JP4304278B2 - コンテンツ販売装置及びコンテンツ販売方法 - Google Patents
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Description
[第1の実施の形態]
本実施の形態はテストコンテンツサーバでの販売を行わない、テストコンテンツの開示を無料とする、テストコンテンツについては解凍されたコンテンツを提示し、有料コンテンツについてはクライアントに解凍鍵を送る、開示度と利用度の関係をコンテンツ販売制御装置で作成する、段階的開示をストーリーに添ってシーケンシャルに行なう、ブロック群をシーケンスに配置する、有料化の判定を一定の開示度を基準に行なうなどの特徴を有する。
開示度とは、利用者に対するディジタルコンテンツの開示の程度を示す指標をいい、本実施の形態ではコンテンツ全体に対する開示部分の割合をビット数(又はメモリ容量)で表して用いるものとするが、割合をウェブページ数で表しても良い。利用度とは、利用者の利用の程度を示す指標をいい、本実施の形態ではアクセス回数が用いられるが、アクセス時間を用いても良い。
次にテストコンテンツサーバ201,有料コンテンツサーバ202、クライアントコンピュータ203、コンテンツ販売制御装置204、コンテンツデータベース205の構成と動作を説明する。
図4にテストコンテンツサーバ201の構成例を示す。なお、他の装置とのデータの送受信については図3を参照されたい。
テストコンテンツサーバ201はクライアントコンピュータ203から送られる「テストコンテンツ要求」コマンドを送受信制御部405で受信し(S301)、コンテンツ提示制御部402に伝達する。コンテンツ提示制御部402は「テストコンテンツ要求」コマンドがどのテストコンテンツを要求しているかを判断し、テストコンテンツ制御部401を通してコンテンツデータベース205へ「テストコンテンツ要求」コマンドを伝達する(S302)。次に、コンテンツデータベース205から送信されるテストコンテンツをテストコンテンツ制御部401で受信し(S303)、コンテンツ提示制御部402に伝達する。コンテンツ提示制御部402は開示度制御部403に指示してコンテンツ販売制御装置204へ「開示度要求」コマンドを送信する(S304)。コンテンツ販売制御装置204は当該テストコンテンツに対する開示度を設定し、設定された開示情報及びスクランブル化情報である「開示度設定」情報をテストコンテンツサーバ201に返信する(S305)。開示度は初期段階では予定値を使用するが、原則として開示度と利用度の関係データを参照して新たな開示度を設定する。テストコンテンツサーバ201はこの「開示度設定」情報を開示度制御部403で受信し、開示度制御部403は、設定された開示部分を開示するため、その部分にかけられたスクランブルや暗号を解凍して提示することをコンテンツ提示制御部402に指示する。コンテンツ提示制御部402は該当部分を解凍して、送受信制御部405を通じてクライアントコンピュータ203に対してテストコンテンツを提示する(S306)。それと共にコンテンツ提示制御部402は利用度測定部404に開示度、開示範囲、開示期間などの「開示度設定」情報を供給し、利用度測定部404は設定された開示度における利用度データ(アクセス回数、アクセス時間など)を取得する。テストコンテンツサーバ201はS301〜S306の動作を繰り返しつつ、各開示度における利用度データを集積し、一定周期(たとえば毎日1回)または一定量のデータ(たとえば32アクセス分)が収集されるごとに利用度測定部404が測定した利用度データをコンテンツ販売制御装置204の利用度データ処理部706(図7参照)に「測定利用度」情報として送付する(S307)。
図5に有料コンテンツサーバ202の構成例を示す。コンテンツ販売制御装置204において有料化すべきと判定され、テスト販売から有料販売に移行するコンテンツについて、有料コンテンツサーバ202は有料化指定部509においてコンテンツ販売制御装置204から「有料化指定」コマンドを受信する(S309)。有料コンテンツサーバ202は「有料化指定」コマンドを受けたディジタルコンテンツを有料コンテンツとして取り扱い、その旨をコンテンツ開示制御部502に通知する。有料コンテンツサーバ202はクライアントコンピュータ203から送られる「有料コンテンツ要求」コマンドを送受信制御部405で受信し(S321)、コンテンツ開示制御部502に伝達する。コンテンツ開示制御部502は「有料コンテンツ要求」コマンドがどの有料コンテンツを要求しているかを判断し、有料コンテンツ制御部501を通してコンテンツデータベース205へ「有料コンテンツ要求」コマンドを伝達する(S322)。当該コンテンツが有料化すべきと判定され、「有料化指定」コマンドを受けた有料コンテンツであれば、コンテンツデータベース205から有料コンテンツを有料コンテンツ制御部501で受信し(S323)、コンテンツ開示制御部502に伝達する。コンテンツ開示制御部502は無料開示部分以外はスクランブルないし暗号がかけられた有料コンテンツを送受信制御部504を通じてクライアントコンピュータ203に送付する(S324)。この際、有料開示料金も提示される。有料開示料金は有料化判断された時点での開示度以上の開示部分に適用され、開示度に応じて設定される。該当する有料コンテンツが存在しないときは該当なしの旨及びテストコンテンツサーバにアクセスするように返信する。
図6にクライアントコンピュータ203の構成例を示す。利用者は利用者入力制御部601を通じてテストコンテンツや有料コンテンツを要求し、料金支払いやコンテンツ購入指示などを入力する。「テストコンテンツ要求」コマンドや「有料コンテンツ要求」コマンド、さらに「テストコンテンツ購入要求」コマンドや「有料コンテンツ購入要求」コマンドはコンテンツ要求制御部602に伝達され、通信制御部603を経てテストコンテンツサーバ201または有料コンテンツサーバ202に送信される(S301,S321,S329など)。指示されたコンテンツはテストコンテンツサーバ201または有料コンテンツサーバ202からクライアントコンピュータ203にテストコンテンツ提示や有料コンテンツ提示がされ(S306,S324)、通信制御部603を通してコンテンツ一時蓄積部604に入力される。この際、テストコンテンツ提示の場合には解凍されたコンテンツが送付され、有料コンテンツ提示の場合には無料開示部分を除いてスクランブル化又は暗号化されたコンテンツと解凍鍵が送付される。また、料金支払いについて、料金支払い制御部608から通信制御部603を通して「開示料金支払い」コマンド、「料金支払い」コマンドなどがテストコンテンツサーバ201または有料コンテンツサーバ202に送信される(S325,S333)。この際にこれらのコマンドがコマンド受取部607で解釈され、表示部605でメッセージとしてディスプレイに表示される。解凍鍵については、有料コンテンツサーバ202からクライアントコンピュータ203に開示部分の解凍鍵や全コンテンツの解凍鍵が送付され(S328,S335)、通信制御部603を経てコンテンツ一時蓄積部604に入力される。コンテンツ一時蓄積部604で開示部分の解凍鍵は開示部分解凍処理部606に、コンテンツ購入後の全コンテンツの解凍鍵は全解凍処理部609に供給され、そこで有料コンテンツは解凍処理された後、コンテンツ一時蓄積部604に戻され、表示部605でディスプレイに表示される。
図7にコンテンツ販売制御装置204の構成例を示す。コンテンツ販売制御装置204が有する主要な機能の1つはテストコンテンツの関係データの作成である。テストコンテンツサーバ201から測定された利用度データ(アクセス回数、アクセス時間など)の提供を受け、開示度設定部702で設定した開示度を用いて、利用度データ処理部706でデータ処理することにより、図1のA→Bカーブなどの開示度と利用度との関係を示すデータを作成する(S341)。利用者データ処理部706は作成された開示度と利用度との関係データをコンテンツごとに整理して有料化判定部701と有料開示度設定部707に提供する。
図8にコンテンツデータベース205の構成例を示す。テストコンテンツ蓄積部801にはテストコンテンツを格納し、有料コンテンツ蓄積部802には有料コンテンツを格納する。コンテンツ販売制御装置204の有料化判定部701で有料化判定がされると、有料化判定部701からの「有料化指示」コマンドが有料化/テスト化制御部803で受信され(S308)、有料化/テスト化制御部803はテストコンテンツ蓄積部801に格納されているコンテンツを有料コンテンツ蓄積部802に移転する制御を行う。逆にあまり売れない有料コンテンツについては、有料化判定部701で有料化判定が取り消され、有料化/テスト化制御部803は、有料コンテンツ蓄積部802からテストコンテンツ蓄積部801移転する制御を行う。
それぞれのテストコンテンツ、有料コンテンツには解凍鍵が付属されており、テストコンテンツサーバ201、有料コンテンツサーバ202がこれらの鍵を管理する。
有料化判定、すなわち、テスト販売から有料販売への移行の判定(S342)はコンテンツ販売制御装置204の有料化判定部701で開示度と利用度の関係データに基づいて行われる(図7参照)。有料化判定部701での判定結果を受けて、有料開示度設定部707で開示料金が設定される。
(式1)に利用度の定義例を示す。
日付 D日の利用度=
E×{(D−6)日とD日の間の平日利用数合計}/{(D−6)日とD日の間の平日数}+{(D−6)日とD日の間の休日利用数合計}/{(D−6)日とD日の間の休日数}……(式1)
ここでウェイト係数Eは、
E×{(D−6)日とD日の間の平日利用数合計}/{(D−6)日とD日の間の平日数}が{(D−6)日とD日の間の休日利用数合計}/{(D−6)日とD日の間の休日数}より大きくなる最小の整数とする。
ただし休日とは、土曜、日曜、休日(土曜との重複を除く)または代替休日のことをいう。
開示度xの時の利用度をf(x)としたとき、
0<f(a1)<f(a2)<f(a3)であってできるだけ無料開示部分に近い3点の開示度a1,a2,a3を選択する。また、
0<f(b1)<f(b2)<f(b3)であってできるだけ非開示部分に近い3点の開示度b1,b2,b3を選択する。
f(ai)+f(a2)+f(a3)=A……(式2)
f(b1)+f(b2)+f(b3)=B……(式3)
としたとき、テスト販売から有料販売への移行の条件は、例えば、(式4)が成立し、かつ、(式5)ないし(式8)の全てが成立することとする。
第1の評価係数 B/A>1……(式4)
((f(a2)−f(a1))/(a2−a1))×s<(f(b2)−f(b1))/(b2−b1)……(式5)
((f(a2)−f(a1))/(a2−a1))×s<(f(b3)−f(b2))/(b3−b2)……(式6)
((f(a3)−f(a2))/(a3−a2))×s<(f(b2)−f(b1))/(b2−b1)……(式7)
((f(a3)−f(a2))/(a3−a2))×s<(f(b3)−f(b2))/(b3−b2)……(式8)
ただし、第2の評価係数 s>1……(式9)とする。
図10に段階的開示のためのスクランブルのかけ方の例を示す。段階的開示のためのスクランブルはコンテンツ販売制御装置204の開示度設定部702及び有料開示度設定部707で行われる。図10では円周側に無料開示部分、中心側に非開示部分が表示されており、中心に行く程開示度が高くなる。最も外側に無料開示部分がある。図9(a)に対応して、低開示度部分についてはa1,a2,a3と開示度を低いほうから段階的に外側の円から内側の円に移行し、高開示度部分についてもb1、b2、b3と開示度を低いほうから段階的に外側の円から内側の円に移行する、遂には最も内側の非開示部分に到達する。図10はこのように段階的に開示度を増加していく様子を示している。無料開示部分がまず開示される。ついでa1と無料開示部分の差分a1−無料部分が開示され、開示度はa1に達する。ついでa2−a1が開示され、開示度はa2に達する。こうして開示度を順次上げていき、開示度がb3に達したところが無料開示の限界であり、残りは有料開示部分及び非開示部分である。かかる段階的開示の各段階毎に新しく開示される部分が存在し、これらの部分毎にスクランブルをかけ、解凍する。すなわち、最初は無料開示部分以外の全てをスクランブル化して利用者に提示し、段階的開示の各段階について順次解凍して利用者に提示する。
第1の実施の形態ではテストコンテンツサーバでの販売を行わない例を説明したが、本実施の形態ではテストコンテンツサーバからの販売も可能な点が異なる。
本実施の形態では一部開示されたテストコンテンツ(全体)を利用者が購入希望する場合にはテストコンテンツサーバからの購入も可能である。この処理手順は図3の「有料コンテンツ購入要求」コマンド(S329)〜「全コンテンツの解凍鍵送付」(S335)と同様であり、異なる点はS329〜S335が有料コンテンツサーバ202で処理されるのに対して、テストコンテンツサーバ201で処理される点である。これらの工程を(S329a)〜(S335a)(図示しない)で表す。
利用者が購入希望する場合、まずクライアントコンピュータ203からテストコンテンツサーバ201に「テストコンテンツ購入要求」コマンドを送信する(S329a)。テストコンテンツサーバ201は「テストコンテンツ購入要求」コマンドを送受信制御部405で受信し、受信内容が購入要求であると判定するとコンテンツ販売制御部409に伝達する。コンテンツ販売制御部409はコンテンツ販売制御装置204に対して「販売依頼」コマンドを送信する(S330a)。次に、コンテンツ販売制御装置204は開示度と利用度の関係データに基づいて料金などを算定し、「料金指定」情報を返信する(S331a)。テストコンテンツサーバ201はそれを料金請求部406で受信し、送受信制御部405を通じてクライアントコンピュータ203に対して「料金請求」コマンドを送信する(S332a)。また、利用者が料金支払処理を行い、クライアントコンピュータ203から「料金支払い」コマンドを入力すると、「料金支払い」コマンドは送受信制御405を経て料金受取部407に伝達される(S333a)。なお、「料金支払い」コマンドは料金支払いの信号の他、クレジットカードなどでの料金支払いを承諾した旨の信号でも良い。料金受取部407は「料金受領」コマンドをコンテンツ販売制御装置204に通知する(S334a)とともに、解凍鍵送付部408に対してコンテンツ全体を解凍する鍵を送付するように指示する。解凍鍵送付部408はコンテンツに付属した全コンテンツを解凍する鍵をコンテンツ提示制御部402から受け取り、送受信制御部405を通じてクライアントコンピュータ203に全コンテンツの解凍鍵を送付し(S335a)、クライアントコンピュータ203は受信した解凍鍵を用いて全コンテンツを解凍し、利用者に表示する。
他の構成は第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
第1の実施の形態ではテスト開示を無料とし、解凍されたテストコンテンツを提示する例を説明したが、本実施の形態ではテスト開示を一部低料金で行う点及び解凍鍵を利用者に送付する点が異なる。
図13にコンテンツの開示度と開示価格の関係の例を示す。新しいコンテンツをまずテスト販売し、無料のままでコンテンツを部分開示し、その開示度を上げていくことで評判を高める。それとともに図1のような利用度上昇カーブに関するデータを収集する。B点に達するとテスト販売を中止し、有料販売に移行する。以上の点については第1の実施の形態と同様であるが、開示料金については、あるレベル(C点)までのコンテンツ開示は無料とし、それ以上は低料金の開示価格で開示する。C点からD点にいたるカーブは横軸の開示度に対して、図1の上昇カーブと相似形になるように、相対的な開示価格を設定する。利用者の利用したいという傾向を明確に把握でき、低料金をとっても開示度と利用度との関係への影響が小さい場合には、このようにテスト開示を一部低料金で行うことも可能である。なお、開示価格の絶対値は制作コストなど別の要因から決められる。
第1の実施の形態では有料コンテンツを開示,販売するに際してクライアントに解凍鍵を渡す例を説明したが、本実施の形態ではディジタルコンテンツを解凍してクライアントコンピュータに供給する点が異なる。
すなわち、第1の実施の形態では、有料コンテンツサーバ202は「開示度設定」情報を有料開示度制御部503で受信すると、設定された開示部分を開示するため、その部分にかけられたスクランブルや暗号を解凍する解凍鍵を送付するように提示することをコンテンツ開示制御部502に指示し、解凍鍵送付部507は送受信制御部504を通じて設定された開示部分を解凍する解凍鍵をクライアントコンピュータ203に送信する(S328)。本実施の形態では、有料コンテンツサーバ202は設定された開示部分を開示するため、その部分にかけられたスクランブルや暗号を解凍するようにコンテンツ開示制御部502に指示する。解凍鍵はコンテンツに付属されており、コンテンツ開示制御部502は解凍鍵を用いて設定された開示部分を解凍し、送受信制御部504を通じて解凍された開示部分をクライアントコンピュータ203に送信する。
第1の実施の形態では開示度と利用度の関係をコンテンツ販売制御装置で作成する例を説明したが、本実施の形態ではテストコンテンツサーバで作成する点が異なる。
図14に本実施の形態におけるテストコンテンツサーバの構成例を示す。第1の実施の形態に比して、利用度データ処理部410が追加されている。利用度データ処理部410の機能は第1の実施の形態におけるコンテンツ販売制御装置204の利用度データ処理部706と同様であり、開示度と利用度の関係を作成するものである。
第1の実施の形態では段階的開示をストーリーに添ってシーケンシャルに行なう例を説明したが、本実施の形態では段階的開示を計画的にピックアップして行なう点が異なる。
第1の実施の形態において、ディジタルコンテンツの段階的開示部分の選択方法については、(ハ)無料開示部分を序盤と結末から選び、それに続くブロックを順次段階的開示部にする方法を選択している。これに対して、本実施の形態においては、複数のブロック群から、無料開示部分及び段階的開示部分とするものを、予め計画的に選択してクライマックス近辺など見せたい部分を見せ、宣伝効果を上げるようにするものである。ブロックの配列及び段階的開示以外については第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
第1の実施の形態ではブロック群をシーケンスに配置する例を説明したが、本実施の形態ではブロック群、ブロック共にランダムに配置され、段階的開示の順序もランダムである点が異なる。
第1の実施の形態では、各ブロック群内ではスクランブル化されているが、ブロック間の配列順は元のコンテンツの配列順のとおりとする例を説明した。本実施の形態ではブロック群の配列順についてもスクランブル化する。これらの段階的スクランブルを解凍するには、第1の実施の形態と同様に、最初に全ブロック及びブロック群に付けた番号に換算しなおし、その順序で全体を通したブロックのシーケンスを再構成すれば良いのであるが、各ブロック群内のブロックの配列順を元に戻す処理の前にブロック群の配列を元に戻す処理を追加すれば良い。また、段階的開示の順序については、配列の順序に拘らず乱数を用いてランダムに選択し、ランダムに開示する。ブロックの配列及び段階的開示以外については第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
第1の実施の形態では有料化の判定を一定の開示度を基準に行なう例を説明したが、本実施の形態では利用度の増加の程度により基準となる開示度が変動する点が異なる。
第1の実施の形態においては、無料開示部分に近い3点a1〜a3及び非開示部分に近い3点b1〜b3が共に予め定められている例を説明したが、本実施の形態では、有料化判断の基準点b3を含む3点b1〜b3が流動的であるとし、利用度の状況に応じて適宜選択される例を説明する。例えば、評判が早期に高まれば、開示度b1〜b3を低めに設定しても良い。例えば、b1/a1>C1、b2/a2>C1,b3/a3>C1となるようにb1〜b3を予め定め、かかるb1〜b3を用い、b3を有料化判断の基準点(B点)とする。この場合開示価格係数はL1となる。また、B点と非開示部分の間は有料開示部分とする。なお、C1及びL1以外の他の値を用いても良い。3点b1〜b3の決め方以外は第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
201 テストコンテンツサーバ
202 有料コンテンツサーバ
203 クライアントコンピュータ
204 コンテンツ販売制御装置
205 コンテンツデータベース
206 ネットワーク
401 テストコンテンツ制御部
402 コンテンツ提示制御部
403 開示度制御部
404 利用度測定部
405 送受信制御部
406 料金請求部
407 料金受取部
408 解凍鍵送付部
409 コンテンツ販売制御部
501 有料コンテンツ制御部
502 コンテンツ開示制御部
503 有料開示度制御部
504 送受信制御部
505 料金請求部
506 料金受取部
507 解凍鍵送付部
508 コンテンツ販売制御部
509 有料化指定部
601 利用者入力制御部
602 コンテンツ要求制御部
603 通信制御部
604 コンテンツ一時蓄積部
605 表示部
606 開示部分解凍処理部
607 コマンド受取部
608 料金支払い制御部
609 全解凍処理部
701 有料化判定部
702 開示度設定部
703 料金受取部
704 料金請求部
705 料金算定部
706 利用者データ処理部
707 有料開示度設定部
708 販売要求受付部
709 開示料金受取部
710 有料化判定部
711 料金管理
801 テストコンテンツ蓄積部
802 有料コンテンツ蓄積部
803 有料化/テスト化制御部
804 テストコンテンツ要求部
805 有料コンテンツ要求部
806 コンテンツ送付部
a1,a2,a3 開示度
b1,b2,b3 開示度
f(x) 利用度
B/A 第1の評価係数
s 第2の評価係数
C1〜C4 第1の評価係数値
L1〜L5 ウェイト係数
S1〜S4 第2の評価係数値
Claims (5)
- 販売対象であるディジタルコンテンツを蓄積するコンテンツデータベースと;
有料販売前に前記ディジタルコンテンツの一部を無料で開示し、前記ディジタルコンテンツの利用度を取得するテストコンテンツサーバと;
前記ディジタルコンテンツを有料で開示、販売する有料コンテンツサーバと;
前記テストコンテンツサーバ及び前記有料コンテンツサーバを制御し、前記ディジタルコンテンツの開示度を設定するコンテンツ販売制御装置とを備え;
前記コンテンツ販売制御装置又は前記テストコンテンツサーバは、前記設定された開示度と前記取得された利用度を用いて開示度と利用度の関係データを作成し;
前記コンテンツ販売制御装置は前記開示度と利用度の関係データに基づいて前記ディジタルコンテンツの新たな開示度を設定し、かつ前記ディジタルコンテンツを前記2つのサーバのうちいずれのサーバから提供するかを判定し;
前記テストコンテンツサーバは、前記ディジタルコンテンツの開示を段階的に行ない;
前記コンテンツ販売制御装置は、前記開示度と共に前記利用度が増加し、高開示度での利用度の増加率が低開示度での利用度の増加率より大きい場合に、前記ディジタルコンテンツの提供を前記テストコンテンツサーバから前記有料コンテンツサーバに移行するように判定する;
コンテンツ販売システム。 - 前記コンテンツ販売制御装置は、前記開示度と利用度の関係データに基づいて前記ディジタルコンテンツの販売価格を算出する;
請求項1に記載のコンテンツ販売システム。 - 前記テストコンテンツサーバ又は前記コンテンツ販売制御装置は、前記ディジタルコンテンツを所定の大きさのブロックに分割し、複数の前記ブロックを集合させて前記段階的開示の単位としてのブロック群とし、前記ブロック群に属するブロックの順序を入れ替え、入れ替えたブロックを元の順序に戻す鍵を生成する;
請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ販売システム。 - 販売対象であるディジタルコンテンツを蓄積するコンテンツデータベースと、有料販売前に前記ディジタルコンテンツの一部を無料で開示するテストコンテンツサーバと、前記ディジタルコンテンツを有料で開示、販売する有料コンテンツサーバと、前記テストコンテンツサーバ及び前記有料コンテンツサーバを制御するコンテンツ販売制御装置とを備えるコンテンツ販売システムを使用し;
前記コンテンツ販売制御装置において、初期の開示度を設定する工程と;
前記テストコンテンツサーバにおいて、前記設定された開示度における利用度を取得する工程と;
前記コンテンツ販売制御装置又は前記テストコンテンツサーバにおいて、前記設定された開示度と前記取得された利用度を用いて開示度と利用度の関係データを作成する工程と;
前記コンテンツ販売制御装置において、前記作成された開示度と利用度の関係データに基づいて前記ディジタルコンテンツの新たな開示度を段階的に設定する工程と;
前記テストコンテンツサーバにおいて、新たに設定された開示度で前記ディジタルコンテンツを段階的に開示する工程と;
前記コンテンツ販売制御装置において、前記作成された開示度と利用度の関係データに基づいて、前記ディジタルコンテンツを前記2つのサーバのうちいずれのサーバから提供するかを判定する工程とを備え;
前記判定する工程は、前記開示度と共に前記利用度が増加し、高開示度での利用度の増加率が低開示度での利用度の増加率より大きい場合に、前記ディジタルコンテンツの提供を前記テストコンテンツサーバから前記有料コンテンツサーバに移行するように判定する;
コンテンツ販売方法。 - 前記ディジタルコンテンツの新たな開示度を段階的に設定する工程又は新たに設定された開示度で前記ディジタルコンテンツを段階的に開示する工程において、前記ディジタルコンテンツを所定の大きさのブロックに分割し、複数の前記ブロックを集合させて開示の単位としてのブロック群とし、前記ブロック群に属するブロックの順序を入れ替え、入れ替えたブロックを元の順序に戻す鍵を作成する;
請求項4に記載のコンテンツ販売方法。
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