JP4289584B2 - X線コリメータ、波長分散x線スペクトロメータ及びサンプル試料から放射するx線を検出する方法 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、1998年1月27日に出願された米国プロビジョナル特許出願第60/072,776号の利益を請求するものである。
本発明は、一般に、X線分光学の分野に係り、より詳細には、分光測定のためのX線光学系に係る。
【0002】
【背景技術】
電子顕微鏡において電子ビームがサンプルに当たると、電子ビームが当たったサンプル材料の特性であるX線が発生される。従って、サンプルから放射するX線を分析するために電子顕微鏡にはX線スペクトロスコープが搭載されている。X線顕微鏡のように、X線ビームとサンプルとの相互作用による蛍光によってもサンプルの特性波長のX線が発生される。エネルギー分散型分光学(EDS)においては、サンプルから放出するX線を収集するためにソリッドステート検出器がサンプルに比較的接近して配置される。EDS検出器は、多数の波長のX線を受け取って検出しなければならず、EDSシステムの分解能は、入手できるソリッドステート検出器の分解能力により制限される。波長分散型分光学(WDS)においては、サンプルから放出するX線が、波長分散素子、通常、結晶又は多層回折素子から反射され、これらの素子は、種々の波長を特定の角度で反射する。回折素子の方向又は検出器の位置或いはその両方を変更することにより、回折素子により再指向された後に検出器に入射するX線の波長を選択して、比較的細いピークを分析する能力をもつ比較的高精度の分光測定を行うことができる。一般に、回折素子は凹面を有し、従って、回折素子により回折されるX線は、検出器へ反射された後に、コリメート又は収束される。サンプル、回折素子及び検出器上のビームスポットは、新たな角度及び波長をサーチするように走査されるので全て円(ロウランド円)上に存在しなければならない。従って、非常に複雑で且つかさばる機械的取付組立体が必要とされる。従って、WDS回折器は、通常、電子顕微鏡においてサンプルから離れて取り付けられ(通常、EDSシステムの検出器より10倍は遠くに)、その結果、ターゲットから放出するX線を比較的小さな立体角で収集する。従って、WDSシステムの検出器に入射する光子束は、通常、EDSシステムの場合より著しく少なく、そしてWDSシステムにおけるデータ収集時間は、EDSシステムの場合より著しく長い。一般的に、顕微鏡は、WDSスペクトルを得るために高いビーム電流で動作しなければならず、そしてフィールド放出SEMのようなあるシステムでは、ビーム電流が制限され、従来のWDSを使用することができない。
【0003】
デビットB.オハマ氏の米国特許第5,682,415号は、X線分光測定のための円錐状グレージング入射ミラーコリメータを開示しており、これは、電子顕微鏡において試料の付近に配置され、サンプルから放出するX線を比較的大きな立体角で受け取りそしてこれらX線を外部全反射によりコリメートされたビームへとコリメートすることができ、このビームは、EDS検出器又はWDS回折器へ向けることができる。このようなコリメータをWDSシステムに使用することにより、回折素子をサンプルから比較的離れて、好ましくは電子顕微鏡の外部に配置することができ、回折器が顕微鏡内に取り付けられたWDSシステムで得られるものより大きな、そして一般的には著しく大きな光子束を得ることができる。更に、回折素子に入射するビームがコリメートされるので、回折素子は、公知のWDSシステムで通常必要とされるカーブしたものではなく、平らなものでよい。平らな回折素子は、カーブした回折素子よりビーム全体を効率良く回折するので、これは非常に効果的である。その結果、このようなコリメート光学系を使用するWDSシステムは、公知のWDSシステムよりも非常に低い電子顕微鏡ビーム電流で満足に動作することができる。
このような円錐状ミラーコリメート光学系は、低エネルギーX線(100eVないし1000eV)に対する反射効率は高いが、約1800eVより高いエネルギーのX線に対して反射効率が著しく低下するという制約がある。
【0004】
【発明の開示】
本発明によれば、波長分散X線スペクトロメータは、グレージング入射ミラーコリメート光学系及び多毛管X線光学系を有するX線コリメータを備え、両光学系は、例えば、電子顕微鏡においてサンプルから放出する比較的大きな立体角のX線を収集する位置において結合され一緒に取り付けられる。グレージング入射ミラーは、中空ボアを有する管状円錐又は擬似円錐ミラーとして形成され、そのミラー内面は、ミラーの入口穴を通過するX線をさえぎると共に、グレージング入射角のX線を、中空ボアの中心軸に平行な実質的にコリメートされたビームへと反射するように形成される。グレージング入射ミラーは、約1000eVより低いエネルギーを有するX線を高い効率で収集及びコリメートする。管状X線ミラーの内部ボア内には多毛管X線光学系が取り付けられ、この光学系は、ミラーの中心軸に整列される。多毛管X線光学系は、その入力端が管状ミラーの入口孔付近に取り付けられる。多毛管X線光学系の入力端は、試料から放射するX線であって管状グレージング入射ミラーの内壁からグレージング入射反射を生じることのないX線を受け取るようなサイズにされ、従って、多毛管X線光学系を挿入した結果として、グレージング入射ミラーによってコリメートされるX線束には実質的にロスがない。多毛管X線光学系は、グレージング入射ミラーより小さな立体角でX線を受け取るが、ミラーによってコリメートされない発散X線を捕獲し、そしてこのようなX線を多毛管光学系に通し、そこから、コリメートされた中心ビームとして放出させる。更に、多毛管X線光学系は、例えば、2000eVないし10000eVの高いエネルギー範囲のX線を高い効率で収集及びコリメートする。従って、グレージング入射ミラー及び多毛管の結合された光学系から放出されるコリメートされたX線は、約100eVから10000eVまでの非常に広いエネルギー範囲にわたってX線を効率良く収集する。
【0005】
本発明の結合されたグレージング入射ミラー及び多毛管光学系は、その入口孔が、電子顕微鏡において試料に電子ビームが当たる点の付近にくるように配置することができ、一方、回折素子は、コリメータから充分離れて、好ましくは電子顕微鏡の外部に、そしてそれ自身のハウジング内に取り付けることができる。このハウジング内において、回折素子、検出器又はその両方を回転変位するように取り付けて、検出器により検出されるべき波長を選択することができる。本発明のX線コリメータにより指向されるビームは、実質的にコリメートされるので、回折素子は平らなものでよく、X線ビームを最大限収集できると共に、検出器に対して選択された波長を効率的に検出することができる。選択された波長の入射するX線を表す信号を発生するために、面積の大きな検出器(例えば、ガス流量比例カウンタ)を使用するのが好ましい。
【0006】
【発明を実施するための最良の形態】
本発明の更に別の目的、特徴及び効果は、添付図面を参照した以下の詳細な説明より明らかとなろう。
添付図面を参照すれば、電子顕微鏡(図示せず)に取り付けるための本発明の波長分散型スペクトロメータユニットが図1に参照番号10で全体的に示されている。このスペクトロメータユニット10は、ハウジング11を備え、ここから管12が延びて、X線コリメータ光学系13で終わっている。取付プレート15は、ユニット10を顕微鏡の壁に支持するものであり、X線コリメータ13は、サンプルチャンバへと延びて、コリメータ13の入口孔17を顕微鏡内の試料の至近に配置することができる。ハウジング11は、取付プレート15に接続されたスライドベアリング19に取り付けられ、ハウジング11並びにこれに接続された管12及びコリメータ13を取付プレート15に対して前進したり引っ込めたりすることができ、顕微鏡のサンプルチャンバ内に入口孔17を選択的に配置することができる。
【0007】
動作中の電子顕微鏡内におけるX線コリメータ13の配置を示す図2を参照してスペクトロメータ10の動作を説明する。説明上、電子顕微鏡は、細い電子ビーム21を発生し、この電子ビームは、顕微鏡のサンプルチャンバ内で試料22の位置23に当たる。電子ビーム21が試料22に当たることにより、試料22上のその当たった点23からX線24が放出される。試料22から放出されるX線24のエネルギーは、電子ビーム21が当たった点23における試料22の化学成分を表している。試料22から放出されたX線24の一部分は、コリメータ13の入口孔17を通過し、コリメータ13は、以下に述べるように、X線24をビーム26にコリメートし、ビーム26は、管12に沿ってハウジング11内へ通過し、そこで、回折素子27に入射する。回折素子27は、X線をブラッグ法則に基づいて回折する天然結晶又は合成多層構造である。ビーム26は実質的にコリメートされるので、平らな表面をもつ結晶(又は他の多層回折素子)を使用することができる。使用できる回折素子27は、例えば、標準的なTAP、PET、LiF、CrSc及びWSi回折素子等である。
【0008】
検出器28は、回折素子27により回折されたX線ビーム29を、検出器28の検出面に入射すべき適切な角度で受け取るように、ハウジング11内に配置される。回折素子27は、到来X線ビーム26を、X線の波長(又は光子エネルギー)の関数として異なる角度で偏向する。従って、回折素子27の角度及び/又は検出器28の位置、或いはその両方を変更することにより、スペクトロメータは、潜在的なX線エネルギーの全範囲を走査して、各エネルギーレベルにおけるX線の相対的な強度を決定し、試料22の化学成分に関する情報を確認できるスペクトルを発生することができる。検出器28は、最大感度を得るために比較的大きな活性検出表面積30を有する大面積カウンタ、例えば、大面積ガス(例えば、Ar)流量比例カウンタであるのが好ましい。到来するビーム26及び回折されたビーム29は、実質的にコリメートされているので、この形式の大面積検出器を使用すると、本発明のスペクトロメータの全体的な感度改善に貢献する。他の検出器28、例えば、キセノン密封カウンタ、例えば、ApeXスペクトロメータ設計のキセノン密封ガス比例カウンタも使用できる。
【0009】
本発明の複合X線光学コリメータ13の断面が図3に示されている。コリメータ13は、非常に光沢のある内面33及び出口孔34により形成された中空内部ボアを有する外側のグレージング入射X線ミラー32を備えている。このX線ミラー32は、対称中心軸35を有する。このミラー32は、参考としてここに取り上げる「X線分光測定のためのコリメータ(Collimator For X-Ray Spectroscopy)」と題するデビッドB.オハラ氏の米国特許第5,682,415号に開示されたように形成されるのが好ましい。本発明による複合X線コリメータを形成するのに使用できる市販のX線ミラー32の一例は、フロリダ州トーラハシーのパララックス・リサーチ社から入手できる低エネルギーグレージング入射円錐体である。グレージング入射X線ミラー32は、好ましくはこのミラー32の中心軸35に沿って配置された試料に電子ビーム21が当たるところのスポット32からX線を受け取り、そしてこのターゲットスポット23から放射されるX線であって入り口穴17を通過しそしてミラー表面33でさえぎられるX線に対し、ミラー表面33におけるグレージング入射外部全反射によりX線をコリメートする。取付リング37がグレージング入射X線ミラー32に取り付けられ、この取付リング37は、スクリュー39及び40により管12の端に取り付けられる。スクリュー39及び40は、取付リング37を管12の端にスプリング張力調整式に取り付け、ミラー32の中心軸35の向きを調整できるようにする。
【0010】
又、X線コリメータ13は、グレージング入射X線ミラー32のボア内に取り付けられた多毛管(polycapillary)X線光学系42も備えている。(例えば、多毛管X線光学系は、パララックス社のLライン光学設計の最大パラボラ円錐にネスト配置される(三重ネスト配置の円錐)。大きな円錐は、90ないし300eVのX線に対して捕獲角度を増加するのに使用され、従って、この範囲にわたる多毛管光学系の不充分な効率を補償する。多数のグレージング入射円錐を単一の多毛管光学系とネスト配置して、広いエネルギー範囲をカバーできる。)多毛管X線光学系42は、多毛管支持管44によってグレージング入射X線ミラー内に支持される。支持管44は、その後端が高精度支持取付部45に取り付けられ、この取付部は管12の端に取り付けられる。多毛管X線光学系42は、内径が通常8ないし50μm範囲の個々のチャンネルを数千個有する中空多毛管のアレーで構成されるのが好ましい。多毛管X線光学系42の入力端46に入るX線であって毛管の開放端に入り込むX線は、毛管チャンネルの滑らかな内壁から多数の外部全反射を受ける。多毛管X線光学系は、入力端46に当たるX線をコリメートして、外側のグレージング入射ミラー32の中心軸35にほぼ平行なコリメートされた出力ビームを発生するように形成されるのが好ましい。このような多毛管X線光学系は、12205ニューヨーク、アルバニー、90フラー・ロードのXレイ・オプチカル・システムズ・インクから商業的に入手できる。このような光学系の基礎となる原理は、例えば、参考としてここに取り上げるJ.P.カークランド氏等の「波長分散型X線蛍光検出器(Wavelength Dispersive X-Ray Fluorescence Detector)」、Rev.Sci.Instrum.第66巻、第2号、1995年2月、第1410−1412ページに掲載されている。
【0011】
ターゲットスポット23から放出されるX線であって多毛管光学系42に入射するX線は、X線ビーム26の中心部分47へとコリメートされるが、入口孔17に入射して多毛管光学系42の入力端面46によってさえぎられないターゲットスポット23からのX線は、グレージング入射ミラー32のミラー内面33から反射され、従って、出力ビーム26の同心的な外側のビーム部分48へとコリメートされる。スクリュー39及び/又は40を調整してグレージング入射ミラー32の整列を調整することにより、コリメートされた外側のビーム部分48をコリメートされた内側のビーム部分47と完全に同心的で且つ同軸的とすることができる。
【0012】
グレージング入射ミラー32と多毛管X線光学系42の適切な共通整列が重要である。2つの光学系32及び42の共通整列に伴う問題は、光素子の低い分解能を招く。それ故、グレージング入射ミラー32と多毛管X線光学系42を光学軸に沿った焦点距離及び同心性の両方について共通整列することのできる共通整列機構を使用するのが好ましい。上述したように、このような整列機構は、外側のグレージング入射光学系32の位置を中央の固定の多毛管光学系42に対して調整できるように、グレージング入射光学系32を取り付けることにより達成できる。或いは又、外側のグレージング入射光学系32の位置を固定しそして中央の多毛管光学系42の位置を調整することにより、共通整列を達成することもできる。又、当業者に知られている方法又は機構を使用して、ネスト配置の光学系32及び42を互いに調整できるようにすることにより、グレージング入射光学系32多毛管光学系42の共通整列を行うこともできる。
【0013】
図4は、入口孔17へ通過するターゲットスポット23からのX線の立体角を示す。多毛管光学系42の入力端面46のサイズを適切に選択することにより、ターゲットスポット23から放出されて入口孔17の内側でミラー面33に丁度到達するX線の円錐は、図4にビーム線50で示したように、中心軸35にほぼ平行な方向にミラー面から反射され、そして多毛管光学系42及びその支持管44を通過する。従って、多毛管光学系42が介在する結果として円錐状のグレージング入射ミラー32から反射されるX線束に実質的なロスがないことが明らかである。というのは、ターゲットスポット23から放射されて多毛管光学系42の入力端面46に入射するX線は、グレージング入射ミラー32のミラー面33によりさえぎられず、従って、検出器28に到達するように反射されないからである(中心軸35に非常に接近したX線であって、従って、反射を受けずに回折素子に到達するX線は除く)。
【0014】
図5は、本発明の複合グレージング入射ミラー及び多毛管光学コリメータ13から得られる改善された性能を示すグラフである。グレージング入射ミラー32を通過するX線エネルギーの関数としてプロットされたX線強度が曲線54で示され、一方、多毛管光学系42を通過したX線の強度をX線エネルギーの関数としてプロットしたものが曲線55で示されている。図示されたように、グレージング入射ミラー32は、特に100eVないし500eV範囲の低いエネルギーでは、多毛管X線光学系よりも著しく高いX線強度を与え、一方、多毛管光学系は、高エネルギーのX線、特に2000eVより高いエネルギーのX線に対して著しく高い強度を与える。その結果、本発明の複合X線コリメータ13は、本質的に100eVないし10000eVの非常に広い範囲のX線エネルギーにわたって優れたビーム収集効率を与える。更に、上述したように、多毛管光学系42は、グレージング入射ミラー32だけでは反射及びコリメートされない低エネルギーX線を捕獲及びコリメートし、これにより、スペクトロメータの低エネルギー(例えば、約2000eV以下の)性能を更に改善する。
【0015】
本発明による複合グレージング入射ミラー光学系及び多毛管X線光学系を使用する波長分散スペクトロメータの性能を、図6ないし10に例示された実験WDSスペクトルを参照して説明する。図6ないし10に示されたWDSスペクトルは、JEOL840走査電子顕微鏡に取り付けられたMAXray WDS平行ビームスペクトロメータ(ウイスコンシン州ミドルトンのノーラム・インスツルーメント・インクから入手できる)を使用して得られたものである。(本発明による複合グレージング入射ミラー光学系及び多毛管X線光学系は、もちろん、他のX線スペクトロメータ及び顕微鏡と組合せて使用してもよいことを理解されたい。)
【0016】
本発明による複合グレージング入射ミラー光学系及び多毛管X線光学系は、WDSスペクトロメータの範囲を、グレージング入射X線光学系のみによって課せられる限界を充分に越えて拡張する。例えば、図6は、20kV、10.1nAのPET回折器と、本発明による複合グレージング入射ミラー光学系及び多毛管X線光学系を用いたWDSスペクトロメータとを使用して、Pb及びSの試料から得られたWDSスペクトルである。この試料からのX線のエネルギーは、このような従来のグレージング入射X線光学系の範囲を充分に越えるので、グレージング入射X線光学系のみを用いたWDSスペクトロメータについては、これと同等のスペクトルは得られない。
【0017】
本発明によりグレージング入射ミラーと結合された多毛管X線光学系は、低エネルギー感度を維持しながら従来のグレージング入射X線光学系の範囲を拡張することのできる新規な混成光学系を形成する。例えば、図7及び8は、OSMIC NiC/Ti多層回折器を使用してTi純元素標準試料から得られたWDSスペクトルを示している。図7のスペクトルは、従来のグレージング入射X線光学系を用いて得られたものである。図8のスペクトルは、本発明による複合グレージング入射ミラー光学系及び多毛管X線光学系を用いて得られたものである。複合光学系によって得られたスペクトルは、約1.7倍も優れた強度を示している。従って、この比較的低いエネルギー範囲において複合光学系を使用しても、強度の低下は生じない。
【0018】
同様に、図9及び10は、OSMIC NiC/Ti多層回折器を用いてTiN薄膜試料から得られたWDSスペクトルを示している。図9のWDSスペクトルは、グレージング入射ミラー光学系を用いて得られたものである。図10のWDSスペクトルは、本発明による複合グレージング入射ミラー光学系及び多毛管X線光学系を用いて得られたものである。この場合も、複合光学系は、ここでは1.2倍の強度の改善を示している。複合光学系の使用に影響し得るようなスペクトル欠陥は存在しないことに注意されたい。
本発明は、上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲内で行なわれる全ての変更を包含する。特に、本発明によるX線コリメータは、WDS以外の用途、例えば、EDSにも使用できることに注意されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子顕微鏡に取り付けることのできる波長分散型スペクトロメータユニットの斜視図である。
【図2】 電子顕微鏡と共に使用される本発明の波長分散型スペクトロメータの動作を説明するための概略図である。
【図3】 本発明によるグレージング入射ミラー及び多毛管の複合X線光学系の断面図である。
【図4】 図3の複合光学系を示す図で、グレージング入射ミラー光学系の入口孔により捕獲されるX線の立体角を示す図である。
【図5】 グレージング入射ミラー光学系及び多毛管X線光学系により捕獲されコリメートされるX線の強度をX線光子エネルギーの関数としてプロットしたグラフである。
【図6】 本発明によるグレージング入射ミラー及び多毛管の複合X線光学系を使用してPb及びSの試料から得られたWDSスペクトルを示すグラフである。
【図7】 グレージング入射ミラー光学系を使用してTi純元素試料から得られたWDSスペクトルを示すグラフである。
【図8】 本発明によるグレージング入射ミラー及び多毛管の複合X線光学系を使用してTi純元素試料から得られたWDSスペクトルを示すグラフである。
【図9】 グレージング入射ミラー光学系を使用してTiN薄膜試料から得られたWDSスペクトルを示すグラフである。
【図10】 本発明によるグレージング入射ミラー及び多毛管の複合X線光学系を使用してTiN薄膜試料から得られたWDSスペクトルを示すグラフである。
Claims (27)
- (a)入口孔、出口孔及び中空ボアを有し、上記入口孔を通過するX線をさえぎり、グレージング入射角のX線を、上記中空ボアの軸に平行に、上記出口孔から投射されるコリメートされたビームへと反射するように、ミラー内面が上記中空ボアに形成されるグレージング入射ミラーコリメート光学系と、
(b)上記グレージング入射ミラーコリメート光学系の中空ボア内に取り付けられ、上記中空ボアの軸と平行に整列された入力端及び出力端を有し、上記入力端で受け取ったX線を、上記中空ボアの軸に平行に、上記出力端から投射されるコリメートされたビームへとコリメートする多毛管X線光学系と、
を含む
ことを特徴とするX線コリメータ。 - 上記グレージング入射ミラーコリメート光学系は、管状の円錐ミラー内面を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のX線コリメータ。 - 上記多毛管X線光学系の軸は、上記中空ボアの軸に整列する
ことを特徴とする請求項1に記載のX線コリメータ。 - 上記多毛管X線光学系の入力端は、上記グレージング入射ミラーコリメート光学系の入口孔に整列する
ことを特徴とする請求項1に記載のX線コリメータ。 - 上記多毛管X線光学系は、上記グレージング入射ミラーコリメート光学系の入口孔を通過するX線を、このX線が上記グレージング入射ミラーコリメート光学系のミラー内面からグレージング入射反射を生じない角度でのみ受け取るようなサイズで、そのように上記グレージング入射ミラーコリメート光学系の中空ボア内に配置される
ことを特徴とする請求項1に記載のX線コリメータ。 - 上記多毛管X線光学系は、8ないし50μmの範囲の内径を有する中空多毛管のアレーを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のX線コリメータ。 - 上記グレージング入射ミラーコリメート光学系と上記多毛管X線光学系を共通整列する共通整列機構
を更に含む
ことを特徴とする請求項1に記載のX線コリメータ。 - (a)入口孔、出口孔及び中空ボアを有し、上記入口孔を通過するX線をさえぎり、グレージング入射角のX線を、上記中空ボアの軸に平行に出口孔から投射されるコリメートされたビームへと反射するようにミラー内面が上記中空ボアに形成されたグレージング入射ミラーコリメート光学系と、このグレージング入射ミラーコリメート光学系の中空ボア内に取り付けられ、上記中空ボアの軸と平行に整列された入力端及び出力端を有し、上記入力端に受け取られたX線を、上記中空ボアの軸に平行に出力端から投射されるコリメートされたビームへとコリメートする多毛管X線光学系とを含むX線コリメータと、
(b)上記グレージング入射ミラーコリメート光学系の出口孔と、上記多毛管X線光学系の出力端から投射された上記コリメートされたX線ビームを回折するように配置された回折素子と、
(c)上記回折素子により回折されたX線ビームを受け取るように配置されたX線検出器と、
を含む
ことを特徴とする波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記グレージング入射ミラーコリメート光学系は、管状の円錐ミラー内面を有する
ことを特徴とする請求項8に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記多毛管X線光学系の軸は、上記中空ボアの軸に整列する
ことを特徴とする請求項8に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記多毛管X線光学系の入力端は、上記グレージング入射ミラーコリメート光学系の入口孔に整列する
ことを特徴とする請求項8に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記多毛管X線光学系は、上記グレージング入射ミラーコリメート光学系の入口孔を通過するX線を、このX線が上記グレージング入射ミラーコリメート光学系のミラー内面からグレージング入射反射を生じない角度でのみ受け取るようなサイズにされ、そのように上記グレージング入射ミラーコリメート光学系の中空ボア内に配置される
ことを特徴とする請求項8に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記多毛管X線光学系は、8ないし50μmの範囲の内径を有する中空多毛管のアレーを含む
ことを特徴とする請求項8に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記グレージング入射ミラーコリメート光学系と上記多毛管X線光学系を共通整列する共通整列機構
を更に含む
ことを特徴とする請求項8に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記回折素子は、上記X線コリメータから離間して配置された回折素子ハウジングに取り付けられる
ことを特徴とする請求項8に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記X線コリメータは、上記回折素子ハウジングから延びるコリメータ支持管の遠方端に取り付けられる
ことを特徴とする請求項15に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記グレージング入射ミラーコリメート光学系の中空ボアの軸の方向を調整できるように上記コリメート支持管の遠方端に上記X線コリメータを取り付ける手段
を更に備える
ことを特徴とする請求項16に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記グレージング入射ミラーコリメート光学系の中空ボア内に、上記多毛管X線光学系を支持するために、上記コリメート支持管と上記多毛管X線光学系に取り付けられた多毛管支持管
を更に備える
ことを特徴とする請求項16に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記X線検出器は、上記回折素子と共に、上記回折素子ハウジングに取り付けられる
ことを特徴とする請求項15に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記回折素子は、平らな表面を有する
ことを特徴とする請求項8に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記回折素子は、天然結晶と合成多層回折素子よりなる回折素子のグループから選択される
ことを特徴とする請求項8に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - 上記X線検出器は、ガス流量比例カウンタである
ことを特徴とする請求項8に記載の波長分散X線スペクトロメータ。 - サンプル試料から放射するX線を検出する方法において、
(a)エネルギービームをサンプルに向け、上記サンプルからX線を放射させるステップと、
(b)前記サンプルから放射したX線を受け取って指向するようにX線コリメータを配置するステップと
を有し、
このX線コリメータは、入口孔、出口孔及び中空ボアを有し、上記入口孔を通過するX線をさえぎると共に、そのX線を、上記出口孔から投射されるビームへと向けるようにミラー内面が形成されたグレージング入射ミラー光学系と、このグレージング入射ミラー光学系の中空ボア内に取り付けられ、入力端で受け取ったX線を、出力端から投射されるビームへと向ける多毛管X線光学系とを含む
ことを特徴とする方法。 - 上記グレージング入射ミラー光学系は、上記グレージング入射角のX線を、上記中空ボアの軸に平行に出口孔から投射されるコリメートされたビームへと反射し、
上記多毛管X線光学系は、入力端で受け取ったX線を、上記中空ボアの軸に平行に出力端から投射されるコリメートされたビームへとをコリメートするように、上記中空ボアの軸と平行に整列され、
(c)上記グレージング入射ミラー光学系の出口孔及び上記多毛管X線光学系の出力端から投射されるコリメートされたX線ビームを回折するステップと、
(d)その回折されたX線ビームを検出するステップと
更に含む
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。 - (e)上記グレージング入射ミラー光学系と上記多毛管X線光学系を共通整列するステップ
を更に含む
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。 - エネルギービームをサンプルに向ける上記ステップ(a)は、電子ビームをサンプルに向けるステップを含む
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。 - (a)入口孔、出口孔及び中空ボアを有し、上記入口孔を通過するX線をさえぎると共に、そのX線を、上記出口孔から投射されるビームへと向けるようにミラー内面が形成されたグレージング入射ミラー光学系と、
(b)上記グレージング入射ミラー光学系の中空ボア内に取り付けられ、入力端で受け取ったX線を、出力端から投射されるビームへと向ける多毛管X線光学系と、
を備えたことを特徴とするX線コリメータ。
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