JP4285383B2 - 移動観覧席システム - Google Patents

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Description

本発明は、多目的ホール等において好適に利用される移動観覧席システムに関するものである。
従来から、複数の段床を備える観覧席本体を、上下に重合配置した状態で使用位置まで自走させ、この使用位置にて、複数の段床を雛段上に展開して使用するようにした移動観覧席システムが知られている。
この種の移動観覧席システムには、ホールに移動観覧席を設置する際、何らのガイドもなしに観覧席本体を駆動機構によって駆動するだけでは、床の精度、仕上などの不確定事項によって駆動状態が左右され、設置状態が不安定となる。そこで、例えば、床面に着脱式のガイドローラを設けるとともに、本体側にガイドレールを設置するといった対策が施されていたり、或いは、観覧席本体の進退方向に設定した仮想的な基準線に沿って光を発光又は受光し得る受発光部を静止させて設けるとともに、観覧席本体の受発光部に相対する位置に反射部を設け、この反射部で反射した反射光の受発光部における受光状態の変化に基づいて観覧席本体の蛇行を検知し、これにより駆動機構を通じて観覧席本体を基準線側に蛇行修正制御するといった対策が施されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−1470044号公報
しかしながら、このようなものでは、受発光部を建築構造物に取り付けねばならず、建築構造物への工事が煩雑になり、建築工事での対応を余儀なくされるといった問題点を有している。
また、建築構造物と観覧席本体間の通信設備が必要になり、操作に労力を要するといった問題点を有している。さらに、反射光を必ず回帰させて受光しなければ、好適に制御し得ないといった問題を有している。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、建築構造物側への工事が簡便であり、また、建築構造物と観覧席本体間の通信設備が不要でコストダウンを図りつつ、観覧席本体を使用位置に精度良く移動できるといった、優れた移動観覧席システムを提供することにある。
すなわち、本発明の移動観覧席システムは、自走する観覧席本体と、建築構造物側の立面及びこの立面側に設けた平面視傾斜する傾斜面との距離を、観覧席本体に設けた複数の測距手段で計測し、その計測値に基づいて観覧席本体の進退方向への移動と蛇行方向へのずれとを制御することにより、観覧席本体を使用位置に精度良く移動するようにした移動観覧席システムであって、観覧席本体を進退方向に前進又は後進及び方向転換させるための駆動ユニットと、前記立面上の異なる2点に対する距離をそれぞれ計測する左右一対の第1測距手段と、前記傾斜面に対する距離を計測する第2測距手段と、各第1測距手段で計測した距離と、第2測距手段で計測した距離とに基づいて、第2測距手段から第2測距手段の計測方向における立面上の第1交点までの距離と、第2測距手段から立面に対して垂下した立面上の第2交点までの距離とを算出する算出手段と、立面に沿った方向における第2交点と傾斜面上に設定したセンター位置との誤差があるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が、誤差があると判断した際に、その誤差が少なくなるように、前記駆動ユニットの駆動速度を補正する補正手段とを具備していることを特徴とする。
このようなものであれば、建築構造物側には、測距手段を設ける等の工事は不要であり、立面に対して平面視傾斜する傾斜面を設けるだけで済むので、係る工事が非常に簡便になる。また、第1測距手段及び第2測距手段を観覧席本体側に設けているので、各測距手段と観覧席本体との間には、各測距手段で測定した計測結果を通信するための通信設備が不要でありコストダウンが図れる。そして、3つの測距手段で計測する距離に基づき、算出手段、判断手段及び補正手段が協働して観覧席本体の進退方向及び蛇行方向のずれを補正するので、観覧席本体を使用位置に精度良く移動できる。
すなわち、建築構造物側への工事が簡便であり、また、建築構造物と観覧席本体間の通信設備が不要でコストダウンを図りつつ、観覧席本体を使用位置に精度良く移動できるといった、優れた移動観覧席システムを提供することができる。
なお、前記補正手段の望ましい態様としては、この補正手段が、第1測距手段で測定した各距離に、絶対値が同じで符号の異なる補正量を与える補正量付与手段と、前記補正量付与手段が付与した後の2値を比較する比較手段と、前記比較手段で2値の差が閾値以上あるとされた際に、前記駆動ユニットの駆動速度を制御する速度制御手段とを具備しているものが挙げられる。
前記補正量を受け付けるための補正量受付手段を具備しているのであれば、補正量を変更できるので、例えば、現場によって床の素材が異なることがあっても、これに応じて細かな対応ができる。
観覧席本体としての機能を有効に確保しつつ測定を行えるようにするには、前記第1測距手段を、観覧席本体の左右の側端部に1つずつ設けていることが望ましい。
前記左右一対の第1測距手段と、前記第2測距手段とを、略同一平面上に配しているのであれば、例えば、システム構成を容易に行える上、これらを観覧席本体の下端縁に沿って配すれば、薄型化も可能になる。
ケーブル等が露出することがないので見栄えが良く、又、取り扱いやすいようにするには、前記測距手段が、レーザー光や赤外線などの光を利用して、距離を計測するものであることが望ましい。
前記立面が、建築構造物の壁面であれば、立面を設けるための特別な部材を必要とせずコストダウンを図れる。
前記傾斜面が、反射面であれば、レーザー光や赤外線等の光を反射面に有効に反射させて、好適に測定できる。
前記傾斜面が、板金素材を塑性変形加工により形成した傾斜部材の表面に設けられてなるものであれば、安価に構成することができる。
前記傾斜部材が、建築構造物に対して着脱可能に取り付けられるものであれば、設営工事を簡便に行える上、備品工事での対応も容易に行える。
本発明の移動観覧席システムの具体的態様としては、前記観覧席本体が、収納時及び移動時には上下方向に重合して配される一方、使用時には雛段状に展開される、複数の段床を具備することが望ましい。このとき、最下段の段床に、前記左右一対の第1測距手段と前記第2測距手段とを設けているものであれば、観覧席本体を雛壇状に展開しても精度良く最下段の段床を所定の場所に位置付けることができる。
本発明の移動観覧席システムの望ましい他の態様としては、自走する観覧席本体と、建築構造物側の立面及びこの立面側に設けた平面視傾斜する傾斜面との距離を、観覧席本体に設けた複数の測距手段で計測し、その計測値に基づいて観覧席本体の進退方向への移動と蛇行方向へのずれとを制御することにより、観覧席本体を使用位置に精度良く移動するようにした移動観覧席システムであって、観覧席本体を進退方向に前進又は後進及び方向転換させるための駆動ユニットと、前記立面上の異なる2点に対する距離をそれぞれ計測する左右一対の第1測距手段と、前記傾斜面に対する距離を計測する第2測距手段と、前記第1測距手段で計測した計測値に基づいて、観覧席本体の立面からの距離と、観覧席本体の進退方向に対する傾きとを算出するとともに、算出した観覧席本体の立面からの距離と進退方向に対する傾きと、前記第2測距手段で計測した計測値とに基づいて、観覧席本体の蛇行方向へのずれを算出する算出手段とを具備し、前記算出手段で算出した観覧席本体の立面からの距離、進退方向に対する傾き、及び、蛇行方向へのずれに基づいて、前記駆動ユニットを制御するように構成しているものが挙げられる。
以上説明したように本発明の移動観覧席システムによれば、建築構造物側には、測距手段を設ける等の工事は不要であり、立面に対して平面視傾斜する傾斜面を設けるだけで済むので、係る工事が非常に簡便になる。また、第1測距手段及び第2測距手段を観覧席本体側に設けているので、各測距手段と観覧席本体との間には、各測距手段で測定した計測結果を通信するための通信設備が不要でありコストダウンが図れる。そして、3つの測距手段で計測する距離に基づき、算出手段、判断手段及び補正手段が協働して観覧席本体の進退方向及び蛇行方向のずれを補正するので、観覧席本体を使用位置に精度良く移動できる。
すなわち、建築構造物側への工事が簡便であり、また、建築構造物と観覧席本体間の通信設備が不要でコストダウンを図りつつ、観覧席本体を使用位置に精度良く移動できるといった、優れた移動観覧席システムを提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本発明に係る移動観覧席システムZは、図1、図2等に示すように、複数段の段床11a〜11e(以下、段床11と総称する。)を有しこれらを積み重ねた状態で自走可能な観覧席本体1と、この観覧席本体1を進退方向t1に前進又は後進及び方向転換させるための左右一対の駆動ユニット2R、2L(以下、駆動ユニット2と総称する。)を制御する駆動ユニット制御手段3と、壁面H1上の異なる2点Pa、Pbに対する距離をそれぞれ計測する左右一対の第1測距手段4R、4L(以下、第1測距手段4と総称する。)と、壁面H1に着脱可能に取り付けられる傾斜部材5と、この傾斜部材5の傾斜面51に対する距離を計測する第2測距手段6とを具備してなり、建築構造物たる多目的ホールHに配置されて使用されるものである。
以下、各部を詳述する。
観覧席本体1は、使用時には、最前段の段床11aから最後段の段床11eに亘って階段状に高くなるように雛段状に展開し、移動時及び収納時には、前段側の段床を後段側の段床の下に潜り込ませるようにして上下方向に重合させることができるものである。なお、段床の数は、任意で良い。
駆動ユニット制御手段3は、図3に示すように、CPU311、内部メモリ312、入出力インタフェース313等からなるマイクロコンピュータ部31と、このマイクロコンピュータ部31に接続され周波数変調によって駆動ユニット2の駆動力の調整を行う一対のインバータ32L、32Rと、マウスやキーボードなどの入力部33等を具備するものである。
そして、このマイクロコンピュータ部31は、その内部メモリ312に記憶されたプログラムにしたがって、前記CPU311や周辺機器を作動し、図4に示すように、算出手段3a、判断手段3b、補正手段3c、補正量受付手段3d等としての機能を発揮する。
具体的には、算出手段3aは、各第1測距手段4L、4Rで計測した距離と、第2測距手段6で計測した距離とに基づいて、第2測距手段6から第2測距手段6の計測方向における壁面H1上の第1交点(Pd)までの距離と、第2測距手段6から壁面H1に対して垂下した壁面H1上の第2交点(Pd´)までの距離とを算出するものである。
判断手段3bは、壁面H1に沿った方向における第2交点(Pd´)と傾斜面51上に設定したセンター位置Pzとの誤差があるか否かを判断するものである。
補正手段3cは、前記判断手段3bが、誤差があると判断した際に、その誤差が少なくなるように、前記駆動ユニット2の駆動速度を補正するものであって、本実施形態では、補正量付与手段3c1、比較手段3c2、速度制御手段3c3を備えてなる。
補正量付与手段3c1は、第1測距手段4で測定した各距離に、絶対値が同じで符号の異なる補正量を与えるものである。
比較手段3c2は、前記補正量付与手段3c1が付与した後の2値を比較するものである。
速度制御手段3c3は、前記比較手段3c2で2値の差が閾値以上あるとされた際に、前記駆動ユニット2の駆動速度を制御するものである。
補正量受付手段3dは、前記補正量を受け付けるためのものであって、前記入力部等を利用して構成している。
第1測距手段4は、観覧席本体1の左右の側端部に1つずつ配されるものである。各第1測距手段4は、光軸をともに平行に保って発光窓と受光窓を近接配置した一般的構成からなるもので、発光窓内にはレーザー発光器が、また受光窓内にはレーザー受光器が内設されている(図示省略)。勿論、他の構成として、共通の窓を通じて受発光を行うものなど種々のものが利用可能である。
本実施形態では、一方の第1測距手段4Lが、壁面H1の一方の計測点Paに対する距離を計測し、他方の第1測距手段4Rが、壁面H1の他方の計測点Pbに対する距離を計測するようにしている。なお、計測点Pa、Pbの位置は、観覧席本体1のぶれ等によって変動することは言うまでも無い。
傾斜部材5は、一面に平面視傾斜する傾斜面51を備える略三角柱状のものであって、板金素材を塑性変形加工により形成している。そして、観覧席本体1に対向する傾斜面51を、反射面としている。
なお、この反射面を回帰式のものとすると、反射面と直交する方向に対して振れた方向から光が入射しても、その入射して来た方向に反射光を送り返す機能(回帰機能)を有するようになるが、これを採用するか否かは任意で良い。
第2測距手段6は、前記第1測距手段4と略同一高さで(換言すれば同一平面状で)、且つ、観覧席本体1の略中央部に配されるものであって、前記傾斜面51との距離を計測するようにしている。なお、この第2測距手段6の構成は、前記第1測距手段4と同様であるので説明を省略する。また、この第2測距手段6は、観覧席本体1の任意の位置に配置することを妨げない。
以下、移動観覧席システムZの使用方法を以下に説明する。
なお、測定点や測定距離に付する符号等については、次のように定義しておく。
第1測距手段4L、4Rが測定する壁面H1の測定点をPa、Pbとし、第1測距手段4L、4Rから測定点Pa、Pbまでの距離をA、Bとする。また、第2測距手段6が測定する傾斜面51の測定点をPcとし、第2測距手段6から測定点Pcまでの距離をCとする。また、第2測距手段6及び測定点Pcを結ぶ延長線と壁面H1とが交わる点をPdとし、第2測距手段6から点Pdまでの距離をC´とする。さらに、第1測距手段4L、4R及び測定点Pa、Pbを結ぶ延長線と仮想壁面H1g(擬似壁)とが交わる点をPa´、Pb´とし、第1測距手段4L、4Rから点Pa´、Pb´までの距離をA´、B´とする。またさらに、第2測距手段6から壁面H1へ下ろした垂線とその壁面H1とが交わる点をPd´とする。なお、点Pzは、傾斜面51上のセンター位置を示す点であって、予め求められている。また、作図の都合上、AとA´とが重ならないように図示しているが、実際には重なるものである。BとB´及びCとC´とについても同様である。
図5に示すように、まず、第1測距手段4L、4Rが、壁面H1の測定点Pa、Pbまでの距離A、Bを計測するとともに、第2測距手段6が傾斜面51の測定点Pcまでの距離Cを計測する(ステップS100、S101)。
次に、算出手段3aが距離A、Bに基づいて距離C´を算出する(ステップS102)。
そして、算出手段3aが、距離C、C´の差から点Pdの位置を算出する(ステップS103)。
さらに、算出手段3aが、距離A、B等に基づいて、点Pd´の位置を算出する(ステップS104)。なお、この算出には、三角形PxPaPbと三角形Pd´PyPdとが相似形であることを利用している。
このようにして求めた点Pd´と傾斜面51のセンター位置Pzを示す点Pzとが、壁面H1に沿った方向において、一致しているか否かを、判断手段3bが判断し、一致していなければ(ステップS105)、補正量付与手段3c1が、距離A、Bに補正値αによる補正を加える(ステップS106)。この補正値αによる補正が壁面H1を擬似的に傾けることに相当する。なお、このときの補正値αの具体例としては、例えば、距離Aにはα=20mmを加え、距離Bにはα=−20mmを加えるもの等が挙げられるが、これに限られない。
そして、比較手段3c2が、A´(=A+α)とB´(=B―α)とを比較して、その差が閾値以内であれば(ステップS107)仮想壁面H1gと平行になった判断して駆動ユニット2の速度はそのままに保つ一方、平行になっていないと判断すれば(ステップS107)、速度制御手段3c3が、駆動ユニット2の速度を制御する(ステップS108)。具体的には、その差がB´が大きく右に傾いていることを示すものであれば、右側の駆動ユニット2Rを速く動作させ、左側の駆動ユニット2Lを遅く動作させる。
このように、本実施形態に係る移動観覧席システムZによれば、建築構造物側には、測距手段を設ける等の工事は不要であり、壁面H1に対して平面視傾斜する傾斜面51を設けるだけで済むので、係る工事が非常に簡便になる。また、第1測距手段4及び第2測距手段6を観覧席本体1側に設けているので、各測距手段4、6と観覧席本体1との間には、各測距手段で測定した計測結果を通信するための通信設備が不要でありコストダウンが図れる。そして、3つの測距手段4L、4R、6で計測する距離に基づき、算出手段3a、判断手段3b及び補正手段3cが協働して観覧席本体1の進退方向t1及び蛇行方向t2のずれを補正するので、観覧席本体1を使用位置に精度良く移動できる。
すなわち、建築構造物側への工事が簡便であり、また、建築構造物と観覧席本体1間の通信設備が不要でコストダウンを図りつつ、観覧席本体1を使用位置に精度良く移動できるといった、優れた移動観覧席システムZを提供することができる。
なお、前記補正量を受け付けるための補正量受付手段3dを具備しているので、補正量を変更でき、例えば、現場によって床の素材が異なることがあっても、これに応じて細かな対応ができる。
前記第1測距手段4を、観覧席本体1の左右の側端部に1つずつ設けているので、観覧席本体1としての機能を有効に確保しつつ測定を行える。
前記左右一対の第1測距手段4と、前記第2測距手段6とを、略同一平面上に配しているので、例えば、システム構成を容易に行える上、これらを観覧席本体1の下端縁に沿って配すれば、薄型化も可能になる。
前記測距手段が、レーザー光や赤外線などの光を利用して、距離を計測するものであるので、ケーブル等が露出することがないので見栄えが良く、又、取り扱いやすい。
測定される立面を、建築構造物の壁面H1としているので、立面を設けるための特別な部材を必要とせずコストダウンを図れる。
前記傾斜面51が、反射面であるので、レーザー光や赤外線等の光を反射面に有効に反射させて、好適に測定できる。
前記傾斜面51が、板金素材を塑性変形加工により形成した傾斜部材5の表面に設けられてなるものであるので、安価に構成することができる。
前記傾斜部材5が、建築構造物に対して着脱可能に取り付けられるものであるので、設営工事を簡便に行える上、備品工事での対応も容易に行える。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、第1測距手段4を用いて、壁面H1上の点を計測するようにしているが、計測する点は壁面H1上になくてもよい。例えば、壁面H1よりもホール側に設けた間仕切り壁上の点を計測するもの等が挙げられる。このときは、間仕切り壁に、傾斜部材5を取り付ければ、上述した実施形態と同様の手順で、同様の作用効果を得られる。
傾斜部材5の形状は、傾斜面51を有するものであれば任意で良く、その素材も板金素材に限らず適宜変更可能である。
また、最下段の段床11aに、前記左右一対の第1測距手段4と前記第2測距手段6とを設けるようにしてもよい。このようにすれば、観覧席本体1を雛壇状に展開する際に、精度良く最下段の段床11aを所定の場所に位置付けることができるからである。
移動観覧席システムZを多目的ホールに用いているが、略平滑な床面を備える建築構造物であればこれを好適に用いることができる。
また、算出手段3aが、前記第1測距手段4で計測した計測値に基づいて、観覧席本体1の壁面51からの距離と、観覧席本体1の進退方向t1に対する傾きとを算出するとともに、算出した観覧席本体1の壁面51からの距離と進退方向t1に対する傾きと、前記第2測距手段6で計測した計測値とに基づいて、観覧席本体1の蛇行方向t2へのずれを算出するようにし、さらに、前記算出手段3aで算出した観覧席本体1の壁面51からの距離、進退方向t1に対する傾き、及び、蛇行方向t2へのずれに基づいて、前記駆動ユニット2を制御するように構成するなど、駆動ユニット制御手段3のマイクロコンピュータ部31における処理は、適宜変更可能である。
加えて、観覧席本体1に設けている第1測距手段4及び第2測距手段を、壁面51側にのみそれぞれ1つずつ設けるようにしてもよい。
この場合には、観覧席本体1側に、第1測距手段4で計測した計測値に基づいて、観覧席本体1の壁面51からの距離と、観覧席本体1の進退方向t1に対する傾きとを算出するとともに、算出した観覧席本体1の壁面51からの距離と進退方向t1に対する傾きと、前記第2測距手段6で計測した計測値とに基づいて、観覧席本体1の蛇行方向t2へのずれを算出する算出手段を設け、この算出手段で算出した観覧席本体1の壁面51からの距離、進退方向に対する傾き、及び、蛇行方向へのずれに基づいて、駆動ユニット2を制御するようにすればよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る移動観覧席システムにおける観覧席本体の作動態様を模式的に示す平面図。 同実施形態における観覧席本体の作動態様を模式的に示す平面図。 同実施形態における機器構成図。 同実施形態における機能構成図。 同実施形態におけるフロー図。
符号の説明
1・・・・・・・・・・観覧席本体
2(2L、2R)・・・駆動ユニット
3・・・・・・・・・・駆動ユニット制御手段
3a・・・・・・・・・算出手段
3b・・・・・・・・・判断手段
3c・・・・・・・・・補正手段
3c1・・・・・・・・補正量付与手段
3c2・・・・・・・・比較手段
3c3・・・・・・・・速度制御手段
3d・・・・・・・・・補正量受付手段
4(4L、4R)・・・第1測距手段
6・・・・・・・・・・第2測距手段
11・・・・・・・・・段床
11a・・・・・・・・最下段の段床
51・・・・・・・・・傾斜面
A・・・・・・・・・・第1測距手段4Lで計測した距離
B・・・・・・・・・・第1測距手段4Rで計測した距離
C・・・・・・・・・・第2測距手段6で計測した距離
H1・・・・・・・・・立面(壁面)
Pa・・・・・・・・・立面上の異なる点の一方
Pb・・・・・・・・・立面上の点なる点の他方
Pd・・・・・・・・・第1交点
Pd´・・・・・・・・第2交点
Pz・・・・・・・・・センター位置
t1・・・・・・・・・進退方向t1
t2・・・・・・・・・蛇行方向t2
Z・・・・・・・・・・移動観覧席システム

Claims (13)

  1. 自走する観覧席本体と、建築構造物側の立面及びこの立面側に設けた平面視傾斜する傾斜面との距離を、観覧席本体に設けた複数の測距手段で計測し、その計測値に基づいて観覧席本体の進退方向への移動と蛇行方向へのずれとを制御することにより、観覧席本体を使用位置に精度良く移動するようにした移動観覧席システムであって、
    観覧席本体を進退方向に前進又は後進及び方向転換させるための駆動ユニットと、
    前記立面上の異なる2点に対する距離をそれぞれ計測する左右一対の第1測距手段と、
    前記傾斜面に対する距離を計測する第2測距手段と、
    各第1測距手段で計測した距離と、第2測距手段で計測した距離とに基づいて、第2測距手段から第2測距手段の計測方向における立面上の第1交点までの距離と、第2測距手段から立面に対して垂下した立面上の第2交点までの距離とを算出する算出手段と、
    立面に沿った方向における第2交点と傾斜面上に設定したセンター位置との誤差があるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が、誤差があると判断した際に、その誤差が少なくなるように、前記駆動ユニットの駆動速度を補正する補正手段とを具備していることを特徴とする移動観覧席システム。
  2. 前記補正手段が、
    第1測距手段で測定した各距離に、絶対値が同じで符号の異なる補正量を与える補正量付与手段と、
    前記補正量付与手段が付与した後の2値を比較する比較手段と、
    前記比較手段で2値の差が閾値以上あるとされた際に、前記駆動ユニットの駆動速度を制御する速度制御手段とを具備していることを特徴とする請求項1記載の移動観覧席システム。
  3. 前記補正量を受け付けるための補正量受付手段を具備していることを特徴とする請求項2記載の移動観覧席システム。
  4. 前記第1測距手段が、観覧席本体の左右の側端部に1つずつ設けてなるものであること
    を特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の移動観覧席システム。
  5. 前記左右一対の第1測距手段と、前記第2測距手段とを、略同一平面上に配していることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の移動観覧席システム。
  6. 前記測距手段が、レーザー光や赤外線などの光を利用して、距離を計測するものであることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の移動観覧席システム。
  7. 前記立面が、建築構造物の壁面であることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の移動観覧席システム。
  8. 前記傾斜面が、反射面であることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の移動観覧席システム。
  9. 前記傾斜面が、板金素材を塑性変形加工により形成した傾斜部材の表面に設けられてなることを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の移動観覧席システム。
  10. 前記傾斜部材が、建築構造物に対して着脱可能に取り付けられるものであることを特徴とする請求項9記載の移動観覧席システム。
  11. 前記観覧席本体が、収納時及び移動時には上下方向に重合して配される一方、使用時には雛段状に展開される、複数の段床を具備することを特徴とする請求項1乃至10いずれか記載の移動観覧席システム。
  12. 最下段の段床に、前記左右一対の第1測距手段と前記第2測距手段とを設けていることを特徴とする請求項11記載の移動観覧席システム。
  13. 自走する観覧席本体と、建築構造物側の立面及びこの立面側に設けた平面視傾斜する傾斜面との距離を、観覧席本体に設けた複数の測距手段で計測し、その計測値に基づいて観覧席本体の進退方向への移動と蛇行方向へのずれとを制御することにより、観覧席本体を使用位置に精度良く移動するようにした移動観覧席システムであって、
    観覧席本体を進退方向に前進又は後進及び方向転換させるための駆動ユニットと、
    前記立面上の異なる2点に対する距離をそれぞれ計測する左右一対の第1測距手段と、
    前記傾斜面に対する距離を計測する第2測距手段と、
    前記第1測距手段で計測した計測値に基づいて、観覧席本体の立面からの距離と、観覧席本体の進退方向に対する傾きとを算出するとともに、算出した観覧席本体の立面からの距離と進退方向に対する傾きと、前記第2測距手段で計測した計測値とに基づいて、観覧席本体の蛇行方向へのずれを算出する算出手段とを具備し、
    前記算出手段で算出した観覧席本体の立面からの距離、進退方向に対する傾き、及び、蛇行方向へのずれに基づいて、前記駆動ユニットを制御するように構成していることを特徴とする移動観覧席システム。
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