JP4287084B2 - Mushroom packaging film - Google Patents

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JP4287084B2
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、きのこ類の包装に使用する新規な包装用フィルムに関するものである。詳しくは、防曇性ときのこ類の鮮度保持性に優れたポリオレフィン系フィルムよりなるきのこ類包装用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、きのこ類は、青果物、鮮魚、精肉、惣菜等と同様にプラスチックトレーに入れ、その上からフィルムにより包装される。しかしながら、きのこ類は、水分率が高く、菌類であるため包装後も呼吸作用が活発に行われ、変色、カビの問題や、包装したフィルム内面に水滴が付着して商品の見栄えを低下させる問題があった。また、このフィルム内面の水滴は、きのこ類の変色、腐食を早める原因であるといわれている。
【0003】
これら問題を解決するために、菌類の活性を抑制する検討が行なわれてきた。例えば、合成樹脂フィルムに界面活性剤からなる防曇剤と無機物の抗菌剤を添加したきのこ包装用ストレッチフィルムが提案されている(特開平11−152163号公報)。上記方法による作用効果は、防曇剤によりフィルム内面に水滴が付着することを防止し、抗菌剤により菌類の活性を低下させるものである。
【0004】
しかしながら、上記抗菌剤を配合したきのこ包装用ストレッチフィルムは、きのこ類の活性を低下させるために高価な銀系抗菌剤を使用しており、この抗菌剤により十分な抗菌性能を発揮するためには、その添加量を増やさなければならず、フィルムのコストが高くなるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、高価な抗菌剤を使用することなく、包装後のきのこ類の鮮度を長期に保持することのできるきのこ類包装用フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を続けてきた結果、(A)モノグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリグリセリン脂肪酸エステルと、(B)脂肪酸ジアルコールアミドおよび/または脂肪族ジアルコールアミンよりなる特定の界面活性剤を含むポリオレフィン系フィルムが、きのこ類の包装において、優れた防曇性能を発揮すると共に、きのこ類の菌類の活性を効果的に低下させることができ、これによりきのこ類の鮮度を長期間に渡って保持できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明は、(A)モノグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリグリセリン脂肪酸エステル50〜80重量%、(B)脂肪酸ジアルコールアミドおよび/または脂肪族ジアルコールアミン20〜50重量%、並びに(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテル0〜20重量%の合計100重量%からなる界面活性剤を0.1〜5重量部含むポリオレフィン系フィルムよりなることを特徴とするきのこ類包装用フィルムである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
【0009】
本発明に用いられる(A)成分であるモノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、公知のものが何ら制限なく使用することができる。ここでポリグリセリン脂肪酸エステルは、グリセリンの重合度が2以上のポリグリセリンと脂肪酸のエステル化によって得られるものであり、代表的なものを例示すれば、ジグリセリン脂肪酸エステル、トリグリセリン脂肪酸エステル、テトラグリセリン脂肪酸エステル、ヘキサグリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。これらモノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルを具体的に例示すれば、グリセリンカプリン酸エステル、グリセリンパルミチン酸エステル、グリセリンステアリン酸エステル、グリセリンオレイン酸エステル、グリセリンラウリン酸エステル、ジグリセリンラウリン酸エステル、ジグリセリンオレイン酸エステル、ジグリセリンステアリン酸エステル、ジグリセリンカプリン酸エステル、テトラグリセリンステアリン酸エステル、テトラグリセリンオレイン酸エステル、ヘキサグリセリンラウリン酸エステル、ヘキサグリセリンオレイン酸エステル、デカグリセリンラウリル酸エステル、デカグリセリンステアリン酸エステル、デカグリセリンオレイン酸エステル等が挙げられる。これらモノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルは単独で使用してもよいし、混合物を使用することもできる。中でも、ポリオレフィン系フィルムの防曇性能を考慮するとジグリセリンラウリン酸エステル、ジグリセリンオレイン酸エステルが好適に使用される。
【0010】
本発明に用いられる(B)成分である脂肪酸ジアルコールアミド、脂肪族ジアルコールアミンは、公知のものが何ら制限なく使用することができる。脂肪酸ジアルコールアミド、脂肪族ジアルコールアミンを具体的に例示すれば、ステアリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ステアリルジエタノールアミン、ラウリルジエタノールアミン、オレイルジエタノールアミン、パルミチルジエタノールアミン等が挙げられる。これら脂肪酸ジアルコールアミド、脂肪族ジエタノールアミンは、それぞれ単独で使用してもよいし、混合物を使用することができる。中でも、ポリオレフィン系フィルムのきのこ類の鮮度保持効果を考慮するとラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリルジエタノールアミン、オレイン酸ジエタノールアミド、オレイルジエタノールアミンが好適に用いられる。
【0011】
本発明に用いられる界面活性剤は、上記、(A)モノグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリグリセリン脂肪酸エステルと、(B)脂肪酸ジアルコールアミドおよび/または脂肪族ジアルコールアミンに加えて、(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテルを使用することができる。ポリオキシエチレンアルキルエーテルを使用することにより、きのこ類を包装した場合に、より長期間に渡り防曇性を保持することができる。
【0012】
本発明に用いられる(C)成分であるポリオキシエチレンアルキルエーテルは、公知のものが何ら制限なく使用できる。中でも、ポリオレフィン系フィルムの防曇性、包装性を考慮すると、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、12〜18が好ましい。
【0013】
本発明のきのこ類包装用フィルムに用いられる界面活性剤は、(A)モノグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリグリセリン脂肪酸エステル50〜80重量%、(B)脂肪酸ジアルコールアミドおよび/または脂肪族ジアルコールアミン20〜50重量%、並びに(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテル0〜20%重量の合計100重量%であることが重要である。
【0014】
本発明において、界面活性剤中に含まれる(A)成分であるモノグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリグリセリン脂肪酸エステルが、50重量%未満の場合は防曇性が低下し、また、80重量%を越える場合は、きのこ類の鮮度保持性が低下するため好ましくない。防曇性と鮮度保持性を考慮すると、(A)成分の配合割合は、55〜80重量%が好ましく、更に好ましくは60〜75重量%である。
【0015】
本発明において、界面活性剤中に含まれる(B)成分である脂肪酸ジアルコールアミドおよび/または脂肪族ジアルコールアミンが、20重量%未満の場合は、きのこ類の鮮度保持性が低下する。即ち、界面活性剤中に含まれる(B)成分は、通常の防曇性能だけでなく、明確な作用は解明されていないが、きのこ類の菌類の活性を低下させるものと考えられ、界面活性剤中に必ず20重量%以上含まれなければならない。また、50重量%を越える場合は、脂肪酸ジアルコールアミド、脂肪族ジアルコールアミン由来の刺激臭が生じるため好ましくない。きのこ類の鮮度保持性とフィルムの臭気を考慮すると、(B)成分の配合割合は、20〜45重量%、更に好ましくは25〜40重量%である。
【0016】
本発明において、フィルムにより長期の防曇性を付与するためには、使用される界面活性剤中に(C)成分であるポリオキシエチレンアルキルエーテルを20重量%以下の割合で含むことが好ましい。即ち、(C)成分が20重量%を越える場合には、長期の防曇性は維持することができるが、きのこ類包装直後の防曇性が低下したり、きのこ類の鮮度保持性が低下する。
【0017】
本発明のフィルム原料として使用されるポリオレフィンは、公知のものが何ら制限なく使用することができる。具体的には、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレンに基づく単量体単位の含有量が70〜90モル%、エチレンに基づく単量体単位の含有量が10〜30モル%であるプロピレン−エチレンブロック共重合体からなる軟質ポリプロピレン系樹脂、プロピレン−ブテン共重合体等のプロピレンとエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体等、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、長鎖分岐を有する低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体等が挙げられる。これらポリオレフィンは、単独で使用してもよいし、混合物を使用することもできる。
【0018】
本発明において、ポリオレフィン系フィルムは、上記のポリオレフィンを公知の方法により製膜して得ることができる。ポリオレフィンを製膜する方法は、特に制限されるものではなく、通常用いられているTダイキャスト方法、上向き空冷インフレーション、下向き水冷インフレーション、チューブラー延伸法、テンター2軸延伸法等の方法が適宜採用される。
【0019】
本発明において、ポリオレフィン系フィルムと界面活性剤の配合割合は、ポリオレフィン系フィルム100重量部に対して界面活性剤0.1〜5重量部である。界面活性剤の配合割合が0.1重量部未満であるときは、十分な防曇性、きのこ類の鮮度保持効果が発揮されず、また、5重量部を越える場合は、ポリオレフィン系フィルムの自己粘着性が低下してしまうため好ましくない。防曇性、きのこ類の鮮度保持性、フィルムの自己粘着性を考慮すると、界面活性剤の配合割合は、好ましくは0.2〜4重量部、更に好ましくは0.5〜3重量部である。
【0020】
本発明において、ポリオレフィン系フィルムと界面活性剤の混合方法は、ポリオレフィンを溶融させ、界面活性剤と均一混合して製膜する方法が好ましい。ポリオレフィンを溶融させ、界面活性剤と均一混合する方法は、製膜時に各種界面活性剤を添加する方法、製膜時にあらかじめ各種界面活性剤を混合したものを添加する方法、あらかじめポリオレフィンと各種界面活性剤を均一混合して造粒したものを製膜する方法、あらかじめポリオレフィンと各種界面活性剤を均一混合する際に、高濃度の界面活性剤マスターバッチを造粒し、製膜時に所望の配合割合になるようにポリオレフィンで希釈して製膜する方法等が挙げられる。
【0021】
本発明において、ポリオレフィン系フィルムは、単層フィルム、多層フィルムのいずれの形態をとってもよい。中でもポリオレフィン系フィルムに機能を持たせるためには、多層フィルムであることが好ましく、特に製膜性と包装性を考慮すると3層の多層フィルムが好ましい。
【0022】
本発明において、多層フィルムを使用する場合、界面活性剤の配合割合は、ポリオレフィン系フィルム全体に対して、本発明の請求の範囲を満足するように添加すればよいが、防曇性のムラをなくすためには、各層に同重量部の界面活性剤を添加することが好ましい。
【0023】
本発明において、ポリオレフィン系フィルムを3層フィルムとする場合、基材層に使用する樹脂は、パルス法NMRで求めた結晶成分が10〜60重量%、好ましくは、10〜50重量%の軟質ポリプロピレン系樹脂が好適に使用される。尚、上記結晶成分の割合は、Multiple−Pulse MagneticResonanceon Some Crystalline Polymers(Polymer Journal、vol3、No.4、p448−462、1972;K.Fuzimoto、T.Nishi and R.Kado)に記載のパルス法NMRで求めた、結晶成分(X)、拘束された非晶成分(Y)および拘束されない非晶成分(Z)の中で、次式(I)に示す結晶成分(X)を示すものである。
結晶成分(X)重量%=(X)×100/((X)+(Y)+(Z)) (I)
上記結晶成分(X)が10重量%未満である場合は、製膜性が低下する傾向にあり、また、該結晶成分(X)が60重量%を越える場合は、フィルムの柔軟性、衝撃強度が低下する傾向にある。
【0024】
上記特定の結晶成分を有する軟質ポリプロピレン系樹脂は、プロピレンに基づく単量体単位の含有量が70〜90モル%、エチレンに基づく単量体単位の含有量が10〜30モル%であるプロピレン−エチレンブロック共重合体からなることが好ましい。プロピレンの単量体単位の含有量が70モル%未満であって、エチレンに基づく単量体単位の含有量が30モル%を越える場合は、フィルムの透明性が低下する傾向にある。また、プロピレンの単量体単位の含有量が90モル%を越え、エチレンに基づく単量体単位の含有量が10モル%未満である場合は、フィルムの柔軟性、衝撃強度が低下する傾向にある。
【0025】
また、該軟質ポリプロピレン系樹脂のMFRは、フィルムの製膜性、強度の観点から、好ましくは、0.1〜10g/10min、更に好ましくは、0.5〜8g/10minが好ましい。
【0026】
また、該軟質ポリプロピレン系樹脂は、特開平5−306358号公報等に記載されている公知の方法によって製造することができる。具体的には、重合段階にて、最初にプロピレンを重合し、引き続き、エチレンを供給してプロピレンとエチレンを共重合する方法により製造することができる。また、該特許等に記載されている重合法により得られる軟質ポリプロピレン系樹脂に、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体等を混合しても使用することができる。
【0027】
本発明のきのこ類包装用フィルムの基材層として好適に用いられる軟質ポリプロピレン系樹脂には、本発明の効果を損なわない範囲で他の成分を、例えば、ポリブテン、石油樹脂、テルペン樹脂、ロジン樹脂、スチレン系エラストマー等の樹脂をが含有されてもよく、また、必要に応じて添加成分、例えば、流動パラフィン等の低分子粘調物質、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、粘着剤、光安定剤、塩素補足剤、着色剤、香料を添加することができる。
【0028】
本発明において、ポリオレフィン系フィルムを3層フィルムとする場合、両表面層に使用する樹脂は、上記した公知のポリオレフィンを何ら制限なく使用することができるが、本発明のきのこ類包装用フィルムに用いるポリオレフィンとしては、フィルムの自己粘着性を考慮すると融点130℃以下の樹脂が好適に使用される。その中でも特に好ましいのが、酢酸ビニル基に基づく単量体単位の含有量が5〜25重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体、密度が0.890〜0.910g/cmの低密度ポリエチレンが、自己粘着性の観点から好ましい。
【0029】
本発明のきのこ類包装用フィルムに好適に使用される両表面層のポリオレフィンには、必要に応じて添加成分、例えば、流動パラフィン等の低分子粘調物質、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、粘着剤、光安定剤、塩素補足剤、着色剤、香料を添加することができる。
【0030】
本発明において、ポリオレフィン系フィルムの厚みは、特に制限されものではないが、きのこ類の包装形態により調整される。一般にトレーを使用して包装する場合には、フィルムの厚みは5〜50μmが好適であり、好ましくは7〜30μmである。フィルムの厚みが上記の範囲にある場合は、厚み精度のよいフィルムの製膜が容易であり、かつ、十分なフィルム強度を有することができる。また、コスト的に有利になるだけでなく、包装性も向上する傾向にある。また、3層フィルムとする場合には、両表面層の厚みは、基材層の厚みの5〜100%であることが好ましい。上記した範囲内にすることにより、得られるフィルムの包装性、自己粘着性が良好となる。
【0031】
【実施例】
以下に、本発明を具体的に説明するための実施例および比較例を示すが、本発明は、これら実施例に何ら限定されるものではない。また、下記の実施例および比較例において各種測定値は、以下の方法で実施した。
【0032】
1.測定方法
(1)パルス法NMRによる結晶成分量測定
日本ブルカー(株)PC−120装置を用いて、測定周波数20MHzにて、1Hとして、測定パルス系列をソリッドエコー法を用いて、測定温度30℃、パルス繰り返し時間5秒、積算回数200回で測定した。得られた磁化減衰曲線を対数プロットし、文献K.Fujimoto、T.Nishi and R.Kado、Polymer.J.Vol.3、448−462(1972)に記載の方法で成分分離を行い各成分を求めた。
(2)13C−NMRによるエチレン含有量の測定
Polymer 29、1848(1988)に記載されている方法により、ピークの帰属を行い、Maromolecus 10、773(1977)に記載されている方法により、エチレン含量の測定を行った。
(3)MFRの測定
JIS K7210に準じて、軟質ポリプロピレン系樹脂は230℃、2.16kg荷重で、エチレン−酢酸ビニル共重合体は、190℃、2.16kg荷重で測定を行った。
(4)防曇性、鮮度保持性、自己粘着性、臭気の評価
フジキカイ製ストレッチ自動包装機FP−40を用いて、自動条件にてPP1410(5801)(サイズ:140mm×100mm×20mm)ポリプロピレントレーの上にきのこを100gを乗せ、幅280mmのフィルムで包装を行った。
(4)−1 防曇性の評価
上記の通り包装したきのこを23℃に保ち、3日後、7日後のフィルム内面の状態を確認した。
○:水滴がつかず良好
△:一部水滴が発生
×:水滴が発生
(4)−2 鮮度保持性の評価
上記の通り包装したきのこを23℃に保ち、3日後、7日後のきのこの状態を確認した。
○:変色、カビの発生がなく良好
△:若干の変色あり
×:変色、カビの発生あり
(4)−3 自己粘着性の評価
上記の通り包装したトレー裏面の状態を確認した。
○:良好
×:一部はがれがある
(4)−4 臭気の評価
製膜して得られたフィルムの臭気を確認した。
○:臭気良好
×:刺激臭あり
2.使用界面活性剤
・モノグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリグリセリン脂肪酸エステル▲1▼ジグリセリンラウリン酸エステル
▲2▼ジグリセリンオレイン酸エステル
・脂肪酸ジアルコールアミドおよび/または脂肪族ジアルコールアミン
▲3▼オレイルジエタノールアミン
▲4▼ラウリン酸ジエタノールアミド
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基の炭素数12)
▲5▼ポリオキシエチレンアルキルエーテル
3.ポリオレフィン系樹脂
両表面層樹脂
エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュポン・ポリケミカル製 エバフレックスV5714 酢酸ビニル基に基づく単量体の含有量16重量% MFR 2.0g/10min)。
基材層樹脂:軟質ポリプロピレン系樹脂
(ア)P.E.R. T310V(出光石油化学(株)製:結晶性分22.0重量%、エチレンに基づく単量体の含有量22モル% MFR1.5g/10min)
(イ)P.E.R. T310Vにプロピレン−エチレンランダム共重合体(エチレンに基づく単量体の含有量3モル%)を30重量%添加したもの(結晶成分42重量%、エチレンに基づく単量体単位16.5モル% MFR1.8g/10min)
実施例1
モノグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリグリセリン脂肪酸エステル(▲1▼ジグリセリンラウリン酸エステル)75%、脂肪酸ジアルコールアミドおよび/または脂肪族ジアルコールアミン(▲3▼オレイルジエタノールアミン)25%の配合割合である界面活性剤を、基材層の樹脂である軟質ポリプロピレン系樹脂(ア)に2重量部、また両表面層の樹脂に2重量部添加した樹脂組成物を製膜に使用した。これらの樹脂を多層上向きインフレーション製膜機を用いて、第2層の押出機から基材層の樹脂組成物、第1層および第3層の押出機から両表面層の樹脂組成物を第1層:第2層:第3層=1:3:1の重量割合で環状ダイスに押出し、200℃で環状ダイス内にて積層しチューブ状のものに押出した。次いで、溶融円筒状フィルムの内部にエアーを吹き込み、外部より環状に5℃のエアーを吹き付けて、空冷固化させ、ブロー比7.0で製膜し、厚さ12μmのフィルムを得た。各種評価結果を表1に示した。
【0033】
実施例2〜6及び比較例1〜5
防曇剤の配合、フィルムへの添加割合、基材層の樹脂を表1に変更した以外は、実施例と同様の操作を行なった。各種評価結果を表1に示す。
【0034】
【表1】

Figure 0004287084
【発明の効果】
以上の説明より理解されるように、本発明のきのこ類包装用フィルムは、きのこ類を包装する場合において、特定の界面活性剤を含むことにより、防曇性に優れ、かつ、菌類の活性を低下させ、きのこ類の鮮度を保持することができるポリオレフィン系フィルムである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel packaging film used for packaging mushrooms. More specifically, the present invention relates to a film for packaging mushrooms made of a polyolefin-based film excellent in freshness retention of mushrooms when antifogging.
[0002]
[Prior art]
In general, mushrooms are placed in a plastic tray in the same manner as fruits and vegetables, fresh fish, meat, side dishes, etc., and are packaged by a film thereon. However, mushrooms have a high moisture content and are fungi, so the respiratory action is active even after packaging, causing problems such as discoloration and mold, and water drops attached to the inner surface of the packaged film, reducing the appearance of the product. was there. The water droplets on the inner surface of the film are said to cause discoloration and corrosion of mushrooms.
[0003]
In order to solve these problems, studies have been made to suppress fungal activity. For example, a stretch film for packaging mushrooms in which a synthetic resin film is added with an antifogging agent composed of a surfactant and an inorganic antibacterial agent has been proposed (Japanese Patent Laid-Open No. 11-152163). The effect by the said method prevents that a water droplet adheres to the film inner surface with an antifogging agent, and reduces fungal activity with an antibacterial agent.
[0004]
However, the stretch film for packaging mushrooms containing the above antibacterial agent uses an expensive silver antibacterial agent to reduce the activity of mushrooms, and in order to exhibit sufficient antibacterial performance with this antibacterial agent However, there is a problem that the amount of the addition must be increased and the cost of the film becomes high.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a film for packaging mushrooms that can maintain the freshness of mushrooms after packaging for a long time without using an expensive antibacterial agent.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of continuing intensive studies to solve the above problems, the present inventors have obtained (A) monoglycerin fatty acid ester and / or polyglycerin fatty acid ester, and (B) fatty acid dialcohol amide and / or aliphatic diester. Polyolefin film containing a specific surfactant made of alcohol amine can exhibit excellent anti-fogging performance in mushroom packaging and can effectively reduce the activity of fungi of mushrooms. The inventors found that the freshness of mushrooms can be maintained for a long period of time, and have completed the present invention.
[0007]
That is, the present invention relates to (A) monoglycerin fatty acid ester and / or polyglycerin fatty acid ester 50 to 80% by weight, (B) fatty acid dialcohol amide and / or aliphatic dialcohol amine 20 to 50% by weight, and (C ) A mushroom packaging film comprising a polyolefin-based film containing 0.1 to 5 parts by weight of a surfactant comprising a total of 100% by weight of 0 to 20% by weight of polyoxyethylene alkyl ether.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described in detail below.
[0009]
As the monoglycerin fatty acid ester and polyglycerin fatty acid ester which are the component (A) used in the present invention, known ones can be used without any limitation. Here, the polyglycerin fatty acid ester is obtained by esterification of a polyglycerin having a polymerization degree of glycerin of 2 or more and a fatty acid. For example, diglycerin fatty acid ester, triglycerin fatty acid ester, tetra Examples include glycerin fatty acid ester, hexaglycerin fatty acid ester, and decaglycerin fatty acid ester. Specific examples of these monoglycerin fatty acid esters and polyglycerin fatty acid esters include glycerin capric acid ester, glycerin palmitic acid ester, glycerin stearic acid ester, glycerin oleic acid ester, glycerin lauric acid ester, diglycerin lauric acid ester, di Glycerin oleate, diglycerol stearate, diglycerin caprate, tetraglycerin stearate, tetraglycerin oleate, hexaglycerin laurate, hexaglycerin oleate, decaglycerin laurate, decaglycerin stearate Examples include acid esters and decaglycerin oleate. These monoglycerin fatty acid esters and polyglycerin fatty acid esters may be used alone or as a mixture. Of these, diglycerin laurate and diglycerin oleate are preferably used in consideration of the antifogging performance of the polyolefin film.
[0010]
As the fatty acid dialcohol amide and the aliphatic dialcohol amine which are the component (B) used in the present invention, known ones can be used without any limitation. Specific examples of fatty acid dialcohol amide and aliphatic dialcohol amine include stearic acid diethanolamide, lauric acid diethanolamide, oleic acid diethanolamide, stearyl diethanolamine, lauryl diethanolamine, oleyl diethanolamine, palmityl diethanolamine and the like. These fatty acid dialcohol amides and aliphatic diethanolamines may be used alone or in a mixture. Of these, lauric acid diethanolamide, lauryl diethanolamine, oleic acid diethanolamide, and oleyl diethanolamine are preferably used in consideration of the effect of maintaining the freshness of mushrooms in the polyolefin film.
[0011]
In addition to (A) monoglycerin fatty acid ester and / or polyglycerin fatty acid ester, (B) fatty acid dialcohol amide and / or aliphatic dialcohol amine, the surfactant used in the present invention includes (C) Polyoxyethylene alkyl ethers can be used. By using polyoxyethylene alkyl ether, when mushrooms are packaged, antifogging properties can be maintained for a longer period of time.
[0012]
As the polyoxyethylene alkyl ether (C) used in the present invention, known ones can be used without any limitation. Especially, when the antifogging property and packaging property of a polyolefin-type film are considered, the carbon number of the alkyl group of polyoxyethylene alkyl ether has preferable 12-18.
[0013]
The surfactant used in the mushroom packaging film of the present invention includes (A) monoglycerin fatty acid ester and / or polyglycerin fatty acid ester 50 to 80% by weight, (B) fatty acid dialcohol amide and / or aliphatic dialcohol. It is important that the total amount is 100% by weight of 20 to 50% by weight of the amine and (C) 0 to 20% by weight of the polyoxyethylene alkyl ether.
[0014]
In the present invention, when the monoglycerin fatty acid ester and / or polyglycerin fatty acid ester, which is the component (A) contained in the surfactant, is less than 50% by weight, the antifogging property is lowered, and 80% by weight is reduced. When exceeding, it is not preferable because the freshness retention of mushrooms decreases. Considering antifogging properties and freshness retention, the blending ratio of the component (A) is preferably 55 to 80% by weight, and more preferably 60 to 75% by weight.
[0015]
In the present invention, when the fatty acid dialcohol amide and / or the aliphatic dialcohol amine, which is the component (B) contained in the surfactant, is less than 20% by weight, the freshness retention of mushrooms decreases. That is, the component (B) contained in the surfactant is not only a normal anti-fogging performance but also a clear action has not been elucidated, but is considered to reduce the activity of fungi of mushrooms. It must be contained at least 20% by weight in the preparation. On the other hand, if it exceeds 50% by weight, an irritating odor derived from fatty acid dialcoholamide or aliphatic dialcoholamine is generated, which is not preferable. Considering the freshness retention of mushrooms and the odor of the film, the blending ratio of component (B) is 20 to 45% by weight, more preferably 25 to 40% by weight.
[0016]
In the present invention, in order to impart long-term antifogging properties with the film, it is preferable that the surfactant used contains polyoxyethylene alkyl ether as component (C) in a proportion of 20% by weight or less. That is, when the component (C) exceeds 20% by weight, the long-term antifogging property can be maintained, but the antifogging property immediately after the mushroom packaging is lowered, or the freshness retention of the mushrooms is lowered. To do.
[0017]
As the polyolefin used as the film raw material of the present invention, a known polyolefin can be used without any limitation. Specifically, propylene homopolymer, propylene-ethylene random copolymer, propylene-ethylene block copolymer, 70 to 90 mol% of monomer units based on propylene, monomer units based on ethylene Copolymer of propylene, ethylene, and α-olefin having 4 or more carbon atoms, such as a soft polypropylene resin, a propylene-butene copolymer, etc., comprising a propylene-ethylene block copolymer having a content of 10-30 mol% And low density polyethylene, linear low density polyethylene, low density polyethylene having a long chain branch, ethylene-vinyl acetate copolymer, ethylene-methyl methacrylate copolymer, and the like. These polyolefins may be used alone or as a mixture.
[0018]
In the present invention, the polyolefin-based film can be obtained by forming the above-mentioned polyolefin by a known method. The method for forming the polyolefin film is not particularly limited, and a commonly used method such as a T-die casting method, an upward air-cooled inflation, a downward water-cooled inflation, a tubular stretching method, a tenter biaxial stretching method or the like is appropriately employed. Is done.
[0019]
In the present invention, the blending ratio of the polyolefin film and the surfactant is 0.1 to 5 parts by weight of the surfactant with respect to 100 parts by weight of the polyolefin film. When the blending ratio of the surfactant is less than 0.1 parts by weight, sufficient antifogging properties and the effect of maintaining the freshness of mushrooms are not exhibited. Since adhesiveness will fall, it is not preferable. Considering the antifogging property, the freshness retention of mushrooms, and the self-adhesiveness of the film, the blending ratio of the surfactant is preferably 0.2 to 4 parts by weight, more preferably 0.5 to 3 parts by weight. .
[0020]
In the present invention, the method of mixing the polyolefin film and the surfactant is preferably a method in which the polyolefin is melted and uniformly mixed with the surfactant to form a film. The method of melting the polyolefin and uniformly mixing it with the surfactant is a method of adding various surfactants during film formation, a method of adding a mixture of various surfactants in advance during film formation, a method of adding polyolefin and various surfactants in advance. A method of forming a granulated product by uniformly mixing the agent, when mixing the polyolefin and various surfactants in advance, granulate a high-concentration surfactant master batch, and at the desired blending ratio during film formation For example, a method of diluting with polyolefin to form a film may be used.
[0021]
In the present invention, the polyolefin film may take any form of a single layer film and a multilayer film. Among them, in order to give a function to the polyolefin-based film, a multilayer film is preferable, and a three-layer multilayer film is particularly preferable in consideration of film forming properties and packaging properties.
[0022]
In the present invention, when a multilayer film is used, the blending ratio of the surfactant may be added so as to satisfy the claims of the present invention with respect to the entire polyolefin film, but the antifogging unevenness is reduced. In order to eliminate this, it is preferable to add the same part by weight of a surfactant to each layer.
[0023]
In the present invention, when the polyolefin film is a three-layer film, the resin used for the base layer is a soft polypropylene having a crystal component of 10 to 60% by weight, preferably 10 to 50% by weight, determined by pulsed NMR. System resins are preferably used. In addition, the ratio of the above-mentioned crystal component is described in Multiple-Pulse Magnetic Resonance Some Crystalline Polymers (Polymer Journal, vol3, No. 4, p448-462, 1972; K. Fuzimoto, T.Nishid.). Among the crystal component (X), the constrained amorphous component (Y) and the non-constrained amorphous component (Z) obtained in (1), the crystal component (X) represented by the following formula (I) is shown.
Crystal component (X) wt% = (X) × 100 / ((X) + (Y) + (Z)) (I)
When the crystal component (X) is less than 10% by weight, the film-forming property tends to be lowered, and when the crystal component (X) exceeds 60% by weight, the film has flexibility and impact strength. Tend to decrease.
[0024]
The soft polypropylene resin having the specific crystal component has a propylene monomer content based on propylene of 70 to 90 mol% and a monomer unit content of ethylene of 10 to 30 mol%. It is preferable to consist of an ethylene block copolymer. When the content of propylene monomer units is less than 70 mol% and the content of monomer units based on ethylene exceeds 30 mol%, the transparency of the film tends to decrease. In addition, when the content of the monomer unit of propylene exceeds 90 mol% and the content of the monomer unit based on ethylene is less than 10 mol%, the flexibility and impact strength of the film tend to decrease. is there.
[0025]
The MFR of the soft polypropylene resin is preferably from 0.1 to 10 g / 10 min, more preferably from 0.5 to 8 g / 10 min, from the viewpoints of film formability and strength.
[0026]
The soft polypropylene resin can be produced by a known method described in JP-A-5-306358. Specifically, in the polymerization stage, it can be produced by a method in which propylene is first polymerized and then ethylene is supplied to copolymerize propylene and ethylene. Moreover, it can be used even if it mixes a propylene homopolymer, a propylene-ethylene random copolymer, etc. with the soft polypropylene resin obtained by the polymerization method described in this patent.
[0027]
In the soft polypropylene resin suitably used as the base material layer of the film for packaging mushrooms of the present invention, other components such as polybutene, petroleum resin, terpene resin, and rosin resin are used as long as the effects of the present invention are not impaired. In addition, a resin such as a styrene elastomer may be contained, and if necessary, an additive component, for example, a low molecular viscosity substance such as liquid paraffin, an antioxidant, an antistatic agent, a lubricant, an adhesive, light Stabilizers, chlorine scavengers, colorants, and fragrances can be added.
[0028]
In the present invention, when the polyolefin film is a three-layer film, the resin used for both surface layers can be any of the above-mentioned known polyolefins, but is used for the mushroom packaging film of the present invention. As the polyolefin, a resin having a melting point of 130 ° C. or lower is preferably used in consideration of the self-adhesiveness of the film. Among these, an ethylene-vinyl acetate copolymer having a content of monomer units based on vinyl acetate groups of 5 to 25% by weight, a low density of 0.890 to 0.910 g / cm 3 is particularly preferable. Polyethylene is preferred from the viewpoint of self-adhesion.
[0029]
The polyolefin of both surface layers suitably used for the film for packaging mushrooms of the present invention may be added as necessary, for example, low molecular viscosity substances such as liquid paraffin, antioxidants, antistatic agents, lubricants. Adhesives, light stabilizers, chlorine scavengers, colorants and fragrances can be added.
[0030]
In the present invention, the thickness of the polyolefin film is not particularly limited, but is adjusted according to the packaging form of mushrooms. In general, when packaging using a tray, the thickness of the film is preferably 5 to 50 μm, and preferably 7 to 30 μm. When the thickness of the film is in the above range, it is easy to form a film with good thickness accuracy and sufficient film strength can be obtained. Further, not only is it advantageous in terms of cost, but the packaging property tends to be improved. Moreover, when setting it as a 3 layer film, it is preferable that the thickness of both surface layers is 5 to 100% of the thickness of a base material layer. By making it in the above-mentioned range, the packaging property and self-adhesiveness of the obtained film are improved.
[0031]
【Example】
EXAMPLES Examples and comparative examples for specifically explaining the present invention are shown below, but the present invention is not limited to these examples. In the following Examples and Comparative Examples, various measured values were carried out by the following methods.
[0032]
1. Measurement Method (1) Measurement of Crystal Component Amount by Pulse Method NMR Using a Nippon Bruker Co., Ltd. PC-120 apparatus, measurement frequency of 20 MHz, 1H, measurement pulse sequence using solid echo method, measurement temperature 30 ° C. The measurement was performed with a pulse repetition time of 5 seconds and an integration count of 200 times. The obtained magnetization decay curve is logarithmically plotted. Fujimoto, T .; Nishi and R.K. Kado, Polymer. J. et al. Vol. 3, 448-462 (1972), component separation was performed to obtain each component.
(2) Measurement of ethylene content by 13 C-NMR Peak assignment was carried out by the method described in Polymer 29, 1848 (1988), and ethylene was measured by the method described in Maromolecus 10, 773 (1977). The content was measured.
(3) Measurement of MFR According to JIS K7210, soft polypropylene resin was measured at 230 ° C. and a load of 2.16 kg, and ethylene-vinyl acetate copolymer was measured at 190 ° C. and a load of 2.16 kg.
(4) Evaluation of anti-fogging property, freshness retention, self-adhesiveness and odor PP1410 (5801) (size: 140 mm x 100 mm x 20 mm) polypropylene tray under automatic conditions using Fujikikai stretch automatic packaging machine FP-40 100 g of mushrooms was placed on the top and packaged with a film having a width of 280 mm.
(4) -1 Evaluation of antifogging property Mushrooms packaged as described above were kept at 23 ° C., and the state of the film inner surface after 3 days and 7 days was confirmed.
○: Water droplets are not good Δ: Some water droplets are generated ×: Water droplets are generated (4) -2 Evaluation of freshness retention Mushrooms packaged as described above are maintained at 23 ° C., and mushroom state after 3 days and 7 days It was confirmed.
◯: Good with no discoloration or mold generation Δ: Some discoloration ×: Discoloration, mold generation (4) -3 Evaluation of self-adhesiveness The state of the back side of the tray packed as described above was confirmed.
○: Good ×: Some peeling occurred (4) -4 Evaluation of odor The odor of the film obtained by film formation was confirmed.
○: Odor is good ×: There is an irritating odor. Surfactant used: monoglycerin fatty acid ester and / or polyglycerin fatty acid ester (1) diglycerin lauric acid ester (2) diglycerin oleic acid ester / fatty acid dialcohol amide and / or aliphatic dialcohol amine (3) oleyl diethanolamine (4) Lauric acid diethanolamide / polyoxyethylene alkyl ether (alkyl group having 12 carbon atoms)
(5) Polyoxyethylene alkyl ether Polyolefin-based resin both surface layer resin ethylene-vinyl acetate copolymer (Evaflex V5714, a monomer based on a vinyl acetate group, 16% by weight MFR 2.0 g / 10 min, manufactured by Mitsui DuPont Polychemicals).
Base layer resin: soft polypropylene resin (A) E. R. T310V (manufactured by Idemitsu Petrochemical Co., Ltd .: crystallinity 22.0% by weight, content of monomer based on ethylene 22 mol% MFR 1.5 g / 10 min)
(A) P.I. E. R. 30% by weight of propylene-ethylene random copolymer (ethylene monomer content 3 mol%) added to T310V (crystal component 42 wt%, ethylene monomer unit 16.5 mol% MFR1 .8g / 10min)
Example 1
Monoglycerin fatty acid ester and / or polyglycerin fatty acid ester ((1) diglycerin laurate) 75%, fatty acid dialcohol amide and / or aliphatic dialcohol amine ((3) oleyl diethanolamine) 25% A resin composition in which 2 parts by weight of a surfactant was added to the soft polypropylene resin (A), which is a resin of the base material layer, and 2 parts by weight of the resin of both surface layers was used for film formation. Using a multilayer upward inflation film forming machine, the resin composition of the base layer is transferred from the second layer extruder, and the resin composition of both surface layers is transferred from the first layer and third layer extruders to the first layer. Layer: second layer: third layer = 1: 3: 1 was extruded into an annular die, laminated at 200 ° C. in the annular die, and extruded into a tube. Subsequently, air was blown into the inside of the molten cylindrical film, and air at 5 ° C. was blown in an annular shape from the outside to be air-cooled and solidified to form a film with a blow ratio of 7.0 to obtain a film having a thickness of 12 μm. Various evaluation results are shown in Table 1.
[0033]
Examples 2-6 and Comparative Examples 1-5
The same operations as in Examples were performed except that the composition of the antifogging agent, the ratio of addition to the film, and the resin of the base material layer were changed to Table 1. Various evaluation results are shown in Table 1.
[0034]
[Table 1]
Figure 0004287084
【The invention's effect】
As understood from the above description, the film for packaging mushrooms of the present invention has excellent antifogging properties and fungi activity by containing a specific surfactant when packaging mushrooms. It is a polyolefin film that can be lowered to maintain the freshness of mushrooms.

Claims (2)

(A)モノグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリグリセリン脂肪酸エステル50〜80重量%、(B)脂肪酸ジアルコールアミドおよび/または脂肪族ジアルコールアミン20〜50重量%、並びに(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテル0〜20重量%の合計100重量%からなる界面活性剤0.1〜5重量部を含むポリオレフィン系フィルムよりなることを特徴とするきのこ類包装用フィルム。(A) monoglycerin fatty acid ester and / or polyglycerin fatty acid ester 50 to 80% by weight, (B) fatty acid dialcohol amide and / or aliphatic dialcohol amine 20 to 50% by weight, and (C) polyoxyethylene alkyl ether A mushroom packaging film comprising a polyolefin-based film containing 0.1 to 5 parts by weight of a surfactant composed of 100% by weight of 0 to 20% by weight in total. ポリオレフィン系フィルムが基材層および両表面層の3層よりなり、該基材層が、パルス法NMRで求めた結晶成分が10〜60重量%であり、プロピレンに基づく単量体単位の含有量が70〜90モル%、エチレンに基づく単量体単位の含有量が10〜30モル%であるプロピレン−エチレンブロック共重合体からなる軟質ポリプロピレン系樹脂を含んでなることを特徴とする請求項1記載のきのこ類包装用フィルム。A polyolefin-based film is composed of a base material layer and three surface layers. The base material layer has a crystal component of 10 to 60% by weight determined by pulsed NMR, and the content of monomer units based on propylene 2. A soft polypropylene resin comprising a propylene-ethylene block copolymer having a content of 70 to 90 mol% and an ethylene-based monomer unit of 10 to 30 mol%. The mushroom packaging film as described.
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