JP4296030B2 - マットレス及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、寝具等に用いられるマットレス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、マットレス等の寝具は、病院や介護施設等に対してレンタル販売されており、定期的に交換されて洗濯され、再使用されていた。また、従来一般的に、このマットレスには、線状繊維の表面を接着剤で賦形した繊維集合体からなる硬綿が使用されていた。硬綿製のマットレスは、耐久性及び乾燥性に優れており、洗濯した後に乾燥しやすい。しかし、この硬綿製のマットレスは、重量が大きいため、搬送、交換、又は洗濯等に際して取り扱い作業性に劣り、作業者に負担をかける。
【0003】
そこで、作業性を向上させるため、マットレスに比較的軽量なポリウレタン発泡体を使用することが試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この単層のポリウレタンから構成されるマットレスは、比較的軽いという利点を有する一方、硬綿製のマットレス等に比較して乾燥性に劣る。その結果、マットレスを乾燥させるために加熱する時間が長くなり、マットレスが変質劣化してしまうおそれが多分にある。また、乾燥性を向上させるためにマットレスを薄くすると、使用者が底突き感を覚える。
【0005】
本発明の目的は、乾燥しやすく、底突き感を解消できる樹脂発泡体からなるマットレス及びその製造方法を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、マットレスの取り扱い作業において作業者の負担を軽減化することができるマットレス及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、樹脂発泡体からなる板状の第1の樹脂発泡体及び第2の樹脂発泡体が積層された二層構造のマットレスであって、前記第1の樹脂発泡体及び前記第2の樹脂発泡体は、前記樹脂発泡体内の気泡間を連通化させる除膜処理が行われたものであり、前記第2の樹脂発泡体は前記第1の樹脂発泡体より硬質であり、前記第1の樹脂発泡体及び前記第2樹脂発泡体は、主液と反応液とからなるウレタン系の2液反応型の接着剤により互いに接着固定され、前記接着剤は、前記第1の樹脂発泡体又は第2樹脂発泡体の一面に対して、前記主液を全体的に塗布した後、この面に前記反応液を散点状又は線状に付着させるようにして塗布されていることを要旨とする。
【0007】
従って、樹脂発泡体内の気泡が連通化されるので、マットレスの通気性を向上させることができる。その結果、マットレスの乾燥性が向上され、マットレスを洗濯した後の乾燥時間を短くすることができる。
【0009】
また、第2の樹脂発泡体が硬質であるため、使用者が第2の発泡体を下側にしてマットレスに横臥したとき、使用者の荷重は第2の樹脂発泡体において分散される。このため、使用者に底突き感を与えることを防止できる。
また、接着剤は、第1又は第2の樹脂発泡体の一面に散点状又は線状に付着されるので、樹脂発泡体の接着面が接着剤により閉塞されることがなく、このため、マットレスの通気性を確保できる。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のマットレスにおいて、前記マットレスの厚みは65〜120mmであり、前記第2の樹脂発泡体の厚みが前記マットレスの厚みに対して占める割合が1/3〜7/15であることを要旨とする。
【0011】
従って、二層構造のマットレスの厚みが65〜120mmであって、第2の樹脂発泡体の厚みがマットレスの厚みに対して占める割合が1/3〜7/15であるため、使用者に対して底突き感を与えることを防止できる。また、マットレスの重さが比較的軽くなるので、作業者の負担を軽減できる。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のマットレスにおいて、前記樹脂発泡体の通気度は、80〜300L/minであることを要旨とする。
【0015】
従って、マットレスを構成する樹脂発泡体の通気度が80〜300L/minであるので、マットレスの乾燥性を向上させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項のいずれか一つに記載のマットレスにおいて、前記第1の樹脂発泡体の反発弾性は、42〜85%であることを要旨とする。
【0016】
従って、第1の樹脂発泡体の反発弾性が42〜85%であるので、弾力性を備えたマットレスを得ることができる。
請求項に記載の発明は、請求項のいずれか一つに記載のマットレスにおいて、前記第2の樹脂発泡体の硬さは、8.5〜25kPaであることを要旨とする。
【0017】
従って、第2の樹脂発泡体の硬さは8.5〜25kPaであるので、使用者の荷重がマットレスに加わった際に、第2の樹脂発泡体により荷重を分散させることができる。このため、使用者に底突き感を与えることを防止できる。
請求項6に記載の発明は、樹脂発泡体からなる板状の第1の樹脂発泡体及び第2の樹脂発泡体が積層された二層構造をなし、前記第2の樹脂発泡体が前記第1の樹脂発泡体より硬質であるマットレスの製造方法であって、前記第1の樹脂発泡体及び前記第2の樹脂発泡体に対して、前記樹脂発泡体内の気泡間を連通化させる除膜処理を行なう工程と、前記第1の樹脂発泡体及び前記第2樹脂発泡体を、主液と反応液とからなるウレタン系の2液反応型の接着剤により互いに接着固定する工程とを備え、前記第1の樹脂発泡体及び前記第2樹脂発泡体を接着固定する工程において、前記第1の樹脂発泡体又は第2樹脂発泡体の一面に対して、前記主液を全体的に塗布した後、この面に前記反応液を散点状又は線状に付着させるようにして前記接着剤を塗布することを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のマットレスの製造方法において、前記マットレスの厚みは65〜120mmであり、前記第2の樹脂発泡体の厚みが前記マットレスの厚みに対して占める割合が1/3〜7/15であることを要旨とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、マットレス11は、第1の樹脂発泡体としての上層12に、第2の樹脂発泡体としての下層13が積層されて二層構造を成している。
【0019】
上層12及び下層13は、ポリオレフィン発泡体、軟質スラブポリウレタン発泡体、モールド成形によるポリウレタン発泡体等の樹脂発泡体から形成される。この樹脂発泡体内の多数の細かい気泡は、後述の除膜処理以前は、図6に示すように、三次元網目状の骨格32aと、骨格32a間に張られた薄い膜32bとから構成されており、各気泡間は骨格32aと膜32bとで区画されている。
【0020】
上層12及び下層13は、マットレス11の通気性等を向上させるために、気泡を連通するための除膜処理が施された樹脂発泡体から形成されている。この除膜処理は、図6に示す樹脂発泡体32内の膜32bのみを除去し、骨格32aのみを残す処理である。その結果、樹脂発泡体内の気泡が互いに連通化され、マットレス11の通気性が高くなって乾燥性が向上する。このため、マットレス11を洗濯した場合の乾燥時間を短くすることができる。乾燥時間が短くなると、マットレス11を加熱する時間が短くすることが可能になるため、マットレス11の加熱による変質劣化が防止され、マットレス11を洗濯して繰り返し利用することができる。
【0021】
この除膜処理としては、等速二軸ロール間に各層12,13をそれぞれ挿入し、ロールにより比較的大きな圧力を加えることによって気泡間の膜を物理的に破泡させるクラッシング法がある。また、各層12,13をアルカリ溶液に浸漬して、各気泡の膜を溶解させるアルカリ処理法、密閉容器内に各層12,13を設置し、同容器内に酸素及び可燃性ガスを充填させた後、爆破させて気泡の膜を破壊する爆破方法がある。これらの方法のうち、いずれの方法を用いてもよいが、連通化された気泡の形状等の点で爆破方法が好ましい。
【0022】
この爆破方法について図3に従って説明する。爆破方法を行うための爆破処理装置30は、開閉可能な密閉装置31と、密閉装置31に接続されたコンプレッサ33とを備え、密閉装置31にはガスボンベ34a,34bが接続される。ガスボンベ34a,34bには、酸素ガス及び可燃性ガスがそれぞれ充填されている。この可燃性ガスとしては、水素ガスが好ましいが、これ以外にもプロパンガス、アセチレンガス等のガスでもよく、要は汎用の可燃性のガスであればよい。
【0023】
爆破方法を各層12,13に施す際は、まず、密閉装置31内に、幅1100mm、長さ2100mm、厚さ600mmに裁断した、各層12,13を構成する樹脂発泡体32を一回の処理につき一枚収容する。そして、コンプレッサ33により密閉装置31内の空気を吸引して、密閉装置31内を666.5Pa程度の真空状態にする。さらに、内部が真空状態となった密閉装置31に酸素ガスと可燃ガスとの混合ガスを注入する。このとき、密閉装置31内の混合ガスの分圧が0.05〜0.3MPa、好ましくは0.1〜0.2MPa、より好ましくは0.14〜0.18MPaになるようにする。また、混合ガスを構成する酸素ガスと可燃ガスとの体積比が1:3になるようにする。そして、密閉装置31内で火花等により着火し、密閉装置31内で爆発を起こす。その結果、樹脂発泡体32内の気泡間の膜32bが爆破の衝撃によって破砕除去され、図7に示すように樹脂発泡体32内の気泡間が連通化される。このとき樹脂発泡体32は、気泡間の膜が除去されて気泡の骨格32aが残っており、気泡間が互いに連通した3次元網目状になっている。従って、気泡間が連通化されることにより、樹脂発泡体32の通気性が高くなる。このように爆破処理が施された樹脂発泡体32は、例えば幅850mm、長さ1950mm等に成形されて各層12,13となる。
【0024】
除膜処理を施した各層12,13の通気度は、80〜300L/minであることが好ましい。通気度が80L/min未満である場合、マットレス使用時に蒸して、使用者に不快感を与える。また、通気度が低いと乾燥しにくいため、洗濯後の乾燥時間が従来に比べ長くなる。また、通気度が300L/minを超える場合、各層12,13の反発弾性や硬さに支障が生じ、マットレスとして適さないことがあり、好ましくない。
【0025】
除膜処理が施された各層12,13を積層させて構成されるマットレス11の厚みは、65〜120mmの範囲にあることが好ましい。65mm未満になると、使用者がマットレス11の上に横たわり、荷重がマットレス11に加わったときに、マットレス11が部分的に圧縮されて押し潰され、使用者に底突き感を与える可能性がある。120mmを超えると、厚すぎ、マットレス11の重量が増加するため、搬送、洗濯等の作業の際に取り扱い作業性に劣ることがある。
【0026】
また、使用者が横臥する表面側である上層12は、反発弾性が42〜85%であることが好ましい。反発弾性が42〜85%だと、反発弾性が比較的大きいため、使用者が上層12に横たわったときに良好な感触を得ることができる。反発弾性が42%未満であると、耐久性に劣り、洗濯により弾性力が失われ、いわゆるヘタリが生じやすくなる。尚、上層12の硬さは、汎用のポリウレタン発泡体が備える硬さ、すなわち4〜8kPaであれば支障がないが、特に制限はない。
【0027】
上層12の下部側に設けられた下層13は、使用者が横臥することによって加わる荷重によりマットレス11が押し潰されることがないように、上層12よりも硬質となっている。このとき、下層13の硬さは8.5〜25kPaであることが好ましい。その結果、マットレス11に比較的大きな荷重が加えられても、下層13においてその荷重が分散される。このため、下層13が押し潰されず、使用者に底付き感を与えるのを防止できる。下層13の硬さが8.5kPa未満の場合、ヘタリが生じやすいとともに、底突き感が生じやすい。また、下層13の硬さが25kPaを超えると、マットレス11内に備えるものとしては硬すぎて弾力性に欠け、使用者に底突き感を与える。尚、下層13の反発弾性は、汎用のポリウレタン発泡体の反発弾性である、12〜85%であれば支障がなく、特に制限はない。
【0028】
また、この下層13の厚みが、マットレス11の厚みに占める割合は、マットレス11の厚みの1/3〜7/15が好ましい。1/3未満の割合だと、上層12を介して荷重を受けた下層13が荷重を分散できないことがある。その結果、下層13が押し潰されてしまい、使用者に底付き感を与える。7/15を超える割合だと、厚すぎて弾力性に欠け、使用者に底突き感を与えることがある。
【0029】
これらの各層12,13は、接着剤により互いに接着固定される。接着剤は、耐加水分解性に優れた物が好ましい。また、洗濯時に各層12,13が互いに剥離しない程度の接着力を有するものが必要で、特にウレタン系接着剤が好ましい。本実施形態では、ウレタン系の2液反応型の接着剤が使用される。この接着剤は二種類の液から構成されており、ウレタンポリマー等からなる主液に反応液を接触させることによって反応硬化して、接着固定機能を発揮するものである。
【0030】
ところで、接着剤を構成する主液は、各層12,13の間に介在されてもマットレス11の通気性を妨害しないが、反応液は塗布方法によっては通気性を妨害することがある。このため、接着剤を付着させる際は、主液を下層13(あるいは上層12)の一面にロール等によって全体的に薄く塗布した後、この面に、反応液を全体的に塗布せずに、散点状に付着させる。反応液を散点状に付着させる方法としては、カーテンフローコータ等を利用する方法が好ましいが、要は反応液を散点状に付着させる方法であればよい。その結果、反応液が散点状に付着されることにより接着剤が各層12,13の一面を閉塞するようなことがなく、マットレス11の通気性を妨げない。
【0031】
反応液を散点状に付着させるカーテンフローコータ35について、図4に従って説明する。カーテンフローコータ35は、反応液Sを貯留した貯留タンク36と、供給管37と、ヘッド部38と、搬送部39とからなる。貯留タンク36内に挿入された供給管37の一端部には、貯留タンク36内の反応液Sを吸い上げるポンプ40が設けられている。このポンプ40から吸い上げられた反応液Sは、供給管37内に導出され、供給管37の途中に設けられた濾過部41によって濾過された後、供給管37の他端部に設けられたヘッド部38に一時貯留される。このヘッド部38の下面には複数のノズル38aが形成されており、ヘッド部38は導出された反応液Sをノズル38aから規則的かつ断続的に滴下するようになっている。
【0032】
ヘッド部38の下方に設けられた搬送部39は、ベルトコンベア42,43と、これらを駆動する図示しない駆動部からなり、ベルト42a,43aの上に下層13等を載せて図中矢印方向に搬送する。各層12,13を互いに接着固定する際は、まずベルトコンベア43のベルト43a上に、主液を面全体に塗布した下層13(あるいは上層12)を載せる。そして、下層13(あるいは上層12)が搬送されてヘッド部38の下方を通過する際、ヘッド部38からカーテン状の反応液Sを断続的に滴下する。又は、ヘッド部38から粒状の反応液Sを不規則的にスプレー散布してもよい。その結果、図5に示すように、主液が塗布された下層13の接着面13aに、反応液Sが規則的な散点状に付着される。反応液Sをスプレー散布させた場合は、細かい粒状の反応液Sが不規則的に付着される。
【0033】
そして、各層12,13を固定するために、積層された上層12及び下層13を図示しない等速二軸ロールの間に挿入する。その結果、上層12及び下層13が接着剤により仮接着される。仮接着された各層12,13は、約140℃で熱プレスされることにより互いに固定される。このとき、固定されたマットレス11は、上層12及び下層13の間の反応液Sによって通気性が妨げられるようなことがなく、繰り返し洗濯をしても各層12,13が剥がれにくくなっている。
【0034】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、上層12及び下層13は、気泡を連通化させる除膜処理を施した樹脂発泡体から構成されるようにした。そして、除膜処理を施すことにより、各層12,13の通気度を80〜120L/minの範囲にした。従って、マットレス11の通気性を向上させることができる。その結果、マットレス11の乾燥性が向上し、マットレス11を洗濯した後の乾燥時間を短縮化することができる。従って、乾燥させるために加熱する時間が短くなり、マットレス11の変質劣化を防止することができる。このため、マットレス11を洗濯して多数回繰り返し利用することができる。
【0035】
(2)上記実施形態では、上層12よりも硬質である下層13を、上層12の下側に設けた。そして、上層12の反発弾性を42〜85%とするとともに、下層13の硬さを8.5〜25kPaとした。
【0036】
このため、使用者が横臥する上層12を比較的高い反発弾性を備えるようにしたことで、マットレスの感触を良好にすることができる。また、下層13を比較的硬質としたことにより、使用者が上層12に横臥した際、硬質の下層13において荷重を分散することができ、荷重によって下層13が押し潰されることを防止できる。その結果、使用者に良好な感触を与えるとともに、底突き感を与えることが防止される。
【0037】
(3)上記実施形態では、マットレス11の厚みを65〜120mmとし、下層13の厚みがマットレス11の厚みに対して占める割合を1/3〜7/15とした。このため、マットレス11に使用者が横臥したときに、使用者に底突き感を与えることが防止される。また、マットレス11の重さが比較的軽くなるため、取り扱い作業において、作業者の負担を軽減化することができる。
【0038】
(4)上記実施形態によれば、各層12,13は、主液と、接着面13aに散点状に付着される反応液とにより互いに接着固定されるようにした。このため、接着剤により各層12,13の接着面13aを閉塞するようなことがない。このため、マットレス11の通気性を妨げない。
【0039】
【実施例】
以下に、本発明の実施例及び本発明の効果を示す試験例を挙げ、具体的に説明するが、本発明はこの実施例及び試験例に何ら制限されるものではない。
【0040】
(通気性の評価)
上層12を構成する樹脂発泡体と下層13を構成する樹脂発泡体とから、板状の樹脂発泡体を作成し、爆破方法に基づく除膜処理を施して、それぞれ第1及び第2の発泡体とした。
【0041】
第1の発泡体;商品名「モルトフィルター CF−ERG−H」、イノアックコーポレーション製。
第2の発泡体;商品名「モルトフィルター CF−EMO」、イノアックコーポレーション製。
【0042】
また、除膜処理を施していない板状の樹脂発泡体を比較例1とした。尚、比較例1の樹脂発泡体は第1の発泡体と、ほぼ同じ硬さ、反発弾性を有するものであって、第1の発泡体に除膜処理を施していない点のみ異なる樹脂発泡体である。
【0043】
比較例1;商品名「カラーフォーム ERG−H」、イノアックコーポレーション製。
さらに、第1及び第2の発泡体と、比較例との硬さ(kPa)及び通気度(L/min)を測定した(ASTM D3574に準拠)。また、反発弾性(%)を測定した(JIS K6400に準拠)。その結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
Figure 0004296030
除膜処理を施していない比較例1の樹脂発泡体では、硬さ及び反発弾性が第1の発泡体とほぼ同じ値であるのに対し、通気度が低い。第1及び第2の発泡体では、通気度が100L/min以上となり、通気性の向上が見られる。
【0045】
(乾燥時間の評価)
除膜処理を施した第1及び第2の発泡体を、下記の大きさ及び厚みに切り出して、第1及び第2の層をそれぞれ作成した。
【0046】
第1の層;幅850mm、長さ1950mm、厚み43mm。
第2の層;幅850mm、長さ1950mm、厚み22mm。
そして、第1の発泡体からなる第1の層の一面に、接着剤を構成する主液をロールにより塗布した後、同じ面に反応液をカーテンフローコータにより散点状に付着した。また、第1の層の接着剤を付着した面に第2の層の一面を重ねて積層し、等速二軸ロール間を通過させた。さらに、約140℃で熱プレスして各層を互いに固定し、厚さ65mmの二層構造のマットレス1を得た。接着層の厚みは1mm以下であった。
【0047】
また比較例2として、マットレス1と同じ幅、長さ及び厚みを有する硬綿のマットレスを作成した。比較例3として、第1及び第2の発泡体と除膜処理を施していない点のみ異なる板状の樹脂発泡体を、マットレス1と同様に積層して、二層構造のマットレスを作成した。
【0048】
これらのマットレスを、洗濯機(霧重力、三菱電機株式会社製)で10分間水洗いし、水を三回交換してすすいだ後、7分間遠心脱水を行って、80℃の乾燥炉内に放置して乾燥させた。そして、各マットレス中の含水量が重量測定により平衡に達するまでの時間を測定した。その結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
Figure 0004296030
その結果、実施例のマットレス1の乾燥時間は、乾燥時間が短い硬綿のマットレスと同じであって、除膜処理を施していないマットレスよりも乾燥時間が短くなった。
【0050】
(二層構造のマットレスの底突き感の評価)
上記した第1及び第2の層と厚みのみ異なる樹脂発泡体の層をそれぞれ作成した。そして、マットレス1と同じように接着固定して、第1及び第2の層を積層した、下記のような二層構造のマットレス2〜4を作成した。
【0051】
マットレス2;上層の厚み39mm、下層の厚み26mm、全厚み65mm。マットレス3;上層の厚み54mm、下層の厚み46mm、全厚み100mm。
【0052】
マットレス4;上層の厚み80mm、下層の厚み40mm、全厚み120mm。
また、比較例として、マットレスの全厚みが60、125mmであって、マットレスを構成する各層の厚みが下記の厚みである二層構造のマットレスを作成した。比較例の各層は、実施例のマットレスの各層と厚みのみが異なる。
【0053】
比較例4;上層の厚み30mm、下層の厚み30mm、全厚み60mm。
比較例5;上層の厚み65mm、下層の厚み60mm、全厚み125mm。
さらに、耐圧分散性測定器「ビジュアルマット」(ニッタ株式会社製)を利用して、各マットレスに身長175センチメートル、体重62kgの男性が10分間仰臥したときの底突き性について評価した。尚、測定器はマットレスにかかる圧力を測定するものであり、測定器のディスプレイに、5.39kPa以上の圧力が検出されたことを示す、赤く表示された領域が視認されたときに底突きがあると判断した。これらの結果を表3に示す。尚、括弧内の値は、各層の厚みがマットレスの全厚みに対して占める割合を示す。
【0054】
【表3】
Figure 0004296030
マットレスの厚みが60mmである比較例4は、底突きがあった。また、マットレスの厚みが125mmである比較例5は、底突きがなかったが、マットレスとして厚すぎて適さない。マットレスの全厚みが65〜120mmであって、中間層の厚みの全厚みに対する割合が0.33〜0.46(1/3〜7/15)の範囲にある場合は、底突きがなく、マットレスとして良好であった。
【0055】
(作業性の評価)
比較例2と同様な硬綿からなるマットレスと、除膜処理を施した第1及び第2の層からなるマットレス1との重量を比較した。硬綿マットレスとマットレス1とは幅、長さ、厚みは同じにしてある。硬綿マットレスは、重量が7kgであった。同サイズの二層構造のマットレス1は、重量が5kgとなり、硬綿マットレスより軽くなった。
【0056】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、各層12,13を、接着面に接着剤を構成する反応液を散点状に付着して接着したが、線状に付着してもよい。このようにすると、効率よく反応液(接着剤)を塗布することができる。
【0057】
・上記実施形態では、マットレス11に硬質の下層13を設けたが、これを設けずにマットレスを構成してもよい。すなわち、図8に示すように、マットレス45を除膜処理を施した1枚の板状の樹脂発泡体から構成してもよい。
【0058】
・上記実施形態では、マットレス11に、弾性の高い上層12と、硬質の下層13とを1枚ずつ設けた。これを、複数枚の上層12と、複数枚の下層13とからマットレス11を構成してもよい。このようにすると、上層12及び下層13の位置、厚み等を調整することができ、マットレス11の弾力性、通気性を向上させるとともに、底突き感を与えるのを防止することができる。
【0059】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(a)前記第1及び第2の樹脂発泡体は、前記第1又は第2の樹脂発泡体の一面に線状に付着された接着剤により互いに接着固定されることを特徴とするマットレス。
【0060】
従って、この(a)に記載の発明によれば、第1又は第2の樹脂発泡体に接着剤が線状に付着されることにより、第1及び第2の樹脂発泡体が接着固定される。このため、接着剤が第1又は第2の樹脂発泡体の接着面を閉塞して、マットレスの通気性を妨げるようなことがない。
【0061】
(b)前記樹脂発泡体は、密閉装置内で爆発を起こして気泡間の膜を除去する除膜処理が行われることを特徴とするマットレス。
【0062】
従って、この(b)に記載の発明によれば、爆破により気泡の膜が除去されるので、気泡の骨格構造のみを残すことができる。このため、通気性に優れたマットレスを得ることができる。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、乾燥しやすく、底突き感を解消できる樹脂発泡体からなるマットレスを提供することができる。また、マットレスの取り扱い作業において作業者の負担を軽減化することができるマットレスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のマットレスの斜視図。
【図2】 同マットレスの断面図。
【図3】 爆破処理装置の簡略断面図。
【図4】 カーテンフローコータの簡略断面図。
【図5】 下層の接着面の平面図。
【図6】 樹脂発泡体内の気泡を拡大した一部斜視図。
【図7】 除膜処理を施した発泡樹脂の一部斜視図。
【図8】 別例のマットレスの断面図。
【符号の説明】
11,45…マットレス、12…第1の樹脂発泡体としての上層、13…第2の樹脂発泡体としての下層、S…接着剤を構成する反応液。

Claims (7)

  1. 樹脂発泡体からなる板状の第1の樹脂発泡体及び第2の樹脂発泡体が積層された二層構造のマットレスであって、
    前記第1の樹脂発泡体及び前記第2の樹脂発泡体は、前記樹脂発泡体内の気泡間を連通化させる除膜処理が行われたものであり、
    前記第2の樹脂発泡体は前記第1の樹脂発泡体より硬質であり、
    前記第1の樹脂発泡体及び前記第2樹脂発泡体は、主液と反応液とからなるウレタン系の2液反応型の接着剤により互いに接着固定され、前記接着剤は、前記第1の樹脂発泡体又は第2樹脂発泡体の一面に対して、前記主液を全体的に塗布した後、この面に前記反応液を散点状又は線状に付着させるようにして塗布されていることを特徴とするマットレス。
  2. 前記マットレスの厚みは65〜120mmであり、前記第2の樹脂発泡体の厚みが前記マットレスの厚みに対して占める割合が1/3〜7/15であることを特徴とする請求項1に記載のマットレス。
  3. 前記樹脂発泡体の通気度は、80〜300L/minであることを特徴とする請求項1又は2に記載のマットレス。
  4. 前記第1の樹脂発泡体の反発弾性は、42〜85%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のマットレス。
  5. 前記第2の樹脂発泡体の硬さは、8.5〜25kPaであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のマットレス。
  6. 樹脂発泡体からなる板状の第1の樹脂発泡体及び第2の樹脂発泡体が積層された二層構造をなし、前記第2の樹脂発泡体が前記第1の樹脂発泡体より硬質であるマットレスの製造方法であって、
    前記第1の樹脂発泡体及び前記第2の樹脂発泡体に対して、前記樹脂発泡体内の気泡間を連通化させる除膜処理を行なう工程と、
    前記第1の樹脂発泡体及び前記第2樹脂発泡体を、主液と反応液とからなるウレタン系の2液反応型の接着剤により互いに接着固定する工程とを備え、
    前記第1の樹脂発泡体及び前記第2樹脂発泡体を接着固定する工程において、前記第1の樹脂発泡体又は第2樹脂発泡体の一面に対して、前記主液を全体的に塗布した後、この面に前記反応液を散点状又は線状に付着させるようにして前記接着剤を塗布することを特徴とするマットレスの製造方法
  7. 前記マットレスの厚みは65〜120mmであり、前記第2の樹脂発泡体の厚みが前記マットレスの厚みに対して占める割合が1/3〜7/15であることを特徴とする請求項6に記載のマットレスの製造方法
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