JP4280063B2 - 天吊形空気調和器 - Google Patents
天吊形空気調和器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4280063B2 JP4280063B2 JP2002377786A JP2002377786A JP4280063B2 JP 4280063 B2 JP4280063 B2 JP 4280063B2 JP 2002377786 A JP2002377786 A JP 2002377786A JP 2002377786 A JP2002377786 A JP 2002377786A JP 4280063 B2 JP4280063 B2 JP 4280063B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- blower
- shutter
- case
- air conditioner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Central Air Conditioning (AREA)
- Duct Arrangements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は天吊形空気調和器に関し、特に病院で最適に使用され、複数の患者がベッドを並べている同一の病室内を1台の空気調和器で空調を行う場合に、カーテンで仕切られるブース内の入院患者のベッド毎に専用の調和空気吹出し口を備えるとともに、個々に異なる吹き出し口毎に冷房、暖房の温度、吹出し空気流速などの要求に応え、快適性を向上させ、しかもその内部構造が単純で保守・点検に優れ、製作コストを安価にしようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院における病室の空調システムについて、例えば1つの病室内に4つのベッドを備えた4床タイプの病室では、天井に備えた1台の空気調和器か、或いは窓下の腰壁面に設けた1台の床置形空気調和器によって、冷房または暖房を行っていた。
このような空気調和システムでは、各ベッドに横たわっている入院患者の個々の体感温度や、冷房温度または暖房温度の要求にかかわりなく、同一室内、同一温度の空調が行われている。
同一の病室内でカーテンにより仕切られるブース内における入院患者のベッド毎の複数の被空調空間に対し、1台のファンコイルユニットに専用の調和空気吹き出し口を備えて冷房または暖房を行う空気調和システムとして、例えばケーシング内に熱交換コイルを設ける熱交換室と、この熱交換室と仕切壁を介して連通する複数の分流路と、を形成し、該各分流路に、熱交換室から分流路に向かう方向に送風機と、前記被空調空間からの逆流を防止するような開閉板(シャッタ板)を懸垂状に有するダンパ機構(逆流防止シャッタ)をケーシングの分流路内の空気吸い込み側に設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2930295号公報(第1−4頁、図1−図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の上記従来のファンコイルユニットは、ケーシング内を仕切壁により複数、例えば4個の分流路に仕切っているので、仮に冷房時において送風機の3台を停止し、残った1台の送風機のみを運転した場合には、このように運転される送風機を備える分流路と、この分流路に連通されて熱交換コイルを備える熱交換室との2つのセクション内のみが冷却されて低温になる。そして、前述の3つの分流路に収納されている送風機は、運転が停止されて冷却されずに温度が上昇するので、運転がなされている送風機を設ける前述の分流路と、運転がなされない隣接する送風機を設ける分流路とを仕切っている仕切壁と、熱交換室と、運転されていない送風機を収納する各分流路および該各分流路と熱交換室との間に介在される開閉板とには、結露が発生し、ケーシングの外部に漏水する等の事故になる。
【0005】
仮に、結露を防止するために、送風機を収納している各分流路、熱交換室等のファンコイルユニットのケーシングの内面ばかりではなく、各分流路と熱交換室とを含む開閉板に断熱材を貼付けた場合には、開閉板の重量が増加するので、送風機の風圧に応動して円滑かつ迅速に動かなければならない開閉板の機能を阻害してしまい、開閉板の開閉動作が不確実になり、信頼性が損なわれるという不都合を生ずる。
また、引用文献1に記載の上記ファンコイルユニットは、ケーシング内に各送風機を設ける分流路は、仕切壁により仕切られるので、送風機やモータ等の修理を行う等の保守・点検を行う場合に、分流路内の狭い個所にて作業を行うことを余儀なくされるため、作業性が悪いものであった。
【0006】
そのうえ、引用文献1に記載の上記ファンコイルユニットは、開閉板が、ケーシング内において、しかも分流路内の送風機に対し空気吸気側に設けられているので、送風機等の故障などの修理を行う場合や保守・点検を行うのに円滑に作業が行えないという不都合がある。
しかも、送風機に対してその空気吸い込み側に開閉板を設けているので、空気吹出側に較べて弱い特性をもつ遠心送風機の吸い込み側静圧により開閉板を確実に開閉させようとするには開閉板の設置面積を大きくしなければならず、外容積が嵩むことになるため、ファンコイルユニットは大形化する原因になっていた。
【0007】
本発明は上記従来の欠点を解決し、個室並の快適性を確保して限られた施設での有効利用をはかり、またケース内に露結が生ずる心配を解決して外部に漏水する等の事故を未然に防止し、また送風機、モータ、シャッタ等の修理を行う等の保守・点検が容易で作業性が向上し、またシャッタの開閉動作が確実で信頼性が高くなり、さらには構造が簡単で製作および組付けが容易になり、製作コストが安価な天吊形空気調和機を提供しようとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みなされ、請求項1に記載の発明は、
空気吸い込みグリルおよび点検用扉を備えた天井パネルを略箱状のケースの下面に設けた空気調和本体ユニットと、
前記ケース内の共用の空間部には吸気側に設けられる熱交換コイル、および吹出側には個別のコントローラにより駆動が制御可能に空調対象とする室内のベッド数と同数が設けられた送風機と、
前記送風機の空気吹出口に対応して前記ケースの側面に設けられる開口部と、
該開口部の外側に着脱可能に取付られ、風圧により開閉可能なシャッタ板をシャッタボックスに内蔵して該シャッタボックスの先端部にはダクト接続口を設けた逆流防止シャッタと、
から成るという手段を採用した。
【0009】
また本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において前記逆流防止シャッタが、前記送風機の空気吹出し側のケースの前記外側面に設けられたことを特徴とするという手段を採用した。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態の具体例を図面に従って説明する。
図1は本発明の天吊形空気調和器の第1実施形態を示す断面図、図2は同じく使用状態を示す側面図、図3は同じく本実施形態の天吊形空気調和器を4床式の病室に適用した状態を示す説明的な平面図、図4は本実施形態の天吊形空気調和器を示す正面図、図5は同じく平面図、図6は下面図、図7は左側面図、図8は右側面図である。
【0011】
1は天井裏に隠蔽され、空気調和器の下面に設けた天井パネル2のみが天井面3に露出する空気調和本体ユニットであり、この空気調和本体ユニット1は略筒状のケース1Aの側面に複数、図示する実施形態では4個の開口部4,4,4,4が設けられ、ケース1Aの下面には室内空気Kを吸い込む空気吸い込みグリル5、および内部機器を点検する点検扉6が備えられている。
また、空気調和本体ユニット1のケース1A内の共用の空間部には、吸気側に空気を冷却或いは加熱する熱交換コイル7が設けられ、および吹出側には後述のように個別のコントローラにより駆動が制御可能に調和空気K1を送風するために、室内のベッドBD1、BD2、BD3、BD4に対し同数の送風機8A,8B,8C,8Dを備えている。
【0012】
すなわち、図3に示すようにケース1Aの吹出側に設けられる4個の送風機8A,8B,8C,8Dはその空気吹出口がケース1Aの前記開口部4,4,4,4に対応して設けるとともに、各送風機8A,8B,8C,8Dは患者のベッドBD1,BD2,BD3,BD4の枕元等の患者の手に届くように備え付けられる個別のコントローラ9a,9b,9c,9dで個別に発停および風量調節を行うように制御可能に設けられる。これらの送風機8A,8B,8C,8Dは、同一の病室10内に並べられる複数のベッドBD1,BD2,BD3,BD4の周りを可動式のカーテン11で仕切ることにより出来上がる各ブース12a,12b,12c,12d毎に空調対象とするベッドBD1,BD2,BD3,BD4に対し同数が設けられる。
【0013】
また、空気調和本体ユニット1のケース1A内には、断熱材を貼付けたものを使用すれば、露結防止に好適である。断熱材としては、例えばグラスウールのような無機繊維と、該無機繊維の外側にアルミ箔を配したものを用いることができる。
また、空気吸い込みグリル5、および点検扉6により前記天井パネル2は形成される。13はドレンパン、14は室内空気Kをろ過するためのエアフィルタである。また前記送風機8A,8B,8C,8Dは、ファンケース15と、ファンロータ16と、モータMとで形成される。
【0014】
前記カーテン11は、ベッドBD1,BD2,BD3,BD4の周りを囲むように天井ボード17に設ける図には示さないレールの軌条に沿って移動する適宜個数の吊具により垂下されて移動可能になる。
【0015】
18は逆流防止シャッタであり、この逆流防止シャッタ18は空調機本体ユニット1のケース1Aの側面に設けた前記開口部4の外側に着脱可能に取付られ、風圧により開閉可能なシャッタ板18aをシャッタボックス19に内蔵して該シャッタボックス19の先端部には調和空気吹き出し用のダクト接続口19a,19b,19c,19dを設けている。また、図1において実線は送風機8A,8B,8C,8Dの運転を停止した場合を示し、また想像線は送風機8A,8B,8C,8Dの運転時にシャッタ板18aが風圧により持ち上げられた状態を示している。
【0016】
このように、シャッタボックス19内にシャッタ板18aを有する逆流防止シャッタ18を設けたのは、病室10内に備えるベッドBD1,BD2,BD3,BD4のうち何れかに空きベッドがある場合、または、入院患者が外泊したり、リハビリ室での訓練を行う等する時に、不在になりベッドBD1,BD2,BD3,BD4の何れかが空きベッドになる場合等に、その該当するベッドの送風、空調を停止して無駄なエネルギー消費を抑制するためのものである。
【0017】
20は送風機8A,8B,8C,8Dの吐出側のダクト接続口19a,19b,19c,19dに一端が接続され、他端はベッドBD1,BD2,BD3,BD4毎に周囲を囲むカーテン11により区画される各ブース12a,12b,12c,12d内のベッドBD1,BD2,BD3,BD4に対応して上方の天井ボード17に取付られる断熱性を有するフレキシブルダクトであり、このフレキシブルダクト20に設ける吹出し口21から冷却または暖房された調和空気K1が吹き出されるようになっている。また、フレキシブルダクト20の断熱性は、例えばグラスウールのような無機繊維により外側を包み、さらにアルミ箔を用いて外側を包むことにより容易に達成される。
【0018】
22は空気調和本体ユニット1を吊るために器外側面に設けられた吊り金具であり、この吊り金具22は吊りボルト23により天井裏のスラブ24に固定される。25はモータMに対する配線接続用の端子台、26,27は熱交換コイル7に冷水または温水を供給するための配管接続口としての水入口および水出口であり、28はドレンパン13内に溜まったドレン水を排出するためのドレン接続口である。
【0019】
本発明の天吊形空気調和器の一実施形態は以上の構成からなり、冷房または暖房等の空気調和を行うには運転時、空気吸い込みグリル5から吸い込まれた室内空気Kは、エアフィルタ14を通過することにより空気はろ過され、その後略箱状のケース1A内の吸気側に設けられる熱交換コイル7により冷却または加熱される。そして、送風機8A,8B,8C,8Dが駆動することにより冷却または加熱される調和空気K1は送風機8A,8B,8C,8Dのファンロータ16により空気調和本体ユニット1のケース1Aの外側面に着脱自在に設けたシャッタボックス19の吐出側に設けたダクト接続口19a,19b,19c,19dに一端が接続され、他端はベッドBD1,BD2,BD3,BD4毎に周囲を囲むカーテン11により区画される各ブース12a,12b,12c,12d内のベッドBD1,BD2,BD3,BD4に対応して上方の天井ボード17に取付られる断熱性を有するフレキシブルダクト20の吹出し口21から吹き出される。
【0020】
ところで、患者は個々の体感温度や、冷房または暖房の温度の要求がそれぞれ異なり、例えば恢復期にある者、また自力歩行が可能な者と、手術後で動きのとれない者とでは代謝量が著しく異なり、さらには、患者個々の年齢差によって快適と感じる気温も相当異なるので、同一の病室10内においても患者は自己のベッドBD1,BD2,BD3,BD4の周りをカーテン11で仕切った各ブース12a,12b,12c,12d毎に自己のベッドBD1,BD2,BD3,BD4の枕元等に備え付けられる個別のコントローラ9a,9b,9c,9dを操作することにより同一室内のベッドBD1,BD2,BD3,BD4に対応して設ける送風機8A,8B,8C,8Dを個別に発停および風量調節を行い、調和空気K1を自己の要求温度に制御する。
【0021】
このため、例えば恢復期にあるような患者で、自力歩行が可能な人と、手術後で動きのとれない患者とで代謝量が著しく異なったり、患者個々の年齢差にもとづいて快適温度が相違する等、各ベッドBD1, BD2, BD3,BD4に寝ている患者毎に冷房または暖房の温度の要求に応じて同一室内を、同一温度での一律した空調が行なわれることなく、調和空気K1を自己の要求温度に制御することができ、個室並に保証することができる。従って、同一病室で暑い、寒いといった患者同志のトラブルが発生したり、あるいは特定の患者に我慢を強いることがなくなる。
【0022】
例えば、図3に示すように、例えばベッドBD4が南面窓際にある場合に、夏の冷房時にはベッドBD4に寝ている患者の冷房要求が最も高く、廊下側に設置されているベッドBD1の冷房要求が最も低いのにかかわらず、廊下と南面窓の中間に設置される空気調和機により病室10内を一律に冷房しようとすることなく、同一の病室10のベッドBD1,BD2,BD3,BD4に寝ている全ての患者の要求に合わせて各個に冷房温度を設定することができる。
【0023】
このため、同一の病室10内において、ベッドBD1,BD2,BD3,BD4の設置場所が異なる等に起因して著しく室内温度が異なる場合に、患者自身に病気から来る不自由さがあっても、ストレスが溜まりらず、わがままで、余裕のない状態に陥いることはないので、入院患者の恢復を速めることができ、予後にも良い結果をもたらす。また、患者同志の軋轢を生ぜず、頻繁に病室10替えを実施する等の看護する側、病院を経営する側にも負担がなくなる。
【0024】
また、本実施形態の空気調和器は、空気調和本体ユニット1の略箱状のケース1A内に、ドレンパン13、エアフィルタ14、共用される熱交換コイル7を吸気側に設けるとともに、またベッドBD1,BD2,BD3,BD4に対応する数の送風機8A,8B,8C,8Dを吹出側に設けてケース1A内には熱交換コイル7や送風機8A,8B,8C,8Dの風路を区画するための何らの仕切壁がないので、前述のように各ベッドBD1, BD2, BD3,BD4に寝ている患者毎に冷房または暖房の温度の要求に応じて枕元等に備え付けられるコントローラ9a,9b,9c,9dを個別に操作することにより送風機8A,8B,8C,8Dを個別に発停および風量調節を行い、調和空気K1を自己の要求温度に制御する場合に、各送風機8A,8B,8C,8Dの発停が異なったり、各モータMの回転速度が異なり風量が相違する時でもケース1A内の各所での温度は差が生じないように一律に維持でき、結露を生じない。このため、ケース1Aの外部に漏水する等の事故を未然に防止でき、空気調和本体ユニット1の外部に漏水する等の事故を防止できる。
また、空気調和本体ユニット1のケース1A内には、グラスウールのような無機繊維等よりなる断熱材を貼付ければ、露結防止に好適である。
【0025】
また、空調機本体ユニット1のケース1Aの側面に送風機8A,8B,8C,8Dの空気吹出口に対応して設けた開口部4,4,4,4の外側には、ダクト接続口19a,19b,19c,19dを先端部に有するシャッタボックス19がケース1Aの外側に着脱可能に取付られ、このシャッタボックス19内には送風機8A,8B,8C,8Dの風圧により開閉可能なシャッタ板18aを内蔵した逆流防止シャッタ18を設けているので、シャッタ板18aは送風機8A,8B,8C,8Dによる吹出側の強い静圧と動圧の双方により確実に開閉され、信頼性が高くなる。
図1において実線は送風機8A,8B,8C,8Dの運転を停止した場合を示し、また想像線は送風機8A,8B,8C,8Dの運転時に風圧により持ち上げられた状態を示している。
【0026】
そして、病室10内に備えるベッドBD1,BD2,BD3,BD4のうち何れかに空きベッドがある場合、または、入院患者が外泊したり、リハビリ室での訓練を行う等する時に、不在になりベッドBD1,BD2,BD3,BD4の何れかが空きベッドになる場合等に、その該当するベッドの送風、空調を停止すると、シャッタ板18aは閉じられて無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
すなわち、シャッタボックス19内にシャッタ板18aが設けられていない状態で、例えば1台の送風機8Aを停止し、他の 送風機8B,8C,8Dを運転している場合に、空調機本体ユニット1内は熱交換コイル7が空気抵抗になるため、室内に対してマイナス圧力の状態になり、停止した送風機8Aのダクト接続口19aを通して室内空気Kを空調機本体ユニット1内に吸引して、熱交換コイル7を通過しない空気が、他の運転中の送風機8B,8C,8Dにより再び他の吹出し口から室内に送風されることがなくなる。
【0027】
また、空気調和器の製作および組付けは前述のように略箱状のケース1A内での広スペースの下で、ドレンパン13、エアフィルタ14、共用される熱交換コイル7を吸気側に設けるとともに、またベッドBD1,BD2,BD3,BD4に対応する数の送風機8A,8B,8C,8Dを空気吹出側に設けてケース1A内には熱交換コイル7に対する送風機8A,8B,8C,8Dの風路を区画するための何らの仕切壁がなく、しかも部品数が少ないので、簡単に製作および組立作業が行え、外容積はコンパクトになる。
【0028】
また、このようにして形成される空気調和器は、簡単な構造であり、ケース1Aの下面には、空気吸い込みグリル5、および点検扉6よりなる天井パネル2が着脱自在に設けられて天井面3に露出するので、熱交換コイル7、また送風機8A,8B,8C,8D、モータM等が故障して修繕を行うとか、部品の交換を行う時に、点検扉6を開く等することにより保守・管理も容易に行える。
【0029】
また、空調機本体ユニット1のケース1Aの側面に送風機8A,8B,8C,8Dの空気吹出口に対応して設けた開口部4,4,4,4の外側には、シャッタ板18aを内蔵するシャッタボックス19を着脱自在に設けているので、経年使用によりシャッタ板18aに空気中の汚れが付着した場合に、ケース1Aの内部を開くことなく、シャッタボックス19をケース1Aの外側から外すことによりシャッタボックス19内を掃除したり、部品の交換が行え、保守・点検が容易に行える。
【0030】
また、病室10のベッドBD1,BD2,BD3,BD4に対応してケース1A内に収納される送風機8A,8B,8C,8Dの空気吹出し側においてケース1Aの開口部4,4,4,4の外側に着脱自在に設けたシャッタボックス19のダクト接続口19a,19b,19c,19dにフレキシブルダクト20の一端が接続されるので、天井裏でのフレキシブルダクト20の引き回し工事も容易に行える。
【0031】
なお、図示する実施形態では同一の病室10に4個のベッドBD1,BD2,BD3,BD4を備えた4床式の病室10において、4個のベッドBD1,BD2,BD3,BD4に応じて空気調和本体ユニット1内に4個の送風機8A,8B,8C,8Dを内蔵するとともに、該送風機8A,8B,8C,8Dを個別のコントローラ9a,9b,9c,9dを操作して送風機8A,8B,8C,8Dを個別に発停および風量調節を行い、調和空気K1を自己の要求温度に制御するようにしているが、空気調和本体ユニット1内に内蔵する送風機とコントローラとの設置数は、図示する実施形態に限ることなく、その増減変更は自由に行える。
【0032】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明は以上のように、空気吸い込みグリルおよび点検用扉を備えた天井パネルを略箱状のケースの下面に設けた空気調和本体ユニットと、前記ケース内の共用の空間部には吸気側に設けられる熱交換コイル、および吹出側には個別のコントローラにより駆動が制御可能に空調対象とする室内のベッド数と同数が設けられた送風機と、前記送風機の空気吹出口に対応して前記ケースの側面に設けられる開口部と、該開口部の外側に着脱可能に取付られ、風圧により開閉可能なシャッタ板をシャッタボックスに内蔵して該シャッタボックスの先端部にはダクト接続口を設けた逆流防止シャッタと、から成るので、複数の患者がベッドを並べている同一の病室内を1台の空気調和器で空調を行う場合に、カーテンで仕切られるブース内の入院患者のベッド毎に冷房、暖房の温度、吹出し空気流速などの要求に応え、自己のベッドの枕元等に備え付けられる個別のコントローラを操作することにより同一室内のベッドに対応して設ける送風機を個別に発停および風量調節を行い、調和空気を自己の要求温度に制御することができる。こうして、個室並の快適性を確保でき、限られた施設の有効利用がはかれる。またケース内に露結が生ずる心配を解決して外部に漏水する等の事故を未然に防止できる。また送風機、モータ、シャッタ等の修理を行う等の保守・点検が容易になり、作業性が向上する。しかも、シャッタボックスは、送風機の空気吹出し側に、ケースの開口部に対応してケースの外側に着脱可能に取付たので、送風機からの風圧によりシャッタの開閉動作が確実になり、信頼性は高くなる。さらには構造が簡単で製作および組付けが容易になり、製作コストが安価になる。
【0033】
また本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において前記逆流防止シャッタが、前記送風機の空気吹出し側のケースの前記外側面に設けられたことを特徴とするので、空気調和本体ユニット内に内臓した複数個の送風機の幾つかを停止させても吹出し口から吹き出される調和空気が逆流するのが確実に防止され、不要な空調を停止し、省エネルギーが図れ、効率的に冷房または暖房を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の天吊形空気調和器の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】図2は同じく使用状態を示す側面図である。
【図3】図3は同じく本実施形態の天吊形空気調和器を4床式の病室に適用した状態を示す説明的な平面図である。
【図4】図4は本実施形態の天吊形空気調和器を示す正面図である。
【図5】図5は本実施形態の天吊形空気調和器を示す平面図である。
【図6】図6は下面図である。
【図7】図7は左側面図である。
【図8】図8は右側面図である。
【符号の説明】
1 空気調和本体ユニット
2 天井パネル
4 開口部
5 空気吸い込みグリル
6 点検扉
7 熱交換コイル
8A 送風機
8B 送風機
8C 送風機
8D 送風機
9a コントローラ
9b コントローラ
9c コントローラ
9d コントローラ
10 病室
12a ブース
12b ブース
12c ブース
12d ブース
13 ドレンパン
14 エアフィルタ
18 逆流防止シャッタ
18a シャッタ板
19 シャッタボックス
19a ダクト接続口
19b ダクト接続口
19c ダクト接続口
19d ダクト接続口
20 フレキシブルダクト
K 室内空気
K1 調和空気
Claims (2)
- 空気吸い込みグリルおよび点検用扉を備えた天井パネルを略箱状のケースの下面に設けた空気調和本体ユニットと、
前記ケース内の共用の空間部には吸気側に設けられる熱交換コイル、および吹出側には個別のコントローラにより駆動が制御可能に空調対象とする室内のベッド数と同数が設けられた送風機と、
前記送風機の空気吹出口に対応して前記ケースの側面に設けられる開口部と、
該開口部の外側に着脱可能に取付られ、風圧により開閉可能なシャッタ板をシャッタボックスに内蔵して該シャッタボックスの先端部にはダクト接続口を設けた逆流防止シャッタと、
から成る天吊形空気調和器。 - 前記逆流防止シャッタが、前記送風機の空気吹出し側のケースの前記外側面に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の天吊形空気調和器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002377786A JP4280063B2 (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 天吊形空気調和器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002377786A JP4280063B2 (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 天吊形空気調和器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004205174A JP2004205174A (ja) | 2004-07-22 |
JP4280063B2 true JP4280063B2 (ja) | 2009-06-17 |
Family
ID=32814856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002377786A Expired - Lifetime JP4280063B2 (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 天吊形空気調和器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4280063B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013190138A (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-26 | Toyox Co Ltd | 輻射パネル及びその敷設方法 |
JP6080750B2 (ja) * | 2013-12-06 | 2017-02-15 | ヤンマー株式会社 | トラクタにおけるキャビンの空調ダクト構造 |
JP6529922B2 (ja) * | 2016-03-30 | 2019-06-12 | トヨタホーム株式会社 | 二世帯住宅の空調システム |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002377786A patent/JP4280063B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004205174A (ja) | 2004-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5525312B2 (ja) | 換気空調システム及び建物 | |
CN113811720A (zh) | 具有动态智能空气管理系统的ptac单元 | |
JP5530282B2 (ja) | 換気空調システム及び建物 | |
CN207584951U (zh) | 全新风吊顶式空调系统 | |
AU2008261322A1 (en) | Modular ventilation system | |
JP4280063B2 (ja) | 天吊形空気調和器 | |
JP6656043B2 (ja) | 換気システムおよび換気装置 | |
JP2000257908A5 (ja) | ||
JP4228279B2 (ja) | 床吹出し空調システム | |
JP2000257908A (ja) | 病室用空調システムおよびその方法、病室用間仕切り、ならびに空調システム用温度調節装置およびその方法 | |
JP3516507B2 (ja) | クリーンルームシステム | |
JP2005188885A (ja) | 複合ユニットシステム | |
JP2531083B2 (ja) | 層階室内の空調方法とその装置 | |
JP2017142009A (ja) | 換気システム及び換気方法 | |
JP2020148386A (ja) | 加圧型熱交換換気式建屋 | |
JP3093202U (ja) | 天吊形空気調和器 | |
JPH1078244A (ja) | 空気調和装置 | |
JPS6328345Y2 (ja) | ||
JP4678092B2 (ja) | 建物の換気システム | |
JP2616308B2 (ja) | 空気調和ユニット | |
JP3867561B2 (ja) | 躯体蓄熱式空調システム | |
JP2653295B2 (ja) | 空気調和ユニット | |
JP2511215B2 (ja) | ダクト式空気調和システム装置 | |
JPH0926168A (ja) | ファンコイルユニット | |
JP6078289B2 (ja) | 地中熱利用の換気システムを用いた融雪装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080219 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080418 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081125 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090303 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090313 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4280063 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |