JP4305238B2 - ポンプ及びこのポンプを備えたインクジェットプリンタ - Google Patents

ポンプ及びこのポンプを備えたインクジェットプリンタ Download PDF

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Description

本発明は、ハウジング内で回転するロータにより流体をハウジング内に吸引して外部へ圧送する形式のポンプ、及び、このポンプを備えたインクジェットプリンタに関する。
従来より、流体を圧送するポンプとして、図9に示すようにロータリーポンプの一種であるケーリ回転ポンプがある(例えば、非特許文献1参照)。このポンプ70は、吸入孔71と排出孔72とが形成されたケーシング73を有し、このケーシング73内には、吸入孔71と排出孔72との間のケーシング73上部の内面に接するように円柱形状のロータ74が回転可能に配設されている。このロータ74には、直径方向にバネ75で連結された2枚の羽根板(仕切り部材)76a,76bがケーシング73の内面に摺動自在に設けられている。ロータ74が回転したときには、2枚の羽根板76a,76bにはバネ75の弾性力と遠心力とが作用して、ケーシング73内面に接しながらロータ74と一体的に回転する。このポンプ70において、ロータ74が回転すると、2枚の羽根板76a,76bとロータ74とケーシング73とにより囲まれた領域のうち、吸入孔71と連通する領域77a内に水や空気等の流体が吸入される。そして、ロータ74がさらに回転するにつれて、吸入された流体は、吸入孔71及び排出孔72と連通しない領域77bから、加圧されながら排出孔72と連通する領域77cへ流れ、排出孔72から外部へ流体が吐出される。
機械の素復刊委員会編者,「新編機械の素」,理工学社,1977,第10版,p.203(27.13ケーリ回転ポンプその1)
ところで、前述のケーリ回転ポンプを、流体の供給源と供給先との間に介在させた構成において、ポンプを作動させない状態でも供給源から供給先に流体を供給できるように、ポンプ内に供給源と供給先とを連通させる流路を形成することが必要な場合がある。そのような流路をポンプ内に設けるために、例えば、ロータの周方向所定位置に切欠部を設け、この切欠部とハウジングの内面との間に流路を形成したポンプ構成などが考えられる。しかし、ロータに単に切欠部を設けただけでは、ロータの回転時におけるハウジング内の領域77a,77c間の流路抵抗の変動(即ち、流体の圧力変動)が大きくなるため、ロータに回転むらが生じたり、特に、ロータの回転駆動用にステッピングモータ等の同期モータを使用した場合には、脱調によりロータが高速で回転しなくなる虞がある。この脱調を防止するために、モータの出力を増大させることも考えられるが、モータが大型なものになってしまい、ポンプを装備した装置全体の大型化につながる。
また、切欠部の形状によっては、流体の供給源と供給先とが連通した状態における切欠部における流路抵抗が大きくなり、十分な量の流体を供給先に供給できなくなる虞もある。
本発明の目的は、ロータとハウジングとの間に形成される流路のロータ回転時における流路抵抗の変動率を抑制しつつ、供給源と供給先の連通時にはその流路抵抗を十分下げることができるポンプ、及び、このポンプを備えたインクジェットプリンタを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明のポンプは、内部に空洞を有し、この空洞に流体を吸入する吸入孔と前記空洞から流体を排出する排出孔とを備えたハウジングと、前記空洞内に回転可能に配設された円柱状のロータと、このロータと一体的に回転可能であり、且つ、前記空洞を形成する前記ハウジングの内壁部に摺動可能に設けられ、ハウジングとロータとの間の空間を仕切る仕切り部材とを備え、前記ロータの外周部の周方向所定位置に、その曲率半径がロータの径よりも大きい曲面部が形成されていることを特徴とするものである。
このポンプにおいて、ハウジング内のロータが回転すると、ハウジングに形成された吸入孔から内部の空洞に流体が吸入される。ここで、ロータには、空洞を形成するハウジングの内壁部に摺動可能な仕切り部材が設けられているため、ロータと仕切り部材とが一体的に回転することにより、ロータとハウジングと仕切り部材とで囲われた空間内で流体が加圧され、排出孔から流体が外部へ圧送される。
ここで、ロータの外周部の周方向所定位置にその曲率半径がロータの径よりも大きい曲面部が形成されているため、ロータの回転時に曲面部がハウジングに接近した際に、ロータの位置変動(回転角度変動)に対する流路抵抗の変動率が小さくなり、ロータを滑らかに回転させることができる。そのため、ロータを回転駆動するモータの脱調も生じにくくなり、モータの出力を増大させることなくさらなる高速回転が可能となり、より高出力のポンプとなる。また、連通位置においては、ロータの曲面部とハウジングとの間に形成される流路における流路抵抗が小さくなり、吸入孔から排出孔へ流体をスムーズに排出することができる。
第2の発明のポンプは、前記第1の発明において、前記ロータの外周部と前記曲面部との交点部分が曲面形状に形成されていることを特徴とするものである。従って、流路抵抗の変動率がより少なくなり、モータの出力を増大させることなく高速回転が可能となる。
第3の発明のポンプは、前記第1又は第2の発明において、前記曲面部の曲率半径をr、前記ロータの径をRとしたときに、1.1<r/R<1.3であることを特徴とするものである。曲面部の曲率半径rとロータの径Rとの比をこのような範囲内の値とすることにより、連通時のロータとハウジングとの間の流路抵抗を低減しつつ、ロータの回転角度変動に対する流路抵抗の変動率を極力小さくすることができる。
第4の発明のポンプは、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記曲面部は、ロータの軸心方向途中部の外周部に部分的に凹設されていることを特徴とするものである。従って、ロータとハウジングが軸心方向の両側部分において安定的に接触することになり、モータの出力を増大させることなく高速回転が可能となる。
第5の発明のポンプは、前記第1〜第4の何れかの発明において、前記ロータに前記曲面部が凹設された部分の角部が、所定の曲率半径の曲面形状に形成されていることを特徴とするものである。従って、ロータとハウジングとの間の接触抵抗が低減されるため、高速回転が可能となる。
第6の発明のインクジェットプリンタは、前記第1〜第5の何れかの発明のポンプを備え、前記ポンプの前記吸入孔がインクカートリッジに連通し、且つ、前記ポンプの前記排出孔がインクジェットヘッドに連通していることを特徴とするものである。このようにインクジェットプリンタのインク圧送用に前述のポンプを使用することにより、モータの出力を増大させることなくポンプを高速回転可能させて、インクを高い流速でインクジェットヘッドへ圧送することができるようになる。
本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、ライン式のカラーインクジェットプリンタに本発明を適用した一例である。
図1に示すインクジェットプリンタ1は、4つのインクジェットヘッド2を有するカラーインクジェットプリンタである。インクジェットプリンタ1には、図1の左側の給紙部3と右側の排紙部4が設けられており、さらに、インクジェットプリンタ1の内部には、給紙部3から排紙部4に至る用紙搬送経路が形成されている。
給紙部3の下流側には、記録媒体である用紙を挟持搬送する上下一対の送りローラ5が配置されており、送りローラ5により用紙が図1の左方から右方へ送られる。用紙搬送経路の途中部には、2つのベルトローラ6,7が配置されており、これら2つのローラ6,7間には、エンドレスの搬送ベルト8が架け渡されている。搬送ベルト8の外面(搬送面)にはシリコン処理が施され、一対の送りローラ5によって搬送されてくる用紙を、搬送ベルト8表面の粘着力により保持するようになっており、一方のベルトローラ6が駆動されることにより搬送ベルト8を介して用紙が下流側(右方)へ向けて搬送される。尚、用紙搬送経路に対してベルトローラ6の反対側の位置には、搬送ベルト8上の用紙が搬送面から浮かないように、用紙を搬送ベルト8に押しつける押さえ部材9が設けられている。
搬送ベルト8の図1における右側部分の近傍位置には、搬送ベルト8の搬送面に粘着されている用紙を搬送面から剥離して、右方の排紙部4へ送る剥離機構10が設けられている。さらに、搬送ベルト8の内側には、インクジェットヘッド2と対向する位置、つまり搬送ベルト8の上側部分の下面と接触して内周側から搬送ベルト8を支持する、略直方体形状のガイド部材11が配置されている。
インクジェットヘッド2は、図1の紙面垂直方向に細長い平面視長方形状のラインヘッドであり、4色のインク(マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック)に夫々対応する4つのインクジェットヘッド2が、用紙搬送方向に沿って並べて設けられている。インクジェットヘッド2の下端部には、圧力室を含むインク流路が形成された流路ユニットと、この流路ユニットの表面に設けられて圧力室内のインクに圧力を付与するアクチュエータとを含む、ヘッド本体18が備えられている。これらヘッド本体18の下面には、ヘッド本体18内のインク流路に連なり、下方に位置する用紙に向けてインクを吐出する多数のノズルが形成されている。
インクジェットヘッド2の下面と搬送ベルト8の搬送面との間には用紙搬送経路を構成する微少な隙間が形成されており、用紙を4つのインクジェットヘッド2と搬送ベルト8との間の前記隙間に通過させる際に、多数のノズルから用紙の上面(印刷面)に各色のインクを吐出して、用紙に所望のカラー画像が形成されるようになっている。
次に、インクジェットヘッド2にインクを供給するインク供給系統について図2を参照して説明する。
インクジェットプリンタ1には、4つのインクジェットヘッド2に供給される4色のインクを夫々貯留する4つのインクカートリッジ20が装着されている。そして、4つのインクカートリッジ20と4つのインクジェットヘッド2とは、夫々ポンプ30及び可撓性のチューブ13を介して接続されている。尚、図2においては、1つのインクジェットヘッド2に対応するインクカートリッジ20及びポンプ30のみが示されているが、実際には、インクカートリッジ20及びポンプ30は、4つのインクジェットヘッド2に夫々対応して4つ設けられている。
図2に示すように、インクカートリッジ20は、合成樹脂製のカートリッジ本体21と、このカートリッジ本体21の内部に設けられたインク袋22とを備えている。インク袋22は、可撓性を有する複数のフィルムを熱圧着して形成されているパウチフィルムで構成されており、このインク袋22内には脱気されたインクが貯留されている。このパウチフィルムは、最内側にポリプロピレン層が形成され、外側に向かって順に基材としてのポリエステル層と、そのポリエステル層に敷設されるガスバリア層としてのアルミ箔層と、フィルムの強度向上のためのナイロン層とが多重に積層された構造を有する。さらに、インク袋22には、その開口部を封止する樹脂製のスパウトが設けられ、このスパウトは、シリコンゴム製またはブチルゴム製のキャップ23を備えている。そして、キャップ23に後述の中空針25が貫通した状態で、インクカートリッジ20内のインクがポンプ30及びチューブ13を介してインクジェットヘッド2に供給される。また、インクカートリッジ20内部のインクが無くなったときには、キャップ23から中空針25を抜いて、インクカートリッジ20を交換することができる。
インクジェットヘッド2のヘッド本体18の、その長手方向一端部の上面には、筒状のインク供給部14が設けられており、このインク供給部14にチューブ13の一端が接続されている。また、チューブ13の他端はポンプ30に接続されている。このポンプ30は、インクカートリッジ20を交換した際などに、ヘッド本体18内のインク流路内に気泡等が混入したときに、インクジェットヘッド2にインクを圧送することによりインクに混入した気泡等をノズルから排出する(この動作をパージという)ためのものである。パージ動作においては、インクを高い流速で圧送することが、インクの廃棄量を抑えつつ気泡を効率よく排出する上で重要である。このパージ作業を行わないときには、停止したポンプ30内に形成された流路43(図3(a),(b)及び図4参照)を介して、インクカートリッジ20とインクジェットヘッド2とが連通している。そして、印字時には、ポンプ30が停止した状態で、インクカートリッジ20内のインクがポンプ30及びチューブ13を介してヘッド本体18内に形成されたインク流路に導かれ、インクがノズルから吐出される。尚、チューブ13はエラストマーで形成されており、十分な可撓性を有している。
次に、ポンプ30について詳細に説明する。
図2、図3(a),(b)に示すように、ポンプ30は、その一端側(図3の上側)に開放された空洞32を内部に有し、この空洞32にインクを吸入する吸入孔31aと空洞32からインクを排出する排出孔31bとを備えたハウジング31と、空洞32内に回転可能に配設されたロータ40と、ハウジング31とロータ40との間の空間を仕切る仕切り部材50と、ハウジング31の一端部に装着されて空洞32を塞ぐ蓋部材60と、この蓋部材60をハウジング31に固定するネジ70(固定手段)とを備えている。尚、図2に示されたポンプ30は、図3に示す蓋部材60が取り外された状態のものである。また、図3(a)は蓋部材60がハウジング31に固定されていない状態における図2のA−A線断面図、図3(b)は蓋部材60がハウジング31に固定された状態における図2のA−A線断面図を示す。
ハウジング31は例えば合成樹脂により略円筒形状に形成されている。このハウジング31の内部には空洞32が円柱穴状に形成されており、この空洞32は、図3における上側に開放されている。このハウジング31の側壁部の、インクカートリッジ20のキャップ23に対向する位置には、吸入孔31aが形成されている。この吸入孔31aには、金属製の筒状の中空針25が内嵌されており、この中空針25を介して吸入孔31aがインクカートリッジ20に連通している。中空針25のインクカートリッジ20側の端部は、斜めにカットされた尖鋭な形状に形成されている。そして、吸入孔31aに内嵌された中空針25は、図2に示すようにインクカートリッジ20のキャップ23を貫通しており、インクカートリッジ20内のインクは、中空針25を介して吸入孔31aから空洞32へ吸入される。
ハウジング31の側壁部の、吸入孔31aから図2の時計回りの方向に約90°回転した位置(図2におけるハウジング31の上端位置)には排出孔31bが形成されている。さらに、ハウジング31には、排出孔31bに連通し且つフィルタ36を収納するフィルタ収納部35が一体的に設けられており、このフィルタ収納部35にチューブ13の一端が接続されている。従って、排出孔31bはフィルタ収納部35及びチューブ13を介してインクジェットヘッド2に連通している。フィルタ収納部35は、その鉛直断面が略菱形に形成されており、フィルタ収納部35の内部には、インクカートリッジ20からインクジェットヘッド2側に供給されるインクをろ過するメッシュ状のフィルタ36が収納されている。従って、インクカートリッジ20の着脱時の、キャップ23に対する中空針25の抜き差しに伴って発生したゴム滓などをフィルタ36により捕捉して、インクから除去することができる。そのため、インクカートリッジ20側にフィルタを設ける必要がなくなるなど、インクカートリッジ20の構造を簡略化することが可能になる。
ハウジング31の図3における下半分には、後述するロータ40の回転軸40bを回転自在に軸支する軸受け部31cが形成され、この軸受け部31cよりもさらに下側にはオイルシール37が収容される収容室31dも形成されている。また、ハウジング31の下半部の側面部には、鍔状に水平に広がり、その上面に後述の蓋部材60が固定される固定部31eも形成され、この固定部31eには、3つのネジ穴31fが、図2に示すようにその周方向3等分位置に夫々形成されている。
ロータ40は空洞32よりも軸心方向(図3の上下方向)にやや短い円柱形状に形成されており、このロータ40の図3における上下両端側の部分には夫々2つの回転軸40a,40bが一体成形されている。上側の回転軸40aは後述の蓋部材60の閉塞部61に形成された凹状の軸受け部61aにより軸支され、下側の回転軸40bはハウジング31の軸受け部31cに内嵌状に挿通されて軸支されており、ロータ40は上下両端側から軸支された状態でハウジング31の空洞32内に回転自在に配設されている。尚、図2に示すように、ロータ40の回転中心C1は空洞32の中心C2から図2の左斜め上の位置に少し偏心しており、さらに、ロータ40に形成された後述の曲面部42以外の部分が、ハウジング31の内壁部31gの左斜め上の位置に接触するように構成されている。
回転軸40bの下端部はネジ45によりギヤ46に固定されており、さらに、ギヤ46はステッピングモータからなる駆動モータ(図示省略)に連結されている。従って、駆動モータの駆動力がギヤ46を介して回転軸40bに伝達されて、ロータ40が回転駆動されるように構成されている。また、ハウジング31の収容室31d内において、回転軸40bとハウジング31との間には環状のオイルシール37が介装されており、このオイルシール37によりギヤ46等に付着した潤滑油が空洞32内に侵入するのが防止される。
ところで、図2〜図4に示すように、ロータ40の外周部の周方向所定位置には、その曲率半径がロータ40の径よりも大きい曲面部42が形成されている。そして、ポンプ30が停止した状態(図4及び図6(a)参照)では、この曲面部42とハウジング31の内壁部31gとの間には流路43が形成されている。この流路43は、ポンプ30によりヘッド本体18のインク流路内のパージを行わない状態、即ち、用紙に印字可能な状態において、図4に示すように、吸入孔31aと排出孔31bを連通させてインクカートリッジ20内のインクをインクジェットヘッド2に供給する為の流路である。尚、図3に示すように、この曲面部42はロータ40の軸心方向途中部の外周部に部分的に凹設されている。また、ロータ40とハウジング31が軸心方向の両側部分において安定的に接触することになり、高速回転が可能となる。尚、ロータ40とハウジング31との間の接触抵抗を低減するために、ロータ40に曲面部42が凹設された部分の角部42aは、所定の曲率半径の曲面形状に形成されている。さらに、流路43における流路抵抗の変動率をより少なくするために、図4(b)に示すように、ロータ40の外周部と曲面部42との交点部分42bが、所定の曲率半径r’の曲面形状に形成されていてもよい。尚、図4(b)においては、交点部分42bが曲面形状に形成されていない状態を2点鎖線で示している。この曲面部42については後ほどさらに詳しく述べる。
図2、図5に示すように、ロータ40には、仕切り部材50を保持する保持溝41が径方向に貫通するように形成されている。この保持溝41には、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体)系の合成ゴムで構成された弾力性を有する仕切り部材50と、この仕切り部材50を挟むようにして配置され、POM(ポリオキシメチレン)樹脂で構成された2つの滑り部材51a,51bとが、重なり合った状態で挿入されている。2つの滑り部材51a,51bで挟まれた仕切り部材50は、ロータ40の軸心を含む平面内に配置されており、仕切り部材50はロータ40と一体的に回転可能である。
仕切り部材50は、略矩形状の平面形状を有し、図2に示すように、保持溝41に挿入された状態では仕切り部材50はロータ40よりもその径方向に突出している。さらに、仕切り部材50は弾力性を有し、仕切り部材50の、ロータ40の径方向両端部は、空洞32を形成するハウジング31の内壁部31gに常に接触し、仕切り部材50は内壁部31gに摺動自在に設けられている。従って、ハウジング31とロータ40との間の空間が、仕切り部材50により常に2つの空間100,101に仕切られている。尚、図5に示すように、保持溝41は、ロータ40から、2つの回転軸40a,40bのロータ40と連なる部分にまで延びており、さらに、この保持溝41に挿入される仕切り部材50の、ロータ40の軸心方向の長さは、ロータ40よりも長くなっている。従って、空洞32内のインクがロータ40の軸心方向両端側から外部に漏れ出したり、あるいは、仕切り部材50で仕切られた2つの空間100,101の間でインクが漏れたりするのを確実に防止できる。
2つの滑り部材51a,51bは、仕切り部材50と同様に略矩形状の平面形状を有するが、ロータ40の径方向の長さが仕切り部材50よりも短く、厚みも薄い。また、滑り部材51a,51bは合成樹脂で構成されているため、滑り部材51a,51bの保持溝41に対する滑り摩擦係数は、仕切り部材50の保持溝41に対する滑り摩擦係数よりも小さくなる。従って、滑り部材51a,51bに挟まれて保持溝41に配置された仕切り部材50は、その径方向両端部がハウジング31の内壁部31gに接触した状態で、滑り部材51a,51bとともにロータ40の軸心を含む平面内で保持溝41内を滑らかに移動することが可能となる。また、ロータ40の回転に伴う仕切り部材50のロータ40に対する摺動も円滑になる。
蓋部材60は合成樹脂で形成されており、図3に示すように、この蓋部材60は、ハウジング31の図3における上端側部分に密着して空洞32を塞ぐ閉塞部61と、この閉塞部61からハウジング31の図3における下端側へ延びてハウジング31の側面を部分的に覆う筒状の側壁部62と、側壁部62の下端側部分に設けられ、鍔状に水平に広がる連結固定部63とを有する。つまり、蓋部材60は、ハウジング31の上半分を覆うキャップ状に形成されている。
閉塞部61は、キャップ状に形成された蓋部材60の頂部に相当し、円板状の平面形状を有する。この閉塞部61の内側(ロータ40側)には、上側の回転軸40aを軸支可能な凹状の軸受け部61aが形成されている。そして、上側の回転軸40aが蓋部材60の軸受け部61aにより軸支され、下側の回転軸40bがハウジング31の軸受け部31cに内嵌状に挿通されて軸支されており、ロータ40は両端側から軸支された状態でハウジング31の空洞32内に回転自在に配設されている。従って、ローラ40の回転ブレが抑制され、空洞32内のインクの漏れをより確実に防止することができる。また、ローラ40の回転負荷が軽減されるためポンプ30の出力効率が向上する。さらに、ポンプ30の動作音や振動が低減される。
さらに、軸受け部61aの周囲には、図3の上方へ窪んだ環状の凹部61bが形成されている。この環状の凹部61bにはハウジング31の環状に形成された上端部が係合し、凹部61bの内側には、ハウジング31の上端部の内側面と密着する密着面61cが形成されている。このように、閉塞部61に形成された凹部61bの内側にハウジング31の上端側部分の内側面が密着するため、空洞32内の流体の漏れをより確実に防止できる。
側壁部62は、閉塞部61の径方向端部からハウジング31の固定部31eまで延びて、ハウジング31の上半分の側面を覆っている。この側壁部62とハウジング31の側面との間には、弾力性を有するOリング(シール部材)64が介装されている。このOリング64により、空洞32内の流体がハウジング31の側面と蓋部材60の側壁部62との間から漏れ出すのを確実に防止できる。さらに、側壁部62には、Oリング64からその弾性に起因する径方向外側への力が周方向に均一に作用する。従って、閉塞部61の密着面61cがハウジング31の上端部の内側に周方向に均一に押しつけられるため、ハウジング31と蓋部材60の密着性をハウジング31の内周面に関して均一にすることができる。
鍔状の連結固定部63は、その平面形状がハウジング31の固定部31eと略同じ形状に形成されており、連結固定部63は周方向3等分位置に配置された3本のネジ70により固定部31eに固定される。このように、キャップ状の蓋部材60が、周方向3等分位置に配置された3本のネジ70によりハウジング31に固定されるため、閉塞部61に対して略均一に力が作用し、閉塞部61が全面に亙ってハウジング31の上端部に密着する。さらに、図3(a)に示すように、蓋部材60がハウジング31に固定されていない状態では、連結固定部63は、僅かな隙間dをあけて固定部31eから上方に離隔している。つまり、蓋部材60を3本のネジ70でハウジング31に固定するときには、連結固定部63が固定部31e側に強制的に引き寄せられて固定されることになる。従って、それに伴い、閉塞部61もハウジング31の上端部に押しつけられて、ハウジング31の上端部により確実に密着するため、空洞32内のインクの外部への漏れ及び仕切り部材50により仕切られた2つの空間100,101(図2参照)の間におけるインクの漏れを確実に防止でき、ポンプ30の効率が向上する。
次に、ポンプ30の作用について説明する。
インクジェットヘッド2により用紙に対して印字する場合には、パージ用のポンプ30のロータ40は、図6(a)の位置で停止しており、曲面部42とハウジング31の内壁部31gとの間に形成された流路43により、吸入孔31aと排出孔31bが連通している。この状態で、インクカートリッジ20内のインクが、ポンプ30内の流路43及びチューブ13を介してインクジェットヘッド2に供給され、インクジェットヘッド2のノズルから用紙に対してインクが吐出される。
一方、インクカートリッジ20を交換した場合などに、インク内に混入した気泡等をパージする場合には、駆動モータの駆動力がギヤ46を介してロータ40に伝達され、図6(a)の状態から、ロータ40が矢印方向に回転駆動される。すると、図6(b)に示すように、ロータ40の曲面部42が形成されていない部分がハウジング31の内壁部31gに接触し、吸入孔31aと排出孔31bとを連通させる流路43が閉鎖される。そして、内壁部31gに接触したロータ40により、仕切り部材50により空洞32が2つに仕切られて形成された一方の空間100が、さらに吸入孔31aと連通する空間100aと排出孔31bと連通し且つ空間100aと隔絶された空間100bとに分けられる。
さらに、図6(c)に示すように、ロータ40が矢印方向に回転すると、吸入孔31aと連通する空間100aが大きくなり、空間100a内のインクの圧力が低下してインクカートリッジ20からインクが吸引されることになる。逆に、ロータ40の回転に伴い、排出孔31bと連通する空間100bは小さくなり、空間100b内のインクが加圧されて排出孔31bからインクジェットヘッド2に圧送されることになる。そして、インクカートリッジ20のインクがポンプ30によりインクジェットヘッド2に強制的に送られる。従って、ヘッド本体18のインク流路内に混入した気泡をインクと共にパージすることができる。
ところで、前述したように、吸入孔31aと排出孔31bとを連通する流路43を形成する曲面部42の曲率半径rが、ロータ40の径Rよりも大きくなっているため(図4参照)、パージ時におけるロータ40の回転角度に対する流路抵抗の変動率が小さくなる。そのため、図7に示すような、ロータ40Aに形成された切欠部42Aにより流路43Aが形成されている場合に比べて、ロータ40の負荷変動が小さくなり、ロータ40を滑らかに回転させることができる。つまり、ロータ40を回転駆動する駆動モータの脱調が生じにくくなるため、ロータ40の高速回転が可能となる。さらに、ポンプ30が停止している印字状態(図6(a)の状態)における流路43の流路抵抗が小さくなり、印字中にインクをインクジェットヘッド2にスムーズに供給できる。
ここで、曲面部42がロータ40の80°部分の外周部にわたって形成されている場合の、曲率半径をr、ロータ40の径をRとしたときの、ロータ40の回転角度(−40〜+40°)に対する吸入孔31aから排出孔31bに至る流路の流路抵抗の関係を図8(a)に示す。ここで、ロータの回転角度が0°の状態とは、曲面部42の周方向中央部がハウジング31の内壁部31gに最も接近して、吸入孔31aと排出孔31bとが連通した図4あるいは図6(a)の状態を指し、この角度0°の状態から反時計回り方向のロータ40の回転角度を+、時計回り方向のロータ40の回転角度を−としている。また、図8(a)において、L1は曲面部42の曲率半径rとロータ40の径Rが略等しい場合、L2は比r/Rが1.1の場合、L3は比r/Rが1.3の場合、そして、L4は、図7に示す切欠部42Aが形成されたロータ40Aにおける、ロータの回転角度と流路抵抗の関係を夫々示す線図である。尚、流路抵抗の具体的な値は、曲率半径r、ロータ40の径R及び幅、そして、ハウジング31の内径によって変わってくる。
図8(a)に示すように、曲面部42と曲率半径rとロータ40の径Rとが略等しい(L1)場合には、用紙に印字する際の(角度0°の位置における)流路43における流路抵抗が大きく、用紙への印字中にインクジェットヘッド2に所定量のインクをスムーズに供給することが困難になる。一方、切欠部42Aにより流路43Aが形成されている場合(即ち、r/R=∞)には(L4)、パージ時におけるロータ40Aの回転角度に対する流路抵抗の変動が大きくなりすぎ、ロータ40Aに回転むらが生じたり、駆動モータの負荷変動が大きくなりモータが脱調して、ロータ40Aが回転しなくなる虞がある。
一方、1.1<r/R<1.3である場合には(L2とL3との間の領域)、印字の際の流路43の流路抵抗が小さく、印字中にインクをインクジェットヘッド2にスムーズに供給できる一方で、パージ時には、ロータ40の回転角度に対する流路43の流路抵抗の変動が小さく、駆動モータの負荷変動を抑制することができ、モータが脱調しにくくなる。以上より、1.1<r/R<1.3であることが好ましい。
例えば、600dpiで4インチサイズのインクジェットヘッド2をインク供給先とし、インクの粘度3cps、ハウジング31の直径20mm、ロータの幅12mm、R=8.7mm、r=10.6mmとした場合、連通時の流路抵抗は、1.0kPa/(ml/s)程度に抑えられ、アンダーリフィル等、印字中にインク供給に支障をきたすことはない。また、パージ時の流量としては、4.7ml/s(ロータ40の回転速度14.6rps)を一般的な40角サイズのステッピングモータを駆動源として圧送することができ、効率の高いパージを行うことのできる高い流速が得られる。尚、インク供給先であるインクジェットヘッド2のサイズ、インク吐出の周波数や液滴量により、要求される連通時の流路抵抗値は異なる。
図8(b)は、曲面部42をロータ40の40°部分の外周部にわたって形成されている場合の、回転角度と流路抵抗の関係を示す。要求される流路抵抗値がさらに小さい場合でも、曲面部42が形成される角度を小さくして、r/Rの値を1.1〜1.3の範囲内で選択すれば、要求される値まで流路抵抗を低減しつつ、さらにポンプ効率を向上させることができ、バランスの取れたポンプ性能を実現できる。
以上説明したポンプによれば、次のような効果が得られる。
閉塞部61と側壁部62とを備えたキャップ状の蓋部材60が、周方向3等分位置に配置された3本のネジ70によりハウジング31に固定されるため、閉塞部61に対して略均一に力が作用し、閉塞部61が全面に亙ってハウジング31の上端部に密着する。さらに、蓋部材60がハウジング31に固定されていない状態では、連結固定部63は、僅かな隙間dをあけて固定部31eから上方に離隔している。従って、蓋部材60を3本のネジ70でハウジング31に固定するときには、閉塞部61がハウジング31の上端部に押しつけられて、ハウジング31の上端部により確実に密着するため、空洞32内のインクの外部への漏れ及び仕切り部材50により仕切られた2つの空間100,101の間におけるインクの漏れを確実に防止でき、ポンプ30の効率が向上する。
吸入孔31aと排出孔31bとを連通する流路43を形成する曲面部42の曲率半径rが、ロータ40の径Rよりも大きくなっているため、パージ時におけるロータ40の回転角度に対する流路抵抗の変動率が小さくなる。そのため、ロータ40の負荷変動が小さくなり、ロータ40を滑らかに回転させることができる。つまり、ロータ40を回転駆動する駆動モータの脱調が生じにくくなるため、ロータ40の高速回転が可能となる。さらに、ポンプ30が停止している印字状態における流路43の流路抵抗が小さくなり、印字中にインクをインクジェットヘッド2にスムーズに供給できる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]側壁部62をハウジング31に固定する手段は、前記実施形態のネジ70に限定されるものではなく、例えば、蓋部材の連結固定部をハウジングの固定部に係合させることにより蓋部材をハウジングに固定するものであってもよい。あるいは、側壁部を接着や溶着等により着脱不能にハウジングに固定することもできる。
2]蓋部材60の側壁部は、前記実施形態のような筒状のものである必要は必ずしもなく、例えば、周方向に分割されてハウジング31の固定部31e側へ延びる複数の側壁部であってもよい。また、側壁部によりハウジング31の側面が全面的に覆われていてもよい。さらに、蓋部材の連結固定部及びハウジングの固定部も、鍔状に水平に広がる形状である必要は特になく、蓋部材をハウジングの固定側へ引きつけて固定することが可能な形状であれば、その他の種々の形状を採用することができる。
3]ロータの曲面部は、ロータの軸心方向の全長に亙って形成されていてもよい。この場合には、ロータに曲面部を形成することがより容易になる。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの側面図である。 インクジェットプリンタのインク供給系統の概略構成図である。 図2に示すポンプのA−A線断面図であり、(a)は蓋部材がハウジングに固定されていない状態における断面図、(b)は蓋部材がハウジングに固定された状態における断面図である。 曲面部を有するロータの概略図であり、(a)は交点部分が曲面形状でなっていない図、(b)は交点部分が曲面形状になっているロータの、交点部分付近の拡大図である。 図2に示すロータのB−B線断面図である。 印字動作及びパージ動作におけるポンプの状態を示す図であり、(a)は印字時において停止した状態のポンプを示す図、(b)及び(c)はパージ動作におけるポンプを示す図である。 切欠部を有するロータの概略図である。 ロータの回転角度と流路抵抗との関係を示す図であり、(a)は曲面部がロータの80°部分の外周部に形成された場合、(b)は曲面部がロータの40°部分の外周部に形成された場合を示す。 従来のケーリ回転ポンプの断面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 インクジェットヘッド
20 インクカートリッジ
30 ポンプ
31 ハウジング
31a 吸入孔
31b 排出孔
32 空洞
40 ロータ
42 曲面部
42a 角部
42b 交点部分
50 仕切り部材

Claims (6)

  1. 内部に空洞を有し、この空洞に流体を吸入する吸入孔と前記空洞から流体を排出する排出孔とを備えたハウジングと、
    前記空洞内に回転可能に配設された円柱状のロータと、
    このロータと一体的に回転可能であり、且つ、前記空洞を形成する前記ハウジングの内壁部に摺動可能に設けられ、ハウジングとロータとの間の空間を仕切る仕切り部材とを備え、
    前記ロータの外周部の周方向所定位置に、その曲率半径がロータの径よりも大きい曲面部が形成されていることを特徴とするポンプ。
  2. 前記ロータの外周部と前記曲面部との交点部分が曲面形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記曲面部の曲率半径をr、前記ロータの径をRとしたときに、1.1<r/R<1.3であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプ。
  4. 前記曲面部は、ロータの軸心方向途中部の外周部に部分的に凹設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のポンプ。
  5. 前記ロータに前記曲面部が凹設された部分の角部が、所定の曲率半径の曲面形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のポンプ。
  6. 前記請求項1〜請求項5の何れかに記載のポンプを備え、
    前記ポンプの前記吸入孔がインクカートリッジに連通し、且つ、前記ポンプの前記排出孔がインクジェットヘッドに連通していることを特徴とするインクジェットプリンタ。

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