JP4299532B2 - ガラスの製造方法及びそれを用いた水の処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、木酢液及び/又は竹酢液の存在下で加温、加圧したガラスの原料である二酸化ケイ素を添加するガラスの製造方法に関する。また、本発明は、当該ガラスの製造方法で製造されたガラスに水を接触させる水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者は、ガソリンなどの燃料の低公害化についての発明をしてきた(特許文献1及び2参照。)。これはガソリンなどの燃料油を磁場中に通し、次いで超音波で処理し、トルマリン石などの特定の無機物質の存在下で電場に通すことからなる燃料油の処理方法及びその装置に関するものである。詳細な理由は必ずしも明確ではないが、このような処理を行うことにより排気ガス中のCO2、NOX及びSOXの量が減少し、また同時に炭化水素微粒子の排出量も減少し、公害の少ない燃料油を得ることができることを明らかにしてきた。
この方法における詳細な機構は現在のところ必ずしも明確にはなっていないが、このような処理により驚くべき効果があったことは事実にされている。
【0003】
20世紀は西洋文明の歴史であり、物質科学と市場経済の歴史でもあった。その結果として、自然のリズムは徐々に狂い始め、大気汚染や河川・海洋の汚染、更には酸性雨による土壌の酸性化、地球温暖化等の自然破壊が随所に表面化してきた。また、一方では、農作物への化学肥料・農薬の無計画な使用により土壌の無機化と化学物質の残留が進み、年々農作物への栄養供給能力が低下していることは、承知の通りである。更に、土壌中に残留する硝酸や農薬などに含まれる有害物質が農作物に残留し、意に反して人の体内に取り込まれた硝酸は、活性酸素を発生させる要因となり、農薬による残留有害物質は、人体に少なからず障害を引き起こしていると考えられている。
【0004】
これまで、環境の分野において本発明の内容を実施するような人工的に製造された触媒は見当たらない。農業分野においては、通常の生体系の育成は有機土壌ないしは化学肥料を使って化学的に生体自身の改善を図ってきた。一部では、木酢や電気石、セラミックスを介在させた方法等が考案されているが、人工的に製造された触媒による実例は知られていない。
【0005】
また、畑中らは、セラミックス、金属片、強磁性鉱物などの無機物質に加圧水を通し、次いで曝気して、水を活性化鉱水にする方法を開示している(特許文献3参照。)。水をこのように処理することにより、無機物質中の無機質が溶存し、曝気により溶存酸素量も増加し、大腸菌などの微生物の繁殖が抑制された水を得ることができると開示されている。
【0006】
【特許文献1】
WO 98/42807号
【特許文献2】
米国特許明細書第5980700号
【特許文献3】
特開平3−106494号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、生物の生育、金属の保存、味覚の改善、食品の保存などの各用途において極めて優れた作用効果を奏する水の処理方法及びその水の処理方法に用いるガラスの製造方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は燃料油を低公害化する方法について検討してきたが(特許文献1及び2参照。)、さらにそれを広く応用することができる方法を検討してきた。その結果、燃料油に限らず物質に特定の処理をすることにより当該物質が活性化し、生体をはじめ他の多くの物質に大きな影響を与えることを見出した。
請求項1に記載のガラスの製造方法は、木酢液及び/又は竹酢液の存在下で加温、加圧したガラスの原料である二酸化ケイ素を添加する構成を有している。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のガラスの製造方法であって、前記加圧が、5〜50気圧である構成を有している。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のガラスの製造方法であって、前記木酢液が、広葉樹、針葉樹からの木酢液である構成を有している。
請求項4に記載の水の処理方法は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のガラスの製造方法で製造されたガラスに水を接触させる構成を有している。
【0009】
本発明のガラスの製造方法では、木酢液及び/又は竹酢液の存在下で加温、加圧したガラスの原料である二酸化ケイ素を添加する。以下、木酢液及び/又は竹酢液の存在下で加温、加圧した物質のことを「プラウ触媒」と称する。
プラウ触媒となる物質としては、セラミックス、ガラス、天然石などのシリカ等を主成分とする物質、二酸化ケイ素などの無機物質類:アルミニューム、チタン、ステンレス、鉄等の金属類:金、銀等の貴金属類:樹脂等の有機化学製品などが挙げられる。
【0010】
プラウ触媒により、これまで破壊された自然環境の回復を図るべく、土壌や河川に自助活性能をもたせることが期待できる。応用例としては、新規プラウ触媒を活用して酸性化した土壌をもとの自然の土壌に還元する方法等が提案される。
プラウ触媒については必ずしも明確ではないが、本発明者が動植物の基本構成元素のひとつである水素の機能にヒントを得て開発したものである。分子内での水素原子などの元素の運動や分子間の会合状態を人工的に特殊化させたものが「プラウ触媒」であると考えられる。そして、このプラウ触媒に接触した物質は、プラウ触媒からその分子の運動や状態についての情報が伝えられ、その物質が持つ水素原子などの元素の分子運動が正常に反応し始めることになると考えられる。
【0011】
水は、この世に存在する物質の中で最も多い物質であり、かつ生命体においても最も多く含まれる物質である。そして、水は、酸素原子と2個の水素原子からなるものであり、通常は水素結合により多数の水分子が会合した状態で存在している。水の水素原子が正常かつ活発な分子運動を起こすことによって、水を含む物質が本来持っている機能、特性が引き出されることになる。しかし、現代は様々な化学物質などにより、その基本的な構造がゆがんできており、プラウ触媒は、そのゆがんだ構造を、もともとの自然のリズムに戻してやる役割を果たしていると考えられる。
また、植物の光合成や動物の免疫機能を持つ細胞に大きく影響しているのが遺伝子やたんぱく質である。そして、その遺伝子やたんぱく質の構造を維持しているのが水素原子であり、多数の水素結合による3次元的な構造が維持されている。プラウ触媒による、分子内での水素原子などの運動や状態などの正常化作用は、当然、この機能を最大限に引き出し、生命維持に必要なものは増やし、不必要なものからは防御する力を、自ら保有する自然の能力として発揮するようになる。
これまで、鉱物に水を接触させるなどして作った水や、バイオの力で生物の機能回復や拡大を図った発見はあるが、水素の分子運動に着目したものは、このプラウ触媒が初めてである。
【0012】
次に、プラウ触媒の効果を実験により示す。
プラウ触媒を用いて製造されたプラウ活性水を用いてコンクリート塊を製造した。製造されたコンクリート塊は、B4の大きさで厚さ12〜13cmとした。このコンクリート塊(以下、このコンクリート塊をエコボードと呼ぶ。)を用いて、全国33カ所の田んぼで稲の生育についての比較試験を行った。約300坪の田んぼ当たり6枚のエコボードを等間隔に配置した。比較のために一方の田んぼにはエコボードを用いなかった。
この結果を次の表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
農薬散布が大幅に減少したのは、稲自体の生命力が強くなり、害虫などに対する生命力が強くなったためと考えられる。また、プラウ触媒を用いた田んぼで育った稲は通常のものより根が2倍大きく茎も太く丈夫であった。さらに、米の小米が通常の米に比べ半分に減少していた。このように、プラウ触媒を使用することにより、収穫量が増加するだけでなく、稲自体の生育が健全になり、自然により近い状態での育成が可能となる。
更に、一部の田んぼでは、オタマジャクシの他にみみずやトンボの増加も観察された。また、プラウ触媒を用いた田んぼの土は、さらさら地質から粘り地質に変化し、これはプラウ触媒が土壌の改善にも寄与したことを示している。
この実験において収穫された米の成分を測定した結果、プラウ触媒を用いた田んぼから収穫された米は、たんぱく質成分(うまみ成分)の含有量が平均約8〜8.5%であった。通常の米のたんぱく質成分の含有量は平均約5〜5.5%であったことから、プラウ触媒を用いた田んぼから収穫された米は通常の米に比べて約60%もタンパク質成分が増加していることがわかった。一般に米のたんぱく質の含有量が多すぎると冷めたときにご飯が硬くなると言われているが、この場合、冷めても味に格別の変化は見られず、プラウ触媒を用いた田んぼから収穫された米は冷めてもおいしく食べられるのが特徴である。
【0015】
次に、ガラスビーズ状のプラウ触媒を用いて金属の錆びについての実験を行った。
透明なプラスチックの器を二つ用意し、一方にはプラウ触媒の機能を持つガラスビーズと水道水及び安全ピンを入れ、他方には水道水と安全ピンだけを入れ、共に密閉して静置した。ガラスビーズ状のプラウ触媒を入れない器の安全ピンは水道水中ですぐに錆び始めたが、ガラスビーズ状のプラウ触媒を入れた前者の器の安全ピンは6ヶ月を経過しても錆びなかった。現在もこの実験を継続しているが、未だ錆びはじめていない。
これは、プラウ触媒の働きにより水が活性化され、金属製のピンが錆びにくくなったためと考えられる。
【0016】
次に、プラウ触媒を用いた魚の生育状況について実験を行った。
プラウ触媒を用いて製造されたプラウ活性水を用いてコンクリート塊を製造した。製造されたコンクリート塊は、直径約1.5〜2cmの粒状(エコ粒)とした。このコンクリート塊を、魚や水草が生育している約150Lの水槽に40個入れた。
現在のところ、このコンクリート塊を水槽に入れてから約4年以上が経過しているが、水槽の水は実験開始から変えなくても、腐っていない。現在さらに実験を継続中である。魚や水草も、元気に成長を続けている。さらに、水槽の底にたまった魚の糞も塊となって残るものの、腐食していない。
通常、水槽にコンクリートを上記のように入れると、コンクリートのアルカリ性が強いため、生物は死滅するが、プラウ触媒の作用により、有毒なものは排除され、自然界に存在する動植物の生命維持、育成に必要なエネルギーが生命に伝達された結果、腐敗することなく生育できたものと考えられる。
【0017】
また、プラウ触媒を含有するコンクリートの塊の上に水道水を入れたガラスコップを置き、生花をいけた。ただ単に水道水入りのガラスコップにいけた同じ生花より、前者の方が開花が大幅に早かった。これも、プラウ触媒の持つエネルギーが、コップのガラスを通過し、中の水道水に伝達されて開花が促進された結果と考えられる。
同様に、観葉植物や植木などの生育も、プラウ触媒を用いることにより活発化された。
さらに、プラウ触媒と接触させた水を用いることにより、お茶やコーヒー、お酒や水割りの味がまろやかになった。お茶などは、出がらしでもよく色も味もでた。また、いりこなどのだしがよくとれる一方、臭みを感じなくなった。
本発明のプラウ触媒と接触させた牛乳は、賞味期限が通常よりも延びるだけでなく、その後も腐食するのではなく、放置しておくと次第に分離(水、たんぱく質、脂肪分)し、ヨーグルト状態になった。これを、ヨーグルトとして食べることができた。
【0018】
以上のように、プラウ触媒は、種々の作用効果を奏し、生物の生育、金属の保存、味覚の改善、食品の保存などの各用途において極めて優れた作用効果を奏するものである。
さらに、プラウ触媒は、前記した作用効果の他に、有害な電磁波から生体を保護する作用、マイナスイオンの増加作用、空気の清浄化作用なども有ると考えられる。
【0019】
次に、プラウ触媒の製造方法について説明する。
プラウ触媒は、セラミックス、ガラス、天然石などのシリカ等を主成分とする物質、二酸化ケイ素などの無機物質類:アルミニューム、チタン、ステンレス、鉄等の金属類:金、銀等の貴金属類:樹脂等の有機化学製品などの物質を、木酢液及び/又は竹酢液の存在下で、当該物質を特定の温度と圧力で加温及び加圧することにより製造することができる。
プラウ触媒の製造に使用される木酢液は、木材を乾留して得られる黒褐色で刺激臭のある液体であり、エステル類、ラクトン類などの多数の成分を含有している液体である。使用される木酢液としては、木材からのものであればよいが、広葉樹や針葉樹等からの木酢液が好ましい。また使用される竹酢液としては、竹を乾留して得られる液体であり、前記した木酢液と同様に使用することができる。
木酢液又は竹酢液をそれぞれ単独で使用することもできるが、木酢液及び竹酢液の両者を併用するのが好ましい。両者を併用する場合の混合比には特に制限はないが、木酢液:竹酢液の比が1:0.01〜10、1:0.1〜5、又は1:0.1〜3の範囲混合するのが好ましい。
これらの木酢液及び/又は竹酢液は、水で希釈して使用するのが好ましく、通常は0.0001%〜1%程度の濃度、好ましくは0.002%〜0.2%の濃度、より好ましくは0.002%〜0.02%の濃度で使用される。
また、木酢液及び/又は竹酢液の使用量は特に制限はないが、活性化される物質が十分に浸る量、好ましくは1.2〜5倍量、1.5〜3倍量使用される。
プラウ触媒を製造するための温度としては、室温付近の温度が好ましく、通常は約10〜80℃、好ましくは20〜50℃程度である。
プラウ触媒を製造するための圧力としては、ゲージ圧で5〜50気圧、好ましくは5〜10気圧程度である。加圧するために使用される気体としては、窒素ガスなどの不活性ガスを使用することができるが、空気や炭酸ガスなどを使用することもできる。
プラウ触媒を製造する際に、木酢液及び/又は竹酢液を加温、加圧することにより、製造装置内において木酢液及び/又は竹酢液の固有の電磁波が発生しているとも考えられる。木酢液及び/又は竹酢液が有する固有の電磁波の吸収帯がどのあたりかという詳細な検討はなされていないが、処理により、物質が電磁的な影響を受け、物質内の水素原子、特に水素結合などに関与している水素原子が特有な影響を受け、活性化されたのではないかと考えられる。このように、プラウ触媒の製造に当たり、木酢液及び/又は竹酢液を使用することを第一の特徴とし、さらにこれを加温及び/又は加圧することを第二の特徴とするものである。
本発明は、木酢液及び/又は竹酢液の存在下で加温、加圧したガラスの原料である二酸化ケイ素(プラウ触媒)を添加してガラスを製造することができる。このようにして製造されたガラスはプラウ触媒としての作用を有している。
【0020】
プラウ触媒を製造するための装置としては、加圧できる容器であれば特に制限はない。装置としては図1および図2に示す装置を例示することができる。図1は製造装置を上から見た図であり、図2はその断面図である。
製造装置1は、略円筒状の形状であり、その上部には、蓋2があり、蓋2には蓋ロックハンドル3が取り付けられており、蓋2はオーリングシール4でシールされて加圧可能になっている。装置1の上部には加圧空気供給口5、リリーフバルブ9、及び液体取り出し口6が設けられている。装置1の内部にはサクションパイプ7が導入されている。装置1はプロテクター8により補強されている。
製造装置1の中に0.002%〜0.02%の濃度の木酢液及び/又は竹酢液を入れ、プラウ触媒となる物質として、例えばガラスの原料である二酸化ケイ素を添加して、オーリングシール4と共に蓋2を締める。蓋ロックハンドル3でロックした後、加圧空気供給口5から加圧空気を注入して、8気圧で30℃に保つ。この状態で約48時間維持することによりプラウ触媒機能をもったガラスの原料となる。この二酸化ケイ素をガラスビーズの生産量の5%を添加することにより、製造されたガラスビーズ全量がプラウ触媒となる。
一般にこのようなプラウ触媒となった物質を用いて、これを原材料として次の物質を製造する場合には、原材料として0.01重量%以上、好ましくは0.01重量%〜80重量%、0.1%以上、1〜80重量%、より好ましくは1〜50重量%、1〜20重量%、1〜10重量%程度が選択される。
【0021】
さらに、この方法で製造されたプラウ触媒を使用してプラウ活性水を製造することができる。プラウ活性水は、プラウ触媒に水を接触させて製造することができる。例えば、水槽などの容器に水を入れ、その中にプラウ触媒を入れておくことにより製造することができる。好ましい製造方法としては、プラウ触媒を充填した容器に水を循環させて、全ての水が十分にプラウ触媒と接触できるように、循環ポンプなどを使用して水を循環する方法が挙げられる。
プラウ触媒と水との接触時間には特に制限はないが、活性化が十分に移行できる時間接触させておくのが好ましい。
【0022】
さらに、このようにして製造されたプラウ活性水を用いて、当該水分子を介して他の物質にも触媒作用を持たせることが出来る。
例えば、前記した方法により製造されたプラウ活性水、砂利、砂、セメント、及び好気性微生物入りパーライト固化強剤を、通常のコンクリートの製造方法に従ってコンクリートを製造することができる。このようにして製造されたコンクリートは板状や粒状に成形することができる。例えば、板状の場合には、大きさには特に制限はないが、例えばB5〜B4程度の大きさで、厚さ約2〜20cm、好ましくは5〜15cm程度の板状とすることができる。また粒状の場合にも、粒径に特に制限はないが、通常は1〜10cm、好ましくは1〜5cm、1.5〜3cm程度の粒状とすることができる。
このように成形されたコンクリートが板状の場合には、板状物の大きさによるが通常は、田んぼ1反当たり約4〜10枚、5〜8枚程度を等間隔に配置して、コンクリートの上面が田んぼの水面から出ないように埋め込んで使用される。また、粒状の場合には、1反当たり約5〜30kg、10〜20kg、通常は約15kg程度を土に浅く埋め込んで使用される。
【0023】
プラウ触媒の効果は、前記してきたように、極めて優れたものである。その作用機構の詳細は必ずしも明確ではないが、生体の水分やタンパク質や遺伝子に何らかの作用をしているものと考えられる。植物の光合成や、動物の免疫機能をもつ細胞に大きな影響を及ぼしているのがたんぱく質であり、そのたんぱく質の構成成分となっているのが、炭素、水素、酸素、窒素などである。この中でも水素原子は最も小さく、プラウ触媒の作用を受けやすく、その微弱エネルギーによって活性化された水素の分子運動は、物質の持っている本来の機能を最大限に発揮し、生命維持に必要な働きは高め、不要な外界からの作用には抵抗する働きを、自らの自然の能力として保持するようになる。このような力を与えるのがプラウ触媒であると考えられる。
【0024】
プラウ触媒、当該プラウ触媒により活性化されたプラウ活性水、さらに当該プラウ活性水により活性化された物質の応用範囲は極めて多岐にわたっており、動物や植物の育成や保存、食品や日常品などの保存や味覚改善、金属類や工業製品類の安定化や補強化など、各種の産業分野に応用することができる。
例えば、乳製品への適用については、現在、牛乳を殺菌するなどの過程で使われている装置の一部を、プラウ触媒で加工した素材のものに変えることによって乳製品の活性化が可能となる。牛乳が通過するパイプや鉄板などをプラウ加工すると、そこで牛乳がプラウ触媒に接触することで、牛乳の体質が変化することになり、こうした牛乳を一部作り、今までどおりの牛乳に混ぜることでも、全体の賞味期限を延ばすことができる。プラウ触媒に接触させた牛乳の割合をどの程度混ぜるかで、賞味期限の延長日数や分離の時期が変わってくるものと考えられる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
【0026】
実施例1 ガラスの製造方法
図1及び図2に示した装置1を用いて、ガラスの原料である二酸化ケイ素を木酢液及び竹酢液の存在下で加温、加圧した。
水道水10Lに対し、木酢液、竹酢液の混合液の濃度が0.05%となるように調製した溶液を装置1に入れ、その中にガラスの原料である二酸化ケイ素を10kg入れて蓋2を締めて、加圧空気を導入して8気圧とした。
30℃で48時間、この状態で維持した後、装置1から二酸化ケイ素を取り出した。
【0027】
ガラスビー玉、ガラスビーズ製造時に、前述の二酸化ケイ素をガラスビーズを製造する量の5%となるように調製し、ガラスビー玉、ガラスビーズからなるプラウ触媒を製造した。
【0028】
実施例2 水の処理方法
容積600mlの容器に実施例1で製造したガラスビー玉及びガラスビーズからなるプラウ触媒を、それぞれ400gを充填し、550Lの水槽に貯蔵した水道水500Lを流速20L/分で、48時間循環させてプラウ活性水500Lを製造した。
【0029】
参考例1 プラウ活性コンクリート塊の製造
セメント25重量%、砂35重量%、好気性微生物入りパーライト固化強剤30重量%をよく混合し、その中に実施例2で製造したプラウ活性水10重量%を入れて十分に撹拌した。
これを成形用の枠に流し込んでB4の大きさで厚さが約12〜13cmのコンクリートボード(エコボード)を製造した。
また、前記で得られたコンクリートを成形用の枠に流し込んで、直径約1.5〜2cmの粒状に成形した(エコ粒)。
【0030】
参考試験例1 エコボードを用いた稲の育成試験
参考例1で製造したエコボードを用いて、以下の要領で稲の生育試験を行った。
参考例1で製造したエコボードを、田植え直後10日から15日経過した田んぼ1反(約300坪)当たり6枚をほぼ等間隔に配置した。各エコボードはエコボードの上面が田んぼの水面の上に出ないように少し土に埋め込んだ。比較のために、エコボードによる前記処置を行わない田んぼで同様に稲を生育させた。
この試験は、田植えから収穫までの期間で行われ、実験場所は、山口県、広島県、長野県、北海道、静岡県、福岡県、千葉県、愛知県、佐賀県などの農家、計33ヶ所で行った。
結果を前記した表1に示す。
【0031】
参考試験例2 ガラスビーズからなるプラウ触媒を用いた錆びの実験
プラスチックの器を二つ用意し、一方にはプラウ触媒の機能を持つガラスビーズと水道水及び安全ピンを入れ、他方には水道水と安全ピンだけを入れ、共に密閉して静置した。ガラスビーズを入れない器の安全ピンは錆びたが、ガラスビーズを入れた前者の器の安全ピンは6ヶ月を経過しても錆びなかった。
【0032】
参考試験例3 エコ粒を用いた魚の生育状況
参考例1で製造したエコ粒を、幅80cm、奥行き30cm、高さ60cmの魚や水草が生育している水槽にエコ粒40個を入れた。その後、水槽の水を換えずにそのまま放置した。
その結果、水槽の水は実験開始から4年間換えなくても、腐らなかった。また、魚や水草は、現在でも元気に成長を続けている。水槽の底にたまった魚の糞も塊となって残るものの、腐食していない。
【0033】
【発明の効果】
本発明では、新規触媒が持つ機能により、環境をより自然に近い状態に戻し、生体が本来持っている力を引き出し、それ自身の育成を高めるような効果を示す水の処理方法及びその水の処理方法に用いるガラスの製造方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラウ触媒を製造する装置の例を上から見た図である。
【図2】プラウ触媒を製造する装置の例の断面図である。
【符号の説明】
1 プラウ触媒の製造装置
2 蓋
3 蓋ロックハンドル
4 オーリングシール
5 加圧空気供給口
6 液体取り出し口
7 サクションパイプ
8 プロテクター
9 リリーフバルブ
Claims (4)
- 木酢液及び/又は竹酢液の存在下で加温、加圧したガラスの原料である二酸化ケイ素を添加することを特徴とするガラスの製造方法。
- 前記加圧が、5〜50気圧であることを特徴とする請求項1に記載のガラスの製造方法。
- 前記木酢液が、広葉樹、針葉樹からの木酢液であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスの製造方法。
- 請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のガラスの製造方法で製造されたガラスに水を接触させることを特徴とする水の処理方法。
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