JP4287977B2

JP4287977B2 - Stairs skew slider

Info

Publication number: JP4287977B2
Application number: JP2000104327A
Authority: JP
Inventors: 駿二郎長崎; 匠原田; 茂男上原; 隆史山本; 功柏原; 昭夫西尾; 哲治鈴木; 直哉新川
Original assignee: Takenaka Corp
Current assignee: Takenaka Corp
Priority date: 2000-04-06
Filing date: 2000-04-06
Publication date: 2009-07-01
Anticipated expiration: 2020-04-06
Also published as: JP2001286571A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、災害時に弱者を避難させるための階段斜行スライダーに関する。
【０００２】
【従来の技術】
避難階段は、建築基準法上、耐火構造の壁で囲われた避難用階段室内に設けられて、火災時の火及び煙から防護される安全な構造となっている。そのため、火災時には、高層階にいる人は避難階段を経由して下階に避難するのが最も安全で確実な避難方法であるが、病人、高齢者等の災害弱者は、自力で歩くことや階段を下りることが困難なため、何らかの助けがなければ避難階段を使って避難を行うことができない。しかし、未だ災害弱者を避難階段で下階に避難させる機械装置は開発されておらず、介護者による人力に頼られているのが実情である。
【０００３】
介護者により災害弱者を避難階段経由で避難させる場合、現状では、一般に、介護者２人が腕組みをして災害弱者を両側から担ぎ上げ、下階に下ろす方法がとられている。しかし、この方法では、避難者１人に対して介助者が２人必要であり、また、介助者が避難者を抱えて階段を下りることはかなりの重労働であるため、何回も往復して多くの人を運ぶには限界がある。
【０００４】
２階或いは３階程度の建物であれば、バルコニーに滑り台を設けて、そこを滑り下りることで避難させる方法もあるが、バルコニーは建築的に火や煙から防護されていないために火災の影響を受け易く危険性が高いこと、バルコニーは廊下に直接繋がっておらず、バルコニーへと連れ出すにはかなりの労力を要すること、また、バルコニーは幅員が狭かったり物が置いてあったりするなどして滑り台の位置まで横移動するのが容易でないこと等々の欠点がある。４階以上の建物については、滑り台で滑り下りること自体が危険であるため、滑り台により避難することはできない。
【０００５】
現在、車椅子用の階段昇降装置は各種存在するが（特開平９−５８９５０号公報、実開昭６３−１４２３７３号公報）、これらは普段の生活で階段の昇降利用を目的とした電動方式のものがほとんどであり、停電等で使用不能になった場合の対応は様々であるが、いずれにせよ災害時の動作を確保するには未だ問題点がある。更に、現状の装置は低層階の利用を前提にしており、最近増加している中高層の高齢者施設等に対応させるのは難しいと考えられる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
要するに、多層階の建物の避難階段に使用する非常時の災害弱者避難用の設備であって下降だけの一方向にのみ電気エネルギー（電力）等によらないで移動させるものは、現在のところ見当たらない。本発明は、かかる点を解決しようとするものであり、また、安全に簡単に使用できる簡潔なものを提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明は、上層部から下層部へと踊り場又は中間階を介して形成された階段の、各階段部上方位置に階段の傾斜に対応して各々付設した直線レールと、踊り場部又は中間階部の上方に付設した踊り場部又は中間階の形状に対応し且つ下り傾斜を有するカーブレールとを接続して上層部から下層部へと一連に繋がるガイドレールを設け、避難者を吊り下げ支持すると共にその自重のみによって前記一連のガイドレールに沿って下方へと案内移動される下降機を設け、前記下降機の下降速度を抑制する速度抑制手段とを設けた階段斜行スライダーにおいて、
中間階の上方に前記ガイドレールと連なる引き込みレールを配してストックヤードを形成し、前記ガイドレールの前記引き込みレールとの接続位置より上流側の一部を跳ね上げレールとして分割すると共に回動自在に支持することにより跳ね上げ可能に構成し、引き込みレールに配置した下降機がガイドレールと引き込みレールとの接続位置に侵入することにより跳ね上げレールをその下面を押圧することにより跳ね上げ、下降機が通過することにより跳ね上げレールが元の状態に復帰するようにしたことを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】
出願人は、前記課題を解決した災害弱者避難用階段傾斜スライダーを既に特願平１０−２０１２９４号として出願しており、この出願は特開２０００−１４８１３号として公開されている。
【００１０】
ここで、特開２０００−１４８１３号の災害弱者避難用階段傾斜スライダーを、図８に基づいて説明する。避難用階段室Ａにおける避難階段１の裏面１９に上層部から下層部へと一連にガイドレール２を付設するとともに、要所要所にそのガイドレール２と連なる引込レール３を配してストックヤード４を設けている。それらの引込レール３及びガイドレール２には着脱自在に係合させて下方へと案内移動させる複数の下降機５を設けられている。これらの下降機５は、ガイドレール２に係合する走行手段と、該走行手段に連動することで下降移動に伴う機械エネルギーをゼンマイ，フライホイール，空気蓄圧手段等により蓄勢する蓄勢装置と、ストッパー付き吊ロープ手動巻上装置とが設けられている。
【００１１】
以上の構成で、例えば車椅子に乗った災害弱者が２階以上の階から１階（避難階）へ避難する際は、介護者が、当階避難階段室床面９のストックヤード４にある下降機５を引き寄せ、ストッパー付き吊ロープ手動巻上装置からの吊ロープを引き出して、病人、高齢者等の災害弱者が乗った車椅子等に掛け、該ストッパー付き吊ロープ手動巻上装置を手動操作することで車椅子等共々吊り上げ、次いで、その下降機５をガイドレール２へと（傾斜部まで）送り込む。ガイドレール２へと送り込まれた下降機５は、ガイドレール２の傾斜部をその災害弱者が乗った車椅子等による乗載荷重及び下降機５の自重等で下方へと移動し、この際の機械エネルギーはビニオンギヤを介して蓄勢装置に伝達され蓄積される。この時の移動の速度は、蓄勢装置を負荷として危険がないまでに適度に制動（１ｍ／ｓｅｃ）されることとなる。そして、下降機５がガイドレール２の傾斜部を経て踊り場等の水平部に至ると、蓄勢装置に蓄積された機械エネルギーを逆に放出し、下降機５はこの機械エネルギーを動力源として次の傾斜部まで自走し、再び傾斜部をその乗載荷重及び下降機５の自重等で下方へと移動することとなり、以後、それらの動作を次々に繰り返して、１階フロアー（避難階）まで自動的に下降移動する。その後、１階フロアー（避難階）では、介護者が下降機５のストッパー付き吊ロープ手動巻上装置を手動操作して、その災害弱者が乗った車椅子等を床へ下ろし、避難させる。
【００１２】
このように特開２０００−１４８１３号は前記課題を解決するものであるが、階段の踊り場など水平部の移動を、下降機５が下方へ移動する際のエネルギーを利用していることから、蓄勢されるエネルギー量が不安定であり、水平部移動中にエネルギーを使い果たし停止してしまうことも考えられる。
【００１３】
そこで、出願人等は更なる創意工夫を行い、その結果、踊り場部分等も確実に移動でき、更に安全且つ簡単に使用できる簡潔な階段傾斜スライダーを提供するに至ったものである。
【００１４】
図１乃至図７に基づいて本発明の実施形態を説明する。なお、図８と同じ構成については同一符号を付し説明を省略する。図１は、矩形螺旋状の階段に本発明の実施形態に係る階段斜行スライダーを装備させた状態を示すものである。図１において、Ａは各種コンクリート建物等に設けられた階段室であり。１は階段室Ａにおける矩形螺旋状の階段であり、１０は階段１の踊り場、９ａ，９ｂ，９ｃは各々階段室Ａにおける階段斜行スライダーを設置した最上階，中間階，避難階の階段室である。階段１の上方位置には、階段１に沿って上層部から下層部へと一連に付設した略楕円螺旋状のガイドレール２が設けられている。ガイドレール２は金属製型材（例えばアルミニウム製型材）等から成り、階段１の階段部分においては階段１の傾斜に対応して設置した略直線状の直線レール２ａが用いられ、踊り場１０部分及び中間階の階段室９部分においては略半円弧状のカーブレール２ｂが用いられており、このカーブレール２ｂは若干の傾斜を有する形状のものが用いられている。
【００１５】
３は２階以上の各階の階段室９ａ，９ｂの上方に上記ガイドレール２と連ねて付設した引込レールであり、４はそれらの引込レール３をもって形成したストックヤードである。５はそれらの引込レール３乃至ガイドレール２に着脱自在に係合され、車椅子等を吊り下げ支持した状態でガイドレール２に沿って下方へと案内移動する下降機である。この下降機５は、各階のストックヤード４の引込レール３等にそれぞれ適数を常備させておくことが好ましい。
【００１６】
ガイドレール２は、階段室Ａの天井部や壁面等の任意の位置に固定した図２に示すレール支持具２０によって固定することで付設されている。ここで天井部に設けたレール支持具２０について説明する。先ずガイドレール２付設位置を決定し、そのガイドレール２の付設位置を考慮してレール支持具２０の取付位置を決定する。次にレール支持具２０の取付位置の天井部にアンカーボルト２０ａを打ち込み、このアンカー２０ａに略断面逆Ｔ字状の第１ブラケット２０ｂをナット締めにより固定する。第１ブラケット２０ｂには下方に伸びる略逆Ｌ字状の第２ブラケット２０ｃが回転調節可能な回転アジャスト機構を介して支持されており、第２ブラケット２０ｃの下端には、長孔及びボルト，ナットにより上下左右方向等に調節可能なアジャスト機構を介して水平方向に伸びる第３ブラケット２０ｄが支持されており、第３ブラケット２０ｄの端部には断面略Ｔ字状の第４ブラケット２０ｅが回転アジャスト機構を介して支持されている。
【００１７】
図３は、図２（ａ）におけるＡ−Ａ断面を示すガイドレール支持部及びチェーン取付部の構成図であり、図３に示すように第４ブラケット２０ｅ上にガイドレール２を配置すると共に、ガイドレール２下部の溝に挿入された板状の第５ブラケット２０ｆと第４ブラケットｅとをボルト締めすることで、ガイドレール２を固定することができる。なお、レール支持具２０は長孔を利用したアジャスト機構及び回転アジャスト機構を有しているので、建物の寸法誤差等に対しては、これらアジャスト機構を調節することで確実なガイドレール２の固定を行うことができ、予期せぬ程の寸法誤差等が確認された場合にも、レール支持具２０の各構成部材間等に適宜にライナー等を介在させることにより調整することが可能である。なお、ガイドレール２を付設する高さは、後述する下降機にハンガーを介して車椅子等を吊り下げ支持した際に、車椅子等が階段１，踊り場１０の床面等に接触することのない高さに付設する必要がある。また、ガイドレール２付設にあたっては、階段の通常使用に影響の無いように、ガイドレール２及びレール支持具２０の取付位置を配慮することが好ましい。
【００１８】
また、図３，図４に示すように、ガイドレール２の上面にはチェーン２１が固定されている。本実施形態においてはチェーン２１として、横方向の曲がりを許容し且つ固定用のピンギヤ用アタッチメント２１ａを有する市販のカーブチェーンが用いられている。チェーン２１は、ガイドレール２上面に形成された一対の溝に板状のチェーン固定用のブラケット２２を挿入し、このブラケット２２とピンギヤ用アタッチメントとをボルト締めすることでガイドレール２に固定されている。なお、チェーン２１としてカーブチェーンを用いているので、カーブレール２ａ部分にも同様にしてチェーン２１を取り付けることが可能である。
【００１９】
ガイドレール２は複数本のレール部材を接続して構成されており、レール支持具２０は、基本的には少なくとも各レール部材の端部２カ所を両持支持するように配置される。そして、各レール部材の接続部においては、第５ブラケット２０ｅが接続される両レール部材下部に形成された溝に各々挿入されることになり、またチェーン固定用のブラケット２２が両レール部材上面に形成された溝に各々挿入されることになり、これによって両レール部材間の位置合わせが行われる。これら位置合わせが完了した後、最後にレール部材間の両チェーン２１をジョイントリンク２１ｂにより接続することで、各レール部材に固定されたチェーン２１が連結される。
【００２０】
次に、図５，図６に基づいて下降機５について説明する。下降機５には、チェーン２１と噛み合わさることで転動するスプロケット３１がボールスプライン３１ａを介して軸方向の移動を許容した状態で軸支されており、この軸にはガイドレール２上面両端を転動すると共に垂直方向の荷重を支持する左右対の車輪３０が回動自在に支持されている。３２は、下降機５がガイドレール２に沿って安定して下降できるようにガイドレール２側面に対向して配置されたサイドローラである。３３は発電機であり、スプロケット３１の支持されている軸と、速度抑制機構３４を構成する減速チェーン機構３４ａ，ギヤヘッド３４ｂを介して連結されている。下降機５の側面には、スプロケット３１の支持されている軸と同軸周りに軸受けにより回動自在に支持されたハンガーブラケット３５が設けられている。３６は発電機３３等の制御を行う制御装置である。
【００２１】
ハンガーブラケット３５には、下方に向けて開口した円筒部３５ａが設けられており、この円筒部３５ａにはハンガー３７の支柱３７ａが挿入固定される。円筒部３５ａには逆Ｊ形状の溝が形成されている一方、支柱３７ａの上端にはピンが突出形成されている。そして、支柱３７ａを、ピンが逆Ｊ字状溝に沿って移動するようにして挿入し、ピンが逆Ｊ字状溝端に到達したところでストッパ３５ｂによりピンの抜けを防止することにより、ハンガーブラケット３５にハンガー３７が固定される。
【００２２】
ハンガー３７は、支柱３７ａと略矩形状のハンガー部材３７ｂとから成っており、ハンガー部材３７ｂは下降時のバランスを確保できるよう下降機５の略真下位置に配置されるよう支柱３７ａの下端に一体的に設けられている。
【００２３】
ハンガー部材３７ｂの四隅には各々、車椅子３９をハンガー３７と連結するためのフック３８ａを先端に備えたチェーン３８が設けられている。一方、車椅子３９側には、フック３８ａが接続されるアタッチメント３９ａが取り付けられており、フック３８ａとアタッチメント３９ａを接続することでワンタッチで容易に両者を確実に接続することができる。なお、車椅子３９とハンガー３７との接続は、チェーン３８，フック３８ａ，アタッチメント３９ａを用いる方法に限らず、必要な強度を有する長尺材及び接続手段であれば、公となっている任意の材料，手段を用いることがでる。
【００２４】
次に、中間階の階段室９ｂに形成したストックヤード４の引き込みレール３とガイドレール２との中間合流部の構造について図７に基づいて説明する。ストックヤード４を形成する引き込みレール３は、中間階階段室９ｂの床よりやや階段側へせり出した位置まで延設された位置でガイドレール２に結合されており、ガイドレール２は、引き込みレール３接続位置より上流側の一部が、跳ね上げレール２ｂとして分割可能な構成となっている。跳ね上げレール２ｂは、連結部材４０ａを介して天井部等の任意の位置に設けた支持具４０により回動自在に支持されている。４０ｂは、跳ね上げレール２ｂがガイドレール２と一連の状態となるように付勢するレールバネであり、４０ｃはダンパーである。
【００２５】
以上の構成で、例えば車椅子に乗った災害弱者が２階以上の中間階の階段室９ｂから１階（避難階）の階段室９ｃへ避難する際は、介護者が、階段室９床面のストックヤード４に常備された下降機５を引き寄せ、前述の要領で下降機５にハンガー３７を取り付ける。次に、ハンガー３７に取り付けたチェーン３８を病人，高齢者等の災害弱者が乗った車椅子３９のアタッチメント３９ａに接続し、ハンガー３７と車椅子３９とを接続する。この時点で車椅子３９は、中間階の階段室９ｂ床面上に配置されたままの状態である。
【００２６】
その後、車椅子３９を下階方向に押し出すと、下降機５が引き込みレールに沿って移動し、引き込みレール３が床面よりやや延設されていることから、階段室９ｂの床面が途切れた時点で車椅子３９は下降機５にハンガー３７，チェーン３８を介して吊り下げ支持された状態となる。それと略同時に下降機５は、引き込みレール３とガイドレール２との中間階合流部に到達して、下降機５自体により跳ね上げレール２ｂをその下面を押すことで跳ね上げて、本流であるガイドレール２に合流し、ガイドレール２に沿って下降することとなる。なお、下降機５が中間階合流部を通過した後には、レールバネ４０ｂとダンパー４０ｃとの作用により、跳ね上げレール２ｂは元の状態に自動的に復帰される。また、跳ね上げレール２ｂと下降機５の接触部の少なくとも一方には、摩擦係数の低い物質（テフロン系樹脂、含油メタル等）を付けておくことが好ましい。
【００２７】
このように本発明の実施の形態においては、引き込みレール３を床面よりややせり出した位置まで延設したことにより、車椅子３９を吊り下げ支持するための巻上機を不要としたばかりでなく、これまでのような巻き上げ作業が不要となることから、より迅速に避難をすることが可能となる。
【００２８】
ガイドレール２に合流した下降機５は、ガイドレール２の傾斜により自重（避難者の体重及び車椅子の重さ）による自然落下に近い状況で下降しようとするが、ガイドレール２のチェーン２１とスプロケット３１が噛み合わさっていること、減速チェーン３４ａ，ギヤヘッド３４ｂから成る速度抑制機構３４と連動していること、下降機５の推力（トルク）を発電機３３に吸収させることなどが、速度抑制手段として機能することにより、自由落下とならない適度な速度（１ｍ／ｓｅｃ程度）に減速制御されるため、車椅子に乗った災害弱者は避難階（１階フロアー）まで、安定た状態で安全且つ確実に下降することができる。
【００２９】
また、踊り場１０部分に設けたカーブレール２ａも若干の傾斜を有していることから、特開２０００−１４８１３号のようにエネルギー等を蓄積する必要はなく、自重により踊り場１０部分を確実に通過することができる。踊り場１０部分に配置するカーブレール２ａの傾斜は、本実施の形態においては図１に示すように１０度に設定しているが、設置状況，使用状況等の各種要因を考慮し、自重で下降するのに必要な最低限の傾斜角（例えば５〜１０度程度）を適宜に設定すれば良い。
【００３０】
避難階（１階フロアー）の階段室９ｃに迄到達すると、車椅子３９は、ガイドレール２の高さや傾斜との関係で避難階の床面上に緩やかに着地し、介護者が下降機５のハンガー３７とチェーン３８のフック３８ａを外すだけで、そのまま避難させることができる。
【００３１】
以上のように本実施形態によれば、ガイドレール２を踊り場部又は中間階等を含めて全て傾斜を有する構成としたことにより、下降機に吊り下げ支持される避難者を乗載荷重（避難者の体重及び車椅子の重さ）及び下降機自体の自重のみを利用してガイドレールに沿って下降移動することになるため、自動的に、安全且つ確実に下降移動させることができる。
【００３２】
なお、速度抑制手段としては、本実施形態に限ることなく、例えば特開２０００−１４８１３号の蓄勢装置等を負荷として制動作用を得ることも可能である。この場合、避難階において、上昇部を設けたり、自由回転するフリーローラ等と係合するよう構成するなど適宜な機械エネルギー放出手段を設けることが好ましい。
【００３３】
また、本実施形態においては、避難用階段室を有する避難用階段を前提とし、矩形状螺旋階段を例示して説明したが、本発明の技術思想は踊り場又は中間階を有する階段であれば、避難用階段室を有する避難用階段に限ることなく、また矩形状螺旋階段に限ることなく、階段の種類，階数，構造に応じてガイドレールを付設することにより採用できるものであり、避難させる対象も車椅子に乗った災害弱者に限るものではなく、任意の吊り具を用いることにより直接避難者を吊り下げ支持して避難させたり、避難階段に空間的余裕があれば、寝ている状態の災害弱者をベットを吊り下げ支持することにより、そのままの状態で避難させることも可能である。
【００３４】
更にまた、ガイドレール２，下降機５，ハンガー等の各種構成の具体的形態は、本実施形態に限るものではなく、同様の機能を有する限り適宜である。
【００３５】
【発明の効果】
本発明は以上のように、ガイドレールを踊り場部又は中間階を含めて傾斜を有する構成としたものであるから、避難者（病人、高齢者等の災害弱者）を、下降機に吊り下げ支持される避難者の乗載荷重及び下降機自体の自重のみを利用してガイドレールに沿って下降移動させるものであり、自動的に、安全且つ確実に下降移動させることができる。また、下降移動の際には、下降機の下降速度を適度に制動でき、安全に下降移動させることができる。更に、電気エネルギーは不要であり、災害時に停電等で使用不能となるようなことはなく、建物の階段に十分な災害対策が講じられる限り動作を安全に確保することができ、多層階の高齢者施設等にも支障なく安心して使用できる。また、少人数の介護者により多人数の災害弱者を簡単かつ容易にしかも労力少なく迅速に避難させることができる。更に、避難階段に装備させることができるから、災害時には、災害弱者等も避難階段を用いて安全に避難させることができる。
【００３６】
更に、下降機を各階各所のストックヤードにて引込レールに所要数常備させることができ、災害発生時には迅速かつ適切に適応させることができる。加えて、構造を簡潔にでき、容易に製作でき、安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る概略構成図であり、（ａ）は側面概略構成図、（ｂ）は正面概略構成図、（ｃ）は最上階の概略構成図、（ｄ）は中間階の概略構成図、（ｅ）は非難階の概略構成図。
【図２】レール支持具の構成図であり、（ａ）は側面図、（ｂ）は正面図。
【図３】ガイドレール支持部及びチェーン取付部の構成図。
【図４】チェーン取付部の構成図。
【図５】下降機及び下降機とハンガー接続部の構成図であり、（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図。
【図６】下降機と車椅子との接続説明図であり、（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図、（ｃ）は車椅子とチェーンの接続部拡大図。
【図７】中間合流部の構造図。
【図８】先願の災害弱者避難用階段斜行スライダーの説明図。
【符号の説明】
Ａ…（避難用）階段室
１…（避難）階段
２…ガイドレール
２ａ…直線レール
２ｂ…カーブレール
２ｃ…跳ね上げレール
３…引込レール
４…ストックヤード
５…下降機
９ａ…最上階の階段室
９ｂ…中間階の階段室
９ｃ…避難階の階段室
１０…踊り場
３３…発電機
３４…速度抑制機構[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a staircase skew slider for evacuating a vulnerable person during a disaster.
[0002]
[Prior art]
According to the Building Standard Law, the evacuation stairs are provided in the evacuation stairs room surrounded by a fireproof structure wall, and have a safe structure that is protected from fire and smoke in the event of a fire. Therefore, in the event of a fire, it is the safest and most reliable way for people on the higher floors to evacuate to the lower floor via the evacuation stairs, but vulnerable people such as sick people and the elderly can walk on their own. Because it is difficult to go down the stairs, you cannot evacuate using the evacuation stairs without some help. However, no mechanical device has been developed to evacuate vulnerable people to the lower floors using evacuation stairs, and the reality is that they rely on human power by caregivers.
[0003]
When a caregiver evacuates a disaster vulnerable person via an evacuation stairs, in general, two caregivers hold arms from both sides and take the disaster vulnerable person down to the lower floor. However, this method requires two helpers for each evacuee, and it is quite hard work for the helper to go down the stairs with the evacuees. There are limits to carrying many people.
[0004]
If it is a 2nd or 3rd floor building, there is a way to evacuate by setting up a slide on the balcony and sliding down there. However, because the balcony is not architecturally protected from fire and smoke, The balcony is not directly connected to the corridor, and it takes a lot of labor to take it out to the balcony. Also, the balcony is narrow and there are things left behind. There are drawbacks such as the fact that it is not easy to move laterally to the slide position. For buildings on the 4th floor and above, it is dangerous to slide down on the slide itself, so it cannot be evacuated by the slide.
[0005]
At present, there are various types of stair climbing devices for wheelchairs (Japanese Patent Laid-Open No. 9-58950, Japanese Utility Model Laid-Open No. 63-142373), but these are electric systems for the purpose of raising and lowering stairs in everyday life. However, there are various ways to deal with the situation when it becomes unusable due to a power failure or the like, but in any case, there is still a problem in securing the operation at the time of disaster. Furthermore, the current equipment is premised on the use of lower floors, and it is considered difficult to cope with the recently increasing facilities for middle-aged and elderly people.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In short, if you can find the emergency evacuation equipment for disaster vulnerable people to be used for evacuation stairs in multi-story buildings that move only in one direction of descent without using electric energy (electric power) etc. Absent. The present invention seeks to solve this problem and to provide a simple one that can be used safely and easily.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the present invention includes a straight rail attached to each upper position of each staircase corresponding to the slope of the staircase of the staircase formed from the landing or the middle floor from the upper layer to the lower layer, A guide rail is connected to a curve rail that corresponds to the shape of the landing or intermediate floor attached above the landing or the intermediate floor and has a downward slope, and is connected to the lower layer by a series of guide rails. A stair-slanting slider provided with a lowering device that supports and suspends the lowering device and is guided and moved downward along the series of guide rails only by its own weight, and a speed suppressing means for suppressing the lowering speed of the lowering device. In
A pull-in rail connected to the guide rail is arranged above the intermediate floor to form a stock yard, and a part of the guide rail on the upstream side of the connection position with the pull-in rail is divided as a flip-up rail and is rotatable. The lowering device is constructed so that it can be flipped up by supporting it, and the lowering device disposed on the pull-in rail intrudes into the connection position between the guide rail and the pull-in rail, so that the flip-up rail is pushed up by pressing its lower surface, and the lowering device It is characterized in that the flip-up rail returns to the original state by passing.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The applicant has already filed an application for a stairs inclination slider for evacuating disaster vulnerable persons, which has solved the above-mentioned problems, as Japanese Patent Application No. 10-201294, and this application has been published as Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-14813.
[0010]
Here, the stairs inclination slider for disaster weak person evacuation of Unexamined-Japanese-Patent No. 2000-14813 is demonstrated based on FIG. A guide rail 2 is attached to the rear surface 19 of the evacuation staircase 1 in the evacuation staircase A in series from the upper layer portion to the lower layer portion, and a pull-in rail 3 connected to the guide rail 2 is arranged at a required location to provide a stockyard 4 Is provided. The pull-in rail 3 and the guide rail 2 are provided with a plurality of lowering machines 5 that are detachably engaged and guided downward. These lowering machines 5 are a traveling means that engages with the guide rail 2, and an energy storage device that accumulates mechanical energy associated with the downward movement by a spring, a flywheel, an air pressure accumulating means, and the like by interlocking with the traveling means. A suspension rope manual hoisting device with a stopper is provided.
[0011]
With the above configuration, for example, when a disaster victim in a wheelchair evacuates from the second floor or higher to the first floor (evacuation floor), the caregiver descends in the stock yard 4 on the floor 9 of the evacuation staircase floor Pulling the machine 5 and pulling the suspension rope from the suspension rope manual hoisting device with a stopper, hanging it on a wheelchair or the like on which a disabled person such as a sick person or an elderly person rides, manually operates the suspension rope manual hoisting device with a stopper. Then, the wheelchair and the like are lifted together, and then the lowering machine 5 is sent to the guide rail 2 (up to the inclined portion). The lowering machine 5 sent to the guide rail 2 moves downward on the inclined portion of the guide rail 2 due to the loading load by the wheelchair etc. on which the disaster weak person rides and the own weight of the lowering machine 5, etc. The energy is transmitted to and stored in the energy storage device via the binion gear. The speed of movement at this time is moderately braked (1 m / sec) before there is no danger with the energy storage device as a load. Then, when the lowering machine 5 reaches the horizontal part such as a landing field through the inclined part of the guide rail 2, the mechanical energy accumulated in the energy storage device is released in reverse, and the lowering machine 5 uses the mechanical energy as a power source to the next. Will self-propel to the sloped part of the vehicle, and the sloped part will be moved downward again due to the loading load and the weight of the lowering machine 5 and so on. Thereafter, these operations are repeated one after another, and the first floor (evacuation floor) Automatically move down. Thereafter, on the first floor (evacuation floor), the caregiver manually operates the suspension rope manual hoisting device with a stopper of the lowering machine 5 to lower the wheelchair or the like on which the disaster weak person is on the floor and evacuate.
[0012]
As described above, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-14813 solves the above-mentioned problem. However, since the movement of the horizontal part such as a stair landing is used by the energy when the lowering machine 5 moves downward, it is stored. It is conceivable that the amount of energy applied is unstable, and the energy is exhausted and stopped during the horizontal movement.
[0013]
Accordingly, the applicants and others have made further ingenuity, and as a result, have come to provide a simple staircase slider that can move the landing area and so on, and can be used safely and easily.
[0014]
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Note that the same components as those in FIG. 8 are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted. FIG. 1 shows a state where a rectangular spiral staircase is equipped with a stair skew slider according to an embodiment of the present invention. In FIG. 1, A is a staircase provided in various concrete buildings. 1 is a rectangular spiral staircase in the staircase A, 10 is a landing for the staircase 1, 9a, 9b, and 9c are the staircases on the top floor, intermediate floor, and evacuation floor where the staircase slant slider is installed in the staircase A, respectively. It is. Above the staircase 1, a substantially elliptical spiral guide rail 2 provided in series along the staircase 1 from the upper layer portion to the lower layer portion is provided. The guide rail 2 is made of a metal mold material (for example, aluminum mold material) or the like, and a substantially linear straight rail 2a installed corresponding to the inclination of the staircase 1 is used in the staircase portion of the staircase 1, and the landing stage 10 portion and the middle In the staircase 9 portion of the floor, a substantially semicircular arc-shaped curve rail 2b is used, and the curve rail 2b has a shape having a slight inclination.
[0015]
Reference numeral 3 denotes a pull-in rail attached to the guide rail 2 above the staircases 9 a and 9 b on each floor of the second floor and above. Reference numeral 4 denotes a stock yard formed by the pull-in rails 3. Reference numeral 5 denotes a lowering machine that is detachably engaged with the pull-in rail 3 or the guide rail 2 and that guides and moves downward along the guide rail 2 in a state where the wheelchair is suspended and supported. It is preferable that an appropriate number of the lowering machines 5 is always provided in the pull-in rails 3 of the stock yard 4 on each floor.
[0016]
The guide rail 2 is attached by being fixed by a rail support 20 shown in FIG. 2 fixed at an arbitrary position such as a ceiling part or a wall surface of the staircase A. Here, the rail support 20 provided in the ceiling part will be described. First, the attachment position of the guide rail 2 is determined, and the attachment position of the rail support 20 is determined in consideration of the attachment position of the guide rail 2. Next, the anchor bolt 20a is driven into the ceiling portion at the mounting position of the rail support 20, and the first bracket 20b having a substantially inverted T-shaped cross section is fixed to the anchor 20a by tightening with a nut. A substantially inverted L-shaped second bracket 20c extending downward is supported by the first bracket 20b via a rotation adjustment mechanism that can be rotated. A long hole, a bolt, and a nut are provided at the lower end of the second bracket 20c. The third bracket 20d extending in the horizontal direction is supported via an adjustment mechanism that can be adjusted in the vertical and horizontal directions, and the fourth bracket 20e having a substantially T-shaped cross section is rotationally adjusted at the end of the third bracket 20d. It is supported through a mechanism.
[0017]
FIG. 3 is a configuration diagram of the guide rail support portion and the chain attachment portion showing the AA cross section in FIG. 2A, and the guide rail 2 is arranged on the fourth bracket 20e as shown in FIG. The guide rail 2 can be fixed by bolting the plate-like fifth bracket 20f and the fourth bracket e inserted in the groove below the guide rail 2. Since the rail support 20 has an adjustment mechanism using a long hole and a rotation adjustment mechanism, the guide rail 2 can be securely fixed by adjusting these adjustment mechanisms for a dimensional error of the building. Even when an unexpected dimensional error or the like is confirmed, it is possible to make adjustments by appropriately interposing a liner or the like between the constituent members of the rail support 20. Note that the height at which the guide rail 2 is attached is high enough that the wheelchair or the like does not come into contact with the floor surface of the staircase 1 or the landing 10 when the wheelchair or the like is suspended and supported via a hanger by a descent machine described later. It is necessary to attach it. In addition, when attaching the guide rail 2, it is preferable to consider the mounting positions of the guide rail 2 and the rail support 20 so as not to affect the normal use of the stairs.
[0018]
Further, as shown in FIGS. 3 and 4, a chain 21 is fixed to the upper surface of the guide rail 2. In the present embodiment, as the chain 21, a commercially available curve chain that allows bending in the lateral direction and has a fixing pin gear attachment 21a is used. The chain 21 is fixed to the guide rail 2 by inserting a plate-like chain fixing bracket 22 into a pair of grooves formed on the upper surface of the guide rail 2 and bolting the bracket 22 and the pin gear attachment. Yes. Since a curved chain is used as the chain 21, the chain 21 can be similarly attached to the curved rail 2a.
[0019]
The guide rail 2 is configured by connecting a plurality of rail members, and the rail support 20 is basically disposed so as to support both ends of at least two end portions of each rail member. And in the connection part of each rail member, it will each insert in the groove | channel formed in both rail members lower part to which the 5th bracket 20e is connected, and the bracket 22 for chain fixation is on both rail member upper surfaces. Each of the rail members is inserted into the formed groove, thereby aligning the rail members. After these alignments are completed, the chains 21 fixed to the respective rail members are coupled by finally connecting the two chains 21 between the rail members by the joint links 21b.
[0020]
Next, the lowering machine 5 will be described with reference to FIGS. A sprocket 31 that rolls by meshing with the chain 21 is supported by the lowering machine 5 via a ball spline 31a in a state that allows movement in the axial direction. A pair of left and right wheels 30 that roll and support a load in the vertical direction are rotatably supported. Reference numeral 32 denotes a side roller disposed facing the side surface of the guide rail 2 so that the lowering machine 5 can descend stably along the guide rail 2. A generator 33 is connected to the shaft on which the sprocket 31 is supported via a speed reduction chain mechanism 34a and a gear head 34b constituting the speed suppression mechanism 34. On the side surface of the lowering machine 5, a hanger bracket 35 that is rotatably supported by a bearing around the same axis as the shaft on which the sprocket 31 is supported is provided. A control device 36 controls the generator 33 and the like.
[0021]
The hanger bracket 35 is provided with a cylindrical portion 35a that opens downward. A column 37a of the hanger 37 is inserted and fixed to the cylindrical portion 35a. An inverted J-shaped groove is formed in the cylindrical portion 35a, and a pin protrudes from the upper end of the column 37a. Then, the support 37a is inserted so that the pin moves along the reverse J-shaped groove, and when the pin reaches the end of the reverse J-shaped groove, the stopper 35b prevents the pin from coming off, whereby the hanger bracket 35 The hanger 37 is fixed to the frame.
[0022]
The hanger 37 is composed of a column 37a and a substantially rectangular hanger member 37b, and the hanger member 37b is integrated with the lower end of the column 37a so as to be disposed at a position substantially directly below the lowering device 5 so as to ensure a balance when descending. Provided.
[0023]
At the four corners of the hanger member 37b, chains 38 each having a hook 38a for connecting the wheelchair 39 to the hanger 37 are provided. On the other hand, an attachment 39a to which the hook 38a is connected is attached to the wheelchair 39 side, and the hook 38a and the attachment 39a can be connected easily and reliably with one touch. In addition, the connection between the wheelchair 39 and the hanger 37 is not limited to the method using the chain 38, the hook 38a, and the attachment 39a. , Means can be used.
[0024]
Next, the structure of the intermediate junction between the pull-in rail 3 and the guide rail 2 of the stock yard 4 formed in the staircase 9b on the intermediate floor will be described with reference to FIG. The pull-in rail 3 forming the stockyard 4 is coupled to the guide rail 2 at a position extending to a position slightly protruding from the floor of the intermediate floor staircase 9b to the staircase side. A part of the upstream side from the connection position can be divided as the flip-up rail 2b. The flip-up rail 2b is rotatably supported by a support tool 40 provided at an arbitrary position such as a ceiling portion via a connecting member 40a. Reference numeral 40b denotes a rail spring that urges the flip-up rail 2b to be in a series with the guide rail 2, and reference numeral 40c denotes a damper.
[0025]
With the above configuration, for example, when a disaster victim in a wheelchair evacuates from the staircase 9b on the second floor or higher to the staircase 9c on the first floor (evacuation floor), the caregiver The lowering machine 5 provided in the stock yard 4 is drawn, and the hanger 37 is attached to the lowering machine 5 as described above. Next, the chain 38 attached to the hanger 37 is connected to an attachment 39a of the wheelchair 39 on which a disaster weak person such as a sick person or an elderly person rides, and the hanger 37 and the wheelchair 39 are connected. At this point, the wheelchair 39 is still placed on the floor surface of the staircase 9b on the intermediate floor.
[0026]
After that, when the wheelchair 39 is pushed downward, the lowering machine 5 moves along the pull-in rail, and the pull-in rail 3 extends slightly from the floor, so that the floor surface of the staircase 9b is interrupted. Thus, the wheelchair 39 is suspended and supported by the lowering machine 5 via the hanger 37 and the chain 38. At substantially the same time, the lowering machine 5 reaches the middle floor junction between the pull-in rail 3 and the guide rail 2, and the lowering machine 5 itself jumps up by pushing down the lower surface of the raising rail 2b, so that the main guide It joins the rail 2 and descends along the guide rail 2. In addition, after the lowering machine 5 passes the intermediate floor junction, the raising rail 2b is automatically returned to the original state by the action of the rail spring 40b and the damper 40c. Moreover, it is preferable to attach a substance having a low coefficient of friction (Teflon resin, oil-impregnated metal, etc.) to at least one of the contact portions between the flip-up rail 2b and the lowering machine 5.
[0027]
Thus, in the embodiment of the present invention, by extending the pull-in rail 3 to a position slightly protruding from the floor, not only the hoisting machine for hanging and supporting the wheelchair 39 is unnecessary, Since the conventional winding work is not necessary, it is possible to evacuate more quickly.
[0028]
The descent machine 5 joined to the guide rail 2 attempts to descend in a situation close to a natural fall due to its own weight (the weight of the refugee and the weight of the wheelchair) due to the inclination of the guide rail 2, but the chain 21 of the guide rail 2 and the sprocket The speed control means includes that the gear 31 is engaged, the speed control mechanism 34 including the speed reduction chain 34a and the gear head 34b is interlocked, and the thrust (torque) of the lowering machine 5 is absorbed by the generator 33. By functioning, it is controlled to decelerate to an appropriate speed (about 1m / sec) that does not cause free fall, so that vulnerable people in wheelchairs can safely and reliably descend to the evacuation floor (first floor). can do.
[0029]
Moreover, since the curve rail 2a provided in the landing 10 part also has a slight inclination, it is not necessary to accumulate energy etc. as in JP 2000-14813, and it surely passes through the landing 10 part by its own weight. can do. In this embodiment, the inclination of the curve rail 2a arranged at the landing 10 portion is set to 10 degrees as shown in FIG. 1, but it is lowered by its own weight in consideration of various factors such as installation conditions and usage conditions. What is necessary is just to set the minimum inclination | tilt angle (for example, about 5-10 degree | times) required for doing suitably.
[0030]
When reaching the staircase 9c on the evacuation floor (the first floor), the wheelchair 39 gently lands on the floor of the evacuation floor in relation to the height and inclination of the guide rail 2, and the caregiver Just by removing the hanger 37 and the hook 38a of the chain 38, it is possible to evacuate as it is.
[0031]
As described above, according to the present embodiment, the guide rail 2 is configured to have all the slopes including the landing part or the intermediate floor, so that the evacuee supported by being suspended by the lowering machine can be loaded (evacuated). The weight of the person and the weight of the wheelchair) and the weight of the lowering machine itself are used to move down along the guide rail, so that it can be automatically and safely moved down.
[0032]
Note that the speed suppressing means is not limited to this embodiment, and it is also possible to obtain a braking action using, for example, an accumulator of JP-A-2000-14813 as a load. In this case, it is preferable to provide appropriate mechanical energy release means such as providing a rising portion or engaging with a free-rolling free roller or the like on the evacuation floor.
[0033]
Moreover, in the present embodiment, on the premise of an evacuation staircase having an evacuation staircase, a rectangular spiral staircase has been described as an example, but the technical idea of the present invention is a staircase having a landing or an intermediate floor, Not limited to evacuation stairs with evacuation staircases, and not limited to rectangular spiral stairs, it can be adopted by attaching guide rails according to the type, number of floors, and structure of the stairs and is to be evacuated However, it is not limited to disaster victims in wheelchairs, and it is possible to evacuate by suspending and supporting refugees directly by using arbitrary lifting equipment, or sleeping if there is room in the evacuation stairs. It is possible to evacuate the vulnerable person as it is by suspending and supporting the bet.
[0034]
Furthermore, the specific form of various structures, such as the guide rail 2, the lowering machine 5, and a hanger, is not restricted to this embodiment, It is appropriate as long as it has the same function.
[0035]
【The invention's effect】
As described above, the present invention has a structure in which the guide rail has an inclination including a landing part or an intermediate floor, so that an evacuee (a sick person, an elderly person or other disaster vulnerable person) is suspended and supported by a descent machine. Only the evacuee's riding load and the own weight of the lowering machine itself are used to move down along the guide rail, and can be moved down automatically and safely. Further, during the downward movement, the lowering speed of the lowering machine can be moderately braked and can be safely moved downward. In addition, no electrical energy is required, and it will not be unusable due to a power outage in the event of a disaster, and as long as sufficient disaster countermeasures are taken on the stairs of the building, operation can be secured safely. It can be used with peace of mind without any problems at facilities for the elderly. In addition, a small number of caregivers can evacuate a large number of vulnerable people easily and easily with less labor. Furthermore, since it can be equipped on an evacuation stairs, in the event of a disaster, vulnerable people can evacuate safely using the evacuation stairs.
[0036]
In addition, the required number of descent machines can be provided on the pull-in rails at the stock yards on each floor, and can be adapted quickly and appropriately in the event of a disaster. In addition, the structure can be simplified, easily manufactured, and provided at a low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram according to an embodiment of the present invention, (a) is a schematic side configuration diagram, (b) is a schematic front configuration diagram, (c) is a schematic configuration diagram of the top floor, and (d). Is a schematic configuration diagram of an intermediate floor, and (e) is a schematic configuration diagram of a condemned floor.
FIG. 2 is a configuration diagram of a rail support, in which (a) is a side view and (b) is a front view.
FIG. 3 is a configuration diagram of a guide rail support portion and a chain attachment portion.
FIG. 4 is a configuration diagram of a chain attachment portion.
FIGS. 5A and 5B are configuration diagrams of a lowering machine, a lowering machine, and a hanger connecting portion, where FIG. 5A is a front view, and FIG.
FIGS. 6A and 6B are diagrams for explaining the connection between the lowering machine and the wheelchair, in which FIG. 6A is a front view, FIG. 6B is a side view, and FIG.
FIG. 7 is a structural diagram of an intermediate junction.
FIG. 8 is an explanatory diagram of a stairs skew slider for evacuating disaster vulnerable persons according to the prior application.
[Explanation of symbols]
A ... (for evacuation) staircase 1 ... (evacuation) staircase 2 ... guide rail 2a ... straight rail 2b ... curve rail 2c ... flip-up rail 3 ... pull-in rail 4 ... stockyard 5 ... descent machine 9a ... top floor staircase 9b ... Staircase 9c on the intermediate floor ... Staircase 10 on the evacuation floor ... Landing place 33 ... Generator 34 ... Speed control mechanism

Claims

From the upper part to the lower part of the staircase formed through the landing or the middle floor, the straight rail attached to the upper position of each staircase corresponding to the slope of the staircase and the upper part of the landing or the middle floor A guide rail that connects with a curved rail that corresponds to the shape of the landing stage or the intermediate floor and that has a downward slope is connected to the lower layer to provide a series of guide rails that suspend and support the evacuees and only by their own weight In a staircase skew slider configured by providing a lowering machine that is guided and moved downward along the series of guide rails, and a speed suppressing means that suppresses the lowering speed of the lowering machine ,
A pull-in rail connected to the guide rail is arranged above the intermediate floor to form a stock yard, and a part of the guide rail on the upstream side of the connection position with the pull-in rail is divided as a flip-up rail and is rotatable. The lowering device is configured so that it can be flipped up by supporting it, and the lowering device disposed on the pull-in rail intrudes into the connection position between the guide rail and the pull-in rail, so that the flip-up rail is pushed up by pressing its lower surface, and the lowering device A stair-slanting slider characterized by the fact that the flip-up rail returns to its original state by passing .