JP4284410B2 - 吊り屋根材および吊り屋根構造 - Google Patents

吊り屋根材および吊り屋根構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4284410B2
JP4284410B2 JP2003385053A JP2003385053A JP4284410B2 JP 4284410 B2 JP4284410 B2 JP 4284410B2 JP 2003385053 A JP2003385053 A JP 2003385053A JP 2003385053 A JP2003385053 A JP 2003385053A JP 4284410 B2 JP4284410 B2 JP 4284410B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suspended roof
suspended
wood
roof material
roof structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003385053A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005146632A (ja
Inventor
章 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon University
Original Assignee
Nihon University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon University filed Critical Nihon University
Priority to JP2003385053A priority Critical patent/JP4284410B2/ja
Publication of JP2005146632A publication Critical patent/JP2005146632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4284410B2 publication Critical patent/JP4284410B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rod-Shaped Construction Members (AREA)

Description

本発明は吊り屋根材および吊り屋根構造に関するものである。
従来の吊り屋根構造としては、例えば特開2002−47730号公報の発明がある。
この吊り屋根構造は、テンセグリッド構造のユニットを基本単位として構成される屋根構造であり、前記ユニットを千鳥配置した状態で、グリッド材を格子状に連続せしめている。
特開2002−47730号公報
しかし、上記のような屋根構造は、非常に複雑で、かつ大がかりな構造になっているため、構築に大変な手間とコストがかかるという問題があった。
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、単純な構成で、かつ容易に構築できる吊り屋根材および吊り屋根構造を提供することである。
本発明の吊り屋根材は、連続的に隣接させた木材を、繊維方向と直交させた緊張材で緊張して一体化させてなることを特徴とする。また緊張材は、PC鋼より線と低剛性のストランドケーブルとであることを含む。また連続的に隣接させた木材の上面および下面のうちの少なくとも一方の面に、木材の繊維方向と直交した方向に補強板を設置したことを含むものである。
また吊り屋根構造は、連続的に隣接させた木材を、繊維方向と直交させた緊張材で緊張して一体化させてなる吊り屋根材が、適宜間隔をもって設置された桁行方向の大梁間に架設され、吊り屋根材は緊張材が大梁と直交する方向に架設されてなることを特徴とする。
吊り屋根材が小断面の木材で簡単に形成できるとともに、構造材を仕上げ面として利用することができる。小断面の木材を利用することにより、廃材となっていた間伐材の有効利用が図れる。木材相互は緊張材によるプレストレスにより、ウッドタッチによる応力伝達を基本としているため接合金物が不要になる。吊り屋根材を梁間に架設すると、架設された状態での形状、すなわち自己釣合系の形状に形成される。低剛性のストランドケーブルの伸び縮みにより、木材の乾燥収縮による離間を防ぐことができる。小梁や面内のブレースを省くことができる。また吊り屋根材が、適宜間隔をもって設置された桁行方向の大梁間に架設されたことにより、湾曲状の合理的な架設が実現できる。
以下、本発明の吊り屋根材および吊り屋根構造の実施の形態について説明する。はじめに吊り屋根材について説明し、次に、この吊り屋根材を利用した吊り屋根構造について説明する。また、各実施の形態において、同じ構成は同じ符号を付して説明し、異なった構成は異なった符号を付して説明する。
図1〜図3は、第1の実施の形態の吊り屋根材1である。この吊り屋根材1は、連続的に隣接させた断面角形の木材2が、両端部のチャンネル材3間に配線された緊張材4で一体的に結束されて構成されている。この木材2は適宜断面と長さを備えたものであり、廃材としての間伐材などが利用される。
また緊張材4はPC鋼より線5と、低剛性のストランドケーブル6とであり、これらが繊維方向と直交方向に貫通した孔7に挿入され、所定の力で緊張されて定着具8でチャンネル材3に定着されている。この孔7は木材2の繊維方向と交差した方向に開口されているため、加工しやすくなっている。またPC鋼より線5は剛性が高いために伸び縮みはしないが、低剛性のストランドケーブル6は伸び縮みするので、木材2の乾燥収縮による離間を防ぐ働きをする。したがって、吊り屋根材1は、隣接した木材2が所定のプレストレスで一体となって構成され、ストランドケーブル6のバネ作用で木材2の乾燥収縮による伸び縮みを調整している。
また図3は、吊り屋根材1を吊り上げた場合を示したものであり、自己釣合系の形状に形成されている。これは木材2が緊張材で一体化されたために、任意に変形可能な構造になる。したがって、吊り屋根材1として使用する場合は、平面上で木材2を隣接して敷き並べて、貫通した孔7に挿入した緊張材4を所定の力で緊張定着した後に吊り上げると、図3に示すように、自己釣合系の形状に形成される。このとき各木材2は、台形状に変形している。
図4〜図6は、第2の実施の形態の吊り屋根材9である。この吊り屋根材9は、チャンネル材3間の木材上面に薄鋼板などの補強板10を設けたものであり、これ以外は第1の実施の形態の吊り屋根材1と同じ構成である。この補強板10により吊り屋根材1が補強されるとともに、一定の形状に形成される。したがって、図6に示すように、湾曲した状態で補強板10をチャンネル材3間に設置すると、その形状を保持することができるので、図7の吊り屋根構造に適用することができる。
図7は、第2の実施の形態の吊り屋根材9を使用した吊り屋根構造11である。この吊り屋根構造11は、桁行き方向に設置した高さの異なる大梁12間に架設した吊り屋根材9と、その上面に敷設された防水シート13と、この防水シート13を覆った屋根鋼板14とから構成されている。
この吊り屋根材9は、チャンネル材3の連結片15が大梁12の固定片16にボルト止めされて架設されている。この架設された吊り屋根材9は安定した強度を保っているが、この自己釣合系の形状(湾曲状)になった後、上面に補強板10を設置すると、さらに安定して強度が大きくなる。
したがって、この吊り屋根構造11における吊り屋根材9は、任意の木質模様が描き出された一枚の天井板のようになり、その内側が仕上げ面となってデザイン的にも非常に優れたものになる。
なお、上記の吊り屋根構造11は、第2の実施の形態の吊り屋根材9に代わって、第1の実施の形態の吊り屋根材1を使用した構成にすることもできる。
第1の実施の形態の吊り屋根材の平面図である。 (1)は図1の吊り屋根材の断面図、(2)および(3)は緊張材の断面図である。 (1)は吊り屋根材を吊り上げた断面図、(2)は同斜視図である。 第2の実施の形態の吊り屋根材の平面図である。 (1)は図4の吊り屋根材の断面図、(2)および(3)は緊張材の断面図である。 (1)は吊り屋根材を吊り上げた断面図、(2)は同斜視図である。 吊り屋根構造であり、(1)は断面図、(2)は同斜視図である。
符号の説明
1、9 吊り屋根材
2 木材
3 チャンネル材
4 緊張材
5 PC鋼より線
6 ストランドケ−ブル
7 孔
8 定着具
10 補強板
12 大梁
13 防水シート
14 屋根鋼板
15 連結片
16 固定片

Claims (4)

  1. 連続的に隣接させた木材を、繊維方向と直交させた緊張材で緊張して一体化させてなることを特徴とする吊り屋根材。
  2. 緊張材は、PC鋼より線と低剛性のストランドケーブルとであることを特徴とする請求項1に記載の吊り屋根材。
  3. 連続的に隣接させた木材の上面および下面のうちの少なくとも一方の面に、木材の繊維方向と直交した方向に補強板を設置したことを特徴とする請求項1または2に記載の吊り屋根材。
  4. 連続的に隣接させた木材を、繊維方向と直交させた緊張材で緊張して一体化させてなる
    吊り屋根材が、適宜間隔をもって設置された桁行方向の大梁間に架設され、吊り屋根材は緊張材が大梁と直交する方向に架設されてなることを特徴とする吊り屋根構造。
JP2003385053A 2003-11-14 2003-11-14 吊り屋根材および吊り屋根構造 Expired - Fee Related JP4284410B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003385053A JP4284410B2 (ja) 2003-11-14 2003-11-14 吊り屋根材および吊り屋根構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003385053A JP4284410B2 (ja) 2003-11-14 2003-11-14 吊り屋根材および吊り屋根構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005146632A JP2005146632A (ja) 2005-06-09
JP4284410B2 true JP4284410B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=34693261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003385053A Expired - Fee Related JP4284410B2 (ja) 2003-11-14 2003-11-14 吊り屋根材および吊り屋根構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4284410B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005146632A (ja) 2005-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11686083B2 (en) Laminated bamboo platform and concrete composite slab system
US20110146190A1 (en) Half precast slab and method for structuring half precast slab
JP6718658B2 (ja) プレストレストコンクリート床版
JP4284410B2 (ja) 吊り屋根材および吊り屋根構造
KR101705336B1 (ko) 박스모듈 및 이를 이용한 조립식 건축물
JP6533074B2 (ja) 面内せん断耐力構造、及びその面内せん断耐力構造を備えた屋根構造、壁構造、床構造
JP3682520B2 (ja) 複合橋桁におけるpc鋼線定着部の構造
JP2011102500A (ja) トラス張弦梁
JP2003138520A (ja) 橋桁構造
JP2008127941A (ja) 柱と梁の接合構造およびその接合方法
JPS6241869A (ja) 既存構造物の補強方法
JP2007224586A (ja) 複合構造建物及び複合構造建物の構築方法
JP3924231B2 (ja) 鉄筋コンクリート造部材の補強構造
JP6162479B2 (ja) コンクリート梁
RU2250325C2 (ru) Конструкция усиления изгибаемых железобетонных элементов
JP7043331B2 (ja) 梁とその施工方法
JP5658935B2 (ja) 組積造壁の補強構造
JP6908404B2 (ja) 勾配屋根構造及び建物
JP2821546B2 (ja) トラス合成梁構造
JP4037007B2 (ja) アーチ型屋根架構におけるテンション部材の張力導入方法
JPH06146472A (ja) プレキャスト鉄筋コンクリート梁
US805137A (en) Ceiling.
KR100544098B1 (ko) 처짐바닥 보강장치 및 그를 이용한 보강방법
AU2017202535A1 (en) Floor slab support beam and supporting structure
JPH0532534U (ja) 建築用桁材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090226

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees