JP4306845B2 - 干渉計の調整方法及びその装置 - Google Patents

干渉計の調整方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、干渉計の調整方法及びその装置、特にビームスプリッタ交換前後での干渉計の光軸の調整方式の改良に関するものである。
【従来の技術】
【0002】
たとえば、赤外光の干渉を利用した試料の同定、定量分析が、高効率、高精度のために汎用されている。
このような測定を行うために、たとえばマイケルソン干渉計を用いた測定装置が用いられている。
【0003】
図1において、測定装置は、光源10からの赤外光L1は、マイケルソン干渉計12に入り、赤外光用ビームスプリッタ14により反射光L2と透過光L3との二つの光束に分けられ、一方は、固定鏡16により、他方は、移動鏡18により、それぞれ反射し、再度ビームスプリッタ14に戻り合成される。
【0004】
そして、反射光L2と透過光L3が通ってきた光路差により干渉が生じるので、移動鏡18を走査して二つの光束L2,L3の光路差を調節することにより、所望の干渉波形が得られるのである。
このようにして得られた干渉波L4は、マイケルソン干渉計12を出射し、試料20を経て検出器22に集光する。
【0005】
検出器22で得たインターフェログラムを、CPU24によりフーリエ変換することにより、赤外スペクトルを得ることができる。
ところで、このようなマイケルソン干渉計12を用いた測定装置では、測定波長範囲によりビームスプリッタを使い分ける必要がある。
【0006】
たとえば、赤外の各波長域で用いられる一般的なビームスプリッタとしては、以下のものがある。
近赤外域
i)フッ化カルシウム(CaF)基板ビームスプリッタ(ケイ素(Si)コーティング)
ii)石英基板ビームスプリッタ(Siコーティング)
中赤外域
i)臭化カリウム(KBr)基板ビームスプリッタ(ゲルマニウム(Ge)コーティング)
遠赤外域
i)ポリエステルフィルムであるE.I.社のマイラーフィルムビームスプリッタ(コーティングなし)
ii)ヨウ化セシウム(CsI)基板ビームスプリッタ(Geコーティング)
【0007】
そして、このようなビームスプリッタを交換する方法には、従来、大別してつぎの2通りがあった。
第一に、交換前後のビームスプリッタを、その種類に拘わらず一律に、設計上のビームスプリッタ基準面に設置する方法がある。
すなわち、図2に示すように、設計上のビームスプリッタ基準面Aに設置されていたビームスプリッタ14a(たとえば結晶の厚さ5mmのKBr)に代えて、たとえば基板の厚さ、屈折率などが異なるビームスプリッタ14b(たとえば結晶の厚さ8mmのCsI)を、図3に示すように、前記設計上のビームスプリッタ基準面Aに設置するのである。
【0008】
第二に、たとえば中赤外、遠赤外及び近赤外などのように測定波数範囲を変える際は、対応ビームスプリッタを干渉計ごと交換する方法がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記第一の方法では、ビームスプリッタを交換すると、干渉計を出射する固定鏡からの反射光と移動鏡からの反射光が重なるものの、ビームスプリッタ基板の厚さ、屈折率の違いなどにより、前記図3に示すように、ビームスプリッタ交換前に干渉計を出射する干渉光の通過コースL6より、その交換後に干渉計を出射する干渉光の通過コースL7が、その光軸方向に対し平行方向へずれてしまう場合があった。
【0010】
そして、ビームスプリッタの交換前後で、干渉計を出射する干渉光がずれてしまうと、前記第一の方法では、これを補正することができないので、干渉光の試料への入射角度がずれてしまう。このようなずれが生じると、測定を適正に行えないおそれがあり、これは干渉計にとって特に深刻な問題であった。
また、ビームスプリッタが固体で及び硬質な材質で基板の厚さをある程度自由に設定することができるCaFや石英の場合は、光学的な厚さ(光の波長と入射角、基板の屈折率と厚さとで決まる)が基準のビームスプリッタと等しくなるような基板の厚さにすることも考えられる。これにより、光軸をずらさず、ビームスプリッタの交換をすることができる。
【0011】
しかしながら、軟質のため基板の厚さを薄くできないCsIやフィルム状のマイラーなどでは、光軸がずれてしまうことに変わりはなかった。また、CsIを基準のビームスプリッタとすると、マイラー以外は光軸がずれない基板の厚さを見つけることができるが、そのときは他の種類の基板の厚さもCsIのように厚くなってしまうため、光軸の調整方法として採用するには至らなかった。
【0012】
また、ずれた光軸に対してそれぞれ参照レーザ用の検出器を設ける方法も考えられるが、この場合は、ハード部品数を増やして装置を大型化したり価格を上昇させる。
このため、従来、測定波数範囲が異なる場合は、先ず、測定を適正に行うために前記第二の方法を選択しなければならなかったが、前記第二の方法のように、各測定波数範囲ごとに別々の干渉計を用いていたのでは、やはりハード部品数を増やして価格を上昇させてしまうなどの問題点があるため、それらを共通の干渉計で用いる技術の開発が強く望まれていたものの、これを解決するための適切な技術は、存在していなかった。
【0013】
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、干渉計の光軸のずれを適正に補正することができると共に、測定波数範囲を拡張することができる干渉計の調整方法及びその装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記干渉計の調整について本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、固定鏡16及び可動鏡18に、コーナーキューブミラーを用い、図4に示すように、ビームスプリッタ14bを、その半透面方向に対し直角方向(たとえばAからB)へ移動して移動鏡18での光の入出射位置を変え、ビームスプリッタ14bを介して干渉計を出射する移動鏡18からの反射光L5を、その光軸方向に対し平行方向(たとえばC方向)へ移動することができること、また図5に示すように、固定鏡16を、その光軸方向に対し直角方向(たとえばDからE)へ移動して固定鏡16での光の入出射位置を変え、ビームスプリッタ14bを介して干渉計を出射する固定鏡16からの反射光L4を、その光軸方向に対し平行方向(たとえばC方向)に移動することにより、ビームスプリッタを交換して干渉計の光軸にずれが生じた場合であっても、それを容易に補正することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0015】
すなわち、前記目的を達成するために、本発明に係る干渉計の調整方法は、ビームスプリッタにより、コーナーキューブ型固定鏡からの反射光と、コーナーキューブ型移動鏡からの反射光とを合成して干渉光を形成する干渉計の調整方法であって、ビームスプリッタ位置調整工程と、固定鏡位置調整工程と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
ここで、前記ビームスプリッタ位置調整工程は、前記ビームスプリッタの交換後に、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する移動鏡からの反射光が、その交換前に、該干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置に、該ビームスプリッタを、その半透面方向に対し直角方向へ移動する。
【0017】
また、前記固定鏡位置調整工程は、前記ビームスプリッタの交換後に、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する固定鏡からの反射光が、その交換前に、該干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置に、該固定鏡を、その光軸方向に対し直角方向へ移動する。
【0018】
また、前記目的を達成するために、本発明に係る干渉計の調整装置は、ビームスプリッタにより、コーナーキューブ型固定鏡からの反射光と、コーナーキューブ型移動鏡からの反射光とを合成して干渉光を形成する干渉計の調整装置であって、ビームスプリッタ位置調整手段と、固定鏡位置調整手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
ここで、前記ビームスプリッタ位置調整手段は、前記ビームスプリッタの交換後に、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する移動鏡からの反射光が、その交換前に、該干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置に、該ビームスプリッタを、その半透面方向に対し直角方向へ移動する。
【0020】
また、前記固定鏡位置調整手段は、前記ビームスプリッタの交換後に、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する固定鏡からの反射光が、その交換前に、該干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置に、該固定鏡を、その光軸方向に対し直角方向へ移動する。
【0021】
なお、前記調整装置において、前記ビームスプリッタ位置調整手段は、設置部と、ビームスプリッタホルダと、を備えることが好適である。
ここで、前記設置部は、前記ビームスプリッタを、前記干渉計の所定の光路中に設置するためのものである。
【0022】
また、前記ビームスプリッタホルダは、前記設置部に、前記ビームスプリッタを設置した際は、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する移動鏡からの反射光が、該ビームスプリッタの交換前に、該干渉計を出射する干渉計の通過コースと重なるような位置にてビームスプリッタの半透面部分を保持する。
また、前記調整装置において、前記固定鏡位置調整手段は、識別化部と、読取部と、移動部と、位置情報格納部と、検索部と、制御部と、を備えることが好適である。
【0023】
ここで、前記識別部化は、前記ビームスプリッタホルダに設けられ、前記ビームスプリッタの種類を識別化するためのものである。
また、前記読取部は、前記設置部に設けられ、該設置部に、前記ビームスプリッタが設置された際は、前記識別化部よりビームスプリッタの種類情報を読み取るためのものである。
【0024】
前記移動部は、前記固定鏡を、その光軸方向に対し直角方向へ一定範囲で移動可能なものである。
前記位置情報格納部は、前記ビームスプリッタの交換後に、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する固定鏡からの反射光が、その交換前に、該干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような固定鏡の位置情報を、少なくとも前記識別化されたビームスプリッタについて格納する。
【0025】
前記検索部は、前記位置情報格納部より、前記読取部で得たビームスプリッタの種類情報に対応する固定鏡の位置情報を検索する。
前記制御部は、前記検索部により検索された位置情報に基づき前記移動部を制御して前記固定鏡を移動させる。
【0026】
【発明の実施形態】
以下、図面に基づき本発明の好適な実施形態を説明する。
図6には、本発明の一実施形態に係る調整装置を用いた干渉計の概略構成が示されており、前記図1と対応する部分には、符号100を加えて示し説明を省略する。
なお、本実施形態においては、干渉計の固定鏡及び移動鏡に、コーナーキューブミラーを用いた例について説明する。
【0027】
図6において、干渉計は、ビームスプリッタ位置調整手段126と、固定鏡位置調整手段128を備える。
前記ビームスプリッタ位置調整手段126は、ビームスプリッタ交換時に、干渉計を出射する移動鏡118からの反射光が、その交換前に、干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置に、ビームスプリッタ114を、その半透面130に対し直角方向へ移動する。
【0028】
本実施形態においては、ビームスプリッタ位置調整手段126は、設置部131と、ビームスプリッタホルダと、を備える。
前記設置部131は、干渉計の所定の光路中に、ビームスプリッタ114を設置するためのものであって、本体131aと、蓋体131bを含む。
そして、ビームスプリッタ114が設置部131に設置されている時は、振動等によりビームスプリッタ114が、がたつかないように本体131aに対し蓋体131bが係止部132によりしっかり一時固定されている。
【0029】
一方、ビームスプリッタ114を交換する際は、蓋体131bを本体131a方向へ押すと、前記係止部132による本体131aに対する蓋体131bの一時固定が自動的に解除され、蓋体131bが開くようにしている。また、ビームスプリッタ114の交換を終了し、蓋体131bを本体131a方向へ閉めると、前記係止部132により、蓋体131bの本体131aへの一時固定が自動的に行われるようにしている。
【0030】
ここで、前記ビームスプリッタ114は、厚さの等しい平板状の赤外光透過材からなる基板133a,133bを向き合わせた構造で、一方の基板の片側の面が赤外光の半透面130となるように蒸着されている。これらの2枚の基板133a,133bが、前記ビームスプリッタホルダ134,135で保持されている。
【0031】
前記ビームスプリッタを干渉計に設置したときに移動鏡118を通り、干渉計を出射する光線の光軸が交換前のビームスプリッタでの光軸と重なるには、基板の材質(屈折率)、厚さ、半透面の位置による。
前記ビームスプリッタは設置部131に挿入され、蓋体131bが閉められると、蓋体131bに設けられたバネ137により本体131a方向へ押し付けられるので、基準面139で設置部131に接することとなる。
【0032】
ここで、前記ビームスプリッタホルダ134とスペーサ111により基準面139と半透面130との間隔を規定するようにし、すなわち基板133の種類によって基準面139と半透面130との間隔が適切な間隔となるように、前記ビームスプリッタホルダ134とスペーサ111の厚さを考慮することにより、ビームスプリッタ(ビームスプリッタがホルダに組み込まれた状態のもの)を交換したときに移動鏡119を通り、干渉計を出射する光線の光軸がずれないようにすることが可能となる。
【0033】
前記固定鏡位置調整手段128は、ビームスプリッタ114の交換後に、干渉計を出射する固定鏡116からの反射光が、その交換前に、干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置に、固定鏡116を、その光軸方向に対し直角方向(図中、D,E方向)へ移動する。
本実施形態においては、図7に示すように、固定鏡位置調整手段128は、識別化部136と、読取部138と、移動部140と、位置情報格納部142と、検索部と、制御部を備える。
【0034】
前記識別化部136は、たとえばマグネット136aよりなり、これは半透面130の厚さ、屈折率などに応じて、ビームスプリッタホルダ133の所定の部位に所定の数だけ設けられている。これにより、ビームスプリッタ114の種類を、たとえば結晶の厚さ5mmのKBrであると識別可能とする。
【0035】
前記読取部138は、たとえば設置部131に設けられた第一マグネットセンサ部138a、第二マグネットセンサ部138b及び第三マグネットセンサ部138cよりなり、設置部131にビームスプリッタ114が設置された際は、識別化部136aよりビームスプリッタ114の種類を読み取り、これをCPU124に入力する。
【0036】
たとえば、設置部131にビームスプリッタ114が設置された際、読取部である第一マグネットセンサ部138aのみに、識別化部136aが位置すると、CPU124は、このビームスプリッタ114を結晶の厚さ5mmのKBrであると認識する。
【0037】
また、第二マグネットセンサ部138bのみに、識別化部136aが位置すると、CPU124は、このビームスプリッタ114を結晶の厚さ8mmのCsIであると認識する。
【0038】
また、第三マグネットセンサ部138cのみに、識別化部136cが位置すると、CPU124は、このビームスプリッタ114を、ポリエステルフィルムであるE.I.デュポン社のMylarであると認識するのである。
【0039】
前記移動部140は、前記図6に示すように、たとえば固定鏡116が載置されたステージ144と、該ステージをX方向,Y方向へ移動するための駆動部であるX軸モータ146及びY軸モータ148と、これらのモータの駆動回路150よりなり、ステージ144上の固定鏡116を、その光軸方向に対し直角方向(図中、D,E方向)へ一定範囲で移動する。
【0040】
前記位置情報格納部142は、たとえばハードディスクよりなり、ビームスプリッタ114の交換後に、該ビームスプリッタ114を介して干渉計を出射する固定鏡116からの反射光が、その交換前に、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような固定鏡116の位置情報を、前記識別化されたビームスプリッタについて格納する。
【0041】
前記検索部は、たとえばCPU124よりなり、位置情報格納部142より、読取部138により読み取られたビームスプリッタの種類に対応する固定鏡116の位置情報を検索する。
前記制御部は、たとえばCPU124よりなり、読取部138により読み取られたビームスプリッタ114の種類に基づき移動部140を制御して固定鏡116の位置を粗調整させる。
【0042】
このCPU124は、前記図2に示す検出器22よりの光量値をモニタしており、粗調整後、移動部140を制御して検出器22よりの光量値が最大となる位置に固定鏡116を移動させる。
本実施形態に係る干渉計の調整装置は、概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
【0043】
ビームスプリッタを交換した際は、ビームスプリッタの位置を調整する。
すなわち、本発明において特徴的なことは、第一に、前記図4に示すように、ビームスプリッタの交換後に、干渉計を出射する移動鏡18からの反射光L5が、その交換前に、該干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置に、ビームスプリッタ114を、その半透面130に対し直角方向へ移動可能としたことである。
【0044】
このために本実施形態においては、ビームスプリッタ114を、半透面130の保持位置を、半透面130等の種類ごとに考慮したビームスプリッタホルダ133ごと設置部131に設置するのみで、このようなビームスプリッタ114の位置の調整を自動的に行う。
すなわち、ビームスプリッタ114を、設置部131に設置した際は、半透面130の位置が、干渉計を出射する移動鏡118からの反射光L5が、交換前に、干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置としているのである。
【0045】
このために本実施形態では、基板133等の種類によって基準面139と半透面130との間隔が考慮されているビームスプリッタホルダ134とスペーサ111を用いている。
すなわち、CsIを用いたビームスプリッタを設置する際は、図8においてKBrを用いたビームスプリッタの基準面A=0より、+方向に3.72mm移動させる必要があるのであれば、たとえばビームスプリッタホルダ134等の厚さを、KBrの場合より−3.72mmとするのである。
【0046】
また、Mylarを用いたビームスプリッタを設置する際は、KBrを用いたビームスプリッタの基準面A=0より、−方向に4.05mm移動させる必要があるのであれば、ビームスプリッタホルダ134等の厚さを、KBrの場合より+4.05mmとするのである。
【0047】
このように、ビームスプリッタの各種類について、ビームスプリッタホルダ133等により半透面130の保持位置を考慮しているので、このようなビームスプリッタ114を、設置部131に設置するのみで、交換後に干渉計を出射する移動鏡118からの反射光L5が、交換前に干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるように、ビームスプリッタを、その種類に応じた距離(たとえばCsIではKBrに比較し+方向に3.72mm、MylarではKBrに比較し−方向に4.05mm)、その半透面130に対し直角方向(たとえばA,B方向)へ移動したこととなる。
【0048】
このようなビームスプリッタ114の位置の調整後、固定鏡116の位置を調整する。
すなわち、本発明において特徴的なことは、第二に、前記図5に示すように、ビームスプリッタの交換後に、干渉計を出射する固定鏡16からの反射光L4が、その交換前に干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置に、固定鏡16を、その光軸方向に対し直角方向(図中、D,E方向)へ移動可能としたことである。
【0049】
このために、本実施形態においては、前記図6に示すように前記ビームスプリッタ114を、設置部131に設置すると、読取部138からの種類情報より、CPU124がビームスプリッタ114の種類を自動的に認識し、その種類に応じた固定鏡116の位置の調整を自動的に行う。
【0050】
すなわち、前記図7に示すように設置部131に、ビームスプリッタ114を設置すると、識別化部136よりのビームスプリッタ114の種類情報が、読取部138により自動的に読み取られ、CPU124に入力される。すると、CPU124は、設置部131に、ビームスプリッタ114が設置されたことを自動的に検出する。
【0051】
ここで、CPU124は、交換前のビームスプリッタの種類と、交換後のビームスプリッタの種類を比較し、これらの情報が異なると判断した場合は、固定鏡116の位置の調整を、粗調整、微調整の二段階で行う。
すなわち、CPU124は、まず、位置情報格納部142にアクセスし、読取部138より得たビームスプリッタの種類に応じた固定鏡116の位置情報を読み出し、読み出した位置情報に基づき移動部140を制御して固定鏡116の位置を粗調整する。
【0052】
つぎに、CPU124は、前記図2に示す光検出器22よりの光量値をモニタしながら移動部を制御してこの光量値が最大となる位置に固定鏡116を停止させて微調整を終了する。
本実施形態においては、このようにして干渉計の調整装置を構成することにより、測定波数範囲の異なるビームスプリッタを交換した場合であっても、干渉計を出射する干渉光の光軸を一定に保つことができる。
【0053】
ところで、本実施形態においては、前述のようにして光軸の調整を行うことにより、インターフェログラム位置がずれてしまうため、データの取り込み位置を調整する必要があり、移動鏡118の位置センサ151を設けている。
以下に、その方法について説明する。
【0054】
すなわち、データ取り込み位置は、移動鏡118の位置に対応するため、機械的には、移動鏡118の移動領域を、たとえば表1に示すセンターバストとなる移動鏡118の位置を中心とする領域に変更する必要がある。
【0055】
【表1】
Figure 0004306845
【0056】
ただし、表1においては、結晶の厚さ5mmのKBrのビームスプリッタ面位置、固定鏡の位置及びセンターバーストとなる移動鏡の位置を、前記図8において0mmとした。
このために、本実施形態においては、前記図6において、走査情報格納部152を備える。
【0057】
前記走査情報格納部144は、たとえばハードディスクよりなり、識別化されたビームスプリッタについて移動鏡118の走査領域情報を格納する。
そして、CPU124は、ビームスプリッタ114が設置部131に設置されたことを検出すると、走査情報格納部152より、読取部138で得たビームスプリッタ114の種類に対応する移動鏡118の走査領域情報を検索し、該検索された走査領域情報に基づき、例えばボイスコイル153a、マグネット153bなどの駆動部153及びその駆動回路154を制御して移動鏡118の移動領域を、スライダ153cにより移動鏡118が光軸と平行に移動するように制御する。また、移動鏡118の移動速度の制御は、ボイスコイル153aに流す電流を制御し行う。
【0058】
たとえば、図9に示すように、CPU124は、設置部131に、ビームスプリッタとして結晶の厚さ5mmのKBrが設置された際は、そのセンターバーストとなる位置Gを中心とする領域Hで移動鏡118を走査させる。
そして、前記KBrのビームスプリッタに代えて、結晶の厚さ8mmのCsIが設置された際は、そのセンターバーストとなる位置Iを中心とする領域Jで移動鏡118を走査させる
【0059】
また、前記KBrのビームスプリッタに代えて、ポリエステルフィルムであるE.I.デュポン社のMylarが設置された際は、そのセンターバーストとなる位置Kを中心とする領域Lで移動鏡118を走査させるのである。
このようにしてビームスプリッタ114の種類ごとに、移動鏡118の走査領域を適宜調整することにより、データを適正に得ることができる。
【0060】
また、本実施形態においては、係止部132により設置部131の本体131aに対し蓋体131bを容易に開閉自在にしたことにより、ビームスプリッタの交換作業を行う際に、ねじ等で分解したり再度の組み立てを行う必要のあるものに比較し、その交換作業を容易にしている。
【0061】
以上のように、本実施形態に係る干渉計の調整装置によれば、ビームスプリッタ位置調整手段126に、ビームスプリッタ114の種類ごとに半透面部分130の保持位置を考慮したビームスプリッタホルダ134を用い、固定鏡位置調整手段128に、識別化部136、読取部138及びCPU124などを用いたので、このようなビームスプリッタ114を設置部131に設置するのみで、従来極めて困難であった、ビームスプリッタ交換前後での干渉計の光軸のずれを自動的に補正することができる。
【0062】
これにより、ビームスプリッタを交換した場合であっても、干渉計からの干渉光を試料へ同じ角度で入射することができるので、測定を適正に行うことができる。
また、ビームスプリッタを交換した場合であっても、参照レーザ光を同じ検出器により受光することができるので、従来のように、ずれた光軸の数だけ検出器を設けず、共通の検出器を用いることができる。これにより、ハード部品数を減らして装置の小型軽量化、低価格化を図ることができる。
【0063】
さらに、測定波数範囲の異なるビームスプリッタを、共通の干渉計で用いることができるので、干渉計の測定波数範囲を拡張することができる。これにより、測定波数範囲を変える際は、ビームスプリッタを干渉計ごと交換していた従来のものに比較し、ハード部品数を減らして装置の小型軽量化、低価格化をより図ることができる。
【0064】
なお、前記実施形態においては、ビームスプリッタ位置調整工程の後段にて固定鏡位置調整工程を行う場合について説明したが、これに限られるものでなく、ビームスプリッタ位置調整工程の前段にて固定鏡位置調整工程を行ってもよい。すなわち、前記実施形態においては、固定鏡位置調整工程では、エネルギが最大となる位置に固定鏡を位置させる工程をも含む例について説明したため、ビームスプリッタ位置調整工程、固定鏡位置調整工程の順序で干渉計の光軸を調整したが、固定鏡位置調整工程で、前述のようなエネルギが最大となる位置に固定鏡を位置させる工程を含まなければ、固定鏡位置調整工程、ビームスプリッタ位置調整工程の順序でもよい。
【0065】
また、本実施形態においては、ビームスプリッタに、もちろん一般的なものを用いることができるが、たとえば遠赤外域のものには、つぎに示すものを用いることが好適である。
なお、前記実施形態と対応する部分には符号100を加えて示し説明を省略する。
【0066】
図10において、ビームスプリッタ214は、正面に、一方のホルダ234を備える。
このホルダ234は、略中央部に、赤外光を通過するための赤外光用開口部234aが設けられている。この赤外光用開口部234aの図中上下方向に、コントロール用のレーザ光を通過するためのレーザ光用開口部234bが一つずつ設けられている。
【0067】
そして、このホルダ234の赤外光用開口部234aより外部に露出した半透面を、赤外光用半透面部分230aとした。また、ホルダ234のレーザ光用開口部234bより外部に露出した半透面を、レーザ光用半透面部分230bとした。これにより、半透面部分230a,230bを、ホルダの各開口部234a,234bにより仕切っている。
【0068】
本実施形態においては、レーザ光用開口部234bの寸法を、赤外光用開口部234a(たとえば縦30mm×横60mm)に比較し、かなり小(たとえば縦3mm×横10mm)とし、赤外光用半透面部分230aをかなり大とした。
図11において、ビームスプリッタ214は、背面に、他方のホルダ235を備える。
前記ホルダ235は、前記ホルダ234とにより半透面を挟持するものである。
【0069】
このホルダ235には、前記ホルダ234と同様、赤外光用開口部235aとレーザ光用開口部235bが設けられており、赤外光用半透面部分230aとレーザ光用半透面部分230bを構成している。
図12において、ビームスプリッタ214は、前記ホルダ234とホルダ235の間に、半透面230と、パッキン256を備える。
【0070】
本実施形態においては、前記半透面230は、1枚の高い可視透過性を示すポリエステルフィルム、たとえばE.I.デュポン社のマイラー(たとえば膜厚6μm)よりなり、一つのビームを少なくとも二つの分離したビームに分割する。前記パッキン256は、ホルダ234と半透面230との間で、レーザ光用半透面部分230bの全周に亘り設けられている。
【0071】
このパッキン256は、図13に示すように、ホルダ234側より順に、第一層に、ホルダ234への固定部258と、第二層に、弾性部260と、第三層に、半透面230との平滑部262を備える。
本実施形態においては、固定部258に、粘着テープ、弾性部260に、シリコンゴム、平滑部262に、滑りシートを用いている。
【0072】
そして、レーザ光用半透面部分230bの全周を均等に、パッキン256の平滑部262である滑りシートとホルダ235の研磨面235cで挟持している。
また、ホルダ234及び押さえ体264は、微調ねじ266及びねじ268を介してホルダ235に取り付けられている。
【0073】
前記微調ねじ266は、押さえ体264により半透面230であるポリエステルフィルムが張られたホルダ234を、ホルダ235に取り付けたとき、たとえば図13においてホルダ235の研磨面235cとホルダ234及び押さえ体264との隙間dを調整するためのねじである。
【0074】
この微調ねじ266は、たとえば円筒体よりなり、その外周囲にはねじ山266aが切られている。一方、ホルダ234のねじ穴及び押さえ体264のねじ穴には、タップが立っており、前記微調ねじ266がねじ込めるように構成されている。
【0075】
このような微調ねじ266を介して、ホルダ234及び押さえ体264をホルダ235に取り付けることにより、ホルダ234をホルダ235に取り付けたときに、ホルダ234及び押さえ体264が、ホルダ235に直接触れることなく、微調ねじ266の先端部266bがホルダ235に当接しており、このために微調ねじ266のねじ込み具合で、ホルダ235の研磨面235cとホルダ234及び押さえ体264との隙間dを適宜調節することができる。
【0076】
ここで、本実施形態において、ホルダ235の研磨面235cとホルダ234及び押さえ体264との隙間を調節可能としたのは、下記の理由によるものである。
すなわち、部品の加工精度の限界をカバーするためである。特にパッキン256については、厚さを0.1mm以下で制御することが非常に困難である。このために、ホルダ234及び押さえ体264をホルダ235に取り付けたときにパッキン256で押すことができなかったり、あるいは強く押し過ぎることがあり、このような不具合を、微調ねじ266でホルダ235の研磨面235cとホルダ234及び押さえ体264との隙間dを調節して、パッキン256の押さえの強さを調整することにより解消しているのである。
【0077】
そして、前記ホルダ235とホルダ234及び押さえ体264との隙間dを調整後、微調ねじ246の中空部266cに、ねじ268を通し、ホルダ234及び押さえ体264をホルダ235に固定する。
以上のように、この各開口部周囲のポリエステルフィルムを挟持するのに、接着剤などで固定するのでなく、ホルダ235の研磨面235cと平滑部262である滑りシートと接触させるのみとすることにより、フィルムに対し横方向に力を加えないので、フィルムがしわとなるのを防ぐことが可能となる。
【0078】
また、一枚のポリエステルフィルムを、ホルダ234などに張り付けるのみで、赤外光用半透面部分230aとレーザ光用半透面部分230bを備えた一のビームスプリッタ214をつくることができるので、従来のように、赤外光用半透面部分に、高分子膜を、レーザ光用半透面部分に、BK7などの可視透過材料を用い、それぞれ異なる材料を組み合わせて一のビームスプリッタをつくったものに比較し、手間などを大幅に低減することが可能となる。
【0079】
また、本実施形態においては、赤外光用半透面部分230aとレーザ光用半透面部分230bを備えた一のビームスプリッタを、主干渉計に設置することとしたので、主干渉計のビームスプリッタと副干渉計のビームスプリッタを、それぞれ別個にしたものに比較し、干渉計の小型軽量化を図り、ひいては、かかる干渉計を用いた測定装置の小型軽量化を図ることが可能となる。
【0080】
また、赤外光用半透面部分230aとレーザ光用半透面部分230bとを、ホルダ234及びホルダ235の各開口部234a,234b及び235a,235bにより仕切っているので、可動鏡の走査などにより振動が発生した場合であっても、半透面230、特にレーザ光用半透面部分230bの平面を良好に保ち、この半透面部分230bへの振動の影響を、可動鏡の駆動制御を適正に行うことができる程度までに低減することが可能となる。これにより、従来極めて困難であった、レーザ光用半透面部分230bにも、ポリエステルフィルムなどの高分子膜を用いることが可能となる。
しかも、赤外光用半透面部分230aよりレーザ光用半透面部分230bに振動が入るのを防ぐとともに、振幅の周波数も高いところに逃がすことができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る干渉計の調整方法及びその装置によれば、固定鏡及び移動鏡にコーナーキューブミラーを用いて、ビームスプリッタの位置調整及び固定鏡び位置調整を行うこととしたので、従来極めて困難であった、ビームスプリッタ交換前後での干渉計の光軸のずれを適正に補正することができる。
しかも、測定波数範囲の異なるビームスプリッタを、共通の干渉計で用いることができるので、干渉計の測定波数範囲を拡張することができる。これにより、測定波数範囲を変える度に、ビームスプリッタを干渉計ごと交換していた従来のものに比較し、ハード部品数を減らすことができるので、装置の小型軽量化、低価格化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な干渉計を用いた測定装置の概略構成の説明図である。
【図2】従来の干渉計の調整方法の説明図である。
【図3】従来の干渉計の調整方法の問題点の説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るビームスプリッタ位置調整工程の説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る固定鏡位置調整工程の説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るビームスプリッタ位置調整手段及び固定鏡位置調整手段の概略構成の説明図である。
【図7】図6に示すビームスプリッタ位置調整手段の近傍の拡大図である。
【図8】本発明の一実施形態において好適なビームスプリッタ面位置、固定鏡及びセンターバーストとなる移動鏡の位置の説明図である。
【図9】本発明の一実施形態において好適なインターフェログラムの位置とデータ取り込み領域の説明図である。
【図10】本実施形態において好適なビームスプリッタの正面図である。
【図11】図10に示すビームスプリッタの背面図である。
【図12】図10に示すビームスプリッタの縦断面図である。
【図13】図10に示すビームスプリッタのパッキン近傍の拡大図である。
【符号の説明】
114…ビームスプリッタ
116…固定鏡
118…移動鏡
124…CPU(検索部、制御部)
126…ビームスプリッタ位置調整手段
128…固定鏡位置調整手段
130…ビームスプリッタ半透面部分
131…設置部
134,135…ビームスプリッタホルダ
136…識別化部
138…読取部
140…移動部
142…位置情報格納部

Claims (4)

  1. ビームスプリッタにより、コーナーキューブ型固定鏡からの反射光と、コーナーキューブ型移動鏡からの反射光とを合成して干渉光を形成する干渉計の調整方法であって、
    前記ビームスプリッタの交換後に、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する該コーナーキューブ型移動鏡からの反射光が、その交換前に、該干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置に、該ビームスプリッタを、その半透面方向に対し直角方向へ移動するビームスプリッタ位置調整工程と、
    前記ビームスプリッタの交換後に、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する該コーナーキューブ型固定鏡からの反射光が、その交換前に、該干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置に、該コーナーキューブ型固定鏡を、その光軸方向に対し直角方向へ移動する固定鏡位置調整工程と、
    該コーナーキューブ型移動鏡の移動領域をセンターバストとなる移動鏡の位置を中心とするよう調整する移動鏡位置調整工程と、
    を備えたことを特徴とする干渉計の調整方法。
  2. ビームスプリッタにより、コーナーキューブ型固定鏡からの反射光と、コーナーキューブ型移動鏡からの反射光とを合成して干渉光を形成する干渉計の調整装置であって、
    前記ビームスプリッタの交換後に、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する該コーナーキューブ型移動鏡からの反射光が、その交換前に、該干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置に、該ビームスプリッタを、その半透面方向に対し直角方向へ移動するビームスプリッタ位置調整手段と、
    前記ビームスプリッタの交換後に、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する該コーナーキューブ型固定鏡からの反射光が、その交換前に、該干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような位置に、該コーナーキューブ型固定鏡を、その光軸方向に対し直角方向へ移動する固定鏡位置調整手段と、
    該コーナーキューブ型移動鏡の移動領域をセンターバストとなる移動鏡の位置を中心とするよう調整する移動鏡位置調整手段と、
    を備えたことを特徴とする干渉計の調整装置。
  3. 請求項2記載の干渉計の調整装置において、
    前記ビームスプリッタ位置調整手段は、前記ビームスプリッタを、前記干渉計の所定の光路中に設置するための設置部と、
    前記設置部に、前記ビームスプリッタを設置した際は、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する前記コーナーキューブ型移動鏡からの反射光が、該ビームスプリッタの交換前に、該干渉計を出射する干渉計の通過コースと重なるような位置にてビームスプリッタの半透面部分を保持するビームスプリッタホルダと、
    を備えたことを特徴とする干渉計の調整装置。
  4. 請求項3記載の干渉計の調整装置において、前記固定鏡位置調整手段は、前記ビームスプリッタホルダに設けられ、前記ビームスプリッタの種類を識別化するための識別化部と、
    前記設置部に設けられ、該設置手段に、前記ビームスプリッタが設置された際は、前記識別化部よりビームスプリッタの種類情報を読み取るための読取部と、
    前記コーナーキューブ型固定鏡を、その光軸方向に対し直角方向へ一定範囲で移動可能な移動部と、
    前記ビームスプリッタの交換後に、該ビームスプリッタを介して干渉計を出射する該コーナーキューブ型固定鏡からの反射光が、その交換前に、該干渉計を出射する干渉光の通過コースと重なるような該コーナーキューブ型固定鏡の位置情報を、少なくとも前記識別化されたビームスプリッタについて格納する位置情報格納部と、
    前記位置情報格納部より、前記読取部で得たビームスプリッタの種類情報に対応する該コーナーキューブ型固定鏡の位置情報を検索する検索部と、
    前記検索部により検索された位置情報に基づき前記移動部を制御して前記コーナーキューブ型固定鏡を移動させる制御部と、
    を備えたことを特徴とする干渉計の調整装置
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