JP4294194B2 - Metal plate member press working method - Google Patents
Metal plate member press working method Download PDFInfo
- Publication number
- JP4294194B2 JP4294194B2 JP2000093767A JP2000093767A JP4294194B2 JP 4294194 B2 JP4294194 B2 JP 4294194B2 JP 2000093767 A JP2000093767 A JP 2000093767A JP 2000093767 A JP2000093767 A JP 2000093767A JP 4294194 B2 JP4294194 B2 JP 4294194B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal plate
- plate member
- outer peripheral
- output
- convex
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Punching Or Piercing (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、打ち抜き加工した円板の中央部にプレス絞り加工によって凸状部を形成するとともにその外周部に径方向に延びる凸状部を形成する金属板部材のプレス加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば車両ドアのサイドガラスを開閉する車両用パワーウィンドウ装置のモータ装置は、図9に示すように、モータ本体50の図示しない出力軸に固定したウォームがウォームホイール51を回転駆動し、このウォームホイール51がゴムダンパ52を介して出力板53及び出力軸54を回転駆動する構成となっている。
【0003】
ウォームホイール51、出力板53及び出力軸54は、同一の回転軸線上に配置されている。ウォームホイール51はギヤハウジング55に設けられたホイール収容部55aに収容され、その底板部上面に設けられた軸受部56に回転可能に支持されている。ゴムダンパ52は、ウォームホイール51の上側に開口する円環状のダンパ収容部51a内に収容されている。出力軸54は、軸受部56に設けられた軸孔56aに回転可能に支持され、ダンパ収容部51aの開口部に配置された出力板53を支持している。そして、ウォームホイール51に設けられた各係合部51bと出力板53に設けられた各係合凸部53aとの間にゴムダンパ52の各ダンパ部52aが介在することによって、ウォームホイール51から出力板53に回転駆動力が伝達される。
【0004】
前記出力板53は金属板材からプレス打ち抜き加工によって形成され、その中央部には打ち抜き加工によって軸嵌合孔53bが形成されている。そして、出力軸54に設けられた嵌合軸部54aがこの軸嵌合孔53bに嵌合されることで出力軸54と出力板53とが連結される。又、前記係合凸部53aは、出力板53の外周部を打ち抜き及び型曲げ加工することで形成されている。従って、出力板53の外周部には、係合凸部53aを形成したことによる切り欠き部53cが形成されている。
【0005】
そして、モータ本体50が回転動作してサイドガラスが上昇しているとき、サイドガラスが窓枠に当たって上昇が規制されると、出力板53の回転が規制されゴムダンパ52を介してウォームホイール51の回転が規制される。このとき、モータ本体50を止めようとする過大な力がゴムダンパ52によって吸収され、モータ本体50に発生する衝撃が緩衝される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のモータ装置では、ゴムダンパ52の各ダンパ部52aに過大な力が加わったとき、係合凸部53aを形成した切り欠き部に各ダンパ部52aが入り込むように弾性変形していた。これは、ダンパ部52aが、切り欠き部53cに面する部分では出力板53によって回転軸線方向に支持されないためである。そして、過大な力が加わったダンパ部52aが回転軸線方向に弾性変形することにより、周方向にダンパ部52aに加わる過大な力が十分に吸収されなくなる。このため、モータ本体50に発生する衝撃が十分に緩衝されない問題があった。
【0007】
そこで、図10,11に示すように、出力板53の外周部に、プレス絞り加工によって係合凸部57を形成することが考えられる。この場合には、係合凸部57を形成することによって切り欠き部が形成されることがないので、ダンパ部52aが径方向に撓み変形することはない。
【0008】
しかしながら、プレス絞り加工によって係合凸部57を形成した場合、係合凸部57となる肉部分に加工による引っ張り応力が加わるので、形成された係合凸部57の肉厚が元の金属板部材の板厚よりも薄くなる。このため、凸状係合部57の強度を確保するために、今よりも厚い板厚の金属板部材を使用する必要がある。
【0009】
ところが、出力板53を打ち抜き加工する金属板材の板厚を今より厚くすると、打ち抜き加工が難しくなり金型の寿命が今より短くなる上に、加工精度が低下する問題がある。あるいは、板厚を今のままとしてより強度の高い金属板材に代えることも考えられる。しかしながら、この場合においても、プレス打ち抜き加工が難しくなり金型の寿命が今より短くなる上に、材料コストが今より高くなる問題がある。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、従来と同じ、又は更に薄い金属板部材を使用することができ、しかも、金属板部材の外周部に強度のより大きな凸状部をプレス加工によって形成することができる金属板部材のプレス加工方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、モータ本体と減速部とを備え、前記減速部は、ウォームホイール、ゴムダンパ、出力板、出力軸を含んで構成されるとともに、前記ウォームホイールの係合部と前記出力板に形成された凸状部との間にゴムダンパが介在され、前記モータ本体からの回転駆動力を前記ウォームホイールから前記出力軸が連結された前記出力板に伝達するモータ装置における前記出力板を形成するための金属板部材のプレス加工方法であって、金属板部材の中央部にプレス絞り加工によって絞り部を形成し、前記中央部をプレス絞り加工することによって前記中央部の外周側に生じる弛み分を成形して前記金属板部材の中央部側から外周縁まで延び、より外周側となるほどその幅がより広くなるリブ状をなす凸状部を形成することを特徴とする金属板部材のプレス加工方法である。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記絞り部を、その突出側から反対側に押圧してその外周部と重なる位置まで移動させることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記絞り部に貫通孔を打ち抜き加工するとともに、その中心軸線方向に延びる係合溝をその内周面に形成することを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記絞り部に円筒状の貫通孔を打ち抜き加工することを特徴とする。
【0015】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、凸状部となる肉部分の肉厚がより厚くなる傾向があり、又、成形加工に伴う引っ張り応力が加わり難いので、成形された凸状部の肉厚が薄くなり難い。その結果、成形された凸状部の肉厚が薄くなり難いので、金属板部材の外周部にプレス加工によって強度のより大きな凸状部を形成することができる。
また、より外周側ほどがより大きくなる弛み分が、より外周側となるほど幅がより大きくなるリブ状の凸状部に成形されるので、凸状部の肉厚にばらつきができ難い。その結果、リブ状の凸状部を、より大きな強度で形成することができる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、絞り部を、金属板部材の外周部に重なるように形成することができる。その結果、絞り部が金属板部材からできるだけ突出しないようにすることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、金属板部材に軸を連結可能な貫通孔を、絞り部に容易に形成することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、金属板部材に軸を貫通可能な貫通孔を、絞り部に容易に形成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両用パワーウィンドウ装置のモータ装置の構成部品に具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
【0021】
図3に示すように、モータ装置1は、モータ本体10及び減速部11からなる。モータ本体10は、その図示しない出力軸が減速部11側に延出されている。減速部11は、ギヤハウジング12、ウォームホイール13、ゴムダンパ14、出力板15、出力軸16及び蓋17等から構成されている。
【0022】
ギヤハウジング12は合成樹脂で一体成形され、モータ固定部12a、ウォーム収容部12b及びホイール収容部12cを備えている。モータ固定部12aには前記モータ本体10が固定され、その出力軸はウォーム収容部12bの内部に延出されている。この出力軸には図示しないウォームギヤが固定され、ウォームギヤはその一部がホイール収容部12c内に配置されている。
【0023】
ホイール収容部12cは略有底筒状に形成され、その底板部上面における中央に円筒状の軸受部18が形成されている。軸受部18には、その上端面に凹部18aが形成されるとともに、その中心軸線方向上に軸孔18bが形成されている。又、ホイール収容部12cの底板部上面には、軸受部18の中心軸線を中心とする円の円周に沿って複数の凸状支持部19が等角度間隔に形成されている。ホイール収容部12cには、ウォームホイール13が収容されている。
【0024】
前記ウォームホイール13は合成樹脂で略有底筒状に一体成形され、その外周面には前記ウォームギヤに歯合するギヤ部20が形成されている。ウォームホイール13の中央には、その中心軸線方向に貫通する軸孔21が形成されている。ギヤ部20と軸孔21との間には、上側に開口する円環溝状のダンパ収容部22が形成されている。
【0025】
ダンパ収容部22の底板部上面には、3つの係合部23が形成されている。各係合部23は等角度間隔に設けられ、軸孔21の中心軸線に対しその径方向に延びるように形成されている。各係合部23は、ダンパ収容部22を前記中心軸線を中心とする略扇状の3つの部分に区画している。又、ダンパ収容部22の底板部上面には、前記中心軸線を中心とする円の円周に沿って延びる突条部24が形成されている。そして、ウォームホイール13は、その軸孔21に軸受部18が挿通し、その底板部下面に各凸状支持部19が当接することで回転可能にホイール収容部12cに収容されている。又、ギヤ部20には、ダンパ収容部22内に配置された前記ウォームギヤが歯合されている。即ち、ウォームホイール13は、軸受部18及び軸孔21の各中心軸線をその回転軸線として回転可能にホイール収容部12cに収容されている。ダンパ収容部22には、前記ゴムダンパ14が収容されている。
【0026】
ゴムダンパ14は円環状に一体成形され、略扇状に形成された6つのダンパ部25を備えている。各ダンパ部25は、その内周側で連結部26によって環状に連結されている。そして、ゴムダンパ14は、隣り合う2つのダンパ部25同士が各係合部23で区画されたダンパ収容部22の各室にそれぞれ収容される。又、隣り合う室に別れて収容された隣り合う両ダンパ部25の間には、それぞれ前記係合部23が嵌入される。ゴムダンパ14は、各ダンパ部25の下面に対し径方向のほぼ中央で当接する突条部24によって支持される。ゴムダンパ14の上側には、前記出力板15が配置される。
【0027】
出力板15は、金属板材から打ち抜き加工によって略円板状に形成されている。図1,2及び図4に示すように、出力板15の中央には、前記出力軸16が連結される軸嵌合部28がプレス絞り加工及び打ち抜き加工によって形成されている。軸嵌合部28は、出力板15の中心軸線方向に貫通する断面(同中心軸線に対し直交する平断面)略十字状の貫通孔としての軸嵌合孔28aを備えている。軸嵌合孔28aは、その内周面が前記中心軸線方向に延びる4つの係合溝28bによって形成されている。
【0028】
又、出力板15の外周部には、前記中心軸線に対しその軸方向下向きに突出する凸状部としての3つの係合凸部29がプレス加工によって形成されている。係合凸部29は、等角度間隔に設けられ、前記中心軸線に対しその径方向に出力板15の外周縁まで延びるとともに、より外周側となるほどその幅がより広くなるリブ状に形成されている。各係合凸部29は、ゴムダンパ14のダンパ部25に対しその中心軸線に対する周方向に係合可能に形成されている。
【0029】
又、出力板15の下面には、前記中心軸線を中心とする円に沿って延びる突条部30が形成されている。そして、出力板15は、突条部30を各ダンパ部25の上面に当接させた状態でダンパ収容部22の開口部に収容される。このとき、各係合凸部29は、ダンパ収容部22の各室に収容された2つの両ダンパ部25の間の隙間に嵌入される。又、軸嵌合部28の下部は、前記軸受部18の凹部18a内に配置される。
【0030】
前記出力軸16は、その軸部31の上部に、断面(その中心軸線に対し直交する平断面)略十字状の嵌合軸部32が形成されている。嵌合軸部32は、出力板15の軸嵌合部28の軸嵌合孔28aに嵌合するように形成されている。又、出力軸16は、その軸部31の下側に、図示しないウィンドウレギュレータの構成部材である駆動部材のギヤ部に歯合されるギヤ部33を備えている。そして、出力軸16は、前記軸受部18の軸孔18bに軸部31が回転可能に支持され、嵌合軸部32が軸嵌合部28の軸嵌合孔28aに嵌合される。又、出力軸16は、軸嵌合部28から上に突出する嵌合軸部32の上端に設けられた周溝32aにEリング34が係合されることで軸嵌合部28及び軸孔18bから抜けないように固定される。尚、出力軸16の軸部31には、軸部31と軸孔18bとの間を密封するOリング35が装着される。
【0031】
前記蓋17は、ホイール収容部12cの上側開口部を覆った状態で前記ギヤハウジング12に固定されている。
次に、出力板15のプレス加工工程を図5〜図8に従って説明する。
【0032】
先ず、例えばロール状の金属板材から、出力板15を形成するための円板状の金属板部材40を打ち抜く。
次に、図5(a),(b)に示すように、上側金型41及び下側金型42を用いて、この金属板部材40の中央部に、プレス絞り加工によって絞り部としての凸状筒部43を形成する。この凸状筒部43は、軸嵌合部28を形成するために設けるものである。
【0033】
又、この工程において、金属板部材40の中央部の外周側に生じる弛み分を下側金型42に設けた凹部42aで成形して凸状部44を形成する。即ち、金属板部材40の中央部を絞り加工すると、中央部の外周側に放射方向の引っ張り応力が作用する。この引っ張り応力によって前記放射方向に直交する方向に圧縮応力が生じ、外周部に同方向の弛みが生じることが知られている。本発明では、下側金型42に凹部42aを設けることで、この弛み分を凹部42aで発生させる。そして、発生させた弛み分を凹部42aで凸状部44に成形する。この凹部42aは、金属板部材40の中心軸線に対しその径方向に延びるように形成するとともに、より外周側となるほどその幅がより大きくなる溝状に形成されている。そして、この凹部42aにより、前記中心軸線に対しその径方向に延びるとともに外周側となるほどその幅がより大きくなるリブ状の凸状部44を形成する。
【0034】
次に、図6(a),(b)に示すように、上側金型45及び下側金型46を用いて、凸状筒部43をその径がより小さくなるように絞り加工する。同時に、上側金型45に設けた凸部45aと下側金型46に設けた凹部46aとによって、凸状部44をその幅がより小さくなるようにプレス加工する。
【0035】
次に、図7(a),(b)に示すように、上側金型47及び下側金型48を用いて、凸状筒部43をその径がさらに小さくなるように絞り加工する。同時に、上側金型47に設けた凸部47aと下側金型48に設けた凹部48aとによって、凸状部44をその幅がさらに小さくなるようにプレス加工する。
【0036】
次に、凸状筒部43を下向きに押圧して、図8に示すように、凸状筒部43が回転軸線方向において外周部に重なる位置まで移動させる。この加工は、例えば、図示しない下側金型に金属板部材40の中央部に対応する内径の凹部を形成しておき、上側金型によって凸状筒部43を下方に押し下げることで行う。この工程によって、金属板部材40を、最終的な出力板15の形状に近い形状にまで成形する。
【0037】
最後に、この金属板部材40の凸状筒部43に対し、プレス絞り加工及び打ち抜き加工を行うことにより、図4に示すように、内周面に係合溝28bを有する軸嵌合孔28aを備えた嵌合部28を形成する。
【0038】
以上の工程によって出力板15を形成する。
以上詳述した本実施形態の作用及び効果を列挙する。
(1) 本実施形態では、出力板15を形成するための金属板部材40の中央部に、軸嵌合部28を形成するための凸状筒部43をプレス絞り加工によって形成する。そして、この絞り加工によって中央部の外周側に生じる弛み分を金型41,42で凸状部44に成形し、この凸状部44を各金型45,46,47,48によって段階的に成形して係合凸部29を成形した。従って、係合凸部29を成形するときに係合凸部29となる肉部分の肉厚がより厚くなる傾向があり、又、成形加工に伴う引っ張り力が加わり難いので、係合凸部29の肉厚が薄くなり難い。その結果、従来と同じ、又は更に薄い金属板部材40を使用することができ、しかも、金属板部材40の外周部にプレス加工によって強度のより大きな係合凸部29を形成することができる。又、係合凸部29をより高く形成する場合であっても、その肉厚が薄くなり難いので、より大きな強度を確保するために板厚がより厚い金属板材を使用する必要がない。このため、出力板15の重量を軽減でき、又、材料コストの低減が可能となる。
【0039】
(2) 加えて本実施形態では、金属板部材40の中央部を上向きに押圧する絞り加工によって凸状筒部43を形成した後、凸状筒部43を下向きに押圧して外周部に重なる位置まで移動させた。従って、凸状筒部43から形成する軸嵌合部28が、出力板15からできるだけ突出しない状態で形成される。このため、出力板15の中央部における回転軸線方向の大きさを軸嵌合部28の大きさ程度とすることができる。
【0040】
(3) 加えて本実施形態では、凸状筒部43に軸嵌合孔28aを打ち抜き加工するとともに、軸嵌合孔28aの内周面にその中心軸線方向に延びる係合溝28bを形成した。従って、出力軸16の嵌合軸部32を連結可能な係合溝28bを備えた軸嵌合孔28aをプレス加工だけで容易に形成することができる。
【0041】
(4) 加えて本実施形態では、係合凸部29を、出力板15の中央部側から径方向に外周縁まで延び、より外周側となるほどその幅がより広くなるリブ状に形成した。従って、より外周側ほどがより大きくなる弛み分が、より外周側となるほど幅がより大きくなるリブ状の係合凸部29に成形されるので、係合凸部29の肉厚にばらつきができ難い。その結果、リブ状の係合凸部29を、より大きな強度で形成することができる。
【0042】
(5) 加えて本実施形態では、凸状部44を、複数の金型41,42、45,46,47,48で段階的に成形して係合凸部29を形成した。従って、凸状部44に成形される外周部の弛み分に成形に伴う無理な引っ張り応力が加わり難く、凸状部44の肉厚が金属板部材40の板厚により一層近くなるので、より一層強度の大きな係合凸部29を形成することができる。
【0043】
以下、上記実施形態以外の発明の実施形態を列挙する。
・ 上記実施形態では、内周面が係合溝28bで形成された軸嵌合孔28aを出力板15に形成したが、単に円筒状の貫通孔を形成してもよい。
【0044】
・ 上記実施形態では、軸嵌合部28を、金属板部材40の中央部を上向きに押圧する絞り加工によって凸状筒部43を形成した後、凸状筒部43を下向きに押圧して外周部に重なる位置まで移動させた。これを、金属板部材40の中央部を上向き又は下向きにのみ押圧する絞り加工によって凸状筒部を形成し、この凸状筒部をその位置で軸嵌合部に成形してもよい。
【0045】
・ 上記実施形態では、中央部側から中心軸線に対しその径方向に外周縁まで延びるリブ状の係合凸部29を備えた出力板15の加工に実施したが、金属板部材の中央部寄り、又は、外周縁部に点状に存在する凸状部を備えた金属板部材の加工に実施してもよい。
【0046】
・ 上記実施形態では、ロール材から円形状に打ち抜いた金属板部材40から円板状の出力板15を加工する場合に実施したが、円形に限らず、楕円形、正多角形等の形状に打ち抜いた金属板部材から出力板15以外の金属板製品、例えばクラッチ板を加工する場合に実施してもよい。
【0047】
以下、前述した各実施形態から把握される技術的思想をその効果とともに記載する。
(1) 前記凸状部を、複数の異なる金型によって段階的に成形することを特徴とする金属板部材のプレス加工方法。このような構成によれば、凸状部に成形される外周部の弛み分に成形に伴う無理な引っ張り応力が加わり難く、凸状部の肉厚が金属板部材の板厚により一層近くなるので、より一層強度の大きな凸状部を形成することができる。
【0048】
【発明の効果】
各請求項に記載の発明によれば、成形する凸状部の肉厚が薄くなり難いので、従来と同じ、又は更に薄い金属板部材を使用することができ、しかも、金属板部材の外周部に強度のより大きな凸状部をプレス加工によって形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 出力板の斜視図。
【図2】 出力板の斜視図。
【図3】 モータ装置の概略分解斜視図。
【図4】 出力板の断面図。
【図5】 (a)は加工中の金属板部材を示す斜視図、(b)は加工中の金属板部材及び両金型を示す断面図。
【図6】 (a)は加工中の金属板部材を示す斜視図、(b)は加工中の金属板部材及び両金型を示す断面図。
【図7】 (a)は加工中の金属板部材を示す斜視図、(b)は加工中の金属板部材及び両金型を示す断面図。
【図8】 加工中の金属板部材を示す概略断面図。
【図9】 従来のモータ装置を示す分解斜視図。
【図10】 出力板の斜視図。
【図11】 出力板の斜視図。
【符号の説明】
28a…貫通孔としての軸嵌合孔、28b…係合溝、29…凸状部としての係合凸部、43…絞り部としての凸状筒部、44…凸状部、49…環状溝部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pressing method for a metal plate member in which a convex portion is formed by press drawing at the center of a punched disc and a convex portion extending in the radial direction is formed on the outer peripheral portion thereof.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, for example, in a motor device for a vehicle power window device that opens and closes a side glass of a vehicle door, a worm fixed to an output shaft (not shown) of a motor
[0003]
The
[0004]
The
[0005]
When the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the motor device described above, when an excessive force is applied to each
[0007]
Therefore, as shown in FIGS. 10 and 11, it is conceivable to form an
[0008]
However, when the
[0009]
However, if the thickness of the metal plate material for punching the
[0010]
The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and the object thereof is to use a metal plate member that is the same as or thinner than the conventional one, and has a strength at the outer periphery of the metal plate member. An object of the present invention is to provide a method of pressing a metal plate member that can form a larger convex portion of the metal plate by pressing.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the invention according to claim 1 includes a motor main body and a speed reduction portion, and the speed reduction portion includes a worm wheel, a rubber damper, an output plate, and an output shaft, and A rubber damper is interposed between the engaging part of the worm wheel and the convex part formed on the output plate, and the rotational driving force from the motor body is applied to the output plate connected to the output shaft from the worm wheel. a press-forming method of the metal plate for forming said output plate of the motor apparatus that transmits the narrowed portion is formed by press drawing on the central portion of the metal plate member is pressed drawing the central portion I said by molding a slack amount occurring on the outer peripheral side of the central portion extends to the outer peripheral edge from the center portion side of the metal plate member, as more becomes the outer peripheral side rib whose width is wider by A press-forming method of the metal plate member and forming a convex portion.
[0012]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the throttle portion is pressed from the protruding side to the opposite side and moved to a position overlapping the outer peripheral portion.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect of the present invention, a through hole is punched into the throttle portion, and an engaging groove extending in the central axial direction is formed on the inner peripheral surface thereof. It is characterized by doing.
[0014]
According to a fourth aspect of the present invention, in the first or second aspect of the present invention, a cylindrical through hole is punched into the throttle portion .
[0015]
(Function)
According to the first aspect of the present invention, the thickness of the meat portion that becomes the convex portion tends to be thicker, and the tensile stress associated with the molding process is difficult to be applied. Thickness is unlikely to be thin. As a result, since the thickness of the formed convex portion is unlikely to be thin, a convex portion having a higher strength can be formed on the outer peripheral portion of the metal plate member by pressing.
Further, since the slack portion that becomes larger on the outer peripheral side is formed into a rib-like convex portion that becomes wider on the outer peripheral side, it is difficult to vary the thickness of the convex portion. As a result, the rib-like convex portion can be formed with greater strength.
[0016]
According to the invention described in claim 2, in addition to the action of the invention described in claim 1, the throttle part can be formed so as to overlap the outer peripheral part of the metal plate member. As a result, the throttle portion can be prevented from protruding as much as possible from the metal plate member.
[0017]
According to the invention described in claim 3, in addition to the action of the invention described in claim 1 or 2, it is possible to easily form a through hole in the throttle portion that can connect the shaft to the metal plate member. it can.
[0018]
According to invention of Claim 4, in addition to the effect | action of invention of Claim 1 or Claim 2, the through-hole which can penetrate a axis | shaft in a metal plate member can be easily formed in an aperture | diaphragm | squeeze part. it can.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment in which the present invention is embodied as a component of a motor device of a vehicle power window device will be described with reference to FIGS.
[0021]
As shown in FIG. 3, the motor device 1 includes a motor
[0022]
The
[0023]
The wheel
[0024]
The
[0025]
Three engaging
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
Further, on the outer peripheral portion of the
[0029]
Further, on the lower surface of the
[0030]
The
[0031]
The
Next, the pressing process of the
[0032]
First, for example, a disk-shaped
Next, as shown in FIGS. 5 (a) and 5 (b), the
[0033]
Further, in this step, the
[0034]
Next, as shown in FIGS. 6A and 6B, the upper
[0035]
Next, as shown in FIGS. 7A and 7B, the convex
[0036]
Next, the
[0037]
Finally, by performing press drawing and punching on the convex
[0038]
The
The actions and effects of the embodiment described in detail above will be listed.
(1) In the present embodiment, the convex
[0039]
(2) In addition, in this embodiment, after forming the convex
[0040]
(3) In addition, in the present embodiment, the shaft
[0041]
(4) In addition, in this embodiment, the engagement
[0042]
(5) In addition, in this embodiment, the
[0043]
Hereinafter, embodiments of the invention other than the above embodiment will be listed.
In the above embodiment, the shaft
[0044]
In the above embodiment, the
[0045]
In the above embodiment, the processing is performed on the
[0046]
-In the said embodiment, although implemented when processing the disk-shaped
[0047]
Hereinafter, the technical idea grasped from each embodiment mentioned above is described with the effect.
(1) pre-Symbol convex portion, press-forming method of the metal plate, which comprises forming in stages by different molds. According to such a configuration, it is difficult to apply an excessive tensile stress accompanying molding to the slack of the outer peripheral portion formed into the convex portion, and the thickness of the convex portion becomes closer to the plate thickness of the metal plate member. Thus, it is possible to form a convex portion with even greater strength.
[0048]
【The invention's effect】
According to the invention described in the claims, since hardly becomes thin wall thickness of the convex portion to mold the same as conventional, or can be used further thin metal plate member, moreover, the outer peripheral portion of the metal plate In addition, it is possible to form a convex portion having a higher strength by pressing.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an output plate.
FIG. 2 is a perspective view of an output plate.
FIG. 3 is a schematic exploded perspective view of a motor device.
FIG. 4 is a cross-sectional view of an output plate.
5A is a perspective view showing a metal plate member being processed, and FIG. 5B is a cross-sectional view showing the metal plate member and both molds being processed.
6A is a perspective view showing a metal plate member being processed, and FIG. 6B is a cross-sectional view showing the metal plate member and both molds being processed.
7A is a perspective view showing a metal plate member being processed, and FIG. 7B is a cross-sectional view showing the metal plate member and both molds being processed.
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view showing a metal plate member during processing.
FIG. 9 is an exploded perspective view showing a conventional motor device.
FIG. 10 is a perspective view of an output plate.
FIG. 11 is a perspective view of an output plate.
[Explanation of symbols]
28a ... A shaft fitting hole as a through hole, 28b ... engagement groove, 29 ... engagement convex part as a convex part, 43 ... convex cylindrical part as a throttle part, 44 ... convex part, 49 ... annular groove part .
Claims (4)
金属板部材の中央部にプレス絞り加工によって絞り部(43)を形成し、前記中央部をプレス絞り加工することによって前記中央部の外周側に生じる弛み分を成形して前記金属板部材の中央部側から外周縁まで延び、より外周側となるほどその幅がより広くなるリブ状をなす凸状部(29)を形成することを特徴とする金属板部材のプレス加工方法。 A motor main body and a speed reducing portion, wherein the speed reducing portion includes a worm wheel, a rubber damper, an output plate, and an output shaft; and a convex portion formed on the engaging portion of the worm wheel and the output plate. A metal plate member for forming the output plate in the motor device in which a rubber damper is interposed between the motor body and the rotational drive force from the motor body is transmitted from the worm wheel to the output plate connected to the output shaft. A press working method,
Throttle portion by press drawing on the central portion of the metal plate member to form a (43), wherein molding the slack amount occurring on the outer peripheral side of the central portion by press drawing the central portion of the metal plate member A metal plate member pressing method comprising forming a rib-like convex portion (29) extending from a central portion side to an outer peripheral edge and having a wider width toward the outer peripheral side .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000093767A JP4294194B2 (en) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | Metal plate member press working method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000093767A JP4294194B2 (en) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | Metal plate member press working method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001276930A JP2001276930A (en) | 2001-10-09 |
JP4294194B2 true JP4294194B2 (en) | 2009-07-08 |
Family
ID=18608907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000093767A Expired - Lifetime JP4294194B2 (en) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | Metal plate member press working method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4294194B2 (en) |
-
2000
- 2000-03-30 JP JP2000093767A patent/JP4294194B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001276930A (en) | 2001-10-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4294194B2 (en) | Metal plate member press working method | |
JP2016056828A (en) | Turbomachine | |
JP2003267139A (en) | Rear view mirror | |
JP2007170477A (en) | Crank pulley with sensing plate | |
JP3783922B2 (en) | Motor equipment | |
JP3468832B2 (en) | Flywheel | |
FR2636551A1 (en) | METHOD FOR MANUFACTURING A MONOBLOC HUB BY FORGING, IN PARTICULAR FOR A MOTOR VEHICLE, AND HUB OBTAINED BY SUCH A METHOD | |
JPH0667146B2 (en) | Reversible motor | |
JPS633888Y2 (en) | ||
JP5925588B2 (en) | Geared motor | |
JPS6110055Y2 (en) | ||
JP3595243B2 (en) | Electric power steering device | |
KR100764154B1 (en) | Telescopic device of steering column for vehicle | |
JP3010617U (en) | Cup type motor | |
CN214743051U (en) | Gear box and driving device thereof | |
JPH0231894Y2 (en) | ||
JPH10318247A (en) | Ball joint | |
JPH061106Y2 (en) | Electric razor | |
JPH09324861A (en) | Seal | |
JPH0211202Y2 (en) | ||
JPH09221044A (en) | Rack and pinion type steering device | |
JPH11139612A (en) | Manufacture of paper feed roller for copying machine etc. | |
JPS6218763Y2 (en) | ||
KR960002279Y1 (en) | Dust cover fixing roller | |
JPH10315993A (en) | Power steering device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060302 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080304 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080507 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090317 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090408 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4294194 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140417 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |