JP4303249B2

JP4303249B2 - 調整可能なアンテナを備えたコンピュータホスト

Info

Publication number: JP4303249B2
Application number: JP2006013656A
Authority: JP
Inventors: リン、ウェン‐ハオ
Original assignee: ギガ−バイトテクノロジーカンパニーリミテッド
Priority date: 2006-01-23
Filing date: 2006-01-23
Publication date: 2009-07-29
Anticipated expiration: 2026-01-23
Also published as: JP2007193734A

Description

本発明は、全方向性アンテナを備えたコンピュータホストに関し、詳細には、全方向性アンテナを介して一般的なワイヤレスネットワーク接続を行うコンピュータホストに関する。

一般的なワイヤレスネットワーク接続には、中華民国特許第３８５９２２、５８２６２９、３８５９２２、５８２６２９号等に示されるように、コンピュータホストに接続され、ワイヤレスアクセスポイントに向けられたアンテナ装置が用いられる。

米国特許出願公告第ＵＳ２００４／０２２７６８４Ａ１号の指向性アンテナ装置に示されるように、このような指向性アンテナ装置は、調整可能なアンテナとワイヤレスネットワークカードを含み、コンピュータホスト外部に露出されたＵＳＢケーブルを介してコンピュータホストに接続される。

米国特許出願公告第ＵＳ２００４／０１９２０７５Ａ１号及び第ＵＳ２００４／０１５０５７１Ａ１号の発明は、パネルアンテナを内蔵したコンピュータホストを提供するものであるが、パネルアンテナはＲＦ信号の送受信を効率的に行うためにワイヤレスアクセスポイントにできるだけ正確に適宜に向けるための方向と傾斜角度の調整が不可能である。

さらに、米国特許出願公告第ＵＳ２００４／０１９２０７５Ａ１号に示すように、コンピュータホストにコネクタを介して接続されたワイヤレスネットワークカードと、コンピュータホストの筐体前面と、筐体上面にそれぞれ位置する２つのパネルアンテナを提供するものもあり、このコネクタは筐体内部に設けられ、２つのパネルアンテナとコンピュータホストを接続している。しかしながら、コンピュータホストがテーブル下に設置されると、コンピュータホストの上面に位置するパネルアンテナは弱い信号の送受信しかできなくなる。

また、中華民国特許公告第２００４１３８８４号に示される別のコンピュータホストは、一定角度まで傾斜角度を調整可能な指向性アンテナを提供しているが、ノートブックコンピュータは真っ直ぐに立てておいたり、寝かせたり、また従来品のようにテーブル下に置くことはできない。

本発明の主な目的は、上述のような不適切なアンテナの組み込み、外部に露出された伝送ケーブル、自由度のないアンテナにより引き起こされる問題を解決し、よりよい送受信を提供することができる、調整可能なアンテナを備えたコンピュータホストを提供することであり、コンピュータホストがキーボードやモニタと一体化されていない場合ではコンピュータホストを真っ直ぐに立てたり、テーブル下に寝かせたりなどいかなる状態としても設置することを可能とすることである。

特に、本発明のコンピュータホストは筐体と、この筐体内に設置されたマザーボード、前記コンピュータホストに搭載されたコネクタ、前記コネクタに挿入されたワイヤレスネットワークカード、コンピュータホストの筐体に設置された調整可能なアンテナ、この調整可能なアンテナとワイヤレスネットワークカードを接続する電気接続線を含む。そのうち、前記調整可能なアンテナは固定部と、回動部、電波カプリング部を含み、そのうち固定部はアンテナホルダの開口部と連結され、前記回動部は２つの接続部を備え、この２つの接続部のうち片方の接続部は前記固定部に回転可能に接続され、他方の接続部は前記電波カプリング部に揺動可能に接続される。

さらに、前記筐体はアンテナホルダと穿通孔を備え、このアンテナホルダは筐体の背面であり筐体の上面、側面及び背面の交差する位置近くに設置される。このアンテナホルダはさらに開口部を備え、その法線は筐体上面の法線と平行である。一方で筐体の穿通孔は筐体の背面にアンテナホルダに隣接して形成され、電気接続線を穿通することができ、これによりこの電気接続線が外部に露出されない状態となる。

加えて、前記アンテナホルダがコンピュータホストの筐体の背面であり筐体の上面、側面及び背面の交差位置付近に設置されており、前記調整可能なアンテナの電波カプリング部に接続された回動部の接続部が筐体上面より高い位置に設けられている点が重要である。これにより、前記電波カプリング部は筐体上面より高い位置で回転または揺動させることができ、さらに筐体上面と平行の位置まで揺動させることが可能である。このため、コンピュータホストが真っ直ぐに立てられていても、横に寝かされていても、またはテーブル下に設置されていても、この調整可能なアンテナはあらゆる状況に合わせて方向と傾斜角度を最適な状態に調整することができる。

以下、本発明について図面に基づき詳細に説明する。

図１に示すように、本発明の実施例１の調整可能なアンテナを備えたコンピュータホスト１は筐体１１、調整可能なアンテナ３、マザーボード４、コネクタ５０、ワイヤレスネットワークカード５、電気接続線６を含み、前記筐体１１はアンテナホルダ２及び穿通孔１４を備え、前記調整可能なアンテナ３がこのアンテナホルダ２に連結され、前記マザーボード４は筐体１１内に固定され、前記コネクタ５０が前記マザーボード４に搭載され、このコネクタ５０にワイヤレスネットワークカード５が挿入され、前記電気接続線６は前記調整可能なアンテナ３と前記ワイヤレスネットワークカード５を接続する。このうち、前記コネクタ５０は前記マザーボード４に電気的に接続され、前記マザーボードにこのコネクタ５０を介して前記ワイヤレスネットワークカード５が接続されるため、前記ワイヤレスネットワークカード５はマザーボード４に搭載されたいかなるＰＣＩスロット４１も使用しない。このほか、前記電気接続線６は穿通孔１４を介して筐体１１内部に穿通されるため、筐体１１の外部には若干部分しか露出されず、その他ケーブルと絡み合うのを防ぐことができる。

図２に示すように、前記アンテナホルダ２に枢着された前記調整可能なアンテナ３は、アンテナホルダ２上に連結された固定部３２と、２つの接続部を備えた回動部３３と、電波カプリング部３１を備え、前記２つの接続部のうち１つは前記固定部３２に回転可能に接続され、他方の接続部は電波カプリング部３１に揺動可能に接続されるため、あらゆる方向または傾斜角度に回転または揺動させることができる。

図３に示すように、前記固定部３２は前記アンテナホルダ２の開口部２０にネジで固定され、前記アンテナホルダ２はコンピュータホスト１の筐体１１後部の筐体１上面、側面、背面の交差位置付近に露出されるため、前記アンテナホルダ２の開口部２０の法線は筐体１１上面に平行となる。前記調整可能なアンテナ３の回動部３３は筐体の上面より高い位置で前記電波カプリング部３１に接続される。このため、前記電波カプリング部３１は前記筐体１１上面より高い位置で回転または揺動させることができ、さらに筐体１１の上面と平行な位置まで揺動させることも可能である。これにより、コンピュータホスト１が真っ直ぐに立てて置かれても、横に寝かせて置かれても、或いはテーブル下に設置されても、この調整可能なアンテナ３の電波カプリング部３１はあらゆる状況に最適な方向及び傾斜角度に調整することができる。

図５に示すように、本発明の実施例２において筐体１１は、コンピュータホストの上面、側面、背面をそれぞれ形成する上面板１１０、側面板１１１、背面板１１２を含む。この上面板１１０は長辺が側面板１１１に接続され、短辺が背面板１１２に接続される。製造を簡略化するため、前記アンテナホルダ２は上面板１１０と一体として、上面板１１０の短辺を延伸し、背面板１１２に垂直で、側面板１１１に近い位置に前記アンテナホルダ２の開口部２０の法線が上面板１１０の法線と平行になるよう、同時に設けてもよい。前述の実施例１で述べた穿通孔１４は、背面板１１２の前記アンテナホルダ２近くに形成する。

前記アンテナホルダ２は上面板１１０の一部として設けられているが、このアンテナホルダ２は側面板１１１または背面板１１２の一部として設けることもできる。

図６に本発明のアンテナホルダ２ａの実施例３を示す。このアンテナホルダ２ａは接続板２１ａとベース２２ａを含み、且つ開口部２０ａを備え、前記接続板２１ａから垂直に延伸される。そのうち、前記接続板２１ａは筐体１１の後部、即ち背面板にネジ７で連結される。より詳細には、前記接続板２１ａは筐体１１の背面板の位置Ａに接続され、この位置Ａは筐体１１の上面（上面板）、側面（側面板）、背面（背面板）の交差位置に近い位置とする。これにより、このアンテナホルダ２ａはネジ７を調整することで異なる位置に回転及び移動させることができ、調整可能なアンテナの有効範囲を拡大することができる。

アンテナを統合したワイヤレスネットワーク接続を備えたコンピュータは従来技術において広く知られているが、コンピュータ筐体の特殊な位置に統合された調整可能なアンテナを備えた本発明の技術はこれまで公開されたことがないものであり、あらゆる状況に最適な方向と傾斜角度に調整可能なアンテナを調整することができる。

上述の本発明の実施例は、本発明を説明するためのものであり、本発明を制限するものではなく、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲において別の形態に実施することもでき、本発明は特許請求の範囲によってのみ制限されるものとする。

本発明の実施例１のコンピュータホストが立てて設置された状態を示す立体斜視図である。本発明の調整可能なアンテナの動きを示す立体斜視図である。本発明の調整可能なアンテナとアンテナホルダの組み立てを示す立体分解図である。本発明のコンピュータホストが横に寝かされて設置された状態を示す立体斜視図である。本発明の実施例２の筐体の上面から延伸されたアンテナホルダを示す立体斜視図である。本発明の実施例３のアンテナホルダが筐体後部に回転可能に接続された状態を示す立体斜視図である。

符号の説明

１コンピュータホスト
１１筐体
１１０上面板
１１１側面板
１１２背面板
１４穿通孔
２、２ａアンテナホルダ
２０、２０ａ開口部
２１ａ接続板
３調整可能なアンテナ
３１電波カプリング部
３２固定部
３３回動部
４マザーボード
５ワイヤレスネットワークカード
５０コネクタ
６電気接続線
７ネジ
Ａ位置

Claims

キーボード及びモニタと非一体であるコンピュータホストであって、
筐体、マザーボード、コネクタ、ワイヤレスネットワークカード、調整可能なアンテナ、及び電気接続線を含み、
そのうち、前記筐体は上面板、側面板、背面板及びアンテナホルダを備え、そのうち、前記上面板は長辺が前記側面板に接続され、短辺が前記背面板に接続され、前記アンテナホルダは前記上面板の短辺側から延伸され、前記背面板に垂直であり、且つ前記上面板、前記側面板、および前記背面板の交差する位置に近い位置にあり、前記背面板は前記アンテナホルダ近くに穿通孔を備え、前記アンテナホルダは法線が前記上面板の法線に平行である開口部を有し、
前記マザーボードは前記筐体内に設置され、
前記コネクタは前記マザーボード上に搭載され、
前記ワイヤレスネットワークカードは前記コネクタに挿入され、前記コネクタを介して前記マザーボードに電気的に接続され、
前記調整可能なアンテナは固定部、２つの接続部を備えた回動部、電波カプリング部を含み、そのうち、前記固定部は前記アンテナホルダの前記開口部と連結され、前記回動部の前記２つの接続部のうち片方の接続部は前記固定部に回転可能に接続され、他方の接続部は前記電波カプリング部に前記筐体の前記上面より高い位置で揺動可能に接続されると共に、
前記電気接続線は前記背面板の前記穿通孔に穿通され、両端が前記調整可能なアンテナと前記ワイヤレスネットワークカードにそれぞれ電気的に接続されることを特徴とする調整可能なアンテナを備えたコンピュータホスト。