JP4286828B2 - Webページ巡回装置及びWebページ巡回プログラム - Google Patents
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Description
前記ホストサーバ情報記憶手段が記憶している前記ホストサーバ特定情報及び前記アクセス履歴情報に基づいて、前記ホストサーバに対するアクセス状態が所定状態に達しているか否かを判定し、所定状態に達している場合には、当該ホストサーバにて提供されるWebページを、前記Web情報取得手段によるWebページ情報の取得先のWebページから除外するホストアクセス制限手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項12に記載の本発明は、Webページの巡回をコンピュータに実行させるためのWebページ巡回プログラムであって、前記コンピュータに、巡回先のWebページを特定するための巡回先特定情報と、巡回先のWebページ又は当該Webページを開設する開設者のカテゴリを特定するためのカテゴリ特定情報とを、相互に関連付けて記憶する巡回先特定情報記憶ステップと、巡回先のWebページが不正に関わっている可能性があることを示唆する不正情報を記憶する不正情報記憶ステップと、前記不正情報記憶ステップで記憶した前記不正情報の中から前記カテゴリに応じて除外すべき除外不正情報と、前記カテゴリ特定情報とを、相互に関連付けて記憶する除外不正情報記憶ステップと、 前記巡回先特定情報記憶ステップで記憶した前記巡回先特定情報に基づいて特定したWebページに含まれるWebページ情報、又は、このWebページにリンクされている他のWebページに含まれるWebページ情報を取得するWeb情報取得ステップと、前記Web情報取得ステップで取得したWebページ情報の中に、前記不正情報記憶ステップで記憶した前記不正情報が含まれるか否かを判定する不正判定ステップと、前記Web情報取得ステップで取得したWebページ情報に対応する前記巡回先特定情報に関連付けて前記巡回先特定情報記憶ステップで記憶した前記カテゴリ特定情報を取得し、当該取得したカテゴリ特定情報に関連付けて前記除外不正情報記憶ステップで記憶した前記除外不正情報を取得し、当該取得した除外不正情報を前記不正判定ステップにおける判定結果から除外する不正情報除外ステップと、を実行させることを特徴とする。
まず、本実施の形態の基本概念について説明する。本実施の形態に係るWebページ巡回装置及びWebページ巡回プログラムは、Webページを自動的に巡回して情報の取得等を行なうためのものである。
本実施の形態では、複数のクレジット会社のそれぞれに、複数の加盟店が加盟しており、各加盟店がWebページで仮想店舗を開いていることを前提に説明を進める。そして、クレジット会社からの依頼を受けたASP(Application Service Provider)が、各加盟店の仮想店舗における不正の有無に関する情報の収集等を行なうものとする。なお、不正に関する情報のうち、一部の情報は、警察や通商産業省等の公的機関や消費者団体(以下、告発元)が開設するWebページに掲載されているものとする。
このような前提において、ASPが提供する巡回サーバの巡回プログラムにより、各加盟店のWebページが自動巡回される。ここで、Webページのうち、不正を行なっている可能性が高いWebページを自動的に巡回し、このWebページや当該Webページを開設している加盟店に関する情報を、巡回サーバから各クレジット会社の担当者に自動的に送信する。
このような自動巡回の特徴の一部を概説する。Webページに不正を行なっている可能性が高いWebページを自動的に巡回するため、Webページが不正に関わっている可能性があることを示唆するキーワードを巡回サーバに予め記憶しておき、このキーワードを含んだWebページを、不正の可能性があるWebページと判定する。このWebページの自動巡回の際には、Webページのトップページの巡回後、このトップページにリンクされている各Webページの巡回を行なうが、全てのリンク先のWebページを巡回するとその数が膨大になり過ぎる可能性が高いので、リンク先を巡回する際のリンク回数を所定数以下に限定する。また、不正を示唆するキーワードのうち、仮想店舗が取り扱う商品によっては不正の示唆にならない場合があるため、仮想店舗のカテゴリに応じて、一部のキーワードを除外する。この他、Webページの巡回の正確性や負荷軽減等を行なうため、様々な特徴を有するが、その内容については後述する。
次に、本実施の形態の具体的内容について説明する。以下では、まず巡回サーバを含むネットワークシステムの各装置の構成について説明し、次いで、このシステムを用いて実行される各処理の内容について説明する。
まず、本実施の形態に係る巡回サーバを含むネットワークシステムの概要を説明する。図1は、本実施の形態に係るネットワークシステムの構成図である。この図1に示すように、ネットワークシステムは、ASPが管理する巡回サーバ1、各クレジット会社の加盟店が開設している仮想店舗のWebページをホストするWebサーバ211〜2nn、各クレジット会社の担当者のクライアント端末31〜3n、及び、告発元のWebページをホストするWebサーバ41〜4nを、インターネットの如き任意のネットワーク5を介して、相互に通信可能に接続して構成されている。
このうち、巡回サーバ1は、Webページを巡回する装置であり、特許請求の範囲におけるWebページ巡回装置に対応する。図2は巡回サーバ1の構成を機能概念的に示すブロック図である。この巡回サーバ1は、記憶部10、通信インターフェース20、及び、制御部30を備えて構成されている。
記憶部10は、当該巡回サーバ1の機能を実現するために必要な各種のデータやプログラムを記憶する記憶手段であり、例えば、HD(Hard Disk)にて構成されている。この記憶部10は、キーワードDB11、除外キーワードDB12、URLDB13、除外URLDB14、告発DB15、巡回結果DB16、及び、告発結果DB17を備える。
図2のキーワードDB11は、Webページが不正に関わっている可能性があることを示唆するキーワードを記憶するもので、特許請求の範囲における不正情報記憶手段に対応する。このキーワードDB11は、例えば図3のキーワードDB11の構成例に示すように、キーワード、各キーワードのヒット数の累計、及び、各キーワードの重み係数を、相互に関連付けて記憶する。キーワードは、特許請求の範囲における不正情報に対応するもので、巡回先のWebページが不正に関わっていることを示唆するための情報であり、ASPが任意の方法で決定して任意の方法で予め登録することができ、例えば、その時点において報告されている不正の状況や予想等に基づいて決定できる。このキーワードのデータ形式等は任意であるが、ここでは、テキストデータである。ただし、キーワードには、単語のみならず、文節や文章を含めることもできる。各キーワードのヒット数の累計は、後述する不正判定処理において、巡回先のWebページから取得したテキストデータに対する各キーワードのヒット数を累計した数である。重み係数は、各キーワードがどの程度の不正の可能性を示唆するものかを相対的に示す指標値である。この重み係数の具体的な決定方法は任意であるが、ここでは重み係数は、デフォルト値が1であり、後述する重み係数修正処理によって必要に応じて修正される。
図2の除外キーワードDB12は、Webページのカテゴリに応じて除外すべき除外キーワードを記憶するもので、特許請求の範囲における除外不正情報記憶手段に対応する。この除外キーワードDB12は、例えば図4の除外キーワードDB12の構成例に示すように、加盟店のカテゴリ、及び、除外キーワードを、相互に関連付けて記憶する。加盟店のカテゴリとは、各加盟店が運営する仮想店舗をその販売対象や営業形態等に応じて分類した場合における分類名称であり、特許請求の範囲におけるカテゴリ特定情報に対応する。このカテゴリのデータ形式等は任意であるが、ここではテキストデータである。除外キーワードは、特許請求の範囲における除外不正情報に対応するもので、ASPが任意の方法で決定して任意の方法で予め登録することができ、例えば、各カテゴリの仮想店舗で取り扱われる商品の商品名やその商品に特有の販売形態に基づいて決定できる。この除外キーワードのデータ形式等は任意であるが、ここでは、テキストデータである。ただし、除外キーワードには、単語のみならず、文節や文章を含めることもできる。
図2のURLDB13は、巡回先のWebページを特定するための巡回先特定情報を記憶するものであって、特許請求の範囲における巡回先特定情報記憶手段に対応する。このURLDB13は、例えば図5のURLDB13の構成例に示すように、クレジット会社名、クレジット会社の担当者のメールアドレス、加盟店名、加盟店のURL、加盟店のカテゴリ、及び、最大リンク回数、を相互に関連付けて記憶する。クレジット会社名は、ASPに不正情報の巡回を依頼している各クレジット会社の名称である。クレジット会社の担当者のメールアドレスは、ASPからの巡回結果のレポートの送信先になる、クレジット会社の担当者のメールアドレスである。加盟店名は、各クレジット会社が提携している加盟店の名称である。加盟店のURLは、各加盟店が運営している仮想店舗のWebページのトップページのURL(Uniformed Resource Locator)であり、特許請求の範囲における巡回先特定情報に対応する。加盟店のカテゴリは、除外キーワードDB12における加盟店のカテゴリと同じである。最大リンク回数は、巡回先とするWebページのリンク回数の最大数を特定するためのもので、特許請求の範囲におけるリンク回数特定情報に対応する。例えば、最大リンク回数=3の場合には、トップページを初期値1とし、このトップページから2つ目のリンク先のWebページまでを巡回することを示す。特に、ここでは、各加盟店毎に最大リンク回数を設定しているので、不正に関与している可能性が高い加盟店についてはより多くのリンク先まで巡回する等、加盟店毎に巡回リンク回数を変更できる。これら各情報は、クレジット会社から提供され、あるいは、クレジット会社から提供された情報に基づいてASPが決定し、これをASPが任意の方法で予めURLDB13に記憶する。
図2の除外URLDB14は、巡回先から除外すべきWebページを特定するための除外巡回先特定情報を記憶するもので、特許請求の範囲における除外巡回先特定情報記憶手段に対応する。この除外URLDB14は、例えば図6の除外URLDB14の構成例に示すように、巡回先から除外すべきWebページのURL(以下、除外URL)を含んで構成されている。この除外URLは、巡回先から除外すべきWebページを特定するためのもので、特許請求の範囲における除外巡回先特定情報に対応する。除外すべきWebページとしては、例えば、有名なポータルサイトや各クレジット会社のWebページ等、加盟店のWebページのリンク先になることが多い一方で、不正が行なわれていない可能性が極めて高いWebページが該当する。この除外URLは、クレジット会社から提供され、あるいは、クレジット会社から提供された情報に基づいてASPが任意の方法で決定し、これをASPが任意の方法で予め除外URLDB14に記憶させる。
図2の告発DB15は、不正に関与しているWebページを告発する告発情報を掲示しているWebページを特定するための告発元特定情報を記憶するもので、特許請求の範囲における告発元特定情報記憶手段に対応する。この告発DB15は、例えば図7の告発DB15の構成例に示すように、告発元名、及び、告発元URL(特許請求の範囲における告発元特定情報に対応する)を、相互に関連付けて記憶する。告発元名は、告発元の名称であり、例えば、警察署や通商産業省等の公的機関の名称、あるいは、消費者団体等の名称が該当する。告発元URLは、告発元が告発情報を掲示しているWebページのURLであり、公的機関のWebページのURLや、消費者団体のWebページのURLが該当する。
図2の巡回結果DB16は、巡回の結果によって得られた巡回結果情報を記憶する結果情報記憶手段である。この巡回結果DB16は、例えば図8の巡回結果DB16の構成例に示すように、加盟店名、加盟店のURL、不正度、ヒットしたキーワード、ヒットしたキーワードの前後のテキストデータ、及び、巡回回避情報、を相互に関連付けて記憶する。加盟店名は、不正の可能性があると判定されたWebページを開設している加盟店の名称である。加盟店のURLは、不正の可能性があると判定されたWebページを開設している加盟店のWebページのトップページのURLである。不正度は、巡回の結果に基づいて算定される数値で、加盟店が不正を行なっている可能性を示す数値である。ヒットしたキーワードとは、加盟店のWebページに含まれるテキストデータのうち、キーワードDB11に記憶されているキーワードに一致したテキストデータである。ヒットしたキーワードの前後のテキストデータとは、加盟店のWebページに含まれるテキストデータのうち、ヒットしたキーワードの前後の所定範囲に含まれるテキストデータであり、例えば、前後10文字のテキストデータである。巡回回避情報とは、加盟店のWebページやこのWebページが記憶されているディレクトリに含まれる情報であって、巡回プログラムによるWebページの情報の取得を回避するための情報である。ここでは、巡回回避情報として、加盟店のWebページのルートディレクトリに記憶されているrobot.txt(又はrobots.txt。以下同じ)の内容と、加盟店のWebページに含まれているMETAタグの内容とを取得する。
図2の告発結果DB17は、告発処理の結果によって得られた告発結果情報を記憶する告発結果情報記憶手段である。この告発結果DB17は、例えば図9の告発結果DB17の構成例に示すように、加盟店名、加盟店のURL、及び、告発元のURL、を相互に関連付けて記憶する。加盟店名は、告発元により告発されている可能性があると判定されたWebページを開設している加盟店の名称である。加盟店のURLは、告発元により告発されている可能性があると判定されたWebページを開設している加盟店のWebページのトップページのURLである。告発元のURLは、加盟店を告発している告発元のWebページのURLである。
この他、記憶部10は、巡回済み巡回先特定情報(巡回されたWebページのURL)を記憶する巡回済み巡回先特定情報記憶手段として機能する。さらに記憶部10は、ホストサーバ特定情報(巡回されたホストサーバ名)を記憶するホストサーバ情報記憶手段として機能する。
図2に戻り、通信インターフェース20は、ネットワーク5に対して巡回サーバ1を通信可能に接続するためのインターフェースであり、例えば、ネットワークボードとして構成される。
制御部30は、巡回サーバ1の各部を制御する制御手段である。この制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)の如き中央演算処理装置や、このCPUの制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を組合せて構成されており、記憶部10に記憶された巡回プログラムをRAMにロードして解釈及び実行することにより、この巡回プログラムにて規定される巡回方法を実行する。この制御部30は、機能概念的に、巡回処理部40、告発処理部50、及び、キーワード調整部60を備えて構成されている。
巡回処理部40は、Webページの自動巡回を制御するための巡回処理手段であり、機能概念的に、巡回先特定部41、巡回データ取得部42、不正判定部43、及び、巡回結果処理部44を備える。
巡回先特定部41は、巡回先Webページを特定するための巡回先特定手段である。この巡回先特定部41は、機能概念的に、リンク回数制限部41a、巡回先除外部41b、巡回済み巡回先除外部41c、及び、同一ホストアクセス制限部41dを備える。このうち、リンク回数制限部41aは、巡回データ取得部42によるテキストデータの取得先のWebページを、URLDB13が記憶している最大リンク回数の範囲内に制限するもので、特許請求の範囲におけるリンク回数制限手段に対応する。巡回先除外部41bは、巡回データ取得部42によるテキストデータの取得先のWebページから、除外URLDB14が記憶している除外URLに基づいて特定したWebページを除外するもので、特許請求の範囲における巡回先除外手段に対応する。巡回済み巡回先除外部41cは、巡回データ取得部42による巡回先のURLの候補の中から、既に巡回したURLを除外するもので、特許請求の範囲における巡回済み巡回先除外手段に対応する。同一ホストアクセス制限部41dは、記憶部10が記憶しているホストサーバのホスト名やそのアクセス日時に基づいて、ホストサーバに対するアクセス状態が所定状態に達しているか否かを判定し、所定状態に達している場合には、当該ホストサーバにて提供されるWebページを、巡回データ取得部42によるテキストデータの取得先のWebページから除外するもので、特許請求の範囲におけるホストアクセス制限手段に対応する。
巡回データ取得部42は、URLDB13にて記憶されたURLに基づいて特定した加盟店のWebページに含まれるWebページ情報、又は、このWebページにリンクされている他のWebページに含まれるWebページ情報を取得するもので、特許請求の範囲におけるWeb情報取得手段に対応する。この巡回データ取得部42は、機能概念的に、マルチスレッド処理部42aを備える。このマルチスレッド処理部42aは、巡回データ取得部42がテキストデータを取得する際に、マルチスレッド処理の要否を判断するマルチスレッド要否判定手段である。例えば、スレッド処理部は、Webページに所定数以上のリンクが含まれる場合には、これら各リンク先のWebページからのテキストデータの取得を、マルチスレッド処理にて実行するための所定の処理を行なう。
不正判定部43は、巡回データ取得部42にて取得されたテキストデータの中に、キーワードDB11にて記憶されたキーワードが含まれるか否かを判定するもので、特許請求の範囲における不正判定手段に対応する。この不正判定部43は、取得されたテキストデータに含まれる単語、文節、あるいは、文章と、キーワードDB11にて記憶されたキーワードとのマッチングを行い、この結果を、キーワードDB11や結果DBに記憶させる。
巡回結果処理部44は、不正判定部43の判定結果に基づいて、クレジット会社の担当者に送信すべき巡回結果情報を処理する巡回結果情報処理手段である。この巡回結果処理部44は、機能概念的に、キーワード除外部44a、結果修正部44b、不正度算定部44c、及び、レポート生成送信部44dを備える。キーワード除外部44aは、URLDB13にて記憶された各加盟店のカテゴリに基づいて巡回先のWebページの除外キーワードを除外キーワードDB12から取得し、この除外キーワードを不正判定部43の判定結果から除外するための所定の処理を行なうもので、特許請求の範囲における不正情報除外手段に対応する。結果修正部44bは、Webページ情報の中に含まれているものとして不正判定部43にて判定されたキーワードのヒット数(特許請求の範囲における包含数)と、キーワードDB11に記憶された重み係数とを、相互に乗じることにより、キーワードのヒット数を修正するもので、特許請求の範囲における不正情報修正手段に対応する。不正度算定部44cは、結果修正部44bにて修正された不正情報のヒット数を各加盟店毎に累計し、さらにWebページやディレクトリに含まれる巡回回避情報の有無を考慮して、各加盟店の不正度を算定するもので、特許請求の範囲における不正度算定手段に対応する。レポート生成送信部44dは、これら不正度算定部44cの処理結果等に基づいて、クレジット会社の担当者に送信する巡回結果レポートの作成やその送信を行なうレポート生成送信手段である。
告発処理部50は、加盟店に対する告発の有無を自動巡回する告発処理手段であり、機能概念的に、告発データ取得部51、告発判定部52、及び、告発結果処理部53を備える。このうち、告発データ取得部51は、告発元のWebページから告発に関する情報を取得する告発データ取得手段である。告発判定部52は、告発元のWebページにおいて各加盟店等が告発されているか否かを判定するもので、特許請求の範囲における開設者名告発判定手段に対応する。告発結果処理部53は、告発判定部52の判定結果等をクレジット会社の担当者に報告する告発結果処理手段である。
キーワード調整部60は、巡回処理で使用するキーワードの調整するためのキーワード調整手段である。このキーワード調整部60は、統計的手法を用いることにより、各キーワードの重み係数を調整する。
次に、図1に戻り、巡回サーバ1以外の装置の構成について説明する。Webサーバ211〜2nn及びWebサーバ41〜4nは、例えば公知のWebサーバと同様に構成されており、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)の如き所定言語で記述されたWebページのデータ(HTMLデータ、XMLデータ)を記憶し、このデータを各種のサーバやクライアント端末からの要求に応じて配信する。クライアント端末31〜3nは、例えば公知のパーソナルコンピュータと同様に構成されており、電子メールプログラムを記憶し、電子メールの受信を行なう。ネットワーク5は、図1の各装置を相互に通信可能に接続するもので、例えば、インターネットが該当する。
次に、上記のように構成されたシステムを用いて行なわれる巡回処理の処理内容について詳細に説明する。まず、処理全体の流れについて説明する。本実施の形態では、大別して、巡回処理、告発処理、及び、キーワード調整処理が行なわれる。巡回処理は、Webページを巡回してテキストデータを取得し、その不正の可能性を判定して、この判定結果を出力する処理である。告発処理は、告発元が開設しているWebデータに、加盟店の加盟店名等が含まれるか否かを判定して、この判定結果を出力する処理である。キーワード調整処理は、巡回処理で使用するキーワードの重み係数を自動的に調整する処理である。
最初に、巡回処理について説明する。図10は、巡回処理全体のフローチャートである。この巡回処理は、巡回先特定処理(ステップSA−1)、巡回データ取得処理(ステップSA−4)、不正判定処理(ステップSA−5)、及び、巡回結果処理(ステップSA−6)に大別される。そして、巡回処理の開始タイミングが到来した場合に、巡回先特定処理を行なって巡回先のWebページを特定し(ステップSA−1)、巡回先のWebページが存在する場合には(ステップSA−2、Yes)、次回の巡回先特定処理にて使用するパラメータとして記憶部10に記憶されている処理回数(初期値=1)を1つ増分した後(ステップSA−3)、この巡回先のWebページに対して巡回データ取得処理を行なってテキストデータを取得し(ステップSA−4)、このテキストデータに対して不正判定処理を行なってキーワードとのマッチングを行なう(ステップSA−5)。これら各処理は、各クレジット会社に加盟している各加盟店毎に行い、全てのクレジット会社の全ての加盟店に対するこれらの処理が終了した場合には、もはや巡回先のWebページが存在しないと判定し(ステップSA−2、No)、巡回結果処理を実行する(ステップSA−6)。そして、この巡回結果処理において、巡回の結果を修正等してクレジット会社の担当者に報告する。なお、この巡回処理の開始タイミングは任意の方法で決定でき、例えば、ASPの担当者が任意の方法で巡回サーバ1にアクセスして巡回開始を指示した場合や、あるいは、所定周期(例えば1ヶ月毎)の到来を巡回サーバ1が自動的に監視し、当該所定周期が到来した場合に、巡回サーバ1の制御部30は、開始タイミングが到来したものと判定して巡回処理を実行する(以下、告発処理及びキーワード調整処理において同様)。
まず、図10の巡回先特定処理(ステップSA−1)について説明する。図11は、巡回先特定処理のフローチャートである。巡回先特定部41は、記憶部10に記憶されている処理回数を参照し(ステップSB−1)、この処理回数が1である場合(すなわち始めての巡回を行なう場合)には(ステップSB−1、Yes)、URLDB13を参照し、最初のクレジット会社の最初の加盟店のURLを、巡回先URLに設定して(ステップSB−2)、巡回先特定処理を終了する。これは、URLDB13に記憶されているURLは、リンク回数の制限対象や除外対象にはならないと仮定しているため、これら制限対象や除外対象に関するこれ以降の判定処理を行なう必要がないからである。
この巡回データ取得処理(ステップSA−4)について説明する。図12は、巡回データ取得処理のフローチャートである。まず、マルチスレッド処理部42aは、巡回先URLに設定されているURLの個数(すなわち、リンク先の数)の合計数を算定する(ステップSC−1)。そして、この合計数に基づいて、以下のマルチスレッド処理における適切なスレッド数を決定する(ステップSC−2)。例えば、リンク先の合計数が1つの場合にはスレッド数=1、リンク先の合計数が2つの場合にはスレッド数=2、リンク先の合計数が5つの場合にはスレッド数=5とする。そして、このように決定したスレッド数によるマルチスレッド処理にて、各リンク先のURLを巡回先として、これ以降の巡回データ取得処理を実行する(ステップSC−3)。すなわち、巡回データ取得部42は、各巡回先URLのそれぞれを用いて、公知の方法によって並列的にWebサーバ211〜2nnにアクセスし、この巡回先URLにて特定されるWebページのテキストデータを並列的に取得する。
次に、図10の不正判定処理(ステップSA−5)について説明する。図13は、不正判定処理のフローチャートである。不正判定部43は、巡回データ取得処理にて取得したテキストデータと、キーワードDB11に記憶されているキーワードとを、相互の対比し、両者のマッチングを行なう(ステップSD−1)。具体的には、例えば、テキストデータの最初に含まれる単語、文節、文章を、キーワードDB11の各キーワードと比較し、両者がマッチするか否かを判定する。そしてマッチする場合には、このヒットしたキーワードと、このヒットしたキーワードの前後のテキストデータとを、巡回結果DB16に記憶する(ステップSD−2)。また、この際、このヒットしたキーワードを含むWebページのURLと、このWebページを開設している加盟店の加盟店名とを、その時点の巡回URLに基づいてURLDB13を参照することで取得し、これらの情報を、ヒットしたキーワードに関連付けて巡回結果DB16に記憶させる。さらに、不正判定部43は、キーワードのヒット数だけ、キーワードDB11の各キーワードのヒット数を増分する。以降、巡回データ取得処理にて取得したテキストデータの全てについて同様のマッチングを行い(ステップSD−3)、不正判定処理を終了する。
次に、図10の巡回結果処理(ステップSA−6)について説明する。図14は、巡回結果処理のフローチャートである。巡回結果処理部44のキーワード除外部44aは、その時点における巡回先URLに基づいてURLDB13を参照することにより、その時点の巡回先になっているWebページを開設している加盟店のカテゴリを取得する(ステップSE−1)。そして、キーワード除外部44aは、このカテゴリに合致する除外キーワードを除外キーワードDB12から取得する(ステップSE−2)。次いで、キーワード除外部44aは、巡回結果DB16に仮に記憶されているキーワードのうち、除外キーワードに合致しているものがあるか否かを判定し(ステップSE−3)、ある場合には(ステップSE−3、Yes)、このキーワードと、このキーワードに関連して記憶されているデータとを、巡回結果DB16から削除する(ステップSE−4)。このことにより、加盟店における販売商品や販売形態に特有のキーワードについては、不正の可能性を示唆するものではないとしてこれを結果から除外でき、加盟店毎の特性を加味した不正判定を行なうことで、不正判定の信頼性を高めることができる。
次に、告発処理について説明する。図15は、告発処理全体の流れを示すフローチャートである。この告発処理は、告発データ取得処理(ステップSF−1)、告発判定処理(ステップSF−2)、及び、告発結果処理(ステップSF−3)に大別される。そして、告発処理の開始タイミングが到来した場合に、告発データ取得処理を行なって告発元のWebページからテキストデータを取得し(ステップSF−1)、このテキストデータに対して告発判定処理を行なって加盟店名等とのマッチングを行なう(ステップSF−2)。そして、告発結果処理において、告発データを修正等してクレジット会社の担当者に報告する(ステップSF−3)。
まず、図15の告発データ取得処理(ステップSF−1)について説明する。図16は、告発データ取得処理のフローチャートである。告発データ取得部51は、告発DB15から告発元のWebページのURLを取得する(ステップSG−1)。そして、このURLを用いて公知の方法によってホストサーバにアクセスし、このURLにて特定される告発元のWebページのテキストデータを取得する(ステップSG−2)。また、告発データ取得部51は、URLDB13から各加盟店の加盟店名を取得する(ステップSG−3)。これにて告発データ取得処理を終了する。
次に、図15の告発判定処理(ステップSF−2)について説明する。図17は、告発判定処理のフローチャートである。告発判定処理部は、告発データ取得処理において取得した加盟店名に対して、所定の拡張情報を所定のパターンで付加することにより、加盟店の拡張名を作成する(ステップSH−1)。例えば、加盟店の名称「○△×」の前後に、拡張情報「株式会社」「(株)」「有限会社」及び「(有)」を付加することで、「株式会社○△×」「(株)○△×」「○△×株式会社」「○△×(株)」「有限会社○△×」「(有)○△×」「○△×有限会社」「○△×(有)」を作成する。
次に、図15の告発結果処理(ステップSF−3)について説明する。図18は、告発結果処理のフローチャートである。告発結果処理部53は、告発結果DB17に記憶させた告発結果情報を用いて、告発結果レポート情報を生成する(ステップSI−1)。この告発結果レポート情報の具体的な内容やフォーマットは任意であるが、例えば、告発結果情報の他、告発判定処理を行った日時等を含めることができる。そして、告発結果処理部53は、各クレジット会社の担当者のメールアドレスをURLDB13から取得し(ステップSI−2)、このメールアドレスを宛先とし、先に生成した告発結果レポート情報を添付した電子メールデータを生成して、これをネットワーク5を介して送信する(ステップSI−3)。この電子メールデータは、各クレジット会社の担当者のクライアント端末31〜3nにて受信され、告発結果レポートが担当者によって閲覧等される。その後、告発結果処理部53は、告発結果DB17をクリアして、告発結果処理を終了する。
次に、キーワード調整処理について説明する。図19は、キーワード調整処理のフローチャートである。キーワード調整処理部は、その時点においてキーワードDB11に記憶されている各キーワードのヒット数の累計数を取得し(ステップSJ−1)、これら各キーワードのヒット数の累計数のそれぞれの分散を公知の統計手法により算定する(ステップSJ−2)。そして、この分散の逆数を、キーワードDB11に記憶されている各キーワードの重み係数に加算することにより、各キーワードの重み係数を更新する(ステップSJ−3)。これにてキーワード調整処理を終了する。
このように本実施の形態によれば、Webページのテキストデータが自動的に取得され、このテキストデータの中に、不正に関与している可能性を示すキーワードが含まれるか否かが自動的に判定されるので、不正を行なっているWebページや当該Webページを開設している加盟店を容易に発見することができる。また、Webページのリンク先を自動的に巡回する際、このリンク回数が最大リンク回数の範囲内に制限されるので、巡回対象になるWebページの範囲を自動的に制限でき、巡回サーバ1の負荷を軽減できる。また、各加盟店のカテゴリに応じた除外キーワードを巡回結果から自動的に除外できるので、加盟店に特有のキーワードについては、不正の可能性を示唆するものではないとしてこれを結果から除外でき、加盟店毎の特性を加味した不正判定を行なうことで、不正判定の信頼性を高めることができる。また、特定のWebページを巡回先から除外できるので、有名なポータルサイトや各クレジット会社のWebページ等、各加盟店のWebページのリンク先になることが多い一方で、不正が行なわれていない可能性が極めて高いWebページを不用意に巡回することを回避でき、巡回サーバ1の負荷をWebページの信頼性の観点から軽減できる。また、巡回済みのWebページを巡回先から除外できるので、既に巡回したWebページを再度巡回対象とするような無駄を省くことができ、巡回サーバ1の負荷を軽減できる。また、同一のホストサーバに対する所定数以上の巡回を制限できるので、同一のホストサーバに過度な負荷を与えることを回避でき、ホストサーバの負荷を軽減できる。また、キーワードのヒット数を、これに重み係数を乗じることで修正できるので、各キーワードと不正との関連性の程度を考慮したヒット数を得ることができ、不正判定の信頼性を高めることができる。また、各加盟店の不正度を算定するので、単なる不正情報のヒット数ではなく、このヒット数やその他の情報を総合的に加味した統一の指標値を得ることができるので、各加盟店の不正の程度を容易かつ正確に把握できる。また、加盟店に対する公的機関等からの告発の有無を自動的に判定できるので、加盟店の信頼性や不正への関与の程度を、告発という観点から把握できる。さらに、加盟店名に拡張情報を付加した上で告発の有無を判定できるので、加盟店名が省略してクレジット会社に登録されているような場合においても、この加盟店名に対する告発の有無を自動的に判定でき、加盟店名の信頼性や不正への関与の程度を一層確実に把握できる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び方法は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良できる。以下、このような変形例について説明する。
発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、不正を行なっている加盟店のWebページを完全に特定できない場合においても、その特定の可能性や信頼性が従来より若干でも向上している限りにおいて、本発明の課題は解決されている。
また、各実施の形態で自動的に行われるものとして説明した制御の全部または任意の一部を手動で行っても良く、逆に、手動で行われるものとして説明した制御の全部または任意の一部を公知技術または上述した思想に基づいて自動化しても良い。また、各実施の形態において示した制御部30の各機能ブロックは、ハードワイヤードロジックにて構成しても良い。また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成できる。また、各処理の分散形態も変更可能であり、例えば、除外キーワードを除外する処理は、巡回結果処理でなく、不正判定処理の中で行なってもよい。
また、不正情報は、Webページが不正に関わっている可能性があることを示唆する情報であればよく、キーワード以外にも、Webページに含まれる特定の文章パターンや、Webページに含まれる特定のイメージデータ、Webページに含まれる特定のタグ情報、あるいは、Webページに関連付けられた不正プログラムを特定する情報等を用いてもよい。また、巡回先特定情報としては、URL以外にも任意の情報を用いることができ、例えば、WebページのIPアドレスを用いてもよい。さらに、拡張情報については、加盟店名が「株式会社○△×」としてURLDBに登録されている場合には、この加盟店名から拡張情報である「株式会社」を削除して加盟店名を「○△×」とし、これを告発元のWebページのテキストデータと照合してもよい。また、同一ホストに対するアクセス制限の際には、アクセス回数やアクセス頻度の他、アクセスの累計時間を基準としてもよい。すなわち、Webデータ取得時のアクセス時間をアクセス履歴情報として記憶部10の所定領域に格納しておき、これを巡回先特定処理において呼び出して、アクセスの累計時間が所定最大時間を超えている場合には、当該ホストにて提供されるWebページを巡回先から除外してもよい。
10 記憶部
11 キーワードDB
12 除外キーワードDB
13 URLDB
14 除外URLDB
15 告発DB
16 巡回結果DB
17 告発結果DB
20 通信インターフェース
30 制御部
40 巡回処理部
41 巡回先特定部
41a リンク回数制限部
41b 巡回先除外部
41c 巡回済み巡回先除外部
41d 同一ホストアクセス制限部
42 巡回データ取得部
42a マルチスレッド処理部
43 不正判定部
44 巡回結果処理部
44a キーワード除外部
44b 結果修正部
44c 不正度算定部
44d レポート生成送信部
50 告発処理部
51 告発データ取得部
52 告発判定部
53 告発結果処理部
60 キーワード調整部
211〜2nn、41〜4n Webサーバ
31〜3n クライアント端末
5 ネットワーク
Claims (12)
- Webページを巡回するためのWebページ巡回装置であって、
巡回先のWebページを特定するための巡回先特定情報と、巡回先のWebページ又は当該Webページを開設する開設者のカテゴリを特定するためのカテゴリ特定情報とを、相互に関連付けて記憶する巡回先特定情報記憶手段と、
巡回先のWebページが不正に関わっている可能性があることを示唆する不正情報を記憶する不正情報記憶手段と、
前記不正情報記憶手段が記憶している前記不正情報の中から前記カテゴリに応じて除外すべき除外不正情報と、前記カテゴリ特定情報とを、相互に関連付けて記憶する除外不正情報記憶手段と、
前記巡回先特定情報記憶手段が記憶している前記巡回先特定情報に基づいて特定したWebページに含まれるWebページ情報、又は、このWebページにリンクされている他のWebページに含まれるWebページ情報を取得するWeb情報取得手段と、
前記Web情報取得手段にて取得されたWebページ情報の中に、前記不正情報記憶手段が記憶している前記不正情報が含まれるか否かを判定する不正判定手段と、
前記Web情報取得手段にて取得されたWebページ情報に対応する前記巡回先特定情報に関連付けて記憶されている前記カテゴリ特定情報を前記巡回先特定情報記憶手段から取得し、当該取得したカテゴリ特定情報に関連付けて記憶されている前記除外不正情報を前記除外不正情報記憶手段から取得し、当該取得した除外不正情報を前記不正判定手段による判定結果から除外する不正情報除外手段と、
を備えることを特徴とするWebページ巡回装置。 - Webページを巡回するためのWebページ巡回装置であって、
巡回先のWebページを特定するための巡回先特定情報を記憶する巡回先特定情報記憶手段と、
巡回先のWebページが不正に関わっている可能性があることを示唆する不正情報と、前記不正情報によって示唆される不正の可能性の程度を示す重み係数とを、相互に関連付けて記憶する不正情報記憶手段と、
前記巡回先特定情報記憶手段が記憶している前記巡回先特定情報に基づいて特定したWebページに含まれるWebページ情報、又は、このWebページにリンクされている他のWebページに含まれるWebページ情報を取得するWeb情報取得手段と、
前記Web情報取得手段にて取得されたWebページ情報の中に、前記不正情報記憶手段が記憶している前記不正情報が含まれるか否かを判定する不正判定手段と、
前記不正判定手段の判定結果に基づいて、前記Webページ情報の中に含まれる前記不正情報の数を特定し、当該不正情報に関連付けて記憶されている前記重み係数を前記不正情報記憶手段から取得し、当該特定した不正情報の数と当該取得した重み係数とに基づいて前記Webページの不正度を算定する不正度算定手段と、
を備えることを特徴とするWebページ巡回装置。 - 前記不正判定手段は、
前記Web情報取得手段にて取得された全てのWebページ情報の中に含まれる前記不正情報の累計数を当該不正情報毎に特定し、当該特定した累計数を、前記不正情報と相互に関連付けて前記不正情報記憶手段に記憶させ、
前記累計数を前記不正情報記憶手段から取得し、当該取得した累計数に基づいて前記重み係数を算定し、当該算定した重み係数を、当該取得した累計数に関連付けて前記不正情報記憶手段に記憶させるキーワード調整手段を備えること、
を特徴とする請求項2に記載のWebページ巡回装置。 - 前記不正度算定手段は、
前記Web情報取得手段にて取得されたWebページ情報の中に、Webページへの巡回を回避するための巡回回避情報が含まれているか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記不正度を算定すること、
を特徴とする請求項2又は3に記載のWebページ巡回装置。 - 前記不正度算定手段は、
前記Webページ情報の中に含まれる前記不正情報毎に、当該不正情報の数と当該不正情報に対応する前記重み係数とを積算し、各不正情報についての当該積算結果を合算することにより、当該Webページ情報を含む前記Webページの不正度を算定すること、
を特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載のWebページ巡回装置。 - 前記巡回先特定情報記憶手段は、Webページにリンクされている他のWebページを巡回する際における巡回リンク回数の最大数を特定するためのリンク回数特定情報を記憶し、
前記Web情報取得手段によるWebページ情報の取得先のWebページを、前記巡回先特定情報記憶手段が記憶している前記リンク回数特定情報に基づいて特定したリンク回数の最大数の範囲内に制限するリンク回数制限手段、
を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のWebページ巡回装置。 - 巡回先から除外すべきWebページを特定するための除外巡回先特定情報を記憶する除外巡回先特定情報記憶手段と、
前記Web情報取得手段によるWebページ情報の取得先のWebページから、前記除外巡回先特定情報記憶手段が記憶している前記除外巡回先特定情報に基づいて特定したWebページを除外する巡回先除外手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のWebページ巡回装置。 - 前記Web情報取得手段がWebページ情報を取得したWebページを特定するための巡回済み巡回先特定情報を記憶する巡回済み巡回先特定情報記憶手段と、
前記Web情報取得手段によるWebページ情報の取得先のWebページから、前記巡回済み巡回先特定情報記憶手段が記憶している前記巡回済み巡回先特定情報に基づいて特定したWebページを除外する巡回済み巡回先除外手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のWebページ巡回装置。 - 前記Web情報取得手段がWebページ情報を取得したWebページを提供するホストサーバを特定するためのホストサーバ特定情報と、このホストサーバに対するアクセス履歴を特定するためのアクセス履歴情報と、を記憶するホストサーバ情報記憶手段と、
前記ホストサーバ情報記憶手段が記憶している前記ホストサーバ特定情報及び前記アクセス履歴情報に基づいて、前記ホストサーバに対するアクセス状態が所定状態に達しているか否かを判定し、所定状態に達している場合には、当該ホストサーバにて提供されるWebページを、前記Web情報取得手段によるWebページ情報の取得先のWebページから除外するホストアクセス制限手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のWebページ巡回装置。 - Webページを特定するための情報であって、不正に関与している可能性がある開設者を特定するための告発情報を掲示しているWebページを特定するための告発元特定情報、を記憶する告発元特定情報記憶手段と、
開設者の開設者名を特定する開設者名特定情報を記憶する開設者名特定情報記憶手段と、
前記告発元特定情報記憶手段が記憶している前記告発情報にて特定されるWebページに含まれるWebページ情報に、前記開設者名特定情報記憶手段が記憶している前記開設者名特定情報にて特定される前記開設者名が含まれるか否かを判定する開設者名告発判定手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のWebページ巡回装置。 - 前記開設者名告発判定手段は、前記開設者名特定情報記憶手段が記憶している前記開設者名特定情報にて特定される前記開設者名に対して、所定パターンで拡張情報を付加又は削除して構成された開設者名称候補が含まれるか否かを判定すること、
を特徴とする請求項10に記載のWebページ巡回装置。 - Webページの巡回をコンピュータに実行させるためのWebページ巡回プログラムであって、
前記コンピュータに、
巡回先のWebページを特定するための巡回先特定情報と、巡回先のWebページ又は当該Webページを開設する開設者のカテゴリを特定するためのカテゴリ特定情報とを、相互に関連付けて記憶する巡回先特定情報記憶ステップと、
巡回先のWebページが不正に関わっている可能性があることを示唆する不正情報を記憶する不正情報記憶ステップと、
前記不正情報記憶ステップで記憶した前記不正情報の中から前記カテゴリに応じて除外すべき除外不正情報と、前記カテゴリ特定情報とを、相互に関連付けて記憶する除外不正情報記憶ステップと、
前記巡回先特定情報記憶ステップで記憶した前記巡回先特定情報に基づいて特定したWebページに含まれるWebページ情報、又は、このWebページにリンクされている他のWebページに含まれるWebページ情報を取得するWeb情報取得ステップと、
前記Web情報取得ステップで取得したWebページ情報の中に、前記不正情報記憶ステップで記憶した前記不正情報が含まれるか否かを判定する不正判定ステップと、
前記Web情報取得ステップで取得したWebページ情報に対応する前記巡回先特定情報に関連付けて前記巡回先特定情報記憶ステップで記憶した前記カテゴリ特定情報を取得し、当該取得したカテゴリ特定情報に関連付けて前記除外不正情報記憶ステップで記憶した前記除外不正情報を取得し、当該取得した除外不正情報を前記不正判定ステップにおける判定結果から除外する不正情報除外ステップと、
を実行させることを特徴とするWebページ巡回プログラム。
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