JP4289991B2 - 電子機器筐体 - Google Patents

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Description

本発明は,主に電子回路を収納する電子機器筐体に関し,詳しくは当該電子機器筐体の構造に関する。
従来,例えば衛星受信用のチューナ,CATV受信用のセットトップボックス等に代表される据え置き型の電子機器筐体には,例えば合成樹脂材料やゴム材で形成された脚部が,電子機器筐体の底面の略四隅部分に設けられて,テレビ台やテレビの上に据え置けるようになっていた。(例えば,特許文献1参照)
特開平1−212404号公報
しかし,従来の据え置き型の電子機器筐体によると,脚部の位置が電子機器筐体の底面の略四隅部分に設けられていたので,当該電子機器筐体の設置スペースが限られていた。
ところが,例えば,テレビ受像機においては,画面の大型化が進む反面,奥行方向の寸法が短くなったり,外形を小さく見せるように平面部分が小さくなったりしてきたので,セットトップボックス等の電子機器をテレビ受像機の上に載置しようとすると,その底面に設けられた4つの脚部で電子機器を支えることができなくなることがあった。
即ち,例えば,電子機器筐体の据付面を底面とし,フロントパネル側を前面としたときに,当該電子機器をテレビ受像機の上に置いたときに,底面の前面側に配設された脚部では電子機器を支持できるものの,底面の後面側に配設された脚部は,テレビ受像機の外形の傾きに合わせることができなかったり,電子機器筐体を傾けて載置することしかできなかったりした。
本発明は,こうした問題点を解決するためになされたものであり, その目的は,奥行方向に狭いスペースにも載置可能な電子機器筐体を提供することにある。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は,底面が略四角形状で,当該底面の四隅の近傍に脚部が設けられた電子機器筐体において,
当該電子機器筐体のフロントパネル部を前面としたとき,当該電子機器筐体の後面側に配設される2つの脚部が,当該脚部の取付部に対し脱着自在となるよう構成されると共に,前記底面には,当該脚部を前記四隅の近傍以外の位置に取り付けるための取付部が形成され,
しかも,当該電子機器筐体の重心位置が,当該電子機器筐体の前面側に配設された脚部の取付部と,この取付部に対して当該電子機器筐体の奥行方向に次に形成された取付部との間になるように構成されたことを特徴とする。
また,請求項2に記載の発明は,底面が略四角形状で,当該底面の四隅の近傍に脚部が設けられた電子機器筐体において,
前記底面には,前記四隅の近傍に設けられた脚部の間にも脚部が設けられており,
しかも,当該電子機器筐体のフロントパネル部を前面としたとき,当該電子機器筐体の重心位置が,当該電子機器筐体の前面側に配設された脚部と,この脚部に対して当該電子機器筐体の奥行方向に次に配設された脚部との間になるように構成されたことを特徴とする。
また次に,請求項3に記載の発明は,請求項2に記載の電子機器筐体において,前記底面の四隅の近傍以外の場所に設けられる脚部は,前記底面の略中央に配設されることを特徴とする。
また,請求項4に記載の発明は,請求項2に記載の電子機器筐体において,前記底面の四隅の近傍以外の場所に設けられる脚部は,当該電子機器筐体の左右の側面側で,それぞれ,当該電子機器筐体の前面側及び後面側の2つの脚部の間に配設されることを特徴とする。
また更に,請求項5に記載の発明は,請求項2〜請求項4の何れかに記載の電子機器筐体において,前記底面の四隅の近傍以外の場所に設けられる脚部の底面からの寸法は,前記底面の四隅の近傍に設けられた脚部の底面からの寸法よりも短いことを特徴とする。
請求項1に記載の電子機器筐体においては,当該電子機器筐体の後面側に配設される2つの脚部が,当該脚部の取付部に対し脱着自在となるよう構成され,しかも,当該電子機器筐体の底面には,その脚部を,底面の四隅の近傍以外の位置に取り付けるための取付部が形成されている。
このため,この電子機器筐体によれば,後面側に配設される2つの脚部の取付位置を,据え置き面の大きさに合わせて変更することができるようになり,電子機器筐体を載置する据え置き面が狭い場合であっても,電子機器筐体を設置することができるようになる。
また,電子機器筐体は,その重心位置が,当該電子機器筐体の前面側に配設された脚部の取付部と,この取付部に対して当該電子機器筐体の奥行方向に次に形成された取付部との間になるように構成されているので,当該電子機器筐体を載置する据え置き面が狭くても,当該電子機器筐体を安定して設置することができる。
また,請求項2に記載の電子機器筐体において,その底面には,四隅の近傍に設けられた脚部の間にも脚部が設けられている。このため,この電子機器筐体によれば,電子機器筐体を載置する据え置き面が狭い場合であっても,四隅の脚部の間に設けられた脚部を使って電子機器筐体を設定することができるようになる。
また,電子機器筐体は,その重心位置が,当該電子機器筐体の前面側に配設された脚部と,この脚部に対して当該電子機器筐体の奥行方向に次に配設された脚部との間になるように構成されているので,当該電子機器筐体を載置する据え置き面が狭くても,当該電子機器筐体を安定して設置することができる。
ここで,電子機器筐体の底面の四隅の近傍以外の場所にも脚部を設ける場合,請求項3に記載のように,その脚部は,底面の略中央に配設するとよい。そしてこのようにすれば,安価な方法で狭い据え置き面に据え置くことができる電子機器筐体を提供することができる。
また,電子機器筐体の底面の四隅の近傍以外の場所にも脚部を設ける場合,請求項4に記載のように,その脚部を,当該電子機器筐体の左右の側面側で,それぞれ,当該電子機器筐体の前面側及び後面側の2つの脚部の間に配設するようにしてもよい。そして,このようにしても,狭い据え置き面にも対応可能な電子機器筐体を提供できる。
また更に,請求項5に記載の電子機器筐体においては,底面の四隅の近傍以外の場所に設けられる脚部の底面からの寸法を,底面の四隅の近傍に設けられた脚部の底面からの寸法よりも短くしたので,広いスペースの据置面に据え置く時に,電子機器筐体の底面の四隅の近傍以外の場所に備えられた脚部が邪魔になるのを防止できる。
以下に,本発明を具体化した実施形態の例を,図面を基に詳細に説明する。
図1は本発明に係る実施例を使用した電子機器筐体の正面図(a)と側面図(b)を示す。図2は本発明に係る電子機器筐体の第1の実施例を示す底面図であり,脚部13,14を移動する場合について示したものである。(a)は脚部13,14を取り外す。(b)は取付位置を移動する,(c)は脚部の移動後の底面図を示す。図3は本発明に係る電子機器筐体の第2の実施例を示す底面図であり,(a)(b)は夫々脚部の異なる配置例を示す。図4は本発明に係る電子機器筐体の第3の実施例であり,(a)(b)は夫々脚部の異なる配置例を示す。
図1に本発明における電子機器筐体の実施例の代表として,セットトップボックスを例示して示す。このセットトップボックスはCATV伝送路を介して双方向サービスを行う事ができるセットトップボックスであり,18で示すテレビ受像機の上面に据え置かれている。
図1において,1はセットトップボックスであり,前面側には2で示すフロントパネルが備えられている。フロントパネル2には表示部3,電源スイッチ4,5に示す各種操作部が複数個設けられている。後面側にはCATV伝送線を介して伝送された信号を電子機器筐体内に引き込むための入力端子6や映像信号や音声信号を入力するAV端子7等が備えられている。
10はこの電子機器筐体の底面を示し,この四隅には,脚部11,12,13,14(図示されていない。)が設けられている。更に前面側に配設された脚部11と後面側に配設された脚部13との間には脚部15が配設されている。また同様に前面側に配設された脚部12と後面側に配設された脚部14との間には脚部16(図示されていない。)が配設されている。
この脚部の配列について詳しく説明すると,底面10の略四隅には脚部11,12,13,14が備えられている。この脚部は例えば合成樹脂材料や弾性を有したゴム材等で形成されている。この脚部は例えばネジ等でもって底面10に固着されている。
更に前面側に配設された脚部11と後面側に配設された脚部13との間であって側面8側の近傍には脚部15が配設されている。また同様に前面側に配設された脚部12と後面側に配設された脚部14との間であって側面9側の近傍には脚部16が配設されている。図4(a)には,前面側の脚部11,12と後面側の脚部13,14との夫々の同一軸線上に,新しい脚部15a,16aを配設した例を示す。図4(b)には,前面側の脚部11,12と後面側の脚部13,14との夫々の同一軸線上より離れた位置に,新しい脚部15b,16bを配設した例を示す。この実施例によれば,この電子機器筐体は脚部11,12,13,14からなる面と,脚部11,12,15,15からなる面のどちらかの面で,当該電子機器筐体を例えばテレビ受像機の上面のような据置面に据え付けることができるので,据置面のスペースが狭い場合であっても安定して据え置くることができる。
次に脚部の配設の異なる実施例について図3を用いて説明する。この実施例は,四隅に配設された脚部11,12,13,14に対して略中央部に脚部17を配設したものであり,図3(a)は底面の略中央より後面側に脚部17aを配設した例を示す。図3(b)底面の略中央に脚部17bを配設した例を示している。
この実施例によれば,電子機器筐体は脚部11,12,13,14からなる面と,脚部11,12,17からなる面のどちらかの面で,当該電子機器筐体を例えばテレビ受像機の上面のような据置面に据え付けることができるので,据置面のスペースが狭い場合であっても安定して据え付けることができるし,脚部がより少なく済むことからコストの上昇の少ない電子機器筐体を提供できるのである。
次に脚部の異なる配設の実施例について図2を用いて説明する。この実施例では,電子機器筐体の後面側に配設した脚部13,14を着脱自在とすると共に,底面10には脚部を取付可能とした,取付部20を適宜形成し,電子機器筐体を据え付ける据置面に合わせて脚部の位置を変更可能にしたものである。この実施例によれば,後面側の脚部13,14を取り外して,前面側の脚部11,12側方向に取り付け直す例を示しており,これによってこの電子機器筐体は脚部11,12,13,14からなる据置面の大きさを適宜に変更して,据置面の大きさに合わせて据え付けることが可能となる。なお,この実施例では
後面側の脚部13,14の位置を変更する例を示したが,例えば脚部13を底面の略中央に設けた取付部に位置変更し,脚部14は外して使用することもできる。
本願の実施例においては,例えば脚部11,12,13,14は5mmとすると,脚部15,16,17は4.5mm程度にすると良い。このようにすれば広い据え置き面に設置した場合においても,脚15,16,17が据付面に当接することなく安定に設置できるのである。また,何れの実施例においても前面側の脚部11,12と奥行方向の次に配設された脚部15,16,17との間に当該機器の重心がくるようにしたので安定に設置できるのである。
尚,本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく,本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成等を適宜に変更して実施することも可能である。
本発明に係る1実施例を使用した電子機器筐体の正面図(a)と側面図(b)を示す。 本発明に係る電子機器筐体の第1の実施例を示す底面図であり,(a)は脚部取り外す,(b)の取付位置を移動する,(c)は脚部を異なる取付部に取り付けた場合を示す。 本発明に係る電子機器筐体の第2の実施例を示す底面図であり,(a)(b)は夫々脚部の異なる配置例を示す。 本発明に係る電子機器筐体の第3の実施例であり,(a)(b)は夫々脚部の異なる配置例を示す。
符号の説明
1…電子機器筐体(セットトップボックス),2…フロントパネル,3…表示部,4…電源スイッチ,5…操作部,6…入力端子,7…AV端子,8…側面,9…側面,10…底面,11,12,13,14…脚部,15…脚部,16…脚部,17…脚部,20…取付部,

Claims (5)

  1. 底面が略四角形状で,当該底面の四隅の近傍に脚部が設けられた電子機器筐体において,
    当該電子機器筐体のフロントパネル部を前面としたとき,当該電子機器筐体の後面側に配設される2つの脚部が,当該脚部の取付部に対し脱着自在となるよう構成されると共に,前記底面には,当該脚部を前記四隅の近傍以外の位置に取り付けるための取付部が形成され,
    しかも,当該電子機器筐体の重心位置が,当該電子機器筐体の前面側に配設された脚部の取付部と,この取付部に対して当該電子機器筐体の奥行方向に次に形成された取付部との間になるように構成されたことを特徴とする電子機器筐体。
  2. 底面が略四角形状で,当該底面の四隅の近傍に脚部が設けられた電子機器筐体において,
    前記底面には,前記四隅の近傍に設けられた脚部の間にも脚部が設けられており,
    しかも,当該電子機器筐体のフロントパネル部を前面としたとき,当該電子機器筐体の重心位置が,当該電子機器筐体の前面側に配設された脚部と,この脚部に対して当該電子機器筐体の奥行方向に次に配設された脚部との間になるように構成されたことを特徴とする電子機器筐体。
  3. 前記底面の四隅の近傍以外の場所に設けられる脚部は,前記底面の略中央に配設されることを特徴とする請求項2に記載の電子機器筐体。
  4. 前記底面の四隅の近傍以外の場所に設けられる脚部は,当該電子機器筐体の左右の側面側で,それぞれ,当該電子機器筐体の前面側及び後面側の2つの脚部の間に配設されることを特徴とする請求項3に記載の電子機器筐体。
  5. 前記底面の四隅の近傍以外の場所に設けられる脚部の底面からの寸法は,前記底面の四隅の近傍に設けられた脚部の底面からの寸法よりも短いことを特徴とする請求項2〜請求項4の何れかに記載の電子機器筐体。
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