JP4298012B2 - 高耐圧増幅装置 - Google Patents

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    • H03F3/42Amplifiers with two or more amplifying elements having their dc paths in series with the load, the control electrode of each element being excited by at least part of the input signal, e.g. so-called totem-pole amplifiers
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高電圧出力を供給する増幅器または高電圧を断続するスイッチング回路等に有益な高耐圧増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
増幅器やスイッチング回路等において高電圧を制御するためにはその高電圧に耐える増幅素子が必要である。一方、増幅素子としてのトランジスタ、FET、IGBT(Integrated Gate Bipolar Transistor)等の増幅素子はそれぞれ型名ごとに定められている耐電圧の定格を超える電圧を印加することはできない。
【0003】
耐電圧の定格を超える電圧を制御する必要がある場合に、複数の増幅素子を直列に接続して電圧を分担させた高耐圧増幅装置は、例えば、特開昭54−152845号に開示されている。但し、当該公報の場合は抵抗のみで分圧しているので、FETの帰還容量Cgdの影響を受けやすい。Cgdの影響を小さくするには抵抗値を小さくすれば良いが、そうするとFETの負荷となり、効率が悪化する。又、通常、高耐圧の半導体素子をつくると、構造上どうしてもオン抵抗が高くなる。そのため、低耐圧、低オン抵抗の素子を直列接続して耐圧を上げたほうがオン抵抗を下げることができる。
【0004】
図6は、上記の欠点を除くため分圧抵抗にキャパシタC1〜Cnを付加した高耐圧増幅装置の一例が示されており、複数の増幅素子(トランジスタやFETなど)Q1〜Qnを直列に接続して単体の素子以上の電圧に耐える高耐圧増幅素子が構成されている。この高耐圧増幅装置では、n個の増幅素子としてのMOSFETが直列に接続され、第1番目のMOSFET(Q1)のドレインが上記高耐圧増幅素子のドレイン端子とされ、第n番目のMOSFET(Qn)のソース、ゲートがそれぞれ上記高耐圧増幅素子のソース端子、ゲート端子とされている。そして、第1番目から第n−1番目のMOSFETの各ゲートには上記ドレイン、ソース端子間に印加される電圧を、抵抗RとキャパシタCの並列回路(R1とC1、R2とC2、R3とC3、…、Rn-1とCn-1、RnとCn)を直列に接続した電圧分圧回路により電圧を均等に分割して印加している。
【0005】
この電圧分圧回路は、オシロスコープのプローブ等に用いられている、電圧を周波数にかかわりなく分圧する手段が採用されている。そして、R1×C1=R2×C2=・・・なる条件を満足させて周波数に無関係な電圧分圧を可能としている。従って、この複数の増幅素子の直列接続でも同様な考えから、すべての抵抗の値を同一とし、これらに同一の値のCを接続して、各ゲートに与える電圧が生成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記電圧分圧回路の各分圧点に、図示のように、MOSFETが接続されている場合には、MOSFETのゲート・ドレイン間の帰還容量Cgd(Cgd1〜Cgdn)の影響により電圧が均等に配分されないという問題があった。この対策として、Cの値を大きくすることにより相対的にCgdの影響が無視できるようにしていた。
【0007】
しかし、キャパシタCを大きな値にすると、キャパシタCに流入する電流が増大し、MOSFETから見ればキャパシタCも負荷であるから、MOSFETがその電流を供給しなければならない。その結果、いたずらに大パワーの素子を必要とし、周波数特性上の高域部分が劣化する等の問題を生じていた。
【0008】
図7は、図6において増幅素子を4個用いて高耐圧増幅回路を構成したものである。この回路では、MOSFETQ1〜Q4を4個直列に接続して1つの高耐圧MOSFET増幅素子(以下では「合成増幅素子」と略記)を構成している。この合成増幅素子のドレイン、ゲート、ソースはそれぞれD、G、Sで表され、直流電源200V及びその直流に重畳する形で100Vの交流電圧がドレインに印加されている。
【0009】
FETQ1からQ4の各FETのドレインとソース間についてこの交流電圧が周波数に対してどのように変化するかを見れば、各FETでの電圧分担の様子がわかる。合成増幅素子のゲート(G)に印加されている10Vの直流電源はこのFETに適正なバイアスを与えるためのものである。ここで抵抗R1=R2=R3=R4=100kΩである。
【0010】
図中の分圧キャパシタC1〜C4の値を変えて、各FETへの印加電圧の周波数特性が図8と図9に示されている。
【0011】
図8と図9の縦軸は、直列接続された4個のFET(Q1〜Q4)のうちFETQ1のドレインとFETQ4のソース間電圧に対する各FETのドレイン、ソース間電圧比を表したものである。電圧の分担が均等であれば電圧比は1/4すなわち一12dBとなる。図中の口印はFETQ1、◇印はFETQ2、▽印はFETQ3、△印はFETQ4のそれぞれのドレインとソース間電圧の周波数特性である。横軸は印加交流電圧の周波数を示している。
【0012】
図8は、C1=C2=C3=C4=500pFとしたときの特性であり、低周波領域(数100Hz以下)では4個とも電圧比は−12dBであるが、この周波数以上では電圧分担は不均等になっている。
【0013】
図9は、さらに分圧キャパシタを増大しC1=C2=C3=C4=10、000pFとした場合の特性であり、電圧比のばらつきは数dBと小さくなるものの、この分圧キャパシタの値が大きくなっただけそこに流れる交流電流も増大し、結果として効率を悪化させる。
【0014】
図6に示されている高耐圧増幅装置では、直列に接続された増幅素子の各々に適正なバイアスを与えて1つの高耐圧増幅素子が構成されており、その際、バイアス供給手段として抵抗分圧回路を用いている。このバイアス供給手段の他の形式としては、フォトカプラやトランスを用いる方式もあるが、前者ではフォトカブラの直線性や安定性に問題があり、後者では重量やスペースの問題があり、装置のサイズが大きくなる。
【0015】
本発明は、これら従来の問題点を解決するものであり、複数の半導体素子を直列に接続して耐圧の高い素子を構成する場合、簡単な構成で、且つその周波数特性を従来に比べて格段に向上することができる高耐圧増幅装置を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明による高耐圧増幅装置は次のような特徴的な構成を採用している。
【0017】
(1)それぞれ第1端子、第2端子前記第1端子及び前記第2端子間の伝達特性を制御する制御端子として第3端子を有し、前記第1端子及び前記第2端子を用いて直列接続されたn(2以上の整数)個の半導体増幅素子と、該n個の半導体増幅素子からn番目の前記半導体増幅素子を除く(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子に所定のバイアス電圧を与える電圧分圧手段とを備え、
前記n個の半導体増幅素子の1番目の半導体増幅素子の前記第1端子及び前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子間に負荷を介して電源接続され、前記n番目の半導体増幅素子の前記第3端子に入力された信号を前記n個の半導体増幅素子により増幅する高耐圧増幅装置において、
前記電圧分圧手段は、直列抵抗と該直列抵抗の全部に並列接続されたキャパシタとを含む抵抗−キャパシタ分圧回路であり
前記直列抵抗は、前記1番目の半導体増幅素子の前記第1端子と前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子との間に直列接続されたn個の抵抗を含み、該n個の抵抗の接続点に前記(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子が接続され、
前記直列抵抗の前記抵抗は等しい抵抗値であり、
i番目の前記抵抗に並列接続したキャパシタの容量が、(i−1)番目の前記抵抗に並列接続したキャパシタの容量と、(i−1)番目の半導体増幅素子の第1端子と第3端子との間の容量との加算値であり、
前記iは、上記n以下で且つ2以上の整数であることを特徴とする高耐圧増幅装置。
【0018】
(2)それぞれ第1端子、第2端子、前記第1端子及び前記第2端子間の伝達特性を制御する制御端子として第3端子を有し、前記第1端子及び前記第2端子を用いて直列接続されたn(2以上の整数)個の半導体増幅素子と、該n個の半導体増幅素子からn番目の前記半導体増幅素子を除く(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子に所定のバイアス電圧を与える電圧分圧手段とを備え、
前記n個の半導体増幅素子の1番目の半導体増幅素子の前記第1端子及び前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子間に負荷を介して電源が接続され、前記n番目の半導体増幅素子の前記第3端子に入力された信号を前記n個の半導体増幅素子により増幅する高耐圧増幅装置において、
前記電圧分圧手段は、n個の直列抵抗と、該直列抵抗の2番目以降の抵抗に並列接続されたキャパシタとを含む抵抗−キャパシタ分圧回路であり、
前記直列抵抗は、前記1番目の半導体増幅素子の前記第1端子と前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子との間に直列接続されたn個の抵抗を含み、該n個の抵抗の接続点に前記(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子が接続され、
前記直列抵抗の前記抵抗は等しい抵抗値であり、
i番目の前記抵抗に並列接続したキャパシタの容量が、(i−1)番目の前記抵抗に並列接続したキャパシタの容量と、(i−1)番目の半導体増幅素子の第1端子と第3端子との間の容量との加算値であり、
前記iは、n以下で且つ2以上の整数であることを特徴とする高耐圧増幅装置。
【0019】
(3)それぞれ第1端子、第2端子、前記第1端子及び前記第2端子間の伝達特性を制御する制御端子として第3端子を有し、前記第1端子及び前記第2端子を用いて直列接続されたn(2以上の整数)個の半導体増幅素子と、該n個の半導体増幅素子からn番目の前記半導体増幅素子を除く(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子に所定のバイアス電圧を与える電圧分圧手段とを備え、
前記n個の半導体増幅素子の1番目の半導体増幅素子の前記第1端子及び前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子間に負荷を介して電源が接続され、前記n番目の半導体増幅素子の前記第3端子に入力された信号を前記n個の半導体増幅素子により増幅する高耐圧増幅装置において、
前記電圧分圧手段は、直列抵抗と該直列抵抗の一部に並列接続されたキャパシタとを含むとともに、1番目の前記半導体増幅素子の第1端子とj番目の前記半導体増幅素子の第3端子の間の抵抗にキャパシタが並列接続されていない、抵抗−キャパシタ分圧回路であり、
1番目の前記半導体増幅素子の第1端子とj番目の前記半導体増幅素子の第3端子の間、及びj番目の前記半導体増幅素子の第3端子と(j+1)番目の前記半導体増幅素子の第2端子の間にそれぞれ抵抗を接続し、
1番目の前記半導体増幅素子の第1端子とj番目の前記半導体増幅素子の第3端子の間の抵抗値を、j番目の前記半導体増幅素子の第3端子と(j+1)番目の前記半導体増幅素子の第2端子の間の抵抗値のj倍とし、
j番目の前記半導体増幅素子の第3端子と(j+1)番目の前記半導体増幅素子の第2端子の間の抵抗にはキャパシタを並列接続し、該キャパシタの容量がj番目の前記半導体増幅素子の第1端子と第3端子間の容量と等しくし、
上記jは、(n−1)以下で且つ1以上の整数であることを特徴とする高耐圧増幅装置。
【0020】
(4)それぞれ第1端子、第2端子、前記第1端子及び前記第2端子間の伝達特性を制御する制御端子として第3端子を有し、前記第1端子及び前記第2端子を用いて直列接続されたn(2以上の整数)個の半導体増幅素子と、該n個の半導体増幅素子からn番目の前記半導体増幅素子を除く(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子に所定のバイアス電圧を与える電圧分圧手段とを備え、
前記n個の半導体増幅素子の1番目の半導体増幅素子の前記第1端子及び前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子間に負荷を介して電源が接続され、前記n番目の半導体増幅素子の前記第3端子に入力された信号を前記n個の半導体増幅素子により増幅する高耐圧増幅装置において、
前記電圧分圧手段は、直列抵抗及び該直列抵抗の一部に並列接続されたキャパシタを含むとともに、j番目の前記半導体増幅素子の第1端子と第3端子の間の抵抗にはキャパシタを並列接続していない、抵抗−キャパシタ分圧回路であり、
j番目の前記半導体増幅素子の第1端子と第3端子の間、及びj番目の前記半導体増幅素子の第3端子とn番目の前記半導体増幅素子の第2端子の間にそれぞれ抵抗を接続し、
j番目の前記半導体増幅素子の第3端子とn番目の前記半導体増幅素子の第2端子の間の抵抗値をj番目の半導体増幅素子の第1端子と第3端子の間の抵抗値の(n−j)倍とし、
j番目の半導体増幅素子の第3端子とn番目の半導体増幅素子の第2端子の間の抵抗にはキャパシタを並列接続し、該キャパシタの容量がj番目の半導体増幅素子の第1端子と第3端子間の容量の(n−j)分の1と等しくし、
上記jは、(n−1)以下で且つ1以上の整数であることを特徴とする高耐圧増幅装置。
【0021】
(5)それぞれ第1端子、第2端子、前記第1端子及び前記第2端子間の伝達特性を制御する制御端子として第3端子を有し、前記第1端子及び前記第2端子を用いて直列接続されたn(2以上の整数)個の半導体増幅素子と、該n個の半導体増幅素子からn番目の前記半導体増幅素子を除く(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子に所定のバイアス電圧を与える電圧分圧手段とを備え、
前記n個の半導体増幅素子の1番目の半導体増幅素子の前記第1端子及び前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子間に負荷を介して電源が接続され、前記n番目の半導体増幅素子の前記第3端子に入力された信号を前記n個の半導体増幅素子により増幅する高耐圧増幅装置において、
前記電圧分圧手段は、直列抵抗と該直列抵抗の一部に並列接続されたキャパシタとを含むとともに、1番目の前記半導体増幅素子の第1端子とj番目の前記半導体増幅素子の第3端子の間の抵抗にはキャパシタを並列接続していない、抵抗−キャパシタ分圧回路であり、
1番目の前記半導体増幅素子の第1端子とj番目の前記半導体増幅素子の第3端子の間、及びj番目の前記半導体増幅素子の第3端子とn番目の前記半導体増幅素子の第2端子の間にそれぞれ抵抗を接続し、
1番目の前記半導体増幅素子の第1端子とj番目の前記半導体増幅素子の第3端子間の抵抗値と、j番目の半導体増幅素子の第3端子とn番目の半導体増幅素子の第2端子間の抵抗値との比をj:(n−j)とし、
j番目の半導体増幅素子の第3端子とn番目の半導体増幅素子の第2端子の間の抵抗にはキャパシタを並列接続し、該キャパシタの容量を、j番目の半導体増幅素子の第1端子と第3端子間の容量の(n−j)分の1と等しくし、
上記jは、(n−1)以下で且つ1以上の整数であることを特徴とする高耐圧増幅装置。
【0023】
(6)前記キャパシタは、その容量に前記半導体増幅素子の前記第1及び第3端子間の電極間容量が持つ電圧依存性と同等の電圧依存性を持つことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の高耐圧増幅装置。
【0024】
このように、増幅素子の直列接続のための分圧インピーダンス素子の値を、増幅素子の内部インピーダンスを考慮して定めることにより、増幅素子の電圧分担を管理することが可能となり、さらに増幅素子の消費電力を最小限とすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による高耐圧増幅装置の好適実施形態例の構成及び動作を添付図を参照して詳細に説明する。
【0026】
<第1実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態例の高耐圧増幅装置である。図1は図6に示す従来の高耐圧増幅装置と同じ回路構成であるが、キャパシタの値にある種の関係を持たせている点で両者は異なる。
【0027】
図1は、n個のパワーMOSFET(Q1〜Qn)101〜104それぞれのドレイン、ソースを直列に接続して全体を1個のFETとみなした場合、耐電圧を個々のFETのn倍とすることができるようにした高耐圧増幅装置100である。図中の120(D)、130(S)、140(G)は、全体を1個のFETとみなした場合のゲート、ドレイン、ソースの各端子に相当する。
【0028】
抵抗103〜107(Ra1〜Ran)は分圧抵抗でRa1=Ra2=…=Ran=Raである。このRaの値は、FETの直流ゲート電流による分圧比の誤差が必要な値以下となるように選ぶが、直流ゲート電流は非常に小さいため、分圧抵抗の値をある程度以上にできるため、この抵抗での電力消費は通常問題にならない。
【0029】
キャパシタ108〜112(Ca1〜Can)は分圧コンデンサで、それぞれ後述する値に選ぶことにより、交流信号に対する各FETの電圧分担を均等にすることができる。
【0030】
一般に、FETはゲート、ドレイン、ソースの各電極間に等価的に浮遊容量であるキャパシタを内蔵しており、Cgd1〜CgdnはそれぞれFET101〜104の内部ゲート、ドレイン間キャパシタである。FETのゲート、ソース間のキャパシタは、ゲートとソース間の電圧が小さいのでその影響は無視できる。
【0031】
以下では説明を簡単化するため図1において次のように仮定する。
(1)FET101〜104それぞれのゲート電位とソース電位は大略等しいものとする。
(2)Ra1=Ra2=・・=Ran(=Ra)とする。
図1において、D−S端子間に直流および交流電圧が印加され、この電圧が均等に分圧され、各FET101〜104のドレイン、ソース間に印加されているものとする。
【0032】
各FETのゲート、ドレイン間キャパシタCgdの端子電圧は、上記の仮定の結果、すべて等しいのでキャパシタCgdに流れる電流もすべて等しいことになり、これをIgdとするとFETのゲート漏れ電流を無視すればゲート電流はIgdとみることができる。分圧キャパシタ108〜112(Ca1、Ca2、・・・Can)に流れる電流をそれぞれIa2、Ia2、…、Ianとすると、FETQ1のゲート接続点の交流電流について次式が成り立つ。
a2 = Ia1十Igd 式(a1)
【0033】
ここで、交流信号に対して分割抵抗Ra1、Ra2の両端電圧がそれぞれ等しくなるためには、これらの抵抗値が等しいので並列に接続されているキャパシタの容量も等しい必要がある。すなわち次のようになる。
a2=Ca1十Cgd 式(b1)
【0034】
以下、FET102〜104のゲート接続点についても同様に
a3=Ia2+Igd=Ia1+2Igd 式(a2)
従って、 Ca3=Ca2+Cgd=Ca1+2Cgd 式(b2)
・ ・ Ian=Ian-1+Igd=Ia1+(n−1)Igd 式(an)
従って、 Can=Can-1+Cgd=Ca1+(n−l)Cgd 式(bn)
【0035】
このように、分圧キャパシタCa1、Ca2、…、Canを式(b1)、式(b2)、…、式(bn)の値にすることによって、各FETの印加電圧を均等にすることができる。
【0036】
また、通常はキャパシタCa1はFET101のキャパシタCgdで代用できるので、Ca1=0となるため、均等にする条件は下記のように簡単になる。
Ca2=Cgd、Ca3=2Cgd、…、Can=(n−l)Cgd
式(c1)
【0037】
この式(c1)を用いて電圧分割回路のキャパシタを決定すれば、従来方法に比べて周波数特性を大幅に伸ばすことができる。
【0038】
一例として、Cgd=500pFとして式(c1)から分圧キャパシタの値を求めると、Ca2=500pF、Ca3=1000pF、Ca4=1500pFとなる。ここで、Ra=100kΩである。この場合の周波数特性は図2となり、高周波領域(数Mz)まで平坦な特性を示す。
【0039】
一般に、MOSFETの浮遊容量Cgdには電圧依存性があり、ドレイン、ソース間電圧に応じてCgdも変化する。分圧キャパシタとしてCgdと近似の電圧依存性をもつコンデンサ(例えば、MOSFETと同様の製造プロセスで作られたコンデンサ)を選べば分圧比の電圧依存性をも補償することができる。
【0040】
以上、単体の増幅素子を直列に接続して等価的に高耐圧の増幅素子を構成する高耐圧増幅装置において、それぞれの増幅素子にバイアスを与えるC、Rから成る電圧分圧回路のキャパシタCの値を式(c1)を満足するように選べば、得られる高耐圧の増幅素子の周波数特性を最適化できることがわかる。
【0041】
<第2実施形態>
次に本発明による高耐圧増幅装置の第2の実施形態を図3を参照しながら説明する。
【0042】
図3では、直列接統されたFETの各ゲートの電位設定が図3に示す第1の実施形態とは別構成により行なわれる。本実施形態においては、各FETにバイアスを与えるために各FETに一組の抵抗分圧回路を用意している。抵抗分圧回路は、抵抗205、206、208、209、211、212及びキャパシタ207、210、213から構成されている。また、本実施形態では、4個のFETを直列に接続して高耐圧素子を構成している。図において、FET201〜204は、高耐圧素子を実現するために直列接統されたn個のFET群であり、FET201のドレインが高耐圧増幅装置200のドレイン220(D)に、FET204のソース、ゲートは高耐圧増幅装置200のソース230(S)、ゲート240(G)にそれそれ対応している。
【0043】
図示の接続関係でFET201のゲート電位は直流的にみると、FET201のドレイン電位(E)とFET203のドレイン電位(E/2)間を抵抗211(抵抗値:R)と抵抗212(抵抗値:R)とで分圧した電位(約3E/4)にバイアスされる。
【0044】
また、FET202のゲート電位は、直流的にみると、FET201のドレイン電位(E)とFET204のドレイン電位(E/4)間を抵抗208(抵抗値;2R)と抵抗209(抵抗値:R)とで分圧した電位(約E/2)にバイアスされる。
【0045】
同様に、FET203のゲート電位は、直流的にみると、FET201のドレイン電位(E)とFET204のソース電位(0)間を抵抗205(抵抗値:3R)と抵抗206(抵抗値:R)とで分圧した電位(杓1/4E)にバイアスされる。
【0046】
交流的にみると、FET201のゲート電位を決めている抵抗211、212からなる抵抗分圧回路は、FET201のゲートとドレイン間の電極間容量Cgd1の影響を補償するため、抵抗212にキャパシタ213(容量値:C=Cgd1)を並列に接続している。
【0047】
同様に、FET202のゲート電位を決めている抵抗208、209からなる抵抗分圧回路は、FET202のゲートとドレイン間の電極間容量Cgd2の影響を補償するため、抵抗209にキャパシタ210(容量値:C=Cgd2)を並列に接続している。
【0048】
また、FET203のゲート電位を決めている抵抗208、206からなる抵抗分圧回路は、FET203のゲートとドレイン間の電極間容量Cgd3の影響を補償するため、抵抗206にキャパシタ207(容量値:C=Cgd3)を並列に接続している。
【0049】
このように本実施形態の回路構成によれば、FETの電極間容量の影響を補償するキャパシタ207、210、213の容量Cは、Cに加わる電圧がそれぞれ(1/4)Eで、他の電極間容量から電流が流れ込まないので、それぞれCgd1、Cgd2、Cgd3となるが、通常、FETは同一型名のものを使用するので、Cgd1=Cgd2=Cgd3としてよく、その結果、同一のキャパシタを使用できるというメリットがある。
【0050】
更に、本実施形態によれば、FETに存在する電極間容量を通してゲートを経由して電圧分圧回路へ流れ出す不要電流の大きさを第1実施形態の半分に抑えることができる。
【0051】
すなわち、キャパシタには、増幅にあずからないエネルギーが蓄積されるので、キャパシタ部分のエネルギーが少ないほ損失が少ないと言える。この観点から図3の回路中の外付けキャパシタ207、210、213に蓄積されるエネルギーを計算すると、各キャパシタには0.5C(E/4)2のエネルギーが蓄積されるのでトータルでは0.09375CE2のエネルギーが蓄積されることになる。他の実施形態(図1、図4と図5)では、この値は0.1875CE2であり、図3の場合の2倍で、図3がキャパシタ部分の損失に関しては有利である。回路中のキャパシタに畜積されるエネルギーを計算するには本来なら各FETの電極間容量Cgdについても計算する必要がある。しかし、この電極間容量に畜積されるエネルギーは回路構成上図1、図3〜5に関して同じであるため、外付けキャパシタ部分に蓄積されるエネルギーについてのみ比較した。
【0052】
このように図3の場合は、他の実施形態例に比べてCにかかる電圧が一番小さく、且つ他から電流が流れ込まないため損失に関しては有利である。ここで、外付けキャパシタ部分に蓄積されたエネルギーは、増幅素子であるFETが4個の場合について述べたが、他の個数であってもこの結果は適用できる。
【0053】
尚、図では4個のFET201〜204を直列に接続して高耐圧素子を構成したが、FETの数は2個以上であればかまわない。
【0054】
<第3実施形態>
次に本発明による高耐圧増幅装置の第3の実施形態を図4を参照しながら説明する。本実施形態の高耐圧増幅装置300のドレインが320(D)、ソースが330(S)、ゲートが340(G)でそれぞれ示されている。FET301のゲート電位は、直流的にみると、FET301のドレイン電位(E)とFET304のソース電位(0:ゼロ)間を抵抗311(抵抗値:R)と抵抗312(抵抗値:3R)とで分圧した電位(約3E/4)にバイアスされる。
【0055】
FET302のゲート電位は直流的にみると、FET302のドレイン電位(3E/4)とFET304のソース電位(0:ゼロ)間を抵抗308(抵抗値:R)と抵抗309(抵抗値:2R)とで分圧した電位(約E/2)にバイアスされる。
【0056】
同様に、FET303のゲート電位は、直流的にみるとFET303のドレイン電位(E/2)とFET304のソース電位(0:ゼロ)間を抵抗305(抵抗値:R)と抵抗306(抵抗値:R)とで分圧した電位(約E/4)にバイアスされる。
【0057】
交流的にみると、FET301のゲート電位を決めている抵抗311、312からなる抵抗分圧回路は、FET301のゲートとドレイン間の電極間容量Cgd1の影響を補償するため、抵抗312に抵抗比の逆比を有するキャパシタ313(容量値:C/3=Cgd1/3)を並列に接続している。
【0058】
また、FET302のゲート電位を決めている抵抗308、309からなる抵抗分圧回路は、FET302のゲートとドレイン間の伝教間容量Cgd2の影響を補償するため、抵抗309に抵抗比の逆比を有するキャパシタ310(容量値:C/2=Cgd2/2)を並列に接続している。
【0059】
同様に、FET303のゲート電位を決めている抵抗305、306からなる抵抗分圧回路は、FET303のゲートとドレイン間の電極間容量Cgd3の影響を補償するため、抵抗306にキャパシタ307(容量値:C=Cgd3)を並列に接続している。
【0060】
図4の外付けキャバシタ307、310、313に畜積されるエネルギーはそれそれ(1/32)CE2、(2/32)CE2、(3/32)CE2であるので、トータルでは0.1875CE2である。
【0061】
尚、図では4個のFETを直列に接続して高耐圧素子を構成したが、FETの数は2個以上であればかまわない。
【0062】
<第4実施形態>
次に本発明による高耐圧増幅装置の第4の実施形態を図5を参照しながら説明する。本実施形態では、電圧分圧回路が各ゲート独立に設けられおり、高耐圧増幅装置400のドレインが420(D)、ソースが430(S)、ゲートが440(G)でそれぞれ示されている。
【0063】
FET401のゲート電位は直流的にみると、FET401のドレイン電位(E)とFET404のソース電位(0:ゼロ)間を抵抗411(抵抗値:R)と抵抗412(抵抗値:3R)とで分圧した電位(約3E/4)にバイアスされることになる。
【0064】
FET402のゲート電位は、直流的にみると、FET401のドレイン電位(E)とFET404のソース電位(0:ゼロ)間を抵抗408(抵抗値:2R)と抵抗409(抵抗値:2R)とで分圧した電位(約E/2)にバイアスされることになる。
【0065】
同様に、FET403のゲート電位は、直流的にみると、FET401のドレイン電位(E)とFET404のソース電位(0:ゼロ)間を抵抗405(抵抗値:3R)と抵抗406(抵抗値:R)とで分圧した電位(約E/4)にバイアスされる。
【0066】
交流的にみると、FET401のゲート電位を決めている抵抗411、412からなる抵抗分圧回路は、FET401のゲートとドレイン間の電極間容量Cgd1の影響を補償するため、抵抗412にキャパシタ413(容量値:C/3)を並列に接続している。ここで、C=Cgd1である。
【0067】
また、FET402のゲート電位を決めている抵抗408、409からなる抵抗分圧回路は、FET402のゲートとドレイン間の電極間容量Cgd2の影響を補償するため、抵抗409にキャパシタ410(容量値:C/2)を並列に接続している。
【0068】
同様に、FET403のゲート電位を決めている抵抗405、406からなる抵抗分圧回路は、FET403のゲートとドレイン間の浮遊容量Cgd3の影響を補償するため、抵抗406にキャパシタ407(容量値:C)を並列に接続している。
【0069】
図5に示す外付けキャパシタ407、410、416に蓄積されるエネルギーは、それぞれ(l/32)CE2、(2/32)CE2、(3/32)CE2であるのでトーダルでは0.1875CE2である。
【0070】
尚、図では4個のFETを直列に接統して高耐圧素子を構成したが、FETの数は2個以上であればかまわない。一般に、電極間容量Cgdは、ドレイン、ソース間電圧Vdsにより10倍以上も変化するため、どのVdsの時点のCgdを用いたら良いかが問題となる。この問題に対しては、素子の耐圧の点からは、Vdsが最大のとき各MOSFETにかかる電圧が均等であるが望ましく、Vdsが比較的小さい場合には各MOSFETにかかる電圧に多少の不均一あっても素子破壊は起こらないからである。このため、電極間容量Cgdの値としては最大使用電圧のときの容量値を用いることが望ましい
【0071】
以上の説明ではFETを例にとって説明したが、これはバイポーラトランジスタ、IGBTでもかまわない。更にFETのわりにオアンプを使うことも可能である。なお、各FETのゲートに発振防止のためゲート抵抗を挿入してもよい。
【0072】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の高耐圧増幅装置によれば、以下に記すような格別な効果を奏する。すなわち、本発明によれば、分圧インピーダンスを予め定めた関係式に従って選ぶことによって、広い周波数範囲にわたり構成増幅素子の電圧分担を均等もしくは任意に設定することができるので、過渡的な動作状態を含め素子に過大電圧が印加されるのを防止し、素子を破壊から守ることができる。又、他の方式に比べて回路構成が簡単であり、分圧器に対して供給する無駄な電力を最小にできる。
【0073】
また、分圧インピーダンスに流れる電流を必要最小限とすることができるので、システム全体の効率を高めることができる。更に、高耐圧の半導体素子は構造上オン抵抗が高くなるが、低耐圧・低オン抵抗の素子を直列接続して耐圧を上げることができるので、結果的に高耐圧の素子を用いるよりも低オン抵抗を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による高耐圧増幅装置である。
【図2】図1に示す実施形態の高耐圧増幅装置の周波数特性を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態による高耐圧増幅装置である。
【図4】本発明の第3の実施形態による高耐圧増幅装置である。
【図5】本発明の第4の実施形態による高耐圧増幅装置である。
【図6】従来の高耐圧増幅装置である。
【図7】従来の他の例における高耐圧増幅装置である。
【図8】従来の高耐圧増幅装置の周波数特性を示す図である。
【図9】従来の高耐圧増幅装置の周波数特性を示す図である。
【符号の説明】
100〜400 高耐圧増幅装置
101〜104、201〜204、301〜304、401〜404FET
103〜107、205、206、208、209、211、212、305、
306、308、309、311、312、405、406、408、409、
411、412 抵抗
108〜112、207、210、213、307、310、313、407、
410、413 キャパシタ
120、220、320、420 ドレイン(D)
130、230、330、430 ソース(S)
140、240、340、440 ゲート(G)

Claims (6)

  1. それぞれ第1端子、第2端子前記第1端子及び前記第2端子間の伝達特性を制御する制御端子として第3端子を有し、前記第1端子及び前記第2端子を用いて直列接続されたn(2以上の整数)個の半導体増幅素子と、該n個の半導体増幅素子からn番目の前記半導体増幅素子を除く(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子に所定のバイアス電圧を与える電圧分圧手段とを備え、
    前記n個の半導体増幅素子の1番目の半導体増幅素子の前記第1端子及び前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子間に負荷を介して電源接続され、前記n番目の半導体増幅素子の前記第3端子に入力された信号を前記n個の半導体増幅素子により増幅する高耐圧増幅装置において、
    前記電圧分圧手段は、直列抵抗と該直列抵抗の全部に並列接続されたキャパシタとを含む抵抗−キャパシタ分圧回路であり
    前記直列抵抗は、前記1番目の半導体増幅素子の前記第1端子と前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子との間に直列接続されたn個の抵抗を含み、該n個の抵抗の接続点に前記(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子が接続され、
    前記直列抵抗の前記抵抗は等しい抵抗値であり、
    i番目の前記抵抗に並列接続したキャパシタの容量が、(i−1)番目の前記抵抗に並列接続したキャパシタの容量と、(i−1)番目の半導体増幅素子の第1端子と第3端子との間の容量との加算値であり、
    前記iは、上記n以下で且つ2以上の整数であることを特徴とする高耐圧増幅装置。
  2. それぞれ第1端子、第2端子、前記第1端子及び前記第2端子間の伝達特性を制御する制御端子として第3端子を有し、前記第1端子及び前記第2端子を用いて直列接続されたn(2以上の整数)個の半導体増幅素子と、該n個の半導体増幅素子からn番目の前記半導体増幅素子を除く(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子に所定のバイアス電圧を与える電圧分圧手段とを備え、
    前記n個の半導体増幅素子の1番目の半導体増幅素子の前記第1端子及び前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子間に負荷を介して電源が接続され、前記n番目の半導体増幅素子の前記第3端子に入力された信号を前記n個の半導体増幅素子により増幅する高耐圧増幅装置において、
    前記電圧分圧手段は、n個の直列抵抗と、該直列抵抗の2番目以降の抵抗に並列接続されたキャパシタとを含む抵抗−キャパシタ分圧回路であり、
    前記直列抵抗は、前記1番目の半導体増幅素子の前記第1端子と前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子との間に直列接続されたn個の抵抗を含み、該n個の抵抗の接続点に前記(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子が接続され、
    前記直列抵抗の前記抵抗は等しい抵抗値であり、
    i番目の前記抵抗に並列接続したキャパシタの容量が、(i−1)番目の前記抵抗に並列接続したキャパシタの容量と、(i−1)番目の半導体増幅素子の第1端子と第3端子との間の容量との加算値であり、
    前記iは、n以下で且つ2以上の整数であることを特徴とする高耐圧増幅装置。
  3. それぞれ第1端子、第2端子、前記第1端子及び前記第2端子間の伝達特性を制御する制御端子として第3端子を有し、前記第1端子及び前記第2端子を用いて直列接続されたn(2以上の整数)個の半導体増幅素子と、該n個の半導体増幅素子からn番目の前記半導体増幅素子を除く(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子に所定のバイアス電圧を与える電圧分圧手段とを備え、
    前記n個の半導体増幅素子の1番目の半導体増幅素子の前記第1端子及び前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子間に負荷を介して電源が接続され、前記n番目の半導体増幅素子の前記第3端子に入力された信号を前記n個の半導体増幅素子により増幅する高耐圧増幅装置において、
    前記電圧分圧手段は、直列抵抗と該直列抵抗の一部に並列接続されたキャパシタとを含むとともに、1番目の前記半導体増幅素子の第1端子とj番目の前記半導体増幅素子の第3端子の間の抵抗にキャパシタが並列接続されていない、抵抗−キャパシタ分圧回路であり、
    1番目の前記半導体増幅素子の第1端子とj番目の前記半導体増幅素子の第3端子の間、及びj番目の前記半導体増幅素子の第3端子と(j+1)番目の前記半導体増幅素子の第2端子の間にそれぞれ抵抗を接続し、
    1番目の前記半導体増幅素子の第1端子とj番目の前記半導体増幅素子の第3端子の間の抵抗値を、j番目の前記半導体増幅素子の第3端子と(j+1)番目の前記半導体増幅素子の第2端子の間の抵抗値のj倍とし、
    j番目の前記半導体増幅素子の第3端子と(j+1)番目の前記半導体増幅素子の第2端子の間の抵抗にはキャパシタを並列接続し、該キャパシタの容量がj番目の前記半導体増幅素子の第1端子と第3端子間の容量と等しくし、
    上記jは、(n−1)以下で且つ1以上の整数であることを特徴とする高耐圧増幅装置。
  4. それぞれ第1端子、第2端子、前記第1端子及び前記第2端子間の伝達特性を制御する制御端子として第3端子を有し、前記第1端子及び前記第2端子を用いて直列接続されたn(2以上の整数)個の半導体増幅素子と、該n個の半導体増幅素子からn番目の前記半導体増幅素子を除く(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子に所定のバイアス電圧を与える電圧分圧手段とを備え、
    前記n個の半導体増幅素子の1番目の半導体増幅素子の前記第1端子及び前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子間に負荷を介して電源が接続され、前記n番目の半導体増幅素子の前記第3端子に入力された信号を前記n個の半導体増幅素子により増幅する高耐圧増幅装置において、
    前記電圧分圧手段は、直列抵抗及び該直列抵抗の一部に並列接続されたキャパシタを含むとともに、j番目の前記半導体増幅素子の第1端子と第3端子の間の抵抗にはキャパシタを並列接続していない、抵抗−キャパシタ分圧回路であり、
    j番目の前記半導体増幅素子の第1端子と第3端子の間、及びj番目の前記半導体増幅素子の第3端子とn番目の前記半導体増幅素子の第2端子の間にそれぞれ抵抗を接続し、
    j番目の前記半導体増幅素子の第3端子とn番目の前記半導体増幅素子の第2端子の間の抵抗値をj番目の半導体増幅素子の第1端子と第3端子の間の抵抗値の(n−j)倍とし、
    j番目の半導体増幅素子の第3端子とn番目の半導体増幅素子の第2端子の間の抵抗にはキャパシタを並列接続し、該キャパシタの容量がj番目の半導体増幅素子の第1端子と第3端子間の容量の(n−j)分の1と等しくし、
    上記jは、(n−1)以下で且つ1以上の整数であることを特徴とする高耐圧増幅装置。
  5. それぞれ第1端子、第2端子、前記第1端子及び前記第2端子間の伝達特性を制御する制御端子として第3端子を有し、前記第1端子及び前記第2端子を用いて直列接続されたn(2以上の整数)個の半導体増幅素子と、該n個の半導体増幅素子からn番目の前記半導体増幅素子を除く(n−1)個の半導体増幅素子の前記第3端子に所定のバイアス電圧を与える電圧分圧手段とを備え、
    前記n個の半導体増幅素子の1番目の半導体増幅素子の前記第1端子及び前記n番目の半導体増幅素子の前記第2端子間に負荷を介して電源が接続され、前記n番目の半導体増幅素子の前記第3端子に入力された信号を前記n個の半導体増幅素子により増幅する高耐圧増幅装置において、
    前記電圧分圧手段は、直列抵抗と該直列抵抗の一部に並列接続されたキャパシタとを含むとともに、1番目の前記半導体増幅素子の第1端子とj番目の前記半導体増幅素子の第3端子の間の抵抗にはキャパシタを並列接続していない、抵抗−キャパシタ分圧回路であり、
    1番目の前記半導体増幅素子の第1端子とj番目の前記半導体増幅素子の第3端子の間、及びj番目の前記半導体増幅素子の第3端子とn番目の前記半導体増幅素子の第2端子の間にそれぞれ抵抗を接続し、
    1番目の前記半導体増幅素子の第1端子とj番目の前記半導体増幅素子の第3端子間の抵抗値と、j番目の半導体増幅素子の第3端子とn番目の半導体増幅素子の第2端子間の抵抗値との比をj:(n−j)とし、
    j番目の半導体増幅素子の第3端子とn番目の半導体増幅素子の第2端子の間の抵抗にはキャパシタを並列接続し、該キャパシタの容量を、j番目の半導体増幅素子の第1端子と第3端子間の容量の(n−j)分の1と等しくし、
    上記jは、(n−1)以下で且つ1以上の整数であることを特徴とする高耐圧増幅装置。
  6. 前記キャパシタは、その容量に前記半導体増幅素子の前記第1及び第3端子間の電極間容量が持つ電圧依存性と同等の電圧依存性を持つことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の高耐圧増幅装置。
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