JP4287092B2 - ファイル管理システムおよびファイル管理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のファイルサーバを用いてファイルを管理する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファイルサーバを利用したファイル管理システムとしては、たとえば図13のような構成のものが知られている。各端末装置102は、LAN(Local Area Network)などのコンピュータネットワークを介してファイルサーバ101にアクセスし、ファイルの登録・更新・削除・読み出しなどのファイル操作を行うことが可能である。このようにして単一のファイルサーバ101でファイルを一元管理することで、各端末間でのファイルの共有や大容量ファイルの保管などを実現している。
【0003】
さらに、図14に示すように、複数のファイルサーバ101間をWAN(Wide Area Network)で接続し、相互にファイルの送受信を可能にすることで、物理的に離れた場所にある複数の事業所間でのファイル共有を実現したシステムも提案されている。
【0004】
この種のシステムでは、ファイルを記憶するハードディスク106の損傷やファイル操作時のファイル破損などに対する障害対策として、定期的なバックアップや、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)などを用いたデータ多重管理が行われることが一般的である。また、全く同じ構成のファイルサーバを予備サーバとして用意するなど、冗長性のある構成にして、ファイルサーバそのものの故障に備えるデュプレックス方式などが採用されることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、次のような問題が生じていた。
【0006】
すなわち、上記システムでは、1台のファイルサーバにてファイルを一元管理しているために、複数の端末装置から同一ファイルへの参照が一度に発生すると、特定のファイルサーバにアクセスが集中してしまう。これによりファイルサーバの処理負荷が極めて高くなり、システムの作動効率が低下するという現象が発生する。
【0007】
特に、図14のような構成のシステムにあっては、遠距離からのアクセスが集中すると、基幹ネットワークのトラフィックが増大し、システムの作動効率を一層低下させてしまう。
【0008】
また、RAIDなどによるデータ多重管理では、ファイルサーバ内の特定のハードディスクが損傷した場合、残るハードディスクからファイルを復元することとなる。しかし、この方式ではファイルサーバ自体の故障に対応することができない。たとえファイルサーバを修理し、バックアップデータをリストアするにしても、その間システムは停止したままになり、不便に耐えない。
【0009】
さらに、ファイルサーバにソフトウェア的なトラブルが生じた場合、あるいはファイルサーバがシャットダウンしていたり、その他不測のトラブルが生じた場合など、ファイルサーバ自体にアクセスできないときには、端末装置から当該システムを利用することができなくなってしまう。
【0010】
なお、この種の障害は、デュプレックス方式を採用することである程度対処することができるものの、そうするとファイルサーバの構成が複雑となり、コストの増大および大型化を招くため、好ましくない。
【0011】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、簡易な構成で優れた耐障害性を実現し得るファイル管理技術を提供することにある。
【0012】
また、本発明の他の目的は、簡易な構成で、ネットワーク負荷および処理負荷が小さく効率的なファイル管理を実現し得るファイル管理技術を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、ファイルを格納する複数のファイルサーバと、該ファイルサーバに対してファイル操作に係る処理を行う端末装置と、をネットワークを介して接続してなるファイル管理システムであって、前記端末装置は、前記複数のファイルサーバおよび前記端末装置の間のファイル処理に係る情報を管理するデータベースから、前記複数のファイルサーバのうち1つを主ファイルサーバ、それ以外を副ファイルサーバと定めるファイルサーバ関係情報を取得し、該ファイルサーバ関係情報に定められた主ファイルサーバに対してファイルの登録を行うファイル操作手段を有し、前記副ファイルサーバは、前記端末装置から前記主ファイルサーバにファイルの登録が行われたことを知った場合に、該登録されたファイルの複製を自身に作成するファイル複製手段を有する。
【0014】
ここで、複数のファイルサーバは、それぞれ別個のコンピュータにより実現されるものである。このうちのいずれが主ファイルサーバとなり、いずれが副ファイルサーバとなるかは、ファイルサーバ関係情報の設定しだいである。この設定は、ユーザもしくは端末装置ごと、または複数のユーザもしくは複数の端末装置からなるグループごとに定めるとよい。すなわち、端末装置はネットワークを介して各ファイルサーバにアクセスすることが可能なので、いずれを主ファイルサーバに設定することもできるのである。たとえば、ネットワーク負荷や処理負荷が最も低くなるように、各端末装置ごとに主ファイルサーバを異ならせるような最適化を行うことが好適である。
【0015】
上記データベースは、ファイルサーバや端末装置とは別個のサーバに構築してもよいし、いずれかのファイルサーバもしくは端末装置の中に構築してもよい。
【0016】
上記構成のファイル管理システムによれば、主ファイルサーバに登録されたファイルが、他のファイルサーバ(副ファイルサーバ)に分散管理される。したがって、主ファイルサーバが故障したり、主ファイルサーバにアクセスできなくなったとしても、端末装置は副ファイルサーバから該当するファイルを読み出すことができる。つまり、個々のファイルサーバに特段の障害対策を施すことなく、優れた耐障害性を実現することが可能となる。
【0017】
また、副ファイルサーバが複数存在する場合であっても、ファイルを分散させる処理は、各副ファイルサーバ自身が能動的に行うため、主ファイルサーバに処理負荷をかけることがない。したがって、システムの作動効率を向上させることができる。
【0018】
ファイルを分散させる処理の一実施態様としては、前記ファイル操作手段が、前記主ファイルサーバにファイルの登録を行う際に、前記ファイルサーバ関係情報に基づいて、該ファイルおよび該ファイルの複製を格納すべき副ファイルサーバを特定する複製ファイル管理情報を前記データベースに記録し、前記ファイル複製手段が、前記記録された複製ファイル管理情報を参照することによって、前記登録されたファイルの複製を自身に作成することが好適である。
【0019】
前記ファイル操作手段は、前記データベースから、前記複数のファイルサーバのいずれから優先的にファイルを読み出すべきかを定める参照順位情報を取得し、該参照順位情報に定められた参照順位の最も高いファイルサーバからファイルの読み出しを行う。
【0020】
このとき、前記参照順位情報を、ユーザもしくは端末装置ごと、または複数のユーザもしくは複数の端末装置からなるグループごとに設定することが好ましい。
【0021】
このように参照順位を定めることで、ファイルサーバへのアクセスを分散でき、一箇所へのアクセス集中による処理負荷の増大および作動効率の低下を防止することができる。
【0022】
前記ファイル操作手段は、ファイルサーバからのファイルの読み出しに失敗した場合には、順次、次に参照順位の高いファイルサーバからファイルの読み出しを行うことが好適である。
【0023】
この構成によれば、あるファイルサーバに障害が発生していたとしても、代替的に他のファイルサーバからファイルを読み出すことができるので、耐障害性が向上する。
【0024】
前記端末装置は、前記ファイル操作手段がファイルサーバからのファイルの読み出しに失敗した場合に、その旨を当該システムの管理者に通知する通知手段を有することが好適である。
【0025】
たとえば、上記データベースまたは端末装置にて管理者のメールアドレスを管理しておき、通知手段はファイルサーバのエラーを感知したときに当該メールアドレスにエラー内容を記したメールを送信する。この構成によれば、管理者への障害発生通知がシステムにより自動的に行われるので、個々のユーザによる連絡の手間を軽減することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な一実施の形態を説明する。
【0027】
まずは、図1〜図3を参照して、本実施形態に係るファイル管理システムの全体構成およびファイル管理方法について概略的に説明を行う。
【0028】
図1は、ファイル管理システムのシステム構成図である。同図に示すように、ファイル管理システムは、複数のファイルサーバ1、端末装置2および管理サーバ3をLAN4,WAN5などのコンピュータネットワークで接続することにより構成される。
【0029】
端末装置2は、ファイルサーバ1に対してファイル操作に係る処理(ファイルの登録・更新・削除・読み出しなど)を行う装置である。また、ファイルサーバ1は、端末装置2から登録されたファイル(文書データ、画像データ、音楽データ、プログラムなど)を格納する装置であって、大容量のファイル格納部6を備えている。
【0030】
管理サーバ3内のデータベース7には、複数のファイルサーバ1と端末装置2の間のファイル処理に係る情報が管理されており、ファイルサーバ1および端末装置2はその情報に基づいて互いに協働し、ファイル管理システムを構築する。
【0031】
なお、本実施形態では、データベース7を管理する専用の管理サーバ3を設けているが、このデータベース7をいずれかのファイルサーバ1または端末装置2の記憶装置内に設けて、ファイルサーバ1または端末装置2に管理サーバの役割を兼用させる構成にしても構わない。
【0032】
データベース7は、端末装置2またはそのユーザを、端末装置2が接続されるLAN4もしくはセグメント、またはユーザの所属などを単位としてグループ分けしたユーザ管理情報を有する。また、データベース7は、グループごとに各ファイルサーバの関係付けを定義したファイルサーバ関係情報を有する。
【0033】
ファイルサーバ関係情報は、複数のファイルサーバのうちいずれか1つを主ファイルサーバ(以下、「メインストレージ」という。)、それ以外の1または2以上のファイルサーバを副ファイルサーバ(以下、「代替ストレージ」という。)と定めたものである。
【0034】
メインストレージはファイルの登録先となるファイルサーバであり、代替ストレージは主ファイルサーバに登録されたファイルの複製を格納するファイルサーバである。なお、メインストレージと代替ストレージの組み合わせは、グループごとに任意の組み合わせを設定可能である。
【0035】
ファイルの登録、更新または削除を行う場合には、図2に示すように、端末装置2はまず、(1)データベース7からファイルサーバ関係情報を取得し、(2)そのファイルサーバ関係情報に定められたメインストレージ8に対してファイルの登録、更新または削除の処理を行う。このとき端末装置2は、(3)実行した処理内容を表す複製ファイル管理情報をデータベース7に記録する。複製ファイル管理情報には、メインストレージ8に格納されたどのファイルに対し、どのような処理が行われたか、またその処理を反映させるべき代替ストレージはどれかなどの情報が含まれる。
【0036】
一方、代替ストレージ9は、(4)各々データベース7に問い合わせ、複製ファイル管理情報に自身が行うべき処理が記録されているかどうかを調べる。(5)ファイルの登録または更新があった旨が記録されていれば、対象ファイルの複製を自身に作成し、ファイルの削除があった旨が記録されていれば、自身の持つファイルの削除を行う。必要な処理を完了した後、代替ストレージ9は、データベース7の自身に関連する複製ファイル管理情報を削除する。
【0037】
以上の仕組みにより、メインストレージ8に行われた処理が他の代替ストレージ9に反映され、自動的にファイルの分散管理が行われる。したがって、メインストレージ8が故障したり、メインストレージ8にアクセスできなくなったとしても、端末装置2は代替ストレージ9から該当するファイルを読み出すことができる。つまり、個々のファイルサーバ1に特段の障害対策を施すことなく、優れた耐障害性を実現することが可能となる。
【0038】
また、代替ストレージ9が複数存在する場合であっても、ファイルを分散させる処理は各代替ストレージ9自身が能動的に行うため、メインストレージ8に処理負荷をかけることがない。特に、代替ストレージ9は複製ファイル管理情報に基づいて独自のスケジューリングでファイル処理を行うことができるので、たとえば端末装置2からのアクセスが少ない時間帯に処理を実行するなどして、処理負荷の分散を図ることができる。したがってシステムの作動効率を向上させることができる。
【0039】
さらに、メインストレージ8と代替ストレージ9の関係付けは、データベース7で一元的に管理されているので、システム構成の変更を容易に行うことができる。たとえば、メインストレージ8が故障した場合には、ファイルサーバ関係情報の内容を変更し、他の正常動作しているファイルサーバをメインストレージに設定するだけで、システムをリカバリできる。他にも、ファイルサーバの追加や削除を行うにあたって、他のそれぞれのファイルサーバに対して個別に設定を更新する必要がなく、データベース7の内容を変更するだけで足りるという利点がある。
【0040】
一方、本システムにあっては、上記のように分散管理されたファイルを参照する(読み出す)処理は、次のようにして行われる。
【0041】
データベース7は、グループごとに参照時の優先順位を定める参照順位情報を有する。この参照順位情報には、当該グループに属する端末装置2またはユーザが、複数のファイルサーバ1のいずれから優先的にファイルを読み出すべきかの設定が記録されている。参照順位は、端末装置2とファイルサーバ1の間の回線の能力や使用頻度を考慮し、高速アクセスが期待できるものほど、高い順位となるように設定することが好ましい。
【0042】
ファイルを読み出す場合、端末装置2はまず、図3に示すように、(1)データベース7から参照順位情報を取得し、(2)参照順位の最も高いファイルサーバ1からファイルの読み出しを行う。ファイル読み出しに失敗したら、(3)次に参照順位の高いファイルサーバ1に切り替えてアクセスを試みる。(4)正常にアクセスできてファイルの読み出しに成功するか、もしくは最も低い順位のファイルサーバ1へのアクセスを行うまで、アクセス先の切り替え処理が継続される。
【0043】
以上の仕組みによれば、グループごとに参照順位を異ならせることで、ファイルサーバ1へのアクセスを分散でき、一箇所へのアクセス集中による処理負荷の増大およびシステム全体としての作動効率の低下を防止することができる。
【0044】
また、各端末装置2は、複数のファイルサーバ1のうち最も高速アクセスが期待できるファイルサーバ1に優先的にアクセスを行うことになるので、ネットワークの負荷が低減される。
【0045】
さらに、あるファイルサーバ1に障害が発生していたとしても、代替的に他のファイルサーバ1からファイルを読み出すことができるので、耐障害性が向上する。またこの切り替え処理は自動的に行われるので、端末装置2を操作するユーザは、どのファイルサーバ1からファイルを読み出しているかを特に意識する必要はない。したがって、システムの利便性および操作性が向上する。
【0046】
以上述べたように、上記構成のファイル管理システムによれば、簡易な構成で、優れた耐障害性を実現することができるとともに、ネットワーク負荷および処理負荷が小さく効率的なファイル管理を実現することができる。
【0047】
では続いて、上記のようなファイル管理システムを具現化するための詳細な構成について説明する。
【0048】
(ハードウェア構成)
ファイルサーバ1、端末装置2、管理サーバ3は、それぞれ汎用のコンピュータにて構成することができる。
【0049】
図4に、ファイルサーバ1のハードウェア構成を示す。すなわち、ファイルサーバ1は、CPU(Central Processing Unit)10、メモリ11、キーボードやマウスなどの入力部12、ディスプレイやプリンタなどの出力部13、通信I/F(Interface)14、記憶装置15などを有する。これらの各構成要素は、バス16を介して接続される。
【0050】
通信I/F14は、コンピュータネットワークを利用したデータ通信を制御するための通信手段であり、例えばネットワークアダプタ、ターミナルアダプタ、モデムなどが該当する。ファイルサーバ1は、通信I/F14を介して、他のファイルサーバ1、管理サーバ3および端末装置2とデータの送受信を行うことができる。
【0051】
メモリ11は、RAM(Random Access Memory)などの読み書き可能なメモリとROM(Read Only Memory)などの読み出し専用のメモリとから構成される主記憶手段である。ROMには、ファイルサーバ1のBIOS(Basic Input/Output System)などが格納されている。一方、RAMは、CPU10の実行対象となっているプログラムやデータを一時的に格納・保持するものであって、後述する一連の処理を実行するプログラムの実行エリアとなる部位である。
【0052】
記憶装置15は、大容量のハードディスクなどで構成される。障害対策としてRAIDディスクを採用することが好ましい。また、ハードディスクと併用して、CD−ROM,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAM,MOなどのチェンジャーを設けてもよい。記憶装置15には、端末装置2から登録されたファイルが格納されるファイル格納部6が設けられる他、ファイルサーバ1のOSやファイル管理システムを実現するために必要なプログラムおよびデータが格納される。
【0053】
CPU10は、入力部12から入力されたデータ、記憶装置15に記憶されているデータ若しくは通信I/F14を介して受信したデータ、またはROMや記憶装置15に記憶されているプログラム若しくは通信I/F14を介して受信したプログラムをRAMに読み込み、この読み込んだ内容に基づいて演算処理を行う演算手段である。また、CPU10は、この演算処理の結果に基づき、各構成要素の制御を行う制御手段でもある。
【0054】
なお、端末装置2および管理サーバ3は、記憶装置として通常のハードディスクを備えるほかは、上記ファイルサーバ1と略同様のハードウェア構成である。
【0055】
(機能ブロック)
図5に、本実施形態のファイル管理システムの機能ブロックを示す。
【0056】
これらの機能ブロックは、記憶装置に格納されたプログラムおよびデータがメモリに読み込まれ、CPUで処理されることで実現される。なお、これらの機能ブロックを実現するためのプログラムは、単一のプログラムで構成してもよいし、複数のモジュールプログラムを組み合わせて実現したものであっても構わない。
【0057】
ファイルサーバ1は、ボリューム登録部20、ストレージ制御部21、ストレージサーバ部22、代替ストレージ管理部23などの機能ブロックを有する。
【0058】
ボリューム登録部20は、ファイルサーバ1に係る情報をデータベース7に登録するファイルサーバ登録手段として機能する。ファイルサーバ1をシステムに追加する場合には、まずボリューム登録部20を起動してファイルサーバ1のサーバ名、ボリューム名およびパーティション情報の登録を行う。
【0059】
ここで登録された情報は、データベース7内にファイルサーバ管理情報として保持される。ファイルサーバ管理情報は図6のようなデータ構造により管理される。図中、2重線で囲まれた項目はプライマリーキーであり、太線で囲まれた項目はユニークキーである。
【0060】
サーバ管理テーブルでは、サーバIDとサーバ名が管理される。サーバIDはシステムが当該ファイルサーバ1に割り当てた値であり、他のファイルサーバと混同しないように一意な値が設定される。サーバ名は、当該ファイルサーバ1のネットワーク上の名称(ドメイン名;「server1.domain.co.jp」など)である。
【0061】
ボリューム管理テーブルでは、サーバID、ボリュームID、ボリューム名および削除フラグが管理される。ボリュームIDはシステムにより割り当てられた一意の値である。ボリューム名とは、ファイルサーバ1の記憶装置の特定のパス(サーバパス;「C:\llfiling\volume1」など)に対応させて設定した名称であり、「VOLUME1」など任意の名称を設定できる。これはシステムのセキュリティ確保のため、実際のサーバパスをユーザから隠蔽するために用いられる。つまり、ユーザは、「VOLUME1」というボリューム名を指定することで、ファイルサーバ1の「C:\llfiling\volume1」というパスにアクセスすることとなるのである。
【0062】
削除フラグは、ボリュームが削除されたときにTrueの値に設定されるフラグである。本システムでは、ボリュームが削除されてもファイルサーバ内のパスそのものを削除することはせず、削除フラグの設定を切り替えるだけに留める。これにより、誤操作によりボリュームを削除してしまった場合でも、即座にボリュームを復活させることができ、またボリュームの削除がシステムの他の処理に不測の影響を与えることを未然に防止できる。
【0063】
パーティション管理テーブルでは、ファイルサーバ1のサーバパスと、システムのボリュームとの関連付けが管理される。サーバID、ボリュームID、パーティション、仮想ルートディレクトリ名、ストレージ種別、経由プログラム、アクティブフラグ、書込み完了フラグ、セクタサイズ、使用可能容量上位、使用可能容量下位、使用量上位、使用量下位などの情報が含まれる。
【0064】
パーティションには、サーバパスが格納される。パーティションとは、同一ボリューム名でサーバパスの実体を切り替えて使用するために導入した概念である。一つのボリュームに対して有効なパーティションは常に一つである。使用中のボリューム「C:\llfiling\volume1」の空き容量が少なくなった場合には、パーティションを「D:\llfiling\volume1」に切り替えることで、ユーザがボリューム「VOLUME1」を継続して使用できるようにする。なお、切り替えたパーティションはバックアップするなどし、将来の再利用に備える。
【0065】
ストレージ種別には、記録装置の別やファイルシステムの別を保持し、経由プログラムには、このパーティションにファイルを読み書きする際に利用するプログラム名を保持する。システムは、ストレージ種別や経由プログラムに基づいて、パーティションに対するファイル処理を切り替えるので、ユーザはどのような種類の記憶装置にアクセスしているかを別段意識する必要がない。
【0066】
このように本システムでは、「サーバ名」、「ボリューム名」、「パーティション」の組み合わせで、すべてのファイルサーバのファイルの存在位置を特定することができる。
【0067】
さらに、ボリューム登録部20は、ボリュームを登録する際に、当該ファイルサーバのファイルの複製を格納させる他のファイルサーバ(代替ストレージ)を指定することで、メインストレージと代替ストレージの関係付けを行う。ここで指定した情報は、データベース7内の代替ストレージ管理テーブルに保持される。
【0068】
代替ストレージ管理テーブルでは、メインストレージとして動作する当該ファイルサーバ1のサーバID,ボリュームIDと、その代替ストレージとして動作する他のファイルサーバのサーバID,ボリュームIDとがファイルサーバ関係情報として管理されている。本実施形態では、1つのメインストレージに対して、最大3つまでの代替ストレージを設定することができる。
【0069】
なお、管理サーバ3は、メインストレージと代替ストレージの関係付けが行われると、その旨を代替ストレージとして設定されたファイルサーバに通知する。その通知を受信したファイルサーバは、ローカルのストレージ情報記憶部23aに、自身が代替ストレージとして動作する旨のストレージ情報を記憶する。
【0070】
以上の設定が完了すると、当該ファイルサーバ1はシステムで利用可能な状態となる。
【0071】
ストレージ制御部21は、端末装置2とのデータ通信を担う部分であり、ファイル操作に係る処理の要求(ファイルアクセス要求)を受信したり、該当ファイルの送受信を行う。
【0072】
ストレージサーバ部22は、ストレージ制御部21を介して受信したファイルアクセス要求を処理し、ファイル格納部6に対して該当ファイルの登録・更新・削除・読み出しなどの処理を行う部分である。
【0073】
代替ストレージ管理部23は、自身が代替ストレージとして動作する場合に実行される機能ブロックである。代替ストレージ管理部23は、端末装置2から他のファイルサーバ(メインストレージ)にファイルの登録が行われたことを知った場合に、その登録ファイルの複製を自身に作成するファイル複製手段として機能する。また、メインストレージに対してファイルの更新や削除などが行われた場合も同様に、その処理内容を自身に反映させる。代替ストレージ管理部23の具体的な動作については後ほどフローチャートを用いて詳述する。
【0074】
一方、端末装置2は、ファイル操作クライアント24、ファイル操作Webクライアント25、ストレージ通信部26、メール送信部27などの機能ブロックを有する。
【0075】
ファイル操作クライアント24は、データベース7にアクセスし、ファイル操作に係る処理を行うファイル操作手段として機能する。また、ユーザおよびグループの情報をデータベース7に登録する機能、および、ファイルを登録するメインストレージの設定や、ファイル読み出し時の参照順位の設定を行う機能も有する。
【0076】
ファイル操作クライアント24により登録・設定された情報は、データベース7内にユーザ管理情報として保持される。ユーザ管理情報は図7に示すようなデータ構造により管理される。図中、2重線で囲まれた項目はプライマリーキーであり、太線で囲まれた項目はユニークキーである。
【0077】
グループ管理テーブルでは、グループID、グループ名、削除フラグ、登録日時、削除日時、セキュリティレベル、備考などが管理される。グループIDはシステムが割り当てた一意な値である。グループ名には「東京東支社」など任意の名称を設定できる。セキュリティレベルとは、このグループに属するユーザがアクセス可能なボリュームやファイルを制限するためのものである。
【0078】
また、ユーザ管理テーブルでは、ユーザID、ユーザ名、削除フラグ、登録日時、削除日時、パスワード変更日時、セキュリティレベル、パスワード、フルネーム、備考などが管理される。ユーザIDはシステムが割り当てた一意な値である。ユーザ名は、ユーザがシステムにログインする際のログイン名に相当する。セキュリティレベルとは、このユーザがアクセス可能なボリュームやファイルを制限するためのものであって、グループ管理テーブルに含まれるセキュリティレベルと異なる内容が設定されている場合には、ユーザ管理テーブルのセキュリティレベルが優先適用される。
【0079】
グループ・ユーザ対応管理テーブルは、どのユーザがどのグループに属するかを管理するものであり、グループIDとユーザIDを含む。基本的に、ユーザは複数のグループに所属することができる。ただし、そのグループIDが参照順位情報のユニークキーとなっているグループには、1つしか所属できない。
【0080】
グループ・メインストレージ対応管理テーブルでは、そのグループに属するユーザのファイルの登録先となるメインストレージを特定する情報、すなわちグループIDと、サーバID,ボリュームIDとが対応付けられ管理されている。
【0081】
参照順位管理テーブルは、そのグループに属するユーザがどのファイルサーバから優先的にファイルを読み出すべきかを管理するものである。このテーブルには、参照順位情報として、グループIDと、サーバID1,ボリュームID1と、サーバID2,ボリュームID2と、サーバID3,ボリュームID3と、サーバID4,ボリュームID4とが管理されている。ファイル操作クライアント24は、端末装置2から高速アクセスが期待できる順に、サーバID1,ID2,ID3を登録するとよい。
【0082】
ファイル操作Webクライアント25も、データベース7にアクセスし、ファイル操作に係る処理を行うファイル操作手段として機能するが、ファイルの参照(読み出し)の機能を備えるのみであり、ファイルの登録機能、ユーザ情報や参照順位の設定機能は有していない。
【0083】
ストレージ通信部26は、ファイルサーバ1とのデータ通信を担う部分であり、ファイル操作に係る処理の要求(ファイルアクセス要求)を送信したり、該当ファイルの送受信を行う。
【0084】
メール送信部27は、ファイル操作クライアント24またはファイル操作Webクライアント25がファイルサーバ1からのファイルの読み出しに失敗した場合に、ファイル操作クライアント24またはファイル操作Webクライアント25から起動されるものであって、ファイル読み出しに失敗した旨の障害発生通知を当該システムの管理者に電子メールで通知する通知手段として機能する。なお、管理者のメールアドレスは、データベース7に管理されていてもよいし、メール送信部27に設定してあってもよい。
【0085】
(処理フロー)
次に、上記構成のファイル管理システムの処理動作について、図8〜図11のフローチャートを併せ参照して詳しく説明する。
【0086】
図8は、ファイルの登録処理を示すフローチャートである。この処理は、端末装置2が実行する。
【0087】
ユーザからファイルの登録の指示がなされると、ファイル操作クライアント24は、まずデータベース7のグループ・メインストレージ対応管理テーブルを参照して、当該ユーザが所属するグループに関連付けられたメインストレージを調べ、さらにそのメインストレージのサーバIDをキーとしてファイルサーバ関係情報を取得する(ステップS100)。
【0088】
次に、ファイル操作クライアント24は、ストレージ通信部26を呼び出し、ファイルサーバ関係情報に定められたメインストレージのサーバ名およびボリューム名、並びに登録するファイル名およびファイルを格納するディレクトリ名をパラメータとして引き渡す。ストレージ通信部26は、そのサーバ名で特定されるファイルサーバ1にファイル登録要求を送信する(ステップS101)。
【0089】
また、ファイル操作クライアント24は、ファイルサーバ関係情報に代替ストレージが設定されているかどうかを調べる(ステップS102)。代替ストレージが存在する場合には、データベース7の複製ファイル管理テーブルに複製ファイル管理情報を記録して処理を終了する(ステップS103)。
【0090】
ここで記録される複製ファイル管理情報は、メインストレージに対して行ったファイル操作を代替ストレージに反映させるためのものであって、1回のファイル操作につき1つ生成される。その内容としては、図12に示すように、メインストレージのサーバID,ボリュームID,パーティション、ファイルを格納したディレクトリ名およびそのファイル名、ファイルの登録・更新・削除の処理種別、処理を行った依頼日付などの情報と、代替ストレージのサーバID1〜3,ボリュームID1〜3などの情報を含んでいる。
【0091】
続いて、代替ストレージが上記ファイル操作を自身に反映する処理について、図9および図10を用いて説明する。ファイルサーバ1は、1時間ごとあるいは1日ごとなど、予め設定されたスケジューリングにしたがって以下の処理を行う。
【0092】
まず、ファイルサーバ1の代替ストレージ管理部23は、ローカルのストレージ情報記憶部23aからストレージ情報を取得し(ステップS200)、自身が代替ストレージとして機能しているか否かを調べる(ステップS201)。代替ストレージとして機能していない場合には、そのまま処理を終了する。
【0093】
一方、代替ストレージとして機能していると判断された場合には、データベース7から、自身のサーバIDおよびボリュームIDを取得する(ステップS202)。続いて、サーバIDおよびボリュームIDに基づき、複製ファイル管理テーブルを検索し、自身が処理すべき複製ファイル管理情報が記録されているか調べる(ステップS203,S204)。自身に関連する複製ファイル管理情報が存在しない場合には、そのまま処理を終了する。
【0094】
複製ファイル管理情報が見つかった場合には、メインストレージのサーバID,ボリュームID,パーティションと、ディレクトリ名およびファイル名から処理を行うべきファイルを特定する。そして、処理種別から、そのファイルに対して自身が行うべき処理を判断する。具体的には、処理種別が「登録」または「更新」の場合には、メインストレージから該当ファイルを読み出し、その複製を自身のファイル格納部に作成する。処理種別が「削除」の場合には、自身のファイル格納の該当ファイルの削除を実行する(ステップS205)。
【0095】
ファイル処理を完了したら、データベース7の複製ファイル管理情報から自身のサーバIDおよびボリュームIDを削除するとともに(ステップS206)、複製ファイル管理情報に他の代替ストレージが含まれているか否かを調べる(ステップS207)。もし、他の代替ストレージが含まれていない場合には、その複製ファイル管理情報を複製ファイル管理テーブルから削除する(ステップS208)。そして、再びステップS203に戻り、上記処理を繰り返す。
【0096】
複製ファイル管理テーブルに記録された全ての処理依頼を実行したら、代替ストレージ管理部23は処理を終了する。
【0097】
このようにして、メインストレージに行われた処理が代替ストレージに反映され、自動的にファイルの分散管理が実現される。したがって、個々のファイルサーバへのアクセスおよびその処理負荷を分散できるとともに、システム全体の耐障害性を向上させることができる。
【0098】
図11は、ファイルの読み出し処理を示すフローチャートである。この処理は、端末装置2が実行する。
【0099】
ユーザからファイルの読み出しの指示がなされると、ファイル操作クライアント24またはファイル操作Webクライアント25は、当該ユーザが所属するグループのグループIDをキーとして、データベース7から参照順位情報を取得する(ステップS300)。
【0100】
そして、参照順位の最も高いファイルサーバを対象ファイルサーバに設定し(ステップS301)、対象ファイルサーバからファイルの読み出しを試みる(ステップS302)。このように高速アクセスが期待できるファイルサーバから優先的にアクセスすることで、ファイル参照の高速化を図ることができる。
【0101】
このときファイルの読み出しに失敗したら(ステップS303)、現在の対象ファイルサーバよりも低い参照順位のファイルサーバが存在するかどうかを調べ、存在したらそのファイルサーバを対象ファイルサーバに設定して、ステップS302に戻る(ステップS304)。このようにして、ファイルサーバを順に切り替えてアクセスを試みるので、特定のファイルサーバ障害が与える業務への影響を軽減することができる。
【0102】
ステップS303でファイルの読み出しに成功した場合、もしくはステップS304で参照順位の低いファイルサーバが見つからなかった場合には、ステップS305に処理を進める。ここでは、いずれかのファイルサーバでファイルの読み出しに失敗したかどうか調べる。
【0103】
失敗したファイルサーバがあった場合、ファイル操作クライアント24またはファイル操作Webクライアント25は、障害発生通知メールを管理者に送信するか否かをユーザに問い合わせるためのダイアログを表示する(ステップS306)。ユーザによりメールを送信する旨の入力がなされた場合には(ステップS307)、メール送信部27を起動して、異常のあったファイルサーバ名やファイル読み出しを試みたときの応答状況などを記したメールを管理者に送信する(ステップS308)。これにより、管理者への障害発生通知がシステムにより自動的に行われるので、個々のユーザによる連絡の手間を軽減することができる。
【0104】
以上、本発明を実施形態に沿って説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、以下の付記的事項を含むものである。
【0105】
(付記1) ファイルを格納する複数のファイルサーバと、該ファイルサーバに対してファイル操作に係る処理を行う端末装置と、をネットワークを介して接続してなるファイル管理システムであって、
前記端末装置は、
前記複数のファイルサーバおよび前記端末装置の間のファイル処理に係る情報を管理するデータベースから、前記複数のファイルサーバのうち1つを主ファイルサーバ、それ以外を副ファイルサーバと定めるファイルサーバ関係情報を取得し、該ファイルサーバ関係情報に定められた主ファイルサーバに対してファイルの登録を行うファイル操作手段を有し、
前記副ファイルサーバは、
前記端末装置から前記主ファイルサーバにファイルの登録が行われたことを知った場合に、該登録されたファイルの複製を自身に作成するファイル複製手段を有するファイル管理システム。
【0106】
(付記2) 前記ファイル操作手段は、
前記主ファイルサーバにファイルの登録を行う際に、前記ファイルサーバ関係情報に基づいて、該ファイルおよび該ファイルの複製を格納すべき副ファイルサーバを特定する複製ファイル管理情報を前記データベースに記録し、
前記ファイル複製手段は、
前記記録された複製ファイル管理情報を参照することによって、前記登録されたファイルの複製を自身に作成する付記1に記載のファイル管理システム。
【0107】
(付記3) 前記ファイル操作手段は、
前記データベースから、ユーザもしくは端末装置ごと、または複数のユーザもしくは複数の端末装置からなるグループごとに定められた情報であって、前記複数のファイルサーバのいずれから優先的にファイルを読み出すべきかを定める参照順位情報を取得し、
該参照順位情報に定められた参照順位の最も高いファイルサーバからファイルの読み出しを行い、
そのファイルサーバからのファイルの読み出しに失敗した場合には、順次、次に参照順位の高いファイルサーバからファイルの読み出しを行う付記1または2に記載のファイル管理システム。
【0108】
(付記4) 前記端末装置は、
前記ファイル操作手段がファイルサーバからのファイルの読み出しに失敗した場合に、その旨を当該システムの管理者に通知する通知手段を有する付記1,2または3に記載のファイル管理システム。
【0109】
(付記5) ファイル操作に係る処理を行う端末装置からファイルの登録が行われる他のファイルサーバと関連付けられ、協働して前記ファイルを格納するファイルサーバであって、
前記端末装置から前記他のファイルサーバにファイルの登録が行われたことを知った場合に、該登録されたファイルの複製を自身に作成するファイル複製手段と、
前記端末装置の要求に応じて前記ファイルの複製を該端末装置に送信する手段と、を有するファイルサーバ。
【0110】
(付記6) 前記ファイル複製手段は、
前記端末装置が前記他のファイルサーバにファイルの登録を行う際に生成した、該ファイルおよび該ファイルの複製を格納すべきファイルサーバを特定する複製ファイル管理情報を参照することによって、前記登録されたファイルの複製を自身に作成する付記5に記載のファイルサーバ。
【0111】
(付記7) ファイルを格納する複数のファイルサーバに対してファイル操作に係る処理を行う端末装置であって、
前記複数のファイルサーバおよび当該端末装置の間のファイル処理に係る情報を管理するデータベースから、前記複数のファイルサーバのうち1つを主ファイルサーバ、それ以外を副ファイルサーバと定めるファイルサーバ関係情報を取得し、該ファイルサーバ関係情報に定められた主ファイルサーバに対してファイルの登録を行うとともに、
前記ファイルサーバ関係情報に基づいて、該ファイルおよび該ファイルの複製を格納すべき副ファイルサーバを特定する情報であって、前記副ファイルサーバが前記主ファイルサーバに登録されたファイルの複製を自身に作成するときに参照する複製ファイル管理情報を前記データベースに記録する
ファイル操作手段を有する端末装置。
【0112】
(付記8) 前記ファイル操作手段は、
前記データベースから、前記複数のファイルサーバのいずれから優先的にファイルを読み出すべきかを定める参照順位情報を取得し、
該参照順位情報に定められた参照順位の最も高いファイルサーバからファイルの読み出しを行い、
そのファイルサーバからのファイルの読み出しに失敗した場合には、順次、次に参照順位の高いファイルサーバからファイルの読み出しを行う付記7に記載の端末装置。
【0113】
(付記9) 前記ファイル操作手段がファイルサーバからのファイルの読み出しに失敗した場合に、その旨を前記ファイルサーバまたは当該端末装置の管理者に通知する通知手段を有する付記7または8に記載の端末装置。
【0114】
(付記10) ファイルを格納する複数のファイルサーバを用いて、該ファイルサーバに対してファイル操作に係る処理を行う端末装置から登録されるファイルの管理を行うファイル管理方法であって、
前記端末装置は、前記複数のファイルサーバおよび前記端末装置の間のファイル処理に係る情報を管理するデータベースから、前記複数のファイルサーバのうち1つを主ファイルサーバ、それ以外を副ファイルサーバと定めるファイルサーバ関係情報を取得し、
前記端末装置は、該ファイルサーバ関係情報に定められた主ファイルサーバに対してファイルの登録を行い、
前記副ファイルサーバは、前記端末装置から前記主ファイルサーバにファイルの登録が行われたことを知った場合に、該登録されたファイルの複製を自身に作成するファイル管理方法。
【0115】
(付記11) 前記端末装置は、前記主ファイルサーバにファイルの登録を行う際に、前記ファイルサーバ関係情報に基づいて、該ファイルおよび該ファイルの複製を格納すべき副ファイルサーバを特定する複製ファイル管理情報を前記データベースに記録し、
前記副ファイルサーバは、前記記録された複製ファイル管理情報を参照することによって、前記登録されたファイルの複製を自身に作成する付記10に記載のファイル管理方法。
【0116】
(付記12) 前記端末装置は、
前記データベースから、ユーザもしくは端末装置ごと、または複数のユーザもしくは複数の端末装置からなるグループごとに定められた情報であって、前記複数のファイルサーバのいずれから優先的にファイルを読み出すべきかを定める参照順位情報を取得し、
該参照順位情報に定められた参照順位の最も高いファイルサーバからファイルの読み出しを行い、
そのファイルサーバからのファイルの読み出しに失敗した場合には、順次、次に参照順位の高いファイルサーバからファイルの読み出しを行う付記10または11に記載のファイル管理方法。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡易な構成で優れた耐障害性を実現することができる。また、簡易な構成で、ネットワーク負荷および処理負荷が小さく効率的なファイル管理を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファイル管理システムのシステム構成図である。
【図2】ファイルの登録、更新または削除に係る処理の説明図である。
【図3】ファイルの読み出しに係る処理の説明図である。
【図4】ファイルサーバのハードウェア構成図である。
【図5】ファイル管理システムの機能ブロック図である。
【図6】ファイルサーバ管理情報のデータ構造の一例である。
【図7】ユーザ管理情報のデータ構造の一例である。
【図8】端末装置が行うファイルの登録処理を示すフローチャートである。
【図9】代替ストレージが行うファイルの分散処理を示すフローチャートである。
【図10】代替ストレージが行うファイルの分散処理を示すフローチャートである。
【図11】端末装置が行うファイルの読み出し処理を示すフローチャートである。
【図12】複製ファイル管理情報のデータ構造の一例である。
【図13】従来のファイル管理システムのシステム構成図である。
【図14】従来のファイル管理システムのシステム構成図である。
【符号の説明】
1 ファイルサーバ
2 端末装置
3 管理サーバ
4 LAN
5 WAN
6 ファイル格納部
7 データベース
8 メインストレージ
9 代替ストレージ
10 CPU
11 メモリ
12 入力部
13 出力部
14 通信I/F
15 記憶装置
16 バス
20 ボリューム登録部
21 ストレージ制御部
22 ストレージサーバ部
23 代替ストレージ管理部
23a ストレージ情報記憶部
24 ファイル操作クライアント
25 ファイル操作Webクライアント
26 ストレージ通信部
27 メール送信部

Claims (8)

  1. ファイルを格納する複数のファイルサーバと、該ファイルサーバに対してファイル操作に係る処理を行う端末装置と、をネットワークを介して接続してなるファイル管理システムであって、
    前記端末装置は、
    前記複数のファイルサーバおよび前記端末装置の間のファイル処理に係る情報を管理するデータベースから、前記複数のファイルサーバのうち1つを主ファイルサーバ、それ以外を副ファイルサーバと定めるファイルサーバ関係情報を取得し、該ファイルサーバ関係情報に定められた主ファイルサーバに対してファイルの登録を行うとともに、前記ファイルサーバ関係情報に基づいて、該ファイルおよび該ファイルの複製を格納すべき副ファイルサーバを特定する複製ファイル管理情報を前記データベースに記録するファイル操作手段を有し、
    前記副ファイルサーバは、
    前記データベースに記録された複製ファイル管理情報を参照することによって、前記端末装置から前記主ファイルサーバにファイルの登録が行われたことを知った場合に、前記主ファイルサーバに登録されたファイルの複製を自身に作成するファイル複製手段を有する
    ファイル管理システム。
  2. 前記ファイル操作手段は、
    前記データベースから、ユーザもしくは端末装置ごと、または複数のユーザもしくは複数の端末装置からなるグループごとに定められた情報であって、前記複数のファイルサーバのいずれから優先的にファイルを読み出すべきかを定める参照順位情報を取得し、
    該参照順位情報に定められた参照順位の最も高いファイルサーバからファイルの読み出しを行い、
    そのファイルサーバからのファイルの読み出しに失敗した場合には、順次、次に参照順位の高いファイルサーバからファイルの読み出しを行う
    請求項1に記載のファイル管理システム。
  3. 前記端末装置は、前記ファイル操作手段がファイルサーバからのファイルの読み出しに失敗した場合に、その旨を当該システムの管理者に通知する通知手段を有する
    請求項1または2に記載のファイル管理システム。
  4. ファイルを格納する複数のファイルサーバに対してファイル操作に係る処理を行う端末装置であって、
    前記複数のファイルサーバおよび当該端末装置の間のファイル処理に係る情報を管理するデータベースから、前記複数のファイルサーバのうち1つを主ファイルサーバ、それ以外を副ファイルサーバと定めるファイルサーバ関係情報を取得し、該ファイルサーバ関係情報に定められた主ファイルサーバに対してファイルの登録を行うとともに、前記ファイルサーバ関係情報に基づいて、該ファイルおよび該ファイルの複製を格納すべき副ファイルサーバを特定する情報であって、前記副ファイルサーバが前記主ファイルサーバに登録されたファイルの複製を自身に作成するときに参照する複製ファイル管理情報を前記データベースに記録するファイル操作手段を有する
    端末装置。
  5. 前記ファイル操作手段は、
    前記データベースから、前記複数のファイルサーバのいずれから優先的にファイルを読み出すべきかを定める参照順位情報を取得し、
    該参照順位情報に定められた参照順位の最も高いファイルサーバからファイルの読み出しを行い、
    そのファイルサーバからのファイルの読み出しに失敗した場合には、順次、次に参照順位の高いファイルサーバからファイルの読み出しを行う
    請求項4に記載の端末装置。
  6. 前記ファイル操作手段がファイルサーバからのファイルの読み出しに失敗した場合に、その旨を前記ファイルサーバまたは当該端末装置の管理者に通知する通知手段を有する
    請求項4または5に記載の端末装置。
  7. ファイルを格納する複数のファイルサーバを用いて、該ファイルサーバに対してファイル操作に係る処理を行う端末装置から登録されるファイルの管理を行うファイル管理方法であって、
    前記端末装置は、前記複数のファイルサーバおよび前記端末装置の間のファイル処理に係る情報を管理するデータベースから、前記複数のファイルサーバのうち1つを主ファイルサーバ、それ以外を副ファイルサーバと定めるファイルサーバ関係情報を取得し、
    前記端末装置は、該ファイルサーバ関係情報に定められた主ファイルサーバに対してファイルの登録を行うとともに、前記ファイルサーバ関係情報に基づいて、該ファイルおよび該ファイルの複製を格納すべき副ファイルサーバを特定する複製ファイル管理情報を前記データベースに記録し、
    前記副ファイルサーバは、前記データベースに記録された複製ファイル管理情報を参照することによって、前記端末装置から前記主ファイルサーバにファイルの登録が行われたことを知った場合に、前記主ファイルサーバに登録されたファイルの複製を自身に作成する
    ファイル管理方法。
  8. 前記端末装置は、
    前記データベースから、ユーザもしくは端末装置ごと、または複数のユーザもしくは複数の端末装置からなるグループごとに定められた情報であって、前記複数のファイルサーバのいずれから優先的にファイルを読み出すべきかを定める参照順位情報を取得し、
    該参照順位情報に定められた参照順位の最も高いファイルサーバからファイルの読み出しを行い、
    そのファイルサーバからのファイルの読み出しに失敗した場合には、順次、次に参照順位の高いファイルサーバからファイルの読み出しを行う
    請求項7に記載のファイル管理方法。
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