデックス部4の両面が充分な面積を有するとともに、シンクロ用インナリング11の前記インデックス部4を構成する前記突出部112の両側面が充分な面積を有するため、前記インデックス部4を構成する部分の摩耗を低減するとともに、潤滑油の円滑供給を可能にしてコーン面の焼付き、摩耗を低減するという効果を奏する。
【0037】
また本実施形態の手動変速機の同期装置は、前記同期装置1の一部を構成するアウターリング12の内側に配設されたインナーリング11が備える前記インデックス部4としての前記係合部112が、前記インデックス部4を構成する前記インデックス溝34に係合するので、エンジンの回転変動に起因する前記ハブ3のボス30に近い中心側に位置する前記インデックス部4としての前記インデックス溝34と前記インナーリング11の前記インデックス部4としての前記係合部112の繰返し衝突による、前記インデックス部4の摩耗を低減するとともに、潤滑油の円滑供給を可能にしてコーン面の焼付き、摩耗を低減するという効果を奏する。
【0038】
さらに本実施形態の手動変速機の同期装置は、前記インナーリング11の外周部分に形成された5角形の前記係合部111が、スライドした前記スリーブ2の内周壁に係合するので、滑らかな係合、同期および回転、トルク伝達を可能にするという効果を奏する。
【0039】
また本実施形態の手動変速機の同期装置は、前記アウターリング12と前記インナーリング11との間に、前記ミドルリング13が介挿されているので、該ミドルリング13に当接する前記アウターリング12および前記インナーリング11との間を介して潤滑油の供給を可能にするという効果を奏する。
【0040】
さらに本実施形態発明の手動変速機の同期装置は、前記インデックス部4が、半径方向外方から前記ボス部30に近い内方部分に形成されている矩形のインデックス溝34によって構成されているので、前記インデックス部4における充分な面積および剛性の確保して、面圧を低減することを可能にするという効果を奏する。
【0041】
また本実施形態の手動変速機の同期装置は、前記インデックス部4に係合する前記インナーリング11の前記係合部112が、前記インナーリング11の軸方向の端部から軸方向に突出したインデックス部としての突出部によって構成されているもので、前記インデックス溝34と前記突出部の繰返し衝突による、前記インデックス部4の摩耗を低減するという効果を奏する。
【0042】
さらに本第1実施形態の手動変速機の同期装置は、前記ミドルリング13が、前記インデックス部4から軸方向に離れるに従い半径方向内方に位置するように前記アウターリング12と前記インナーリング11との間に配置されているので、外側からの潤滑油が、前記ミドルリング13の上下のコーン面に対して、小径側から大径側に向かってリングの回転に伴う遠心力を利用して流れるため、潤滑油の円滑供給を可能にしてコーン面の焼付き、摩耗を低減するという効果を奏する。
【0043】
本実施形態の歯車式手動変速機の多層式同期装置は、エンジンの回転変動に起因する前記ハブ3の前記インデックス部4としての前記インデックス溝34と前記シンクロナイザリング1のインナーリング11のインデックス部4としての突出部112の繰返し衝突による、前記インデックス部4の摩耗を低減するものである。
【0044】
また本実施形態の手動変速機の同期装置は、前記アウターリング12と前記インナーリング11との間に、前記ミドルリング13が介挿されているので、該ミドルリング13に当接する前記アウターリング12および前記インナーリング11との間を介して潤滑油の供給を可能にするとともに、前記ミドルリング13が、前記インデックス部4から軸方向に離れるに従い半径方向内方に位置するように前記アウターリング12と前記インナーリング11との間に配置されているので、外側からの潤滑油が、前記ミドルリング13の上下のコーン面に対して、小径側から大径側に向かってリングの回転に伴う遠心力を利用して流れるため、潤滑油の円滑供給を可能にしてコーン面の焼付き、摩耗を低減するものである。
【0045】
すなわち図6に示される外側からの潤滑油は、コーン面に対して、大径側から小径側に向かって遠心力とは逆方向に流れる必要があり潤滑が困難な従来装置に比べてコーン面の向きを逆にすることにより、外側からの潤滑油は、コーン面に対して、小径側から大径側に向かって流れるため、リングの回転に伴う遠心力を有効に利用することにより、潤滑が容易になる。
【0046】
さらにインデックス部4をハブ3の溝34とインナーリング11の爪112に設けることにより、接触面積の拡大を容易にし、かつ、シンクロ全体の重心位置が下がることにより衝突荷重を低減し、接触面圧が低減でき、耐摩耗性を向上するものであり、かかる構造に特徴がある。
【0047】
また付帯的効果として、前記シンクロナイザリング1の前記インナーリング11、前記アウターリング12およひ前記ミドルリング13のコーン面の有効径を大きくできるので、すなわち図6に示される従来の有効径L1に対して図1に示されるように本実施形態においては有効径L4に大きくなるため、シンクロ容量をアップすることができるという利点を有する。また、図6に示される従来の重心位置L2に対して、図1に示されるように本実施形態においては重心位置L3に小さくなるため、重心位置をダウンするという利点も有する。
【0048】
上述の実施形態は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0049】
上述の実施形態においては、一例としてインデックス部4を前記ハブ3のインデックス溝34と前記インナーリング11の爪としての突出部112とによって構成する例について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、必要に応じて前記ハブ3に爪として形成した突出部と前記インナーリング11に形成したインデックス溝34とによってインデックス部4を構成する実施形態を採用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の手動変速機の同期装置を示す断面図である。
【図2】本実施形態の手動変速機の同期装置の要部を示す部分平面図である。
【図3】本実施形態におけるインデックス部を構成するインデックス溝を示す部分正面図である。
【図4】本実施形態におけるインデックス部を形成したハブをを示す部分側面図である。
【図5】本実施形態におけるインデックス部を構成する突出部を形成したインナーリングを示す一部欠截部分正面図、端面図、部分平面図である。
【図6】従来の実施形態の手動変速機の同期装置を示す断面図である。
【図7】従来の手動変速機の同期装置の要部を示す部分平面図である。
【図8】従来におけるインデックス部を構成するインデックス溝を示す部分正面図である。
【図9】従来におけるインデックス部を形成したハブをを示す部分側面図である。
【図10】従来におけるインデックス部を構成する突出部を形成したインナーリングを示す一部欠截部分正面図、端面図、部分平面図である。
【符号の説明】
1 同期装置としてのシンクロナイザリング
11 インナーリング
12 アウターリング
111 シンクロナイザリングの一部
112 係合部
2 スリーブ
3 ハブ
30 ボス部
31 外周部
34 インデックス溝
321 ボス部に近い部分
4 インデックス部

Claims (7)

  1. 同期装置の一部と選択的に係合するスリーブに外周部が係合するハブを備えた手動変速機の同期装置において、
    前記ハブの前記外周部と一体的に形成された中心側のボス部に近い部分に、前記同期装置の一端に係合するインデックス部が形成され
    アウターリングとインナーリングが、前記インデックス部から軸方向に離れるに従い半径方向内方に位置するよう傾斜しており、
    ミドルリングが前記アウターリングと前記インナーリングとの間に介挿されている
    ことを特徴とする手動変速機の同期装置。
  2. 請求項1において、
    前記同期装置の一部を構成するアウターリングの内側に配設されたインナーリングが、前記インデックス部に係合する係合端を備えている
    ことを特徴とする手動変速機の同期装置。
  3. 請求項2において、
    前記インナーリングの外周部分に、前記スリーブに係合する係合部が形成されている
    ことを特徴とする手動変速機の同期装置。
  4. 請求項3において、
    潤滑油が、回転に伴う遠心力を利用して前記ミドルリングの上下のコーン面に対して流れるように構成されている
    ことを特徴とする手動変速機の同期装置。
  5. 請求項4において、
    前記ボス部に近い部分に形成されている前記インデックス部が、半径方向外方から内方に形成された矩形のインデックス溝によって構成されている
    ことを特徴とする手動変速機の同期装置。
  6. 請求項5において、
    前記インデックス部に係合する前記インナーリングの前記係合端が、前記インナーリングの軸方向の端部から軸方向に突出した突出部によって構成されていることを特徴とする手動変速機の同期装置。
  7. 請求項5において、
    前記ミドルリングが、前記インデックス部から軸方向に離れるに従い半径方向内方に位置するように前記アウターリングと前記インナーリングとの間に配置されている
    ことを特徴とする手動変速機の同期装置。
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