JP4279380B2 - 推進装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶,水中作業船等に装備され水中で回転により推進力を起生する推進装置に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、推進装置としては、例えば、回転軸に連結され回転する軸流形のスクリューの回転域の外側に円筒形の回転しないシュラウドを設けてなるものが知られている。
【0003】
この従来の推進装置は、スクリューを囲むシュラウドによって、水中の障害物からスクリューを保護するとともにスクリューによって形成された水流を整流して推進力を高めることを指向している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来の推進装置では、スクリューの保護についてはかなりの効果が得られているが、推進力の向上については充分な効果が得られていないという問題点がある。
【0005】
本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、水中の障害物に対する保護機能を喪失することなく推進性能を高めた推進装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明に係る推進装置は、次のような手段を採用する。
【0007】
即ち、請求項1では、船舶等の後部から水中に向け斜下方へ直線状に突出するように配設された回転軸と、回転軸の軸線を中心として回転軸と一体的に回転する円筒形の外筒と、外筒の内側に設けられ外筒と一体的に回転する螺旋状のブレードとからなり、外筒は前側から後側に向けて径が小さくなるテーパ形に形成されている。
【0008】
この手段では、前述の従来例と同様に、ブレードを囲む外筒によって、水中の障害物からブレードを保護するとともにブレードによって形成された水流を整流して推進力を高めることができる。そして、ブレードによる水流が螺旋加圧で高圧化され、ブレードによる水流の流通抵抗が接触する外筒の一体的な回転で減衰されるため、推進力が極めて高くなる。また、ブレードによる水流の螺旋加圧が外筒の前側から後側に向けて漸次高圧化される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る推進装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図3は、本発明に係る推進装置の実施の形態(1)を示すものである。
【0010】
この実施の形態では、図1に示すように、船舶Sの船体後部から水中Wに突出して装備されるものを示してある。
【0011】
この実施の形態は、図2,図3に詳細に示されるように、回転軸1,外筒2,支持アーム3,ブレード4の各部で構成されている。
【0012】
回転軸1は、船舶Sに搭載された駆動機関(図示せず)に連結されて回転駆動されるもので、船舶Sの船体後部から水中Wに向け斜下方へ直線状に突出するように配設されている。
【0013】
外筒2は、前側から後側に向けて径が同一の直筒状の円筒形に形成され、中心線を回転軸1の軸線に一致させている。
【0014】
支持アーム3は、細棒を放射状に組付けた枠体形に形成され、回転軸1,外筒2を連結している。この支持アーム3は、回転軸1,外筒2の一体的な回転を可能にしている。
【0015】
ブレード4は、螺旋状の帯形に形成され、螺旋の旋回内側端が回転軸1に固定されている。従って、このブレード4は、外筒2の内側に設けられて外筒2と一体的に回転することになる。
【0016】
この実施の形態によると、船舶Sに搭載された駆動機関により回転軸1が回転駆動されると、回転軸1と一体的に外筒2,支持アーム3,ブレード4が回転することになる。回転したブレード4は、外筒2の前側から水を吸入して内部で水流を形成する。そして、ブレード4によって形成された水流は、外筒2の後側から噴出して推進力を起生することになる。
【0017】
従って、前述の従来例と同様に、ブレード4を囲む外筒2によって、水中Wの障害物からブレード4を保護するとともにブレード4によって形成された水流を整流して推進力を高めることができることになる。
【0018】
特に、ブレード4が外筒2の内部で水を螺旋加圧するため、水流が高圧化されて外筒2の後側から噴出する。また、ブレード4によって形成された水流と外筒2とが一体的に回転するため、水流と外筒2との接触摩擦が低減されて流通抵抗が低くなる。このため、前述の従来例に比し、推進力が極めて高くなる。
【0019】
図4,図5は、本発明に係る推進装置の実施の形態(2)を示すものである。
【0020】
この実施の形態では、前述の実施の形態(1)の外筒2が前側から後側に向けて径が小さくなるテーパ状の円筒形に形成されている
【0021】
この実施の形態によると、ブレード4によって形成される水流の通路が外筒2の前側から後側に向けて漸次狭くなって、水流が徐々に高圧化されることになる。このため、水の螺旋加圧のエネルギロスが少なくなり、効率的に推進力を高めることができる。
【0022】
図6,図7は、本発明に係る推進装置の実施の形態(3)を示すものである。
【0023】
この実施の形態では、前述の実施の形態(1)のブレード4の旋回内側端が回転軸1から分離され、同旋回外側端が外筒2の内壁に固定されている。
【0024】
この実施の形態によると、ブレード4により旋回加圧された水流が回転軸1周りに集中する。このため、水流の乱れが低減され、確実に推進力を高めることができる。
【0025】
なお、この実施の形態においても、外筒2をテーパ状の円筒形に形成することができる。また、回転軸1を外筒2に挿通させない構成とすることもできる。
【0026】
図8,図9は、本発明に係る推進装置の実施の形態(4)を示すものである。
【0027】
この実施の形態では、前述の実施の形態(1),(3)のブレード4の旋回内側端が回転軸1に固定され、同旋回外側端が外筒2の内壁に固定されている。また、支持アーム3が省略されている。
【0028】
この実施の形態によると、外筒2の内部に吸入された水の全てを確実に旋回加圧することができる。このため、より確実に推進力を高めることができる。また、支持アーム3が省略されている分水流の抵抗が少なくなるため、より推進力が高められる。また、回転軸1,外筒2の間の全体にブレード3が介装された構造になるため、回転軸1,外筒2,ブレード3の組付け強度が強化される。
【0029】
なお、この実施の形態においても、外筒2をテーパ状の円筒形に形成することができる。
【0030】
以上、図示した実施の形態の外に、ブレード4の螺旋ピッチを一部で異ならせたり、水流形成の補助のためのブレード4を追加する構成とすることも可能である。特に、外筒2をテーパ形に形成した場合には、ブレード4の螺旋ピッチを調整することにより、水の旋回加圧を調整することができる。
【0031】
また、ブレード4の螺旋を1回転のみとしたり1回転未満とすることもできる。また、ブレード4を複数片とすることも可能である。この実施の形態によると、回転軸1,外筒2の軸長を短縮して全体の小型化が可能になる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る推進装置は、ブレードを囲む外筒によって、水中の障害物からブレードを保護するとともにブレードによって形成された水流を整流して推進力を高めることができ、従来の効果を損なわない効果がある。
【0033】
さらに、ブレードによる水流が螺旋加圧で高圧化され、ブレードによる水流の流通抵抗が接触する外筒の一体的な回転で減衰されるため、推進力が極めて高くなる効果がある。
【0034】
さらに、ブレードによって形成される水流の通路が外筒の前側から後側に向けて漸次狭くなって、水流が徐々に高圧化されることになるため、水の螺旋加圧のエネルギロスが少なくなり効率的に推進力を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る推進装置の実施の形態(1)を示すもので、船舶への装備状態の正面図である。
【図2】 図1の要部の拡大縦断面図である。
【図3】 図2の側面図である。
【図4】 本発明に係る推進装置の実施の形態(2)を示す断面図である。
【図5】 図4の側面図である。
【図6】 本発明に係る推進装置の実施の形態(3)を示す断面図である。
【図7】 図6の側面図である。
【図8】 本発明に係る推進装置の実施の形態(4)を示す断面図である。
【図9】 図8の側面図である。
【符号の説明】
1 回転軸
2 外筒
4 ブレード
Claims (1)
- 船舶等の後部から水中に向け斜下方へ直線状に突出するように配設された回転軸と、回転軸の軸線を中心として回転軸と一体的に回転する円筒形の外筒と、外筒の内側に設けられ外筒と一体的に回転する螺旋状のブレードとからなり、外筒は前側から後側に向けて径が小さくなるテーパ形に形成されている推進装置。
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JP28970498A JP4279380B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 推進装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP28970498A JP4279380B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 推進装置 |
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JP28970498A Expired - Fee Related JP4279380B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 推進装置 |
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- 1998-10-12 JP JP28970498A patent/JP4279380B2/ja not_active Expired - Fee Related
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