JP4303429B2 - 船外機用燃料供給装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、船体の後方に船外機が搭載され、船外機の機関に向けて高圧に昇圧された燃料を燃料噴射弁を介して噴射供給する船外機用燃料噴射装置に関し、そのうち前記燃料噴射装置に用いられる燃料配管に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の船外機用の燃料噴射装置は、燃料タンク内に貯溜される燃料をメカニカルポンプ、ダイヤフラムポンプ等の低圧燃料ポンプによって昇圧してベーパーセパレータへ供給し、次いでベーパーセパレータ内に一定量貯溜された燃料を非容積型のウエスコ式の高圧燃料ポンプによって昇圧し、この昇圧された燃料をプレッシャーレギュレターによって一定圧力に調圧し、この燃料を燃料噴射弁に向けて供給し、ECUの出力信号によって駆動される燃料噴射弁から機関に向けて燃料が噴射供給される。尚、ベーパーセパレータと燃料タンクとの間の燃料吸入路には、機関始動時において燃料タンク内の燃料をベーパーセパレータへ供給するプライミングポンプが配置される。そして、前記高圧燃料ポンプを含むベーパーセパレータ、燃料噴射弁、プレッシャーレギュレター、低圧燃料ポンプは機関をカバーするエンジンカウリング内へ配置され、一方、プライミングポンプ、燃料タンクはエンジンカウリング外へ配置される。かかる従来の燃料噴射装置において、ベーパーセパレータは、その内部に高圧燃料ポンプを備えること。及び定液面制御機構としてのフロートを収納すること。からその体格は大型化するもので、これをエンジンカウリング内へ配置することは困難を極める。このことは機関の排気量が小さくなればなるほど、この困難は増長される。
【0003】
かかる不具合を解決する為に、ベーパーセパレータを廃止することが考えられるもので、これは、特に自吸性を有する容積型の高圧燃料ポンプ、例えばローラーベーン式燃料ポンプ、トロコイド式燃料ポンプ、ギア式燃料ポンプを用いることによって達成される。すなわち、容積型の高圧燃料ポンプは、エンジンカウリング内に配置され、機関の運転と同時に高圧燃料ポンプは駆動し、エンジンカウリング外に配置される燃料タンク内の燃料は、ポンプ部に吸入され、ポンプ部によって昇圧された燃料が燃料噴射弁に向けて供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかるベーパーセパレータを廃止し、容積型の高圧燃料ポンプを用いた燃料供給装置によると、ベーパーセパレータが廃止されたことによってエンジンカウリング内への各構成(燃料ポンプ、燃料噴射弁、プレッシャーレギュレター、等)の配置の自由度を高めることができる反面以下の課題を有する。すなわち、エンジンカウリング内に配置される高圧燃料ポンプ及びプレッシャーレギュレターは、それぞれが個別にエンジンカウリング外に配置される燃料タンクと接続される。高圧燃料ポンプの吸入路は燃料吸入路をもって燃料タンクと接続され、一方プレッシャーレギュレターのリターン路は、燃料リターン通路をもって燃料タンクと接続される。以上によると、エンジンカウリングと燃料タンクとは2本の燃料配管(燃料吸入路、燃料リターン通路)によって接続され、それらは外部に露出されて船体内を這わせることになり、これによると、揺れる船内を移動する際の足場確保の困難性、燃料配管の装着の誤り、外観上の問題がある。
【0005】
本発明になる船外機用の燃料噴射装置は前記課題に鑑み成されたもので、容積型の高圧燃料ポンプがエンジンカウリング内に配置されるものにおいて、船内における足場確保の向上、燃料配管の装着性の向上及び外観の優れた前記燃料装置を提供することにある。
【0006】
【課題を達成する為の手段】
本発明になる船外機用燃料供給装置は前記課題を達成する為に、燃料タンク内の燃料を昇圧して燃料噴射弁に向けて供給する容積型の高圧燃料ポンプと、高圧燃料ポンプから燃料噴射弁に向かって供給される燃料圧力を所望の一定圧力に調圧するプレッシャーレギュレターとを備え、前記燃料噴射弁、高圧燃料ポンプ、プレッシャーレギュレターが船外機のエンジンカウリング内に配置され、高圧燃料ポンプと燃料タンクとを連絡する燃料吸入路と、プレッシャーレギュレターと燃料タンクとを連絡する燃料リターン通路とがエンジンカウリングから外部の燃料タンク内に向かって外側燃料吸入路及び外側燃料リターン通路を介して接続されるとともに前記外側燃料吸入路内にプライミングポンプが配置され、外側燃料吸入路の内方に外側燃料吸入路と区分される外側燃料リターン通路を配置し、外側燃料吸入路と外側燃料リターン通路を外観上略単一の燃料配管とした船外機用燃料供給装置において、前記プライミングポンプは、筒状ポンプ部と、筒状ポンプ部内から一側方に開口する第1接続筒部と、筒状ポンプ部内から他側方に開口する第2接続筒部と、大径接続管部の一端から他端に向かって穿設され、内部に他端から一端に向かう燃料流れを許容する逆止弁を備える第1流路と、大径接続管部の一端から他端に向かって第1流路と区分されて穿設され、一端及び他端からそれぞれ突出するとともに大径接続管部の内方に形成される第2流路とを備える吐出側接続管部と、大径接続管部の他端から一端に向かって穿設され、内部に他端から一端に向かう燃料流れを許容する逆止弁を備える第1流路と、大径接続管部の他端から一端に向かって第1流路と区分されて穿設され、他端及び一端からそれぞれ突出するとともに大径接続管部の内方に形成される第2流路とを備える吸入側接続管部とを備え、吐出側接続管部の大径接続管部の他端を第1接続筒部に接続するとともに吸入側接続管部の大径接続管部の一側を第2接続筒部に接続し、筒状ポンプ部内に突出する吐出側接続管部の第2流路と、筒状ポンプ部内に突出する吸入側接続管部の第2流路とを筒状ポンプ部内において、連結管にて接続したことを第1の特徴とする。
【0007】
又、本発明は、燃料タンク内の燃料を昇圧して燃料噴射弁に向けて供給する容積型の高圧燃料ポンプと、高圧燃料ポンプから燃料噴射弁に向かって供給される燃料圧力を所望の一定圧力に調圧するプレッシャーレギュレターとを備え、前記燃料噴射弁、高圧燃料ポンプ、プレッシャーレギュレターが船外機のエンジンカウリング内に配置され、高圧燃料ポンプと燃料タンクとを連絡する燃料吸入路と、プレッシャーレギュレターと燃料タンクとを連絡する燃料リターン通路とがエンジンカウリングから外部の燃料タンク内に向かって外側燃料吸入路及び外側燃料リターン通路を介して接続されるとともに前記外側燃料吸入路内にプライミングポンプが配置される船外機用燃料供給装置において、第1部材と第2部材が着脱自在に係合されるエンジン側コネクタは、その第1部材に、両側方A、Bに向かって開口する第1流路、第2流路と、第1流路、第2流路にそれぞれ配置され、第2部材との非係合時において、第1流路、第2流路を閉塞し、第2部材との係合時において、第1流路、第2流路を開放する弁体とを備え、その第2部材に、両側方A、Bに向かって開口する第1流路、第2流路と、第1流路、第2流路にそれぞれ配置され、第1部材との非係合時において第1流路、第2流路を閉塞し、第1部材との係合時において第1流路、第2流路を開放する弁体とを備え、プライミングポンプは、筒状ポンプ部と、筒状ポンプ部内から一側方に開口する第1接続筒部と、筒状ポンプ部内から他側方に開口する第2接続筒部と、大径接続管部の一端から他端に向かって穿設され、内部に他端から一端に向かう燃料流れを許容する逆止弁を備える第1流路と、大径接続管部の一端から他端に向かって第1流路と区分されて穿設され、一端及び他端からそれぞれ突出するとともに大径接続管部の内方に形成される第2流路とを備える吐出側接続管部と、大径接続管部の他端から一端に向かって穿設され、内部に他端から一端に向かう燃料流れを許容する逆止弁を備える第1流路と、大径接続管部の他端から一端に向かって第1流路と区分されて穿設され、他端及び一端からそれぞれ突出するとともに大径接続管部の内方に形成される第2流路とを備える吸入側接続管部とを備え、吐出側接続管部の大径接続管部の他端を第1接続筒部に接続するとともに吸入側接続管部の大径接続管部の一側を第2接続筒部に接続し、筒状ポンプ部内に突出する吐出側接続管部の第2流路と、筒状ポンプ部内に突出する吸入側接続管部の第2流路とを筒状ポンプ部内において、連結管にて接続され、前記エンジン側コネクタの第1部材がエンジンカウリングに固定されるとともに燃料タンク側コネクタの第2部材が燃料タンクに固定され、プライミングポンプの吸入側接続管部とエンジンコネクタの第2部材とが外側燃料吸入路と、その内方に配置される外側燃料リターン通路にて接続され、プライミングポンプの吐出側接続管部と燃料タンク側コネクタの第1部材とが外側燃料吸入路と、その内方に配置される外側燃料リターン通路にて接続したことを第2の特徴とする。
【0008】
【作用】
本発明の第1の特徴によると、プライミングポンプの両端に配置される各接続端部に逆止弁を備える燃料吸入路としての第1流路と燃料リターン通路としての第2流路が開口し、それらの各流路が外側燃料吸入路の内方に外側燃料リターン通路が形成される燃料配管で接続されたので、外側燃料吸入路及び外側燃料リターン通路を完全に単一の燃料配管で接続できる。
【0009】
又、本発明の第2の特徴によると、エンジンカウリングに一のコネクタが配置されるとともに他のコネクタが燃料タンクに配置され、それぞれのコネクタは第1部材と第2部材によって着脱自在に係合され、第1部材と第2部材との非係合時において第1流路及び第2流路を閉塞保持し、その係合時において第1流路及び第2流路を開放保持したので、特に船外機における燃料配管の装着作業性を向上できる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明になる船外機用燃料供給装置の一実施例を図1により説明する。船外機1はエンジンカウリング2内にエンジンEが配置され、エンジンEの出力軸によって回転駆動されるプロペラ3が下方に突出して配置される。又、エンジンカウリング2内には、燃料分配管4に装着されてエンジンE内に指向する燃料噴射弁J及び燃料噴射弁Jに向けて昇圧された燃料を供給する容積型の高圧燃料ポンプP、更に燃料分配管4内に供給される燃料圧力を略一定圧力に調圧するプレッシャーレギュレターRが収納配置される。そして、かかる船外機1はフック5によって船体6の後部に着脱自在に取着される。
【0011】
7はエンジン側接続管部であり、大径をなす大径接続管部7Aの一側、他側の両端に第1流路7Bと第1流路7Bと区分される第2流路7Cとが開口する。このうち一側(図において右側)に開口する第1流路7B、第2流路7Cは共に突出してそれぞれ形成され、他側(図において左側)に開口する第2流路7Cは突出して形成されるとともに大径接続管部7Aの外径より内方に形成される。そして、前記エンジン側接続管部7はエンジンカウリング2に固定配置されるもので、このとき一側に開口するそれぞれ突出した第1流路7B、第2流路7Cはともにエンジンカウリング2内に臨んで配置される。そして更に、前記エンジンカウリング2内に臨んで突出して配置される第1流路7Bは内側燃料吸入路8を介して高圧燃料ポンプPの流入路PAに接続され、エンジンカウリング2内に臨んで突出して配置される第2流路7Cは、プレッシャーレギュレターRのリターン路RAに内側燃料リターン通路9を介して接続される。(ここで内側というのはエンジンカウリング2内という意味であり、後述する外側というのはエンジンカウリング2の外方という意味である。)
【0012】
10はタンク側接続管部であり、大径をなす大径接続管部10Aの上側、下側の両端に第1流路10Bと第1流路10Bと区分される第2流路10Cとが開口する。このうち下側(図においていう)に開口する第1流路10B、第2流路10Cは共に突出してそれぞれ形成され、上側(図においていう)に開口する第2流路10Cは突出して形成されるとともに大径接続管部10Aの外径より内方に形成される。そして、前記タンク側接続管部10は燃料タンクTに固定配置されるもので、このとき下側に開口するそれぞれ突出した第1流路10B、第2流路10Cはともに燃料タンクT内に臨んで配置される。そして更に、前記燃料タンクT内に臨んで突出して配置される第1流路10Bは燃料タンクT内に配置されるフィルターFに接続される。
【0013】
次に、プライミングポンプの一実施例について図2により説明する。20は弾性材料よりなるプライミングポンプであり、中央に形成される袋状の筒状ポンプ部20Aの一側より第1接続筒部20Bが更に一側に突出して形成され、他側より第2接続筒部20Cが更に他側に突出して形成される。21は第1接続筒部20Bに接続される吐出側接続管部であり、以下よりなる。21Aは大径をなす大径接続管部であり、一端21Bから他端21Cに向けて、第1流路21Dと、第1流路21Dと区分される第2流路21Eとが穿設されて開口する。尚、第1流路21Dには他端21Cから一端21Bに向かう燃料流れを許容する逆止弁Vが配置される。又、前記第2流路21Eは大径接続管部21Aの一端21B及び他端21Cよりそれぞれ突出して形成され、更にこの突出するそれぞれの第2流路21Eは大径接続管部21Aの外径より内方に形成される。22は第2接続筒部20Cに接続される吸入側接続管部であり、以下よりなる。22Aは大径をなす大径接続管部であり、一端22Bから他端22Cに向けて、第1流路22Dと、第1流路22Dと区分される第2流路22Eとが穿設されて開口する。尚、第1流路22Dには他端22Cから一端22Bに向かう燃料流れを許容する逆止弁Vが配置される。又、前記第2流路22Eは大径接続管部22Aの一端22B及び他端22Cよりそれぞれ突出して形成され、更にこの突出するそれぞれの第2流路22Eは大径接続管部22Aの外径より内方に形成される。
【0014】
そして、プライミングポンプ20は以下によって組付け形成される。第1に筒状ポンプ部20A内に連結管23が配置される。次に、吐出側接続管部21の他端21Cより突出する第2流路21Eに連結管23の一端が接続され、次に吐出側接続管部21の大径接続管部21Aの他端21C側(大径接続管部21Aの左半分に相当)に第1接続筒部20Bが接続される。次に、吸入側接続管部22の一端22Bより突出する第2流路22Eに連結管23の他端が接続され、次に吸入側接続管部22の大径接続管部22Aの一端22B側(大径接続管部22Aの右半分相当)に第2接続筒部20Cが接続される。かかる連結管23及び第1、第2接続筒部20B、20Cの接続時において、特に第1、第2接続筒部20B、20Cを含む筒状ポンプ部20Aが弾性材料によって形成されるので、前記接続作業時において弾性的にそれらを変形させることによって容易に行なうことができる。又、吐出側接続管部21の他端21Cより筒状ポンプ部20A内へ突出する第2流路21E及び吸入側接続管部22の一端22Bより筒状ポンプ部20A内へ突出する第2流路22Eは、それらの大径接続管部21A、22Aの外径より内方に設けたので、連結管23と筒状ポンプ部20Aとが干渉することがない。
【0015】
そして、エンジンカウリング2に配置されたエンジン側接続管部7と、燃料タンクTに接続された燃料タンク側接続管部10とはプライミングポンプ20を介して以下の如く配管接続される。
【0016】
プライミングポンプ吐出側接続管部21とエンジン側接続管部7とが以下によって接続される。まず大径をなす外側燃料吸入路16Aが用意され、この内方に前記外側燃料吸入路16Aより小径をなす外側燃料リターン通路15Aが用意される。すなわち、外側燃料吸入路16Aと外側燃料リターン通路15Aとの二重管が用意される。そしてまず外側燃料リターン通路15Aの一側がエンジン側接続管部7の他側に突出する第2流路7Cに接続され、その他側が吐出側接続管部21の一側に突出する第2流路21Eに接続される。次に、外側燃料吸入路16Aの一側をエンジン側接続管部7の大径接続管部7Aに接続し、次いで外側燃料吸入路16Aの他側を吐出側接続管部21の大径接続管部21Aに接続する。かかる接続作業時において、前記外側燃料吸入路16A及び外側燃料リターン通路15Aは弾性材料によって形成されるので、前記通路部材16A、15Aを変形させることによって容易に接続できる。以上によると、エンジン側接続管部7の第1流路7Bとプライミングポンプ20の吐出側接続管部21の第1流路21Dとが外側燃料吸入路16Aによって接続され、エンジン側接続管部7の第2流路7Cとプライミングポンプ20の吐出側接続管部21の第2流路21Eとが外側燃料吸入路16Aの内方にある外側燃料リターン通路15Aによって接続される。そして、このとき外側燃料リターン通路15Aは外側燃料吸入路16Aの内方に配置されることから、外観上は外側燃料吸入路16Aのみが確認され、単一の燃料配管として認識される。
【0017】
プライミングポンプ20の吸入側接続管部22と燃料タンク側接続管部10とが以下によって接続される。まず大径をなす外側燃料吸入路16Bが用意され、この内方に前記外側燃料吸入路16Bより小径をなす外側燃料リターン通路15Bが用意される。すなわち外側燃料吸入路16Bと外側燃料リターン通路15Bとの二重管が用意される。そしてまず外側燃料リターン通路16Bの一側が吸入側接続管部22の他側に突出する第2流路22Eに接続され、その他側が燃料タンク側接続管部10の上流に突出する第2流路10Cに接続される。次に、外側燃料吸入路16Bの一側を吸入側接続管部22の大径接続管部22Aに接続し、次いで外側燃料吸入路16Bの他側を燃料タンク側接続管部10の大径接続管部10Aに接続する。かかる接続作業時において、前記外側燃料吸入路16B及び外側燃料リターン通路15Bは弾性材料によって形成されるので、前記通路部材16B、15Bを変形させることによって容易に接続できる。以上によると、燃料タンク側接続管部10の第1流路10Bとプライミングポンプ20の吸入側接続管部22の第1流路22Dとが外側燃料吸入路16Bによって接続され、燃料タンク側接続管部10の第2流路10Cとプライミングポンプ20の吸入側接続管部22の第2流路22Eとが外側燃料リターン通路15Bによって接続される。そして、このとき外側燃料リターン通路15Bは外側燃料吸入路16Bの内方に配置されることから、外観上は外側燃料吸入路16Bのみが確認され、単一の燃料配管として認識される。
【0018】
以上よりなる燃料供給装置によると、機関の始動操作に先立ってプライミングポンプ20が動作される。これによるとポンプ部20A内の圧力が連続的に増減変化するもので、燃料タンクT内の燃料は、燃料タンク側接続管部10の第1流路10B、外側燃料吸入路16Bから逆止弁Vを備える第1流路22Dを介してポンプ部20A内へ吸入され、この燃料はポンプ部20Aによって昇圧され、逆止弁Vを備える第1流路21D、外側燃料吸入路16A、第1流路7B、内側燃料吸入路8を介して高圧燃料ポンプPの吸入路PAに達する。従って、機関の始動操作が行なわれると、高圧燃料ポンプPは即座に吸入路PAに存在する燃料を吸入してポンプ作用をなし、昇圧された燃料を燃料分配管4へと供給でき、以後高圧燃料ポンプは機関の運転中連続的に昇圧された燃料を燃料分配管4に向けて供給できる。一方燃料分配管4内に供給される昇圧された燃料は、プレッシャーレギュレターRによって一定圧力に調圧されるもので、このとき調圧の為にプレッシャーレギュレターRより排出される余剰燃料は、プレッシャーレギュレターRのリターン路RA、内側燃料リターン通路9、エンジン側接続管部7の第2流路7C、外側燃料リターン通路15A、吐出側接続管部21の第2流路21E、連結管23、吸入側接続管部22の第2流路22E、外側燃料リターン通路15B、燃料タンク側接続管部10の第2流路10Cを介して燃料タンクT内へ戻される。
【0019】
以上によると、エンジンカウリング2の外側に配置される燃料配管はその大部分が外側燃料吸入路16A、16Bの内方に外側燃料リターン通路15A、15Bを配置した二重管よりなるものであり、外観上は略単一の燃料配管とすることができた。従って、船内を移動する際にあっても足場の確保を良好に行なうことができ、又、外観上もスッキリとまとめることができる。更に又、外側燃料吸入路16A、16Bと外側燃料リターン通路15A、15Bとの通路径は明らかに相違する(外側燃料吸入路の内方に外側燃料リターン通路が配置されるので)ことからそれらの接続が誤装着されることがない。又、プライミングポンプ20の内方に第2流路としての連結管23が配置されたので、外観上は単にプライミングポンプ20が存在するのみで、エンジンカウリングE外の燃料配管を完全に単一とすることができたものである。
【0020】
次に、図3により更に外の実施例について説明する。本例は船外機において、特に燃料配管作業を容易にできるとともに燃料配管が接続される前の船外機、燃料タンク、燃料配管の運搬時における燃料洩れを完全に抑止できる。尚、図1と同一構造部分は同一符号を使用する。30はエンジンカウリング2に固定配置されるエンジン側コネクタ、40はプライミングポンプ、50は燃料タンクTに固定配置される燃料タンク側コネクタである。図4によりエンジン側コネクタ30について説明する。エンジン側コネクタ30は第1部材31と第2部材32とよりなり両部材は図示せぬ係合手段によって着脱自在に係合される。係合手段は一般的によく使用されるもので、例えば第2部材32に一体形成されたガイドピンの先端溝に第1部材31に設けたレバーの係止孔が係合して両部材が係合され、レバーを押圧することによって溝からレバーの係止孔を外すことによって両部材の係合が解除される。第1部材31は一側方A(図において右方)から他側方Bに向かって第1流路34と、第1流路34と区分される第2流路33が貫通して穿設される。第1流路34、第2流路33には一側方Aに臨む弁座34A、34Aが形成されこの弁座34Aは、第1流路34、第2流路33内にそれぞれ配置されるとともにスプリングS1によって押圧される弁体35、35によって閉塞される。前記各弁体35は他側方Bにのびる弁杆35Aが一体形成されるもので、弁杆35Aの他側端35Bは、弁体35が弁座34Aに当接して弁座34Aを閉塞した際、第1部材31の他側端31Aより他側方Bに向かって突出する。又、第1部材31の一側方Aに開口する第1流路34及び第2流路33はそれぞれが一側方Aに向かってパイプ状に突出して形成される。
【0021】
第2部材32はその他側方Bに大径接続管部32Aが突出して一体形成され、大径接続管部32Aの他端32Bから第2部材32の一側方Aに向かって第1流路36と、第1流路36と区分される第2流路37が貫通して穿設される。このとき、第2流路37は大径接続管部32Aの他端32Bより更に他側方Bに向かって突出するとともに大径接続管部32Aの外径より内方に形成される。第1流路36、第2流路37には他側方Bに臨む弁座38、38が形成され、この弁座38は、第1流路36、第2流路37内にそれぞれ配置されるとともにスプリングS2によって押圧される弁体39、39によって閉塞される。図4に示されるエンジン側コネクタ30の状態は、第1部材31と第2部材32とが係合配置された状態を示すもので、第1流路34内の弁体35は弁杆35Aが弁体39によって押圧されることにより弁座34Aを開放保持し、第1流路36内の弁体39は第1部材31の他側端31Aによって押圧されて第1流路36を開放保持する。又、第2流路33内の弁体35は弁杆35Aが弁体39によって押圧されることにより弁座34Aを開放保持し、第2流路37内の弁体39は第1部材31の他側端31Aによって押圧されて第2流路37を開放保持する。
【0022】
図5により燃料タンク側コネクタ50について説明する。燃料タンク側コネクタ50は第1部材51と第2部材52とよりなり両部材は図示せぬ係合手段によって着脱自在に係合される。第1部材51はその一側方Aに大径接続管部51Aが突出して一体形成され、大径接続管部51Aの一端51Bから第1部材51の他側方Bに向かって第1流路54と、第1流路54と区分される第2流路53が貫通して穿設される。このとき、第2流路53は大径接続管部51Aの一端51Bより更に一側方Aに向かって突出するとともに大径接続管部51Aの外径より内方に形成される。第1流路54、第2流路53には一側方Aに臨む弁座54A、54Aが形成され、この弁座54Aは、第1流路54、第2流路53内にそれぞれ配置されるとともにスプリングS3によって押圧される弁体55、55によって閉塞される。第2部材52は一側方A(図において右方)から他側方Bに向かって第1流路56と、第1流路56と区分される第2流路57が貫通して穿設される。第1流路56、第2流路57には他側方Bに臨む弁座58、58が形成され、この弁座58は、第1流路56、第2流路57内にそれぞれ配置されるとともにスプリングS4によって押圧される弁体59、59によって閉塞される。前記各弁体59は一側方Aにのびる弁杆59Aが一体形成されるもので、弁杆59Aの一側端59Bは、弁体59が弁座58に当接して弁座58を閉塞した際、第2部材52の他側端52Aより一側方Aに向かって突出する。尚、第2部材52の他側方Bに向かう第1流路56、第2流路57はそれぞれがパイプ状に形成され、一旦他側方Bに向かって延びた後、下方に向かって開口する。図5に示される燃料タンク側コネクタ50の状態は、第1部材51と第2部材52とが係合配置された状態を示すもので、第1流路56内の弁体59は弁杆59Aが弁体55によって押圧されることにより弁座58を開放保持し、第1流路54内の弁体55は第2部材52の他側端52Aによって押圧されて第1流路54を開放保持する。又、第2流路57内の弁体59は弁杆59Aが弁体55によって押圧されることにより弁座58を開放保持し、第2流路53内の弁体55は第2部材52の他側端52Aによって押圧されて第2流路53を開放保持する。
【0023】
図6によりプライミングポンプ40について説明する。40は弾性材料よりなるプライミングポンプであり、中央に形成される袋状の筒状ポンプ部40Aの一側より第1接続筒部40Bが更に一側方Aに突出して形成され、他側より第2接続筒部40Cが更に他側方Bに突出して形成される。41は第1接続筒部40Bに接続される吐出側接続管部であり、以下よりなる。41Aは大径をなす大径接続管部であり、一端41Bから他端41Cに向けて、第1流路41Dと、第1流路41Dと区分される第2流路41Eとが穿設されて開口する。尚、第1流路41Dには他端41Cから一端41Bに向かう燃料流れを許容する逆止弁Uが配置される。又、前記第2流路41Eは大径接続管部41Aの一端41B及び他端41Cよりそれぞれ突出して形成され、更にこの突出するそれぞれの第2流路41Eは大径接続管部41Aの外径より内方に形成される。42は第2接続筒部40Cに接続される吸入側接続管部であり、以下よりなる。42Aは大径をなす大径接続管部であり、一端42Bから他端42Cに向けて、第1流路42Dと、第1流路42Dと区分される第2流路42Eとが穿設されて開口する。尚、第1流路42Dには他端42Cから一端42Bに向かう燃料流れを許容する逆止弁Uが配置される。又、前記第2流路42Eは大径接続管部42Aの一端42B及び他端42Cよりそれぞれ突出して形成され、更にこの突出するそれぞれの第2流路42Eは大径接続管部42Aの外径より内方に形成される。
【0024】
そして、プライミングポンプ40は以下によって組付け形成される。第1に筒状ポンプ部40A内に連結管43が配置される。次に、吐出側接続管部41の他端41Cより突出する第2流路41Eに連結管43の一端が接続され、次に吐出側接続管部41の大径接続管部41Aの他端41C側(大径接続管部41Aの左半分に相当)に第1接続筒部40Bが接続される。次に、吸入側接続管部42の一端42Bより突出する第2流路42Eに連結管43の他端が接続され、次に吸入側接続管部42の大径接続管部42Aの一端42B側(大径接続管部42Aの右半分相当)に第2接続筒部40Cが接続される。かかる連結管43及び第1、第2接続筒部40B、40Cの接続時において、特に第1、第2接続筒部40B、40Cを含む筒状ポンプ部40Aが弾性材料によって形成されるので、前記接続作業時において弾性的にそれらを変形させることによって容易に行なうことができる。又、吐出側接続管部41の他端41Cより筒状ポンプ部40A内へ突出する第2流路41E及び吸入側接続管部42の一端42Bより筒状ポンプ部40A内へ突出する第2流路42Eは、それらの大径接続管部41A、42Aの外径より内方に設けたので、連結管43と筒状ポンプ部40Aとが干渉しない。
【0025】
次に本発明における燃料配管について説明する。船外機のエンジンカウリング2にはエンジン側コネクタ30が固定配置されるもので、エンジンカウリング2には、エンジン側コネクタ30の第1部材31が固定される。具体的には第1部材31の取付孔31C内にボルトが挿入され、このボルトを介してエンジンカウリング2に第1部材31が固定される。そして、船外機の不使用状態にあっては、エンジン側コネクタ30の第1部材31のみがエンジンカウリング2に固定されるもので、第2部材32は係合されない。以上によると、エンジン側コネクタ30の第1部材31の第1流路34及び第2流路33はそれぞれエンジンカウリング2内へ突出して配置されるもので、この第1流路32は内側燃料吸入路8を介して高圧燃料ポンプPの吸入路PAに接続され、第2流路33は内側燃料リターン通路9を介してプレッシャーレギュレターRのリターン路RAに接続される。一方、かかるエンジン側コネクタ30において、第2部材32が係合されない状態にある第1部材31にあっては第1流路34内の弁体35はスプリングS1のバネ力によって弁座34を閉塞保持し、第2流路33内の弁体35はスプリングS1のバネ力によって弁座34を閉塞保持するもので、これによると、内側燃料吸入路8内にある燃料、及び内側燃料リターン通路9内にある燃料が外部へ洩れることがない。
【0026】
又、燃料タンクTには、燃料タンク側コネクタ50が固定配置されるもので、燃料タンクTには燃料タンク側コネクタ50の第2部材52が固定される。そして、船外機の不使用状態にあっては燃料タンク側コネクタ50の第2部材52のみが燃料タンクTに固定されるもので、第1部材51は係合されない。以上によると、第2部材52の第1流路56及び第2流路57は燃料タンクT内へ開口配置されるもので、このうち第1流路56は燃料タンクT内に配置されるフィルターFに接続管7Aを介して接続される。これは図7に示される。一方、かかる燃料タンク側コネクタ50において、第1部材51が係合されない状態にある第2部材52にあっては、第1流路56内の弁体59はスプリングS4のバネ力によって弁座58を閉塞保持し、又、第2流路57内の弁体59はスプリングS4のバネ力によって弁座58を閉塞保持するので、これによると燃料タンクT内の燃料が外部へ洩れることがない。
【0027】
すなわち、船外機の不使用時において、エンジンカウリング2にはエンジン側コネクタ30の第1部材31が固定され、燃料タンクTには燃料タンク側コネクタ50の第2部材52が固定され、かかる状態において、船外機及び燃料タンクTを移動した際にあっては、エンジンカウリング2及び燃料タンクTより燃料が洩れることはない。
【0028】
一方、燃料配管は以下によって準備される。エンジン側コネクタ30の第2部材32とプライミングポンプ40の吐出側接続管部41は以下によって接続される。まず大径をなす外側燃料吸入路16A(これは大径パイプ)の内方に小径をなす外側燃料リターン通路15A(これは小径パイプ)が配置され、二重管を形成し、外側燃料リターン通路15Aの一側方Aをエンジン側コネクタ30の第2部材32の第2流路37に接続し、次いで外側燃料吸入路16Aの一側方Aを第2部材32の大径接続管部32Aに接続する。又、前記外側燃料リターン通路15Aの他側方Bを、プライミングポンプ40の吐出側接続管部41の一端41Bより突出する第2流路41Bに接続し、次いで、外側燃料吸入路16Aの他側方Bを吐出側接続管部41の一端41B側の大径接続管部41Aに接続する。以上によるとエンジン側コネクタ30の第2部材32の第2流路37は外側燃料リターン通路15Aを介して吐出側接続管部41の第2流路41Bに接続され、又、エンジン側コネクタ30の第2部材32の第1流路36は外側燃料吸入路16Aを介して吐出側接続管部41の第1流路41Dと接続される。又、プライミング40の吸入側接続管部42と、燃料タンク側コネクタ50の第1部材51とは以下によって接続される。まず大径をなす外側燃料吸入路16B(これは大径パイプ)の内方に小径をなす外側燃料リターン通路15B(これは小径パイプ)が配置されて二重管を形成し、外側燃料リターン通路15Bの一側方Aをプライミングポンプ40の吸入側接続管部42の他端42Cに突出する第2流路42Eに接続し、次いで外側燃料吸入路16Bの一側方Aを吸入側接続管部42の他端42C側の大径接続管部42Aに接続する。又、外側燃料リターン通路15Bの他側方Bを燃料タンク側コネクタ50の第1部材51の大径接続管部51Aの一端51Bより一側方Aに突出する第2流路53に接続し、次いで外側燃料吸入路16Bの他側方Bを大径接続管部51Aに接続する。
【0029】
以上によれば、プライミングポンプ40の吐出側接続管部41の第2流路41Eとエンジン側コネクタ30の第2部材32の第2流路37とが外側燃料リターン通路15Aにて接続されるとともにプライミングポンプ40の吐出側接続管部41の大径接続管部41とエンジン側コネクタ30の第2部材32の大径接続管部32Aとが外側燃料吸入路16Aによって接続される。又、プライミングポンプ40の吸入側接続管部42の第2流路42Eと燃料タンク側コネクタ50の第1部材51の第2流路53とが外側燃料リターン通路15Bにて接続され、プライミングポンプ40の吸入側接続管部42の大径接続管部42Aと燃料タンク側コネクタ50の第1部材51の大径接続管部51Aとが外側燃料吸入路16Bによって接続される。以上によればエンジン側コネクタ30の第2部材32が第1部材31に係合されない状態において、第2部材32の第1流路36は弁体39がスプリングS2によって弁座38を閉塞するとともに第2流路37は弁体39がスプリングS2によって弁座38を閉塞保持するので、この第2部材32に設けられた第1流路36及び第2流路37から外部へ燃料が洩れることはない。又、燃料タンク側コネクタ50の第1部材51が第2部材52に係合されない状態において、第1部材51の第1流路54は弁体55がスプリングS3によって弁座54Aを閉塞するとともに第2流路53は弁体55がスプリングS3によって弁座54Aを閉塞保持するので、この第1部材51に設けられた第1流路52及び第2流路53から外部へ燃料が洩れることはない。従って燃料タンク側コネクタ50の第1部材51、プライミングポンプ40、エンジン側コネクタ30の第2部材32を接続する前記外側燃料リターン通路15B、15A及び外側燃料吸入路16B、16A更にはプライミングポンプ40内に燃料が残っていてもその燃料が外部へ洩れることはない。
【0030】
そして上記の如く接続された燃料配管は以下によってエンジンカウリング2及び燃料タンクTへ接続される。まずエンジン側コネクタ30の第2部材32が図示されぬ係合手段をもってエンジンカウリング2に固定される第1部材31に係合される。これによると第1部材31の第1流路34と第2部材32の第1流路36が接続され、このとき弁体39は第1部材31の他側端31Aによって弁座38より開放され、弁体35は弁体39によって押圧されて弁座34Aを開放する。又、第1部材31の第2流路33と第2部材32の第2流路37が接続され、このとき弁体39は第1部材31の他側端31Aによって弁座38より開放され、弁体35は弁体39によって押圧されて弁座34Aを開放する。次に燃料タンク側コネクタ50の第1部材51が図示されぬ係合手段をもって燃料タンクTに固定される第2部材52に係合される。これによると、第1部材51の第1流路54と第2部材52の第1流路56が接続され、このとき、弁体55は第2部材52の他側端52Aによって弁座54Aより開放され、弁体59は弁体55によって押圧されて弁座58を開放する。又第1部材51の第2流路53と第2部材52の第2流路57が接続され、このとき、弁体55は第2部材52の他側端52Aによって弁座54Aより開放され、弁体59は弁体55によって押圧されて弁座58を開放する。以上によって燃料配管の全ての接続が終了した。
【0031】
そして機関の始動準備段階において、プライミングポンプ40が動作されると、筒状ポンプ部40A内の圧力が増減し、これによると燃料タンクT内の燃料はフィルターF、接続管TA、燃料タンク側コネクタ50の第1流路56、第1流路54、外側燃料吸入路16B、プライミングポンプ40の第1流路42Dを介してプライミングポンプ40の筒状ポンプ部40A内に吸入された後に昇圧され、この昇圧された燃料はプライミングポンプ40の第1流路41D、外側燃料吸入路16A、エンジン側コネクタ30の第1流路36、第1流路34を介して内側燃料吸入路8内へ供給され、この燃料が高圧燃料ポンプPの吸入路8に達する。
【0032】
そして、機関の始動操作が行なわれて高圧燃料ポンプPが駆動すると、吸入路PAにある燃料は高圧燃料ポンプP内に吸入されるとともに昇圧され、この昇圧された燃料が燃料分配管4に供給される。そして、前記燃料の供給は機関の運転時において連続的に行なわれる。一方、燃料分配管4内の昇圧された燃料はプレッシャーレギュレターRに導入され、、プレッシャーレギュレターRによって一定圧力に調圧される。前記調圧時における余剰燃料は、リターン路RAを介してリターン燃料として排出されるもので、このリターン燃料は、内側燃料リターン通路9、エンジン側コネクタ30の第2流路33、第2流路37、外側燃料リターン通路15A、プライミングポンプ40の第2流路41B、連結管43、第2流路42E、外側燃料リターン通路15B、燃料タンク側コネクタ50の第2流路53、第2流路57を介して燃料タンクT内へ排出される。
【0033】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の前記第1の特徴によると、エンジンカウリングの外側に配置される外側燃料吸入路及び外側燃料リターン通路は、大径をなす外側燃料吸入路の内方に外側燃料リターン通路が配置され、二重管構造をなし、外観上単一の燃料配管として認識できるので、船内における充分な足場も確保できる。外観性を向上できる。更には、燃料配管の接続ミスを完全に抑止できる。又、プライミングポンプの内部に外側燃料リターン通路としての連結管が配置されるので、燃料配管を完全に単一として認識できる。更に又、本発明の第2の特徴によると、外側燃料吸入路と、その内方に配置される外側燃料リターン通路とを備える二重管に最適な燃料タンク側コネクタ、プライミングポンプ、エンジン側コネクタ、を提供でき、二重管よりなる燃料配管の良好な脱着を達成できる。かかるコネクタ及びプライミングポンプを備える燃料配管を用いたことは、特に船外機、燃料タンクをその使用時において、それらを船内に運搬し、これを設定した後に燃料配管を接続する船外機用の燃料供給装置として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる船外機用燃料供給装置の一実施例を示す概略要部断面図。
【図2】 プライミングポンプの実施例を示す縦断面図。
【図3】 本発明になる船外機用燃料供給装置の他の実施例を示す概略要部断面図。
【図4】 図3に用いられるエンジン側コネクタの縦断面図。
【図5】 図3に用いられる燃料タンク側コネクタの縦断面図。
【図6】 図3に用いられるプライミングポンプの縦断面図。
【図7】 図3のG−G線における要部縦断面図。
【符号の説明】
30 エンジン側コネクタ
31 第1部材
32 第2部材
34、36 第1流路
33、37 第2流路
40 プライミングポンプ
41D、42D 第1流路
41E、42E 第2流路
50 燃料タンク側コネクタ
51 第1部材
52 第2部材
Claims (2)
- 燃料タンク内の燃料を昇圧して燃料噴射弁に向けて供給する容積型の高圧燃料ポンプと、高圧燃料ポンプから燃料噴射弁に向かって供給される燃料圧力を所望の一定圧力に調圧するプレッシャーレギュレターとを備え、前記燃料噴射弁、高圧燃料ポンプ、プレッシャーレギュレターが船外機のエンジンカウリング内に配置され、高圧燃料ポンプと燃料タンクとを連絡する燃料吸入路と、プレッシャーレギュレターと燃料タンクとを連絡する燃料リターン通路とがエンジンカウリングから外部の燃料タンク内に向かって外側燃料吸入路及び外側燃料リターン通路を介して接続されるとともに前記外側燃料吸入路内にプライミングポンプが配置され、外側燃料吸入路16A、16Bの内方に外側燃料吸入路16A、16Bと区分される外側燃料リターン通路15A、15Bを配置し、外側燃料吸入路16A、16Bと外側燃料リターン通路15A、15Bを外観上略単一の燃料配管とした船外機用燃料供給装置において、
前記プライミングポンプは、筒状ポンプ部20Aと、筒状ポンプ部20A内から一側方に開口する第1接続筒部20Bと、筒状ポンプ部20A内から他側方に開口する第2接続筒部20Cと、大径接続管部21Aの一端21Bから他端21Cに向かって穿設され、内部に他端21Cから一端21Bに向かう燃料流れを許容する逆止弁Vを備える第1流路21Dと、大径接続管部21Aの一端21Bから他端21Cに向かって第1流路21Dと区分されて穿設され、一端21B及び他端21Cからそれぞれ突出するとともに大径接続管部21Aの内方に形成される第2流路21Eとを備える吐出側接続管部21と、大径接続管部22Aの他端22Cから一端22Bに向かって穿設され、内部に他端22Cから一端22Bに向かう燃料流れを許容する逆止弁Vを備える第1流路22Dと、大径接続管部22Aの他端22Cから一端22Bに向かって第1流路22Dと区分されて穿設され、他端22C及び一端22Bからそれぞれ突出するとともに大径接続管部22Aの内方に形成される第2流路22Eとを備える吸入側接続管部22とを備え、吐出側接続管部21の大径接続管部21Aの他端Bを第1接続筒部20Bに接続するとともに吸入側接続管部22の大径接続管部22Aの一側Aを第2接続筒部20Cに接続し、筒状ポンプ部20A内に突出する吐出側接続管部21の第2流路21Eと、筒状ポンプ部20A内に突出する吸入側接続管部22の第2流路22Eとを筒状ポンプ部20A内において、連結管23にて接続したことを特徴とする船外機用燃料供給装置。 - 燃料タンク内の燃料を昇圧して燃料噴射弁に向けて供給する容積型の高圧燃料ポンプと、高圧燃料ポンプから燃料噴射弁に向かって供給される燃料圧力を所望の一定圧力に調圧するプレッシャーレギュレターとを備え、前記燃料噴射弁、高圧燃料ポンプ、プレッシャーレギュレターが船外機のエンジンカウリング内に配置され、高圧燃料ポンプと燃料タンクとを連絡する燃料吸入路と、プレッシャーレギュレターと燃料タンクとを連絡する燃料リターン通路とがエンジンカウリングから外部の燃料タンク内に向かって外側燃料吸入路及び外側燃料リターン通路を介して接続されるとともに前記外側燃料吸入路内にプライミングポンプが配置される船外機用燃料供給装置において第1部材31と第2部材32が着脱自在に係合されるエンジン側コネクタ30は、その第1部材31に、両側方A、Bに向かって開口する第1流路34、第2流路33と、第1流路34、第2流路33にそれぞれ配置され、第2部材32との非係合時において、第1流路34、第2流路33を閉塞し、第2部材32との係合時において、第1流路34、第2流路33を開放する弁体35とを備え、その第2部材32に、両側方A、Bに向かって開口する第1流路36、第2流路37と、第1流路36、第2流路37にそれぞれ配置され、第1部材31との非係合時において第1流路36、第2流路37を閉塞し、第1部材31との係合時において第1流路36、第2流路37を開放する弁体35とを備え、プライミングポンプ40は、筒状ポンプ部40Aと、筒状ポンプ部40A内から一側方に開口する第1接続筒部40Bと、筒状ポンプ部40A内から他側方に開口する第2接続筒部40Cと、大径接続管部41Aの一端41Bから他端41Cに向かって穿設され、内部に他端41Cから一端41Bに向かう燃料流れを許容する逆止弁Vを備える第1流路41Dと、大径接続管部41Aの一端41Bから他端41Cに向かって第1流路41Dと区分されて穿設され、一端41B及び他端41Cからそれぞれ突出するとともに大径接続管部41Aの内方に形成される第2流路41Eとを備える吐出側接続管部41と、大径接続管部42Aの他端42Cから一端42Bに向かって穿設され、内部に他端42Cから一端42Bに向かう燃料流れを許容する逆止弁Vを備える第1流路42Dと、大径接続管部42Aの他端42Cから一端42Bに向かって第1流路42Dと区分されて穿設され、他端42C及び一端42Bからそれぞれ突出するとともに大径接続管部42Aの内方に形成される第2流路42Eとを備える吸入側接続部42とを備え、吐出側接続管部41の大径接続管部41Aの他端Bを第1接続筒部40Bに接続するとともに吸入側接続管部42の大径接続管部42Aの一側Aを第2接続筒部40Cに接続し、筒状ポンプ部40A内に突出する吐出側接続管部41の第2流路41Eと、筒状ポンプ部40A内に突出する吸入側接続管部42の第2流路42Eとを筒状ポンプ部40A内において、連結管43にて接続され、前記エンジン側コネクタ30の第1部材31がエンジンカウリング2に固定されるとともに燃料タンク側コネクタ50の第2部材52が燃料タンクTに固定され、プライミングポンプ40の吐出側接続管部41とエンジン側コネクタ30の第2部材32とが外側燃料吸入路16Aと、その内方に配置される外側燃料リターン通路15Aにて接続され、プライミングポンプ40の吸入側接続管部42と燃料タンク側コネクタ50の第1部材51とが外側燃料吸入路16Bと、その内方に配置される外側燃料リターン通路15Bにて接続したことを特徴とする船外機用燃料噴射装置。
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