JP4279756B2 - サプライポンプの吸入量制御弁 - Google Patents

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Description

本発明は、サプライポンプ、該サプライポンプより圧送される燃料を蓄えるコモンレール、該コモンレールに接続されて、燃料を噴射するインジェクタを備えてなるディーゼル機関の燃料噴射装置の構成に関するものであり、より詳しくは、サプライポンプの加圧室内への燃料の吸入量を調整する吸入量制御弁の構成に関するものである。
従来、サプライポンプと、該サプライポンプより圧送される燃料を蓄えるコモンレールと、該コモンレールに接続されて燃料を噴射するインジェクタを備えてなる燃料噴射装置は公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。また、前記サプライポンプにおいては、加圧室内への燃料の吸入量を調整可能とする、いわゆる吸入調量型とするものが周知となっている。この吸入量の調整は、吸入量制御弁に設けた電磁弁をコントローラにて制御することで行われることとしている。また、前記コモンレールには、燃料圧力を検出するための圧力センサ、及び、燃料をリークさせるための電磁弁を設け、コモンレール内の燃料圧力を一定に維持したり、減速時に減圧をしたりする制御が行われることとしている。
特開2001−82230号公報
しかし、従来の吸入調量型の燃料噴射装置の構成においては、吸入量制御弁の電磁弁がコスト高につながり、また、その制御のためのソフト開発・調整等が必要となるといった問題がある。他方、上記特許文献1にも開示されるように、コモンレールにおいては、燃料をリークさせて燃料圧力の制御を行うこととしており、このリークされる燃料を利用し、加圧室での燃料の吸入量を制御できないかと考えた。本発明では、吸入調量型とする燃料噴射装置のサプライポンプに適用される、新規な構成の吸入量制御弁を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
燃料の加圧室と連通する燃料ギャラリへの燃料の供給量を制御して、前記加圧室での燃料吸入量を制御する、サプライポンプの吸入量制御弁(20)であって、前記吸入量制御弁(20)は、ハイドロリックヘッド(40)に嵌合されるバレル(51)と、該バレル(51)内でコモンレール(3)からリークされる燃料の圧力を受けて動作するピストン(22)とを具備し、該吸入量制御弁(20)は、シリンダ室(21)と、該シリンダ室(21)内で摺動するピストン(22)と、該ピストン(22)を一側方向に付勢するスプリング(23)により構成し、該シリンダ室(21)内は、該ピストン(22)により、燃料供給室(21a)と、制御室(21b)の二つの部屋に分断し、該ピストン(22)の小径部(22a)は燃料供給室(21a)側に配置し、大径部(22c)は制御室(21b)側に配置し、該ピストン(22)の小径部(22a)と大径部(22c)の間は、円錐台形の中間部(22b)を構成し、該中間部(22b)と、前記バレル(51)のピストン摺動穴(51a)に設けたポート(25c)との間にて絞りを形成し、該絞りの開度が前記ピストン(22)の動作位置によって設定されることにより、前記燃料ギャラリへの燃料の供給量を制御する構成とし、前記ピストン(22)は一側の制御室(21b)が、コモンレール(3)の調圧用制御弁(3B)からリークされる燃料の圧力によって付勢され、他側の燃料供給室(21a)がスプリング(23)によって付勢されるものとし、前記バレル(51)の同軸上であって、該ストッパー(53)との反対側には、ハイドロリックヘッド(40)に螺装された継手(52)の挿入端面を当着し、該バレル(51)を固定し、該継手(52)の油室(52a)には、配管を介してコモンレール(3)の調圧用制御弁(3B)からリークした燃料を導入し、該油室(52a)と、前記制御室(21b)を結ぶ油路(24e)を形成したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明においては、コモンレールからリークされる燃料を利用して、絞りの開度を制御し、加圧室での燃料の吸入量を制御することができる。
また、これによれば、従来の電磁弁を備えた吸入量制御弁と比較して、コストの低下や、また、その制御のためのソフト開発・調整等の必要を無くすことができる。
また、バレルにピストン摺動穴を設けた構成によれば、ハイドロリックヘッドにピストン摺動穴を設ける構成と比較して、ピストン摺動穴の加工精度が良好となり、また、ハイドロリックヘッドの変形によるピストン摺動穴51aへの影響も少なくなるため、ピストンとピストン摺動穴の間の摺動隙間を設計値通りに実現することができる。これにより、信頼性、耐久性の向上が図られる。
また、前記絞りの開度の調整を、シムの調整により容易に行うことができる。
図1に、本発明にかかる燃料噴射装置の実施例1の構成を示す。
燃料噴射装置1Aは、サプライポンプ2A、コモンレール3、インジェクタ4・4・・等から構成される。フィードポンプ6にて燃料タンク5から汲み上げられた燃料は、配管6Aを介してサプライポンプ2A内へ供給される。前記配管6Aには、フィードポンプ6の吐出側と吸入側を連通するバイパス配管6bが設けられており、該バイパス配管6bに設けた調圧弁6cにて、サプライポンプ2Aに供給される燃料圧力が調整される。また、前記配管6Aには、温度センサ6aが設けられており、該温度センサ6aによって燃料温度が測定できるようになっている。サプライポンプ2Aには吸入量制御弁20が設けられており、前記配管6Aより供給される燃料は、該吸入量制御弁20、油路24c、逆止弁2dを介してプランジャ2aの加圧室2b内へ供給される。この吸入量制御弁20によって加圧室2b内への燃料の吸入量が制御されることとしている。前記加圧室2b内においてプランジャ2aにて加圧された燃料は、逆止弁2cを介してコモンレール3内へ吐出される。前記コモンレール3内の燃料は、各インジェクタ4・4・・へ供給され、コントローラ10の制御により、各インジェクタ4・4・・にて燃料噴射が行われる。
また、前記コモンレール3には、コモンレール3内の燃料圧力を検出するための圧力センサ3A、及び燃料圧力を制御する調圧用制御弁3Bが設けられている。該調圧用制御弁3Bが開かれると、コモンレール3内の燃料がリークされ、コモンレール3内の圧力が減少されるようになっている。これら圧力センサ3A、調圧用制御弁3Bは、コントローラ10に接続されている。コントローラ10は、圧力センサ3Aによる燃料圧力の検出値に基づいて調圧用制御弁3Bの開閉制御を行い、コモンレール3内の燃料圧力を所定値に設定する。
図2に示すごとく、前記調圧用制御弁3Bは、コモンレール3の燃料リークポート3aを閉じる弁体3bと、該弁体3bを押さえるアーマチャ3cと、アーマチャ3cを前記燃料リークポート3a側に付勢するスプリング3dと、前記スプリング3dの付勢力と同じ方向の吸引力をアーマチャ3cに印加するソレノイド3eを具備している。前記スプリング3dは、アーマチャ3cを図において左側へ付勢しており、前記ソレノイド3eが通電されない場合では、スプリング3dの付勢力により、燃料リークポート3aが閉じられる。尚、前記スプリング3dのバネ力は、ソレノイド3eが故障等により通電不可能となった場合においても燃料噴射が行えるように、コモンレール3内の圧力が燃料噴射可能な値となるように設定されている。一方、前記ソレノイド3eが通電されると、その励磁電流の大きさに応じて、アーマチャ3cにバネ力と同じ方向の付勢力が作用し、燃料リークポート3aが開く圧力が増加されるようになっており、励磁電流の大きさを制御することにより、コモンレール3内の圧力を所定の値とすることができる。
図2に示すごとく、前記吸入量制御弁20は、シリンダ室21と、該シリンダ室21内で摺動するピストン22と、該ピストン22を一側方向に付勢するスプリング23等を具備して構成されている。シリンダ室21内は、ピストン22によって燃料供給室21aと、制御室21bの二つの部屋に分断されている。ピストン22の小径部22aは燃料供給室21a側に配置され、大径部22cは制御室21b側に配置される。また、ピストン22の小径部22aと大径部22cの間は、円錐台形の中間部22bとし、該中間部22bと後述のポート25cとの間にて絞りが形成されるようになっている。また、前記スプリング23は、ピストン22の小径部22aと、燃料供給室21aの壁面の間に挟装される。
また、前記燃料供給室21aには、ポート25aが設けられており、フィードポンプ6より吐出された燃料は、前記配管6A及び油路24aを介して、該ポート25aより燃料供給室21a内へ流入される。また、前記燃料供給室21aには、ポート25bが設けられており、該ポート25bより、燃料供給室21a内の燃料を油路24b、絞り27b、配管7Aを介して燃料タンク5にリークさせることとしている。尚、このリークされる燃料は、絞り27bにより制限することとし、燃料供給室21a内の燃料圧力が適正に維持されるようになっている。また、前記燃料供給室21aには、ポート25cが設けられており、燃料供給室21a内の燃料は、該ポート25cより油路24cを介して前記加圧室2bに吸入される。
また、前記制御室21bには、ポート25eが設けられており、コモンレール3の燃料リークポート3aよりリークされた燃料は、配管9A、油路24eを介して、該ポート25eより制御室21b内へ流入される。また、前記制御室21bには、ポート25dが設けられており、該ポート25dより、制御室21b内の燃料を油路24d、絞り27d、配管8Aを介して燃料タンク5にリークさせることとしている。尚、このリークされる燃料は、絞り27dにより制限することとし、制御室21b内の燃料圧力が適正に維持されるようになっている。
また、制御室21b内の燃料圧力は、ピストン22の大径部22cの端面に作用して、ピストン22を図2において右方向へ付勢する。また、燃料供給室21a内のスプリング23は、ピストン22の小径部22aの端面に作用して、ピストン22を図2において左方向へ付勢する。
そして、前記制御室21b内の燃料圧力を調整し、ピストン22の右方向への付勢力を変更することにより、ピストン22が左右方向に移動させる。前記制御室21b内の燃料圧力の調整は、ポート25eからの燃料の流入量の調量、つまりは、調圧用制御弁3Bからのリーク量を調整することにより行われる。このように、ピストン22の左右方向の位置を変更することにより、前記ポート25cに対するピストン22の大径部22cの位置を変更し、前記ポート25cの開度を変更することとしている。つまりは、ピストン22が図2において左側へ移動した場合にはポート25cの開度(開口面積)が増加し、ピストン22が図2において右側へ移動した場合にはポート25cの開度(開口面積)が減少されるようになっている。以上のように構成し、コントローラ10にて前記調圧用制御弁3Bの開度を調整してコモンレール3のリーク量を制御し、これにより、吸入量制御弁20のポート25cの開度を調整し、ポート25cから流出される燃料量を調整し、加圧室2bにおける燃料の吸入量を調整することとしている。
図3は、(a)コモンレール3内の燃料圧力を設定圧力に保つ場合、(b)エンジン始動時においてコモンレール3内の燃料圧力を昇圧させる場合、(c)急減速時においてコモンレール3内の燃料圧力を下げる場合、のそれぞれにおける、吸入量制御弁20のピストン22の位置について示している。図3(a)に示すごとく、コモンレール3内の燃料圧力を設定圧力に保つ場合には、コントローラ10は、調圧用制御弁3Bを制御して、燃料リークポート3aからのリーク量を調整する。リークされた燃料は、吸入量制御弁20の制御室21bに流入し、これにより、ピストン22の左右位置が設定される。そして、このピストン22の左右位置の設定により、ポート25cの開度が設定され、油路24c、逆止弁2dを介しての加圧室2bへの燃料の供給量が決定される。図3(a)の例では、ポート25cの開口面積は、全開状態の約半分に設定された状態を示している。また、コモンレール3内に圧力変動が生じた場合には、コントローラ10は、前記圧力センサ3Aの検出値に基づき、調圧用制御弁3Bの開度を調整し、これにより加圧室2bにおける燃料の吸入量を制御し、コモンレール3内の燃料圧力を設定圧力に調整する。また、例えば、コモンレール3内の圧力が設定圧力よりも低下した場合には、コントローラ10は、調圧用制御弁3Bの開度を減少させ、燃料のリーク量を減少させる。これにより、吸入量制御弁20の制御室21bの燃料圧力が減少され、ピストン22が図において左側へ移動し、ポート25cの開度が増加される。そして、加圧室2bにおける燃料の吸入量が増加され、コモンレール3への燃料の吐出量が増加されることにより、コモンレール3の燃料圧力が設定圧力まで上昇されることになる。
また、図3(b)に示すごとく、エンジン始動時においてコモンレール3内の燃料圧力を昇圧させる場合には、コントローラ10は、調圧用制御弁3Bのソレノイドの通電をせずに、燃料リークポート3aを閉じることとする。これにより、吸入量制御弁20の制御室21b内の燃料圧力は低く設定され、ピストン22は図において左方向に移動してポート25cの開度が広く設定される。図3(b)の例では、ポート25cは略全開に設定された状態を示している。これにより、加圧室2bにおける燃料の吸入量が増加されるとともに、コモンレール3からの燃料のリークが規制されるため、エンジン始動時において、より短時間でコモンレール3内の燃料圧力を設定圧力まで昇圧させることができる。
また、図3(c)に示すごとく、急減速時においてコモンレール3内の燃料圧力を下げる場合には、コントローラ10は、調圧用制御弁3Bのソレノイドの励磁電流を高く設定し、燃料リークポート3aの開度を増加させる。これにより、吸入量制御弁20の制御室21b内の燃料圧力は高く設定され、ピストン22が図において右方向に移動してポート25cの開度が狭く設定される。図3(c)の例では、ポート25cは略全閉に設定された状態を示している。これにより、加圧室2bにおける燃料の吸入量が減少されるとともに、コモンレール3からの燃料のリーク量が増加するため、急減速時において、より短時間でコモンレール3内の燃料圧力を下げることができる。
以上のように、サプライポンプ2Aと、該サプライポンプ2Aより圧送される燃料を蓄えるコモンレール3と、該コモンレール3に接続されて燃料を噴射するインジェクタを備えてなる燃料噴射装置1Aであって、前記コモンレール3には調圧用制御弁3Bを設け、前記サプライポンプ2Aには吸入量制御弁20を設け、前記調圧用制御弁3Bからリークさせる燃料の量を制御することでコモンレール3内の燃料圧力を制御するとともに、リークした燃料にて前記吸入量制御弁20を制御して、サプライポンプ2Aの加圧室2bにおける燃料の吸入量を制御する構成とするものである。これにより、調圧用制御弁3Bを制御することで、吸入量制御弁20を制御して加圧室2bにおける燃料の吸入量を調量し、コモンレール3内の燃料圧力を制御することができる。そして、この構成では、制御される電磁弁は、調圧用制御弁3Bだけであるので、吸入量制御弁20を電磁弁としていた従来の構成と比較して、装置構成の簡素化、コスト削減、制御の簡素化といったメリットが得られる。つまり、従来は、コモンレール3内の燃料圧力の制御につき、二つの電磁弁が必要とされていたところ、本案では、一つの電磁弁で燃料圧力の制御を行うことができるのである。
次に、吸入量制御弁20の構成について説明する。図4乃至図6に、吸入量制御弁20の構成について示す。尚、これらの図において、図3と同一の符号のものは、互いに対応するものとする。ハイドロリックヘッド40には、バレル挿入穴40Bが形成され、該バレル挿入穴40Bにピストン摺動穴51aを形成したバレル51が挿入される。前記バレル51のピストン摺動穴51aには、ピストン22が摺動自在に内装される。該ピストン22は、小径部22aと、大径部22cと、これらの間に形成される円錐台形状の中間部22bで構成されている。また、該バレル51には、前記ピストン摺動穴51aと、バレル51外周の燃料ギャラリ40cを連通させる油路51b・51bが形成されている。この油路51b・51bのポート25c・25cと、前記ピストン22の中間部22bとで、絞り51f・51fが構成されるようになっている。また、前記バレル51のピストン摺動穴51aにおいて、ピストン22の大径部22cの端面が配される側の空間は、ピストン22の大径部22cの端面を押圧する制御室21bとして構成されている。また、前記制御室21bは、バレル51に設けた油路24dを介して、ハイドロリックヘッド40に設けた低圧回路40D(図5参照)に連通されている。前記油路24dは絞り27d(図1参照)としても機能する。
また、該バレル51の挿入先端側の端面と、バレル挿入穴40Bの壁面との間には、パッキン56が挟装されており、燃料供給室21aと燃料ギャラリ40cとの間での燃料のリークが規制される。尚、Oリングを使用する代わりにパッキン56を使用することによれば、油密性を保ちつつ、バレル51にOリング取付部を形成する必要がないため、Oリングを使用する場合と比較して、バレル51の軸方向の装置寸法をコンパクトにできるというメリットが得られる。
また、バレル51の同軸上であって、バレル51の前記制御室21b側の端面には、継手52の挿入端面が当着されている。該継手52は、ハイドロリックヘッド40に螺挿されている。該継手52には、油室52aが形成されており、該油室52aには、図示せぬ配管を介してコモンレール3からリークした燃料が流入される。また、継手52には、前記油室52aと前記制御室21bを結ぶ油路24e・24eが形成されており、これにより、油室52a内の燃料が制御室21bに供給され、該燃料の圧力によってピストン22が図において上方へ押圧されるようになっている。
また、ハイドロリックヘッド40において、前記バレル51を挟んで継手52の反対側には、燃料供給室21aが形成されている。該燃料供給室21aには、前記ピストン22の小径部22aが挿入されている。また、ハイドロリックヘッド40には、燃料供給室21aの開口を塞ぐストッパー53が螺嵌されている。該ストッパー53には、スプリング23が挿入される軸部53aが形成されている。また、ハイドロリックヘッド40には、燃料供給室21aと低圧回路40D(図5参照)とを連通させる油路24bが形成されている。該油路24bには、絞り27bが設けられている。また、前記スプリング23のピストン22側の端部は、ピストン22の小径部22aに設けた係止部22fに当着し、ピストン22を前記継手52側へ移動させる付勢力を発生させることとしている。
また、前記ストッパー53の頭部53bとハイドロリックヘッド40の間には、シム55を挟装することとしており、シム55厚み(枚数)を調整することにより、ピストン22のストロークを調整できるようになっている。これにより、前記絞り51f・51fの開度の設定を行えるようになっている。
そして、以上のように、ピストン22の中間部22bと、ポート25cとの間にて絞り51f・51fが形成され、燃料ギャラリ40cへの流入量が制御されることとなっている。図5に示すごとく、制御室21b内の燃料圧力が高く、中間部22bが図において上方に配置されるときは、ポート25cと中間部22bとの間の隙間が小さく形成され、燃料供給室21aから燃料ギャラリ40cへの燃料の流入量が少なく設定される。一方、図6に示すごとく、制御室21b内の燃料圧力が低い場合には、前記スプリング23の付勢力により、ピストン22が図において下方に配置されるときは、ポート25cと中間部22bとの間の隙間が大きく形成され、燃料供給室21aから燃料ギャラリ40cへの燃料の流入量が多く設定される。尚、図におけるピストン22の下方への移動は、継手52の端面52bによって規制される。このように、制御室21b内の燃料圧力、つまりは、燃料ギャラリ40cへの燃料の流入量が制御されることにより、加圧室2bでの燃料の吸入量が制御されることとしている。尚、ピストン22の動作制御は、上述のごとく、調圧用制御弁3Bでの燃料のリーク量の制御によって行われる。
以上のように、本発明にかかる吸入量制御弁20は、燃料の加圧室2bと連通する燃料ギャラリ40cへの燃料の供給量を制御して、前記加圧室2bでの燃料吸入量を制御するものであり、ハイドロリックヘッド40に嵌合されるバレル51と、該バレル51内でコモンレール3からリークされる燃料の圧力を受けて動作するピストン22を具備し、前記バレル51のピストン摺動穴51aに設けたポート25c・25cと、ピストン22の円錐台形状の中間部22bとの間にて絞り51f・51fが形成され、該絞り51f・51fの開度が前記ピストン22の動作位置によって設定されることにより、前記燃料ギャラリ40cへの燃料の供給量が制御されるものとし、前記コモンレール3内の燃料圧力を低下させるべく、コモンレール3からリークされる燃料が多い場合には、前記絞り51f・51fの開度を小さくして、前記燃料ギャラリ40cへの燃料の供給量を少なくし、前記コモンレール3内の燃料圧力を昇圧させるべく、コモンレール3からリークされる燃料が少ない場合(又は、全くない場合)には、前記絞り51f・51fの開度を大きくして、前記燃料ギャラリ40cへの燃料の供給量を多くする構成としている。以上によれば、コモンレール3からリークされる燃料を利用して、絞り51f・51fの開度を制御し、加圧室での燃料の吸入量を制御することができる。また、これによれば、従来の電磁弁を備えた吸入量制御弁と比較して、コストの低下や、また、その制御のためのソフト開発・調整等の必要を無くすことができる。また、バレル51にピストン摺動穴51aを設けた構成によれば、ハイドロリックヘッド40にピストン摺動穴を設ける構成と比較して、ピストン摺動穴51aの加工精度が良好となり、また、ハイドロリックヘッド40の変形によるピストン摺動穴51aへの影響も少なくなるため、ピストン22とピストン摺動穴51aの間の摺動隙間を設計値通りに実現することができる。これにより、信頼性、耐久性の向上が図られる。
また、前記ピストン22は、一側がコモンレール3からリークされる燃料の圧力によって付勢され、他側がスプリング23によって付勢されるものとし、前記スプリング23のストッパー53の位置を、ハイドロリックヘッド40と前記ストッパー53との間に介装するシム55の厚み(枚数)により調整することで、前記ピストン22のストロークを調整する構成としている。尚、前記シム55は、ハイドロリックヘッド40の外側面と、ハイドロリックヘッド40の外部に配されるストッパー53の頭部53bにて挟装されるものとしている。この構成によれば、前記絞り51f・51fの開度の調整を、シム55の調整により容易に行うことができる。
実施例1の燃料噴射装置のシステム構成図。 吸入量制御弁の構成について示す図。 (a)は、コモンレール内の燃料圧力を設定圧力に保つ場合における吸入量制御弁のピストンの位置について示す図。(b)は、エンジン始動時においてコモンレール内の燃料圧力を昇圧させる場合における吸入量制御弁のピストンの位置について示す図。(c)は、急減速時においてコモンレール内の燃料圧力を下げる場合における吸入量制御弁のピストンの位置について示す図。 吸入量制御弁の構成について示す平面断面図。 加圧室での燃料の吸入量が少なく設定される状態における吸入量制御弁の側面断面図。 同じく吸入量が多く設定される状態における吸入量制御弁の側面断面図。
20 吸入量制御弁
22 ピストン
40 ハイドロリックヘッド
51 バレル
51a ピストン摺動穴
51b 油路

Claims (1)

  1. 燃料の加圧室と連通する燃料ギャラリへの燃料の供給量を制御して、前記加圧室での燃料吸入量を制御する、サプライポンプの吸入量制御弁(20)であって、前記吸入量制御弁(20)は、ハイドロリックヘッド(40)に嵌合されるバレル(51)と、該バレル(51)内でコモンレール(3)からリークされる燃料の圧力を受けて動作するピストン(22)とを具備し、該吸入量制御弁(20)は、シリンダ室(21)と、該シリンダ室(21)内で摺動するピストン(22)と、該ピストン(22)を一側方向に付勢するスプリング(23)により構成し、該シリンダ室(21)内は、該ピストン(22)により、燃料供給室(21a)と、制御室(21b)の二つの部屋に分断し、該ピストン(22)の小径部(22a)は燃料供給室(21a)側に配置し、大径部(22c)は制御室(21b)側に配置し、該ピストン(22)の小径部(22a)と大径部(22c)の間は、円錐台形の中間部(22b)を構成し、該中間部(22b)と、前記バレル(51)のピストン摺動穴(51a)に設けたポート(25c)との間にて絞りを形成し、該絞りの開度が前記ピストン(22)の動作位置によって設定されることにより、前記燃料ギャラリへの燃料の供給量を制御する構成とし、前記ピストン(22)は一側の制御室(21b)が、コモンレール(3)の調圧用制御弁(3B)からリークされる燃料の圧力によって付勢され、他側の燃料供給室(21a)がスプリング(23)によって付勢されるものとし、前記バレル(51)の同軸上であって、該ストッパー(53)との反対側には、ハイドロリックヘッド(40)に螺装された継手(52)の挿入端面を当着し、該バレル(51)を固定し、該継手(52)の油室(52a)には、配管を介してコモンレール(3)の調圧用制御弁(3B)からリークした燃料を導入し、該油室(52a)と、前記制御室(21b)を結ぶ油路(24e)を形成したことを特徴とするサプライポンプの吸入量制御弁。
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