JP4295977B2 - センタレス研削盤の監視システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、センタレス研削盤の使用技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
センタレス研削盤は、砥石車と調整車との間にワークを挿入して研削を行う装置である。これらの位置関係は、研削加工段取り時にのみ、目視に基づいて調整される。調整後は、搬送装置により自動的にワークが加工位置に搬入され、かつ、加工後に搬出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のセンタレス研削盤において、軸方向に直径が均一でないいわゆる段付きワークをインフィード(送り込み)研削する場合には、砥石車と調整車との間を上方から見ながら、ワークと砥石車との位置関係を調整するが、このとき作業者は高所に登り、上から不自然な姿勢で加工位置をのぞき込まなければならない。従って、作業は少なからず困難を伴う。また、調整後に、搬送装置がワークを加工位置に搬入し、加工後に搬出する動作については、いちいち上から見てチェックすることは面倒であり、動作を常時監視することは事実上できない。従って、搬送のトラブルが生じても、その原因を突き止めて解消するのが容易でない。
【0004】
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、センタレス研削盤において、研削加工段取り時の位置調整作業を容易なものとするとともに、トラブルの解消が容易にできるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のセンタレス研削盤の監視システムは、砥石車及び調整車を有しこれら砥石車及び調整車の間がワークの加工位置となるセンタレス研削盤の当該加工位置の上方に、当該加工位置のワークに向けて配置された撮像装置と、前記撮像装置から出力される画像をリアルタイムで表示する表示手段と、前記画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶させたワークに関する画像データを、予め記憶させた基準データと比較してワークの同一性を判別する判別手段とを備え、前記記憶手段は、前記基準データとして、前記加工位置における前記砥石車又は前記調整車と前記ワークとの隙間を記憶し、前記判別手段は、前記画像データに基づく前記加工位置における前記砥石車又は前記調整車と前記ワークとの実際の隙間と、前記基準データとしての前記隙間との差を求め、当該差が所定の公差より大きいか否かにより判別を行なうものである(請求項1)。
上記のように構成されたセンタレス研削盤の監視システムでは、撮像装置によりワーク及びその周辺が上方から撮像され、その画像は表示手段にリアルタイムで表示される。従って、作業者は、研削加工段取り時に、表示手段に表示された画像を見ながらワークに対する砥石車や調整車の位置を調整することができる。また、撮像装置の視野に入る画像は記憶手段によって記憶され、必要に応じて再生することができる。
また、判別手段により、画像データと基準データとを比較してワークの同一性が判別される。従って、例えばワークの向きが逆である場合、型番が異なる場合、寸法が大きく異なる場合等を同一性なしとして判別できる。また、このような判別によれば、判別のための機械的な機構が不要となる。
【0006】
また、上記監視システム(請求項1)において、記憶手段は、ワークの搬入及び搬出の画像を記憶するものであってもよい(請求項2)。
この場合、搬入・搬出のトラブルが生じた場合にも、記憶手段に記憶された画像を再生して検証することができる。
【0007】
また、前記センタレス研削盤の監視システムは、前記撮像装置を移動させ撮像位置を調整する駆動装置を更に備え、前記判別手段が前記判別の処理を開始すると、前記駆動装置は前記撮像装置を、前記基準データの対象位置に移動させるのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態によるセンタレス研削盤の監視システムの構成を示す図である。図において、センタレス研削盤(要部のみ図示)1は、ワークW(段付きのワークを図示している。)を挟んで外周面が互いに対向するように配置された砥石車2と調整車3とを備えている。ワークWは、下方に配置されたブレード4によって支持される。ワークWは図示しない搬送装置により、図示の加工位置に搬入され、加工後に、当該搬送装置によって搬出される。
【0009】
加工位置にあるワークWの上方には、撮像装置としてのCCDカメラ5が加工位置のワークWに向けて配置されている。CCDカメラ5は、砥石車2、ワークW及び調整車3の全体を撮像可能であり、駆動装置6により撮像位置の調整が可能である。CCDカメラ5及び駆動装置6はコンピュータシステム7と接続され、CCDカメラ5の出力はコンピュータシステム7に入力される。また、駆動装置6はコンピュータシステム7によって制御される。一方、コンピュータシステム7は、ハードディスク等の記憶装置8と接続され記憶手段を構成し、また、表示装置(ディスプレイ)9と接続され表示手段を構成している。表示装置9は、センタレス研削盤の操作盤上に設けられている。
【0010】
上記のように構成されたセンタレス研削盤の監視システムにおいては、CCDカメラ5により、砥石車2、ワークW及び調整車3が上方から撮像され、CCDカメラ5の出力はコンピュータシステム7を介して表示装置9にリアルタイムで図示のように表示される。従って、表示装置9には、人が上方から砥石車2、ワークW及び調整車3を見たかのような画像が常に表示される。作業者は、研削加工段取り時に、この表示装置9を見ながらワークWに対する砥石車2や調整車3の位置を調整することができる。すなわち、高所に登って不自然な姿勢での位置調整作業は不要であり、容易に位置調整作業を行うことができる。
【0011】
また、位置調整後、コンピュータシステム7は、加工位置へのワークWの搬入から加工後の搬出動作まで、CCDカメラ5がその視野に捉えた画像を記憶装置8に記憶させる。これにより、搬送のトラブルが発生したときなどに、記憶装置8に記憶された画像を再生することによりトラブルの検証を行うことができ、トラブルの原因が容易に発見できる。従って、容易に、トラブルを解消することができる。
【0012】
次に、上記コンピュータシステム7によって実行される判別動作について説明する。判別動作は例えば研削加工段取り時の位置調整後に実行される。
図2は、この判別動作を示すフローチャートである。まず予め、加工前の各種のワークWに関する正確なデータ(例えば長さや幅、加工位置における砥石車2や調整車3との隙間等)を、基準データAとして記憶装置8に記憶させておく。コンピュータシステム7は、判別動作の処理を開始すると、CCDカメラ5を測定位置(基準データの対象位置)に移動させ(ステップS1)、CCDカメラ5から出力される画像に対して所定の画像処理(形状認識)を行い(ステップS2)、画像データ(基準データAと同一対象についてのもの)Bを得る。そして、コンピュータシステム7は、この画像データBと基準データAとの差C(=B−A)を求める(ステップS3)。
【0013】
次に、コンピュータシステム7は、Cの絶対値が所定の公差Dより大きいか否かを判別し(ステップS4)、ノーすなわちCの絶対値がD以下であればOKの表示を表示装置9に対して行い(ステップS5)、判別動作の処理を終える。また、イエスすなわちCの絶対値がDより大きい場合はNGの表示(ステップS6)及びその値Cの表示(ステップS7)を表示装置9に対して行い、判別動作の処理を終える。
【0014】
以上のようにしてコンピュータシステム7は、CCDカメラ5の出力に基づく画像データと、基準データとを比較してワークWの同一性の有無を判別する。従って、例えばワークWの向きが逆である場合、型番が異なる場合、寸法が大きく異なる場合等に、NG表示がなされ、作業者の不注意によるミスを防止することができる。また、このような判別によれば、判別のための機械的な機構が不要となり、センタレス研削盤の周辺装置が簡素化される。
【0015】
なお、上記実施形態ではCCDカメラ5をワークWの上方に1台配置したが、複数台のCCDカメラを異なる位置に配置して表示装置9上のマルチ画面に表示するようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明は以下の効果を奏する。
請求項1のセンタレス研削盤の監視システムによれば、撮像装置によりワーク及びその周辺が上方から撮像され、その画像は表示手段にリアルタイムで表示されるので、作業者は、研削加工段取り時に、表示手段に表示された画像を見ながらワークに対する砥石車や調整車の位置を調整することができる。すなわち、高所に登って不自然な姿勢での位置調整作業は不要であり、容易に位置調整作業を行うことができる。また、撮像装置の視野に入る画像は記憶手段によって記憶され、必要に応じて再生することができるので、トラブル発生時に再生により検証すれば原因が容易に発見され、容易にトラブルを解消することができる。
【0017】
請求項2のセンタレス研削盤の監視システムによれば、搬入・搬出のトラブルが生じた場合にも、記憶手段に記憶された画像を再生して検証すれば原因が容易に発見され、容易に搬送トラブルを解消することができる。
【0018】
請求項1のセンタレス研削盤の監視システムによれば、画像データと基準データとを比較してワークの同一性が判別されるので、例えばワークの向きが逆である場合、型番が異なる場合、寸法が大きく異なる場合等を同一性なしとして判別し、作業者の不注意によるミスを防止することができる。また、このような判別によれば、判別のための機械的な機構が不要となり、センタレス研削盤の周辺装置が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるセンタレス研削盤の監視システムの構成を示す図である。
【図2】上記監視システムにおけるコンピュータシステムによって実行される判別動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 センタレス研削盤
5 CCDカメラ(撮像装置)
7 コンピュータシステム
8 記憶装置
9 表示装置
W ワーク
Claims (3)
- 砥石車及び調整車を有しこれら砥石車及び調整車の間がワークの加工位置となるセンタレス研削盤の当該加工位置の上方に、当該加工位置のワークに向けて配置された撮像装置と、
前記撮像装置から出力される画像をリアルタイムで表示する表示手段と、
前記画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶させたワークに関する画像データを、予め記憶させた基準データと比較してワークの同一性を判別する判別手段と
を備え、
前記記憶手段は、前記基準データとして、前記加工位置における前記砥石車又は前記調整車と前記ワークとの隙間を記憶し、
前記判別手段は、前記画像データに基づく前記加工位置における前記砥石車又は前記調整車と前記ワークとの実際の隙間と、前記基準データとしての前記隙間との差を求め、当該差が所定の公差より大きいか否かにより判別を行なうことを特徴とするセンタレス研削盤の監視システム。 - 前記記憶手段は、ワークの搬入及び搬出の画像を記憶する請求項1記載のセンタレス研削盤の監視システム。
- 前記撮像装置を移動させ撮像位置を調整する駆動装置を更に備え、
前記判別手段が前記判別の処理を開始すると、前記駆動装置は前記撮像装置を、前記基準データの対象位置に移動させる請求項1又は2に記載のセンタレス研削盤の監視システム。
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