JP4303100B2 - 超音波センサ - Google Patents

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本発明は、圧電振動子を利用した超音波センサに関し、特にガス配管中に設置され、ガス流量の測定に用いる超音波センサに関する。
超音波センサは、圧電素子を振動させ超音波を外方に向けて送信し、測定対象となる受信体で反射して戻ってくる反射波を圧電振動子で受信し、送信から受信までの経過時間から送信位置から受信体まで距離を測定したり、ガス流量計において、ガス配管中に所定間隔で一対の超音波センサを対向して取り付け、一方の超音波センサから他方の超音波センサに超音波を送信するとともに他方の超音波センサで超音波を受信し、送受信に要する時間の差から、ガス流量を測定したりするために用いられている。
ところで、超音波は、異種の伝達媒質間の界面を透過する際に、媒質間の音響インピーダンスの差が大きいほど透過率が低下する。また、圧電振動子は、通常、セラミックからなり、大気に比べて音響インピーダンスが著しく大きい。そのため、超音波センサでは、圧電振動子と大気との間に、両者の中間の音響インピーダンスを持つ音響整合層を介在させ、超音波センサと大気間の超音波の透過率を向上させ、送受信を行う技術が知られている。
例えば、超音波センサにおいて、両面に電極を形成した板状の圧電振動子が有底筒状ケースの底面に固着され、有底筒状ケースの底壁の外面に音響整合層が接合されたものがある。そして、超音波を送信する際には、外部の電気回路からパルス信号が圧電振動子に印加され、圧電振動子が振動し、音響整合層を介して外部に超音波を放出し、一方、超音波を受信する際には、音響整合層を介して、圧電振動子が超音波を受けて振動し、圧電振動子の振動を電気回路で所定の電気信号に変換しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−325992号公報(第3−4頁、第1図)
特許文献1に記載の超音波センサによれば、圧電振動子に印加されるパルス信号が大きくなるにつれて圧電振動子の振動も大きくなるので、更に送受信感度を向上させる際には、送信側の超音波センサにおける圧電振動子に印加するパルス信号を大きくすればよい。しかしながら、圧電振動子に印加するパルス信号を大きくすれば、消費電力が増えるという問題があった。
そこで、本発明は、有底筒状ケースの底面に圧電振動子が固着され、底筒状ケースの底壁の外面に音響整合層が接合された超音波センサにおいて、消費電力を増やすことなく、送受信感度を向上させることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明の超音波センサは、軸方向の一端に開口部を有するとともに軸方向の他端に底面を有する有底筒状ケースと、該有底筒状ケースの内方の底面に固着された圧電振動子と、該有底筒状ケースの底壁の外面に一方の面が固着され、該圧電振動子と超音波が伝播される外気間との音響インピーダンスの整合を行うための音響整合層とを備えた超音波センサであって、前記音響整合層は、前記一方の面とは反対側の天面から側面に至る稜部が、テーパ状又は円弧状に形成されていることを特徴とする。(請求項1)
係る構成の超音波センサによれば、消費電力を増やすことなく送受信感度を向上できる。その理由は、明らかでないが、超音波センサが作動する際に、音響整合層の天面と側面との稜部がエッジ状に形成されていれば、この稜部において不要な振動が発生して送受信感度が損なわれ易いので、天面から側面に至る稜部をテーパ状又は円弧状に形成することにより、この稜部において不要な振動の発生を抑制でき、送受信感度を向上させることができるものと考えられる。
そして、音響整合層の天面から側面に至る稜部を円弧状又はテーパ状に形成することにより送受信感度を強くしたり、円弧又はテーパの大きさを変えることにより送受信感度の強さを調整したりすることができる。また、音響整合層の天面の稜部を円弧状又はテーパ状に形成することにより、音響整合層を有底筒状ケースへの固着する際、及び超音波センサが送受信動作する際に、音響整合層のカケやワレなどの発生を低減できる。
また、本発明の超音波センサの一態様は、前記音響整合層は、前記有底筒状ケースに固着される前記一方の面から前記側面に至る稜部が円弧状又はテーパ状に形成されていることにより、音響整合層を有底筒状ケースへ固着する際、及び超音波センサが送受信動作する際に、音響整合層のカケやワレなどの発生を低減できる。また、有底筒状ケースへ固着される一方の面とこの一方の面と対向する天面の何れも、側面との稜部が円弧状又はテーパ状に形成されることにより、音響整合層を有底筒状ケースに固着する際に、音響整合層の表面と裏面との判別の必要がなく、作業性を向上できる。(請求項2)
以下、本発明の実施例を図面と共に説明する。
図1は本発明が適用された超音波センサの実施例の構成を表す図であって、(a)は外観図、(b)は断面図である。図2(a)〜図2(e)は、同実施例の超音波センサにおける音響整合層の変形例を表す外観図である。
図1において、1は超音波センサであり、この超音波センサ1は、軸方向の一端に開口部13を有する有底筒状ケース11と、有底筒状ケース11の内方の底面12に固着された圧電振動子2と、圧電素子2と対向するように有底筒状ケース11の外面に固着された音響整合層8と、有底筒状ケース11の開口部13を遮蔽するように有底筒状ケース11に固定されたベース部材3と、ベース部材3に固定されるとともに圧電振動子2と電気的に接続された一対の入出力端子4、5と、有底筒状ケース11の外周側面14に沿って圧入された筒状のリング10とを備えて構成されている。
圧電振動子2は、圧電特性を有するセラミック材料から形成され、この両面に銀ペーストが印刷され電極16、17が形成されている。また、圧電振動子2は、外径が約8.3mm、厚みが約2mmの円板状に形成されている。
また、圧電振動子2は、金属製の有底筒状ケース11の底面12に接合され、一方の電極16が有底筒状ケース11と電気的に接続し、他方の電極17が導電線9と例えば半田付け、溶接、導電性接着等によって電気的に接続されている。
次に、有底筒状ケース11は、導電性を有するとともにガス雰囲気中における耐食性や耐熱性等に優れたステンレス材料(厚みが約0.2mm)から形成され、軸方向(図中のY方向)の一方の端部に底面12が付設され、他方の端部が開口して開口部13が形成されている。また、有底筒状ケース11は、外径が約10mm、軸方向の長さが約8mmに形成されている。
また、有底筒状ケース11は、底面12に圧電振動子2が接着して接合され、開口部13を遮蔽するようにベース部材3の凸部15が嵌合し、開口部13がベース部材3と溶接によって固定されている。
また、有底筒状ケース11は、外周側面14に沿って筒状のリング10が圧入されている。
次に、ベース部材3は、導電性を有するNiメッキ処理をしたSPC(冷間圧延鋼)から形成され、有底筒状ケース11の開口部13の内方に嵌合する凸15部と、有底筒状ケース11の開口部13に当接する座18が形成され、凸部15の上面には絶縁シート7が貼り付けられている。
また、有底筒状ケース11は、入出力端子5を挿入するための貫通孔19と入出力端子4を接続するための係合穴20が形成されている。
次に、一対の入出力端子4、5は、圧電振動子2の電極16、17及び有底筒状ケース11の外方の電気回路(図示せず)と電気的に接続するために、鉄合金等の導電性を有する金属から形成されている。
また、一方の入出力端子5は、ベース部材3の貫通孔19に挿通され、貫通孔19との間の隙間にガラスペーストなどの絶縁材6が注入されハーメチックシール構造で固定され、ベース部材3に対して電気的に絶縁している。そして、入出力端子5の一端は、有底筒状ケース11の内方に突き出し、圧電振動子2の電極17と導電線9によって電気的に接続され、入出力端子5の他端は、有底筒状ケース11の外方の電気回路(図示せず)に接続するために、有底筒状ケース11の外方に突き出している。
また、他方の入出力端子4は、ベース部材3の、外面に形成された係合穴20に一端が係合し溶接によって固定され、ベース部材3に対して電気的に導通するように接続され、入出力端子4の他端は、有底筒状ケース11の外方の電気回路(図示せず)に接続するために、有底筒状ケース11の外方に突き出している。そして、入出力端子4は、導電性のベース部材3と導電性の有底筒状ケース11を介して、圧電振動子2の電極16と電気的に接続されている。
次に、リング10は、ガス雰囲気中や高温中で使用しても耐久性が強く、超音波センサ1の使用温度範囲70°を越えたガラス転移点をもつポリプロピレン樹脂(ガラス転移点が120℃である)を筒状に成形して形成されている(所謂、成形リングである)。
また、リング10は、内径が有底筒状ケース11の外径よりも僅かに小さい内径を有するように形成され、有底筒状ケース11の底面12側から外周側面14に沿って圧入されている。また、リング10は、有底筒状ケース11に圧入する際に、リング10のガラス転移点120℃を僅かに越えた温度(約130℃)でリング10を加熱しながら圧入されている。
次に、音響整合層8は、圧電振動子2と空気とのインピーダンス整合を図るために、両者の中間の音響インピーダンスを持ち、Q値の低い発泡性の材料(密度が0.3g/cm3の発泡カーボン)によって形成され、有底筒状ケース11の底壁24の外面に一方の面(以下、固着面という)22が接着されている。また、音響整合層8は、外径が約8mm、軸方向の厚みが約3.3mmに形成されている。
また、音響整合層8は、送受信感度を向上させるために、天面21から側面23に至る稜部がテーパ状(図中の符合C部)に形成されている。尚、音響整合層8は、テーパ状の稜部の代わりに、図2(a)に示すように、円弧状の稜部(図中の符合R部)を天面21に形成してもよい。
次に、音響整合層8の天面21から側面23に至る稜部をテーパ状又は円弧状に形成した超音波センサ1の試験結果について説明する。尚、本実施例の効果を確認するために、音響整合層8の稜部に円弧やテーパ等の付設が無く、音響整合層8の天面21から側面23に至る稜部が角状に形成された超音波センサと共に試験を行った。また、後述において、実施例Aは、音響整合層8の天面の稜部がC1.5(X寸法、Y寸法が1.5mm)のテーパ状に形成された超音波センサ、実施例Bは、音響整合層8の天面21から側面23に至る稜部がR1.5(半径が1.5mm)の円弧状に形成された超音波センサ、比較例Aは、音響整合層8の天面21から側面に至る稜部が角状の超音波センサである。尚、試験に用いた実施例A、B及び比較例Aの超音波センサの数は、夫々5個である。また、音響整合層8の外形寸法は、外径が約8mm、軸方向の厚みが約3.3mmである。
(音響インピーダンス特性)
インピーダンスアナライザ(YHP4194A)を用い、25℃雰囲気中における音響インピーダンス特性を測定し、図6〜図8に表した。
図6〜図8において横軸は130kHz〜330kHzの範囲を表す周波数であって、縦軸は100Ω〜50kΩの範囲を表すインピーダンスであり、反共振点Pは送受信に使用される信号の周波数である。また、図6は実施例Aのインピーダンス特性図、図7は実施例Bのインピーダンス特性図、図8は比較例Aのインピーダンス特性図である。
実施例A、B及び比較例Aにおける試験結果の代表として、各1個(試料No.1)のインピーダンス特性図を図6〜図8に表した。
また、実施例A、B及び比較例Aのインピーダンス特性における反共振点(図6〜図8中のPの位置)の周波数(以下、中心周波数という)とインピーダンスを、各試料No.(No.1〜5)毎に測定し、その結果を表1に表した。
Figure 0004303100
表1に表したように、実施例Aは、中心周波数が225.0〜225.5kHz(平均値225.3kHz)、インピーダンスが15.6〜21.5kΩ(平均値19.6kΩ)、実施例Bは、中心周波数が225.0〜226.0kHz(平均値225.4kHz)、インピーダンスが18.8〜24.4kΩ(平均値21.9kΩ)、比較例Aは、中心周波数が225.5〜226.0kHz(平均値225.6kHz)、インピーダンスが15.7〜26.9kΩ(平均値22.1kΩ)である。
(送受信試験)
次に、表1における各5個の超音波センサを用い、一方の超音波センサから送信された超音波信号を他方の超音波センサで受信し、受信波形をオシロスコープで記録し、その代表波形(表2の伝播方向1→2の波形)を図3〜図5表した。図3は実施例Aの受信波形、図4は実施例Bの受信波形、図5は比較例の受信波形である。縦軸が電圧値(V)、横軸が時間(μs)である。
また、実施例A、B及び比較例の送受信結果を、表2に表した。
Figure 0004303100
表2において、送信側及び受信側に配置した超音波センサの試料No.を伝播方向で表した。例えば、送信側が試料番号1であって受信側が試料番号2である場合には、伝播方向(1→2)と表した。そして、図3〜図5のV1、V3、V5とVmax.の電圧値を、夫々の伝播方向(試料No.の組み合わせ)において読み取り、その結果を表2に表した。
更に、送信側の超音波センサからの送信開始300μ秒後に、受信側の超音波センサに受信された不要な残響波の電圧値を測定し、残響ノイズとして表2に表した。また、送信側の超音波センサから送信された超音波が受信側で反射し、更に送信側に到達して反射し受信側で受信された電圧値を測定し、その結果を1.5往復ノイズとして表2に表した。
また、前述の測定結果に基づいて、(V1)/(V3)、残響/(V3)、1.5往復ノイズ/(V3)、1.5往復ノイズ/(Vmax.)等を算出し、その結果を表2に表した。
表2に表したように、Vmax.は、実施例Aが3120〜3920mVop(平均値3483mVop)、実施例Bが3020〜3200mVop(平均値3100mVop)、比較例が2000〜2600mVop(平均値2290mVop)を示している。これらの結果により、実施例A、Bは比較例Aに対し、超音波センサ間の送受信感度が良好であることが判る。また、実施例A、Bは、比較例Aに対し、V1、V3、V5、(V3)/(V1)も高く、送受信感度が良好であることが判る。更に、実施例Aは実施例Bよりも送受信感度が良好であることが判る。
また、残響/(V3)は、実施例Aが4.6〜11.9%(平均値6.7%)、実施例Bが6.6〜11.0%(平均値8.8%)、比較例Aが5.4〜13.1%(平均値9.4%)である。これらの結果により、実施例A、Bは、比較例Aに対し、受信信号に対する残響波の発生率が低いことが判る。更に、実施例Aは実施例Bよりも受信信号に対する残響波の発生率が低いことが判る。
また、1.5往復ノイズ/(V3)は、実施例Aが5.3〜9.2%(平均値6.7%)、実施例Bが4.5〜6.6%(平均値5.4%)、比較例Aが7.9〜11.4%(平均値9.4%)、1.5往復ノイズ/(Vmax.)は、実施例Aが1.08%〜1.64%(平均値1.30%)、実施例Bが0.79〜1.29%(平均値1.00%)、比較例が1.48〜1.97%(平均値1.70%)である。これらの結果により、実施例A、Bは比較例に対し、受信信号に対する1.5往復ノイズの発生率が低いことが判る。更に、実施例Aは実施例Bよりも1.5往復ノイズの発生率が低いことが判る。
(音響整合層の厚み寸法とテーパ寸法を変えて試験)
次に、音響整合層8の厚みと天面21と側面23との稜部のテーパ寸法を変え、前述と同様に、音響インピーダンス特性を測定すると共に送受信試験を行い、その結果を表3に表した。具体的には、実施例Cは、音響整合層8の天面21から側面23に至る稜部がC0.7(X寸法、Y寸法が0.7mmの実施例)のテーパ状、実施例Dは、音響整合層8の天面21から側面23に至る稜部がC1.4(X寸法、Y寸法が1.4mm)のテーパ状、比較例Bは、音響整合層8の天面21から側面23に至る稜部が角状(X寸法、Y寸法が0mm)であって、音響整合層8の外形寸法は、実施例C、D、比較例B共に、外径が約8mm、軸方向の厚みが1.6〜1.7mmである。尚、試験に用いた実施例C、D及び比較例Bの超音波センサの数は、夫々2個である。
Figure 0004303100
表3に表したように、実施例Cは、中心周波数が489.0〜485.0kHz(平均値487.0kHz)、インピーダンスが4.0〜6.7kΩ(平均値5.35kΩ)、実施例Dは、中心周波数が480.0〜488.0kHz(平均値484.0kHz)、インピーダンスが4.3〜5.2kΩ(平均値4.75kΩ)、比較例Bは、中心周波数が476.0〜475.0kHz(平均値475.5kHz)、インピーダンスが6.5〜6.4kΩ(平均値6.45kΩ)である。実施例C、D、比較例B等は、前述の実施例A、B、比較例A等に比較すると、音響整合層8の厚みが小さいので、中心周波数が高く現れ、またインピーダンスが低く現れている。
また、これらの試料を用いて、送受信試験を行った結果、実施例Cは、V1が80mVop(平均値80mVop)、V3が420から430mVop(平均値425mVop)、V5が980〜1010mVop(平均値995mVop)、Vmax.が2250〜2300mVop(平均値2275mVop)、実施例Dは、V1が80〜100mVop(平均値90mVop)、V3が500から540mVop(平均値520mVop)、V5が1190〜1320mVop(平均値1255mVop)、Vmax.が2390〜2480mVop(平均値2435mVop)、比較例Bは、V1が60mVop(平均値60mVop)、V3が280から310mVop(平均値295mVop)、V5が700〜780mVop(平均値740mVop)、Vmax.が2030〜2090mVop(平均値2060mVop)である。
これらの結果より、音響整合層8における天面21から側面23に至る稜部のテーパ寸法が大きくなるに従い、超音波センサ1の送受信感度が向上することが判る。また、天面21から側面23に至る稜部のテーパ寸法を変化させることにより、送受信感度を強くしたり弱くしたり調整できることが判る。
次に、前記実施例の超音波センサの作用効果を、以下に記載する。
本発明の実施例における超音波センサ1によれば、音響整合層8の天面21から側面23に至る稜部を円弧状又はテーパ状に形成することにより、消費電力を増やすことなく送受信感度を向上させることができる。更に、音響整合層8における天面21から側面23に至る稜部の円弧又はテーパの大きさを変えることにより、送受信感度の強さを調整することができる。また、天面21から側面23に至る稜部をテーパ状に形成することにより、天面21から側面23に至る稜部を円弧状に形成するよりも、送受信感度を一層向上させることができる。
また、音響整合層8の天面21から側面23に至る稜部を円弧状又はテーパ状に形成することにより、送受信号に対する残響ノイズ及び反射ノイズの発生を抑制できる。
また、音響整合層8の天面21から側面23に至る稜部を円弧状又はテーパ状に形成することにより、音響整合層8を有底筒状ケース11への固着する際、及び超音波センサ1が送受信動作する際に、音響整合層8のカケやワレなどの発生を低減できる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、種々の態様をとることができる。
(変形例)
例えば、音響整合層8の稜部は、図2(b)〜図2(e)に表した形状を有するものであってもよい。
図2(b)に表したように、音響整合層8の天面21及び有底筒状ケース11への固着面22の何れも、側面に至る稜部をテーパ状(符合C)に形成したり、図(c)に表したように、音響整合層8の天面21及び固着面22の何れも、側面に至る稜部を円弧状(符合R)に形成したりしてもよい。これにより、音響整合層8を有底筒状ケース11に固着する際、及び超音波センサ1が送受信動作する際に、音響整合層8のカケやワレなどの発生を低減できる。また、音響整合層8を有底筒状ケース11に固着する際に、音響整合層8の天面21と固着面22との判別の必要がなく、作業性を向上できる。
また、図2(d)に表したように、テーパT1を、X1寸法とY1寸法が相異なるように形成にしたり、図2(e)に表したように、テーパT2を、天面21から固着面22まで延ばして形成したりしてもよい。
また、天面21から側面23に至る稜部と固着面22から側面23に至る稜部には、必要に応じ、互いに異なる寸法でテーパや円弧を形成してもよく、さらに、一方がテーパ状に形成され、他方が円弧状に形成されてもよい。
また、本実施例の音響整合層8は、必要に応じ、密度を変えたり材質を変えたり(例えば、発泡プラスチックなどに材質を変えたり)して形成してもよい。
尚、本発明は、ガスセンサ、物体感知センサ、距離センサ、位置センサ、アクチュエータ、防犯センサなど、超音波を送受信信号に用いた多種のセンサに用いることができる。
本発明が適用された超音波センサの実施例の構成を表す図であって、(a)は外観図、(b)は断面図である。 図2は、同実施例の超音波センサにおける音響整合層の変形例を表す外観図である。 音響整合層の稜部がテーパ状に形成された実施例Aの、受信波形を表す図である。 音響整合層の稜部が円弧状に形成された実施例Bの、受信波形を表す図である。 音響整合層の稜部が角状に形成された比較例の、受信波形を表す図である。 音響整合層の稜部がテーパ状に形成された実施例Aの、インピーダンス特性図である。 音響整合層の稜部が円弧状に形成された実施例Bの、インピーダンス特性図図である。 音響整合層の稜部が角状に形成された比較例の、インピーダンス特性図である。
符号の説明
1…超音波センサ、2…圧電振動子、3…ベース部材、4、5…入出力端子、6…絶縁材、7…絶縁シート、8…整合層、9…導電線、10…リング(成形リング)、11…有底筒状ケース、12…底面、13…開口部、14…外周側面、15…凸部,16,17…電極、18…座、19…貫通孔、20…係合穴、21…天面、22…固着面、23…側面。

Claims (2)

  1. 軸方向の一端に開口部を有するとともに軸方向の他端に底面を有する有底筒状ケースと、該有底筒状ケースの内方の底面に固着された圧電振動子と、該有底筒状ケースの底壁の外面に一方の面が固着され、該圧電振動子と超音波が伝播される外気間との音響インピーダンスの整合を行うための音響整合層とを備えた超音波センサであって、
    前記音響整合層は、前記一方の面とは反対側の天面から側面に至る稜部が、テーパ状又は円弧状に形成されている、
    ことを特徴とする超音波センサ。
  2. 前記音響整合層は、前記有底筒状ケースに固着される前記一方の面から前記側面に至る稜部が円弧状又はテーパ状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波センサ。


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