JP4303662B2 - プラズマ処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、不純物を半導体基板等の固体試料の表面に導入するプラズマドーピングに代表されるプラズマ処理方法及び装置に関するものである。
不純物を固体試料の表面に導入する技術としては、不純物をイオン化して低エネルギーで固体中に導入するプラズマドーピング法が知られている(例えば、特許文献1参照)。図13は、前記特許文献1に記載された従来の不純物導入方法としてのプラズマドーピング法に用いられるプラズマ処理装置の概略構成を示している。図13において、真空室201内に、シリコン基板よりなる試料209を載置するための試料電極206が設けられている。真空室201内に所望の元素を含むドーピング原料ガス、例えばBを供給するためのガス供給装置202、真空室201内の内部を減圧するポンプ203が設けられ、真空室201内を所定の圧力に保つことができる。マイクロ波導波管219より、誘電体窓としての石英板207を介して、真空室201内にマイクロ波が放射される。このマイクロ波と、電磁石214から形成される直流磁場の相互作用により、真空室201内に有磁場マイクロ波プラズマ(電子サイクロトロン共鳴プラズマ)220が形成される。試料電極206には、コンデンサ221を介して高周波電源210が接続され、試料電極206の電位が制御できるようになっている。なお、ガス供給装置202から供給されたガスは、ガス導入口211から真空室201内に導入され、排気口212からポンプ203へ排気される。
このような構成のプラズマ処理装置において、ガス導入口211から導入されたドーピング原料ガス、例えばBは、マイクロ波導波管219及び電磁石214から成るプラズマ発生手段によってプラズマ化され、プラズマ220中のボロンイオンが高周波電源210によって試料209の表面に導入される。
このようにして不純物が導入された試料209の上に金属配線層を形成した後、所定の酸化雰囲気の中において金属配線層の上に薄い酸化膜を形成し、その後、CVD装置等により試料209上にゲート電極を形成すると、例えばMOSトランジスタが得られる。
ところで、Bよりなるドーピング原料ガスのように、シリコン基板等の試料に導入されると電気的に活性となる不純物を含むガスは、一般に危険性が高いという問題がある。
また、プラズマドーピング法は、ドーピング原料ガスに含まれている物質の全てが試料に導入される。Bよりなるドーピング原料ガスを例にとって説明すると、試料に導入されたときに有効な不純物はボロンのみであるが、水素も同時に試料中に導入される。水素が試料中に導入されると、エピタキシャル成長等、引き続き行なわれる熱処理時に試料において格子欠陥が生じるという問題がある。
そこで、試料209に導入されると電気的に活性となる不純物を含む不純物固体を真空室201内に配置すると共に、真空室201内において希ガスのプラズマ220を発生させ、不活性ガスのイオンにより不純物固体をスパッタリングすることにより、不純物固体から不純物を分離させる方法が考えられた(例えば、特許文献2参照)。図14は、前記特許文献2に記載された従来の不純物導入方法としてのプラズマドーピング法に用いられるプラズマドーピング装置の概略構成を示している。図14において、真空室201内に、シリコン基板よりなる試料209を載置するための試料電極206が設けられている。真空室201内に不活性ガスを供給するためのガス供給装置202、真空室201内の内部を減圧するポンプ203が設けられ、真空室201内を所定の圧力に保つことができる。マイクロ波導波管219より、誘電体窓としての石英板207を介して、真空室201内にマイクロ波が放射される。このマイクロ波と、電磁石214から形成される直流磁場の相互作用により、真空室201内に有磁場マイクロ波プラズマ(電子サイクロトロン共鳴プラズマ)220が形成される。試料電極206には、コンデンサ221を介して高周波電源210が接続され、試料電極206の電位が制御できるようになっている。また、不純物元素例えばボロンを含む不純物固体222が、固体保持台223上に設けられ、固体保持台223の電位が、コンデンサ24を介して接続された高周波電源225によって制御される。なお、ガス供給装置202から供給されたガスは、ガス導入口211から真空室201内に導入され、排気口212からポンプ203へ排気される。
このような構成のプラズマドーピング装置において、ガス導入口211から導入された不活性ガス、例えばアルゴン(Ar)は、マイクロ波導波管219及び電磁石214から成るプラズマ発生手段によってプラズマ化され、不純物固体222からスパッタリングによりプラズマ中に飛び出した不純物元素の一部がイオン化され、試料209の表面に導入される。
米国特許4912065号公報 特開平09−115851号公報
しかしながら、従来の方式では、不純物を試料の表面に均一にドーピングすることが困難であるという問題点があった。
図15は、図13に示す従来のプラズマドーピング装置において、図13の上から下に向けてx軸をとったときの、直径200mmのシリコン半導体基板209にボロンをドーピングした際のシート抵抗を測定した結果である。図15から明らかなように、シート抵抗はガス導入口211に近い側(図13の上側)で高く、排気口212に近い側(図13の下側)で低くなっている。これは、ガス流れの不均一、言いかえれば、圧力の不均一、流速の不均一、ボロン分圧の不均一などが影響して生じる、不純物源としてのボロンイオン密度の不均一に起因しているものと考えられる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、ドーピング濃度をはじめとする処理の均一性を高めることが可能なプラズマ処理方法及び装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第態様によれば、試料又は試料表面の膜中に不純物を導入するプラズマ処理方法であって、
真空室内の試料電極に上記試料を載置し、
上記真空室内を上記真空室の排気口から排気しつつ、上記真空室のガス導入口より上記真空室内にガスを供給し、
上記真空室の体積をV(L:リットル)、上記真空室内の圧力をp(Torr)、供給される上記ガスの流量をQ(Torr・L/s)としたとき、V・p/Q>1(s)なる関係を満たしながら、プラズマ源に高周波電力を供給することにより上記真空室内にプラズマを発生させて上記試料又は上記試料表面の膜中に不純物を導入するプラズマ処理方法を提供する。
このような構成により、上記V・p/Q>1(s)なる関係を満たしながら上記真空室内に上記ガスを供給するとともに、排気流量を0とするとともに上記ガスの供給流量を0とした状態でプラズマ源に高周波電力を供給して上記真空室内にプラズマを発生させるようにしたので、ガス流れの影響を受けることなくプラズマ処理が行えるようになり、ドーピング濃度をはじめとする処理の均一性を高めることが可能となる。また、プラズマ発生中にガス導入口付近へ反応生成物が堆積しにくいため、試料にパーティクル(ダスト)が降ることなく、プラズマ処理を行うことができる。
本発明の第態様によれば、上記V・p/Qは20s以下である、第1の態様に記載のプラズマ処理方法を提供する。
以上のように、本発明のプラズマ処理方法及び装置によれば、パーティクル(ダスト)を発生させることなく、ドーピング濃度をはじめとする処理の均一性を高めることが可能となる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1Aから図2を参照して説明する。
図1A及び図1Bに、本発明の第1実施形態において用いるプラズマドーピング装置の断面図及び平面図を示す。図1Aにおいて、真空室900を形成しかつ接地された真空容器1内に、ガス供給装置2から真空容器1のガス導入口11を介して所定のガスを導入しつつ、排気装置の一例としてのターボ分子ポンプ3により真空容器1の排気口12を介して排気を行い、調圧弁4により真空容器1内を所定の圧力に保つことができる。高周波電源5により一例として13.56MHzの高周波電力を、試料電極6に対向して真空容器1の上部に設けられた誘電体窓7の外側の上面近傍に設けられたコイル8に供給することにより、誘導結合型プラズマを、真空容器1内の真空室900の試料電極6の上方空間及びその周辺に発生させることができる。真空容器1内に絶縁体60を介して配置された試料電極6上に、試料の一例としてのシリコン基板9を載置する。
また、試料電極6に高周波電力を供給するための高周波電源10が設けられており、試料の一例としての基板9がプラズマに対して負の電位を持つように、試料電極6の電位を制御装置1000により制御することができるようになっている。
ガス供給装置2から真空室900にガスを供給するために真空容器1に形成されたガス導入口11は、上記排気口12と上記真空室900のガス導入口11とを結ぶ最短流路が上記試料の一例としてのシリコン基板9の表面の上方空間(この第1実施形態では、試料電極6の上方空間)を回避するように、排気口12の近傍で排気口12に対向する真空容器1の上部に下向きに設けられている。よって、ガス供給装置2から供給されたガスは、試料電極6よりも排気口12に近い部位に設けられたガス導入口11から真空容器1内の真空室900に供給され、供給されたガスは、試料電極6の上方空間に向かわずに排気口12からポンプ3へ排気される。すなわち、供給されたガスは、すべて最終的には排気口12を通じてポンプ3へ流れる。
上記制御装置1000は、ガス供給装置2と、ターボ分子ポンプ3と、調圧弁4と、高周波電源5と、高周波電源10とを後述するように動作制御する。
なお、上記真空容器1の内壁形状、言い換えれば真空室900の形状は、図1Bに示すように、試料電極6の周囲は円形状に構成され、排気口12の周囲は矩形状に構成されている。しかしながら、上記真空室900はこのような形状に限定されるものではない。例えば、真空容器1Cの真空室900の形状は、図1Cに示すように、試料電極6の周囲を矩形状に構成し、排気口12の周囲は台形状に構成してもよい。また、真空容器1Dの真空室900の形状は、図1Dに示すように、試料電極6の周囲を大きな円形状に構成し、排気口12の周囲は小さな円形状に構成してもよい。なお、いずれの例でも、上記試料電極6は、上記真空容器1の内側壁面から不均等な位置に配置されている。
基板9を試料電極6に載置した後、試料電極6の温度を例えば10℃に保ちながら、真空室900を排気口12から排気しつつ、ガス導入口11より真空室900に例えばヘリウムガスを50sccm、ドーピング原料ガスの一例としてのジボラン(B)ガスを3sccm供給し、調圧弁4を制御して真空室900の圧力を例えば3Paに保つ。
次に、排気を停止又はほぼ停止とする(言い換えれば、排気流量を0又はほぼ0とする)とほぼ同時にガスの供給を停止又はほぼ停止とする(言い換えれば、ガスの供給流量を0又はほぼ0とする)ことで、真空室900に例えばヘリウムガスとジボランガスの混合ガスが3Pa封入された状態にする。
次に、このようにガスの流れが無い又はほぼ無い状態でプラズマ源の一例としてのコイル8に高周波電力を例えば800W供給することにより、真空室900にプラズマを発生させるとともに、試料電極に例えば200Wの高周波電力を供給することにより、ボロンを基板9の表面近傍に導入することができた。
図2は、図1Aの左から右に向けてx軸をとったときの、直径200mmのシリコン半導体基板にボロンをドーピングした際の基板の位置と、その位置でのシート抵抗を測定した結果である。図2から明らかなように、シート抵抗の面内分布は従来例と比較して格段に均一化されている。
これは、ガスの流れが無い状態でプラズマを発生させていることにより、従来例でみられた圧力の不均一、流速の不均一、ボロン分圧の不均一などが影響して生じる、不純物源の一例としてのボロンイオン密度の不均一が低減され、ガス流れの影響を受けることなくドーピング処理が行えたためであると考えられる。
ここで、ガス導入口11の配置について説明する。
まず、比較のため、試料電極上をガスの流れが回避していない例として図3に示すように、ガス導入口111を試料電極106より上で、試料電極106よりも排気口112に遠い部位に設けた従来のプラズマドーピング装置の場合でかつガスを流しつつプラズマを発生させてボロンを試料109の表面近傍に導入する場合には、シート抵抗の面内分布は、第1実施形態の図1Aの装置を用いる場合と同様に良好であったものの、試料109上にパーティクル(ダスト)が降り、デバイスの歩留まりが激減してしまった。なお、図3において、100はガス導入口111から排気口112へのガスの流れ、101は真空容器、102はガス供給装置、103はターボ分子ポンプ、104は調圧弁、105は高周波電源、107は誘電体窓、108はコイル、110は高周波電源、160絶縁体、119は真空室である。
一方、第1実施形態の図1Aの装置を用いた場合は、試料9上にパーティクル(ダスト)が降ることはなく、歩留まりも高かった。また、ガスの供給と排気を停止しない従来例の処理においても、試料9上にパーティクル(ダスト)は降らなかった。このような結果となった理由は以下の通りである。すなわち、ガス導入口11よりガスを供給しながらプラズマを発生させた場合、ガス導入口11の近傍は局所的に圧力が高く、流速が高いため、プラズマ密度が極めて低くなる。その結果、ガス導入口11の近傍には反応生成物の堆積が起きない。しかし、ガスの供給を停止又はほぼ停止した状態でプラズマを発生させると、ガス導入口11の近傍にも反応生成物が堆積する。ガス導入口11の近傍に反応生成物が堆積した状態でガスの供給を再開すると、ガス流によって堆積した反応生成物から成る薄膜が剥がれ、パーティクルとなって基板9上に降ることになる。
図1Aの装置では、ガス導入口11を試料電極6より上で、試料電極6よりも排気口12に近い部位に設けたため、発生したパーティクルは、ガス流に乗って試料電極6よりも排気口12側に流れやすくなり、試料電極上を回避したので、基板9の方へは降ってこなかったものと考えられる。
従って、上記第1実施形態によれば、排気を停止又はほぼ停止するのとほぼ同時にガスの供給を停止又はほぼ停止した状態で高周波電力を供給して真空室900にプラズマを発生させるようにしたので、ガス流れの影響を受けることなくプラズマ処理が行えることになり、ドーピング濃度をはじめとする処理の均一性を高めることが可能となる。また、ガス導入口11を試料電極6よりも排気口12に近い部位に設けられているため、試料の一例としてのシリコン基板9にパーティクル(ダスト)が降ることなく、プラズマ処理を行うことができる。
以上のようなメカニズムを検証するため、ガス導入口11の配置についての様々な実例を実施形態とともに説明する。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について、図4を参照して説明する。
図4に、本発明の第2実施形態において用いるプラズマドーピング装置の断面図を示す。図4において、真空室900を形成しかつ接地された真空容器1内に、ガス供給装置2から真空容器1のガス導入口11を介して所定のガスを導入しつつ、排気装置の一例としてのターボ分子ポンプ3により真空容器1の排気口12を介して排気を行い、調圧弁4により真空容器1内を所定の圧力に保つことができる。高周波電源5により一例として13.56MHzの高周波電力を、試料電極6に対向して真空容器1の上部に設けられた誘電体窓7の外側の上面近傍に設けられたコイル8に供給することにより、誘導結合型プラズマを、真空容器1内の真空室900の試料電極6の上方空間及びその周辺に発生させることができる。真空容器1内に絶縁体60を介して配置された試料電極6上に、試料の一例としてのシリコン基板9を載置する。
また、試料電極6に高周波電力を供給するための高周波電源10が設けられており、試料の一例としての基板9がプラズマに対して負の電位を持つように、試料電極6の電位を制御装置1000により制御することができるようになっている。
ガス供給装置2から真空室900にガスを供給するために真空容器1に形成されたガス導入口11は、上記排気口12と上記真空室900のガス導入口11とを結ぶ最短流路が上記試料の一例としてのシリコン基板9の表面の上方空間(この第2実施形態では、試料電極6の上方空間)を回避するように、真空容器1の底面でかつ試料電極6の排気口12とは反対側の部位(図4では試料電極6の左側の部位)に設けられている。よって、ガス供給装置2から供給されたガスは、試料電極6よりも下の部位、具体的には真空容器1の底面でかつ試料電極6の排気口12とは反対側の部位に設けられたガス導入口11から真空容器1内の真空室900に導入され、供給されたガスは、試料電極6の上方空間に向かわずに試料電極6の周囲下方を通って排気口12に向かい、排気口12からポンプ3へ排気される。
上記制御装置1000は、ガス供給装置2と、ターボ分子ポンプ3と、調圧弁4と、高周波電源5と、高周波電源10とを以下のように動作制御する。
基板9を試料電極6に載置した後、試料電極6の温度を例えば10℃に保ちながら、真空室900を排気口12から排気しつつ、ガス導入口11より真空室900内に例えばヘリウムガスを50sccm、ドーピング原料ガスの一例としてのジボラン(B)ガスを3sccm供給し、調圧弁4を制御して真空室900内の圧力を例えば3Paに保つ。
次に、排気を停止又はほぼ停止とする(言い換えれば、排気流量を0又はほぼ0とする)とほぼ同時にガスの供給を停止又はほぼ停止とする(言い換えれば、ガスの供給流量を0又はほぼ0とする)ことで、ガスの流れが無い又はほぼ無い状態、すなわち、真空室900に例えばヘリウムガスとジボランガスの混合ガスが3Pa封入された状態にする。
次に、このようにガスの流れが無い又はほぼ無い状態でプラズマ源の一例としてのコイル8に高周波電力を例えば800W供給することにより、真空室900にプラズマを発生させるとともに、試料電極に例えば200Wの高周波電力を供給することにより、ボロンを基板9の表面近傍に導入することができた。
この場合も、シート抵抗の面内分布は従来例と比較して格段に均一化された。これは、ガスの流れが無い又はほぼ無い状態でプラズマを発生させていることにより、従来例でみられた圧力の不均一、流速の不均一、ボロン分圧の不均一などが影響して生じる、不純物源の一例としてのボロンイオン密度の不均一が低減され、ガス流れの影響を受けることなくドーピング処理が行えたためであると考えられる。
また、ガスの供給を停止又はほぼ停止した状態でプラズマを発生させたため、ガス導入口11の近傍にも反応生成物が堆積するものの、図4の装置では、ガス導入口11を試料電極6より下の部位(プラズマ密度が低い領域)に設けたため、堆積する反応生成物の量は従来例と比較して格段に少なくなった。その結果、パーティクルは基板9の上には降ってこなかった。
従って、上記第2実施形態によれば、排気を停止又はほぼ停止するのとほぼ同時にガスの供給を停止又はほぼ停止した状態で高周波電力を供給して真空室900にプラズマを発生させるようにしたので、ガス流れの影響を受けることなくプラズマ処理が行えることになり、ドーピング濃度をはじめとする処理の均一性を高めることが可能となる。また、ガス導入口11が試料電極6よりも下の部位に設けられているため、試料の一例としてのシリコン基板9にパーティクル(ダスト)が降ることなく、プラズマ処理を行うことができる。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について、図5を参照して説明する。
図5に、本発明の第3実施形態において用いるプラズマドーピング装置の断面図を示す。図5において、真空室900を形成しかつ接地された真空容器1内に、ガス供給装置2から真空容器1のガス導入口11を介して所定のガスを導入しつつ、排気装置の一例としてのターボ分子ポンプ3により真空容器1の排気口12を介して排気を行い、調圧弁4により真空容器1内を所定の圧力に保つことができる。高周波電源5により一例として13.56MHzの高周波電力を、試料電極6に対向して真空容器1の上部に設けられた誘電体窓7の近傍に設けられたコイル8に供給することにより、誘導結合型プラズマを、真空容器1内の真空室900の試料電極6の上方空間及びその周辺に発生させることができる。真空容器1内に絶縁体60を介して配置された試料電極6上に、試料の一例としてのシリコン基板9を載置する。
また、試料電極6に高周波電力を供給するための高周波電源10が設けられており、試料の一例としての基板9がプラズマに対して負の電位を持つように、試料電極6の電位を制御装置1000により制御することができるようになっている。
ガス供給装置2から真空室900にガスを供給するために真空容器1に形成されたガス導入口11は、上記排気口12と上記真空室900のガス導入口11とを結ぶ最短流路が上記試料の一例としてのシリコン基板9の表面の上方空間(この第3実施形態では、試料電極6の上方空間)を回避するように、排気口12の近傍の真空容器1に排気口12に向けて設けられている。よって、ガス供給装置2から供給されたガスは、排気口12の近傍に設けられたガス導入口11から排気口12に向けて真空容器1内の真空室900に導入され、供給されたガスは、試料電極6の上方空間に向かわずに排気口12からポンプ3へ排気される。
上記制御装置1000は、ガス供給装置2と、ターボ分子ポンプ3と、調圧弁4と、高周波電源5と、高周波電源10とを以下のように動作制御する。
基板9を試料電極6に載置した後、試料電極6の温度を例えば10℃に保ちながら、真空室900を排気口12から排気しつつ、ガス導入口11より真空室900内に例えばヘリウムガスを50sccm、ドーピング原料ガスの一例としてのジボラン(B)ガスを3sccm供給し、調圧弁4を制御して真空室900内の圧力を例えば3Paに保つ。
次に、排気を停止又はほぼ停止とする(言い換えれば、排気流量を0又はほぼ0とする)とほぼ同時にガスの供給を停止又はほぼ停止とする(言い換えれば、ガスの供給流量を0又はほぼ0とする)ことで、ガスの流れが無い又はほぼ無い状態、すなわち、真空室900に例えばヘリウムガスとジボランガスの混合ガスが3Pa封入された状態にする。
次に、このようにガスの流れが無い又はほぼ無い状態でプラズマ源の一例としてのコイル8に高周波電力を例えば800W供給することにより、真空室900にプラズマを発生させるとともに、試料電極に例えば200Wの高周波電力を供給することにより、ボロンを基板9の表面近傍に導入することができた。
この場合も、シート抵抗の面内分布は従来例と比較して格段に均一化された。これは、ガスの流れが無い又はほぼ無い状態でプラズマを発生させていることにより、従来例でみられた圧力の不均一、流速の不均一、ボロン分圧の不均一などが影響して生じる、不純物源の一例としてのボロンイオン密度の不均一が低減され、ガス流れの影響を受けることなくドーピング処理が行えたためであると考えられる。
また、ガスの供給を停止又はほぼ停止した状態でプラズマを発生させたため、ガス導入口11の近傍にも反応生成物が堆積し、ガスの供給を再開した際にガス流によって堆積した反応生成物から成る薄膜が剥がれる。しかし、図5の装置では、ガス導入口11を排気口12に向けて設けたため、パーティクルは基板9の上には降ってこなかった。また、プラズマを発生させるステップにおいてもプラズマに曝されない部位にガス導入口11を配置しているため、プラズマを発生させた際にガス導入口11の近傍にほとんど反応生成物が堆積せず、排気されるパーティクルも激減し、より安定したプラズマドーピング処理を行うことができた。
従って、上記第3実施形態によれば、排気流量を0(停止)又はほぼ0(ほぼ停止)とするとともに上記ガスの供給流量を0(停止)又はほぼ0(ほぼ停止)とした状態で、プラズマ源の一例としてのコイル8に高周波電力を供給して上記真空室900内にプラズマを発生させるようにしたので、ガス流れの影響を受けることなくプラズマ処理が行えるようになり、ドーピング濃度をはじめとする処理の均一性を高めることが可能となる。また、ガス導入口11より排気口12に向けてガスを供給するため、試料の一例としてのシリコン基板9にパーティクル(ダスト)が降ることなく、プラズマ処理を行うことができる。
(第4実施形態)
以下、本発明の第4実施形態について、図6を参照して説明する。
図6に、本発明の第4実施形態において用いるプラズマドーピング装置の断面図を示す。図6において、真空室900を形成しかつ接地された真空容器1内に、ガス供給装置2から真空容器1のガス導入口11を介して所定のガスを導入しつつ、排気装置の一例としてのターボ分子ポンプ3により真空容器1の排気口12を介して排気を行い、調圧弁4により真空容器1内を所定の圧力に保つことができる。高周波電源5により一例として13.56MHzの高周波電力を、試料電極6に対向して真空容器1の上部に設けられた誘電体窓7の外側の上面近傍に設けられたコイル8に供給することにより、誘導結合型プラズマを、真空容器1内の真空室900の試料電極6の上方空間及びその周辺に発生させることができる。真空容器1内に絶縁体60を介して配置された試料電極6上に、試料の一例としてのシリコン基板9を載置する。
また、試料電極6に高周波電力を供給するための高周波電源10が設けられており、試料の一例としての基板9がプラズマに対して負の電位を持つように、試料電極6の電位を制御装置1000により制御することができるようになっている。
ガス供給装置2から真空室900にガスを供給するために真空容器1に形成されたガス導入口11は、上記排気口12と上記真空室900のガス導入口11とを結ぶ最短流路が上記試料の一例としてのシリコン基板9の表面の上方空間(この第4実施形態では、試料電極6の上方空間)を回避するように、排気口12の近傍で、かつ、排気口12に対向する真空容器1の上部の排気口12に対向する位置に排気口12に向けて設けられている。よって、ガス供給装置2から供給されたガスは、排気口12の近傍に設けられたガス導入口11からポンプ3に向けて真空容器1内に導入され、供給されたガスは、試料電極6の上方空間に向かわずに排気口12からポンプ3へ排気される。
上記制御装置1000は、ガス供給装置2と、ターボ分子ポンプ3と、調圧弁4と、高周波電源5と、高周波電源10とを以下のように動作制御する。
基板9を試料電極6に載置した後、試料電極6の温度を例えば10℃に保ちながら、真空室900を排気口12から排気しつつ、ガス導入口11より真空室900内に例えばヘリウムガスを50sccm、ドーピング原料ガスの一例としてのジボラン(B)ガスを3sccm供給し、調圧弁4を制御して真空室900内の圧力を例えば3Paに保つ。
次に、排気を停止又はほぼ停止とする(言い換えれば、排気流量を0又はほぼ0とする)とほぼ同時にガスの供給を停止又はほぼ停止とする(言い換えれば、ガスの供給流量を0又はほぼ0とする)ことで、ガスの流れが無い又はほぼ無い状態、すなわち、真空室900に例えばヘリウムガスとジボランガスの混合ガスが3Pa封入された状態にする。
次に、このようにガスの流れが無い又はほぼ無い状態でプラズマ源の一例としてのコイル8に高周波電力を例えば800W供給することにより、真空室900にプラズマを発生させるとともに、試料電極に例えば200Wの高周波電力を供給することにより、ボロンを基板9の表面近傍に導入することができた。
この場合も、シート抵抗の面内分布は従来例と比較して格段に均一化された。これは、ガスの流れが無い又はほぼ無い状態でプラズマを発生させていることにより、従来例でみられた圧力の不均一、流速の不均一、ボロン分圧の不均一などが影響して生じる、不純物源の一例としてのボロンイオン密度の不均一が低減され、ガス流れの影響を受けることなくドーピング処理が行えたためであると考えられる。
また、ガスの供給を停止又はほぼ停止した状態でプラズマを発生させたため、ガス導入口11の近傍にも反応生成物が堆積し、ガスの供給を再開した際にガス流によって堆積した反応生成物から成る薄膜が剥がれる。しかし、図6の装置では、ガス導入口11をポンプ3に向けて設けたため、パーティクルは基板9の上には降ってこなかった。また、プラズマを発生させるステップにおいてもプラズマに曝されない部位にガス導入口11を配置しているため、プラズマを発生させた際にガス導入口11の近傍にほとんど反応生成物が堆積せず、排気されるパーティクルも激減し、より安定したプラズマドーピング処理を行うことができた。
従って、第4実施形態によれば、排気流量を0(停止)又はほぼ0(ほぼ停止)とするとともに上記ガスの供給流量を0(停止)又はほぼ0(ほぼ停止)とした状態で、プラズマ源の一例としてのコイル8に高周波電力を供給して上記真空室900内にプラズマを発生させるようにしたので、ガス流れの影響を受けることなくプラズマ処理が行えるようになり、ドーピング濃度をはじめとする処理の均一性を高めることが可能となる。また、ガス導入口11より排気装置の一例としてのターボ分子ポンプ3に向けてガスを供給するため、試料の一例としてのシリコン基板9にパーティクル(ダスト)が降ることなく、プラズマ処理を行うことができる。
(第5実施形態)
以下、本発明の第5実施形態について、図7を参照して説明する。
図7に、本発明の第5実施形態において用いるプラズマドーピング装置の断面図を示す。図7において、真空室900を形成しかつ接地された真空容器1内に、ガス供給装置2から真空容器1のガス導入口11を介して所定のガスを導入しつつ、排気装置の一例としてのターボ分子ポンプ3により真空容器1の排気口12を介して排気を行い、調圧弁4により真空容器1内を所定の圧力に保つことができる。高周波電源5により一例として13.56MHzの高周波電力を、試料電極6に対向して真空容器1の上部に設けられた誘電体窓7の外側の上面近傍に設けられたコイル8に供給することにより、誘導結合型プラズマを、真空容器1内の真空室900の試料電極6の上方空間及びその周辺に発生させることができる。真空容器1内に絶縁体60を介して配置された試料電極6上に、試料の一例としてのシリコン基板9を載置する。
また、試料電極6に高周波電力を供給するための高周波電源10が設けられており、試料の一例としての基板9がプラズマに対して負の電位を持つように、試料電極6の電位を制御装置1000により制御することができるようになっている。
ガス供給装置2から真空室900にガスを供給するために真空容器1に形成されたガス導入口11は、上記排気口12と上記真空室900のガス導入口11とを結ぶ最短流路が上記試料の一例としてのシリコン基板9の表面の上方空間(この第5実施形態では、試料電極6の上方空間)を回避するように、試料電極6の排気口12とは反対側の真空容器1の側部で(図4では試料電極6の左側の側部)に横方向に向けて設けられ、かつ、ガス導入口11の開口を試料電極6側に対して遮蔽する遮蔽部材の一例としての遮蔽板13が設けられている。
遮蔽板13は、遮蔽機能を有しかつプラズマとは反応しない金属材料より構成されて真空容器1とともに接地され、真空容器1の上記側部の内壁から内側に向けて突出したのち下方に屈曲して、横断面がL字形状となった板材より構成されている。この遮蔽板13により、ガス導入口11に対向する内面沿いにかつ下向きにガスを案内するようにしている。このガスの案内をより確実にするため、ガス導入口11に対向する内面には、図7B〜図7Dに示すように凹部13aを有して、ガス導入口11から供給されたガスが、遮蔽板13の側方に向かわずに、凹部13aにより下向きに試料電極6の周囲下方に案内されるようにしている。遮蔽板13の材料としては、金属以外にも、セラミックスなどの絶縁材も使用することができる。
よって、ガス供給装置2から供給されたガスは、プラズマを発生させるステップにおいてプラズマから遮蔽板13によって遮蔽される部位に設けられたガス導入口11からポンプ3に向けて真空容器1内に導入され、供給されたガスは、試料電極6の上方空間に向かわずに、遮蔽板13によって試料電極6の下方の周囲を流れるように案内され、排気口12からポンプ3へ排気される。
上記制御装置1000は、ガス供給装置2と、ターボ分子ポンプ3と、調圧弁4と、高周波電源5と、高周波電源10とを後述するように動作制御する。
なお、上記遮蔽板13の他の例としては、図7E〜図7Gに示すように、凹部13aを有しない遮蔽板13Aとしてもよい。
基板9を試料電極6に載置した後、試料電極6の温度を例えば10℃に保ちながら、真空室900を排気口12から排気しつつ、ガス導入口11より真空室900内に例えばヘリウムガスを50sccm、ドーピング原料ガスの一例としてのジボラン(B)ガスを3sccm供給し、調圧弁4を制御して真空室900内の圧力を例えば3Paに保つ。
次に、排気を停止又はほぼ停止とする(言い換えれば、排気流量を0又はほぼ0とする)とほぼ同時にガスの供給を停止又はほぼ停止とする(言い換えれば、ガスの供給流量を0又はほぼ0とする)ことで、ガスの流れが無い又はほぼ無い状態、すなわち、真空室900に例えばヘリウムガスとジボランガスの混合ガスが3Pa封入された状態にする。
次に、このようにガスの流れが無い又はほぼ無い状態でプラズマ源の一例としてのコイル8に高周波電力を例えば800W供給することにより、真空室900にプラズマを発生させるとともに、試料電極に例えば200Wの高周波電力を供給することにより、ボロンを基板9の表面近傍に導入することができた。
この場合も、シート抵抗の面内分布は従来例と比較して格段に均一化された。これは、ガスの流れが無い又はほぼ無い状態でプラズマを発生させていることにより、従来例でみられた圧力の不均一、流速の不均一、ボロン分圧の不均一などが影響して生じる、不純物源の一例としてのボロンイオン密度の不均一が低減され、ガス流れの影響を受けることなくドーピング処理が行えたためであると考えられる。
また、ガスの供給を停止又はほぼ停止した状態でプラズマを発生させたため、ガス導入口11の近傍にも反応生成物が堆積し、ガスの供給を再開した際にガス流によって堆積した反応生成物から成る薄膜が剥がれる。
しかし、図7の装置では、プラズマを発生させるステップにおいて発生するプラズマから遮蔽板13によって遮蔽される部位にガス導入口11を設けたため、プラズマを発生させた際にガス導入口11の近傍にほとんど反応生成物が堆積せず、パーティクルが激減し、より安定したプラズマドーピング処理を行うことができた。
従って、第5実施形態によれば、排気流量を0(停止)又はほぼ0(ほぼ停止)とするとともに上記ガスの供給流量を0(停止)又はほぼ0(ほぼ停止)とした状態で、プラズマ源の一例としてのコイル8に高周波電力を供給して上記真空室900内にプラズマを発生させるようにしたので、ガス流れの影響を受けることなくプラズマ処理が行えるようになり、ドーピング濃度をはじめとする処理の均一性を高めることが可能となる。また、ガス導入口11が、プラズマを発生させるステップにおいてもプラズマに曝されない部位に設けられているため、試料の一例としてのシリコン基板9にパーティクル(ダスト)が降ることなく、プラズマ処理を行うことができる。
なお、図8には、本発明の第5実施形態の変形例で用いるプラズマドーピング装置の構成を示している。この図8の変形例のプラズマドーピング装置では、ガス導入口11が、1カ所のみならず、言い換えれば、試料電極6の排気口12とは反対側の真空容器1の側部のみならず、試料電極6の周囲の側部に複数箇所、例えば90度間隔毎に(図4では180度間隔毎に、すなわち、試料電極6の左側の側部及び右側の側部)に横方向に向けてそれぞれ設けられ、かつ、遮蔽板13もそれぞれ設けられている。この場合、複数のガス導入口11同士は、真空容器1の側部に貫通形成されたガス導入通路Bにより互いに連通されて、同時的にガス供給又はガス供給停止若しくはほぼ停止ができるようにしている。このようにすれば、複数のガス導入口11から同時的にガスを試料電極6の周囲に供給して遮蔽板13によりそれぞれ試料電極6の周囲下方に案内されて、排気口12に向かうようにすることもでき、ガス供給をより効率良くすることができる。
以上述べた本発明の第1〜第5実施形態のそれぞれにおいては、排気を停止又はほぼ停止するのとほぼ同時にガスの供給を停止又はほぼ停止することで、真空容器1内にガスが所定の圧力だけ封入されてガスの流れが無い又はほぼ無い状態にする場合を例示したが、排気の停止又はほぼ停止及びガス供給の停止又はほぼ停止を再現性よく正確に行うならば、排気を停止又はほぼ停止してから所定時間経過後にガス供給を停止又はほぼ停止することで、ガスの流れが無い又はほぼ無い状態にすることも可能である。逆に、ガスの供給を停止又はほぼ停止してから所定時間経過後に排気を停止又はほぼ停止することで、ガスの流れが無い又はほぼ無い状態にしてもよい。
あるいは、ガスの供給と排気の停止又はほぼ停止を同時に行わず、真空容器内の排気を停止又はほぼ停止した後にガス導入口より真空容器内に所定時間、又は、真空容器内の圧力が所定の圧力に達するまでガスを供給して、その後ガスの供給を停止又はほぼ停止してガスの流れが無い又はほぼ無い状態にし、次いでプラズマ源に高周波電力を供給することにより真空容器内にプラズマを発生させてドーピング処理を行うことも可能である。
図9は、本発明の第1,2,3,4,5実施形態でそれぞれ用いるプラズマドーピング装置で行うプラズマドーピング処理の具体的な実例であって、38リットルの真空室での条件テーブルを示す図である。
この実例では、ステップ番号1のガス供給及び排気工程では、圧力が3Pa、He流量が50sccm、B流量が3sccm、(V・p/Q)が1.3s、排気がオン、高周波電力(ICP/BIAS)が0/0(W)である。次いで、ステップ番号2のガス供給停止及び排気停止工程では、圧力が3Pa、He流量が0sccm、B流量が0sccm、(V・p/Q)は計算できず、排気がオフ、高周波電力(ICP/BIAS)が0/0(W)である。ステップ番号3のプラズマ発生(プラズマドーピング)工程では、圧力が3Pa、He流量が0sccm、B流量が0sccm、(V・p/Q)は計算できず、排気がオフ、高周波電力(ICP/BIAS)が800/200(W)である。
図10は、本発明の第5実施形態で用いるプラズマドーピング装置の具体的な別の実例であって、先に排気を停止し、4Paになると同時にガス供給を停止させる場合の38リットルの真空室での条件テーブルの図である。
この実例では、ステップ番号1のガス供給及び排気工程では、圧力が3Pa、He流量が100sccm、B流量が6sccm、(V・p/Q)が0.64s、排気がオン、高周波電力(ICP/BIAS)が0/0(W)である。次いで、ステップ番号2のガス供給及び排気停止工程では、圧力が3Pa、He流量が100sccm、B流量が6sccm、(V・p/Q)は計算できず、排気がオフ、高周波電力(ICP/BIAS)が0/0(W)である。ステップ番号3のガス供給停止及び排気停止工程では、圧力が4Pa、He流量が0sccm、B流量が0sccm、(V・p/Q)は計算できず、排気がオフ、高周波電力(ICP/BIAS)が0/0(W)である。ステップ番号4のプラズマ発生(プラズマドーピング)工程では、圧力が4Pa、He流量が0sccm、B流量が0sccm、(V・p/Q)は計算できず、排気がオフ、高周波電力(ICP/BIAS)が800/200(W)である。
図11は、本発明の第5実施形態で用いるプラズマドーピング装置の具体的なさらに別の実例であって、先にガス供給を停止し、2Paになると同時に排気を停止させる場合の38リットルの真空室での条件テーブルの図である。
この実例では、ステップ番号1のガス供給及び排気工程では、圧力が3Pa、He流量が198sccm、B流量が2sccm、(V・p/Q)が0.34s、排気がオン、高周波電力(ICP/BIAS)が0/0(W)である。次いで、ステップ番号2のガス供給停止及び排気工程では、圧力が3Pa、He流量が0sccm、B流量が0sccm、(V・p/Q)は計算できず、排気がオン、高周波電力(ICP/BIAS)が0/0(W)である。ステップ番号3のガス供給停止及び排気停止工程では、圧力が2Pa、He流量が0sccm、B流量が0sccm、(V・p/Q)は計算できず、排気がオフ、高周波電力(ICP/BIAS)が0/0(W)である。ステップ番号4のプラズマ発生(プラズマドーピング)工程では、圧力が2Pa、He流量が0sccm、B流量が0sccm、(V・p/Q)は計算できず、排気がオフ、高周波電力(ICP/BIAS)が800/200(W)である。
(第6実施形態)
以下、本発明の第6実施形態について説明する。なお、本発明の第6実施形態においては、従来例において用いた図13と類似するプラズマ処理装置を用いる。
図12Aは、図13の従来のプラズマ処理装置と類似するプラズマ処理装置の概略構成を示している。図12Aにおいて、真空室1201内に、シリコン基板よりなる試料1209を載置するための試料電極1206が設けられている。真空室1201内に所望の元素を含むドーピング原料ガス、例えばBを供給するためのガス供給装置1202、真空室1201内の内部を減圧するポンプ203が設けられ、真空室1201内を所定の圧力に保つことができる。マイクロ波導波管1219より、誘電体窓としての石英板1207を介して、真空室1201内にマイクロ波が放射される。このマイクロ波と、電磁石1214から形成される直流磁場の相互作用により、真空室1201内に有磁場マイクロ波プラズマ(電子サイクロトロン共鳴プラズマ)1220が形成される。試料電極1206には、コンデンサ1221を介して高周波電源1210が接続され、試料電極1206の電位が制御できるようになっている。なお、ガス供給装置1202から供給されたガスは、ガス導入口1211から真空室1201内に導入され、排気口1212からポンプ1203へ排気される。
このような構成のプラズマ処理装置において、ガス導入口1211から導入されたドーピング原料ガス、例えばBは、マイクロ波導波管1219及び電磁石1214から成るプラズマ発生手段によってプラズマ化され、プラズマ1220中のボロンイオンが高周波電源1210によって試料1209の表面に導入される。
このようにして不純物が導入された試料1209の上に金属配線層を形成した後、所定の酸化雰囲気の中において金属配線層の上に薄い酸化膜を形成し、その後、CVD装置等により試料1209上にゲート電極を形成すると、例えばMOSトランジスタが得られる。
基板1209を試料電極1206に載置した後、試料電極1206の温度を例えば10℃に保ちながら、真空室1201内を排気口1212から排気しつつ、ガス導入口1211より真空室1201内に例えばヘリウムガスを7sccm、ドーピング原料ガスの一例としてのジボラン(B)ガスを3sccm供給し、調圧弁1230を制御して真空室1201内の圧力を例えば3Paに保ちながら、プラズマ源の一例として、マイクロ波導波管1219より、誘電体窓としての石英板1207を介して、真空室1201内にマイクロ波が放射され、このマイクロ波と、電磁石1214から形成される直流磁場の相互作用により、真空室1201内に有磁場マイクロ波プラズマ(電子サイクロトロン共鳴プラズマ)1220を形成させるを発生させるとともに、試料電極1206に例えば200Wの高周波電力を供給することにより、ボロンを基板1209の表面近傍に導入することができた。
このとき、シート抵抗の面内分布は従来例と比較して格段に均一化された。これは、ガスの流れはわずかにあるものの、ガス供給量が極めて小さいため(ガス供給量がほぼ0の停止状態とみなせるため)、従来例でみられた圧力の不均一、流速の不均一、ボロン分圧の不均一などが影響して生じる、不純物源の一例としてのボロンイオン密度の不均一が低減され、ガス流れの影響が小さい状態でドーピング処理が行えたためであると考えられる。
この条件におけるガスの真空室900内での平均滞在時間(レジデンスタイム)を計算した。レジデンスタイムは、真空室900の体積をV(L:リットル)、真空室900内の圧力をp(Torr)、ガス流量をQ(Torr・L/s)としたとき、V・p/Q(単位はs)なる式で表される。この条件では、V=38(L)、p=3(Pa)=0.023(Torr)、Q=7+3(sccm)=10(sccm)=0.13(Torr・L/s)であったから、レジデンスタイム:V・p/Q=6.7(s)となる。
そこで、様々な条件下でシート抵抗の面内分布を評価してみたところ、V・p/Q>1(s)なる関係を満たす場合にシート抵抗の面内分布が±10%未満となり、良好な結果を示すことがわかった。さらに、プラズマを発生させるステップにおいて、V・p/Q>5(s)なる関係を満たす場合には、シート抵抗の面内分布は±5%未満となり、さらに良好な結果を示した。
均一性の観点からはV・p/Qは大きければ大きいほどよいが、あまりに大きくするのは他の観点から不利になる場合がある。すなわち、Vの増大は真空容器の価格、装置設置面積の増大をもたらす。pの増大及びQの減少は、所定圧力までの到達にかかる時間が増すことに加え、所望の不純物以外の不純物(例えば真空容器などの構成元素)の混入が増すという不都合がある。したがって、V・p/Qは概ね20s以下であることが好ましい。
このような構成により、V・p/Qを概ね20s以下とすることにより排気流量をほぼ0(ほぼ停止)とするとともに上記ガスの供給流量をほぼ0(ほぼ停止)とした状態で、プラズマ源の一例としてのコイル8に高周波電力を供給して上記真空室900内にプラズマを発生させるようにしたので、ガス流れの影響を受けることなくプラズマ処理が行えるようになり、ドーピング濃度をはじめとする処理の均一性を高めることが可能となる。また、ガスの供給を停止とするものではなく、プラズマ発生中にガス導入口11付近へ反応生成物が堆積しにくいため(言い換えれば、ガス導入口11よりガスを供給しながらプラズマを発生させるので、ガス導入口11の近傍は局所的に圧力が高く、流速が高いため、プラズマ密度が極めて低くなる結果、ガス導入口11の近傍には反応生成物の堆積が起きにくいため)、試料の一例としてのシリコン基板9にパーティクル(ダスト)が降ることなく、プラズマ処理を行うことができる。
図12Bは、本発明の第6実施形態でそれぞれ用いるプラズマドーピング装置で行うプラズマドーピング処理の具体的な実例であって、38リットルの真空室での条件テーブルを示す図である。
この実例では、ステップ番号1のガス供給及び排気工程では、圧力が3Pa、He流量が7sccm、B流量が3sccm、(V・p/Q)が6.7s、排気がオン、高周波電力(ICP/BIAS)が0/0(W)である。次いで、ステップ番号2のガス供給及び排気工程では、圧力が3Pa、He流量が7sccm、B流量が3sccm、(V・p/Q)は6.7s、排気がオン、高周波電力(ICP/BIAS)が800/200(W)である。
以上述べた本発明の様々な実施形態においては、本発明の適用範囲のうち、真空容器(真空室)の形状、プラズマ源の方式及び配置等に関して様々なバリエーションのうちの一部を例示したに過ぎない。本発明の適用にあたり、ここで例示した以外にも様々なバリエーションが考えられることは、いうまでもない。
例えば、コイル8を平面状としてもよく、あるいは、ヘリコン波プラズマ源、磁気中性ループプラズマ源、有磁場マイクロ波プラズマ源(電子サイクロトロン共鳴プラズマ源)を用いてもよいし、平行平板型プラズマ源を用いてもよい。
また、ヘリウム以外の不活性ガスを用いてもよく、ネオン、アルゴン、クリプトン又はキセノン(ゼノン)のうち少なくとも1つのガスを用いることができる。これらの不活性ガスは、試料への悪影響が他のガスよりも小さいという利点がある。
また、試料が、シリコンよりなる半導体基板である場合を例示したが、他の様々な材質の試料を処理するに際して、本発明を適用することができる。
また、不純物がボロンである場合について例示したが、試料がシリコンよりなる半導体基板である場合、特に不純物が砒素、燐、ボロン、アルミニウム又はアンチモンである場合に本発明は有効である。これは、トランジスタ部分に浅い接合を形成することができるからである。
また、本発明は、ドーピング濃度が低濃度である場合に有効であり、特に、1×1011/cm〜1×1017/cmを狙いとしたプラズマドーピング方法として有効である。また、1×1011/cm〜1×1014/cmを狙いとしたプラズマドーピング方法として、特に格別の効果を奏する。ドーピング濃度が1×1017/cmよりも大きい場合には、従来のイオンインプラで可能であるのに対して、ドーピング濃度が1×1017/cm以下を必要するデバイスには従来の方法では対応できなかったが、本発明によれば、対応することが可能となる。
また、プラズマを発生させるステップにおける真空容器内の圧力が3Paである場合を例示したが、プラズマを発生させるステップにおける真空容器内の圧力が0.01Pa〜5Paであることが好ましい。圧力が低すぎると(すなわち、圧力が0.01Pa未満であると)、ガスの封入精度が悪化するという不都合がある。逆に圧力が高すぎると、(すなわち、圧力が5Paを越えると)十分な自己バイアス電圧を基板に発生させるのが困難となる。より好ましくは、プラズマを発生させるステップにおける真空容器内の圧力は0.1〜1Paであることが望ましい。このような0.1〜1Paの範囲ならば、より封入精度が高くなり、自己バイアスの制御性が良くなる。
また、真空容器内に供給するガスがドーピング原料を含むガスである場合を例示したが、真空容器内に供給するガスがドーピング原料を含まず、固体状の不純物からドーピング原料を発生させる場合にも本発明は有効である。
また、プラズマドーピングを例示したが、本発明は他のプラズマ処理、例えばドライエッチング、アッシング、プラズマCVDなどにも適用可能である。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明のプラズマ処理方法及び装置は、パーティクル(ダスト)を発生させることなく、ドーピング濃度をはじめとする処理の均一性を高めることが可能であり、半導体の不純物ドーピング工程をはじめ、液晶などで用いられる薄膜トランジスタの製造や、各種材料の表面改質等の用途にも適用できる。また、本発明は他のプラズマ処理、例えばドライエッチング、アッシング、プラズマCVDなどにも適用可能である。
本発明の第1実施形態で用いるプラズマドーピング装置の構成を示す断面側面図である。 上記第1実施形態で用いるプラズマドーピング装置の真空室などの形状を示す平面図である。 上記第1実施形態の変形例にかかるプラズマドーピング装置の真空室などの形状を示す平面図である。 上記第1実施形態の別の変形例にかかるプラズマドーピング装置の真空室などの形状を示す平面図である。 本発明の第1実施形態におけるシート抵抗測定結果を示す図である。 本発明の第1実施形態における説明で用いる、従来のプラズマドーピング装置の構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態で用いるプラズマドーピング装置の構成を示す断面図である。 本発明の第3実施形態で用いるプラズマドーピング装置の構成を示す断面図である。 本発明の第4実施形態で用いるプラズマドーピング装置の構成を示す断面図である。 本発明の第5実施形態で用いるプラズマドーピング装置の構成を示す断面図である。 本発明の第5実施形態で用いるプラズマドーピング装置の遮蔽板の一例の正面図である。 上記第5実施形態で用いるプラズマドーピング装置の遮蔽板の上記例を横方向から見た斜視図である。 上記第5実施形態で用いるプラズマドーピング装置の遮蔽板の上記例を下側から見た斜視図である。 上記第5実施形態で用いるプラズマドーピング装置の遮蔽板の別の例の正面図である。 上記第5実施形態で用いるプラズマドーピング装置の遮蔽板の上記別の例を横方向から見た斜視図である。 上記第5実施形態で用いるプラズマドーピング装置の遮蔽板の上記別の例を下側から見た斜視図である。 本発明の第5実施形態の変形例で用いるプラズマドーピング装置の構成を示す断面図である。 本発明の第1,2,3,4,5実施形態でそれぞれ用いるプラズマドーピング装置の具体的な実例において、38リットルの真空室での条件テーブルを示す図である。 本発明の第5実施形態で用いるプラズマドーピング装置の具体的な実例であって、先に排気を停止し、4Paになると同時にガス供給を停止させる場合の38リットルの真空室での条件テーブルの図である。 本発明の第5実施形態で用いるプラズマドーピング装置の具体的な別の実例であって、先にガス供給を停止し、2Paになると同時に排気を停止させる場合の38リットルの真空室での条件テーブルの図である。 本発明の第6実施形態で用いるプラズマドーピング装置の構成を示す断面図である。 本発明の第6実施形態で用いるプラズマドーピング装置の具体的な実例において、38リットルの真空室での条件テーブルを示す図である。 従来例で用いるプラズマドーピング装置の構成を示す断面図である。 従来例で用いるプラズマドーピング装置の構成を示す断面図である。 従来例におけるシート抵抗測定結果を示す図である。
符号の説明
1 真空容器
2 ガス供給装置
3 ターボ分子ポンプ
4 調圧弁
5 高周波電源
6 試料電極
7 誘電体窓
8 コイル
9 基板
10 高周波電源
11 ガス導入口
12 排気口

Claims (2)

  1. 試料又は試料表面の膜中に不純物を導入するプラズマ処理方法であって、
    真空室内の試料電極に上記試料を載置し、
    上記真空室内を上記真空室の排気口から排気しつつ、上記真空室のガス導入口より上記真空室内にガスを供給し、
    上記真空室の体積をV(L:リットル)、上記真空室内の圧力をp(Torr)、供給される上記ガスの流量をQ(Torr・L/s)としたとき、V・p/Q>1(s)なる関係を満たしながら、プラズマ源に高周波電力を供給することにより上記真空室内にプラズマを発生させて上記試料又は上記試料表面の膜中に不純物を導入するプラズマ処理方法。
  2. 上記V・p/Qは20s以下である、請求項1に記載のプラズマ処理方法。
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