JP4282911B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンテナによる無線通信を処理する機能を有した第1のユニット部分と、バックボーン側の通信網との通信を処理する機能を有した第2のユニット部分とに分離し、これらユニット部分を通信ケーブルを介して接続した形式の無線通信装置に関し、特に、第2のユニットから第1のユニットへケーブルを通して供給する電力の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線通信装置では、アンテナを無線電波の伝播に影響を受けない見通しの良い場所に設置することが要求されるため、アンテナによる無線通信を処理する機能を有した装置部分を他の装置部分から分離して通信ケーブルで接続した構成とし、これによって、アンテナ装置部分を小型軽量化して塔の上やビルの屋上などの高所に設置し易くする必要が生ずる場合がある。
例えば、FWA(固定無線アクセス)システムと称せられる加入者無線アクセスシステムでは、基地局や加入者局を構成する無線通信装置を上記のようにユニットに分割した形式とすることが求められている。
【0003】
無線アクセスシステムは、その一例を図6に示すように、基地局装置1と各加入者側に設置した加入者局装置2との間で無線通信を行うシステムであり、基地局装置1はケーブル3を介して公衆通信網4に接続され、各加入者局装置2は加入者が有するLANなどの加入者通信網(図示せず)に接続され、基地局装置1と加入者局装置2との無線通信により、加入者通信網の間の通信や加入者通信網と公衆通信網4との間の通信を実現している。
【0004】
このような無線通信を行う基地局装置1や加入者局装置2は、アンテナ6による無線通信を処理する機能を有した装置部分(以下、ODU:屋外ユニットとも称する)7と、公衆通信網や加入者通信網などのバックボーン側の通信網との通信を処理する機能を有した装置部分(以下、IDU:屋内ユニットとも称する)8とを通信ケーブル9を介して接続した構成となっており、ODU7はビル10の屋上や図7に示すように塔11上などの見通しの良い屋外高所に設置してアンテナ6による無線通信を良好にする一方、IDU8はビル10などの屋内に設置して温度変化などの外的要因を受けずまたメンテナンスを行い易いようにしている。
【0005】
図8には基地局装置1や加入者局装置2を構成する分割形式の無線通信装置の構成を示してあり、ODU7には主にアンテナ6を用いた無線通信処理を行う無線部(RF部)12が設けられ、IDU8にはバックボーン側の通信網とのデータ通信を行う通信部13や当該無線通信装置全般の制御を行う制御部14が設けられている。また、IDU8には自己及びODU7へ供給するための動作電源15が設けられており、ODU7へはケーブル9を通して動作電力が供給される。すなわち、屋外高所に設置されるODU7は無線通信に関わりない機能はでき得るだけ排除して小型軽量化し、設置場所の確保や高所での設置作業を容易にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように主に無線通信処理機能を備えたODU7と主にバックボーン側との通信処理機能を備えたIDU8とをケーブル9によって接続した無線通信装置では、IDU8からODU7へケーブル9を通して動作電力を供給するが、ODU7がIDU8から離れた屋外高所に設置されることから、ケーブル9は数10m〜数100mと言ったように長いものとなる。
【0007】
このようにケーブル長が長く、また、そのようなケーブルが屋外や高所と言った外部環境の変化にさらされる屋外や高所に敷設されるため、ケーブル9に断線や短絡が生じてしまう可能性がある。このような場合には、ODU7とIDU8とからなる無線通信装置としての機能が停止し、通信サービスが停止してしまう事態ともなる。
また、設置後や保守点検後などの電源投入時には、特にODU7にAC/DCコンバータなどの電圧変換器が搭載されている場合には、設置後や保守点検後などの電源投入時に、過大な突入電流がIDU8からケーブル9を通して流れ、ODU7の異常加熱や機能故障などを招いてしまう可能性があった。
【0008】
ここで、屋外ユニット(ODU)と屋内ユニット(IDU)とをケーブルで接続した構成の加入者局装置について、IDUからケーブルを通して供給される動作電力に対してODUが入力電圧に応じた制御処理を行う発明が特開2000―197083号公報に記載されている。
しかしながら、この従来発明にあっては、ODUに入力電圧を検出するための電圧検出部や、電圧検出しきい値の設定部や、入力電圧に基づいて検出したケーブル異常を基地局へ通知する通知部を設けているため、自ずとODUが大型化及び大重量化して、設置作業を容易化するために小型軽量化が望まれるODUへの要求に相反することとなっていた。
【0009】
本発明は上記従来の事情に鑑みなされたもので、電源供給側となるユニットにおいて他方のユニットへ供給する電力を監視して、これに応じて、ケーブル断線に対する電力供給を制御することことを目的とする。
また、本発明は、電源供給側となるユニットにおいて他方のユニットへ供給する電力を監視して、これに応じて、ケーブル短絡に対する電力供給を制御することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、電源供給側となるユニットにおいて他方のユニットへ供給する電力を監視して、これに応じて、過大な供給電流の発生に対する電力供給を制御することを目的とする。
また、本発明は、無線アクセスシステムの基地局装置や加入者局装置に適用して好適な無線通信装置を提供することを目的としている。
なお、本発明の更なる目的は以下の説明において明らかなところである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アンテナによる無線通信を処理する機能を有した第1のユニットと、バックボーン側通信網との通信を処理する機能を有した第2のユニットとを、ケーブルを介して接続し、ケーブルを介して第2のユニットから第1のユニットへ動作電力を供給する無線通信装置であり、第2のユニットには、電源部と、電源部から第1のユニットへケーブルを流れる電流を監視する監視部と、電源部から第1のユニットへ電力供給がなされている状態でケーブルを流れる電流が所定の下限規定値以下となったことに応じて電源部からの電力供給を停止させる制御部と、が備えられている。
【0012】
したがって、ケーブル電流が下限規定値以下であることによりケーブルの断線や接続不良などの事態を第2のユニット側で検出して、電力供給を停止させることにより第2のユニットの異常加熱などによる故障を未然に防止することができる。そして、屋内などのように設置環境が比較的自由な第2のユニットに当該検出及び制御機能を備えているため、屋外高所などのように設置環境が制限される第1のユニットについては特段の変更を加えずに小型軽量な構成を維持することができる。
【0013】
また、本発明は、アンテナによる無線通信を処理する機能を有した第1のユニットと、バックボーン側通信網との通信を処理する機能を有した第2のユニットとを、ケーブルを介して接続し、ケーブルを介して第2のユニットから第1のユニットへ動作電力を供給する無線通信装置であり、第2のユニットには、電源部と、電源部から第1のユニットへケーブルを流れる電流を監視する監視部と、電源部から第1のユニットへ電力供給がなされている状態でケーブルを流れる電流が所定の上限規定値以上となったことに応じて電源部からの電力供給を停止させる制御部と、が備えられている。
【0014】
したがって、ケーブル電流が上限規定値以上であることによりケーブルの短絡や第1のユニット側の故障などの事態を第2のユニット側で検出して、電力供給を停止させることにより第1のユニットの異常加熱などによる故障を未然に防止することができる。そして、屋内などのように設置環境が比較的自由な第2のユニットに当該検出及び制御機能を備えているため、屋外高所などのように設置環境が制限される第1のユニットについては特段の変更を加えずに小型軽量な構成を維持することができる。
【0015】
また、本発明は、アンテナによる無線通信を処理する機能を有した第1のユニットと、バックボーン側通信網との通信を処理する機能を有した第2のユニットとを、ケーブルを介して接続し、ケーブルを介して第2のユニットから第1のユニットへ動作電力を供給する無線通信装置であり、第2のユニットには、電源部と、電源部から第1のユニットへケーブルを流れる電流を監視する監視部と、電源部から第1のユニットへ電力供給を開始した時にケーブルを流れる電流が所定の上限規定値以上となったことに応じて電源部からの電力供給を停止させる制御部と、が備えられている。
【0016】
したがって、ケーブル電流が上限規定値以上であることにより電源投入時に発生する過大な供給電力(突入電流)を第2のユニット側で検出して、電力供給を停止させることにより第1のユニットの異常加熱などによる故障を未然に防止することができる。そして、屋内などのように設置環境が比較的自由な第2のユニットに当該検出及び制御機能を備えているため、屋外高所などのように設置環境が制限される第1のユニットについては特段の変更を加えずに小型軽量な構成を維持することができる。
【0017】
また、本発明は、アンテナによる無線通信を処理する機能を有した第1のユニットと、バックボーン側通信網との通信を処理する機能を有した第2のユニットとを、ケーブルを介して接続し、ケーブルを介して第2のユニットから第1のユニットへ動作電力を供給する無線通信装置であり、第2のユニットには、電源部と、電源部からケーブルを通して第1のユニットへ供給する電力を調整する電力調整部と、ケーブルを流れる電流を監視して電力調整部を制御することにより当該ケーブル電流を所定の上限規定値以下に制限する制御部と、が備えられている。
【0018】
したがって、運用状態において発生した過大な供給電力を第2のユニット側で検出して、ケーブル電流を上限規定値以下に制限することにより供給電力を安定化し、第1のユニットの異常加熱などによる故障を未然に防止することができる。そして、屋内などのように設置環境が比較的自由な第2のユニットに当該検出及び制御機能を備えているため、屋外高所などのように設置環境が制限される第1のユニットについては特段の変更を加えずに小型軽量な構成を維持することができる。
【0019】
ここで、本発明に係る無線通信装置では、電力調整部は、ケーフルへ出力する電流を調整するトランジスタ素子であり、制御部は、トランジスタを流れる電流値を検出して当該電流値が大きくなると小さくなる検出電圧として出力する検出回路と、当該検出電圧に応じたゲート電圧をトランジスタ素子に印加する出力回路と、を有し、検出される電流値の増減に相反してトランジスタ素子のゲート電圧を増減させることにより、ケーブル電流を所定の上限規定値以下に制限するようにすることもできる。
【0020】
また、上記本発明に係る無線通信装置では、上記の供給電力安定化機能に加えて、第2のユニットに、電源部から第1のユニットへ電力供給を開始した時にケーブルを流れる電流が所定の上限規定値以上となったことに応じて電源部からの電力供給を停止させる電源制御部を備えるようにしてもよく、これにより、第1のユニットへの突入電流の供給を防止するようにしてもよい。
【0021】
また、上記本発明に係る無線通信装置では、上記の供給電力安定化機能や突入電流防止機能に加えて、第2のユニットに、電源部から第1のユニットへ電力供給がなされている状態でケーブルを流れる電流が所定の上限規定値以上となったことに応じて電源部からの電力供給を停止させる電源制御部を備えるようにしてもよく、これにより、運用時における第1のユニットへの過大電流の供給を防止するようにしてもよい。
【0022】
また、上記本発明に係る無線通信装置では、上記の供給電力安定化機能や突入電流防止機能や過大電流防止機能に加えて、第2のユニットに、電源部から第1のユニットへ電力供給がなされている状態でケーブルを流れる電流が所定の下限規定値以下となったことに応じて電源部からの電力供給を停止させる電源制御部を備えるようにしてもよく、これにより、ケーブル断線や接触不良などに対処できるようにしてもよい。
【0023】
また、上記本発明に係る無線通信装置では、第2のユニットに、電源制御部による電力供給を停止を報知する報知部を備えるようにしてもよく、ランプの点灯、警音の鳴動、異常通報の管理者への送信などにより、いち早く保守作業を実施できるようにしてもよい。
また、本発明に係る無線通信装置は、第1のユニットに特段の変更を加えずとも実施することができるので、特に、第1のユニットを屋外の高所に設置される屋外ユニット(ODU)として用いる無線アクセスシステムの基地局装置又は加入者局装置に適用して好適である。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明を加入者無線アクセスシステムの基地局装置に適用した実施例に基づいて具体的に説明する。
なお、本発明は、下記の実施例と同様に、加入者無線アクセスシステムの加入者局装置や、加入者無線アクセスシステムに限らず、アンテナによる無線通信を処理する機能を有した第1のユニットとバックボーン側通信網との通信を処理する機能を有した第2のユニットとをケーブルを介して接続し、ケーブルを介して第2のユニットから第1のユニットへ動作電力を供給する形式の無線通信装置に広く適用することができる。
【0025】
また、以下に示す実施例は、無線アクセスシステムにおいて、主にアンテナによる無線通信機能を有する第1のユニットをODU(屋外ユニット)とし、主に加入者側のLANなどのバックボーン通信網との通信機能を有する第2のユニットをIDU(屋内ユニット)としたものであり、図6乃至図8を適宜参照して同様な部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0026】
図1には本発明の一実施例に係る基地局装置1の構成を示してあり、ODU7とIDU8とは同軸ケーブル9によって接続されている。ODU7とIDU8とは同軸ケーブル9によって音声情報、画像情報、テキスト情報などの送信対象情報の通信やODU7とIDU8との間の制御に係る情報の通信を行い、更に、IDU8からODU7への動作電力の伝送も行う。
なお、本発明は、このような同軸ケーブルで接続するものに限らず、情報通信用のケーブルとは別に動作電力伝送用のケーブルでODU7とIDU8とを接続したものであってもよく、下記と同様な作用効果を得ることができる。
【0027】
ODU7には、図8に示したようにアンテナ6による無線通信処理を行うRF部12の他に、ケーブル9を通してIDU8から伝送されてきた動作電力を電圧変換するコンバータ20が備えられている。
なお、IDU8には電力供給端子19が設けられており、一端が電力供給端子19に接続されたケーブル9の他端がコンバータ20に接続され、IDU8から伝送されてきた動作電力がコンバータ20に入力される。
【0028】
IDU8には、通信部(図示省略)、制御部14、電源15としてのオン・オフ切換えスイッチ端子を有した安定化電源に加えて、供給電力の異常を報知するためのケーブル状態表示部21が備えられている。
本例のケーブル状態表示部21は、ケーブル断線やケーブル短絡などの以上状態を点灯によって表示する複数のLEDから構成されているが、これら状態をメッセージで画面表示する構成や、これら異常状態の発生を警音で報知する構成や、無線或いは有線により管理者に異常通知を送信する構成など、異常状態の発生を管理者に近く可能な態様で報知し得るものであればよい。
【0029】
ここで、IDU8の制御部14は、本発明に係る制御処理を実施するための特有な構成を有している。すなわち、制御部14は、安定化電源15から電源供給端子19(すなわち、ケーブル9)へ入力される動作電流量を電源供給制御素子駆動信号01に従って調整する電源供給制御素子22、電源供給端子19からケーブル9へ流れる電流量を常時監視して当該検出結果に応じた電源供給制御素子駆動信号01を出力する電流検出回路23、電源供給制御素子駆動信号01を常時監視して当該信号01の電圧値に応じて断線検出信号02や短絡検出信号03や突入検出信号04を出力する電源供給制御素子駆動信号監視部24、断線検出信号02又は短絡検出信号03又は突入検出信号04の入力に応じて安定化電源15をオフさせるとともに当該信号に応じてケーブル断線又はケーブル短絡を報知するためにケーブル状態表示部21にLED点灯をさせる電源制御部25を有している。
【0030】
本例では、電源供給制御素子駆動信号監視部24に、ケーブル断線、ケーブル短絡、突入電流などの過大電流の発生を検知するための規定電圧値が設定されており、これら規定値と電源供給制御素子駆動信号01の電圧値との比較により次のような供給電力制御処理を行う。
なお、本例の電源供給制御素子22は、後述するように、電源供給制御素子駆動信号01の電圧値が大きくなると、抵抗値が減少(すなわち、ケーブル9へ伝送する動作電力が増大)するMOS―FET(電圧効果トランジスタ)である。
【0031】
図4はケーブル短絡の検出及び供給電力制御処理の動作を説明するフローチャートである。
まず、安定化電源15がオンされて(ステップS1)、当該安定化電源15から電源供給制御素子22を介して端子19(ケーブル9)へODU7を動作させるための電力供給が開始され、電源供給制御素子駆動信号01の電圧値が所定の閾値以上(すなわち、電源供給制御素子22を介して流れる供給電流量が所定値以上)となったところで(ステップS2)、通常の運用状態となる。すなわち、電源供給制御素子駆動信号監視部24が、電源供給制御素子駆動信号01を監視することにより、通常運用状態を把握する。
【0032】
そして、このような通常運用状態において、電源供給制御素子駆動信号監視部24が電源供給制御素子駆動信号01を監視しており、ケーブル短絡が生じた場合にはケーブル電流量が増大し、電流検出回路23が検出したケーブル電流量の増大に対抗して電源供給制御素子22の抵抗値を増大させるように電源供給制御素子駆動信号01の電圧値を低下させるので、当該信号電圧が所定の短絡検出電圧以下であることを検出したときには(ステップS3)、電源供給制御素子駆動信号監視部24が短絡検出信号03を電源制御部25へ出力し、電源制御部25が安定化電源15をオフさせるとともにケーブル状態表示部21に短絡状態を示すLED点灯をさせる(ステップS4)。
【0033】
したがって、運用中にケーブル短絡が生じた場合には、IDU8側の処理によって、電源15がオフされて電源供給が停止されるので、過大電流による異常加熱などの事態を未然に防止することができる。
なお、駆動信号01の電圧値と抵抗値とが相反する特性の電源供給制御素子22を用いる本例では、短絡検出電圧は、図3に示すように、かなり大きなケーブル電流が検出されたときの素子駆動信号01の電圧値(かなり低い値)に設定されている。
【0034】
図5はケーブル断線の検出及び供給電力制御処理の動作を説明するフローチャートである。
まず、安定化電源15がオンされて(ステップS11)、当該安定化電源15からのODU7を動作させるための電力供給が開始され、電源供給制御素子駆動信号01の電圧値が所定の閾値以上となったところで(ステップS12)、通常の運用状態となり、これを電源供給制御素子駆動信号監視部24が電源供給制御素子駆動信号01を監視することにより通常運用状態を把握する。
【0035】
そして、このような通常運用状態において、電源供給制御素子駆動信号監視部24が電源供給制御素子駆動信号01を監視しており、ケーブル断線が生じた場合にはケーブル電流量が減少或いはゼロとなり、電流検出回路23が検出したケーブル電流量の減少に対抗して電源供給制御素子22の抵抗値を減少させるように電源供給制御素子駆動信号01の電圧値を増大させるので、当該信号電圧が所定の断線検出電圧以上であることを検出したときには(ステップS13)、電源供給制御素子駆動信号監視部24が断線検出信号02を電源制御部25へ出力し、電源制御部25が安定化電源15をオフさせるとともにケーブル状態表示部21に断線状態を示すLED点灯をさせる(ステップS14)。
【0036】
したがって、運用中にケーブル断線が生じた場合には、IDU8側の処理によって、電源15がオフされて電源供給が停止されるので、過大電流による異常加熱などの事態を未然に防止することができる。
なお、駆動信号01の電圧値と抵抗値とが相反する特性の電源供給制御素子22を用いる本例では、断線検出電圧は、図3に示すように、ケーブル電流値がかなり小さく検出されたときの素子駆動信号01の電圧値(かなり大きい値)に設定されている。
【0037】
ここで、電流検出回路23はケーブル電流値が過大又は過小とならないように、検出した電流値に基づいて電源供給制御素子駆動信号01の電圧を変化させている。すなわち、検出した電流値が所定の閾値(本例では、図3に示す電源供給制御素子閾値電圧に対応する電流値)より過大であるときには駆動信号01の電圧を低下させることにより素子22の抵抗値を増大させてケーブル電流値を減少させ、これとは逆に、検出した電流値が所定の閾値より過小であるときには駆動信号01の電圧を増大させることにより素子22の抵抗値を低下させてケーブル電流値を増大させる。
したがって、このような駆動信号01の電圧制御により、運用中にケーブル9を通してODU7へ供給される電力は或る規定値のほぼ安定化され、ODU7の良好な作動が保証される。
【0038】
また、電流検出回路23による駆動信号01の電圧制御は安定化電源15をオンさせて電源投入時においても実行され、更に、この電源投入投入時には電源供給制御素子駆動信号監視部24及び電源制御部25によって突入電流制限処理が実行される。すなわち、電流検出回路23は電源投入に起因した突入電流により検出した電流値が過大であるときには駆動信号01の電圧を低下させ、このような駆動信号01の電圧低下を検知した電源供給制御素子駆動信号監視部24は突入検出信号04を出力して、これにより、電源制御部25が安定化電源15をオフさせる。
したがって、電源投入時に突入電流が発生しても、即座に電源がオフされるため、過大電流による異常加熱などの事態を未然に防止することができる。
【0039】
図2には、上記の電流検出回路23及び電源供給制御素子22のより具体的な回路構成例を示してある。
同図において、31、33、35、36、37は抵抗素子であり、32は2つの入力の差に応じた電圧信号を出力するオペアンプであり、34はオペアンプ32の出力によりベース電流が制御されるトランジスタ素子であり、38はコンデンサであり、電源供給制御素子22を構成するトランジスタ素子はMOS―FETである。
【0040】
電流検出回路23は、電流を検出する抵抗31(R31)により、ケーブル9に流れる電流(Iin)を電流検出電圧(V31=R31×Iin)に変換する。オペアンプ32はトランジスタ34のベース電流を制御して、抵抗33(R33)に電流(I33)を流し、電圧(V33=R33×I33)が電流検出電圧(V31)と等しくなるように制御する。
また、抵抗35(R35)には電流(I33)が流れるため、電流検出出力電圧(Vout)とケーブル9に流れる電流(Iin)との関係を式で表すと、
Vout=VCC―R35×I33=VCC―R35×(R31/R33)×Iin
となる。
【0041】
ここで、図3には電流検出出力電圧(Vout)とケーブル9に流れ出す電流(Iin)との関係を示すが、当該グラフから判るように、電流検出回路23は、ケーブル9に流れ出す電流(Iin)が増加すると電流検出出力電圧(Vout)は減少する特性を有している。
そして、電流検出出力電圧(Vout)は抵抗36と抵抗37とで分圧されて電源供給制御素子駆動信号01として電源供給制御素子トランジスタ22のゲートに印加されており、当該トランジスタ22が駆動電圧が増加するに従って抵抗値が減少する特性を有していることから、ケーブル9に流れ出す電流(Iin)を或る値に安定させることができるとともに、電源投入時に突入電流が発生したときでも上記の電源オフ処理と共に当該突入電流がケーブル9に流れ出す値を減少させることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、ケーブル断線に対する電源オフ処理、ケーブル短絡に対する電源オフ処理、第1のユニット(ODU)への電力の安定供給、突入電流への対処などと言った電力供給に関わる制御処理を、第1のユニットの特段の構成変更を要することなく実現することができる。したがって、供給電力制御によるシステムの安定運用を第1のユニットを大型化大重量化することなく実現することができ、第1のユニットの設置作業性を良好なものに維持することができる。特に、無線アクセスシステムでは高所に設置される必要があるODUが小型軽量化され、無線アクセスシステムに用いられる基地局装置や加入者局装置の設置作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る基地局装置の構成図である。
【図2】 本発明の一実施例に係る電流検出回路及び電源供給制御素子の回路図である。
【図3】 本発明の一実施例に係る電流検出電圧とケーブル電流との関係を示すグラフである。
【図4】 本発明の一実施例に係るケーブル短絡に対する処理を説明するフローチャートである。
【図5】 本発明の一実施例に係るケーブル断線に対する処理を説明するフローチャートである。
【図6】 無線アクセスシステムを説明するシステム構成図である。
【図7】 無線アクセスシステムの設置状態を説明する図である。
【図8】 基地局装置や加入者局装置の構成を説明する図である。
【符号の説明】
1:基地局装置、 2:加入者局装置、
6:アンテナ、 7:屋外ユニット(ODU)、
8:屋内ユニット(IDU)、 9:同軸ケーブル、
15:安定化電源、 21:ケーブル状態表示部、
22:電源供給制御素子、 23:電流検出回路、
24:電源供給制御素子駆動信号監視部、
25:電源制御部、

Claims (6)

  1. アンテナによる無線通信を処理する機能を有した第1のユニットと、バックボーン側通信網との通信を処理する機能を有した第2のユニットとを、ケーブルを介して接続し、ケーブルを介して第2のユニットから第1のユニットへ動作電力を供給する無線通信装置において、
    第2のユニットは、電源部と、電源部からケーブルを通して第1のユニットへ供給する電力を調整する電力調整部と、ケーブルを流れる電流を監視して電力調整部を制御することにより当該ケーブル電流を所定の上限規定値以下に制限する制御部と、を有し、
    電力調整部は、ケールへ出力する電流を調整するトランジスタ素子であり、
    制御部は、トランジスタ素子を流れる電流値を検出して当該電流値が大きくなると小さくなる検出電圧として出力する検出回路と、当該検出電圧に応じたゲート電圧をトランジスタ素子に印加する出力回路と、を有し、
    検出される電流値の増減に相反してトランジスタ素子のゲート電圧を増減させることにより、ケーブル電流を所定の上限規定値以下に制限することを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項に記載の無線通信装置において、
    電源部から第1のユニットへ電力供給を開始した時にケーブルを流れる電流が所定の上限規定値以上となったことに応じて電源部からの電力供給を停止させる電源制御部を有することを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項又は請求項に記載の無線通信装置において、
    電源部から第1のユニットへ電力供給がなされている状態でケーブルを流れる電流が所定の上限規定値以上となったことに応じて電源部からの電力供給を停止させる電源制御部を有することを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の無線通信装置において、
    電源部から第1のユニットへ電力供給がなされている状態でケーブルを流れる電流が所定の下限規定値以下となったことに応じて電源部からの電力供給を停止させる電源制御部を有することを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の無線通信装置において、
    第2のユニットは、電源制御部による電力供給停止を報知する報知部を有していることを特徴とする無線通信装置。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の無線通信装置において、
    公衆通信網と加入者通信網とを無線接続する無線アクセスシステムの基地局装置又は加入者局装置を構成し、第1のユニットは屋外の高所に設置されることを特徴とする無線通信装置。
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