JP4288763B2 - 帯締めの房しつけ具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着物の帯締め(乃至帯紐)の房を保管する為の房保持具(乃至房保護具、房収納具、房ホルダー、房カバー、本発明にあっては房しつけ具)に関する。
【0002】
【従来の技術】
房保持具の目的は、帯締めを使用しない時に房が乱れないよう保護する目的と、きれいにしつける目的の2つがあるが、従来それらの目的を達するため、様々な公知例がある。実開昭49−113822、実開昭54−13716、実開平5−56920、実開平6−73120、実開平7−33888、実登3020362参照。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし従来の房保持具は、基本的には樹脂等からなるシート、パイプ、ケース等を房に巻着、装着乃至収納する構成であり、便利に思えるにも拘わらず現状では消費者ニーズを満たしているとは言えず、その結果多くの人は昔ながらに、セロファン等を房に巻き付ける煩雑さ、或いは面倒なため乱れるに任せるという選択肢に直面している。その原因は特に解明されていないが、1つだけ明白なことは、従来の房保持具には1つの共通欠陥が存在しているということであり、それは、房の長さと太さは帯締めによって多様であるにも拘わらず、その多様性に対応する汎用構成への配慮を欠如しており、所定寸法の房以外には使えないという不便な点である。以下、前記公知例を大略3群に分類して検証する。
【0004】
第1群は、実開昭49−113822及び実開平5−56920である。前者は樹脂等のシートを扇形に裁断し截頭円錐形(以下、ラッパ状)に成型すると共に、巻回方向の両側端縁を重合し、その合せ目から房を入れて房を保持するものである。後者は、簡単に言えばビニールのような伸縮材から成る2本のチューブパイプであり、予め帯締めに嵌めておき、必要に応じて左右の房に各々移動するものである。両者は実用性のある考案であるが、共に利用出来る房の径が予め設定されるので、設定径以外の寸法の房を保持するための配慮はなされていない。
【0005】
第2群は、実開昭54−13716、実登3020362及び実開平7−33888である。これらは共に布等のシートで房を巻き付け、取り付けた雌雄掛止具で留めるもので、上記同様実用的ではあるが、雄雌の掛止具の間隔が固定されているので、設定径以外の多様な房に対応する配慮はなされていない。
【0006】
第3群は、実開平6−73120で、房を挟むための押圧板を内設した収納容器である。まず帯締めを収納容器に入れ、しかる後に紐を引っ張って房を押圧板の箇所へ移動、固定させるものである。この収納容器は、該押圧板によって或程度房の寸法対応がされるものの、基本的には房挿入口の大きさや収納室の寸法が決まっているので、多様な寸法の房に対応するには制約を受ける。
【0007】
以上の通り、これまでの房保持具は、房の寸法差異に対処する汎用性を欠如している。本発明は以上のような現状に鑑み、多様な寸法の房に対応可能な、汎用型保持具を提供せんとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達するため本しつけ具は、可撓性薄片の巻回方向の左右両端縁を重合した筒体において、該筒体を渦巻体となすとともに、少くとも1回半弱巻回し、少くとも半周弱の重合部分を設けたものである。
【0009】
この場合、渦巻状の内径を最小径の房より若干狭小とすることが好ましい。
【0010】
また、巻回方向の左右両端縁の少くとも片側端縁に指掛止部を設けると良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
図1において、まず可撓性薄片の材質候補には金属や樹脂がありいずれも一長一短があるが、美観上や使用便宜上では透明乃至半透明材が好ましく、このための樹脂例としては塩化ビニール、ポリカーボネート、Aペット等の熱可塑性合成樹脂がある。試験では肉厚0.2mm程度のポリプロピレンシートを使用したが、材質や肉厚は問題なければこれ以外でも差し支えない。
【0012】
適宜形状は色々考えられるが、特別な目的がない限りは略方形乃至略長方形が自然である。但し、後述する通り本しつけ具の場合は、指掛止の方法として巻回方向の左右両端縁に湾曲部を設けるが、この様に必要に応じて他形状でも良いことは言うまでもない。タテ・ヨコの寸法は以下の通りである。
【0013】
タテ方向の長さについては、現在市販されている帯締め房の最長寸法(=略5.5cm)と略同等にする。この理由は、こうすれば最長寸法以下の房には多少長めではあっても、全てに対応する事が出来る。つまり、「大は小を兼ねる」である。仮に例えば3〜4cm程度の長さに設定した場合、長い房に巻着した時に寸足らずの印象がある。逆に6〜7cm以上とした場合、合目的的ではあるが、最長寸法を大幅に上回らねばならぬ必然性も特に見あたらないので、材料の無駄ではないかとの印象がある。結局長さ問題は多分にデザイン的嗜好と関わっているため厳密な適宜寸法は決め難く、また多少の差異があったからと言って大きな支障が生じるものでもない。
【0014】
他方、房は一見ラッパ状でも外周を押さえれば円筒状になるものであり、その時の直径は細いもので6〜7mm、太いもので8〜9mmである。これら両者に対応するには「太は細を兼ねる」であって、太い房を基準とする。このためヨコ巾は少くとも略4cm(40mm)、但し、長くとも略6cm(60mm)、好ましくは略5.5cm(55mm)必要と考えられる。考えられる、という意味はタテ方向の長さ同様、ヨコ巾も厳密な適宜寸法は必ずしも存在するとは断定できず、事実多少の寸法的差異があっても大きな支障が出る訳ではない。
【0015】
房の寸法は、スカートやネクタイと同じ様に時代によって多少異なるようであるが、要するにその時代での房の寸法を基準として各寸法を決めれば良い。
【0016】
本しつけ具の最大の特徴は渦巻状の筒体であるが、好ましくは円筒状が良い。その理由は、既述の通りしつけ具の目的は保護としつけの二面性があるので、その為には所謂ラッパ状でなく、円筒状が適する。何故なら、既述の通り房は一見ラッパ状でも外周を押さえれば円筒状になるからである。しつけ具をラッパ状にしたら、末広がり部分を十分締め付けられない。但しラッパ状であっても、筒体の両側の口径差が例えば2mm内外というように大差ない略円筒状である場合は支障がない。
【0017】
図2は該渦巻体の重合部分の断面図を示している。この重合部分の目的乃至役割は、細い房にも太い房にも利用可能となすことにある。即ち、まず可撓性薄片を少くとも1回半弱、好ましくは2〜3回渦巻状に巻回する。何故なら2〜3回巻回すれば、図2の通り該渦巻体には1〜2周の重合部分が生じるが、この重合部分があれば、太い房によって渦巻体が広げられても大丈夫である。これと対比して既述実開昭49−113822の房カバーのように重合部分が僅かな合せ目程度では所定の径より太い房を巻着保持することは不可能である。
【0018】
試験の結果、渦巻状の巻回数は少くとも1回半弱(つまり重合部分は少くとも半周弱程度)必要であり、これ以下では細い房、太い房双方を把握保持することは難かしい。実際1回半弱程度では短すぎると思われるほどであるが、他方、渦巻体の巻回数を3回以上(つまり重合部分を2周以上)としても余り意味はない。その意味で、適宜巻回数は2〜3回(つまり重合部分は1〜2周)あたりである。
【0019】
また、渦巻体の太さに関し、その内径は最小径の房(=6〜7mm)より若干狭小(=略5mm)とする。こうすれば細い房でも対応可能となる。
【0020】
図3は、巻回方向の両側端縁に、全体的湾曲を設けたことを示すものである。この湾曲の目的は、指掛止部として渦巻体を開口し易くするにある。この指掛止部は両端縁に設けることが好ましい。何故なら、片側だけだと、開口を繰り返している内に該指掛止部が渦巻体外側に現れない場合があり、不便である。
【0021】
図4は、部分的湾曲による指掛止部を設けたことを示すものであるが、前記全体的湾曲より指の掛止具合は良好であった。
【0022】
指掛止部の適宜形状は以上の他にも様々な可能性が考えられ、ここで全部を列挙することは難しい。但し指掛止部が何もないと開口が面倒で、爪で引っ掛けたりしなればならず不便であり、要するに何らかの形状の指掛止部を設けると開口し易い。しかしその形状は特に限定する必要はなく、目的に叶えば他の形状でも支障無い。
【0023】
本しつけ具は以上のように構成されているので、これを用いて不使用時の帯締めの房を保護し、かつ、しつけるには、まず指掛止部に指の平で渦巻体を開口して図5に示す通り房に直接巻着すると良い。或いは上記実開昭49−113822の房カバー同様、また図6に示す如く、まず帯締めの紐部分に巻着し、しかる後に前記図5に示した様に房に移動しても良い。
【0024】
【発明の効果】
本しつけ具は以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】
請求項1及び2において、渦巻体を最小径(=6〜7mm)の房より若干狭小(=4〜5mm)となし、しかも2〜3周の重合部分を設けたので、従来の保持具と異なり、細い房にも太い房にも利用出来る。即ち、汎用性の欠如を解決し、多様な寸法の房に適合するので便利である。
【0026】
また、本しつけ具はラッパ状でなく円筒状、乃至両側口径差が些少な略円筒状となすので、房全体を適宜に締め付けることが出来る。これによって房を保護するだけでなく、綺麗にしつけることが出来る。
【0027】
また、本しつけ具は渦巻体を開いて後、直接房に巻着しても良い。或いは、まず紐に装着し、しかる後に房に移動しても良い。いづれにしても使い勝手が良い。
【0028】
また、本しつけ具は、可撓性薄片を巻回成型するだけなので、既述第2群の保持具における雌雄掛止部や、既述第3群の収納容器の押圧板等、余分な付加物が不要であり、製造面及びコスト面で有利である。
【0029】
また、本しつけ具を透明乃至半透明とすれば美観を損ねることがないばかりでなく、房を巻着した時に、房の糸のよじれを目視点検出来るので便利である。
【0030】
請求項3において、巻回方向の端縁に指掛止部を設けたので、指の平でも容易に開口が可能である。近年は長爪・マニュキュアの女性も増えているが、これなら爪を痛める事もないので便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】房しつけ具の斜視図である。
【図2】重合部分を示す房しつけ具の縦断面図である。
【図3】全体的湾曲による指掛止部を示す房しつけ具の平面図である。
【図4】部分的湾曲による指掛止部を示す房しつけ具の平面図である。
【図5】房しつけ具を房に巻着した図である。
【図6】房しつけ具を帯締めの紐部分に巻着した側面図である。

Claims (3)

  1. 可撓性薄片の巻回方向の左右両端縁を重合した円筒体において、該円筒体を渦巻状とし、半周から2周程度の重合部分を設け、渦巻体の内径を最小径の房より若干狭小にすると共に、巻回方向の左右両端縁の少くとも片側端縁に湾曲の指掛止部を設け、且つ、全体が透明又は半透明の合成樹脂製であることを特徴とする房カバー。
  2. 前記指掛止部が巻回方向の左右両端縁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の房カバー。
  3. 前記房カバーは、0.2mm程度の肉厚のポリプロピレンシートから構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の房カバー。
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