JP4284485B2 - Laminating equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙等の被積層物の表裏面を合成樹脂製のシートにて被覆接着するラミネート装置の構成に関すものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、カード等を合成樹脂フィルム等のシートによってラミネートするラミネート装置が知られている。
【0003】
その一例としての特表平10−507005号公報では、用紙の表裏面をラミネートするための一対のシートを各々巻回してなる一対のシートロールがシートカセット内の上下位置にて各々回転可能に支持されて配置されており、このシートカセットは、装置本体のシート供給部に着脱自在に装着可能となっている。
【0004】
装置本体内には、前記シートカセットにおけるシート排出側に上下一対の挟持ローラが配置されて、外側のハンドルの回転にて、両挟持ローラが同期して回転するように構成されている。
【0005】
そして、給紙トレイに載置した用紙を上下のシートロール間に接近させて供給し、挟持ローラにて、上下のシートを引き出しながら、その間に用紙を挟み込んでラミネートする構成であった。この場合、シートの片面(挟持面)には粘着層を有している。このようにして形成された積層体を横カッター刃によってX方向(用紙の搬送方向と直角の方向)に切断すると、PETフィルム等のシートによってラミネートされた用紙(積層体)が得られるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の装置では、上下各シートロールの外周のうち、当該上下両シートロールの回転中心の間の用紙の搬送経路に近い側の外周から引き出された両シートを直接挟持ローラ箇所で挟み込み、その挟み込み位置に用紙を送り込むのであるから、前記一対の挟持ローラでの用紙とシートとの挟み角度(各シートロールの外周と挟持ローラの挟持側外周とを結ぶ直線と、用紙の搬送経路との夾角をいう)は、シートロールのシート巻回直径が大きい状態では小さく、シート巻回直径が小さくなるにしたがって、増大する。
【0007】
ところで、前記ラミネートするシートとラミネートされる用紙との挟み角度が大小異なると、ラミネート作用も異なることになる。即ち、前記挟み角度が小さいと、一対の挟持ローラによる挟持点よりかなり手前(用紙搬送方向に上流側)でシートの粘着層が用紙の表面に付着することになり、実際の挟持ローラ対の箇所で挟持圧を掛ける前にシートと用紙とが接着してしまい、ラミネート時に、シートもしくは用紙に皺ができたり、空気を巻き込んで、シートと用紙との間に気泡ができるという問題があった。
【0008】
逆に、前記挟み角度が略90度のように大き過ぎると、シートロールからのシートの引き出し抵抗力が大きくなり、ラミネート操作が重くなるという問題があった。このような問題はシートロールの巻回直径が大きいもの、換言すると、サイズの大きい用紙をラミネートするためのシートロールでは顕著になるのであった。
【0009】
本発明は、従来技術の上記した問題点を解決するためになされたものであって、シートロールの巻回直径の大小に拘らずラミネート作用を常時略一定に保持でき、また、サイズの異なる用紙(被積層物)をもラミネートすることができるラミネート装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そして、上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明のラミネート装置は、被積層物を供給する被積層物供給部と、シートがロール状に巻回された上下一対のシートロールが着脱自在に装着され、その上下一対のシートロールからシートを供給するシート供給部と、前記被積層物供給部から供給された前記被積層物と、前記シート供給部から供給されるシートとを上下一対の挟持ローラによってラミネート接着しながら積層体として送り出すラミネート処理部と、前記上下一対の挟持ローラと前記上下一対のシートロールとの間に配設され、前記上下一対のシートロールから供給された各シートに摺接する上下対のシートガイド部とを有するラミネート装置において、前記各シートロールのロール中心位置を、前記各挟持ローラの挟持側外周面と前記各シートガイド部の摺接部とを結ぶシート引き出し方向の延長線より上下方向に離れた位置に配置し、且つ最初の巻回直径が大きくなるに伴って前記シートガイド部から被積層物導入側に離れるように配置したものである。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のラミネート装置において、前記シート供給部に着脱自在に装着できるアタッチメントを備え、前記アタッチメントには、前記シートの幅よりも小さい幅寸法のシートがロール状に巻回された上下一対のシートロールを収納したシートカセットが着脱自在に装着可能としたものである。
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態のラミネート装置の概略平面図、図2はカセット収納部の概略平面図、図3はカセット収納部の側面図、図4はアタッチメントを装着した状態でのシートカセットをカセット収納部に装着した状態の側断面図、図5はA3サイズの用紙をラミネートするためのシートカセットの斜視図、図7は図アタッチメントの斜視図である。
【0015】
図において、本発明の実施形態のラミネート装置1は、図1及び図2に示すように、外装体1aに覆われ、内部は従来技術の構成と同様に、用紙供給部A、シート供給部B、ラミネート処理部C、及び切断部Dによって構成されている。
【0016】
各構成の基本的な機能は、従来技術と同様であり、用紙供給部Aは、書類やカード等の用紙Pを供給する部分であり、シート供給部Bは、用紙PをラミネートするためのシートS1,S2を供給する部分である。また、ラミネート処理部Cは、用紙供給部Aから供給される用紙PをシートS1,S2の間に挟み込んでラミネートする部分である。さらに、切断部Dは、ラミネート処理部Cから送り出される積層体Rを切断する部分であり、カッター手段としての横切断機構(図示せず)にて積層体Rを図1に示すX方向に切断し、縦切断機構42にて積層体Rを図1に示すY方向に切断する機能を有する。
【0017】
そして、図1に示すように、外装体1aの左上部側に被積層物供給部としての用紙供給部Aに配置された給紙トレイ11は、不使用時には外装体1aから取り外し可能または折り畳み可能に構成しても良い。
【0018】
給紙トレイ11は、積層しようとする用紙Pを載置するための平坦な用紙載置面を有するものであり、用紙Pを幅方向の位置決めをする用紙ガイド12a,12bが設けられている。用紙ガイド12a,12bは、少なくとも一方が可動であってX方向に移動自在に支持され、外装体1aの壁面との距離を任意に調節するものである。なお、本実施形態では、用紙Pの右側(用紙Pの排出側から見て右側)を基準にしてラミネートされるように後述する各サイズのシートカセット20が配置されるものとする。
【0019】
前記給紙トレイ11の基端側とシート供給部Bにおける上面開放状のカセット収納部4に着脱自在装着されるシートカセット20の前側(被積層物導入側)との間には、給紙ローラ手段としての給紙ローラ8a,8bの対が後述する連動部としての揺動機構3を介してシートカセット20の被積層物(用紙P)導入側に対して離間・接近するようにして配置されている(図2〜図4参照)。
【0020】
前記カセット収納部4及び後述するアタッチメント60に対して着脱自在なシートカセット20は、図6で代表して示すように、2本のシートロール21,22を筐体23内に上下位置に内蔵したものである。
【0021】
ところで、本実施形態のラミネート装置1は、用紙PのサイズがA3,A4,A6の三種類のものをラミネートできるように、前記各サイズ毎に対応する幅のシートS1,S2のシートロール21,22が収納された大きさの異なる筐体23からなるシートカセット20が着脱自在に装着できるように構成されている。以下、符号についてはサイズがA3の筐体を23a(図5及び図6参照)、A4サイズの筐体に対しては23b(図8及び図10参照),A6サイズの筐体に対しては23c(図9及び図11参照)とする。
【0022】
本実施形態で採用する筐体23は、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂材の射出成形で作られたものであり、前後一対のケース27a,27bから成り、その端部同士が相互に嵌合して一体の筐体23を構成している。
【0023】
筐体23に設けられた開口のうち、前方側(搬送上流側、被積層物導入側)に設けられた開口は、用紙挿入口27cであり、後方側(搬送下流側、被積層物排出側)に設けられた開口は、用紙送出口27dである。
【0024】
用紙挿入口27cは、支持されたシートロール21,22の間に用紙Pを送り込む機能を果たすものである。一方、用紙送出口27dは、用紙挿入口27cから送り込まれた用紙Pを、シートロール21,22のそれぞれから繰り出されたシートS1,S2と共に前記ラミネート処理部Cに送り出す機能を持つ。用紙送出口27dの部分には、当該用紙送出口27dを開閉するための上下一対のシャッター24が設けられている。
【0025】
また、筐体23内には、上下一対のガイド板25a,25bが、用紙挿入口27cから用紙送出口27dに向かって延びるような位置関係に設けられている。ガイド板25a,25bは、用紙挿入口27cから送り込まれた用紙Pを用紙送出口27dに案内するための案内路を形成するものである。ここで、本実施形態では、ガイド板25a,25bの長さは同一ではなく、下位のガイド板25bが短く、上位のガイド板25aはより長い。下位のガイド板25bには、供給される用紙Pを上位のガイド板25a側に押さえつけることで位置決めする樹脂ばね26が取付けられている。従って、用紙挿入口27cから送り込まれた用紙Pは、ガイド板25a,25b及び樹脂ばね26によって、確実に用紙送出口27dに案内される。
【0026】
前記上下対のシートロール21,22からのシートの引き出し側(用紙送出口27d側)には、前記該両挟持ローラ31,32の挟持部28(図6及び図12参照)の間に、上下対のシートガイド部29a,29bを配置する。そして、各シートカセット20の筐体23内の前記上下各シートロール21,22から引き出されるシートS1,S2は、各シートロールのロール中心位置21a,22aより上下方向に離れた外周から引き出され、前記上下対のシートガイド部29a,29bの先端箇所(摺接部)にて屈曲して、挟持ローラ31,32の挟持側外周面に当接する。その場合、シートガイド部29a,29bの先端箇所(摺接部)と挟持ローラの挟持側外周とを結ぶ直線(以下、シートの引き出し線50a,50bという)の延長線より上下に離れた位置に、前記各シートロール21,22のロール中心位置21a,22aを配置するのである。
【0027】
このように構成すると、各シートロール21,22の使用開始直後のように巻回直径が大きい時も、シートを使用することにより、シートロール21,22のリール21b,22bの外周に近くなるように巻回直径が小さくなったときにも、各シートロール21,22の外周から引き出されたシートS1,S2の外面は、前記上下対のシートガイド部29a,29bの先端箇所(摺接部)にて必ず摺接して屈曲してから一定の挟み角度θ1,θ2からなるのシートの引き出し線50a,50bに沿って挟持ローラ31,32の挟持部28に導かれることになる。
【0028】
従って、シートロール21,22の初期(最初)の巻回直径の大小に拘らず、またシート使用による巻回直径の変化に拘らず、前記挟み角度θ1,θ2は一定となり、ラミネート作用は一定に保持されるのである。なお、図12に示すように、小さいA4サイズの筐体23bやA6サイズの筐体23cに収納されたシートロール21,22のロール中心位置21a,22aは、大きいA3サイズの筐体23aに収納されたシートロール21,22のロール中心位置21a,22aよりも、挟持部28ひいては上下対のシートガイド部29a,29bに近づくように搬送下流側に偏位させる。逆に言えば、大きいA3サイズの筐体23aに収納されたシートロール21,22のロール中心位置21a,22aを、小さいA4サイズの筐体23bやA6サイズの筐体23cに収納されたシートロール21,22のロール中心位置21a,22aよりも、上下対のシートガイド部29a,29bから離れて搬送上流側に偏位して配置するのである。
【0029】
このためには後述するようなアタッチメント60にA4サイズの筐体23bやA6サイズの筐体23cを載置するのである。
【0030】
このように構成すれば、初期の巻回直径の大きいシートロールの入ったシートカセットと、初期の巻回直径の小さいシートロールの入ったシートカセットとを同じラミネート作用が発生するように配置することができる。
【0031】
アタッチメント60は、図4、図7、図10及び図11に示すように、上面開放状のカセット収納部4にすっぽり入るA3サイズの筐体23aと同じ平面形状を有し、これより小さいA4サイズの筐体23bやA6サイズの筐体23cを所定位置に載置セットできるように構成されている。これをさらに詳細に説明すると、筐体23を載置する底板60aと、該底板60aの一側(実施形態では用紙Pの搬送上流側)から立設する壁板60bと、により側断面が略L字状に形成され、且つ前記底板60a及び壁板60bの長手方向の一側端(実施形態では、用紙Pの右側端)に位置決めのためのブロック部60cが上向きに突出形成されるように、合成樹脂材にて一体的に射出成形により形成されている。そして、壁板60bとブロック部60cとには、セットされた筐体23が用紙Pの搬送上流側に倒れないようにする支持部60d,60dが設けられ、さらに、底板60aには、案内凹所62及び位置決め突起63が所定の複数箇所にそれぞれ凹み形成されている。
【0032】
筐体23の底面の左右両側端部に突出された案内突起61は、カセット収納部4及びアタッチメント60にセットするとき、それらの底部に穿設され、もしくは凹み形成された案内凹所62に嵌まるようになっいる。さらに、筐体23の底面から突出させた角錐台状等の位置決め突起63は、前記カセット収納部4及びアタッチメント60の底部に穿設され、もしくは凹み形成された位置決め凹所64に嵌まるように構成されている(図4〜図10参照、図8及び図9は筐体23b及び筐体23cが見えるように斜視図で示す)。
【0033】
ところで、A3,A4,A6の各サイズの用紙をラミネートしたいという要望があり、それに対してはシートカセット20の筐体23内に収納する上下対のシートS1,S2の幅寸法を異ならせることは勿論であるが、サイズの如何に拘らずラミネート可能回数をほぼ同じと仮定した場合、サイズの大きいものをラミネートするには、各シートS1,S2の巻回長さは長く、ひいては巻回直径が大きくなる。したがって、シートカセット20の筐体23の前記被積層物搬送方向に沿う寸法(以下、奥行き寸法と称する)も、サイズの大きいものでは大きく、サイズの小さいものに対しては小さくするのが一般的である。
【0034】
その場合、このシートカセット20は給紙ローラ対と挟持ローラ対との間に着脱自在に配置しなければならないから、前記先行技術のように給紙ローラ8a,8b対及び挟持ローラ31,32対が位置固定的に配置されている構成では、当該給紙ローラ8a,8b対から挟持ローラ31,32対までの距離(ローラ間距離)を長い状態に設定する必要があった。そうすると、サイズの小さい用紙に対してラミネートすることができなくなるという問題があった。
【0035】
逆に、サイズの小さいものをラミネートできるように、前記ローラ間距離を短く設定すれば、シートカセット20内に収納すべきシートロール21,22の巻回直径を小さくする必要があり、その場合、サイズの大きい用紙Pのラミネート可能回数が極端に少なくなり、シートカセット20の交換もしくはシートカセット内のシートロール21,22の交換頻度が多くなるという問題があった。
【0036】
そこで、A3サイズの用紙Pをラミネートするための筐体23では、用紙Pの搬送方向の寸法(奥行き寸法)を大きくする一方、図3〜図6に示すごとく、前側ケース27aのうち、用紙挿入口27cの箇所を用紙送出口27d方向に向かって凹んだ凹所27eを形成させ、シートカセット20のセット状態では、後述するように、揺動機構3を介して給紙ローラ8a,8b対を凹所27e内に入り込む、小さいサイズ(A4,A6)のシートカセット20ときには、用紙挿入口27cに接近させるようにして、ローラ間距離を短くなるようにする一方、サイズが異なるシートカセット20であっても同一のラミネート装置に着脱自在に装着できるようにするのである。
【0037】
したがって、A4サイズの筐体23bやA6サイズの筐体23cは、それぞれアタッチメント60におけるブロック部60cの筐体の一側端面を当接するようにしてセットしたとき(図10及び図11参照)、搬送される用紙Pの右側縁がラミネート作業の基準側となるようにシートS1,S2が送り出されるのである。
【0038】
なお、前記セット状態において、各サイズの筐体23a,23b,23cの一方の長手方向の側面の両端部に突設した被検出部65,65をラミネート装置1の所定位置に設けたリミットスイッチ等のセンサ(図示せず)にて検知することにより、どのサイズの用紙Pがラミネート可能であるかを、ラミネート装置1に設けた液晶パネル等の表示部(図示せず)に表示できるようになっている。
【0039】
シートロール21,22は、長尺状のシートをロール状に巻回したものである点で、従来技術と同一であるが、シートS1,S2の素材自体が従来技術のそれと大きく異なる。即ち、図6において、図の上方に配置されたシートロール21に巻回されたシートS1は、透明な樹脂フィルム層を基材とし、その一方の面に粘着層が積層されたものである。シートS1の基材たるフィルム層は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)のフィルムが活用される。
【0040】
図6で示すように、下方に配置されたシートロール22に巻回されたシートS2は、離型シートであり、より具体的には離型紙である。即ち、シートS2は紙を基材とし、パラフィン等の離型性を有する物質が含浸あるいは積層され、前記したシートS1の粘着層が容易に剥がれる程度に接着する性質を持つ。なお、勿論シートS2は、紙を基材とする離型シートに限定されるものではなく、離型性を有する樹脂を基材とするシートであっても良い。
【0041】
前記したシートロール21,22は、いずれも筐体23内に回転可能に支持されている。
【0042】
そして、シートS1,S2は、粘着面と離型面とが互いに対向するように、筐体23の用紙送出口27dから繰り出される。
【0043】
シートカセット20は、ラミネート装置1におけるカセット収納部4、もしくは該カセット収納部4に対して着脱自在に装着されるアタッチメント60に対して着脱自在装着できるものであり、大きいA3サイズの筐体23aはその底面をカセット収納部4の底板4aに載置した状態で、A4サイズの筐体23bやA6サイズの筐体23cは、それぞれアタッチメント60の底板60aに載置した状態で、それぞれ、給紙トレイ11から供給される用紙Pが円滑にシートカセット20内に送り込まれるように、各用紙挿入口27cが、用紙Pの搬送経路(供給経路)の延長線上、つまり、給紙ローラ8a,8bの用紙P挟持部と挟持ローラ31,32による挟持部とを結ぶ直線上に位置するようになる(図4参照)。
【0044】
前記シャッター24は、シートカセット20がカセット収納部4に装着されていない状態では、用紙送出口27dを覆い、カセット収納部4に装着された状態では、シャッター24が用紙送出口27dから退避し、用紙Pをラミネート処理部Cに送り出すことができるように構成されている。
【0045】
ラミネート処理部Cには、図2、図3、図4及び図6に示すように、上下一対のローラ31,32からなる挟持ローラ手段30が設けられている。この挟持ローラ手段30は、その挟持位置がカセット収納部4に装着されたシートカセット20の用紙送出口27dに対向する位置に支持されている。
【0046】
左右両側のシャーシ1a′に回動可能に支持された下部ローラ32は、図示しないモータ等の駆動手段によって回転する駆動ローラである。一方、上部ローラ31は空転可能に取付けられた従動ローラであり、前記駆動する下部ローラ32と接触して回転する。また、本発明のラミネート装置1では、上部の従動ローラ31は、図3に示したように、前記給紙ローラ8a,8bの揺動機構3の動きと連動して下部ローラ32に対して接離するように構成されている。
【0047】
次に、図2及び図3を参照しながら、揺動機構3の構成について説明する。
【0048】
前記左右両側のシャーシ1a′,1a′の下部に取付けられた下部枢支ピン33に回動可能に支持された左右一対の主揺動アーム34,34の上下中途位置には、前記一対の給紙ローラ8a,8bが回転自在に軸支されており、両主揺動アーム34,34を連結する連結板34aの箇所には、搬送されるべき用紙Pの先端を検知する用紙センサ35が取付けられている。また、左右両側のシャーシ1a′,1a′の上部に取付けられた上部枢支ピン36に基端が回動可能に枢着された左右一対のカセット押さえ支持アーム37,37の中途部に横向きに突設した案内ピン38,38は、前記左右一対の主揺動アーム34,34の上部側に穿設された上下長孔39に摺動自在に嵌まり、左右一対のカセット押さえ支持アーム37,37の先端側には、カセット収納部4に嵌め入れたシートカセット20の筐体23の用紙排出側上部を上から押さえるための押さえローラ40が、回動可能に装着されている。
【0049】
さらに、左右一対のカセット押さえ支持アーム37,37の先端側のピン44に回動可能に軸支持された一対のローラアーム41,41には前記上部ローラ31の両端が回転自在に軸支持されており、左右一対のカセット押さえ支持アーム37,37の中途部の切起片43に支持された各捩じりばね44の一端がカセット押さえ支持アーム37に係止され、また、捩じりばね44の他端がローラアーム41を下向きに付勢するように係合されている。
【0050】
そして、予め、カセット収納部4にA3サイズの筐体23aを直にセットするか、もしくは、A4サイズの筐体23bやA6サイズの筐体23cをセットしたアタッチメント60をカセット収納部4にセットする、またはアタッチメント60をカセット収納部4にセットしてから筐体23bや筐体23cを入れた後、作業者がカセット押さえ支持アーム37の先端側を手で持って、筐体23の上部であって用紙排出側に回動させて押さえローラ40にて筐体23が浮き上がらないように押さえ込み、シャーシ1a′もしくは外装体1aの図示しない係合部に左右一対のカセット押さえ支持アーム37,37の姿勢を保持すべく係合させる。このとき同時に、ローラアーム41,41に装着された上部ローラ31は捩じりばね44の付勢力にて下部ローラ32に押圧されることになる(図3の実線状態参照)。
【0051】
さらに、前記筐体23を押さえ状態にセットしたとき、カセット押さえ支持アーム37,37の案内ピン38と上下長孔39との摺動連結関係から、左右一対の主揺動アーム34,34は、図3において右方向に回動し、当該主揺動アーム34,34に装着された給紙手段としての上下対の給紙ローラ8a,8bは、シートカセット20の被積層物導入側である用紙挿入口27cに接近するように移動するのである。この状態は、前記下側の給紙ローラ8bから用紙搬送上流側に延びる検知アーム45の先端部45aがラミネート装置1に設けたリミットスイッチ等のセンサ46に触れる等して検知し、シートカセット20のセット状態を作業者に表示部を介して知らせることができる。
【0052】
逆に、左右一対のカセット押さえ支持アーム37,37を図3の左上方向に回動して筐体押圧状態を解除させると、その先端側のローラアーム41,41に装着された上部ローラ31は下部ローラ32から離れると共に、主揺動アーム34,34も左方向に回動して、給紙手段としての上下対の給紙ローラ8a,8bは、シートカセット20の被積層物導入側である用紙挿入口27aから離間するように移動するのである(図3の二点鎖線状態参照)。
【0053】
上述の挟持ローラ手段30の機能は、シート供給部Bに装着されたシートカセット20から供給されるシートS1とシートS2との間に送り込まれた用紙Pを、シートS1、S2と共に挟持し、三者を接合しつつ送り出すものである。シートカセット20から供給されるシートS1,S2の間に挟み込まれた用紙Pを、この挟持ローラ手段30によって挟持しながら送り出すことで、用紙PがシートS1,S2によって粘着され、ラミネートされた積層体Rが得られる。
【0054】
切断部Dには、詳述しないが、ラミネート処理部Cから送り出された積層体RをX方向(積層体Rの送り方向に対して垂直方向)に切断する横切断機構(図示せず)と、積層体Rをその送り出し方向であるY方向に切断する縦切断機構の縦カッター刃66(図6参照)がカッター手段として設けられている。
【0055】
横切断機構における円板状のカッター刃には、中心に螺旋溝が設けられている。また、シャーシ1a′には、横方向に延びる螺旋軸(図示せず)が設けられており、当該螺旋軸がカッター刃の螺旋溝と嵌合している。前記した螺旋軸は、シャーシ1a′に回転可能に支持されており、さらに、図示しないモータが接続されている。そして、モータを回転駆動させると、螺旋軸が回転し、螺旋軸と嵌合するカッター刃がX方向に移動し、積層体Rを横方向に切断する。
【0056】
縦切断機構のカッター刃66は、用紙Pに対してシートS1,S2の幅が過度に大きい場合に、積層体Rの側縁(耳)の部分を切り取るものである。
【0057】
上記構成によるラミネート作業について説明すると、予め、カセット収納部4に直接A3サイズ用のシートカセット20をセットするか、小さいサイズA4,A6サイズ用のシートカセット20をアタッチメント60にセットしてカセット収納部4に入れる。
【0058】
続いて、シートカセット20の装着に際しては、シートカセット20のシートS1,S2の先端を予め相互に接着させておく。そして、この状態でカセット押さえ支持アーム37を筐体23の上方向に回動し、押さえローラ40にて筐体23を押さえ込み、且つ挟持ローラ31,32にて一対のシートS1,S2の先端を銜え込む。これと同時に、主揺動アーム34,34が筐体23の前側に接近回動し、給紙ローラ手段である上下の給紙ローラ8a,8bが筐体23の前面に接近して挟持ローラとのローラ間距離を短縮させることができる。
【0059】
こうして、準備が整うと、ラミネートしようとする用紙Pを給紙トレイ11に載置する。ここで、少なくともシートS1,S2の幅は用紙Pの幅よりも大きいものを使用する。給紙トレイ11に載置した用紙Pを用紙ガイド板12a,12bに沿って給紙ローラ対7a,7bに送り込むと、シート供給部Bに装着されたシートカセット20の用紙挿入口27cから用紙Pがシートカセット20内に挿入され、用紙ガイド板12a,12b及び樹脂ばね26によって案内されながら、シートS1,S2の間に用紙Pが挟み込まれた状態で用紙送出口27dからラミネート処理部Cに送り出される。このようにして、シートS1,S2と共に送り出された用紙Pは、一対の挟持ローラ手段30に挟持されることにより、シートS1,S2によってラミネートされる。
【0060】
図13は、上下対のシートロール21,22をシートカセット20を使用しないで、直接シート供給部Bに配置した実施形態であって、各シートロール21,22のロール中心位置21a,22aと挟持ローラ31,32による挟持部28との間に上下一対のシートガイド部51a,51bをラミネート装置の本体に設ける。
【0061】
前記上下各シートロール21,22から引き出されるシートS1,S2は、各シートロールのロール中心位置21a,22aより上下方向に離れた外周から引き出され、前記上下対のシートガイド部51a,51bの先端箇所(摺接部)にて屈曲して、挟持ローラ31,32の挟持側外周面に当接する。その場合、シートガイド部51a,51bの先端箇所(摺接部)と挟持ローラの挟持側外周とを結ぶ直線(以下、シートの引き出し線50a,50bという)の延長線より上下に離れた位置に、前記各シートロール21,22のロール中心位置21a,22aを配置するのである(図13参照)。
【0062】
このように構成すると、各シートロール21,22の使用開始直後のように巻回直径が大きい時も、シートを使用することにより、シートロール21,22のリール21b,22bの外周に近くなるように巻回直径が小さくなったときにも、各シートロール21,22の外周から引き出されたシートS1,S2の外面は、前記上下対のシートガイド部29a,29bの先端箇所(摺接部)にて必ず摺接して屈曲してから一定の挟み角度θ1,θ2からなるのシートの引き出し線50a,50bに沿って挟持ローラ31,32の挟持部28に導かれることになる。
【0063】
また、使用開始状態(初期状態,最初の状態)で巻回直径が大きいシートロール21,22のロール中心位置21a,22aは、初期状態(最初の状態)での巻回直径が小さいシートロール21,22のロール中心位置21a,22aよりも、前記挟持部28ひいてはシートガイド部51a,51bから搬送上流側に離れた位置に偏位して配置するのが好ましい(図13参照)。これらの構成により、前記シートカセット20によるシートロールの配置の場合と同じく、シートロール21,22の初期(最初)の巻回直径の大小に拘らず、またシート使用による巻回直径の変化に拘らず、前記挟み角度θ1,θ2は一定となり、ラミネート作用は一定に保持されるのである。
【0064】
なお、図14に示すように、等装置に直接装着するシートロール21,22及びシートカセット20に収納したシートロール21,22のリールのフランジ部分53,53の外面に円周方向に沿って適宜間隔にてマーク54を印刷等に付し、ラミネート装置1の本体側に設けた光反射式等の光センサ55(光式エンコーダであっても良い)にて、当該リールに巻回したシートS1,S2の種類や、幅寸法、巻回直径等のシートに関するデータを前記マーク54の種類により検出できるように構成する。その場合、初期の巻回直径の大きいものと小さいものとのフランジ部分53,53におけるマーク54,54の回動軌跡が重なる箇所、例えば、図12及び図13で、K1,K2,K3,K4にて囲まれる領域に対峙する位置に、光センサ55を配置すれば、1つの光センサ55(光式エンコーダ)にて巻回直径の異なる、またシートロールのロール中心位置が異なる複数のシートロールを認識(検知)できることになり、ラミネート装置の製造コストが低減できるという効果を奏する。
【0065】
本実施形態のラミネート装置1では、シートS1は、前記したように、透明の樹脂フィルム層Fを基材とし、その一方の面に粘着層Tが積層されたものであり、シートS2を離型紙層とした場合には、用紙Pの表面側には、フィルム層Fと粘着層TからなるシートS1が圧接され、粘着層Tによってフィルム層Fが用紙Pの表面に接着される。一方、用紙Pの裏にはシートS2が圧接されるが、シートS2は離型紙層だけであるので用紙Pとは接着しない。
【0066】
そして、シートS1,S2の幅を用紙Pの幅よりも大きくすると、用紙Pの幅方向において、シートS1,S2は用紙Pからはみ出す。そして、当該はみ出し部において、シートS1の粘着層Tと、シートS2の離型紙層とが接着し、実質的にシートS1,S2と用紙Pは一体の積層体となる。
【0067】
そして、この積層体Rは切断部Dに送り出される。
【0068】
本実施形態のラミネート装置1では、用紙Pの幅に対してシートS1,S2の幅が過度に大きい場合に、大きすぎる縁の部位を適切な縁幅となるように縦切断機構により切り取る。また、積層体Rの送り出しが進み、用紙PのY方向の所定位置まで進んで、積層体Rの所定位置が横切断機構による切断位置に到達した時点で、積層体RがX方向に切断される。
【0069】
こうして作られた積層体Rは、用紙Pの表面に透明のフィルム層Fが積層され用紙Pの裏面に離型紙層Lが非接着状態で存在し、用紙Pの周囲は、シートS1,S2によって包囲されていて、当該はみ出し部において、透明のフィルム層Fと離型紙層Lが容易に剥がれる状態で接着している。
【0070】
こうしてラミネート処理された積層体Rを壁等に貼着する場合は、裏面の離型紙層Lを捲り取る。その結果、用紙Pの周囲にシートS1の粘着層Tが露出する。したがって、積層体を机等に貼着することができる。
【0071】
他の実施形態として、シートS1として先の実施形態と同一のシート(樹脂フィルム層Fと粘着層Tとの積層シート)を使用し、シートS2として磁性シートを使用する。磁性シートの一つの実施形態は、図15に示すように、磁性を有するシートMを基材とし、その一面に粘着層Tが積層されたものである。基材となる磁性を有するシートは、例えばゴムや合成樹脂の中に磁性材料を練り込んで、磁性化したものが挙げられる。
【0072】
そして、樹脂フィルム層Fと粘着層Tとの積層シートS1と磁性シートS2とをそれぞれロール状に巻回して前記した筐体23内に収めてシートカセット20を構成し、シート供給部Bに装着する。後は、前記した工程と同様の工程を経て、図16(a)及び図16(b)に示すような層構成の積層体RMを得る。
【0073】
積層体RMは、用紙Pを中心として表面が透明な樹脂フィルム層Fによって保護され、裏面に磁性層Mが積層される。従って、鉄板等の部位に、直接、積層体RMを磁着することができる。
【0074】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明のラミネート装置は、被積層物を供給する被積層物供給部と、シートがロール状に巻回された上下一対のシートロールが着脱自在に装着され、その上下一対のシートロールからシートを供給するシート供給部と、前記被積層物供給部から供給された前記被積層物と、前記シート供給部から供給されるシートとを上下一対の挟持ローラによってラミネート接着しながら積層体として送り出すラミネート処理部と、前記上下一対の挟持ローラと前記上下一対のシートロールとの間に配設され、前記上下一対のシートロールから供給された各シートに摺接する上下対のシートガイド部とを有するラミネート装置において、前記各シートロールのロール中心位置を、前記各挟持ローラの挟持側外周面と前記各シートガイド部の摺接部とを結ぶシート引き出し方向の延長線より上下方向に離れた位置に配置し、且つ最初の巻回直径が大きくなるに伴って前記シートガイド部から被積層物導入側に離れるように配置したものである。
【0075】
この構成により、各シートロールの使用開始直後のように巻回直径が大きい時も、シートを使用することによりシートロールの巻回直径が小さくなったときにも、各シートロールの外周から引き出されたシートの外面は、前記上下対のシートガイド部の摺接部にて必ず摺接して屈曲してから一定の挟み角度からなるのシートの引き出し線に沿って挟持ローラの挟持部に導かれることになる。
【0076】
従って、シートロールの最初の状態の巻回直径の大小に拘らず、またシート使用による巻回直径の変化に拘らず、前記挟み角度は一定となり、ラミネート作用は一定に保持されるという顕著な効果を奏する。
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のラミネート装置の概略平面図である。
【図2】カセット収納部の一部切欠き要部平断面図である。
【図3】揺動機構の側面図である。
【図4】カセット収納部にアタッチメントを介して小さいサイズのシートカセットを装着した状態を示す側断面図である。
【図5】本発明の実施形態のラミネート装置で使用するA3サイズのシートカセットの筐体及びカセット収納部の一部切欠き斜視図である。
【図6】A3サイズのシートカセットの筐体の側断面図である。
【図7】アタッチメントの斜視図である。
【図8】A4サイズのシートカセットの筐体の底面側から見た斜視図である。
【図9】A6サイズのシートカセットの筐体の底面側から見た斜視図である。
【図10】A4サイズのシートカセットをアタッチメントに装着した状態の斜視図である。
【図11】A6サイズのシートカセットをアタッチメントに装着した状態の斜視図である。
【図12】大小のサイズのシートカセットのセット状態を示す側面説明図である。
【図13】巻回直径の大小のシートロールのセット状態を示す側面説明図である。
【図14】シートロールのフランジ部分の外面のマークに対する光センサの配置を示す部分斜視図である。
【図15】本発明の他の実施形態におけるラミネート装置によって積層するシートの層構成を示す説明図である。
【図16】(a)は図15に示す実施形態によって製造された積層体の斜視図、(b)は積層体の層構成を示す拡大図である。
【符号の説明】
A 用紙供給部
B シート供給部
C ラミネート処理部
D 切断部
P 用紙
S1,S2 シート
1 ラミネート装置
3 揺動機構
8a,8b 給紙ローラ
11 給紙トレイ
20 シートカセット
21,22 シートロール
21a,22a ロール中心位置
21b,22b リール部
23,23a,23b 筐体
24 シャッター
27c 用紙挿入口
27d 用紙送出口
28 挟持部
29a,29b,51a,51b シートガイド部
30 挟持ローラ手段
31 上部ローラ
32 下部ローラ
50a,50b 引き出し線[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a configuration of a laminating apparatus for covering and bonding front and back surfaces of a laminate such as paper with a synthetic resin sheet.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a laminating apparatus for laminating a card or the like with a sheet such as a synthetic resin film is known.
[0003]
In Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-507005 as an example, a pair of sheet rolls, each of which is formed by winding a pair of sheets for laminating the front and back surfaces of a sheet, are rotatably supported at respective vertical positions in a sheet cassette. The sheet cassette can be detachably mounted on the sheet supply unit of the apparatus main body.
[0004]
In the apparatus main body, a pair of upper and lower sandwiching rollers are disposed on the sheet discharge side of the sheet cassette, and both the sandwiching rollers rotate in synchronization with the rotation of the outer handle.
[0005]
Then, the sheet placed on the sheet feeding tray is supplied while being brought close to the upper and lower sheet rolls, and the upper and lower sheets are pulled out by the sandwiching roller, and the sheet is sandwiched and laminated between them. In this case, an adhesive layer is provided on one side (clamping surface) of the sheet. When the laminated body formed in this manner is cut in the X direction (direction perpendicular to the paper conveyance direction) with a horizontal cutter blade, paper (laminate) laminated with a sheet of PET film or the like is obtained. It was.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional apparatus, both sheets drawn from the outer periphery of the upper and lower sheet rolls on the side close to the sheet conveyance path between the rotation centers of the upper and lower sheet rolls are directly sandwiched between the nipping roller portions. Since the sheet is fed to the nipping position, the nipping angle between the sheet and the sheet by the pair of nipping rollers (the straight line connecting the outer periphery of each sheet roll and the nipping side outer periphery of the nipping roller, and the sheet conveyance path) Is small when the sheet winding diameter of the sheet roll is large, and increases as the sheet winding diameter decreases.
[0007]
By the way, when the sandwiching angle between the sheet to be laminated and the paper to be laminated is different, the laminating action is also different. In other words, if the pinching angle is small, the adhesive layer of the sheet adheres to the surface of the paper considerably before the pinching point by the pair of pinching rollers (upstream side in the paper conveyance direction), and the actual position of the pinching roller pair In this case, the sheet and the paper are bonded to each other before the clamping pressure is applied, and the sheet or the paper is wrinkled at the time of lamination, or air is entrained to generate air bubbles between the sheet and the paper.
[0008]
On the other hand, if the sandwiching angle is too large, such as about 90 degrees, there is a problem that the resistance to pulling out the sheet from the sheet roll increases and the laminating operation becomes heavy. Such a problem becomes conspicuous in a sheet roll for laminating a sheet having a large winding diameter, in other words, a large sheet.
[0009]
The present invention has been made in order to solve the above-mentioned problems of the prior art, and can always keep the laminating action substantially constant regardless of the winding diameter of the sheet roll, and can also be used for sheets of different sizes. An object of the present invention is to provide a laminating apparatus capable of laminating (laminated object).
[0010]
[Means for Solving the Problems]
And the laminating device of the invention according to
[0011]
Further, the invention according to
[0012]
[0013]
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described. 1 is a schematic plan view of a laminating apparatus according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a schematic plan view of a cassette storage unit, FIG. 3 is a side view of the cassette storage unit, and FIG. 4 is a view of a sheet cassette with an attachment attached. FIG. 5 is a perspective view of a sheet cassette for laminating A3 size paper, and FIG. 7 is a perspective view of the attachment.
[0015]
In the figure, a
[0016]
The basic functions of each component are the same as in the prior art. The paper supply unit A is a part that supplies paper P such as documents and cards, and the sheet supply unit B is a sheet for laminating the paper P. This is a portion for supplying S1 and S2. The laminating unit C is a part for laminating the paper P supplied from the paper supply unit A between the sheets S1 and S2. Furthermore, the cutting part D is a part which cuts the laminated body R sent out from the lamination processing part C, and cuts the laminated body R in the X direction shown in FIG. 1 by a transverse cutting mechanism (not shown) as a cutter means. The
[0017]
As shown in FIG. 1, the
[0018]
The
[0019]
A paper feed roller is provided between the base end side of the
[0020]
The
[0021]
By the way, the
[0022]
The
[0023]
Among the openings provided in the
[0024]
The
[0025]
In the
[0026]
On the sheet pull-out side (
[0027]
With this configuration, even when the winding diameter is large, such as immediately after the start of use of each of the sheet rolls 21 and 22, by using the sheet, the outer circumferences of the
[0028]
Therefore, regardless of the initial (first) winding diameter of the sheet rolls 21 and 22, and the change in the winding diameter due to the use of the sheet, the sandwiching angles θ1 and θ2 are constant, and the laminating action is constant. It is retained. As shown in FIG. 12, the roll center positions 21a and 22a of the sheet rolls 21 and 22 stored in the small
[0029]
For this purpose, an
[0030]
With this configuration, the sheet cassette containing the sheet roll having the initial winding diameter and the sheet cassette containing the sheet roll having the initial winding diameter are arranged so as to generate the same laminating action. Can do.
[0031]
As shown in FIGS. 4, 7, 10, and 11, the
[0032]
The guide protrusions 61 projecting from the left and right end portions of the bottom surface of the
[0033]
Incidentally, there is a demand for laminating sheets of sizes A3, A4, and A6, and in response to this, the width dimensions of the pair of upper and lower sheets S1 and S2 stored in the
[0034]
In this case, since the
[0035]
On the other hand, if the distance between the rollers is set short so that a small size can be laminated, it is necessary to reduce the winding diameter of the sheet rolls 21 and 22 to be stored in the
[0036]
Therefore, in the
[0037]
Therefore, when the
[0038]
In the set state, a limit switch or the like in which detected
[0039]
The sheet rolls 21 and 22 are the same as the prior art in that long sheets are wound in a roll shape, but the materials themselves of the sheets S1 and S2 are greatly different from those of the prior art. That is, in FIG. 6, the sheet S1 wound around the
[0040]
As shown in FIG. 6, the sheet S <b> 2 wound around the
[0041]
Each of the sheet rolls 21 and 22 described above is rotatably supported in the
[0042]
Then, the sheets S1 and S2 are fed out from the
[0043]
The
[0044]
The
[0045]
As shown in FIGS. 2, 3, 4, and 6, the laminating unit C is provided with a sandwiching
[0046]
The
[0047]
Next, the configuration of the
[0048]
The pair of left and right
[0049]
Furthermore, both ends of the
[0050]
Then, the
[0051]
Further, when the
[0052]
Conversely, when the pair of left and right cassette pressing
[0053]
The function of the sandwiching roller means 30 described above is to sandwich the sheet P fed between the sheet S1 and the sheet S2 supplied from the
[0054]
Although not described in detail in the cutting part D, a transverse cutting mechanism (not shown) for cutting the laminate R sent out from the laminate processing part C in the X direction (perpendicular to the feeding direction of the laminate R); A vertical cutter blade 66 (see FIG. 6) of a vertical cutting mechanism for cutting the laminated body R in the Y direction which is the feeding direction is provided as a cutter means.
[0055]
The disc-shaped cutter blade in the horizontal cutting mechanism is provided with a spiral groove in the center. Further, the
[0056]
The
[0057]
The laminating operation with the above configuration will be described. In advance, the A3
[0058]
Subsequently, when the
[0059]
Thus, when the preparation is completed, the paper P to be laminated is placed on the
[0060]
FIG. 13 shows an embodiment in which the pair of upper and lower sheet rolls 21 and 22 are arranged directly in the sheet supply unit B without using the
[0061]
The sheets S1 and S2 pulled out from the upper and lower sheet rolls 21 and 22 are pulled out from the outer periphery away from the roll center positions 21a and 22a of the respective sheet rolls in the vertical direction, and the tips of the upper and lower
[0062]
With this configuration, even when the winding diameter is large, such as immediately after the start of use of each of the sheet rolls 21 and 22, by using the sheet, the outer circumferences of the
[0063]
Further, the roll center positions 21a and 22a of the sheet rolls 21 and 22 having a large winding diameter in the use start state (initial state, initial state ) are the sheet rolls 21 having a small winding diameter in the initial state (initial state). 22 and the roll center positions 21a and 22a, it is preferable that they are deviated and arranged at positions away from the clamping
[0064]
As shown in FIG. 14, the sheet rolls 21 and 22 that are directly mounted on the equal apparatus and the outer surface of the
[0065]
In the
[0066]
When the widths of the sheets S1 and S2 are made larger than the width of the paper P, the sheets S1 and S2 protrude from the paper P in the width direction of the paper P. And in the said protrusion part, the adhesion layer T of sheet | seat S1 and the release paper layer of sheet | seat S2 adhere | attach, and sheet | seat S1, S2 and the paper P become an integral laminated body substantially.
[0067]
And this laminated body R is sent out to the cutting part D. FIG.
[0068]
In the
[0069]
In the laminate R thus produced, a transparent film layer F is laminated on the front surface of the paper P, and the release paper layer L is present on the back surface of the paper P in a non-adhered state. The transparent film layer F and the release paper layer L are bonded in such a manner that the transparent film layer F and the release paper layer L are easily peeled off at the protruding portion.
[0070]
When the laminate R thus laminated is stuck on a wall or the like, the release paper layer L on the back surface is scraped off. As a result, the adhesive layer T of the sheet S1 is exposed around the paper P. Therefore, the laminate can be attached to a desk or the like.
[0071]
As another embodiment, the same sheet (laminated sheet of the resin film layer F and the adhesive layer T) as the previous embodiment is used as the sheet S1, and a magnetic sheet is used as the sheet S2. As shown in FIG. 15, one embodiment of the magnetic sheet is one in which a magnetic sheet M is used as a base material, and an adhesive layer T is laminated on one surface thereof. Examples of the magnetic sheet used as the base material include a magnetic material obtained by kneading a magnetic material into rubber or synthetic resin.
[0072]
Then, the laminated sheet S1 of the resin film layer F and the adhesive layer T and the magnetic sheet S2 are respectively wound in a roll shape and housed in the above-described
[0073]
The laminated body RM is protected by the resin film layer F whose surface is transparent around the paper P, and the magnetic layer M is laminated on the back surface. Therefore, the laminate RM can be magnetically attached directly to a part such as an iron plate.
[0074]
【The invention's effect】
In the laminating apparatus according to the first aspect of the present invention, a stack supply unit for supplying a stack and a pair of upper and lower sheet rolls in which a sheet is wound in a roll shape are detachably mounted. a sheet supply unit for supplying a sheet from the sheet roll, wherein said object to be stack fed from the laminate feeding part, with the laminate bonded by a sheet supplied pair of upper and lower nip roller from the sheet feeding unit laminate A laminating unit that feeds as a body, and a pair of upper and lower sheet guide portions that are disposed between the pair of upper and lower sandwiching rollers and the pair of upper and lower sheet rolls, and are in sliding contact with the sheets supplied from the pair of upper and lower sheet rolls. in laminating apparatus having bets, the roll center position of each sheet roll, the sliding of said each sheet guide unit and the clamping side outer peripheral surface of each nip roller Connecting the parts arranged at a distance in the vertical direction than the extension line of the sheet withdrawal direction, and the first winding diameter with the larger ones arranged away in the stack introduction side from the sheet guide portion It is.
[0075]
With this configuration, even when the winding diameter is large, such as immediately after the start of use of each sheet roll, or when the winding diameter of the sheet roll is reduced by using the sheet, it is pulled out from the outer periphery of each sheet roll. The outer surface of the sheet must be slid and bent at the sliding contact portions of the pair of upper and lower sheet guide portions, and then guided to the holding portion of the holding roller along the sheet drawing line having a fixed holding angle. become.
[0076]
Therefore, the sandwiching angle is constant and the laminating action is kept constant regardless of the winding diameter in the initial state of the sheet roll, and regardless of changes in the winding diameter due to use of the sheet. Play.
[0077]
[0078]
[0079]
[0080]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic plan view of a laminating apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partially cutaway plan cross-sectional view of a cassette housing portion.
FIG. 3 is a side view of the swing mechanism.
FIG. 4 is a side cross-sectional view showing a state in which a small-size sheet cassette is attached to the cassette housing portion via an attachment.
FIG. 5 is a partially cutaway perspective view of a casing and a cassette housing portion of an A3 size sheet cassette used in the laminating apparatus according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a side sectional view of a casing of an A3 size sheet cassette.
FIG. 7 is a perspective view of an attachment.
FIG. 8 is a perspective view of the A4 size sheet cassette as viewed from the bottom side.
FIG. 9 is a perspective view of the A6 size sheet cassette viewed from the bottom side of the housing.
FIG. 10 is a perspective view of a state in which an A4 size sheet cassette is mounted on an attachment.
FIG. 11 is a perspective view of a state in which an A6 size sheet cassette is mounted on an attachment;
FIG. 12 is an explanatory side view showing a set state of large and small size sheet cassettes.
FIG. 13 is an explanatory side view showing a set state of a sheet roll having a large and small winding diameter.
FIG. 14 is a partial perspective view showing the arrangement of the optical sensor with respect to the mark on the outer surface of the flange portion of the sheet roll.
FIG. 15 is an explanatory diagram showing a layer configuration of sheets stacked by a laminating apparatus according to another embodiment of the present invention.
16A is a perspective view of a laminated body manufactured by the embodiment shown in FIG. 15, and FIG. 16B is an enlarged view showing a layer configuration of the laminated body.
[Explanation of symbols]
A Paper supply unit B Sheet supply unit C Lamination processing unit D Cutting unit P Paper S1,
Claims (2)
シートがロール状に巻回された上下一対のシートロールが着脱自在に装着され、その上下一対のシートロールからシートを供給するシート供給部と、
前記被積層物供給部から供給された前記被積層物と、前記シート供給部から供給されるシートとを上下一対の挟持ローラによってラミネート接着しながら積層体として送り出すラミネート処理部と、
前記上下一対の挟持ローラと前記上下一対のシートロールとの間に配設され、前記上下一対のシートロールから供給された各シートに摺接する上下対のシートガイド部と
を有するラミネート装置において、
前記各シートロールのロール中心位置を、前記各挟持ローラの挟持側外周面と前記各シートガイド部の摺接部とを結ぶシート引き出し方向の延長線より上下方向に離れた位置に配置し、且つ最初の巻回直径が大きくなるに伴って前記シートガイド部から被積層物導入側に離れるように配置したことを特徴とするラミネート装置。A stack supply unit for supplying the stack;
A pair of upper and lower sheet rolls in which a sheet is wound in a roll shape is detachably mounted, and a sheet supply unit that supplies sheets from the upper and lower pair of sheet rolls ;
Wherein said object laminate supplied from the laminate feeding part, and the lamination unit for feeding a laminate with a laminate bonded by a sheet supplied pair of upper and lower nip roller from the sheet feeding unit,
A laminate having a pair of upper and lower sheet guide portions disposed between the pair of upper and lower sandwiching rollers and the pair of upper and lower sheet rolls and in sliding contact with each sheet supplied from the pair of upper and lower sheet rolls. In the device
The roll center position of each of the sheet rolls is disposed at a position away from the extension line in the sheet drawing direction connecting the outer peripheral surface of the clamping side of each of the clamping rollers and the sliding contact portion of each of the sheet guide parts, and A laminating apparatus, wherein the laminating apparatus is arranged so as to be separated from the sheet guide portion toward the stacked object introduction side as the initial winding diameter increases .
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