JP4297402B2 - ピンチコック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム管等をはさんで液体の流れを止めるピンチコックに関する。
【0002】
【従来の技術】
ピンチコックとして、ゴム管をはさんで流れを止める8の字形のばねが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のピンチコックの開操作は、ばねの両端部を狭める操作であるためやや面倒であった。また、開操作は手でばねを狭めた状態に保持する必要があり、これまた面倒であった。
【0004】
請求項1に係る発明は、押圧による開操作を可能にすることを目的とする。
【0005】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明が有する解決課題を有するほか、可動プレートを開位置に保持可能にすることを目的とする。
【0006】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の発明が有する解決課題を有するほか、ばねを設けることにより自動閉鎖を可能にすることを目的とする。
【0007】
請求項4に係る発明は、請求項1、2又は3記載の発明が有する解決課題を有するほか、可動プレートの長孔を注出管外面へ挿入して枢着させることにより操作容易性とコンパクト化を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、容器の排出口へ連結可能な注出管1外面へ付設され、かつ下端部を注出管先端部へ連結させた柔軟管2の一側へ近接する第1挟持部4に形成した固定プレート3と、
下端部を柔軟管2を介して上記第1挟持部4へ当接可能な第2挟持部9に、かつ上端部を上記固定プレート3の上端部へ係合可能な押圧用操作端部に、それぞれ形成した可動プレート7とを有し、
該可動プレート7に上下方向への長孔8を形成し、
該長孔8を上記注出管1の先端部と上記柔軟管2の上部との両部へ挿入させて、長孔8下端を上記柔軟管2の他側へ係合させると共に、長孔8の左右両側面を上記注出管1へ回動自在に枢着し、
上記可動プレート7は、上記押圧用操作端部の係合解除により回動して、上記長孔下端が柔軟管2を偏平状に狭窄させた状態で第2挟持部9が第1挟持部4へ当接して柔軟管2を挟持することで流れを止める閉位置と、上記固定プレート3上端部への係合で第2挟持部9を第1挟持部4から離間させて柔軟管2を開放する開位置とを有することを特徴とする。
【0009】
第2の手段として、上記固定プレート3の上端部と可動プレート7の操作端部とのどちらか一方ないし双方に可動プレート7を開位置に保持させる係合部5を設けたことを特徴とする。
【0010】
第3の手段として、第1又は第2の手段を有すると共に、上記固定プレート3と可動プレート7との間に、可動プレートを閉位置方向へ付勢するバネ10を保持させた。
【0011】
第4の手段として、上記注出管1の先端側を下方へ屈曲させることで形成された屈曲部へ上記長孔8を挿入させたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1及び図2はピンチコックの開状態を示すもので、同図において、1は注出管で、中間部よりも先端側部分を下方へほぼ直角に屈曲させ、かつ下端部内面からゴム管等の柔軟管2を垂下する。また、注出管の基端側部分外面には注出管1の外径よりも幅広の垂直固定プレート3を付設している。該固定プレートの下端部は柔軟管2方向へ傾斜して第1挟持部4を形成する。一方、固定プレート3の上端部は注出管1内の流れの下流方向へほぼ水平に屈曲し、かつ先端部下面に係合爪5を形成する。
【0013】
7は可動プレートで、上下方向へ長い湾曲板体の中間部に上下方向の長孔8を穿設して、該長孔を注出管1の先端側部分外面へ挿入させ、かつ長孔の両側面を注出管1の中間部外面へ回動自在に枢着させている。可動プレート7の下端部には柔軟管2方向へ突出する突部が形成され、該突部が固定プレート3の第1挟持部4へ当接可能な第2挟持部9を形成する。一方、可動プレート7の上端部は固定プレート3の係合爪5へ係合している。
【0014】
10はねじりバネで、固定プレート3と可動プレート7との間の注出管1部分上に載置され、かつ一端部を固定プレート3に形成された縦溝へ、他端部を可動プレート7に形成された縦溝へ、それぞれ嵌合させている。
12は連結管で、注出管1の基端部内面へ嵌着させた小径筒部13基端から外向きフランジを介して大径筒部14を突設し、かつ該大径筒部をタンク等の容器の排出管15外面へ螺合させている。
【0015】
次に本実施形態の作用について説明する。
上述のように図1及び図2はピンチコックの開状態を示しており、可動プレート7はバネ10の付勢力に抗してその上端部を係合爪5へ係合させ、一方、下端部の第2挟持部9は第1挟持部4から離間して、液体が流出可能に柔軟管2を開放している。
【0016】
ピンチコックを閉じるには、固定プレート3の係合爪5を押し上げて上方へ弾性変形させることにより可動プレート7の上端部から離脱させればよく、すると可動プレート7はバネ10の付勢力により図3および図4に示すように時計方向へ回動して第2挟持部9が第1挟持部4に当接して柔軟管2を挟持するため、液体の流出が阻止される。
【0017】
【発明の効果】
請求項1に係る発明は、固定プレートと可動プレートとを形成して、可動プレートの押圧操作で柔軟管を開放可能に設けたので、ばねを狭めることでゴム管を開放する従来例に比較して開操作が容易である。
【0018】
請求項2に係る発明は、可動プレートを開位置に保持させる係合部を設けたので、柔軟管を開放状態に保持することが容易である。
請求項3に係る発明は、可動プレートを閉位置方向へ付勢するバネを設けたので、柔軟管の挟持を自動的に行うことができる。
【0019】
請求項4に係る発明は、可動プレートの長孔を注出管外面へ挿入して枢着させたので、可動プレートの回動角度を小さくできると共に、コックのコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピンチコックの開状態を示す縦断面図。
【図2】同じく、図1の斜視図。
【図3】同じく、ピンチコックの閉状態を示す縦断面図。
【図4】同じく、図3の斜視図。
【符号の説明】
1 注出管
2 柔軟管
3 固定プレート
4 第1挟持部
5 係合部
7 可動プレート
8 長孔
9 第2挟持部
10 バネ
Claims (4)
- 容器の排出口へ連結可能な注出管1外面へ付設され、かつ下端部を注出管先端部へ連結させた柔軟管2の一側へ近接する第1挟持部4に形成した固定プレート3と、
下端部を柔軟管2を介して上記第1挟持部4へ当接可能な第2挟持部9に、かつ上端部を上記固定プレート3の上端部へ係合可能な押圧用操作端部に、それぞれ形成した可動プレート7とを有し、
該可動プレート7に上下方向への長孔8を形成し、
該長孔8を上記注出管1の先端部と上記柔軟管2の上部との両部へ挿入させて、長孔8下端を上記柔軟管2の他側へ係合させると共に、長孔8の左右両側面を上記注出管1へ回動自在に枢着し、
上記可動プレート7は、上記押圧用操作端部の係合解除により回動して、上記長孔下端が柔軟管2を偏平状に狭窄させた状態で第2挟持部9が第1挟持部4へ当接して柔軟管2を挟持することで流れを止める閉位置と、上記固定プレート3上端部への係合で第2挟持部9を第1挟持部4から離間させて柔軟管2を開放する開位置とを有することを特徴とするピンチコック。 - 上記固定プレート3の上端部と可動プレート7の操作端部とのどちらか一方ないし双方に可動プレート7を開位置に保持させる係合部5を設けたことを特徴とする請求項1記載のピンチコック。
- 上記固定プレート3と可動プレート7との間に、可動プレートを閉位置方向へ付勢するバネ10を保持させたことを特徴とする請求項1又は2記載のピンチコック。
- 上記注出管1の先端側を下方へ屈曲させることで形成された屈曲部へ上記長孔8を挿入させたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のピンチコック。
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JP2002349728A JP2002349728A (ja) | 2002-12-04 |
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