JP4289754B2 - 光減衰装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも2種類の相異なる磁気光学型光減衰素子がカスケードに接続された光減衰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
21世紀初頭に広帯域マルチメディアサービスが本格的に普及すると、幹線系の通信容量は現状よりもさらに2桁大きいテラビット(Tビット/秒)級のシステムが必要になると予想される。
【0003】
このような要求に伴い、波長多重(Wavelength Division Multiplexing:以下、WDMと呼ぶ)伝送方式が次世代の通信技術として広く推奨されている。
【0004】
WDM方式は異なる複数の波長の光を一本の光ファイバで伝送する方式で、波長軸上に多重化して大容量伝送を実現するものである。この方式の有利な点は、各波長の伝送速度を低く設定できるため電子・光デバイスの動作速度に対する要求値が緩いこと、光ファイバの非線形性や波長・偏波分散特性による光パルス波形劣化が小さい点にある。
【0005】
図11は、WDM方式によって多重化された光信号の波長と強度の関係を示す図である。この図11に示す例では、λ1〜λnのn個の異なる波長の光が0.8nm間隔に配置されており、各波長の光がそれぞれ異なる情報を伝送する。
【0006】
ところで、このようなWDM方式では、各波長の光のパワーを均一化するため、各波長毎に光減衰装置を用意し、出力光のパワーに応じて各光減衰装置を制御する必要がある。
【0007】
また、光ファイバの減衰特性は、波長によってある程度異なるため、伝送前の光信号に対して減衰特性と逆のプリエンファシス特性を光減衰装置等によって与え、伝送後の光信号のパワーの均一化を図る必要がある。図12は、このようなプリエンファシス特性の一例を示す図である。この例では、波長が長くなるにつれて光強度が増加するような特性が与えられている。
【0008】
このように、光のパワーを調節する目的に使用される光減衰装置は、光信号の出力特性に応じてその減衰特性を適宜調節する必要があるので、例えば、磁気光学型光減衰素子を用いたものが多く用いられている。
【0009】
磁気光型光減衰素子には、D型とI型の2種類がある。図13は、D型の磁気光型光減衰素子の電流と減衰量との関係を示す図である。この図13に示すように、D型の素子では、低電流時にピークを有する特性を有している。
【0010】
図14は、I型の磁気光型光減衰素子の電流と減衰量との関係を示す図である。このように、I型の素子は電流に略比例して減衰量が増大する特性を有している。
【0011】
従来においては、電流遮断時の光減衰量が大きいD型の素子が用いられてきた。これは、システムがダウンした場合等において、素子に制御電流が供給されなくなった際に、装置から不要な光信号が出力されることを防止するためである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、D型の素子は、I型の素子に比べると特性曲線が複雑であり、制御が困難であるという問題点があった。
【0013】
また、D型の素子は、特性曲線にピークを有しており、このピークが温度によって変動したり、各素子毎にばらつきを有しているので、正確な制御が困難であるという問題点もあった。
【0014】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、減衰量の制御が簡易な光減衰装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、光減衰装置が提供される。この光減衰装置は、制御電流が低い領域において減衰量がピークを示す減衰特性を有する第一の磁気光学型光減衰素子と、駆動電流に略比例して減衰量が増大する減衰特性を有する第二の磁気光学型光減衰素子とがカスケードに接続された光減衰部と、前記光減衰部に対して制御電流を供給する電流供給部と、を備える。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお以下においては、同様の構成要素には同様の参照番号を付与し、重複する説明は適宜省略するものとする。
【0017】
図1は、本発明に係る光減衰装置の構成例を示す図である。この図1に示すように、本発明に係る光減衰装置1は、入射光を減衰させる光減衰部10と、光減衰部10に対して電流を供給する電流供給部11とによって構成されている。
【0018】
光減衰部10は、D型の磁気光型光減衰素子10aと、I型の磁気光型光減衰素子10bとがカスケードに接続されている。これらD型磁気光型光減衰素子10aとI型磁気光型光減衰素子10bは、図1に示すようにハウジング100内に格納されており、本光減衰装置1は一つのユニットとして一体化した構造となっている。入射光λiは、D型の磁気光型光減衰素子10aを透過した後、I型の磁気光型光減衰素子10bを透過して出射光λoとして出力される。
【0019】
電流供給部11は、例えば、接続端子等であり、光減衰部10を構成するD型の磁気光型光減衰素子10aと、I型の磁気光型光減衰素子10bに対して、外部から入力される制御電流i1,i2をそれぞれ供給する。
【0020】
図2は、本発明の光減衰部10の構造を示す図である。図2から分かるように、光減衰部10は、D型の磁気光型光減衰素子10aとI型の磁気光型光減衰素子10bが縦続接続された可変型光減衰器となっている。本発明の光減衰部10を構成するこれらの光減衰素子そのものは、米国特許第5,867,300号の図1から図5に開示されている。
【0021】
D型の磁気光型光減衰素子10aは、偏光子(P)21と、ファラデー回転子(FR)22と、検光子(A)23とを有する。ファラデー回転子22は、磁気光学結晶などの磁気光学効果素子である。偏光子21は、入射光λiに対して偏光を与える。偏光子21を通過した入射光λiは、次にファラデー回転子22を通って検光子23に達する。偏光子21と検光子23は、ファラデー回転子22によるファラデー効果がゼロの場合において、偏光子21を通過することによってリニアに偏光した入射光λiの偏光面が、検光子23の偏光面に対して実質的に直交するように構成されている。D型の磁気光型光減衰素子10aは、さらに、永久磁界をファラデー回転子22に与えるための永久磁石27と、ヨーク25とコイル26からなる電磁石24とを備えている。電磁石24がファラデー回転子22に与える磁界の大きさは、コイル26を流れる電流i1を変えることによって変化させることができる。電磁石24によって作られるこの可変磁界は、ファラデー回転子22中の入射光λiの行路と平行となっている。
【0022】
I型の磁気光型光減衰素子10bは、偏光子(P)31と、ファラデー回転子(FR)32と、検光子(A)33とを有する。ファラデー回転子32は、磁気光学結晶などの磁気光学効果素子である。D型の磁気光型光減衰素子10aから出力される光が、I型の磁気光型光減衰素子10bにとっての入射光λjとなる。これは偏光子31によって偏光され、ファラデー回転子32を通過して検光子33に達する。ここで偏光子31と検光子33は、ファラデー回転子32によるファラデー効果がゼロの場合において、偏光子31を通過することによってリニアに偏光した入射光λjの偏光面が、検光子33の偏光面に対して実質的に平行になるように構成されている。I型の磁気光型光減衰素子10bは、さらに、永久磁界をファラデー回転子32に与えるための永久磁石37と、ヨーク35とコイル36からなる電磁石34とを備えている。電磁石34がファラデー回転子32に与える磁界の大きさは、コイル36を流れる電流i2を変えることによって変化させることができる。電磁石34によって作られるこの可変磁界は、ファラデー回転子32中の入射光λjの行路と平行となっている。
【0023】
次に、D型の磁気光型光減衰素子10aの動作を説明する。なお、I型の磁気光型光減衰素子10bの動作も、このD型素子10aと同様であるので、以下の説明ではI型素子10bの構成要素の参照番号を括弧内に同時に示すものとする。
【0024】
永久磁石27(37)が与える磁界は十分強力なので、ファラデー回転子22(32)内部の磁区は単一の磁区となる。その結果、永久磁石27(37)と電磁石24(34)との組み合わせで得られる合成磁界は非常に大きいので、ファラデー回転子22(32)内における入射光λi,λjの損失は比較的小さい。検光子23(33)は対応する偏光面を持っており、ファラデー回転子22(32)から、偏光面が回転した入射光λi,λjを受ける。この入射光λi,λjの偏光面が検光子23(33)の偏光面と一致しない時、入射光λi,λjの一部あるいは全部が検光子23(33)によってブロックされ、入射光λi,λjはその結果減衰する。
【0025】
図3および図4は、図2に示す実施の形態の動作を説明するグラフである。
図3は、図2に示すD型の磁気光型光減衰素子10aの動作を説明するグラフである。D型の素子では、図3に示すように、電流が低い領域にピークを有することから、動作時における制御電流i1の範囲としては、ピークよりも高い電流領域D1内に設定する。なお、制御を簡易化するために、この制御電流i1は固定値とする。
【0026】
図4は、図2に示すI型の磁気光型光減衰素子10bの動作を説明するグラフである。I型の素子では、図4に示すように、線形に近い特性を有することから、動作時における制御電流i2の範囲としては、D型の素子の場合と比較して広い領域D2を用いることができる。なお、減衰量の制御は、このI型の素子に供給する電流i2を変化させることにより行う。
【0027】
従って、光減衰装置1の動作時には、図4に示すI型の磁気光型光減衰素子10bの減衰特性に応じた所定の電流を通じることにより、装置全体の減衰特性を制御することが可能となるので、従来のD型の素子だけを用いた場合に比べて、簡単に制御を行うことが可能となる。
【0028】
ところで、以上のような実施の形態においては、外部からの制御電流i1,i2の供給が遮断された場合には、D型の素子の減衰量は、図3に示す無電流時の減衰量G1となり、またI型の素子の減衰量は、図4に示す無電流時の減衰量G2となるので、これらを加算した(G1+G2)が無電流時における装置全体の減衰量となる。
【0029】
これは、従来の場合のD型の素子のみを使用した場合とほぼ同等の減衰量を得ることができるので、I型の素子を使用したシステムに何らかの障害が発生して制御電流が遮断された場合においても、不要な光信号がシステムに送出されることを防止することが可能となる。
【0030】
なお、以上の実施の形態においては、入射光がD型の磁気光型光減衰素子10aを透過した後にI型の磁気光型光減衰素子10bを透過するようにしたが、図5に示すように、D型の素子とI型の素子の配置を逆転してもよい。この実施の形態は、図1の場合と比較して、素子の配置が逆転しているのみでその他の構成は同様である。このような実施の形態によっても前述の場合と同様の効果を期待することが可能となる。
【0031】
また、以上の実施の形態では、D型とI型の素子をそれぞれ1つずつ組み合わせるようにしたが、複数の素子を組み合わせるようにしてもよい。例えば、D型の素子を2つとI型の素子を1つ組み合わせるようにしてもよい。そのような場合には、制御電流の遮断時における減衰量が2×G1となるので、不要な光信号の遮断特性を向上させることができる。
【0032】
図6は、本発明に係る光伝送装置の実施の形態の構成例を示す図である。次に、図6を参照して、本発明に係る光伝送装置の構成例について説明する。この実施の形態では、光伝送装置の一構成例としてWDM方式の光送信装置が示してある。なお、光伝送装置とは、光信号や電気信号を入力信号として対応する光信号を出力する装置を意味し、例えば、光送信装置や光中継装置等を例として挙げることができる。
【0033】
図6に示すように、本実施の形態の光送信装置は、光調整ユニット50、光合波ユニット60、光増幅ユニット70、およびスペクトラムアナライザユニット80によって構成されている。
【0034】
光調整ユニット50は、伝送しようとする情報に応じて変調された8種類の異なる波長の光信号(WDM方式により変調された光信号)を入力し、そのパワーを均一化するとともに、プリエンファシスを施す。光合波ユニット60は、パワーが調整された8種類の光信号を合成する。光増幅ユニット70は、合成された光を所定のゲインで増幅する。スペクトラムアナライザユニット80は、光増幅ユニット70から出力される光信号を周波数分析し、各波長の光が所定のパワーを有しているか否かを判定し、その判定結果を光調整ユニット50に通知する。
【0035】
光調整ユニット50は、8種類の異なる波長の光信号に対応する8つの単位ユニット51〜58によって構成されている。図6は、単位ユニット51のみについて詳細を示しているが、各単位ユニットの構成は互いに同様であるので、以下では単位ユニット51を例に挙げて説明を行う。
【0036】
単位ユニット51は、光入力部51a、カプラ51b、光減衰部51c、カプラ51d、および、光出力部51e等によって構成されている。
光入力部51aには、伝送しようとする情報に応じて変調された光信号が入力される。
【0037】
カプラ51bは、入射光の一部を分岐して後述するフォトダイオードに入射し、入射光のパワーに比例する電気信号を生成させる。また、カプラ51bは、他の大部分の光を透過して光減衰部51cに対して供給する。
【0038】
光減衰部51cは、図1の場合と同様に、D型とI型の磁気光型光減衰素子がカスケードに接続されて構成されており(詳細は後述する)、カプラ51bから出射された光信号を所定の減衰量で減衰させて出射する。
【0039】
カプラ51dは、光減衰部51cから出射された光信号の一部を分岐して、後述するフォトダイオードに入射し、出射光のパワーに比例する電気信号を生成させる。また、カプラ51dは、他の大部分の光を透過して光出力部51eに対して供給する。
【0040】
光出力部51eからは、パワーが調整された光信号が出力される。
CPU59は、スペクトラムアナライザユニット80、および、単位ユニット51〜58から出力される検出信号を参照して、光減衰部51c〜58c(図示せず)の減衰量を制御する。
【0041】
図7は、単位ユニット51の詳細な構成例を示すブロック図である。
この図7に示すように、単位ユニット51は、光入力部51a、カプラ51b、光減衰部51c、カプラ51d、光出力部51e、フォトダイオード51g,51h、アンプ(AMP)51i〜51o、コンパレータ(CMP)51p,51q、A/D変換器51r〜51u、D/A変換器51v〜51x、および、バス51yによって構成されている。なお、この図7において、図6の場合と対応する部分には同一の符号を付してあるので、その説明は省略する。
【0042】
光減衰部51cは、D型の磁気光型光減衰素子51caと、I型の磁気光型光減衰素子51cbとがカスケードに接続されて構成されている。
フォトダイオード51gは、カプラ51bによって分岐された光信号(光減衰部51cの入射前の光信号)を電気信号に変換して出力する。
【0043】
フォトダイオード51hは、カプラ51dによって分岐された光信号(光減衰部51cの透過後の光信号)を電気信号に変換して出力する。
アンプ51iは、フォトダイオード51gからの出力信号(カプラ51bによって分岐された光信号に比例する電気信号)を所定のゲインで増幅して出力する。
【0044】
アンプ51oは、フォトダイオード51hからの出力信号(カプラ51dによって分岐された光信号に比例する電気信号)を所定のゲインで増幅して出力する。
【0045】
コンパレータ51pは、基準電圧V1とアンプ51iの出力電圧を比較し、アンプ51iの出力電圧が基準電圧V1を下回った場合には所定の出力信号を発生して外部に出力する。なお、このコンパレータ51pは、単位ユニット51に対する入射光が遮断された場合にはこれを検知して外部の所定の装置に通知する。
【0046】
A/D変換器51rは、アンプ51iの出力をA/D変換によりディジタル信号に変換して出力する。出力された信号は、バス51yを介してCPU59に供給される。
【0047】
コンパレータ51qは、D/A変換器51vから出力され、アンプ51jにより所定のゲインで増幅された出力電圧(CPU59によって設定された電圧)と、アンプ51iの出力とを比較し、アンプ51iの出力の方が下回っている場合には、所定の信号を出力する。即ち、コンパレータ51qは、アンプ51iから出力される単位ユニット51への入力光に比例する電圧が、所定のレベルを下回っている場合にはその旨をCPU59に通知する。
【0048】
D/A変換器51wは、CPU59から供給されるディジタル信号(制御信号)を対応するアナログ信号に変換して出力する。
アンプ51kは、D/A変換器51wから出力されるアナログ信号を所定のゲインで増幅してD型の磁気光型光減衰素子51caに供給する。
【0049】
アンプ51lは、D型の磁気光型光減衰素子51caに流れている電流を所定のゲインで増幅して出力する。
A/D変換器51sは、アンプ51lの出力をA/D変換によりディジタル信号に変換して出力する。
【0050】
D/A変換器51xは、CPU59から供給されるディジタル信号(制御信号)を対応するアナログ信号に変換して出力する。
アンプ51mは、D/A変換器51xから出力されるアナログ信号を所定のゲインで増幅してI型の磁気光型光減衰素子51cbに供給する。
【0051】
アンプ51nは、I型の磁気光型光減衰素子51cbに流れている電流を所定のゲインで増幅して出力する。
A/D変換器51tは、アンプ51nの出力をA/D変換により対応するディジタル信号に変換して出力する。
【0052】
A/D変換器51uは、アンプ51oから出力される信号をA/D変換により対応するディジタル信号に変換して出力する。
バス51yは、コンパレータ51p,51q、A/D変換器51r〜51u、および、D/A変換器51v〜51x等と、CPU59とを接続してこれらの間でデータの授受を可能とする。
【0053】
図6に戻って、光合波ユニット60は、光合波部60aから構成されている。
光合波部60aは、光調整ユニット50の単位ユニット51〜58からそれぞれ出力される所定の波長の光信号を合成して1つの光信号として出力する。
【0054】
光増幅ユニット70は、光入力部70a、アンプ部70b、カプラ70c、光出力部70d、および、制御信号送信部70eによって構成されている。
光入力部70aは、光合波ユニット60から出射された光信号を入射する。
【0055】
アンプ部70bは、光入力部70aを介して入力された光信号を所定のゲインで増幅して出射する。
カプラ70cは、アンプ部70bによって増幅された光信号を入射し、その一部を分離してスペクトラムアナライザユニット80に入力するとともに、制御信号送信部70eから供給された監視制御信号を重畳して光出力部70dに出射する。
【0056】
光出力部70dは、カプラ70cからの光信号を出力光として出力する。
制御信号送信部70eは、監視および制御用の信号を出力してカプラ70cに供給する。
【0057】
スペクトラムアナライザユニット80は、光入力部80a、スペクトラムアナライザ部80b、および、CPU80cによって構成されている。
光入力部80aは、光増幅ユニット70のカプラ70cによって分離された光信号を入力する。
【0058】
スペクトラムアナライザ部80bは、光入力部80aから入力された光信号(WDM方式に基づく光信号)に対して周波数分析を施し、各波長帯域の光のパワーを算出する。
【0059】
CPU80cは、スペクトラムアナライザ部80bの分析結果に対して所定の処理を施した後、光調整ユニット50に通知する。
次に、以上の実施の形態の動作について説明する。伝送しようとする情報に応じて変調された8種類の異なる波長の光信号は、光調整ユニット50の単位ユニット51〜58にそれぞれ入力され、そこで、光のパワーが調整される。
【0060】
図8は、光調整ユニット50において実行される処理の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートは、装置に電源が投入された場合に実行される処理である。この処理が開始されると、以下のステップが実行される。
【0061】
[S1]CPU59は、各単位ユニットのD型の磁気光型光減衰素子に対して所定の制御電流を供給する。なお、この電流値は、図3に示す領域D1の範囲内に設定する。
【0062】
[S2]CPU59は、入力光の波数Nを認識する。CPU59は、8種類の入力光のうち、実際に入力されている入力光の数を認識する。
[S3]CPU59は、変数iに初期値“1”を設定する。
【0063】
[S4]CPU59は、第i番目の単位ユニットの入力側のカプラ(単位ユニット51の場合ではカプラ51b)からの出力信号を参照して、第i番目の入力光のパワーを認識する。
【0064】
[S5]CPU59は、第i番目の単位ユニットの出力側のカプラ(単位ユニット51の場合ではカプラ51d)からの出力信号を参照して、第i番目の出力光のパワーを認識する。
【0065】
[S6]CPU59は、スペクトラムアナライザユニット80から出力される、第i番目の単位ユニットからの出力光の解析結果に該当する第i番目の解析データを取得する。
【0066】
[S7]CPU59は、第i番目の入出力光のパワーと、第i番目の解析データとを参照して、第i番目の単位ユニットのI型の磁気光型光減衰素子に供給する制御電流の電流値を算定する。
【0067】
[S8]CPU59は、第i番目の単位ユニットのI型の磁気光型光減衰素子に対して算出された制御電流の供給を開始する。
[S9]CPU59は、変数iの値を“1”だけインクリメントする。
【0068】
[S10]CPU59は、変数iの値が波数N以下である場合にはステップS4に戻り、それ以外の場合にはステップS11に進む。
[S11]CPU59は、例えば、電源が切断された等の理由により処理を終了する場合には処理を終了し(エンド)、それ以外の場合にはステップS2に戻って同様の処理を繰り返す。
【0069】
以上の処理により、各単位ユニットからの出力光が所定のパワーを有するように設定される。
このようにして、パワーが調整された8種類の光信号は、光合波ユニット60において合成されて1つのストリームとして出力される。
【0070】
光増幅ユニット70は、光合波ユニット60によって合成された光信号を所定のゲインで増幅し、出力する。なお、光増幅ユニット70のアンプ部70bによって増幅された光信号の一部は、モニタ光としてスペクトラムアナライザユニット80に供給されており、このスペクトラムアナライザユニット80により各波長成分のパワーが解析されて光調整ユニット50にフィードバックされるので、出力光のレベルが常に一定になるように制御がなされる。
【0071】
図9は、図6に示すスペクトラムアナライザユニットにおいて実行される処理の一例を説明するフローチャートである。次に、図9を参照して、スペクトラムアナライザユニット80において実行される処理の一例について説明する。この処理は装置の電源が投入された場合に実行が開始される。この処理が開始されると、以下のステップが実行される。
【0072】
[S20]CPU80cは、スペクトラムアナライザ部80bからの出力を参照して、全ての波長の光のトータルパワーを認識する。
[S21]CPU80cは、スペクトラムアナライザ部80bからの出力を参照して、現在、出力されている出力光の波数Nを認識する。
【0073】
[S22]CPU80cは、変数iに初期値“1”を設定する。
[S23]CPU80cは、スペクトラムアナライザ部80bからの出力を参照して、第i番目の単位ユニットから出力される光信号の光パワーを認識する。
【0074】
[S24]CPU80cは、第i番目の単位ユニットから出力される光信号のパワーと、目標値との差分値を算定する。
[S25]CPU80cは、ステップS24において算定した差分値を、第i番目の解析データとして光調整ユニット50のCPU59に対して通知する。
【0075】
[S26]CPU80cは、変数iの値を“1”だけインクリメントする。
[S27]CPU80cは、変数iの値が波数N以下である場合にはステップS23に戻り、それ以外の場合にはステップS28に進む。
【0076】
[S28]CPU80cは、例えば、電源が切断された等の理由により処理を終了する場合には処理を終了し(エンド)、それ以外の場合にはステップS20に戻って同様の処理を繰り返す。
【0077】
以上の処理によって、出力光に含まれている各波長の光のパワーを算定し、光調整ユニット50に通知することが可能となる。
図10は、本発明による光通信システムの構成を示すブロック図である。この光通信システムは、図10に示すように、伝送装置90と受信装置93から構成される。伝送装置90は、送信装置91と複数の中継装置92から構成される。送信装置91、中継装置92の内部はこれまでに述べたような光減衰装置を含む構造となっている。伝送装置90は光信号を出力し、光信号は、少なくとも2種類の相異なる磁気光学型光減衰素子がカスケードに接続された光減衰部を通過することによって減衰する。受信装置93は減衰した光信号を受信する。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、制御電流が低い領域において減衰量がピークを示す減衰特性を有する第一の磁気光学型光減衰素子と、駆動電流に略比例して減衰量が増大する減衰特性を有する第二の磁気光学型光減衰素子とがカスケードに接続された光減衰部と、光減衰部に対して制御電流を供給する電流供給部とを備える。このため、簡易な制御により光減衰特性を調節することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光減衰装置の構成例を示す図である。
【図2】 図1に示す本発明の光減衰部の構成例を示す図である。
【図3】 図2に示すD型の磁気光型光減衰素子の動作を説明する図である。
【図4】 図2に示すI型の磁気光型光減衰素子の動作を説明する図である。
【図5】 本発明に係る光減衰装置の他の構成例を示す図である。
【図6】 本発明に係る光伝送装置の構成例を示す図である。
【図7】 図6に示す単位ユニットの詳細な構成例を示す図である。
【図8】 図6に示す光調整ユニットにおいて実行される処理の一例を説明するフローチャートである。
【図9】 図6に示すスペクトラムアナライザユニットにおいて実行される処理の一例を説明するフローチャートである。
【図10】 本発明による光通信システムの構成を示すブロック図である。
【図11】 WDM方式によって多重化された光信号の波長と強度の関係を示すグラフである。
【図12】 プリエンファシス特性の一例を示すグラフである。
【図13】 D型の磁気光型光減衰素子に供給する電流と減衰量との関係を説明するグラフである。
【図14】 I型の磁気光型光減衰素子に供給する電流と減衰量との関係を説明するグラフである。
【符号の説明】
1 光減衰装置
10 光減衰部
10a D型磁気光型光減衰素子
10b I型磁気光型光減衰素子
11 電流供給部
100 ハウジング
i1,i2 制御電流

Claims (4)

  1. 制御電流が低い領域において減衰量がピークを示す減衰特性を有する第一の磁気光学型光減衰素子と、駆動電流に略比例して減衰量が増大する減衰特性を有する第二の磁気光学型光減衰素子とがカスケードに接続された光減衰部と、
    前記光減衰部に対して制御電流を供給する電流供給部と、
    備えた光減衰装置。
  2. 前記第一の磁気光学型光減衰素子はD型の磁気光学型光減衰素子であり、前記第二の磁気光学型光減衰素子はI型の磁気光学型光減衰素子であることを特徴とする請求項1記載の光減衰装置。
  3. 前記第一の磁気光学型光減衰素子は、ファラデー回転子と、偏光子と、前記偏光子の偏光面に対して90度の角度をなす偏光面を持った検光子とを有し、
    前記第二の磁気光学型光減衰素子は、ファラデー回転子と、偏光子と、前記偏光子の偏光面に対して平行な偏光面を持った検光子とを有し、
    前段に位置する前記第一の磁気光学型光減衰素子または前記第二の磁気光学型光減衰素子の一方の検光子の偏光面は、後段に位置する前記第一の磁気光学型光減衰素子または前記第二の磁気光学型光減衰素子の他方の偏光子の偏光面と同じであることを特徴とする請求項1記載の光減衰装置。
  4. 前記光減衰装置を収納するハウジングをさらに有することを特徴とする請求項1記載の光減衰装置。
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