JP4302917B2 - 記録装置および相変化型光情報記録媒体 - Google Patents

記録装置および相変化型光情報記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置および相変化型光情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、CDフォーマットのCD−RW(Compact Disk ReWritable)、DVD(Digital Versatile Disk)フォーマットのDVD−RW、DVD+RW等の大容量の情報記録メディアである相変化型光情報記録媒体は、複数回の情報の書き換えが可能であるという利便性の高さから、今後広く普及する見込みである。
【0003】
相変化型光情報記録媒体に対して情報の記録や再生を行う記録装置は、レーザ光を出射する半導体発光素子等の記録素子を備えている。記録装置には、記録素子の出力パワーを適宜変化させることにより、単一の記録素子によって情報の記録や再生を行うようにしているものがある。
【0004】
ところで、記録装置では、例えば、相変化型光情報記録媒体の品質のバラツキに起因して、記録した情報の品質(以降、記録品質という)にバラツキが生じることを防止するために、相変化型光情報記録媒体に対する情報の本記録を行う前に試し記録を行い、試し記録した情報の品質(以降、記録品質という)を評価するようにしている。
【0005】
記録品質の評価は、相変化型光情報記録媒体に対して試し記録を行い、試し記録した情報を再生し、この再生信号に基づいて、例えば、ジッター(Jitter)特性、BLER特性等の記録特性値を測定することによって評価する。
【0006】
ここで、ジッター特性は、相変化型光情報記録媒体に記録した記録マークMや記録マークM間のスペースの長さのばらつきを示す記録特性値であり、BLER特性は、単位時間当たりの再生信号の誤り訂正回数を示す記録特性値である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ジッター特性に基づいて記録品質を評価するためには、ジッター特性を測定するためのTIA(Time Interval Analyzer)の機能を記録装置に実装する必要がある。
【0008】
ところが、TIAの機能を記録装置に実装することにより、記録装置が大型化し、記録装置のコストが増加する。
【0009】
また、TIAの機能を用いてジッター特性を測定する場合、測定に多くの時間がかかるため、実用性に劣る。
【0010】
BLER特性に基づいて記録品質を評価するためには、数秒以上の長さの記録信号が必要となるため、記録品質を評価するための試し記録あるいは再生に多くの時間がかかる。このため、実用性に劣る。
【0011】
また、BLER特性に基づく記録品質の評価に際しては、数秒以上の長さの記録信号を試し記録するために、相変化型光情報記録媒体上に大容量の記録領域を確保する必要があり、実用性に劣る。
【0012】
例えば、特許第03081551号あるいは特許第03124721号には、代表的な相変化型光情報記録媒体であるCD−RWについての最適記録パワーの取得方法として、γカーブ法を用いて最適記録パワーを取得する方法が開示されているが、同公報には記録品質を評価する方法についての言及は記載されていない。
【0013】
本発明は、記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーを簡便に得ることができる記録装置および相変化型光情報記録媒体を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る記録装置は、相変化型光情報記録媒体に対して照射する光を発光する記録素子と、前記相変化型光情報記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、前記回転駆動手段により前記相変化型光情報記録媒体を回転駆動させ前記記録素子が出力する記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーと記録パワーとを変動させて前記相変化型光情報記録媒体に対して試し記録を行う試し記録手段と、前記相変化型光情報記録媒体の前記試し記録手段によって試し記録された領域の再生信号のうちのRF信号に基づいてβ値を取得するβ値取得手段と、前記β値取得手段が取得した前記β値に基づいて各前記熱量デューティー毎に前記β値の極大値を取得するβ極大値取得手段と、前記β極大値取得手段が取得した前記極大値のうち最も大きい前記極大値をとる前記熱量デューティーを取得する熱量デューティー取得手段と、を具備し、前記熱量デューティー取得手段が取得した前記熱量デューティーを本記録に際しての記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーとする。
【0015】
したがって、試し記録手段によって記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーと記録パワーとが変動されて相変化型光情報記録媒体に対する試し記録が行われ、相変化型光情報記録媒体の試し記録された領域の再生信号のうちのRF信号に基づいてβ値取得手段によって取得されるβ値に基づいて、β極大値取得手段によって各熱量デューティー毎にβ値の極大値が取得され、β値の極大値のうち熱量デューティー取得手段によって取得される最も大きい極大値をとる熱量デューティーが本記録に際しての記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーとされる。
【0016】
本発明に係る記録装置は、相変化型光情報記録媒体に対して照射する光を発光する記録素子と、前記相変化型光情報記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、前記回転駆動手段により前記相変化型光情報記録媒体を回転駆動させ前記記録素子が出力する記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーと記録パワーとを変動させて前記相変化型光情報記録媒体に対して試し記録を行う試し記録手段と、前記相変化型光情報記録媒体の前記試し記録手段によって試し記録された領域の再生信号のうちのRF信号に基づいてアシンメトリー(Asymmetry)を取得するアシンメトリー取得手段と、前記アシンメトリー取得手段が取得した前記アシンメトリーに基づいて各前記熱量デューティー毎に前記アシンメトリーの極小値を取得するアシンメトリー極小値取得手段と、前記アシンメトリー極小値取得手段が取得した前記極小値のうち最も小さい前記極小値をとる前記熱量デューティーを取得する熱量デューティー取得手段と、を具備し、前記熱量デューティー取得手段が取得した前記熱量デューティーを本記録に際しての記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーとする。
【0017】
したがって、試し記録手段によって記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーと記録パワーとが変動されて相変化型光情報記録媒体に対する試し記録が行われ、相変化型光情報記録媒体の試し記録された領域の再生信号のうちのRF信号に基づいてアシンメトリー取得手段によって取得されるアシンメトリーに基づいて、アシンメトリー極小値取得手段によって各熱量デューティー毎にアシンメトリーの極小値が取得され、アシンメトリーの極小値のうち熱量デューティー取得手段によって取得される最も大きい極小値をとる熱量デューティーが本記録に際しての記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーとされる。
【0018】
本発明に係る記録装置の一形態において、前記試し記録手段は、複数の記録線速での情報の記録が可能であり、最遅速度とは異なる記録線速で試し記録を行う。
【0019】
したがって、試し記録手段によって、最遅速度とは異なる記録線速、すなわち、より高速な記録線速で試し記録が行われる。
【0020】
本発明に係る記録装置の一形態において、前記試し記録手段は、試し記録に際しての記録線速を、記録パワーの変動に対する前記β値の変動の傾きが−5%/mW以上3%/mW以下となる範囲内で変動させる。
【0021】
したがって、試し記録手段によって、試し記録に際しての記録線速が、記録パワーの変動に対するβ値の変動の傾きが−5%/mW以上3%/mW以下となる範囲内で変動される。
【0022】
本発明に係る記録装置の一形態において、前記試し記録手段は、試し記録に際しての記録パワーを、記録パワーの変動に対する前記β値の変動の傾きが±2%以内となる範囲内で変動させる。
【0023】
したがって、試し記録手段によって、試し記録に際しての記録パワーが、記録パワーの変動に対するβ値の変動の傾きが±2%以内となる範囲内で変動される。
【0024】
本発明に係る相変化型光情報記録媒体は、本発明に係る記録装置で使用されて、AgまたはGeまたはAgとGe、InまたはGaまたはInとGa、Sb、Te、NまたはOを構成元素として含み、それぞれの組成比α、β、γ、δ、ε(原子%)が、0<α≦6(AgまたはGeまたはAgとGe)、3≦β≦15(InまたはGaまたはInとGa)、50≦γ≦85(Sb)、20≦δ≦35(Te)、0≦ε≦5(NまたはO)、α+β+γ+δ+ε+ζ=100(ただし、ζ:その他の構成元素の原子%)に設定されている記録層を有する。
【0025】
したがって、構成元素の組成比は上記範囲内であれば、記録に際しての急冷・徐冷による記録マークの記録消去のメカニズムを類似させることが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について図1ないし図8を参照して説明する。本実施の形態は、相変化型光情報記録媒体として記録可能なCD−RWを用い、記録装置としてCD−RやCD−RWに対して情報の記録を行うCD−R/RWドライブへの適用例を示す。
【0027】
図1は、本発明の一実施の形態のCD−R/RWドライブの基本的な構成例を示す正面図である。CD−R/RWドライブ1は、例えば、CD−RW2を回転させる回転駆動手段としてのスピンドルモータ3と、レーザ光を出射する記録素子としての半導体レーザダイオード(以降、LD(LASER Diode)という)4とを有している。
【0028】
LD4から出射したレーザ光は、コリメートレンズ5、ビームスプリッタ6および対物レンズ7を介して、CD−RW2に集光状態で照射される。CD−RW2に集光状態で照射されたレーザ光は、CD−RW2が有する図示しない反射層によって反射される。CD−RW2からの反射光は、再び対物レンズ7に入射される。
【0029】
対物レンズ7は、入射された反射レーザ光を通過させ、ビームスプリッタ6に向けて出力する。ビームスプリッタ6は、入射された反射レーザ光の進路を直角に屈曲させて、検出レンズ9を介して、受光素子10に向けて出力する。
【0030】
受光素子10は、受光したレーザ光に応じた検出信号をヘッドアンプ11に向けて出力する。ヘッドアンプ11は、受光素子10から出力された検出信号を、コントローラ12に向けて出力する。
【0031】
特に図示しないが、コントローラ12は、CPU、ROM、RAM等によって構成されるマイコンを有しており、マイコンの動作によってヘッドアンプ11から出力された検出信号から、例えば、再生信号のうちのRF信号(図4または図5参照)を取り込む。
【0032】
コントローラ12は、マイコンの動作によって、後述する記録品質の評価に際して、再生信号のRF信号からS1,S2,I3topop,I3bottom(いずれも後述)のうち必要な信号レベルについて測定して数値化する機能、各信号レベルから後述するβまたは後述するアシンメトリー(Asymmetry)を算出する機能、算出したβの極大値またはAsymmetryの極小値を算出する機能等を実行する。
【0033】
スピンドルモータ3は、コントローラ12に接続されている。コントローラ12は、スピンドルモータ3の回転速度制御等、スピンドルモータ3の駆動制御を行う。
【0034】
LD4は、LD変調回路13を介してコントローラ12に接続されている。LD変調回路13は、コントローラ12からの駆動信号に応じて、CD−RW2に対する情報の記録/再生に際してLD4から出力させる記録ストラテジの熱量デューティーや記録パワーを変動させる。これによって、LD4は、情報の記録または書き換えに際して、図2に示すような記録ストラテジを出力する。
【0035】
記録ストラテジは、図2に示すように、CD−RW2の記録層を融点以上に昇温させて記録マークMの先頭部を形成させる先頭パルス部(FP部)、記録層を昇温させて記録マークMの中間部を形成させるマルチパルス部(MP部)、記録層を冷却させて記録マークMの後端部を形成させる後端パルス部(EP部)を有する。
【0036】
情報の記録に際しては、記録マークMの長さに比例して、記録ストラテジにおけるマルチパルス部(MP部)の記録パワーを増減させたり熱量デューティーを変えたりすることで記録ストラテジのマルチパルス部(MP部)の熱量を増減させる。これによって、CD−RW2の記録層に対して与える熱量を調整することができる。
【0037】
記録ストラテジにおけるマルチパルス部(MP部)は、CD−RW2に対して最も大きな熱量を与える部分であり、記録品質に影響する非常に重要なパラメータである。図2では、マルチパルス部(MP部)において、記録パワーPwで出力されるパルスの長さを基本クロックTによって表した。
【0038】
次に、CD−R/RWドライブ1で使用されるCD−RW2について説明する。公知の技術であるためCD−RW2の構造についての詳細な図示および詳細な説明は省略するが、CD−RW2は、レーザ光の照射により相変化する、Ag−In−Sb−Te系の相変化型記録材料によって形成された記録層を有している。
【0039】
記録層にAg−In−Sb−Te系の相変化型記録材料を用いることにより、記録感度を良好に維持することができることが実験等により確認されている。
【0040】
また、記録層にAg−In−b−Te系の相変化型記録材料を用いることにより、1000回程度の重ね書き記録においても信号の劣化が少ない優れた特性を保持させることができることが実験等により確認されている。
【0041】
具体的に、本実施の形態のCD−RW2の記録層には、AgまたはGeまたはAgとGe、InまたはGaまたはInとGa、Sb、Te、NまたはOが、構成元素として含まれている。各構成元素のそれぞれの組成比α、β、γ、δ、ε(原子%)は、
0<α≦6 (AgまたはGeまたはAgとGe) ・・・(1)
3≦β≦15 (InまたはGaまたはInとGa) ・・・(2)
50≦γ≦85 (Sb) ・・・(3)
20≦δ≦35 (Te) ・・・(4)
0≦ε≦5 (NまたはO) ・・・(5)
α+β+γ+δ+ε+ζ=100 ・・・(6)
ただし、ζ:その他の構成元素の原子%
に設定されている。
【0042】
各構成元素のそれぞれの組成比α、β、γ、δ、ε(原子%)が、(1)式から(6)式を満足するような範囲内に設定された記録層を有するCD−RW2を用いることで、CD−RW2における急冷、徐冷による記録マークMの記録消去のメカニズムを類似させることが可能になる。
【0043】
これにより、再生信号の各記録信号レベルを安定させて、例えば、後述するβ値や後述するアシンメトリー(Asymmetry)などの記録特性を精度良く測定することが容易になる。
【0044】
なお、本実施の形態では、相変化型光情報記録媒体としてCD−RW2への適用例について説明したが、これに限るものではなく、例えば、DVD−RW,DVD+RW,DVD−RAM等、記録層にレーザ光の照射により変化する相変化材料を用いている相変化型光情報記録媒体に適用してもよい。
【0045】
CD−R/RWドライブ1は、情報の記録に際して、記録信号に基づいたストラテジ制御信号をコントローラ12によって生成する。LD変調回路13は、コントローラ12によって生成されたストラテジ制御信号に応じた駆動電流でLD4を駆動させる。記録ストラテジのマルチパルス部(MP部)の熱量デューティーは、後述する方法によって取得された熱量デューティーに設定されている。また、コントローラ12は、スピンドルモータ3を回転駆動することによってCD−RW2を回転させる。これにより、LD4からCD−RW2に向けてレーザ光が照射され、このレーザ光によって記録層における記録信号に応じた箇所が相変化されて、情報が記録される。
【0046】
また、CD−R/RWドライブ1は、CD−RW2に記録された情報の再生に際して、LD変調回路13によって再生パワーで発光するようにLD4を駆動させるとともに、スピンドルモータ3によってCD−RW2を回転させる。これにより、LD4からCD−RW2に向けてレーザ光が照射され、記録層から反射されるレーザ光に応じて情報が読み取られる。
【0047】
次に、記録ストラテジのマルチパルス部(MP部)の熱量デューティーの取得について図3ないし図8を参照して説明する。本実施の形態では、記録ストラテジのマルチパルス部(MP部)の熱量デューティーは、試し記録した領域を再生することによって取得することができるβ値またはAsymmetryに基づいて、記録品質を評価することにより取得する。
【0048】
なお、記録品質の評価は、例えば、CD−RW2に挿入した時点、または、CD−RW2に対する記録開始時点等、情報の記録を行う対象となるCD−RWドライブ1にセットされている状態であり、CD−RW2に対する情報の本記録より前に実行されるものであればよい。
【0049】
図3は、記録品質の評価に際しての処理を概略的に示すフローチャートである。まず、LD変調回路13によって、LD4から出力する記録ストラテジのマルチパルス部(MP部)の熱量デューティーと記録パワーとを複数段階に振り分け、複数段階に振り分けた各熱量デューティーと記録パワーとに基づいてLD4を駆動制御することにより、CD−RW2に対して各記録ストラテジでの試し記録を行う(ステップS1)。ここに、試し記録手段としての機能が実行される。
【0050】
ここで、記録ストラテジのマルチパルス部(MP部)の熱量デューティーと記録パワーとの複数段階への振り分けは、試し記録の実行に際して設定するものであってもよいし、予め複数段階に振り分けた各値を図示しない記憶装置等に記憶させておき、試し記録の実行に際して呼び出すことにより設定するものであってもよい。記録ストラテジのマルチパルス部(MP部)の熱量デューティーと記録パワーとを複数段階に振り分けることにより、CD−RW2の記録層に対して与える熱量を調整することができる。
【0051】
試し記録に際しての記録パワーは、記録パワーの変動に対して変動する後述するβ値の傾きが、±2%以内となる範囲内に設定されている。
【0052】
試し記録に際しての記録線速は、高速な記録線速であることが望ましく、本実施の形態では、記録パワーの変動に対するβ値の傾きが、−5%/mW以上3%/mW以下となる範囲内に設定されている。
【0053】
なお、この試し記録は、CD−RW2の内周側に設けられた図示しない試し記録領域(パワーキャリブレーションエリア)に対して行ってもよいし、通常の情報を記録する領域に対して行ってもよい。通常の情報を記録する領域に対して試し記録を行う場合には、通常の情報を記録する際に、試し記録した情報を消去する必要がある。
【0054】
そして、試し記録されたCD−RW2に対して、LD4によって再生用に予め設定されている出力パワー(再生パワー)のレーザ光をLD4から出力して、CD−RW2の試し記録された領域を再生する(ステップS2)。
【0055】
図4および図5は、このときの再生信号をACカップリングしたRF信号を示すアイパターンである。
【0056】
続いて、再生信号のRF信号に基づいて、記録品質を評価する(ステップS3)。
【0057】
記録品質は、図4および図5に示すような再生信号のRF信号に基づいて、β値またはAsymmetryを測定することによって評価する。
【0058】
まず、β値を測定することによって記録品質を評価する場合について説明する。β値を測定することによって記録品質を評価する場合には、まず、(7)式を用いて、各記録パワーにおけるβ値を算出する。ここに、β値取得手段としての機能が実現される。また、β値の算出により、各熱量デューティー毎のβ値の極大値を取得することが可能であり、ここに、β極大値取得手段としての機能が実現される。
【0059】
β=(S1+S2)/(S1−S2)×100 ・・・(7)
ただし、S1:最長記録マークMまたは最長スペースの最大振幅値
S2:最長記録マークMまたは最長スペースの最小振幅値
【0060】
図6は、マルチパルス部の各熱量デューティーにおける記録パワーとβ値との関係を示している。図6からも判るように、β値の極大値は、マルチパルス部の熱量デューティーによって異なるが、各熱量デューティーにおけるβ値の極大値は一つである。
【0061】
(7)式によって算出された各β値の極大値を比較して、最も大きい極大値を取得する。本実施の形態では、熱量デューティーが0.3Tである場合のβ値の極大値が、最も大きい極大値として取得される。
【0062】
取得した熱量デューティーを、本記録に際しての熱量デューティーとして、例えば、コントローラ12のROMに確保された記憶領域に設定する(ステップS4)。ここに、熱量デューティー取得手段としての機能が実行される。
【0063】
本記録に際しては、最も大きい極大値をとる熱量デューティーを用いた記録ストラテジによって情報の記録を行う。本実施の形態では、0.3Tが、本記録に際しての熱量デューティーとして取得される。
【0064】
ところで、従来は、試し記録した領域の再生信号に基づいて、ジッター特性、BLER特性等の記録特性値を測定することによって記録品質を評価するようにしていた。
【0065】
例えば、単位時間当たりの再生信号の誤り訂正回数を示す記録特性値であるBLER特性は、マルチパルス部の各熱量デューティーにおける記録パワーの変動に対して、図7に示すような挙動を示す。BLER特性により記録品質の評価は、再生信号より得られるBLERが予め設定された規格値よりも低いか否かを判定することによって評価することができる。
【0066】
ここで、予め設定された規格値を満足する範囲のBLERに対応する記録パワーをパワーマージンといい、このパワーマージンが広い程、記録に際しての記録パワーの変動による記録品質への影響が少なく、安定した記録品質を得ることができる。
【0067】
ところが、上述したようにBLER特性に基づいて記録品質を評価するためには、数秒以上の長さの記録信号が必要となる。このため、記録品質を評価するための試し記録あるいは再生に多くの時間がかかるり、実用性に劣るという不都合があった。
【0068】
また、BLER特性に基づく記録品質の評価に際しては、数秒以上の長さの記録信号を試し記録するために、相変化型光情報記録媒体上に大容量の記録領域を確保しなければならず実用性に劣る。
【0069】
本実施の形態では、(7)式を用いて取得されるβ値の極大値の大小を比較することで、BLER特性を評価することなく記録品質が良好となる熱量デューティーを取得することができるため、熱量デューティーを簡便に取得することができる。
【0070】
ここで、図6および図7を参照すると、(7)式を用いて取得されるマルチパルス部(MP部)の熱量デューティー(0.3T)に設定された記録ストラテジによって試し記録した領域のBLERは、格別大きな記録パワーを必要とせずに規格値を満足している。
【0071】
CD−RW2に対して情報の記録を行う場合に、CD−RW2対して出力する記録ストラテジの記録パワーが過剰に大きいと、LD4等にかかる負担が増大するが、(7)式を用いて取得されるマルチパルス部(MP部)の熱量デューティー(0.3T)に設定された記録ストラテジによって試し記録では、格別大きな記録パワーを必要としないことから、LD4等にかかる負担を軽減することができる。
【0072】
本実施の形態では、試し記録に際しての記録パワーを、記録パワーの変動に対するβ値の傾きが、±2%以内となる範囲内で変動するように設定することにより、記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーをより精度良く求めることができる。
【0073】
また、本実施の形態では、試し記録に際しての記録線速を、高速な記録線速、具体的には、記録パワーの変動に対するβ値の傾きが−5%/mW以上3%/mW以下となる範囲内で変動するように設定することにより、記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーをより精度良く求めることができる。
【0074】
次に、Asymmetryを測定することによって記録品質を評価する場合について説明する。Asymmetryを測定することによって記録品質を評価する場合には、まず、(8)式を用いて、β値を算出したものと同じ再生信号のRF信号に基づいて、各記録パワーにおけるAsymmetryを算出する。ここに、アシンメトリー取得手段としての機能が実現される。また、Asymmetry(アシンメトリー)の算出により、各熱量デューティー毎のAsymmetryの極小値を取得することが可能であり、ここに、Asymmetry極小値取得手段としての機能が実現される。
【0075】
Asymmetry={(I3top−I3bottom)/2
−(I11top−I11bottom)/2}
/(I11top−I11bottom) ・・・(8)
ただし、I3top:最短記録マークMまたは最短スペースの最大振幅値
I3bottom:最短記録マークMまたは最短スペースの最小振幅値
I11t:最長記録マークMまたは最長スペースの最大振幅値
I11b:最長記録マークMまたは最長スペースの最小振幅値
【0076】
図8は、マルチパルス部の各熱量デューティーにおける記録パワーとAsymmetryとの関係を示している。図7からも判るように、Asymmetryの極小値は、マルチパルス部の熱量デューティーによって異なるが、各熱量デューティーにおけるAsymmetryの極小値は一つである。
【0077】
(8)式によって算出された各Asymmetryの極小値を比較して、最も小さい極小値を取得する。本実施の形態では、熱量デューティーが0.3Tである場合のAsymmetryの極小値が、最も小さい極小値として取得される。
【0078】
取得した熱量デューティーを、本記録に際しての熱量デューティーとして、例えば、コントローラ12のROMに確保された記憶領域に設定する(S4)。ここに、熱量デューティー取得手段としての機能が実行される。
【0079】
本記録に際しては、最も小さい極小値をとる熱量デューティーを用いた記録ストラテジによって情報の記録を行う。本実施の形態では、0.3Tが、本記録に際しての熱量デューティーとして取得される。
【0080】
これにより、(8)式を用いて取得されるAsymmetryの極小値を比較することで、BLER特性を評価することなく記録品質が良好となる熱量デューティーを簡便に取得することができる。
【0081】
なお、本実施の形態では、β値およびAsymmetryに基づいてそれぞれ最適な熱量デューティーを取得するようにしたが、図6および図8からも判るように、β値の極大値うちで最も大きい極大値をとる熱量デューティーと、Asymmetryの極小値のうちで最も小さい極小値をとる熱量デューティーはほぼ等しいことから、β値またはAsymmetryのいずれか一方に基づいて熱量デューティーを取得するようにしてもよい。
【0082】
これにより、最適な熱量デューティーをより簡便に取得することができる。
【0083】
図示および詳細な説明を省略するが、本実施の形態ではBLER特性の評価によって取得される熱量デューティーと、β値およびAsymmetryに基づいて取得される熱量デューティーとを比較したが、相変化型光情報記録媒体に記録した記録マークMや記録マークM間のスペースの長さのばらつきを示す記録特性値であるジッター特性の評価によって取得される熱量デューティーとβ値およびAsymmetryに基づいて取得される熱量デューティーとを比較しても同様の結果が得られる。
【0084】
なお、本発明のCD−R/RWドライブ1に必要な構成は、一般的なCD−R/RWドライブをはじめ、DVD−Rドライブ,DVD−RWドライブ,DVD+RWドライブ等において容易に実現可能であり、CD−R/RW,DVD−R,DVD−RW,DVD+RW等の各種記録媒体の高い記録再生互換性を維持したまま実施可能である。
【0085】
【実施例】
本発明の効果を確認するために、上述の方法により取得した熱量デューティーに設定された記録ストラテジによって4x記録を行った。記録に際しては、相変化型光情報記録媒体として、株式会社リコー製のハイスピードCD−RW2である“CDRW 74 10x”を用いた。このCD−RWの記録層を構成する4元系は、上述した(1)式から(6)式の範囲を満たしている。
【0086】
また、記録装置としてとして、CD−RW2に対して情報の記録再生を行うCD−R/RWドライブ1である株式会社リコー製のMP7200Aを用いて、記録線速を10xCDスピードに設定した。
【0087】
記録ストラテジおよび記録パワーは、F/Wのパラメータを変更することにより行った。記録信号はパルステック社製DDU1000により信号を再生した。BLERの測定は該ドライブのEFMデコーダーを用いて測定した。再生信号の最大値及び振幅値及び最大記録マークMと最小記録マークMの振幅中心値の測定は、RF信号から各信号レベルをTektronix社製オシロスコープを用いて測定し算出した。
【0088】
【表1】
Figure 0004302917
【0089】
表1は、各デューティーにおいて、4x記録に際しての記録パワーの変動に対するβ値の極大値、Asymmetryの極小値、ジッターの極小値およびBLERのパワーマージンの関係を表わしている。
【0090】
このとき、記録パワーの変動に対するβ値の変動の傾きは、−5(%/mW)以上に設定されている。
【0091】
表1からは、Asymmetryの極小値が最小値をとり、β値の極大値が最大値を取る熱量デューティー0.3Tにおいて、ジッターが極小値をとり、BLERのパワーマージンが最も広くなることが判る。したがって、ジッターが極小値をとり、BLERのパワーマージンが最も広くなる熱量デューティー0.3Tにおいて、最も良好な信号特性が得られることが判る。
【0092】
【表2】
Figure 0004302917
【0093】
表2は、各熱量デューティーにおいて、8x記録に際しての記録パワーの変動に対するβ値の極大値、Asymmetryの極小値、ジッターの極小値およびBLERのパワーマージンの関係を表わしている。
【0094】
このとき、記録パワーの変動に対するβ変動の傾きは、−1%/mW以上+1%/mW以下であった。これにより、Asymmetryの極小値が最小値をとり、β値の極大値が最大値を取る熱量デューティー0.45Tにおいて、ジッターが極小値をとり、BLERのパワーマージンが最も広くなり、ジッターが極小値をとり、BLERのパワーマージンが最も広くなる熱量デューティー0.45Tにおいて、最も良好な信号特性が得られることが判る。
【0095】
【発明の効果】
本発明に係る記録装置によれば、相変化型光情報記録媒体に対して照射する光を発光する記録素子と、前記相変化型光情報記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、前記回転駆動手段により前記相変化型光情報記録媒体を回転駆動させ前記記録素子が出力する記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーと記録パワーとを変動させて前記相変化型光情報記録媒体に対して試し記録を行う試し記録手段と、前記相変化型光情報記録媒体の前記試し記録手段によって試し記録された領域の再生信号のうちのRF信号に基づいてβ値を取得するβ値取得手段と、前記β値取得手段が取得した前記β値に基づいて各前記熱量デューティー毎に前記β値の極大値を取得するβ極大値取得手段と、前記β極大値取得手段が取得した前記極大値のうち最も大きい前記極大値をとる前記熱量デューティーを取得する熱量デューティー取得手段と、を具備し、前記熱量デューティー取得手段が取得した前記熱量デューティーを本記録に際しての記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーとすることにより、従来の記録装置で測定可能なRF信号に基づいて取得できるβ値を用いて記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーを得ることが可能になるので、記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーを簡便に得ることができる。
【0096】
本発明に係る記録装置によれば、相変化型光情報記録媒体に対して照射する光を発光する記録素子と、前記相変化型光情報記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、前記回転駆動手段により前記相変化型光情報記録媒体を回転駆動させ前記記録素子が出力する記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーと記録パワーとを変動させて前記相変化型光情報記録媒体に対して試し記録を行う試し記録手段と、前記相変化型光情報記録媒体の前記試し記録手段によって試し記録された領域の再生信号のうちのRF信号に基づいてアシンメトリー(Asymmetry)を取得するアシンメトリー取得手段と、前記アシンメトリー取得手段が取得した前記アシンメトリーに基づいて各前記熱量デューティー毎に前記アシンメトリーの極小値を取得するアシンメトリー極小値取得手段と、前記アシンメトリー極小値取得手段が取得した前記極小値のうち最も小さい前記極小値をとる前記熱量デューティーを取得する熱量デューティー取得手段と、を具備し、前記熱量デューティー取得手段が取得した前記熱量デューティーを本記録に際しての記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーとすることにより、従来の記録装置で測定可能なRF信号に基づいて取得できるアシンメトリーを用いて記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーを得ることが可能になるので、記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーを簡便に得ることができる。
【0097】
本発明に係る記録装置の一形態において、前記試し記録手段は、複数の記録線速での情報の記録が可能であり、最遅速度とは異なる記録線速で試し記録を行うことにより、取得される熱量デューティーの精度の向上を図ることができる。
【0098】
本発明に係る記録装置の一形態において、前記試し記録手段は、試し記録に際しての記録線速を、記録パワーの変動に対する前記β値の変動の傾きが−5%/mW以上3%/mW以下となる範囲内で変動させることにより、取得される熱量デューティーの精度の向上を図ることができる。
【0099】
本発明に係る記録装置の一形態において、前記試し記録手段は、試し記録に際しての記録パワーを、記録パワーの変動に対する前記β値の変動の傾きが±2%以内となる範囲内で変動させることにより、取得される熱量デューティーの精度の向上を図ることができる。
【0100】
本発明に係る相変化型光情報記録媒体によれば、本発明に係る記録装置で使用されて、AgまたはGeまたはAgとGe、InまたはGaまたはInとGa、Sb、Te、NまたはOを構成元素として含み、それぞれの組成比α、β、γ、δ、ε(原子%)が、0<α≦6(AgまたはGeまたはAgとGe)、3≦β≦15(InまたはGaまたはInとGa)、50≦γ≦85(Sb)、20≦δ≦35(Te)、0≦ε≦5(NまたはO)、α+β+γ+δ+ε+ζ=100(ただし、ζ:その他の構成元素の原子%)に設定されている記録層を有するので、構成元素の組成比は上記範囲内であれば、記録に際しての急冷・徐冷による記録マークの記録消去のメカニズムを類似させることが可能になり、記録信号を精度良く測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のCD−R/RWドライブの基本的な構成例を示す正面図である。
【図2】記録ストラテジおよび記録マークMを示す説明図である。
【図3】記録品質の評価に際しての処理を概略的に示すフローチャートである。
【図4】再生信号をACカップリングしたRF信号を示すアイパターンである。
【図5】再生信号をACカップリングしたRF信号を示すアイパターンである。
【図6】マルチパルス部の各熱量デューティーにおける記録パワーとβ値との関係を示す相関図である。
【図7】マルチパルス部の各熱量デューティーにおける記録パワーとBLERとの関係を示す相関図である。
【図8】マルチパルス部の各熱量デューティーにおける記録パワーとAsymmetryとの関係を示す相関図である。
【符号の説明】
1 記録装置
3 記録素子
7 相変化型光情報記録媒体

Claims (4)

  1. 相変化型光情報記録媒体に対して照射する光を発光する記録素子と、前記相変化型光情報記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、前記回転駆動手段により前記相変化型光情報記録媒体を回転駆動させ前記記録素子が出力する記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーと記録パワーとを変動させて前記相変化型光情報記録媒体に対して試し記録を行う試し記録手段と、前記相変化型光情報記録媒体の前記試し記録手段によって試し記録された領域の再生信号のうちのRF信号に基づいてβ値を取得するβ値取得手段と、前記β値取得手段が取得した前記β値に基づいて各前記熱量デューティー毎に前記β値の極大値を取得するβ極大値取得手段と、前記β極大値取得手段が取得した前記極大値のうち最も大きい前記極大値をとる前記熱量デューティーを取得する熱量デューティー取得手段と、を具備し、前記熱量デューティー取得手段が取得した前記熱量デューティーを本記録に際しての記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーとする記録装置。
  2. 相変化型光情報記録媒体に対して照射する光を発光する記録素子と、前記相変化型光情報記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、前記回転駆動手段により前記相変化型光情報記録媒体を回転駆動させ前記記録素子が出力する記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーと記録パワーとを変動させて前記相変化型光情報記録媒体に対して試し記録を行う試し記録手段と、前記相変化型光情報記録媒体の前記試し記録手段によって試し記録された領域の再生信号のうちのRF信号に基づいてアシンメトリー(Asymmetry)を取得するアシンメトリー取得手段と、前記アシンメトリー取得手段が取得した前記アシンメトリーに基づいて各前記熱量デューティー毎に前記アシンメトリーの極小値を取得するアシンメトリー極小値取得手段と、前記アシンメトリー極小値取得手段が取得した前記極小値のうち最も小さい前記極小値をとる前記熱量デューティーを取得する熱量デューティー取得手段と、を具備し、前記熱量デューティー取得手段が取得した前記熱量デューティーを本記録に際しての記録ストラテジのマルチパルス部の熱量デューティーとする記録装置。
  3. 前記試し記録手段は、複数の記録線速での情報の記録が可能であり、最遅速度とは異なる記録線速で試し記録を行う請求項1または2記載の記録装置。
  4. 請求項1ないしいずれか一に記載の記録装置で使用されて、AgまたはGeまたはAgとGe、InまたはGaまたはInとGa、Sb、Te、NまたはOを構成元素として含み、それぞれの組成比α、β、γ、δ、ε(原子%)が0<α≦6(AgまたはGeまたはAgとGe)、3≦β≦15(InまたはGaまたはInとGa)、50≦γ≦85(Sb)、20≦δ≦35(Te)、0≦ε≦5(NまたはO)、α+β+γ+δ+ε+ζ=100(ただし、ζはその他の構成元素の原子%)に設定されている記録層を有する相変化型光情報記録媒体。
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