JP4294200B2 - 菓子、食品の焼成装置における離型油塗布装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は菓子、食品の焼成装置における離型油塗布装置に係り、具体的には、走行軌道とともに走行する焼き板における生地焼成区域のみ局部的に油を塗布できる一方、この塗布される油を所謂静電効果を利用して微粒子化をはかって焼き板上に塗着させることによってきわめて薄い油膜を形成し、生地焼成区域以外に塗布された油は迅速に回収して再利用できる離型油塗布装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
菓子、食品の自動焼成ラインは、例えば、キャタピラ片の如き焼き板をチェン等で無終端状に連結して走行軌道を構成し、この走行軌道により焼き板を連続若しくは間欠的に走行させて、その間に菓子や食品の生地が焼成されるよう構成されている。
【0003】
一方、今川焼、ドラ焼きやお好み焼等に用いる焼き板の表面はフラットに構成されるのに対し、ワッフル、人形焼などの焼き板の表面は凹凸状の模様、文字等が形成されている。
【0004】
このため、このような構造の焼き板は自動焼成ラインで連続的又は間欠的に走行される間に、油などの離型剤が介在しないと、焼き付くことが多い。油などが介在しても焼き板の生地焼成区域の全面にわたって油などが均一に塗布されていないと、焼成後の焼き板からの剥離に支障をきたし、菓子や食品表面の焼はだにばらつきが生じ、この面から焼き板表面への離型剤としての油などの塗布が問題になり、なかでも、現在では技術的に確立しているといわれる自動焼成ラインでは油などの塗布が大きな問題になっている。
【0005】
それにもかかわらず、現在のところでは、油などの塗布は手作業によるものを改善した程度であって、それを根本的に改善した技術は提案されていない。
【0006】
例えば、実開昭59−150284号公報には、ワッフル焼成用焼き板の自動油付け装置が提案されている。この油などの塗布技術は、焼板を水平に並べてチェンコンベヤで連結し、チェンコンベヤとともに焼き板を移動させ、その間にワッフルの皮を連続的に焼成する自動焼成ラインに手に代って機械的に作動する油付けブラシを介在させたものである。
【0007】
すなわち、このワッフル焼成機では、油塗布のときには焼き板を停止し、停止の間に焼き板に対し機械的に駆動される油付けブラシを上昇させて接触させ、油付けブラシが焼き板の生地焼成区域の形状に合うように構成されているために、このブラシのだ円運動によって生地焼成区域の油付けを行なうものである。
【0008】
しかしながら、この油付け装置は手作業による油付けブラシを機械的手段の油付けブラシにおき換えたものである。このため、手作業による場合と同じように、自動焼成ラインに停止させる間に油付けが行なわれる。このような装置であると、菓子や食品焼成の自動化の目的が損なわれ、生産性が低下するほか、焼成毎に油付けを行なうことができないため、焼成品たる菓子や食品の品質が損なわれる。
【0009】
つまり、この油付け装置は焼き板の生地焼成型区域に合わせて油付けブラシにだ円運動させることに特徴があり、このため、生地焼成区域が球面状にくぼんでいても、生地焼成区域全体にわたって油付けブラシが接触できるが、ワッフルや人形焼のように焼き板の表面に模様や文字があるときは、全体にわたって平均して油を付けることがむづかしい。
【0010】
このようなところから、特公平7−87739号公報に示すように、自動化焼成ラインに適合する構造の連続油付け装置が提案されている。
【0011】
この装置は図6に示すとおりに構成されている。図6に示す装置は、連続若しくは間欠的に移動する焼き板3の焼成面3aに、上向きに油4を吹付ける一方、吹付けた油のうちで落下する油を回収して再び上向きに吹付け、さらに、焼き板上の油吹付面から余剰油を吸引して均一な油膜を形成する装置である。
【0012】
すなわち、連続若しくは間欠的に走行する焼き板3による自動焼成ラインにおいて、リタ−ン側で裏返しされた焼き板3aの焼成面3aに上向きに油を吹付ける吹付け装置1が設けられるとともに、この吹付け装置1に隣接して焼き板3の焼成面3a上からの余剰油を吸引する吸引装置2が設けられている。
【0013】
吹付け装置1には、焼き板3の焼成面3aに向って上向きに油を吹付けるとともに、これらを包囲するよう、回収ホッパ6が配置され、この回収ホッパ6により焼き板3の焼成面3aに当って落下する油4を回収し、この回収ホッパ6からの油を循環させて使用できるよう、構成されている。
【0014】
この装置であると、連続的に移動する焼き板3の焼成面3aには自動焼成ラインを停止させることなく連続的に油付けできる。
【0015】
また、油付けには、油付けブラシを用いることなく、油を吹出して細粒子化して塗油付けするため、複雑な焼成面、つまり生地焼成区域の形状が複雑であっても塗油できる。
【0016】
また、無終端状に連結した焼き板が戻って焼成面が下向きになったところに油を上向きに吹付け、余剰の油を焼成面から吸引するため、焼き板の焼成面全体にわたって油が均一に付着されて均一な油膜が形成できる。
【0017】
さらに、焼き板の焼成面に油を吹付けるために、焼成面の凹凸状模様や側面がフラット部に対し直角若しくは垂直を成していても、油はその側面や境界線にも上部からの吸引ならびに吸引ノズルの運動によってくまなく流動し、表面にわたって均一に油を付着でき、薄い油膜が均一に形成できる。
【0018】
しかしながら、この連続油付け装置であっても上向きに油を吹付けるため、適性粘度の油でないと、油膜の一部が重力によってたれ下り、均一な膜厚の油膜が形成できない。また、適合した粘度の油を使用しても、焼き板上で生地焼成区域以外のところにも油が吹付けられて余分の油膜が形成される。このため、油を無駄にし、生地焼成時には、この余分の油膜によってかえって生地の品質や風味が損なわれる。
【0019】
要するに、このように上向きに吹付けて油膜を形成する装置であると、吹付圧力などを相当な注意をはらって微細に調整しないと油膜を均一な厚さに保つことは不可能に近く、数ミクロンオ−ダの油膜を形成することができない。
【0020】
さらに、上向きの吹付けではどうしてもはね返りなどの飛散油が多くなり、油の塗着効率が低く、この面から必ずしも適切な装置といえない面がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記欠点の解決を目的とし、具体的には、走行軌道とともに走行する焼き板における生地焼成区域のみ局部的に油を塗布できる一方、この塗布される油を所謂静電効果(electrostatic effect)を利用して微粒子化をはかって焼き板上に塗着させることによってきわめて薄い油膜を形成し、生地焼成区域以外に塗布された油は迅速に回収して再利用できる油塗布装置を提案する。
【0022】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る油塗布装置は、焼き板をのせて走行する走行軌道から焼き板をはなして上昇させる焼き板上昇装置と、この上昇位置の焼き板上にかぶせられるマスク板と、このマスク板を経て焼き板上に油を被着して油膜を形成する油膜形成装置と、油膜形成後の焼き板を表面にマスク板がのせられたままで走行軌道の下流側に移動させる焼き板移動装置と、走行軌道下流側移動後の焼き板をかぶせられているマスク板から離間するよう下降させる焼き板下降装置とを具えて成るものである。
【0023】
焼き板上にのせられるマスク板には焼き板上の焼成区域に対応する開口部を形成する。
【0024】
焼き板をのせて走行する走行軌道をチェンコンベヤから構成する。
【0025】
焼き板の上昇装置と下降装置とを一体に構成することができ、一体に構成する場合にはエアシリンダなどの昇降シリンダ機構から構成することができる。
【0026】
マスク板をのせて焼き板を走行軌道の下流側に移動させる焼き板の移動装置をピストン・シリンダ機構から構成することができる。
【0027】
油膜形成装置を油を静電効果により帯電させて微粒化して噴射するよう構成することもできる。
【0028】
マスク板に早戻り機構を取付けて、この早戻り機構により焼き板離脱後のマスク板を走行軌道の上流側に復帰できるよう構成することができる。
【0029】
走行軌道上流側に復帰するマスク板の表裏面から挾持する一対のスクレイパ−部材を設け、これらスクレイパ−部材によってマスク板表面に付着する油を集める。
【0030】
一対のスクレイパ−部材によって集めた油を回収する回収タンクを一対のスクレイパ−部材の下に設けることができる。
【0031】
そこで、これら手段たる構成ならびにその作用について添付図を用いて説明すると、つぎのとおりである。
【0032】
なお、図1は本発明の一つの実施例に係る油塗布装置の正面図である。
【0033】
図2は図1に示す油塗布装置の平面図である。
【0034】
図3は図1ならびに図2に示す油塗布装置で用いられるマスク板の一例の一部を示す平面図である。
【0035】
図4は図1ならびに図2に示す油塗布装置において焼き板を上昇させる焼き板上昇装置と焼き板を下降させた焼き板下降装置とを一体に構成した焼き板昇降装置の一例の一部の断面図である。
【0036】
図5は図1ならびに図2に示す油塗布装置による離型油の吹付態様の一例の説明図である。
【0037】
図6は従来例に係る油付け装置の一例の説明図である。
【0038】
まず、図1ならびに図2において、符号10は走行軌道、20は焼き板、30はマスク板を示す。走行軌道10はチェン等を無終端状に連結したチェンコンベヤから構成し、この走行軌道10の下流側には焼成区域(図示せず)が連結されるか、接続されている。後で示すとおり、走行軌道10とともに走行する焼き板20の表面には通常生地の焼成区域21が形成されており、この生地焼成区域21には油膜形成装置60から離型油が吹付けられて、油膜が形成され、生地焼成区域21には生地がおかれて焼成区域に移行して焼成される。
【0039】
なお、生地焼成区域21は図4ならびに図5に示すように凹所として形成することができる。
【0040】
この走行軌道10の入口側に焼き板の昇降装置40を設ける。
【0041】
昇降装置40は焼き板20を走行軌道10の入口側で上昇させる上昇装置と油膜形成装置60によって油膜を形成したのち焼き板20を下降させる下降装置とを兼用するもので一体に構成されているが、このように一体に構成しなくとも、上昇装置と下降装置とを個別的に構成することができる。
【0042】
したがって、焼き板20が走行軌道10の入口側にあるときには、昇降装置40は焼き板20の上昇装置として働いて、走行軌道10上にのせられて走行している焼き板20を後述のマスク板30の下で一旦停止し、マスク板30に向って上昇させる。一方、焼き板20が走行軌道10の下流側に向って移動しこの間に油膜形成装置60によって油が吹付けられたのちには、昇降装置40は焼き板20を下降させる下降装置として働き、焼き板20は下降されて走行軌道10上にのせられ、生地焼成区域21に生地がのせられてから下流側の焼成区域で焼成される。
【0043】
走行軌道10上から離間するよう、上昇する焼き板20はマスク板30の下に達する。マスク板30には、図3に示すとおり、開口部31が形成され、各開口部31は焼き板20上にかぶされたとき生地焼成区域21に対応し、開口部31を経て油膜形成装置60から離型油が吹付けられ生地焼成区域21に油膜が形成される。
【0044】
また、マスク板30は走行軌道10の入口側において走行軌道10の上部に配置され、図1で矢印方向に往復できるよう、構成され、このマスク板30の往復動によって後記のスクレイパ−部材と共働してマスク板30上の余剰油を回収する。
【0045】
マスク板30は図4および図5に示すように焼き板20上におかれ、それによって焼き板20の表面をおおうものである。また、マスク板30は往復動自在に構成されるが、この往復動機構は、後でのべるように、ばねなどを介在させた早戻り機構として構成するが、このように構成しなくとも、走行軌道10の入口側のスタ−ト位置に復元できるように構成されていればいずれにも構成できる。
【0046】
したがって、走行軌道10上にのせられて焼き板20が矢印方向に走行してマスク板30の下に達すると、焼き板20はマスク板30のスタ−ト位置の下に相当するところでストッパ(図示せず)に当り、この当りをリミットスイッチなどが検出して昇降装置40に上昇指令が与えられ、焼き板20を上昇させる上昇装置として働く。
【0047】
ちなみに、昇降装置40を昇降シリンダから構成する場合は、上昇指令によって昇降シリンダ41は伸長し、焼き板20の表面はマスク板30の裏面に当り、焼き板20上にマスク板30がのせられる。
【0048】
焼き板20の昇降装置40には移動装置50が連結されている。移動装置50は焼き板20を走行軌道10に沿って移動できればいずれにも構成できるが、図1および図2に示す例のように、ピストン・シリンダ機構から構成する昇降装置40に移動装置50を連結して焼き板20を移動できるように構成するのが好ましい。
【0049】
このように移動装置50をピストン・シリンダ機構として案内ガイド52に沿って移動できるように構成すると、そのピストン・シリンダ機構のピストン51を伸長するときには、表面にマスク板30をのせた焼き板20を支承したままで昇降装置40は移動できる。このため、この移動の間に油膜形成装置60から離型油61が噴霧状に吹付けられ、焼き板20の生地焼成区域21にきわめて薄い厚さ数ミクロン程度の油膜が形成される。
【0050】
更にくわしく説明すると、走行軌道10上にのせられて走行する焼き板20がマスク板30のスタ−ト位置の直下に達すると、昇降装置40は上昇装置として働いて焼き板20が上昇する。この場合、昇降装置40のピストンロッド41の先端は、図4に示すように、構成されている。すなわち、ピストンロッド41の先端には支承板42が取付けられている。支承板42は山型又はアングルに構成され、この支承板42内に焼き板20が係合するように構成されているが、このように係合できれば必ずしも山型又はアングル状に構成しなくとも良い。
【0051】
このように構成される支承板42が上昇すると、走行軌道10とともに走行する焼き板20は支承板42に係合して上昇でき、マスク板30に対し焼き板20を適切に位置決めされて当接できる。
【0052】
また、焼き板20の上にはマスク板30がのせられているが、開口部31と焼き板20上の生地焼成区域21とは適合されているために油膜形成装置60から油を噴射されると、焼き板20上の生地焼成区域21にのみ油膜が形成できる。
【0053】
油膜の形成方式としては、離型油の粘性などに応じるが、いずれにしても、微粒子として噴霧できればいずれの方式もとることができる。例えば、エア−又はエア−レスによる粉霧方式などをとることができるが、静電効果を利用して油滴を帯電させて微粒子化し、帯電させた油粒子を焼き板20の表面に被着させるのが好ましい。
【0054】
すなわち、食品や菓子などの焼成に使用される離型油はエア−スプレ又はエア−レススプレにより油粒子を霧化でき、このように霧化した油粒子を吹付けて油膜を形成できる。しかし、このような霧化は相当大きなエネルギを必要とするため、どうしても相当高い圧力で噴射することになり、均一な油膜を形成するのがむづかしく、均一な油膜形成には相当な設備が必要である。
【0055】
これに対し、このように霧化した微粒子に高電圧をかけて帯電させると、ア−スされた焼き板は静電作用による吸引力が働くこともあって、均一に離型油を塗布できる。
【0056】
この方法はエア−やその他の機械的エネルギを用いることなく、油の微粒子化をはかり、粒子の帯電による静電効果により塗油率の向上をはかり、均一な油膜が形成できる。
【0057】
すなわち、油膜形成装置60にはスリットノズルを設けて、このノズルから吹出して油粒子を微粒子化する一方、この微粒子に−60〜−70KV程度の電圧をかける。このようにスリットノズルによる絞り効果と高電圧印加による静電効果とが相まって離型油は数ミクロン程度の微粒子化がはかられ、この微粒子には電荷が与えられて負に帯電される。
【0058】
スリットノズルなどによって機械的な絞りを吹出す離型油に与えると、微粒子化をはかることができる。一方、ノズルからの吹出しの際に微粒子化された粒子に電荷を与えると、微粒子化された油粒子が互いに反発し、さらに微粒子化がはかられる。
【0059】
このような静電効果は、離型油に極性基が存在し、これに基因して生じる極性効果である。したがって、油の微粒子は径数ミクロンであり、電荷が与えられて負に帯電しているから、ア−スされている焼き板の表面に吸着し、塗油効率の大巾の向上も達成できる。
【0060】
以上のとおり吹出された離型油61はマスク板30を介して塗布されると、吹出された離型油61の一部は焼き板20上の生地焼成区域21にのみ塗布され、他部は余剰油としてマスク板30上に塗布されている。
【0061】
このため、マスク板30上の余剰油を回収するために、一対のスクレイパ−部材70、70を設ける。一対のスクレイパ−部材70、70をマスク板30の表裏面から接近させてマスク板30をはさみ、このはさまれた状態でマスク板30を往復させることによってスクレイパ−部材70、70によりマスク板30上の余剰油をかき落す。
【0062】
なお、かき落した余剰油は回収槽80により回収すると、回収した余剰油は直ちに再使用でき、着油率をちなみに90%以上に高めることができる。
【0063】
【発明の効果】
以上詳しく説明したとおり、本発明に係る油塗布装置には、焼き板をのせて走行する走行軌道から焼き板をはなして上昇させる焼き板上昇装置と、この上昇位置の焼き板上にかぶせられるマスク板と、このマスク板を経て焼き板上に油を被着して油膜を形成する油膜形成装置と、油膜形成後の焼き板を表面にマスク板がのせられたままで走行軌道の下流側に移動させる焼き板移動装置と、走行軌道下流側移動後の焼き板をかぶせられているマスク板から離間するよう下降させる焼き板下降装置が設けられている。
【0064】
したがって、本発明に係る油塗布装置によると、走行軌道とともに走行する焼き板における生地焼成区域のみ局部的に油を塗布できる一方、この塗布される油を所謂静電効果を利用して微粒子化をはかっているため、焼き板上に油を均一に塗着させることができ、きわめて薄い油膜が形成でき、生地焼成区域以外に塗布された油は表面のマスク板を介して迅速に回収して再利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施例に係る油塗布装置の正面図である。
【図2】図1に示す油塗布装置の平面図である。
【図3】図1ならびに図2に示す油塗布装置で用いられるマスク板の一例の一部を示す平面図である。
【図4】図1ならびに図2に示す油塗布装置において焼き板を上昇させる焼き板上昇装置と焼き板を下降させた焼き板下降装置とを一体に構成した焼き板昇降装置の一例の一部の断面図である。
【図5】図1ならびに図2に示す油塗布装置による離型油の吹付態様の一例の説明図である。
【図6】従来例に係る油付け装置の一例の説明図である。
【符号の説明】
10 走行軌道
20 焼き板
30 マスク板
40 昇降装置
60 油膜形成装置
Claims (10)
- 焼き板をのせて走行する走行軌道から焼き板をはなして上昇させる焼き板上昇装置と、この上昇位置の焼き板上にかぶせられるマスク板と、このマスク板を経て焼き板上に離型油を被着して油膜を形成する油膜形成装置と、油膜形成後の焼き板を表面にマスク板がのせられたままで走行軌道の下流側に移動させる焼き板移動装置と、走行軌道下流側移動後の焼き板をかぶせられているマスク板から離間するよう下降させる焼き板下降装置とを具えて成ることを特徴とする菓子、食品の焼成装置における離型油塗布装置。
- 前記焼き板上にのせられる前記マスク板には焼き板上の焼成区域に対応する開口部を形成することを特徴とする請求項1記載の菓子、食品の焼成装置における離型油塗布装置。
- 前記焼き板をのせて走行する走行軌道をチェンコンベヤから構成することを特徴とする請求項1記載の菓子、食品の焼成装置における離型油塗布装置。
- 前記焼き板上昇装置と前記焼き板下降装置を一体に構成することを特徴とする請求項1記載の菓子、食品の焼成装置における離型油塗布装置。
- 前記焼き板上昇装置と前記焼き板下降装置を一体に構成した昇降装置をエアシリンダから構成することを特徴とする請求項1および5記載の菓子、食品の焼成装置における離型油塗布装置。
- 前記マスク板をのせて焼き板を走行軌道の下流側に移動させる前記焼き板移動装置をピストン・シリンダ機構から構成することを特徴とする請求項1記載の菓子、食品の焼成装置における離型油塗布装置。
- 前記油膜形成装置を離型油を静電効果により帯電させて微粒化して噴射するよう構成することを特徴とする請求項1記載の菓子、食品の焼成装置における離型油塗布装置。
- 前記マスク板に早戻り機構を取付けて、この早戻り機構により焼き板離脱後のマスク板を走行軌道の上流側に復帰できるよう構成することを特徴とする請求項1記載の菓子、食品の焼成装置における離型油塗布装置。
- 前記走行軌道の上流側に復帰するマスク板の表裏面から挾持する一対のスクレイパ−部材を設け、これらスクレイパ−部材によってマスク板表面に付着する余剰離型油を集めることを特徴とする請求項1記載の菓子、食品の焼成装置における離型油塗布装置。
- 前記一対のスクレイパ−部材によって集めた余剰離型油を回収する回収タンクを一対のスクレイパ−部材の下に設けることを特徴とする請求項1記載の菓子、食品の焼成装置における離型油塗布装置。
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