JP4306157B2

JP4306157B2 - Decorative sheet

Info

Publication number: JP4306157B2
Application number: JP2001200517A
Authority: JP
Inventors: 勝之新名; 哲生相澤
Original assignee: Toppan Inc
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 2001-07-02
Filing date: 2001-07-02
Publication date: 2009-07-29
Anticipated expiration: 2021-07-02
Also published as: JP2003011305A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木質系ボード類、無機質系ボード類、金属板等の表面に接着剤で貼り合わせて化粧板として用いる非塩化ビニル樹脂の化粧シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、木質系ボード類、無機質系ボード類、金属板等の表面に接着剤で貼り合わせて化粧板として用いる化粧シートとしては、塩化ビニル樹脂シートに印刷で模様層を設けたものが最も一般的であった。
しかし、近年になって、塩化ピニル樹脂は焼却時に酸性雨の原因となる塩化水素や猛毒物質であるダイオキシンの発生の要因となり、さらに塩化ビニル樹脂シートに添加された可塑剤のブリードアウトの問題もあり、環境保護の観点から問題視されるようになった。係る事情により、塩化ビニル樹脂に替わる樹脂すなわち非塩化ビニル樹脂のシートを使用した化粧シートが要望されるようになった。
【０００３】
非塩化ビニル樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンポリエチレンテレフタレート、エチレンービニルアルコール、アクリル等の樹脂である。
その中でも、化粧シートに要求される適度な柔軟性、耐摩耗性、耐傷性、耐熱性、耐薬品性、後加工性等を備え、なおかつ安価で供給されるポリプロピレン樹脂を用いた化粧シートが数多く提案されている。
また、化粧シートとしては、樹脂シートに模様層を設けた単層の樹脂シートもあるが、耐性も重視されるため、模様層上の透明な樹脂層を積層させた積層シートが大部分を占める。
【０００４】
ところが、ポリプロピレン樹脂シートを使用した積層シートにおいては、ポリプロピレン樹脂は同種又は異種の樹脂との接着性に乏しい樹脂であるため、ラミネートして積層する際には、例えば、マレイン酸変性ポリエチレン樹脂や、エチレンー（メタ）アクリル酸共重合体などの接着性樹脂を押出装置のＴダイから加熱して溶融押出してシート（膜）状にした接着性樹脂層を介して押出装置に併設されたラミネーター（加圧ロールと冷却ロール）で積層するのが一般的である。
【０００５】
しかし、これらの接着性樹脂シートを加熱して溶融押出する際に、ネックインが大きいことからシートの端部のビードが大きくなり、冷却ロールと加圧ロールの間で冷却固化する際に十分に冷却されず、加圧ロール側に取られていってしまうという製膜性に問題があった。
【０００６】
一方、現行の化粧シートは表面温度及び雰囲気温度が９０℃から１００℃になるとラミネート強度が著しく低下してしまい、耐熱接着性が悪いという問題があった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、非塩化ビニル樹脂シートを用いて、製膜性にすぐれ、かつ９０℃から１００℃での耐熱接着性を有する化粧シートを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、まず請求項１においては、ランダムポリプロピレン樹脂から成る基材シートの表面に、変性ランダムポリプロピレン１ｇ中のカルボニル基含量が０．０２ミリモル当量となるように無水マレイン酸でグラフト重合した変性ランダムポリプロピレン樹脂に低密度ポリエチレンを５重量％添加した接着性樹脂層を介してポリプロピレン樹脂からなる表面層が積層されており、９０℃から１００℃の温度で１２０時間加熱後のラミネート強度が７２０Ｎ／ｍ以上であることを特徴とする化粧シートとしたものである。
【００１０】
さらにまた、請求項２においては、前記接着性樹脂層と前記表面層とが溶融押出にて、前記基材シート表面に積層されていることを特徴とする請求項１記載の化粧シートとしたものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき説明する。
図１は、本発明に係る化粧シート１の断面図の一例であり、基材シート２の表面に模様層３、アンカーコート層４、接着性樹脂層５、表面層６としてエンボス模様７を有するポリプロピレン樹脂層、トップコート層８とが順に積層されたものである。
図２は、Ｔダイ共押出装置１１とエンボス模様の施された冷却ロール１４と加圧ロール１５とを有するラミネーター１３とからなる押出ラミネート装置１０であって押出ラミネートされている状況を示す図にもなっている。
【００１２】
基材シート２は非塩化ビニル樹脂からなるシートであり、樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、エチレンービニルアルコール、アクリル等の樹脂である。
基材シート２は、通常着色して用い、隠蔽性の効果を持たせる。
【００１３】
模様層３は、基材シート２上に、公知の印刷方法により直接に印刷して設けることが一般的に行われる。
また用いられるインキも公知の物、すなわちビヒクルに染料または顔料等の着色剤や体質顔料などを添加し、さらに可塑剤、安定剤、ワックス、グリース、乾燥剤、硬化剤、増粘剤、分散剤、充填剤等を任意に添加して溶剤、稀釈剤等で十分混練してなるインキでよい。
また、転写印刷により模様層３を設けても良い。
【００１４】
表面層６は、透明なポリプロピレン樹脂層を積層する。理由は、模様層３の保護および耐傷性、耐摩耗性、耐薬品性等を発現するためである。
基材シート２と表面層６としての透明なポリプロピレン樹脂層との積層方法として、ポリプロピレン樹脂シートを熱及び圧力をかけて貼り合わせる熱ラミネート法、接着剤を介して貼り合わせるドライラミネート法およびウェットラミネート法があり、また、基材シート２上にポリプロピレン樹脂をＴダイから溶融押出してシート状にしながら積層貼り合わせする溶融押出ラミネート法でも良く、生産性が良いため好適に用いられる。
【００１５】
アンカーコート層４は、基材シート２または基材シート２上の模様層３と、表面層６とのラミネート強度を上げるために、設けておいて良い。
アンカーコート層４は特に限定を受けるわけではないが、ポリオールとイソシアネートとの反応でウレタンを形成する２液硬化型が望ましく、さらにイソシアネートとして４，４，ジフェニルメタンジイソシアネートあるいはイソホロンジイソシアネートのうち、少なくとも一方を含むものが好適である．また、アンカーコート層４の形成方法はグラビア法（グラビア印刷法、グラビア塗布法）が好適にもちいられるが何ら限定されるものではない。
【００１６】
接着性樹脂層５は、不飽和カルボン酸あるいは不飽和カルボン酸の無水物で変性したランダムポリプロピレン樹脂に低密度ポリエチレンを５〜１０重量％添加したものを接着性樹脂として用いる。
不飽和カルボン酸あるいは不飽和カルボン酸の無水物で変性したランダムポリプロピレン（例えば無水マレイン酸でグラフト重合したランダムポリプロピレン樹脂）を用いたことにより、化粧シートにおいては、常温から１００℃まで安定した優れたラミネート強度が得られる。
尚、同じポリオレフィン系樹脂である不飽和カルボン酸あるいは不飽和カルボン酸の無水物で変性したポリエチレンでは、常温〜８０℃でのラミネート強度は高いが、特に９０℃以上では著しく低下してしまい、不飽和カルボン酸あるいはその無水物で変性したホモポリプロピレンでは常温〜１００℃でのラミネート強度そのものが低い。
【００１７】
不飽和カルボン酸は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フクル酸、シトラコン酸、イタコン酸が挙げられる。これらの中で無水マレイン酸が特に好ましい。
また、これらの不飽和カルボンあるいはその無水物の単位の量は、組成物１ｇあたりのカルポニル基として０.０００１以上０.１ミリモル当量以下であることが好ましい。
変性によって含有される不飽和カルボンあるいはその無水物の単位の量が０.０００１ミリモル当量を下回る、または０.１ミリモル当量を上回ると、充分な接着力が出ない。
【００１８】
接着性樹脂層５と表面層６とは、加熱して溶融共押出して２層同時に形成することが好ましい。
この際問題になるのはネックインの大きさである。接着性樹脂に低密度ポリエチレンを５〜１０重量％添加することにより、ネックインの抑制することができシート（膜）の端部にビードができず、すなわち製膜性が良好であることを見いだした。
ポリプロピレン樹脂は通常溶融張力が低く、押出ラミネート法ではポリエチレンと共押出したり、ポリエチレンをポリプロピレン樹脂に添加することで製膜性を維持しているが、ポリプロピレンにポリエチレンを添加することによる耐傷性、後加工性の低下が発生してしまう。特に化粧シートの場合上記物性の低下は望ましくなく、ポリプロピレン樹脂に低密度ポリエチレンを添加することは避けるべきである。
添加する低密度ポリエチレンは、接着性樹脂層５の樹脂の流動特性に近ければ特に問題ない。添加量は５〜１０重量％が効果的で、５重量％を下回るとネックイン抑制の効果が現れず、１０重量％を超えると高温下でのラミネート強度に悪影響を及ぼす。
【００１９】
接着性の向上させるために、押し出された接着性樹脂層にオゾンガスを吹き付ける方法が公知である。オゾン処理装置も一般的なものであれば良く、特に制約されるものではない。
オゾン処理量としては、低濃度高流量型、高濃度低流量型があり、一概には言えないが、あまり流量が多いと溶融樹脂の膜割れ、温度低下等の悪影響が考えられるため、オゾン処理条件としては、オゾン濃度２０〜５０ｇ／Ｎｍ３、オゾン流量１〜１０Ｎｍ３／時間が良好である。
【００２０】
化粧シートの表面の手触り感や、より一層の意匠感を得るため、図１に示すように化粧シート表面の表面層６としての透明なポリプロピレン樹脂に凹陥部を設けてエンボス模様７を施し、その凹陥部内に充填インキを埋め込み（ワイピングし）、表面にトップコート層８を設けることも好適に行われる。
エンボス模様７を施す方法としては、通常の熱圧エンボス加工法でよく、何ら限定されるものではない。また、接着性樹脂層５と表面層６との２層共押出し製膜法）としてＴダイ押出法を用いる場合には、ラミネーターの冷却ロールの表面にエンボス模様を施しておき、表面層６のポリプロピレン樹脂と冷却ロールと加圧ロールとの間でエンボスして、表面層６の表面にエンボス７を施す方法が一般的である。
【００２１】
【実施例】
以下に、本発明の化粧シート１を図を用いて詳細に説明する．
＜実施例１＞
基材シート２として、ランダムポリプロピレン樹脂に無機顔料を６重量％、フェノール系酸化防止剤を０．２重量％、ヒンダードアミン系光安定剤を０．３重量％、ブロッキング防止剤を０．２重量％添加した着色樹脂シートを用い、そのシート表面にコロナ処理を施した後、グラビア印刷法により印刷インキで木目模様を施し、模様層３を形成した。
さらに、模様層３上に２液硬化型のウレタン系アンカーコート剤をグラビア印刷法により塗工してアンカーコート層４を形成した。
【００２２】
図２に示すように、Ｔダイ共押出装置１１とエンボス模様（導管模様）を施された冷却ロール１４と加圧ロール１５とを有するラミネーター１３とからなる押出ラミネート装置１０を使用して、予め、上記表面がアンカーコート層４を有する模様層３付き基材シートを冷却ロールと加圧ロールとの間に、通しておき、アンカーコート層４上に、接着性樹脂層５としての接着性樹脂と表面層６としての透明なポリプロピレン樹脂とをこの順で、Ｔダイから共押出を行い接着性樹脂層５と表面層６とを形成しながらラミネートとエンボス付与とを同時に行なった。この時、前記接着性樹脂層５の基材シート側表面にオゾン処理装置１６によりオゾンガスを吹き付けた。
さらに、化粧シートの表面層上に、ウレタン系トップコート剤を用いてトップコート層７を施し、図１に示すような化粧シート１を作成した。
尚、表面層６である透明なポリプロピレン樹脂層として、ホモポリプロピレン樹脂にフエノール系酸化防止剤を０．２重量％、ヒンダードアミン系光安定剤を０．３重量％、ペンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を０．５重量％、ブロッキング防止剤を０．２重量％添加した樹脂を使用した。
尚、接着性樹脂層５として、無水マレイン酸でグラフト重合した変性ランダムポリプロピレン樹脂（変性ランダムポリプロピレン１ｇ中のカルボニル基含量は０．０２ミリモル当量）に、低密度ポリエチレンを５重量％添加した樹脂を使用した。
【００２３】
透明なポリプロピレン樹脂と接着性樹脂とを、Ｔダイから共押出してシート化するに際し、ネックイン現象、シート端部にビードが殆ど見受けられず、製膜性が良くてラミネート上なんら問題無かった。
この化粧シート１について、下記の耐熱性試験を行った。
２３℃雰囲気下、および８０℃にて１２０時間加熱、９０℃にて１２０時間加熱、１００℃にて１２０時間加熱の各々条件におけるラミネート強度を測定し、その結果を表１の実施例１の項に示す。
このように、７２０Ｎ／ｍ以上のラミネート強度が得られ、優れたものであった。
【００２４】
【表１】

【００２５】
＜比較例１＞
実施例１においては、接着性樹脂層５としての樹脂を、無水マレイン酸でグラフト重合した変性ランダムポリプロピレン樹脂を使用したが、比較例１では無水マレイン酸でグラフト重合した変性ポリエチレン樹脂を使用した。その他は、上記実施例１と同様の方法で化粧シートを作成した。比較例１の化粧シートを何ら問題なく得た。
【００２６】
この化粧シートについて、実施例１と同じ耐熱性試験を行った。その結果を表１の比較例１の項に示す。
このように、８０℃以下では、１０００Ｎ／ｍ以上のラミネート強度が得られ、優れたものであったが、９０℃と１００℃では、急激にラミネート強度が弱くなることが判る。
【００２７】
＜比較例２＞
実施例１において、接着性樹脂層４としての樹脂が、無水マレイン酸でグラフト重合した変性ランダムポリプロピレン樹脂に、低密度ポリエチレンを５重量％添加した樹脂を使用したが、この比較例２にでは、低密度ポリエチレンを添加しなかった。その他は、上記実施例１と同様の方法で化粧シートを作成しようと試みた。、接着性樹脂層が押し出された際ネックイン・ビード現象が見られ、うまくラミネートできなかった。
【００２８】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、非塩化ビニル樹脂の材料を用いて、９０℃〜１００℃での耐熱接着性を有し、かつ製膜性にすぐれた化粧シートとすることができた。
従って本発明は化粧板に用いられる化粧シートとして、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による化粧シートの一例を示す断面図である。
【図２】本発明の実施例における、共押出装置と導管エンボスの施された冷却ロールと加圧ロールとを有するラミネーターとからなる押出ラミネート装置である（押出ラミネートされている状況を示す図にもなっている。
【符号の説明】
１…化粧シート
２…基材シート
３…模様層
４…アンカーコート層
５…接着性樹脂層
６…表面層
７…エンボス模様
８…トップコート層
１０…押出ラミネート装置
１１…共押出装置
１３…ラミネーター
１４…エンボス模様付き冷却ロール
１５…加圧ロール
１６…オゾン処理装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a decorative sheet made of non-vinyl chloride resin used as a decorative board by being bonded to the surface of a wooden board, an inorganic board, a metal plate or the like with an adhesive.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a decorative sheet used as a decorative board by bonding to the surface of a wooden board, inorganic board, metal plate, etc. with an adhesive, a vinyl chloride resin sheet provided with a pattern layer by printing is the most common. Met.
However, in recent years, pinyl chloride resin has become a cause of the generation of hydrogen chloride and dioxin, which is a highly toxic substance, causing acid rain during incineration, and also has the problem of bleeding out of plasticizer added to the vinyl chloride resin sheet. Yes, it became a problem from the viewpoint of environmental protection. Under such circumstances, there has been a demand for a decorative sheet using a resin instead of a vinyl chloride resin, that is, a non-vinyl chloride resin sheet.
[0003]
Examples of the non-vinyl chloride resin include resins such as polyethylene, polypropylene polyethylene terephthalate, ethylene-vinyl alcohol, and acrylic.
Among them, there are many decorative sheets that use polypropylene resin that has the appropriate flexibility, abrasion resistance, scratch resistance, heat resistance, chemical resistance, post-processability, etc. required for decorative sheets, and that is supplied at low cost. Proposed.
In addition, as a decorative sheet, there is a single-layer resin sheet in which a pattern layer is provided on a resin sheet. However, since durability is also emphasized, a laminated sheet in which a transparent resin layer on the pattern layer is laminated accounts for the majority. .
[0004]
However, in the laminated sheet using the polypropylene resin sheet, since the polypropylene resin is a resin having poor adhesion with the same or different kinds of resins, when laminating and laminating, for example, maleic acid-modified polyethylene resin, An adhesive resin such as an ethylene- (meth) acrylic acid copolymer is heated from a T-die of the extrusion apparatus and melt-extruded to form a sheet (film), and a laminator (additional) attached to the extrusion apparatus. In general, lamination is performed using a pressure roll and a cooling roll.
[0005]
However, when these adhesive resin sheets are heated and melt-extruded, the bead at the end of the sheet becomes large due to the large neck-in, and it is sufficient when cooling and solidifying between the cooling roll and the pressure roll. There was a problem in the film forming property that it was not cooled and was taken to the pressure roll side.
[0006]
On the other hand, the current decorative sheet has a problem that when the surface temperature and the atmospheric temperature are changed from 90 ° C. to 100 ° C., the laminate strength is remarkably lowered and the heat resistant adhesiveness is poor.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in order to solve the above-mentioned problems. The object of the present invention is to use a non-vinyl chloride resin sheet, which has excellent film-forming properties, and at 90 ° C. to 100 ° C. The object is to provide a decorative sheet having heat-resistant adhesion.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, first, in claim 1, maleic anhydride is used on the surface of a base sheet made of random polypropylene resin so that the carbonyl group content in 1 g of modified random polypropylene is 0.02 mmol equivalent. A surface layer made of polypropylene resin is laminated through an adhesive resin layer in which 5% by weight of low density polyethylene is added to a grafted modified random polypropylene resin, and the laminate is heated for 120 hours at a temperature of 90 ° C. to 100 ° C. The decorative sheet is characterized by having a strength of 720 N / m or more .
[0010]
Furthermore, in Claim 2 , the adhesive resin layer and the surface layer are laminated on the surface of the base sheet by melt extrusion, and the decorative sheet according to claim 1 is provided. It is.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
FIG. 1 is an example of a cross-sectional view of a decorative sheet 1 according to the present invention, and has a pattern layer 3, an anchor coat layer 4, an adhesive resin layer 5, and an embossed pattern 7 as a surface layer 6 on the surface of a base sheet 2. A polypropylene resin layer and a topcoat layer 8 are laminated in order.
FIG. 2 is a view showing an extrusion laminating apparatus 10 including a laminator 13 having a T-die co-extrusion apparatus 11, a cooling roll 14 with an embossed pattern, and a pressure roll 15, and showing a state where extrusion lamination is performed. It is also.
[0012]
The base sheet 2 is a sheet made of a non-vinyl chloride resin, and the resin is a resin such as polyethylene, polypropylene, polyethylene terephthalate, ethylene-vinyl alcohol, and acrylic.
The base sheet 2 is usually colored and used to give a concealing effect.
[0013]
The pattern layer 3 is generally provided by printing directly on the base sheet 2 by a known printing method.
Also, the ink used is a known one, that is, a colorant such as a dye or pigment or an extender pigment is added to the vehicle, and further a plasticizer, stabilizer, wax, grease, desiccant, curing agent, thickener, dispersant. Ink obtained by arbitrarily adding a filler or the like and sufficiently kneading with a solvent, a diluent or the like may be used.
Further, the pattern layer 3 may be provided by transfer printing.
[0014]
The surface layer 6 is formed by laminating a transparent polypropylene resin layer. The reason is to protect the pattern layer 3 and to exhibit scratch resistance, wear resistance, chemical resistance, and the like.
As a method of laminating the base sheet 2 and the transparent polypropylene resin layer as the surface layer 6, a heat laminating method in which a polypropylene resin sheet is laminated by applying heat and pressure, a dry laminating method in which an adhesive is used, and a wet laminating method. There is also a method, and a melt extrusion laminating method in which a polypropylene resin is melt-extruded from a T-die on a base sheet 2 and laminated and laminated into a sheet shape may be used.
[0015]
The anchor coat layer 4 may be provided in order to increase the laminate strength between the base material sheet 2 or the pattern layer 3 on the base material sheet 2 and the surface layer 6.
The anchor coat layer 4 is not particularly limited, but is preferably a two-component curable type in which urethane is formed by the reaction of a polyol and an isocyanate, and at least one of 4,4, diphenylmethane diisocyanate or isophorone diisocyanate is used as the isocyanate. The inclusion is preferred. The formation method of the anchor coat layer 4 is preferably a gravure method (gravure printing method, gravure coating method), but is not limited in any way.
[0016]
As the adhesive resin layer 5, a random polypropylene resin modified with an unsaturated carboxylic acid or an anhydride of an unsaturated carboxylic acid to which 5 to 10% by weight of low density polyethylene is added is used as an adhesive resin.
By using a random polypropylene modified with an unsaturated carboxylic acid or an anhydride of an unsaturated carboxylic acid (for example, a random polypropylene resin graft-polymerized with maleic anhydride), the decorative sheet is excellent in stability from room temperature to 100 ° C. Laminate strength is obtained.
Polyethylene modified with unsaturated carboxylic acid or unsaturated carboxylic acid anhydride, which is the same polyolefin resin, has a high laminate strength at room temperature to 80 ° C., however, particularly at 90 ° C. or higher, the strength decreases significantly. A homopolypropylene modified with a saturated carboxylic acid or an anhydride thereof has a low laminate strength at room temperature to 100 ° C.
[0017]
Examples of the unsaturated carboxylic acid include acrylic acid, methacrylic acid, maleic acid, fuclic acid, citraconic acid, and itaconic acid. Of these, maleic anhydride is particularly preferred.
The amount of these unsaturated carboxylic acid or anhydride units is preferably 0.0001 to 0.1 millimole equivalent as a carbonyl group per gram of the composition.
When the amount of the unsaturated carboxylic acid or anhydride unit contained by modification is less than 0.0001 mmol equivalent or more than 0.1 mmol equivalent, sufficient adhesive strength cannot be obtained.
[0018]
The adhesive resin layer 5 and the surface layer 6 are preferably formed simultaneously by heating and melt coextrusion.
The problem is the size of the neck-in. It was found that by adding 5 to 10% by weight of low density polyethylene to the adhesive resin, neck-in can be suppressed and beads cannot be formed at the end of the sheet (film), that is, the film forming property is good. It was.
Polypropylene resins usually have low melt tension, and in the extrusion laminating method, film forming properties are maintained by co-extrusion with polyethylene or by adding polyethylene to the polypropylene resin. A decrease in workability occurs. Particularly in the case of a decorative sheet, the above-mentioned deterioration in physical properties is not desirable, and addition of low-density polyethylene to the polypropylene resin should be avoided.
The low density polyethylene to be added is not particularly problematic as long as it is close to the flow characteristics of the resin of the adhesive resin layer 5. The addition amount is 5 to 10% by weight, and if the amount is less than 5% by weight, the effect of suppressing the neck-in does not appear, and if the amount exceeds 10% by weight, the laminate strength at high temperature is adversely affected.
[0019]
In order to improve adhesiveness, a method of spraying ozone gas onto the extruded adhesive resin layer is known. The ozone treatment apparatus may be a general one and is not particularly limited.
There are low-concentration, high-flow type and high-concentration, low-flow type as the amount of ozone treatment, and it cannot be generally stated, but if the flow rate is too high, there is an adverse effect such as cracking of molten resin, temperature drop, etc. As conditions, an ozone concentration of 20 to 50 g / Nm3 and an ozone flow rate of 1 to 10 Nm3 / hour are favorable.
[0020]
In order to obtain a touch feeling on the surface of the decorative sheet and a further design feeling, as shown in FIG. 1, a transparent polypropylene resin as the surface layer 6 on the decorative sheet surface is provided with a concave portion, and an embossed pattern 7 is applied. It is also preferable to fill (wipe) the filling ink in the recessed portion and provide the topcoat layer 8 on the surface.
A method for applying the embossed pattern 7 may be a normal hot-pressure embossing method, and is not limited at all. When the T-die extrusion method is used as the two-layer coextrusion film forming method of the adhesive resin layer 5 and the surface layer 6), an embossed pattern is applied to the surface of the laminator cooling roll, A method of embossing between a polypropylene resin, a cooling roll, and a pressure roll, and embossing 7 on the surface of the surface layer 6 is common.
[0021]
【Example】
Hereinafter, the decorative sheet 1 of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
<Example 1>
As

base material sheet

2, 6% by weight of an inorganic pigment, 0.2% by weight of a phenolic antioxidant, 0.3% by weight of a hindered amine light stabilizer, and 0.2% by weight of an antiblocking agent are added to a random polypropylene resin. Using the added colored resin sheet, the surface of the sheet was subjected to corona treatment, and then a wood grain pattern was applied with printing ink by a gravure printing method to form a pattern layer 3.
Further, a two-component curable urethane anchor coating agent was applied onto the pattern layer 3 by a gravure printing method to form the anchor coat layer 4.
[0022]
As shown in FIG. 2, by using an extrusion laminating apparatus 10 comprising a T-die coextrusion apparatus 11, a cooling roll 14 having an embossed pattern (conduit pattern), and a laminator 13 having a pressure roll 15, The base sheet with the pattern layer 3 having the anchor coat layer 4 on the surface is passed between the cooling roll and the pressure roll, and the adhesive resin as the adhesive resin layer 5 is placed on the anchor coat layer 4. And a transparent polypropylene resin as the surface layer 6 were co-extruded from the T-die in this order to form the adhesive resin layer 5 and the surface layer 6 and simultaneously laminate and emboss. At this time, ozone gas was sprayed onto the surface of the adhesive resin layer 5 on the base sheet side by the ozone treatment device 16.
Furthermore, the topcoat layer 7 was applied on the surface layer of the decorative sheet using a urethane-based topcoat agent, and the decorative sheet 1 as shown in FIG. 1 was created.
In addition, as a transparent polypropylene resin layer as the surface layer 6, 0.2% by weight of a phenolic antioxidant, 0.3% by weight of a hindered amine light stabilizer, and a benzotriazole ultraviolet absorber are added to a homopolypropylene resin. A resin to which 0.5% by weight and 0.2% by weight of an antiblocking agent were added was used.
As the adhesive resin layer 5, a resin obtained by adding 5% by weight of low-density polyethylene to a modified random polypropylene resin graft-polymerized with maleic anhydride (the carbonyl group content in 1 g of the modified random polypropylene is 0.02 mmol equivalent). used.
[0023]
When a transparent polypropylene resin and an adhesive resin were coextruded from a T-die to form a sheet, the neck-in phenomenon, almost no beads were observed at the sheet edge, and the film forming property was good, and there was no problem on the laminate.
The decorative sheet 1 was subjected to the following heat resistance test.
The laminate strength was measured under the conditions of an atmosphere of 23 ° C., heating at 80 ° C. for 120 hours, heating at 90 ° C. for 120 hours, and heating at 100 ° C. for 120 hours, and the results are shown in the section of Example 1 in Table 1. Shown in
Thus, a laminate strength of 720 N / m or more was obtained, which was excellent.
[0024]
[Table 1]

[0025]
<Comparative Example 1>
In Example 1, a modified random polypropylene resin graft-polymerized with maleic anhydride was used as the adhesive resin layer 5. In Comparative Example 1, a modified polyethylene resin graft-polymerized with maleic anhydride was used. Otherwise, a decorative sheet was prepared in the same manner as in Example 1 above. The decorative sheet of Comparative Example 1 was obtained without any problem.
[0026]
The decorative sheet was subjected to the same heat resistance test as in Example 1. The result is shown in the section of Comparative Example 1 in Table 1.
Thus, at 80 ° C. or less, a laminate strength of 1000 N / m or more was obtained, which was excellent. However, at 90 ° C. and 100 ° C., the laminate strength suddenly decreased.
[0027]
<Comparative example 2>
In Example 1, the resin as the adhesive resin layer 4 was a resin obtained by adding 5% by weight of low density polyethylene to a modified random polypropylene resin graft-polymerized with maleic anhydride. In Comparative Example 2, No low density polyethylene was added. Others tried to make a decorative sheet by the same method as in Example 1 above. When the adhesive resin layer was extruded, a neck-in bead phenomenon was observed and the laminate could not be performed well.
[0028]
【The invention's effect】
Since this invention is the above structure, there exist the following effects.
That is, using a non-vinyl chloride resin material, it was possible to obtain a decorative sheet having heat-resistant adhesion at 90 ° C. to 100 ° C. and excellent film forming properties.
Therefore, this invention exhibits the outstanding practical effect as a decorative sheet used for a decorative board.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an example of a decorative sheet according to the present invention.
FIG. 2 is an extrusion laminating apparatus comprising a co-extrusion apparatus, a laminator having a cooling roll with conduit embossing and a pressure roll in an embodiment of the present invention (in a diagram showing a state of extrusion lamination) It is also.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Cosmetic sheet 2 ... Base material sheet 3 ... Pattern layer 4 ... Anchor coat layer 5 ... Adhesive resin layer 6 ... Surface layer 7 ... Embossed pattern 8 ... Top coat layer 10 ... Extrusion laminating apparatus 11 ... Co-extrusion apparatus 13 ... Laminator 14 ... Cooling roll 15 with embossed pattern ... Pressure roll 16 ... Ozone treatment device

Claims

5% by weight of low-density polyethylene is added to the modified random polypropylene resin graft-polymerized with maleic anhydride so that the carbonyl group content in 1 g of modified random polypropylene is 0.02 mmol equivalent on the surface of the base sheet made of random polypropylene resin. A decorative sheet in which a surface layer made of a polypropylene resin is laminated through an added adhesive resin layer, and a laminate strength after heating for 120 hours at a temperature of 90 ° C. to 100 ° C. is 720 N / m or more .

The decorative sheet according to claim 1, wherein the adhesive resin layer and the surface layer are laminated on the surface of the base sheet by melt extrusion.