JP4296697B2 - 縄跳び - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、縄跳びの使用に際してロープ部分が光るようにした縄跳びに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の縄跳びとしては、一方のグリップの内部に電池を設けて、透明な中空ロープの内部にリード線に接続された複数のLEDを配して、グリップ部分に設けられたスイッチを入れることによってロープ部分が光るようにしたものが存在する(実開平5−88562号公報参照)。
【0003】
また、従来、一方のグリップの内部に電池およびLEDからなる光源を設けて、透明な中空ロープの内部に光ファイバケーブルを配して、グリップ部分に設けられたスイッチを入れることによってロープ部分が光るようにした縄跳びが存在する(実開平5−9564号公報参照)。
【0004】
さらに、従来、一方のグリップの内部に電池およびランプなどからなる光源を設けるとともに、ロープの少なくとも一部を、光を反射散乱材などによって散乱させながら伝送させる長尺状の可撓性を有する特殊な照射手段により構成して、グリップ部分に設けられたスイッチを入れることによってロープ部分がキラキラと光るようにした縄跳びが存在する(特開平7−185035号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、縄跳びのロープ部分を光らせるための発光体の電源に電池を用いるのでは、不用意な電池切れを生じ、また電池交換が面倒なものになっていることである。
【0006】
また、スイッチ操作によって発光体の電源のオン,オフを行わせなければならず、操作性が悪く、スイッチオフのし忘れによって電池が不用に消耗してしまうものになっている。そして、発光体の点灯は連続的であり、その点滅を行わせるにはリレーなどを別途に用いる必要があるものになっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による縄跳びにあっては、不用意な電池切れを生じたり、面倒な電池交換を行うようなことなく、いつでも発光体の電源を確保できるようにするとともに、何らスイッチ操作によることなく縄跳び運動をするだけで発光体を点滅駆動させることができるようにしている。
【0008】
そのため、本発明は、ロープの両端にグリップが設けられた縄跳びにあって、一方のグリップの内部に、縄跳び運動時のロープの回転によって本体が回動するように設けられた発電機と、その発電機の回転軸に取り付けられたカムと、そのカムと発電機本体との間に装架されたトーションスプリングと、前記カムを一定の拘束力をもって係止する可動爪を有し、前記トーションスプリングに蓄えられるねじり力が一定以上になったときにその可動爪が可動してカムとの係合が外れるように設けられたストッパ機構と、前記発電機の発電力によってロープの少なくとも一部を光らすように設けられた発光手段とをそなえるようにしている。
【0009】
【実施例】
本発明による縄跳びにあっては、図1および図2に示すように、一方のグリップ1の内部に、ロープ2の一端が取り付けられて、縄跳び運動時のロープ2の回転によって本体が回動するように設けられた小型の発電機3と、その発電機3の回転軸31に取り付けられたカム4と、そのカム4と発電機3の本体側との間に装架されたトーションスプリング5と、そのカム4を一定の拘束力をもって係止する可動爪61を有し、ロープ2の回転によってトーションスプリング5に蓄えられるねじり力が一定以上になったときに可動爪61が可動してカム4との係合が外れるように設けられたストッパ機構6と、発電機3の発電力によってロープ2の少なくとも一部を光らすように設けられた発光手段7とをそなえている。
【0010】
ここでは、発光手段7として、発電機3の出力用リード8にカプラ端子9を介して接続されたリード10に複数のLED14を等間隔をもって並列接続したものを透明(または半透明)な中空状のロープ2の内部に設けるようにしている。
【0011】
グリップ1は、一端が閉塞し、他端が開放した円筒体を縦に2つ割りにした要素11,12からなり、その各要素11,12をつき合せた状態で複数箇所に設けられたフック係合部13によって一体に組み付けられるようになっている。
【0012】
また、そのグリップ1の開放端にはキャップ15がはめ込まれている。その際、グリップ1の開放端の内周面には凸部16がリング状に形成されているとともに、キャップ15側の外周面にはその凸部16が嵌合する凹溝17が形成されており、グリップ1の要素11,12を一体に組み付けるときにキャップ15側の凹溝17がグリップ1側の凸部16に嵌合して、キャップ15がグリップ1に回転自在になるように装着されるようになっている。
【0013】
そして、そのキャップ15のリブ内に発電機3の一端が嵌め込まれて、縄跳び運動時のロープ2の回転に応じて、キャップ15とともに発電機3の本体が回動するようになっている。
【0014】
キャップ15には、発電機3の出力用リード8を外部に引き出すとともに、中空状のロープ2を差し込んで装着するためのガイド部18が設けられている。
【0015】
図3は、ストッパ機構6の具体的な構成例を示している。ここでは、可動爪61がスプリング62の伸張力によってカム4を係止するように外方に突出しており、カム4による押圧力が所定に達したときにスプリング62の伸張力に抗して可動爪61が内方に引っ込んでカム4との係合が外れるように構成されている。
【0016】
また、図4はストッパ機構6の他の構成例を示している。ここでは、可動爪61がスプリング62の引張力によってカム4を係止するように倒立しており、カム4による押圧力が所定に達したときにスプリング62の引張力に抗して可動爪61が傾倒してカム4との係合が外れるように構成されている。
【0017】
このように構成された本発明による縄跳びの作動について、図5に示す作動状態図とともに、以下説明する。
【0018】
縄跳び運動を開始すると、そのときのロープ2の回転に応じて発電機3の本体が回動して、初期の段階においてカム4がストッパ機構6の可動爪61に係止し(図5・a)、その後トーションスプリング5が巻き上げられていく(図5・b)。
【0019】
次いで、トーションスプリング5に蓄えられるねじり力が所定に達すると、可動爪61が可動してカム4との係合が外れて(図5・c)、発電機3の回転軸31がそのとき蓄えられているトーションスプリング5のねじり力によって回転する(図5・d)。
【0020】
図5中、矢印Aはロープ2による回転力を示し、矢印Bはトーションスプリング5の巻き戻しによる回転力を示している。
【0021】
そのときの発電機3の発電力によって発光手段7における複数のLED14が点灯して、ロープ2を一時的に光らしたのち、トーションスプリング5のねじり力の解放により発電機3の発電が停止してLED14が消灯する。
【0022】
そして、再び、ロープ2の回転に応じた発電機3の本体の回動に応じて、カム4がストッパ機構6の可動爪61に係止してトーションスプリング5が巻き上げられ、以後前述と同様にしてLED14の点灯、消灯がくり返して行われる。
【0023】
このように本発明による縄跳びにあっては、縄跳び運動によるロープ2の回転が連続して行われている間、発電機3の発電が断続的に行われて、発光手段7における複数のLED14が点滅駆動され、ロープ2が断続的に光るようになる。
【0024】
その際、グリップ1の内部にカム4と共働するストッパ機構6を複数設けるようにすれば、ロープ2が断続的に光る周期を短くすることができるようになる。
【0025】
【発明の効果】
以上、本発明による縄跳びにあっては、縄跳び運動によるロープの回転が行われている間、一方のグリップ内に設けられた発電機の発電が断続的に行われて、透明なロープの内部に設けられた発光体の点滅駆動をなすことができるようにしたもので、不用意な電池切れを生じたり、面倒な電池交換を行うようなことなく、いつでも発光体の電源を確保することができるとともに、何らスイッチ操作によることなく縄跳び運動をするだけでロープを断続的に光らすことができるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
よることなく縄跳び運動をするだけでロープを断続的に光らすことができるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による縄跳びの一実施例を示す一方のグリップ部分における斜視図である。
【図2】同実施例の縄跳びにおける一方のグリップ部分の分解斜視図である。
【図3】同実施例に用いられるストッパ機構の一構成例を示す正断面図である。
【図4】同実施例に用いられるストッパ機構の他の構成例を示す正断面図である。
【図5】同実施例による縄跳びの作動状態を示す図である。
【符号の説明】
1 グリップ
2 ロープ
3 発電機
4 カム
5 トーションスプリング
6 ストッパ機構
61 可動爪
7 発光手段
11 グリップ要素
12 グリップ要素
14 LED
15 キャップ

Claims (2)

  1. ロープの両端にグリップが設けられた縄跳びにおいて、一方のグリップの内部に、縄跳び運動時のロープの回転によって本体が回動するように設けられた発電機と、その発電機の回転軸に取り付けられたカムと、そのカムと発電機本体との間に装架されたトーションスプリングと、前記カムを一定の拘束力をもって係止する可動爪を有し、前記トーションスプリングに蓄えられるねじり力が一定以上になったときにその可動爪が可動してカムとの係合が外れるように設けられたストッパ機構と、前記発電機の発電力によってロープの少なくとも一部を光らすように設けられた発光手段とをそなえた縄跳び。
  2. グリップの内部に複数のストッパ機構を設けたことを特徴とする請求項1の記載による縄跳び。
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